JPH0460770B2 - - Google Patents

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JPH0460770B2
JPH0460770B2 JP58228112A JP22811283A JPH0460770B2 JP H0460770 B2 JPH0460770 B2 JP H0460770B2 JP 58228112 A JP58228112 A JP 58228112A JP 22811283 A JP22811283 A JP 22811283A JP H0460770 B2 JPH0460770 B2 JP H0460770B2
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Japan
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side plate
board
attached
parts
plate
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JP58228112A
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Masahiro Ijiri
Shinji Oosaki
Hideto Takada
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0460770B2 publication Critical patent/JPH0460770B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q7/00Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting
    • B23Q7/16Loading work on to conveyors; Arranging work on conveyors, e.g. varying spacing between individual workpieces
    • B23Q7/18Orienting work on conveyors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P21/00Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control
    • B23P21/004Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control the units passing two or more work-stations whilst being composed

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複写機用本体シヤーシの自動組立装置
に関するものである。一般に静電式複写機では、
給紙工程、静電潜像形成工程、現像工程、転写工
程、定着工程、排紙工程等を有しており、これら
の工程に必要な感光体、現像ローラ、定着ロー
ラ、その他転写紙を送給する為の給紙ローラ、タ
イミングローラ…等のローラ群が必要であり、こ
れらのローラ群を水平に支持する為の垂直の側板
を取り付ける水平基板を必須の構成要素とする。
そしてかかる両側板及び基板よりなる本体シヤ
ーシには、前記したような多数のローラ等を取り
付けたり、芯出しする為の多数のパーツを取り付
ける必要があり、その組立工程の合理化が経済性
の点から重要である。
本発明は上記したような本体シヤーシの組立工
程を完全に自動化する為の装置に関するものであ
る。
まず第1図及び第2図を用いて本発明の概略的
構成に付き説明する。
ここに第1図は上記複写機用本体シヤーシの製
造過程の概略を示す流れ図であり、第2図は同シ
ヤーシの自動組立ライン全体の概略を示す平面図
である。
第2図において、1は側板5,6用のコンベア
で、これに沿つて第1のパーツ取付装置2、及び
第2のパーツ取付装置3が配設されている。4は
2点鎖線で示す前側板5及び後側板6を位置決め
テーブル7へ搬送する為の運搬装置である。
ここで前側板5及び後側板6は第1図に示すよ
うに、発泡スチロール等よりなる緩衝材料の一種
である破線で示すスペーサ10を交互に挟んだ積
載状態の前側板群5′及び後側板群6′を形成し、
前記運搬装置4の一部分を構成するガイドレール
11に沿つて配設されている。図中略示するワー
ク保持装置12は、各前側板群5′又は後側板群
6′からその最上段に積載された前側板5又は後
側板6と、その上に載置されたスペーサ10とを
同時に取り出した後、ガイドレール11に案内さ
れてこれらのワーク(5又は6)及びスペーサ1
0を位置決めテーブル7に運ぶ。位置決めテーブ
ル7においては、前側板5又は後側板6のみを位
置決めテーブル7の中央部に載置した後、元来た
経路を逆行して前側板群6′又は後側板群5′の位
置まで帰る途中において、スペーサ10をスペー
サ貯溜部12a又は12bへ投棄する。
位置決めテーブル7上では供給された前記前側
板5又は後側板6の正確な位置決めが順次行わ
れ、こうして位置決めされたこれらの各側板(5
又は6)はローダ8によつて側板用のコンベア1
上の前記第1のパーツ取付装置2の全面に停止し
ている図示せぬ側板用パレツト上にまで運搬され
る。第1のパーツ取付装置2はパーツフイーダ9
から供給された各種の部品を第2図に矢印X又は
これに直角の矢印Yで示す方向に運搬して、各側
板用パレツト上にセツトするものであり、例えば
パーツフイーダ9から供給された第1図に示すよ
うなピン13a及び13bを、まずワークWがロ
ーダ8によつてパレツト上に到着する前に、側板
用パレツト上の所定の位置に供給する。こうして
側板用パレツト上にセツトされたピン13a及び
13bに対して前記したように、正確に位置決め
された前側板5又は後側板6がローダ8によつて
運ばれ、前側板5又は後側板6の孔にピン13a
及び13bのねじ部が嵌入される。
こうして前側板5又は後側板6(以下側板5又
は6と称する)とピン13a及び13bとの係合
が完了すると、ローダ8がもとの位置に引返し、
代わつて図示せぬナツトランナ(ナツト締機)が
ピン13a及び13bのねじ部にナツト14a及
び14bを締め込んで、ピン13a及び13bの
ワークWへの取り付けを完了する。
こうして側板5又は6の片面に対するピン13
a及び13bの取り付けを完了する、側板用コン
ベア1によつて側板5又は6が前記第2のパーツ
取付装置3の前面に設けた反転装置15の作動領
域まで送られ、ここで反転装置15によつて持ち
上げられ、その間に第1図に示す如き他のピン1
6a及び16bがパーツフイーダ17により第2
のパーツ取付装置3に供給され、第2のパーツ取
付装置3が作動して側板用パレツト上に上記ピン
16a及び16bを装着する。
両ピン16a及び16b側板用のパレツトへの
装着が完了すると、前記反転装置15が回転して
側板5又は6を表裏反転させた後、側板5又は6
の所定の位置に穿設した孔にピン16a及び16
bのねじ部が嵌入されるように側板5又は6を側
板用パレツト上に載置する。ここでも前記第1の
パーツ取付装置と同様、図示せぬナツトランナが
ナツト17a及び17bをピン16a及び16b
のねじ部に締め込んで、ピン16a及び16bを
(側板5又は6)に固定する。こうして4本のピ
ンを固定し終わつた側板5又は6は、側板用コン
ベア1に運ばれて組付装置18の方向へ送られ
る。
基板19を搬送する為の基板用のコンベア20
は、前記側板用のコンベア1と平行に配設され、
その始点部分にパーツフイーダ21に連結された
第3のパーツ取付装置22が配設されている。基
板用コンベア20を挟んで、第3のパーツ取付装
置22と対向する位置には基板19用の位置決め
テーブル23が配設されている。位置決めテーブ
ル23には前記基板用コンベア20に平行のガイ
ドレール24が連結されており、このガイドレー
ル24に沿つて基板19用のワーク保持装置25
が走行し、ガイドレール24に沿つて配設された
積載状態の基板群19′(第1図参照)の最上部
の基板19及びこれを仕切る為のスペーサ10a
を同時に保持した後、ガイドレール24に沿つて
運搬し、基板19のみを位置決めテーブル23の
中央部に供給した後、更に逆行してワーク群1
9′まで帰る途中でスペーサ10aをスペーサ貯
溜部26に投棄する。上記したような基板群1
9′から基板19を取り出して運搬するガイドレ
ール24、ワーク保持装置25等がワーク運搬装
置4′を構成する。
位置決めテーブル23で正確に位置決めされた
基板19は、前記基板用コンベア20に直角の方
向に走行するローダ27によつて前記第3のパー
ツ取付装置22の前面に停止している基板用コン
ベア20上の図示せぬ基板用パレツト上の所定の
位置にセツトされ、続いて第1図に示す取手ゴム
28や台ゴム29等のパーツがパーツフイーダ2
1及び第3のパーツ取付装置22によつて順次基
板19上に供給され、図示せぬボルト締め装置に
よつて、これらのパーツ28,29が基板19上
に固定される。
こうしてパーツのセツトを完了した基板19は
基板用コンベア20によつて前記した組付装置1
8の方向へ移送される。
組付装置18は第1図に示したような各パーツ
をセツトした前側板5、後側板6と基板19とを
組立て、相互にビス30により結合し、本体シヤ
ーシ31を得るもので、こうして組立を完了した
本体シヤーシ31は、更にシヤーシ反転装置32
によつて反転された後、次の工程へ移送される。
以上述べたのは本発明にかかる複写機用本体シ
ヤーシの組立ライン全体の概略である。
従つて本発明の要旨とする処は、複写機の底部
をなす基板の前後端部に前側板及び後側板を上記
基板に対して垂直に取り付ける為の複写機用本体
シヤーシの自動組立装置において、コンベア上の
位置決めされた複数の側板用パレツトに前側板又
は後側板を載置して運搬する第1の側板搬送手段
と、コンベア上の位置決めされた複数の基板用パ
レツトに基板を載置して運搬する第1の基板搬送
手段と、スペーサを交互に挟んで積重された前側
板群又は後側板群と位置決めテーブルとの間で往
復動作され、その往動作では最上段の前側板又は
後側板をその上面にスペーサを載置した状態で取
り出して位置決めテーブルまで運搬し、その復動
作ではスペーサのみを運搬して途中で投棄する第
1の運搬手段と、スペーサを交互に挟んで積重さ
れた基板群と位置決めテーブルとの間で往復動作
され、その往動作では最上段の基板をその上面に
スペーサを載置した状態で取り出して位置決めテ
ーブルまで運搬し、その復動作ではスペーサのみ
を運搬して途中で投棄する第2の運搬手段と、位
置決めテーブル上の前側板又は後側板を位置決め
した後、前記側板用パレツト上まで運搬する第2
の側板搬送手段と、位置決めテーブル上の基板を
位置決めした後、前記基板用パレツト上まで運搬
する第2の基板搬送手段と、前記側板用パレツト
上の側板にパーツを供給し取り付ける側板用パー
ツ取付手段と、前記基板用パレツト上の基板にパ
ーツを供給し取り付ける基板用パーツ取付手段
と、側板用パレツト上に載置されて運ばれてきた
側板を反転させた後、再度側板用パレツト上に載
置する側板反転手段と、パーツを取り付け終わつ
た前後側板を組付位置まで搬送すると共に定間隔
を置いて垂直に起立させ、その上に基板を載置し
た後、両側板を基板に固着する組付手段とを有し
てなる点である。
上記構成中、コンベアとしてはチエーンコンベ
ア、ベルトコンベア、その他を使用することがで
き、パレツトとしては基板、側板を位置決めした
状態で載置しうるあらゆる形状のパレツトを含
み、側板用、及び基板用パーツ取付手段における
パーツの取付装置は、後記する実施例に示すねじ
締め機のみでなく、スポツト溶接、リベツト等に
よる取付装置等を使用することが可能であり、さ
らに基板と装置との固着手段は後記する実施例に
示したねじ締めによるものの他、前記のようなリ
ベツトやスポツト溶接、その他による固着手段を
含むものである。
次に上記組立ラインを構成する組立装置のシス
テム(以下自動組立システム)について第3図以
下の添付図面を参照しつつ具体的実施例を説明し
本発明の理解に供する。
ここに第3図は上記自動組立システムに用いる
ことの出来るワーク運搬装置の正面図(第2図に
おける矢印A又はA′から見た図に相当する)、第
4図は第3図におけるB矢視図、第5図は第4図
おけるC矢視部拡大図、第6図は第5図に示した
ワーク保持装置の側面図、第7図は第4図におけ
るD矢視部拡大図、第8図は第4図及び第7図に
おけるE矢視図、第9図は第6図におけるF矢視
図、第10図及び第11図は夫々上記実施例に用
いることのできるガイドローラのチエーンに対す
る取付例を示すもので、図中aはその平面図、b
はその側面図、第12図は上記組立システムに用
いることのできるパーツフイーダ(第2図におけ
る9,17)の側面図、第13図は同正面図、第
14図は同パーツフイーダで使用する分離装置を
示すもので、同図aはその側面図、同図b〜dは
夫々同分離装置の作動状態を示す平面図、第15
図は同組立システムで使用可能のパーツ取付装置
(第2図中22)の平面図、第16図は第15図
におけるG矢視図、第17図は同パーツ取付装置
の側面図、第18図、第19図は同パーツ取付装
置の正面図、側面図、第20図a〜c夫々は台ゴ
ム運搬装置の作動を示す正面図、第21図aは第
20図におけるH矢視図、同図bは上記台ゴム運
搬装置の作動手順を示すフローチヤート、第22
図は同組立システムに用いることのできる一方向
クラツチの解除装置(第2図中の97に該当)の
概略平面図、第23図は第22図におけるI−O
−I矢視断面図、第24図aは同解除装置の拡大
平面図、同図bは同図aにおけるJ矢視部側面
図、第25図は上記組立システムに用いることの
できる反転装置(第2図中の15に該当)の全体
の側面図、第26図a,bは夫々同反転装置に使
用可能のワーク把持機構の作動を示す側面図、第
27図は同把持機構の駆動部を示す側面図、第2
8図aは同把持機構の先端部詳細を示す側面図、
同図bは上記第25図に示した反転装置の作動手
順を示すフローチヤート、同図cは−矢視部
分断面図、第29図は上記組立システムに用いる
組付装置全体の平面図、第30図は同正面図、第
31図は同組付装置に用いるネジ締器の調整機構
を示す平面図、第32図は第31図における中央
縦断面図、第33図は第31図におけるK−K矢
視断面図、第34図は上記組付装置に用いる基板
の位置決め機構の側面図、第35図は同組立機構
に用いることのできる側板用把持装置の平面図、
第36図a,bは夫々同側板用把持装置の駆動部
の作動を示す側面図、同図c,dは夫々上記駆動
部に用いることの出来るレバーの連結機構の変形
例を示す側断面図、第37図は他の構造よりなる
側板用把持装置の構造を示す平面図、第38図a
及びbは第37図に示した側板用把持装置におけ
る駆動部の構造を示す平面図、側面図、第39図
は上記組付装置に用いるワーク搬送装置の正面
図、第40図は同ワーク搬送装置の要部をなすワ
ーク回動装置の正面図、第41図は上記ワーク搬
送装置の走行駆動部を示す正面図、第42図は上
記組立システムに用いるシヤーシ反転装置(第2
図中の32に該当)の側面図、第43図は同平面
図、第44図a及びbは同シヤーシ反転装置にも
ちいる走行用チエーンの機台への係着部の構造を
示す側断面図及び平面図、第45図は同シヤーシ
反転装置の作動状態を示す概略側面図、第46図
は同反転装置の反転時に緩衝作用を奏する緩衝装
置の構造を示す側面図、第47図は上記組立シス
テムに用いられる位置決めテーブルの平面図、第
48図aは第47図におけるL矢視図、同図bは
第48図におけるN矢視部拡大図、第49図aは
第47図におけるP矢視図(押圧部材が基板に当
接した状態を示す)、同図bは第47図における
Q−Q矢視断面図、第50図は同位置決めテーブ
ルの変形例を示す平面図、第51図は同位置決め
テーブルの更に他の変形例を示す平面図、第52
図は第51図におけるR−R矢視断面図、第53
図a乃至cは前記組付装置(第2図における1
8)の作動手順を示すフローチヤートである。
まず第3図及び第4図を用いて積載状態の前側
板5、後側板6又は基板19を位置決めテーブル
7又は23にまで搬送する為の運搬装置について
説明する。以下の説明は基板についてのものであ
るが、前側板5、後側板6を搬送する運搬装置4
についても同様であるので、ここでは省略する。
これらの図において40はガイドレール41を
上面に敷設したフレームで、その前面に第1図若
しくは第2図に示した如き積載状態の基板群1
9′が載置される。42は上記ガイドレール41
に案内されてフレーム40に沿つて走行可能の運
搬装置本体で、その先端部分に基板保持装置43
を有している。44はチエーン駆動装置の一例で
あるモータMによつて往復駆動されるチエーン
で、その一部に前記運搬装置本体42の一部と係
合して運搬装置本体42をガイドレール41に沿
つて走行させる後述のガイドローラ45を有して
いる(第7図及び第8図参照)。従つてモータM
の正転逆転によりチエーン44が往復走行し、チ
エーン44と、ガイドローラ45を介して連結さ
れた運搬装置本体42がガイドレール41に沿つ
て走行し、基板を保持装置43によつて持ち上げ
て搬送する。
続いて前記基板保持装置43の機構について詳
述する。第5図及び第6図に示す如く基板保持装
置43は、運搬装置本体42の構成要素である片
持状のアーム46の先端に取り付けられており、
垂直方向の油圧シリンダ47と該油圧シリンダ4
7によつて昇降作動される基板吸着部48等を主
要な構成要素として構成されている。
即ち前記アーム46の先端には油圧シリンダ4
7が垂直に固定されており、この油圧シリンダ4
7の伸縮ロツド49の下端にはプレート50が水
平に固着されている。プレート50の下面に垂直
方向に固着した4本のロツド51は夫々その下端
部近傍に水平方向のロツド52を固着状に有して
おり、各ロツド52には、基板吸着装置48の主
要構成要素である電磁石53がロツド52の軸方
向に摺動可能に取り付けられている。54は電磁
石53をロツド52に対して固定する為のセツト
ボルトであり、これを緩めることにより電磁石5
3の位置を調整できる。なお上記ロツド52の方
向は運搬装置本体の走行方向、即ちガイドレール
41の軸方向と平行になるようにセツトされてい
る。
上記のような電磁石53は基板19が鉄製等の
磁性体材質よりなる場合には好ましい吸着手段で
あるが、基板19がプラスチツク樹脂やセラミツ
ク製品等のように非磁性体である場合には、エア
による吸着手段や機械的な爪等をソレノイドやシ
リンダによつて作動させる機械的な保持手段を採
用することが望ましい。
また前記プレート50の下面に固着したブラケ
ツト55、には前記ロツド52に直角の方向の空
圧シリンダ56,56が第9図に示す如く固着さ
れており、その伸縮ロツド57の先端には夫々把
持プレート58を固着した前記空圧シリンダ56
の軸芯に直角の連結プレート59が固着されてい
る。上記各連結プレート59には更に夫々空圧シ
リンダ56に平行のガイドロツド60が固着され
ており、該ガイドロツド60は前記ブラケツト5
5に取り付けた軸受61に摺動自在に支承され、
連結プレート59の傾きを防止する。
なお上記プレート50に油圧シリンダ47を挟
んで対称に、且つ垂直に固設した2本のガイドロ
ツド62は、前記アーム46に設けた軸受63に
摺動自在に装着され、その上端部は連結板64に
よつて連結されている。但し連結板64には油圧
シリンダ47との干渉をさける為の切り欠き65
が形成され、ガイドロツド62の伸縮動作によつ
て連結板64が油圧シリンダ47と干渉すること
が防止されている。
従つて基板保持装置43がチエーン44の駆動
によつて基板群19′の直上まできた時や、基板
19を把持して次の工程である、例えば位置決め
テーブル23上にまできた時には、油圧シリンダ
47を伸長させてプレート50及びこれにロツド
51,52やブラケツト55等を介して取り付け
た電磁石53や把持プレート58を一体的に下降
させ、電磁石53が基板群W19′の最上段の基
板19に当接した時(この当接状態はロツド52
等に取り付けた図外のリミツトスイツチ等によつ
て検出される)、油圧シリンダ47の作動を停止
することにより基板19と電磁石53との当接状
態を確保し、この状態で電磁石53を励磁して基
板19を吸着すると共に、空圧シリンダ56,5
6を作動させて第9図に2点鎖線で示す位置にあ
つた把持プレート58をプレート50の中心点の
方向に引き寄せることにより、4つの把持プレー
ト58によつて基板19上のスペーサSを把持す
る。こうしてスペーサS及び基板19の保持が完
了すると油圧シリンダ47を引き込んで、基板1
9をスペーサSと共に持ち上げる。
また運搬装置本体42が、例えば位置決めテー
ブル23等の基板放出部上にきた時には、基板1
9が位置決めテーブル23に当接又は近接するま
で(この位置はロツド52等に取り付けた図外の
他のリミツトスイツチ等により検出される)油圧
シリンダ47を伸長させて基板19及びスペーサ
Sを下降させ、基板19が位置決めテーブル23
等に当接又は近接した時点で電磁石53の吸着力
を解放した後、スペーサSを把持したまま油圧シ
リンダ47を引き込んで基板保持部48全体を上
昇させ、チエーン44を駆動することにより基板
保持装置43全体をもとの場所へ戻す。この帰り
の経路の途中の所定の位置において空圧シリンダ
56を伸長させることにより、把持プレート58
を開いてスペーサSを所定の貯溜部へ投棄する。
なお基板19を吸着する為に用いた前記電磁石
54は、停電時等における基板の落下を防止する
為に通電時に吸着力を解放する形式ものを採用す
ることが望ましい。
次に上記のような基板保持装置43を搬送する
為の機構について詳しく説明する。第3図及び第
8図に示す如く前記チエーン44は、モータMに
よつて直接駆動される駆動スプロケツトSP1と始
点側スプロケツトSP2、終点側スプロケツトSP3
及び張力調整用のスプロケツトSP4にエンドレス
の状態で掛け渡されており、モータMを正逆転す
ることにより往復駆動される。
かかるチエーン44はその中間部に第10図又
は第11図に示すようなベアリング等よりなる垂
直方向のガイドローラ45を回転自在に有してお
り、前記したように運搬装置本体42は、このガ
イドローラ45との干渉によつてチエーン44の
走行に応じて移動する。即ち前記フレーム40上
に設けたガイドレール41と摺動自在に噛み合う
摺動ブロツク66は、前記アーム46の後端に固
着され、アーム46で代表される運搬装置本体4
2全体をガイドレール41上に摺動自在に支持す
るもので、通常はガイドレール41の側面に軸方
向に穿つた溝と、これに対向する摺動ブロツク6
6の内側面に穿つた軸方向の溝との間にボール6
7を装着し、このボール67と上記各溝との干渉
によつて摺動ブロツク66とガイドレール41と
の遊びをなくし、正確な案内機能を果たす形式の
ものが採用される。運搬装置本体42は上記のよ
うに片端部においてガイドレール41とガイドブ
ロツク66との干渉によつてフレーム40上に片
持状で支持されるのであるから、運搬装置本体4
2及び基板保持装置43等の自重による運搬装置
本体42の傾きを防止する必要がある。
第7図に示す押圧ローラ68はこの目的に沿つ
たもので、アーム46の下面に取り付けたブロツ
ク69に摺動自在のネジロツド70を装着し、こ
のネジロツド70の先端に前記押圧ローラ68を
水平に取り付けると共に、この押圧ローラ68を
フレーム40の側面40aに押圧するべくネジロ
ツド70の中間に螺着したナツト71と前記ブロ
ツク69との間に圧縮スプリング72を縮着し、
この圧縮スプリングの力によつてネジロツド70
及びこれに一体的に設けた押圧ローラ68をフレ
ーム40の側面40aに押当て、圧縮スプリング
72の弾撥力で運搬装置本体42を持ち上げその
傾きを防止している。
また第7図に示す如くアーム46を連結するチ
ヤンネル部材73の側面に水平に取り付けた空圧
シリンダ74は、運搬装置本体42を厳密に規定
された位置で停止させる為の位置決め作用をはた
すもので、その伸縮ロツド75はその先端に水平
方向のローラ76を回転自在に有している。また
運搬装置本体42の正確な停止位置におけるフレ
ーム40の側面には、縦方向のV溝77を刻設し
た位置決めブロツク78が取り付けられている。
従つて運搬装置本体42が概略停止位置にきた時
点で空圧シリンダ74が作動し、ローラ76が位
置決めブロツク78の方向に突出し、V溝77と
係合することにより、V溝77の楔作用によつて
運搬装置本体42がV溝77の中心位置に正確に
位置決めされる。なお位置決めブロツク78には
上記ローラ76を保持するべく伸縮ロツド75の
先端に取り付けたホルダ79のガイド孔80が水
平方向に刻設され、ローラ76の水平方向へのが
たを防止する。
第8図に明らかな如く、前記摺動ブロツク66
はガイドレール41の軸方向に2個並べて配設さ
れており、両摺動ブロツク66は前記アーム46
の先端部46aの下面に一定の間隔をおいて固着
されている。上記先端部46aの上面には、2本
の平行な垂直方向のガイド孔81を有するガイド
ブロツク82が固着されており、この上記ガイド
孔81,81に摺動自在に挿入したガイドロツド
83,83の上端部は連結板84によつて連結さ
れている。また上記連結板84の端部84aと前
記ガイドブロツク82の側面に植設したボルト8
5との間には、引張りスプリング86,86が
夫々張着されていることにより、ガイドロツド8
3,83が常時下方に向かつて付勢されている。
但し87は前記連結板84に固着されたストツパ
で、その下端がガイドブロツク82の上面と当接
することにより、ガイドロツド83のそれ以上の
下方への摺動が防止される。
上記2本のガイドロツド83の下端には第7図
に明らかな如く、二叉状部88,88を有するガ
イド部材89が固着されており、上記二叉状部8
8の下端には、夫々下方に向かつて解放状の溝の
一種である長溝90(第8図参照)が形成され、
この長溝90のガイドレール41の長手方向の幅
は前記ガイドローラ45の外径にほぼ等しく、ガ
イドローラ45がその中に嵌入され得る程度の幅
に設定さている。
上記ガイド部材89は更にそのフレーム40側
の側面に垂直方向の支持ローラ91を回転自在に
有している。この支持ローラ91は前記引張りス
プリング86によるガイド部材89に作用する押
下げ力に対抗する為のもので、例えば第8図に示
す如く終点側のスプロケツトSP3を回転させて、
チエーン44を矢印92の方向へ走行させると、
ガイドローラ45もこれにつれてチエーン44の
一部として移動していき、このガイドローラ45
に押されてガイド部材89が、ガイドロツド83
に沿つて上昇すると共に矢印92の方向に移動
し、支持ローラ91が軌跡93に沿つて移動して
いき、やがてガイドローラ45がスプロケツト
SP3から離れてチエーン44の直線部分97に沿
つて移動始める前に、支持ローラ91がフレーム
40の上面40bに乗り移り、こうして支持ロー
ラ91が前記引張りスプリング86によるガイド
部材89の下方への付勢力を全て支持することに
なり、チエーン44がその直線部分97で下方に
弛むような不都合を防止せんとするものである。
上記のように支持ローラ91をフレーム40の
上面40bに沿つて走行させる為には、支持ロー
ラ91の移動軌跡がフレーム40と干渉してはな
らない、フレーム40の上面40bの部分に第7
図及び第8図に示すような切り欠き94を刻設し
ておくと共に、支持ローラ91がスムーズにフレ
ーム40の上面40bに乗り移り得るように、前
記切り欠き94の端部を斜面95に形成しておく
ことが望ましい。
なお第10図に示したガイドローラ45はその
中心線がチエーン44の中心線44aに一致して
いる場合であり、第11図に示したのはガイドロ
ーラ45の中心線がチエーン44の中心線44a
から偏心している形式のガイドローラを示すもの
である。
続いて上記運搬装置本体42の移動動作につい
て説明する。
まず第8図に示した終点の位置に運搬装置本体
42が存在する状態から説明する。この状態にお
いては既にチエーン44が矢印92とは反対方向
に走行し、ガイドローラ45が長溝90から外れ
た位置(即ち実線で示す45′の位置)まで移動
してきており、長溝90とガイドローラ45との
係合が解放されているので、運搬装置本体42は
ガイドローラ45との係合による束縛から離れ、
代わつて第7図に示した空圧シリンダ74の作用
により、ローラ76が正確に位置決めされた位置
決めブロツク78のV溝77に嵌入され、運搬装
置本体42はこのV溝77の位置によつて定まる
所定の位置に位置決めされた状態でいずれの方向
へも動くことができない。
こうして運搬装置本体42が終点位置で正確に
位置決め固定された状態において、前記したよう
に油圧シリンダ47の伸張動作及び電磁石53の
解放動作が行われ、基板19が次工程の所定の位
置例えば位置、決めテーブル23の中央部に移載
される。その後再度油圧シリンダ47の引き込み
動作が行われ、基板吸着部48がセパレータSを
把持したまま上昇し、基板吸着部48が第5図及
び第6図に示す最上部の位置に到着した時点で、
油圧シリンダ47の動きが停止する。
続いて第3図に示したモータMが駆動され、チ
エーン44が矢印92で示す方向へ走行を開始す
ると同時に空圧シリンダ74が作動してローラ7
6がV溝77から外れ、運搬装置本体42の走行
方向に対する拘束が解除される。
チエーン44の矢印92の方向への走行に伴つ
てガイドローラ45が45′の位置からスプロケ
ツトSP3のピツチ円に沿つて移動していくと、や
がて長溝90に入り込んで行くことになり、ガイ
ドローラ45の移動に伴つてガイド部材89が僅
かに矢印92の方向に押され、ガイド部材89と
ガイドロツド83、ガイドブロツク82等を介し
て連結された運搬装置本体42全体が矢印92の
方向に僅かに移動する。やがてガイドローラ45
が長溝90の上端部の90aに当接するが、ガイ
ドローラ45は更にスプロケツトSP3の円弧状部
分96に沿つて移動して行く為、ガイド部材89
が上方へ持ち上げられつつ矢印92の方向へ移動
し、このガイドブロツク89の移移動に伴つて運
搬装置本体42が矢印92の方向へ移動する。
この時の運搬装置本体42の移動速度はガイド
ローラ45の速度ベクトルの水平面に対する投影
された速度成分であるから、ガイドローラ45が
長溝90との係合を開始した時点では速度が0で
あり、その後徐々に増速され、ガイドローラ45
がチエーン44の直線部分に達した後はその時の
速度で定速移動するものであり、運搬装置本体4
2に作用する始動時の加速度が小さく、衝撃の少
ない始動状態を得ることができる。このような緩
衝作用はチエーン44が矢印92とは逆の方向に
走行してきて、運搬装置本体42が終点位置で停
止する時、及びチエーン44が矢印92の方向に
走行し、運搬装置本体42が始点位置に到着し、
停止する時、更にはその始点位置から再度終点位
置に向かつて始動する時に夫々発揮される。
上記のようにしてガイドローラ45がスプロケ
ツトSP3の円弧状部分96を通過する間に支持ロ
ーラ91は前記軌跡93に沿つて移動し、ガイド
ローラ45がチエーン44の直線部分97にさし
かかつた時には、支持ローラ91がフレーム40
の上面40b上に移動し、該上面40bに沿つて
転動することになる。従つてガイド部材89には
引張りスプリング86による下向きの付勢力がガ
イドロツド83を介して常時作用し、この力がガ
イドローラ45を下向きに押すことになるが、支
持ローラ91がフレーム40の上面40bに乗り
移つた時点からは、上記下向きの付勢力はこの支
持ローラ91が大部分負担することになり、直線
部分97を移動中のガイドローラ45には作用せ
ず、チエーン44を下向きに屈曲させるような有
害な力が作用しない。
こうして引張りスプリング86による押し下げ
力を支持ローラ91で吸収しつつ、走行装置本体
42が矢印92の方向に移動していく途中で、前
記したように基板吸着部48の空圧シリンダ56
を作動させて把持プレート58を開くことによ
り、スペーサSを解放して下方の貯溜部等へ落下
させる。
運搬装置本体42が反対側の始点部にたどり着
いた時には前記終点部における始動状態の全く逆
の動作が行われ、第3図に示す始点側のスプロケ
ツトSP2のピツチ円弧に沿つてガイドローラ45
が移動し、最終的には長溝90からガイドローラ
45が抜け出た時点で運搬装置本体42が停止す
ると共に、前記空圧シリンダ74が再び作用して
始点側の所定の位置に設けた位置決めブロツクの
V溝(図示せず)にローラ76を嵌入し、始点位
置における搬送装置本体42の正確な位置決めが
行われ、ここで積載状態にある基板群19′から
新たな基板19及びその上部に載置されたスペー
サSを基板保持装置43の作用により取り上げ再
度終点方向へ搬送する。
以上述べた基板運搬装置によつて、任意形状の
基板を自動的にガイドレールに沿つて搬送するこ
とができ、且つ積載状態の基板を仕切る為のスペ
ーサを把持するスペーサ把持装置を有するもので
あるから、基板形状が左右非対象で積載した場合
に水平な吸着面を得られないような場合にもスペ
ーサを用いることにより、基板を水平状態に保持
して基板の吸着を確実なものとなし、基板を持ち
上げる時の誤動作を減少させることができる。ま
たスペーサによつて基板同志の積載状態における
衝突が回避され、基板に傷がつかないという効果
を奏すると共に、このようなスペーサを同時に搬
送処理することができる。
第2図に示した側板用の運搬装置4の構造は上
記した基板用の運搬装置4′の構造と同様である
ので、ここではその説明を省略するが、運搬装置
4においては、積載状態の前側板5と後側板6と
を交互に位置決めテーブル17へ搬送する点が、
運搬装置4′と異なる点である。
続いて上記基板運搬装置4′で運搬された基板
19を基板用コンベア20(第2図)へ搬送する
に際して、正確に位置決めする為の位置決めテー
ブル23について第47図乃至第52図を参照し
て説明する。なお第2図に示した側板用の位置決
めテーブル7の構造についても以下と同様であ
る。
位置決めテーブル23は、第48図aに示す架
台98上に固定した水平の取付板99の上面に略
十字状に配設されたガイドレール100a,10
0b,100c,100d(第48図)と、この
ガイドレールに案内されて摺動する押圧部材10
1a,101b,101c,101dと、この押
圧部材を各ガイドレールに沿つて摺動させる駆動
機構102a,102b,102c,102d、
及び前記4本のガイドレール101a乃至101
dの中央部に配設された回転テーブル103等を
主要な要素として構成されている。
尚以下に述べる第47図乃至第52図の説明に
おいて添字a,b,c,dを付して説明する構成
要素はすべてガイドレール100a,100b,
100c,100dに対応する要素である。
即ち回転テーブル103は、第49図bに示す
如く、前記取付板99の中央部に取り付けたロー
タリシリンダ104の垂直駆動軸105の上端に
水平に取り付けられ、前記取付板99に支柱10
4に介して取り付けられた4個のボール軸受10
7(ボール107aによつてその上部に載置した
回転テーブル103を、垂直方向には移動不能
で、水平方向には任意の方向に回動しうるように
支承する)によつて水平面内で回動自在に支承さ
れ、且つロータリシリンダ104によつて水平面
において回動駆動される。
前記ガイドレール100a乃至100dは、第
47図及び第48図bに示す如く、夫々支柱10
8を介して水平に固定され、ガイドレール100
aと100bは同軸で、且つ100cと100d
も同軸であり、ガイドレール100aと100b
の軸芯と100cと100dの軸芯は平面視で直
交している。
これらのガイドレール100a乃至100dに
夫々軸方向に摺動自在に取り付けられた前記押圧
部材101a乃至101dは、101dを除いて
すべて同一構造をなし、例えば押圧部材101a
について説明すると、第48図bに示すようにガ
イドレール100aの側部に配置する垂直方向の
2個のガイドローラ取付板110を水平の支持板
111に下駄の歯状に取り付け、上記各ローラ取
付板110の内側に上下2対以上のガイドローラ
109をガイドレール100aを上下に挟んだ状
態で取り付けることにより、このガイドレール1
00aによつて支持板111を上下方向に支持
し、且つ上記各ローラ取付板110に設けた水平
方向のガイドローラ112によつてガイドレール
100aを水平方向に把持することにより、支持
板111をガイドレール100aに沿つて摺動自
在に支持している。また上記支持板111上には
垂直方向のの厚みを持つた隙間114を介して押
圧板115aが固着されている。前記隙間114
には駆動機構102aの一部を構成する水平方向
の駆動レバー116aの先端が摺動自在に挿入さ
れ、該駆動レバー116aの先端に穿つた長孔1
17a内に前記隙間114を保持する垂直方向の
ピン113aが摺動自在に挿入されている。従つ
て各駆動機構102a乃至102dを作動させ
て、夫々の駆動レバー116a乃至116dを
夫々の駆動機構に示した矢印の方向に揺動させる
ことにより、押圧部材111aと111bとを対
向させた状態で、また111cと111dとを対
向させた状態で中央の回転テーブル103の方
向、又はその反対の方向へ任意のタイミングで摺
動させることができる。
上記駆動機構102a乃至102dはすべて同
様の構造からなる為、ここでは102bについて
のみ第47図、第48図を参照して説明する。駆
動レバー116bを有する駆動機構102bは前
記取付板99に固着された軸受118bによつて
支承された垂直の連結軸119bと、該連結軸1
19bの上端に固着された前記水平方向の駆動レ
バー116bと、連結軸119bの下端に固着さ
れた連動レバー120bと、該連動レバー120
bに一端を揺動自在に係着され、他端を前記取付
板99に固定した支軸121bに揺動自在に係着
された油圧シリンダ122bと、より構成され、
該エアシリンダ122bの伸縮動作によつて連動
レバー120b、連結軸119b、駆動レバー1
16bが一体として矢印123bの方向に回動
し、駆動レバー116bが実線位置から2点鎖線
で示した位置まで揺動することにより、押圧部材
101bが実線位置から2点鎖線で示す(101
b′位置)まで移動し、回転テーブル103上に載
置した基板19を回転テーブル103の中心方向
へ押圧する。
尚夫々対向して基板19を押圧する押圧部材1
01a乃至101dの基板19に対する付勢力の
大きさには一定の規則が存在し、例えば第47図
に示したガイドレール100b及び100dに
夫々押圧部材101b及び101dの回転テーブ
ル103方向への摺動を規制するストツパ124
b及び124dを設けた場合には、押圧部材10
1bによる付勢力が押圧部材101aによる付勢
力より大きく、且つ押圧部材101dによる付勢
力が押圧部材101cによる付勢力より大きくな
るように、各エアシリンダ122a乃至122d
の付勢力や、駆動レバー116a乃至116d又
は連動レバー120a乃至120dの長さを決定
する。尚基板19を最初に回転テーブル103の
方向へ押圧するのは、後記するように押圧部材1
01dであり、その時基板19が確実に押圧部材
101dの押圧面に倣うように、押圧部材101
dの幅l1を、他の押圧部材101a〜101cと
より広く形成しておく。この幅l1についてのみ押
圧部材101dが他の押圧部材101a〜101
cに対して形状を異にする。
更に錯誤により前記第2図に示した積載状態に
おける基板19の積載方向が間違つていた場合
(平面形状長方形の基板の場合には基板の向きを
180度過つて積載する可能性がある)、これを基板
用コンベア20に至る前に修正する必要がある
が、第47図に示した押圧部材101a及び10
1dに取り付けたセンサ125a及び125dは
このような目的に従うものである。
即ち基板19には種々の部品やパーツを複写機
の機能に従つて取り付ける必要がある為、これら
の取付用の穴として左右非対称のものが設けられ
ているのが一般的である。そして前記センサ12
5a及び125dはこれらの非対称の穴の位置を
検出する為の静電容量型、渦電流型、若しくは磁
気検出型等の近接スイツチで、基板19が正規の
位置に位置決めされた時にその基板上にある所定
の非対称型の孔の真上に来るように取り付けられ
ている。従つて基板19が180度間違つた方向に
載置されると、センサ125a又は125dがそ
の直下に来るべき孔がないことを検出し異常信号
を制御装置に送る為、制御装置は押圧部材101
a乃至101dによる基板19の把持を解除した
後、前記ロータリシリンダ104を駆動させて、
回転テーブル103及びその上に載置した基板1
9を180度回転させ、その位置で再び押圧部材1
01a乃至101dによる基板19の位置決めを
行う。
次に上記位置決めテーブル23による基板19
の位置決め動作について説明する。
前記したように搬送装置4′によつて基板19
が位置決めテーブル23の略中央部に載置される
と、図示せぬリミツトスイツチが作動し、一定時
間後にまずエアシリンダ122d及び122cが
作動し駆動レバー116d及び116cが夫々実
線位置から二点鎖線位置まで揺動する。これに伴
つて各駆動レバー116d及び116cに長孔1
17d及び117c、ピン113d及び113c
を介して押圧部材101d及び101cが実線位
置から二点鎖線で示す位置101d′及び101
c′まで移動し、両押圧部材間に基板19が把持さ
れる。この時押圧部材111dによる付勢力の方
が、101cによる付勢力よりも大きい為、押圧
部材101dがストツパ124dに当接した位置
で基板19が固定される。
こうして基板19に対するガイドレール100
d方向への位置決めが完了すると、エアシリンダ
122d及び122cが反対方向へ作動するか、
又は両エアシリンダ122d及び122cへの圧
力が解除され、押圧部材101d及び101cに
よる把持から基板19が開放される。
続いてエアシリンダ122a及び122bが、
作動して押圧部材101a及び101bが実線で
示した位置から2点鎖線で示す位置まで移動し、
基板19を押圧部材101d及び101cによる
位置決め方向に対して直角の方向へ位置決めす
る。押圧部材101bによる付勢力は101aに
よる付勢力よりも大きく設定されてる為、基板1
9は押圧部材101bがストツパ124bに当接
した位置で固定される。
しかる後にエアシリンダ122a及び122b
が再び作動して押圧部材101d及び101cが
実線で示した位置から2点鎖線で示した位置に
夫々移動し、4個の押圧部材101d,101
c,101c,101dによつて基板19が2点
鎖線で示す位置に完全に位置決めされる。
こうして位置決めが完了した時点で、制御装置
からの信号によつて、センサ125a又は125
dによる基板19の方向確認が行われ、その方向
が間違つている場合には前記のように基板19へ
の押圧部材101a乃至101dの把持力を解放
した後、基板19を180度反転させ、再度位置決
めした後次の動作に備える。
第47図に示した位置決めテーブルでは基板1
9を押圧板115a,115b,115c,11
5dによつて直接的に又はこれらに取り付けたプ
ラスチツク製樹脂板等のような緩衝板115a′乃
至115d′を介して、基板19を押圧する為、例
えば押圧部材101a,101bで基板19を把
持したままで、これに直角の方向から押圧部材1
01cと101dとを用いて位置決めしようとす
ると、押圧板115a乃至115d(又は緩衝板
115a′〜115d′)と基板19とのスリツプが
容易には生じない為、前記したように一度押圧板
101d及び101cによる把持力を解除した後
に押圧板101a及び101bを作用させて、完
全な位置決めを行つているが、第50図に示した
ように、押圧板115c及び115dの基板19
の側面と対向する部分に夫々摩擦力を低減させる
為のローラ126を介在させ、これらのローラ1
26を介して基板19をガイドレール100c,
100dに平行な方向に把持するようにすれば、
第47図に示したような装置における押圧部材1
01c,101dの把持→解除→把持といつた面
倒な作業を省略できる。但しこの場合押圧部材1
01c及び101dによる把持動作を行つた場
合、押圧部材101a及び101bによる把持を
行うことになる。また押圧板115a及び115
bにも上記のようなローラ116を設ければ、い
ずれの方向から先に把持してもよいとになる。
なお第47図乃至第50図に示した例では一定
の形状の基板に対する位置決めは可能であるが、
異なる大きさの基板が装着された場合には、各基
板について夫々中心位置における正常な位置決め
を行うことができない。
第51図及び52図に示した例は、このような
欠点を解消する為のもので、この場合ガイドレー
ル100c及び100dに平行な方向の幅が異な
る大型の基板19a及び小型の基板19bに対応
することのできる位置決めテーブルを示す。この
装置で第47図に示した装置と異なる点は、前記
押圧板115dに更に2本の補助シリンダ127
を一定間隔を置いてガイドレール100dに平行
に設けたこと及び小型の基板19bを正常な位置
決め位置まで押圧した時に、押圧部材101cが
当接するストツパ125cを新たに設けたこと、
更に前記補助シリンダ127による付勢力よりも
押圧部材101cによる付勢力が大きくなるよう
にエアシリンダ122cや補助シリンダ127の
付勢力を調節したことである。
従つてこの装置の略中央にまず大型の基板19
aが載置された場合の押圧部材101a及び10
1bによる基板19aの把持、及び押圧部材10
1c及び101dによる把持については第47図
に示した装置と同様で、補助シリンダ127によ
る付勢力は押圧部材101cによる付勢力よりも
小さい為、位置決め作用に寄与しない。
これに対して小型の基板19bが装着された場
合には、押圧部材101a及び101bによるガ
イドレール100aに平行な方向の位置決めが完
了した後、押圧部材101c及び101dによつ
て基板19bは中央方向へ付勢されるが、押圧部
材101cはストツパ124cに当接してそれ以
上に基板19bを押すことができず、しかも押圧
部材101dはストツパ124dに当接してそれ
以上に基板19bを回転テーブル103の方向に
押圧することができないが、これに代わつて補助
シリンダ127が基板19bを2点鎖線で示す位
置まで押圧し、押圧部材101cと補助シリンダ
127との間で基板19bが把持され、正確な位
置決めを行うことができるものである。
こうして位置決めテーブル23による基板19
の位置決めが完了すると、ローダ27(第2図)
による基板19の基板用コンベア20への運搬動
作が行われる。このローダ27は前記運搬装置4
の構造と全く同様である為、ここではこの説明を
省略する。
前側板5及び後側板6に対する位置決めテーブ
ル7の構造、及び該位置決めテーブル7によつて
位置決めされた側板を側板用コンベア1まで搬送
するローダ8の構造については、前記位置決めテ
ーブル23及びローダ27の構造と全く同様であ
る。
次に第12図乃至第14図を参照して本組立シ
ステムに用いることのできるパーツフイーダ及び
該パーツフイーダに用いる分離装置の一例に付き
説明する。このようなパーツフイーダは第2図に
おけるパーツフイーダ9,17に該当するが、後
記する分離装置については、このようなパーツフ
イーダ9,17のみでなく、振動型のパーツフイ
ーダ21等にも使用可能である。
第13図に示す如くパーツフイーダ128は複
数のホツパH1,H2…(第13図の場合は5連の
パーツフイーダを示す)から夫々別個にパーツを
取り出して、第12図に示すレール129に供給
し、レール129の中間部に設けた分離装置15
0を経て適切な時期に取り出された一個又は指定
個数のパーツP1を排出部131からパーツフイ
ーダ128のパーツ供給方向に対して直交するよ
うに配設されたチエーンコンベア132のチエー
ン133に取り付けたホルダ134に送給し、前
記第2図に示したパーツ取付装置2又は3へのパ
ーツ受渡し部まで、運搬するものである。
即ち第12図において135は紙面に対して垂
直の方向に複数配設されたホツパで、夫々別種の
パーツを収容している。このホツパ135は夫々
その底部において一定の幅に切り欠かれ136こ
の切り欠き136に垂直方向のパーツ掬137が
垂直方向に摺動自在に嵌入されており、該パーツ
掬137はフレーム138の上端部に取り付けた
水平方向の回転軸139を中心に揺動自在で、モ
ータ140aによつて積極回転駆動される回転円
板140上の支点141と、上記回転軸139に
固設したレバー142上の支点143とを連結す
るコネクチングロツド144により構成されるク
ランク機構145によつて実線で示す137の位
置から一点鎖線で示す137′の位置まで一定周
期で往復揺動する。
また上記パーツ掬137には、一定の傾斜角度
を有し、その中央部をパーツP1が摺動し得るよ
うな溝を有する前記レール129が接続され、パ
ーツ掬137の上端面146に形成した断面V字
状又は円弧状の溝にはまつて掬いあげられたパー
ツP1は、パーツ掬137が実線で示す最上部の
位置まで揺動した時に上記上端面146の溝にそ
つてレール129に向かつて滑り落ち、第12図
に示すレール129の溝にはまり込んだ状態で、
下方へ滑り落ちて行く。
以下の説明は第14図aに示すような頭部14
7と、該頭部147より小径の胴部148と、上
記頭部148より上方へ突出するネジ部149と
よりなり、胴部148を前記レール129の長手
方向の溝に嵌入した状態で滑り落ちるパーツP1
をパーツの一つの具体例として説明する。
前記レール129の中間部には分離装置150
が夫々設けられ、適宜時におけるパーツP1の定
量供給を行う。
このような分離装置150は第14図に詳しく
示されている。即ち分離装置150はレール12
9の片面に取り付けられた断面L字型のブラケツ
ト152に取り付けられている。このブラケツト
152はレール129に直接取り付けられる垂直
壁部153と、この垂直壁部153の上端からレ
ール129の方向へ90度折曲する水平壁部154
とより構成されている。
上記垂直壁部153の外面に取り付けられたソ
レノイドSOL1のアーマチユア155の先端には、
ピン156を介してレバー157が係着されてい
る。このレバー157には2個の長孔158が形
成されており、前記垂直壁部153に取り付けた
L字型の2個のブラケツト159に夫々固設した
ガイドピン160が、上記長孔158に摺動可能
に嵌着されていることにより、レバー157はこ
のガイドピン160を案内として、長孔158の
方向にのみ摺動自在である。
また上記レバー157にはその中間部の一定距
離隔たつた位置に2本の押圧ピン161a及び1
61bが植設されており、前記片方のガイドピン
160と上記押圧ピン161aとの間に張着され
た引張スプリング162によつて、前記レバー1
57は常時アーマニユア155をソレノイド
SOL1から引き離す方向へ付勢されている。
前記水平壁部154の下面には2個の支点ピン
163a及び163bが植設され、該支点ピン1
63a及び163bにはパーツ停止レバー164
a及び164bが揺動自在に取り付けられてお
り、これらのパーツ停止レバー164a及び16
4bは夫々支点ピン163a及び163bに巻き
付けられたつる巻きバネ165a及び165bに
よつて第14図bに矢印166a及び166bに
示す方向へ回動付勢されている。
上記パーツ停止レバー164aは、第14図a
及びbに示す如くつる巻きバネ165aの端部1
67aが係着する水平部168aと、該水平部1
68aから平面視で90度折曲され、押圧ピン16
1aに前記つる巻きバネ165aの付勢力によつ
て当接する当接部169aと、前記水平部168
aの先端から垂直方向下方へ折曲されパーツP1
のネジ部149と干渉しうる位置にある干渉爪1
70aと、干渉爪170a及び水平部168aの
何れに対しても直角で水平部168aの一端から
垂直方向に折曲されたボルト取付部171a、及
びボルト取付部171aに螺着されたアジヤスト
ボルト172aとより構成され、上記アジヤスト
ボルト172aは、パーツ停止レバー164aが
矢印166aの方向に最大限回動した時に、垂直
壁部153に当接してパーツ停止レバー164a
の位置を決定する為のストツパである。
また支点ピン163bに取り付けた側のパーツ
停止レバー164bは、上記パーツ停止レバー1
64aに対して完全に面対称に形成され、パーツ
停止レバー164aに対応して水平部168b、
当接部169b、干渉爪170b、とボルト取付
部171b、アジヤストボルト172bを有し、
これを回動させる為のつる巻きバネ165bも前
記つる巻きバネ165aに対して面対称に形成さ
れ、その端部167bがパーツ停止レバー164
bの水平部168bに係着して矢印166bの方
向へ常時回動付勢している。なお上記つる巻きバ
ネ165a及び165bの他端173a及び17
3bは夫々水平壁部154に穿つた長孔174a
及び174bに取り付けられたアジヤストボルト
175a及び175bに係着され、アジヤストボ
ルト175a及び175bの取付位置を長孔17
0a及び170bに沿つて移動させることによ
り、つる巻きバネ165a及び165bの付勢力
を調整することができる。尚当接部169a,1
69bは垂直壁部153に穿設した長孔169′
を貫通し、レバー157の方向へ突出している。
また分離装置150は垂直壁部153に設けた
垂直方向の長孔176に装着したボルトによつて
前記レール129に取り付けられており、上記長
孔176により、その垂直方向の取付位置を自由
に調節することができ、作業対象であるパーツ
P1の背丈に応じて取り付け高さを自由に調整し
うる。更にレバー157には前記押圧ピン161
aを植設する為の孔177が多数穿設されてお
り、且つこれと平行に水平壁部154側には支点
ピン163aの位置を変えて取り付けることがで
きるように多数の孔178が直線上に穿設されて
いる。その為に押圧ピン161a及び支点ピン1
63aの取付位置を上記孔177及び178の位
置に従つて変更することによつて大きさの異なる
パーツに対する対応や一動作毎に分離するパーツ
の数を変更することが可能である。
続いて上記分離装置150の作動を第14図b
乃至dを用いて説明する。第14図bはソレノイ
ドSOL1が励滋された状態で、アーマチユア15
5がソレノイドSOL1に引き込まれ、レバー15
7が最もソレノイドSOL1の方向に偏つた状態を
示している。この位置ではパーツ停止レバー16
4bはつる巻きバネ165bに付勢されて時計方
向に最も大きく回動した位置、即ちストツパ用の
アジヤストボルト172bが垂直壁部153に当
接した位置まで回動されており、従つてこの状態
ではパーツ停止レバー164bの先端部をなす干
渉爪170bが、レール129の溝151内に嵌
入されたパーツP1のネジ部149と干渉する位
置まで、時計方向に回動してきており、こうして
干渉爪170bによつて該干渉爪170bよりも
パーツの搬送方向上流側に多数のパーツが堰止め
られている。
またこの状態では支点ピン163aを中心に揺
動する下流側のパーツ停止レバー164aは、当
接部169aが押圧ピン161aによつて押圧さ
れ、時計方向に最も大きく回動している為、パー
ツ停止レバー164aの干渉爪170aがレール
129の溝151の上部から外れ、パーツを堰止
める為の作用を果たさない為、前記上流側の干渉
爪170bよりも下流側の溝151内にあつたパ
ーツP1は溝151に沿つて滑り落ち、第12図
に示した排出部131を経て、ホルダ134に落
とし込まれている。
この状態でソレノイドSOL1が、制御装置から
の信号によつて励滋状態から開放されると、レバ
ー157は引張スプリング162に引かれてアー
マチユア155の末端部に取り付けたストツパ1
79がソレノイドSOL1に当接するまでガイドピ
ン160の方向に引き寄せられ、第14図cに示
す状態となる。この状態は第14図bに示した状
態とは逆に下流側のパーツ停止レバー164aが
最も大きく反時計方向に回動し、ストツパである
アジヤストボルト172aが垂直壁部153に当
接し、干渉爪170aが溝151を滑り落ちてく
るパーツP1のネジ部149と干渉しうる位置ま
で食い込んでいると共に、上流側のパーツ停止レ
バー164bは、当接部169bがガイドピン1
61bに押されてつる巻きバネ165bの力に逆
らつて第14図に示す反時計方向に最も大きく回
動されている為、それまでパーツP1、ネジ部1
49と干渉することにより、それよりも上流側の
パーツを堰止めていた干渉爪170bがパーツ
P1のネジ部149から外れることになり、それ
まで堰止められていたパーツが下流側の干渉爪1
70aに当接する位置まで滑り落ちる。こうして
最も下流側のパーツP1が下流側の干渉爪170
aと当接した状態を示したのが第14図cであ
る。分離装置150はこの状態で次のパーツ送り
信号を待つ。
制御装置から次のパーツ送り信号がソレノイド
SOL1に伝達されると、その瞬間にソレノイド
SOL1は励磁され、アーマチユア155が第14
図dに示す如くソレノイドSOL1に引き込まれ、
第14図bに示したと同様レバー157がソレノ
イドSOL1に最も近づいた位置まで引き寄せられ
る。従つてこの状態では前記第14図bにおいて
述べたと同様パーツ停止レバー164a及び16
4bが時計方向に最も大きく回動した位置で停止
した状態となり、それまで干渉爪170aによつ
て堰止められていた最も下流側のパーツP1′より
も1つ上流側のパーツP1″のネジ部149に上流
側の干渉爪170bが干渉し、該パーツP1″及び
それよりも上流側の全てのパーツP1が堰止めら
れると共に、下流側の干渉爪170aは、パーツ
との干渉位置から外れる為、それまで最も下流側
に堰止められていたパーツP1′が、排出部(第1
2図)131を経て、ホルダ134に供給され
る。
こうしてパーツP1が供給されるホルダ134
は、パーツフイーダ128に沿つて配設された前
記チエーン133に、各レール129のピツチに
従つて取り付けられており、このチエーン133
は第13図に示す如くパーツフイーダ128に沿
つて設けた支持フレーム182の先端部及び後端
部に取り付けた一対のスプロケツト180a及び
180bに巻き掛られ、ブレーキ付きモータ18
1によつてホルダ134のピツチp毎に周期的に
走行される。
全てのホルダ134は第12図に示す右側面に
L字型の検知翼183が取り付けられ、前記支持
フレーム182の後端部に取り付けた近接センサ
対184が、この検知翼183が所定の位置まで
きたことを検出して前記モータ181へ通電停止
及びブレーキによる制動を与えることにより、チ
エーン133を前記1ピツチpずつ走行させる。
上記近接センサ対184は前記チエーン133の
走行方向(矢印xで示す)に見て、上流側のセン
サ184aと下流側のセンサ184bとを一定の
間隔を置いて配置することにより構成され、何れ
のセンサも磁気センサ、静電容量型センサ、光セ
ンサ、その他精度の高いあらゆる近接センサによ
り構成することができる。そして上記上流側のセ
ンサ184aはチエーン133をゆるやかに停止
させる為のものである。即ちこの上流側のセンサ
184aで検知翼183の接近が検出されると、
制御装置はモータ181への通電を停止し、チエ
ーン133はそれ以後惰性運転を行い、その速度
は徐々に低下する。こうしてある程度チエーン1
33の速度が減速した時点で、やがて検知翼18
3が下流側のセンサ184bに至り、下流側のセ
ンサ184b側からの信号を受けた制御装置がモ
ータ181にブレーキ信号を送出することによ
り、モータ181にブレーキが作動し、チエーン
133が完全に停止する。
また上記パーツフイーダ128から各ホルダ1
34へのパーツの供給は一定のシーケンスに基づ
いておうなわれるものであり、その為各排出部1
31(第12図)の下方に停止しているホルダに
特定のパーツを供給してよいか否かを判断する必
要があるが、これは特定のホルダを先頭のホルダ
としてこれから何番目のホルダであるかを検知す
ればよいことになる。その為、シーケンスの最初
にパーツを供給するホルダが、これに対応する排
出部131の直下にきた時に、下流側のセンサ1
84bの位置に停止したホルダを先頭のホルダと
し、更に1シケンス終了時に支持フレーム182
の前端部に設けた近接センサ対185の下流側の
センサ185bの位置に停止しているホルダを後
端のホルダとして検出する。その為上記先頭のホ
ルダ134aには第12図に示すようにその左側
側面にも前記検知翼と同様の検知翼186を取り
付けおき、近接センサ対184及び185による
先頭のホルダと後端のホルダとの検出を可能とす
る。但しこれら先頭と後端の中間にあるホルダ1
34には第12図に示す左側の検知翼186は設
けない。
尚近接センサ対185についてもその上流側の
センサ185aはモータ181の通電停止時を定
めるもので、下流側のセンサ185bは後端にお
けるモータ181の完全停止時の時期を定めるも
のである。
尚187(第12図)はレール129をすべり
落ちてきたパーツP1が落下時に上下逆転しない
ようにパーツP1を案内する為のガイドで、パー
ツP1の形状に併せて、排出部131に対する取
付位置及び取付角度をボルト188を用いて調節
することができる。また第12図に示した如くホ
ツパ135は、フレーム138の上部後方に設け
た水平支持軸189を中心として垂直方向に揺動
可能に構成され、ロツトの交換時等ホツパ135
内に貯溜されたパーツを交換しやすくしている。
更に又、矢印190で示す分離部150の後方
に図示せぬ光電スイツチ等を設けて、パーツがこ
の点以上に上流側の方まで堰止められた時、パー
ツ掬137の動きを停止させてパーツP1のレー
ル129に対する供給過多を防止する。更に第1
2図に示す如く排出部131の下方には、その直
下に停止したホルダ134に供給されたパーツ
P1の存在を確認する為の光電スイツチ等よりな
るパーツ検出器191を設け、このパーツ検出器
191で分離器150からホルダ134にパーツ
P1が供給されたことが確認された後、モータ1
81を駆動させてチエーン133の走行を開始す
る。
以上の説明で第2図における第1及び第2のパ
ーツ取付装置2及び3のパーツを供給するパーツ
フイーダ9及び17の構成及び作用が理解され
た。こうして供給されたパーツは第1及び第2の
パーツ取付装置2及び3によつて側板用コンベア
1上のパレツト2上に供給される。
これらの第1及び第2のパーツ取付装置2及び
3と、これに用いるナツト締機若しくはボルト締
機(ネジ締機)は、後記する第3のパーツ取付装
置22及びこれと共に用いるネジ締機と同様であ
るので、後の第3のパーツ取付装置22を説明す
ることにより、他は省略する。
第2図に示す組立システムでは上記のパーツ供
給装置によつてパーツをまずコンベア上のパレツ
トに供給し、その上に側板5又は6を載置するこ
とによりパーツネジ部を側板5又は6の孔に差し
込み、そのネジ部にナツトを螺着してパーツの取
り付けを行つているが、このようなナツト締めを
行う場合には、ナツトの回転と共にパーツが共回
りしないようパーツを保持する必要があり、この
実施例ではこのようなパーツの保持に後記する一
方向クラツチを使用し、装置の小型化及び簡略化
を図つている。
このような一方向クラツチは、本実施例におい
ては前記したパレツト上に取り付けられており、
パーツのナツト締めを行うに際して、この一方向
クラツチがパーツを保持し、その空回りを防止す
るように構成されているが、ナツト締めを終わつ
た時点では、一方向クラツチがパーツをパレツト
に固着することになり、後記する反転装置15で
前側板5又は後側板6を反転する為に持ち上げる
に際して上記一方向クラツチによるパーツとパレ
ツトとの固着状態を解放する必要がある。第22
図乃至第24図に示したのは、このようなパーツ
の空回りの防止機構及びこれを解除する為の機構
であり、かかる解除機構97は第2図に示す如
く、反転装置15とは反対側の側板用コンベア1
の側部に設けることが望ましい。
即ち第23図aにおいて192はパレツトで、
該パレツト192にはパーツ支承部材193が垂
直軸回りに回転可能に支持されている。これらの
パーツ支承部材193のパーツP1が挿入される
部分には、ローラ194を有する一方向クラツチ
195が装着されている。この一方向クラツチ1
95は、第23図b,cに示す如く上記ローラ1
94とこれを保持するホルダ194aと、円弧上
に配列した上記複数のローラ194を取り巻き、
円周方向のテーパ面194bを有するハウジング
196とによつて構成されている。また上記一方
向クラツチ195の下部には軸受台197と、こ
の軸受台197を上方に押圧する押上ばね198
とが内蔵され、下端には歯車199が形成されて
いる。図示のように一方向クラツチ195内に挿
入されたパーツP1の装着部200は、その軸周
面が前記ローラ194に当接している。
上記軸受台197及び押上ばね198は、挿入
されたパーツP1を押し上げ、パーツP1の挿入後
に横方向の位置決め部材201によつて案内さ
れ、高さ方向の位置決め部材202に当接して載
置される前側板5又は後側板6の下面にパーツ
P1の大径部上面を密着させる為のものである。
尚この時のパーツP1の挿入部200と一方向ク
ラツチ195との関係は、ローラ194とパーツ
P1の挿入部200の軸周面とが単に接触してい
るだけであり、従つてパーツP1は自由に上下し
うる状態にある。
前記パーツ支承部材193の下部に設けた歯車
199と噛み合う大径の歯車203を有するブレ
ーキ装置204は、パレツト192に垂直に固着
された軸205と、軸205に軸受205を介し
て、回転自在に支承された水平の前記歯車203
と、該歯車203に保持され、テーブル192の
上面に摺接するブレーキシユー207と、ここの
ブレーキシユー207の押圧力を調節して、制動
力を調整する為の調整ネジ208とによつて構成
され、上記ブレーキシユー207のパレツト19
2に対する摩擦力によつて、歯車203と噛み合
う歯車199を有するパーツ支承部材193の回
転に抵抗を加え、一方向クラツチ195を介して
パーツ支承部材193に装着されたパーツP1
空回りを防止する。
従つてここでは図示しないネジ締機によつて、
パーツP1のネジ部149にナツトをねじ込むと、
このナツトとネジ部149との摩擦力によつてパ
ーツP1がネジ締機の回転方向に空回りしようと
するが、パーツP1がこのように空回りすると、
これに伴つてローラ194がハウジング196の
テーパ面194bに沿つて同じ方向に自転し、ハ
ウジング196内面の上記テーパ面194bにロ
ーラ194が楔状に食い込むことによつて、パー
ツP1とパーツ支承部材193とが一方向クラツ
チ195を介して一体化する。そしてパーツP1
の空回りに伴つてパーツ支承部材193も同じ方
向に回転しようとするが、このパーツ支承部材は
193には、前記したようにブレーキシユー20
7による制動力が作用しているので、パーツ支承
部材193及びこれと一体化されたパーツP1
ネジ締機の回転方向には回転することができず、
しかもナツトが締め込まれていくにつれてパーツ
P1と、側板5又は6との摩擦力が増大する為、
パーツP1は益々回転しなくなり、やがてナツト
が完全に締めつけられ、パーツP1の側板5又は
6に対する固着作業が完了する。
従つてナツトが斜めに掛けられたような場合に
は、パーツP1とナツトとの間の摩擦力が、著し
く増大するので、ネジ締器による駆動トルクがパ
ーツP1、パーツ支承部材193及び歯車199
を介して、ブレーキ装置204に直接回転トルク
として作用するので、ブレーキシユー207によ
る制動力にも拘わらず、歯車203がこの回転ト
ルクにより回転してしまい、ネジ締機のモータの
駆動電流特性が、ナツトの正常にかかつている場
合と比べて異なり、このネジ締機側の駆動電流を
検出することにより、ナツト装着不良を検出する
ことができる。ナツトを締めすぎてナツトやネジ
部149が損傷した場合についても前記と同様、
ネジ締機側の駆動電流の変化が異常となり、ナツ
ト締め不良を検出することが可能となる。
前記のようなパーツ支承部材193は、第23
図aに示したような別のパーツ支承部材193a
の如く、歯車199を有し、その内部に押上ばね
198や、これによつて上方に付勢される軸受台
197及びその先端に一方向クラツチ195を有
するクラツチ取付部209と、このクラツチ取付
部209の上端に螺着され、主にパーツP1を支
承する為のホルダ円筒210とによつて構成する
ことも可能である。この場合ホルダ円筒210を
適宜の長さ及び内径に調整することにより、パー
ツP1の長さや外形等の形状的寸法変化に対応し
うるパーツ支承部材を提供することができる。
上記ようにしてネジ締機によつてナツト締め付
けが完了した時点では、パーツP1が前記ローラ
194の楔作用によつてパーツ支承部材193と
噛み合い、単にパーツP1を上方に引つ張つた程
度では、パーツP1をパーツ支承部材193から
離脱させることができない。このような一方向ク
ラツチ195によるパーツP1の固着力を解除す
る為には、パーツ支承部材193をネジ締機によ
る回転方向と同じ方向に回転させて、ローラ19
4の楔作用を解除しなければならない。このよう
な解除機構97は、第22図に示すようにネジ締
めを終えた側板5又は6が側板用コンベア1によ
つて通過する位置に配設されており、側板用コン
ベア1のフレーム211に架台212(第24
図)を介して取り付けられる。
即ち解除機構97は上記架台212に取り付け
たモータ213と、このモータに取り付けられた
駆動歯車214と、架台212に植設された軸2
15に回転自在に枢着され前記駆動歯車214と
噛み合う216と、上記軸215に揺動自在に枢
着されたリンク217と、このリンク217の一
端に植設された軸218に回転自在に枢着され、
前記歯車216と噛み合う歯車219と、上記リ
ンク217の軸218とは反対側の端部に植設さ
れたピン220と架台212に植設されたピン2
21との間に掛け渡された引張ばね222とによ
つて構成され、前記モータ213の回転方向は、
第24図aに示す平面図においてパーツ支承部材
193がネジ締機の回転方向と同じ時計方向に回
転するように、同じく時計方向に設定されてい
る。
このような解除機構97のリンク217は待機
状態において前記引張ばね222によつて第24
図における反時計方向に最大限揺動し(その位置
を2点鎖線で示す)、側板用コンベア1にのつて
矢印Jで示す方向に搬送されてきたパレツト19
2上の歯車203が作動位置において、上記歯車
209と干渉して噛み合いを生じるように構成さ
れている。
即ち第22図において、パーツのネジ締めを終
えたパレツト192が矢印の方向に進行してくる
と、前記ブレーキ側板204の歯車203が解除
装置97の歯車219に当接し、更に矢印の方向
に進行していくに従つて、歯車203と219と
が噛み合うと共に、リンク217を引張ばね22
2に抗して図に示す時計方向に回動させていくの
で、この引張ばね222の力によつて歯車219
と203との噛み合いが確実となる。こうしてリ
ンク217が第24図aに示す実線の位置まで揺
動すると、図示せぬリミツトスイツチにこのリン
ク217が当接し、このリミツトスイツチからの
信号によつて、モータ213が矢印で示す時計方
向(右回りの方向)に回動し、これに伴つて歯車
214,216,219,203が夫々矢印の方
向に回動し、この歯車203と噛み合う歯車19
9、及びこれと噛み合うパーツ支承部材193
が、矢印で示すように時計方向に回動することに
より、前記した一方向クラツチ195とパーツ
P1との噛み合いが解除され、側板5又は6及び
これに取り付けたパーツP1をパーツ支承部材1
93から離脱させることが可能となる。
更にパレツト192が第22図に示す矢印の方
向へ側板用用コンベア1によつて搬送されていく
と、やがて歯車219が歯車203の回りに転動
して、両歯車の係合が解除され、リンク217は
第24図aに2点鎖線で示す位置に復帰し待機状
態となる。
こうして一方向クラツチ195によるパレツト
192に対する固着状態を解除された後、側板5
又は6は、反転装置15によつて表裏反転され、
裏面に対するパーツの取付作業が、第2のパーツ
取付装置3によつて行われる。
次にこのような側板5又は6の反転作業を行う
反転装置15に付き、第25図乃至第28図を参
照して説明する。
第25図及び第28図cにおいてフレーム22
3は、その上端部に軸受取付台224を水平に有
し、該軸受取付台224上の端部には、一対のピ
ロー軸受225が取り付けられ、このピロー軸受
225に回転自在に支承された軸226は、紙面
に垂直方向の一定の間隔をおいて、一対のフラン
ジ227を固着状に有しており、両フランジ22
7,227の対向する側面には、紙面に垂直方向
に伸びる断面コ字状のチヤンネル部材228が固
着されている。上記チヤンネル部材228は、そ
の左右側面にこのチヤンネル部材228の長さに
等しく、その長手方向の軸芯に平行な一対のレー
ル229を有している。
また上記チヤンネル部材228とレール229
を取り囲むように構成され、紙面に直角の方向に
配設された略四角筒状の回転フレーム230は、
第28図cにも示す如くその左右側板231a及
び231bに夫々前記レール229を上下に挾む
2対以上の回転自在のガイドローラ232を有し
ており、このガイドローラ232によつて回転フ
レーム230がレール229に案内されて、チヤ
ンネル部材228の軸芯方向に摺動可能である。
上記回転フレーム230の上面には、前記側板
用コンベア1に対して直角の方向のアーム233
が固着されており、このアーム233の先端部に
は、前記側板5又は6を把持する為の把持機構2
34が取り付けられている。更に前記チヤンネル
部材228には、前記アーム233に平行の一対
の連結板235が固着され、この連結板235の
先端に取り付けたロツド236と、前記フレーム
223の端部に取り付けた水平ピン237との間
にはエアシリンダ238が連結され、且つこのエ
アシリンダ238に並んで、前記ロツド236と
フレーム223の下端に取り付けたアイボルト2
39との間には、前記把持機構234の重力によ
る軸226を中心とする回転モーメントを打ち消
す為のバランス用ばね240が張着されている。
尚アーム233の中間部に垂直に取り付けたロ
ツド241は、アーム233を図に示す水平位置
まで回動させた時に、フレーム223より水平方
向に突出する固定壁242の上面に当接して、ア
ーム233の位置決めを行う為の当たりであるロ
ーラ243を有するもので、このローラ243は
アーム233及びこれと一体の回転フレーム23
0の紙面に対して垂直方向の移動を可能とする為
のものである。
次に上記把持機構234について説明する。第
25図に示す待機状態において前記アーム233
の先端部上面には、垂直方向に伸縮作動するハイ
ドロチエツク装置付のエアシリンダ244が、紙
面に対して垂直の方向に一定間隔をおいて一対固
着されている。上記各エアシリンダ244のピス
トンロツド下端には、ブラケツト245を介して
第26図a,bに示す如くロータリシリンダ24
6a及び246bが相対向する方向に固設されて
いる。これらのロータリシリンダ246a及び2
46bの各駆動軸には、第26図a及びbに示す
如くブラケツト247を介して夫々対向する状態
の回り止め付きエアシリンダ248(a)及び248
(b)が同軸に固着されている。
また上記エアシリンダ248a及び248bの
各ピストンロツドには、側板5又は6を把持する
為の同一形状の把持ハンド249a及び249b
が取り付けられている。
次に上記把持ハンド249a及び249bの構
造に付き、第27図及び第28図aを参照して説
明する。
以下の説明は把持ハンド249bについてのみ
のもので、249aについては同様である為省略
する。エアシリンダ248bのピストンロツド2
50の先端に螺着された円筒体251は、第28
図aに示す如く同軸の中空部252を有してお
り、この中空部252内には、先端にこの中空部
252の内径よりも大径の頭部253を有するピ
ストン254が軸方向に摺動自在に装着されてい
る。このピストン254の末端部には、第28図
aの紙面に直角方向のピン255が植設され、こ
のピン255は前記円筒体251にその軸方向に
穿つた長孔256を貫通して外部へ突出し、その
突出部と前記円筒体251の外周面に植設したピ
ン257との間には、ピン255及びピストン2
54を、常時対向する相手側の把持ハンド249
aの方向へ付勢する引張スプリング258が張着
されている。
また前記円筒体251の外周面に固着されたホ
ルダ259には、上下一対の第28図aの紙面に
垂直方向のピン260が植設され、各ピン260
には該ピン260を中心として揺動自在のレバー
261が夫々取り付けられている。
更にこのレバー261の後端に夫々植設したピ
ン262と、前記長溝256内で摺動自在のピン
255の先端部とは夫々揺動自在のリング263
によつて第27図に示す如く連結され、且つ前記
レバー261の前記頭部253側の端部には、
夫々L字型の把持爪264が固着されている。ま
たこの各把持爪264の先端及び前記頭部253
の先端には、弾性部材の一種であるポリウレタン
シート265及び266が固着されている。
尚前記アーム233の端部に取り付けらたリミ
ツトスイツチ267(第25図)は、エアシリン
ダ244の伸縮動作によりブラケツト245が上
昇してきた時に当接して、その上限位置を検出す
る為のものであり、また同じくアーム233の先
端に取り付けたリミツトスイツチ268は、前記
ブラケツト245に取り付けた検知棒269の先
端と干渉して、ブラケツト245の下端位置を検
出する為のものである。またロータリシリンダ2
46bの駆動軸端部には、これらのロータリシリ
ンダ246a及び246bの背面に取り付けたリ
ミツトスイツチ270a及び270bと干渉し各
ロータリシリンダの回転限界位置を検出する為の
カム271が固着されている。272は前記した
エアシリンダ244のハイドロチエツクバルブ等
を設けたハイドロチエツク装置であり、前記回転
フレーム230の左右側壁231a及び231b
に螺着したボルト273a及び273bは、この
回転フレーム230をチヤンネル部材228に固
着する為に、前記レール229の側面に押圧され
るロツクボルトである。
従つて上記ロツクボルト273a及び273b
を緩めることにより、回転フレーム230はチヤ
ンネル部材228に設けたレール229に沿つ
て、第25図の紙面に直角の方向に摺動すること
ができ(この時アーム223等の重量を支えるロ
ツド241も固定壁242の上面に沿つて転動す
るローラ243の存在により、アーム233の自
重を支えつつ、上記紙面に直角の方向に円滑に移
動しうる)この回転フレーム230及びこれに固
着されたアーム233の側板用コンベアに沿つた
方向の移動を可能とすることにより、ロツトの切
り換え時等に側板5又は6の寸法の変化に追従し
て把持機構234の位置決めを行うことができ
る。
続いて第28図bに示したフローチヤートを参
照しつつ、上記反転装置15の作動について説明
する。
まずステツプSA1において、前記解除装置97
による一方向クラツチの噛み込み解除処理(前処
理)が行われる。続いてSA2においてパレツトを
定位置に停止させるべく側板搬送用コンベア1が
定位置で停止すると共に、エアシリンダ244が
伸ばされて把持ハンド249a及び249bが下
降し、検知棒269の先端がリミツトスイツチ2
68に当接した時点で停止する(SA3,SA4)。
こうして把持ハンド249a及び249bを支承
するブラケツト245が第25図に2点鎖線で示
した位置245aまで下降すると、続いて第26
図bに示したように、上記ブラケツト245に取
り付けたエアシリンダ248a,248bのピス
トンロツドが夫々対向する把持ハンド249b及
び249aの方向へ進出し、その先端に設けた把
持ハンド249a及び249bが、パレツト19
2(第22図)上の側板5又は6に向かつて進出
していく。このようなエアシリンダ248a及び
248bの駆動は、図示せぬタイマによつて設定
されたT0時間分分だけ連続的に行われる(SA5,
SA6)。この把持ハンド249a及び249bに
進出により、各把持ハンドに設けたピストン25
4の頭部253がポリウレタンシート266を介
して側板5又は6の側面に当接し、更にエアシリ
ンダ248a及び248bが進出することによ
り、ピストン254が引張スプリング258の力
に逆らつて、円筒体251の中空部252内へ押
し込められる。このピストン254の動きにより
該ピストン254に固定したピン255が押され
て、リンク263を介してピン262を外方向に
ピン262を中心として回動させ、このピン26
2の回動により、レバー261が第27図に矢印
で示す方向に揺動する為、レバー261の先端に
取り付けた把持爪264が、その先端に固着した
ポリウレタンシート265を介して、側板5又は
6を上下方向から把持する。こうした側板5又は
6の把持は、前記したT0時間後に完了する。
続いて前記一対のエアシリンダ244のピスト
ンロツドが、リミツトスイツチ267による上昇
限界まで引き込められ、ブラケツト245が第2
5図に示す実線位置まで上昇し、前記把持ハンド
249a及び249bによつて把持された状態の
側板5又は6が、把持ハンド249a及び249
bと共に上昇する(SA7,SA8)。
次にエアシリンダ238が、第25図に2点鎖
線で示す238′まで縮められ、連結板235を
介してアーム233が軸226を中心として、回
転フレーム230、ガイドローラ232、レール
229、チヤンネル部材228等と共に矢印27
4で示す方向に回動し、把持機構234及びこれ
に把持された側板5及び6が上方へ持ち上げられ
(SA9)、続いて行われる第2のパーツ取付装置3
によつてパレツト192へのパーツの装着を可能
とする(SA10)。これと共にロータリシリンダ2
64aaが駆動されて、エアシリンダ248a、
把持ハンド249a、該把持ハンド249aと側
板5又は6によつて連結状態にある把持ハンド2
49b及び油圧シリンダ248bが180度反転さ
れる。この時の反転角度はカム271がリミツト
スイツチ270bと接触する位置によつて決定さ
れる(SA11,SA12)。またこの時ロータリシリ
ンダ264bはフリー状態におかれている。
更にSA13においてバーツの装着が完了したと
判断された場合には、前記油圧シリンダ238を
作動させて、そのピストンロツドを引き込ませ、
アーム233及びその先端に取り付けた把持機構
234、及びこれによつて把持された側板5又は
6を矢印274とは反対の方向に回動させる。こ
の回動はアーム233の中間に設けたロツド24
1の下端のローラ243がフレーム223に取り
付けた固定壁242の上面に当接されるまで行わ
れる(SA14)。次にSA15においてエアシリンダ
244が作動され、把持ハンド249a及び24
9bと共に、側板5又は6が、リミツトスイツチ
268が検知棒269によつてオン状態になるま
で下降され(SA16)ると共に、更に続いてエア
シリンダ248a及び248bが共に短縮され、
これにより側板5又は6を押すピストン254の
力が解放されていき、ピストン254が円筒体2
51から突出していくに従つて、該ピストン25
4に固定されたピン255がピストン254の頭
部253の方向へ移動し、レバー261及びこれ
に取り付けた把持爪264が上下方向に開き、側
板5又は6が把持ハンド249a及び249bに
よる把持状態から解放される(SA17)。このエア
シリンダ248a及び248bの引き込み動作
は、前記と同様T0時間分だけ行われ(SA18)、
その後ロータリシリンダ264a及び246b
が、カム271によるリミツトスイツチ270a
の検知状態を生じるまで逆転され(SA19,
SA20)、把持ハンド249a及び249bが元の
状態に復帰した後、エアシリンダ244が縮めら
れて把持ハンド249a及び249bが上昇し、
把持機構234が完全に元の待機状態に復帰する
(SA21,SA22)。
こうして把持機構234が元の位置に戻ると、
SA23において側板用コンベア1が駆動され、側
板5又は6が第2図に示した組付装置18への供
給部231へ搬送される。
以上の説明は前側板5又は後側板6に対するパ
ーツの取り付け手順に関するものである。次に基
板19に対するパーツの取り付け手順に付き第1
5図乃至第21図を参照して説明する。この場合
に用いる第3のパーツ取付装置22は、第15図
乃至第17図に示す如くパーツを収容するポツパ
276と、このポツパ276からパーツを取り出
す為のパーツ掬(第12図におけるパーツ掬13
7と同じ構造)277と、このパーツ掬277を
上下に揺動させる図示せぬ駆動機構と、該パーツ
掬277によつて供給されたボルトを下方のネジ
締部278まで送給するレール279と、これら
のパーツをワーク19に螺着するネジ締機275
と、ネジ締機275全体を昇降させる昇降シリン
ダ280と、そのガイドロツド281と、前記ネ
ジ締部278を駆動する為の駆動機構278a等
によつて概略構成されており、かかるネジ締機2
75は第17図に示す如くブラケツト275aを
介して架台275bに取り付けられ、該架台27
5bはその下面に取り付けたガイドレール275
cと摺動自在に嵌合するガイドブロツク275d
を介して基台275eに支承されており、更に上
記基台275eは、その下面に取り付けたガイド
ブロツク275fと、該ガイドブロツク275f
に摺動自在に嵌合するガイドレール275gとを
介して架台275hに取り付けられ、上記ガイド
レール275c及びこれに直角のガイドレール2
75gの各方向にネジ締機275が摺動可能であ
り、上記架台275hに固定したサーボモータ2
81′が回転してネジロツド282が駆動される
と、該ネジロツド282と螺合する雌ネジ部27
5i(基台275eに固定)を介して基台275
eがガイドレール275gの方向へ摺動し、且つ
架台275bに固定したサーボモータ281″が
回転するのに伴いネジロツド283が回転する
と、架台275bがネジロツド275jの方向へ
進行し、この雌ネジ部275jを有する架台27
5b及び該架台に取り付けたネジ締機275がガ
イドレール275c又は275gの方向へ摺動す
る。よつてサーボモータ281′及び281″の回
転量を調整することにより、ネジ締機を自由な位
置に位置決めすることができる。尚上記のような
ネジ締機275の詳細な機構は既に公知であるの
で、ここではその説明を省略する。
上記したようなネジ締機275のカバー284
(第15図)に取り付けたL字型のブラケツト2
85には、前記基板用コンベア20に平行で且つ
第16図に示すように、ねじ締部278の作業点
286に向かつて傾斜するエアシリンダ287が
取付板288を介して固定されており、このエア
シリンダ287のピストンロツド289の先端に
は、上記エアシリンダ287のピストンロツド2
89が後退した時に開き、最大限進出した時に閉
じる爪290を有する把持機構291が取り付け
られている。上記把持機構291は第16図に示
す如く、エアシリンダ287のピストンロツド2
89が後退した状態では、ネジ締部278の昇降
軌跡292から外れた位置で待機するように前記
の如く傾斜した状態のエアシリンダ287に取り
付けられて構成されており、例えば第1図に示す
取手ゴム28をボルト28aによつて基板19に
締めつける場合、ボルト28aを締めつけていく
と、取手ゴム28を把持しておかないと回転して
しまい、その取付位置が正確でなくなる為、ボル
ト28aを締めつけるに際して、取手ゴム28を
基板19上の定位置に把持固定しておく為のもの
であり、しかも後記するような、把持固定してお
く必要のない例えば第1図に示した台ゴム29の
ようなパーツを取り付ける際には全く不要である
為、かえつてネジ締機275の作業範囲から外れ
た位置に退避させておく方が望ましい。その為、
前記したように把持機構291をその待機状態に
おいて第16図に示すように、ネジ締部278の
昇際軌跡292から外れた位置に配置すると共
に、エアシリンダ287をネジ締部278の作業
点286に向かつて斜め方向に取り付けることに
より、把持機構291を適時作業点286へ突出
させて、取手ゴム28等のパーツの把持を行うよ
うに構成している。
次に振動型のパーツフイーダ21等によつて第
3のパーツ取付装置22へ供給されたパーツを基
板用コンベア20上の定位置に載置された基板1
9上へ移送する為の装置について、第18図乃至
第21図を参照して説明する。第18図において
振動型パーツフイーダ21から取り出された台ゴ
ム等のパーツP2は、前記基板用コンベア20に
沿つて配設された振動型の搬送ガイド293に沿
つて第18図における矢印294の方向に送ら
れ、ネジ締機275の前面に到着する。上記搬送
ガイド293の左右にはパーツP2の搬送ガイド
293からの落下を防止する為のガイド壁295
が夫々配設され、且つ搬送ガイド293の先端部
は、第21図に示す如くパーツP2′の半分が乗り
うる程度の略長方形の突出面296を有してい
る。
更に上記突出面296の下方にはは垂直方向の
エアシリンダ297が、前記ネジ締機275の架
台298にブラケツト299によつて取り付けら
れている。上記エアシリンダ297のピストンロ
ツド300の上端部には、平板状のパーツ受け3
01が水平に取り付けられており、このパーツ受
け301の待機位置、即ち前記エアシリンダ29
7のピストンロツド300が最も後退した位置に
おけるパーツ受け301の位置は、その上面が前
記搬送ガイド293の上面と同一平面をなすよう
に、その高さ位置が設定されている。
上記パーツ受け301は、第21図aに示すよ
うに前記搬送ガイド293の先端に設けた突出面
296を収容する長方形状の切り欠き302を有
し、この切り欠き302に前記突出面296が図
示のように嵌り込んでいる。またパーツ受け30
1に垂直に取り付けたストツパ板303は、前記
突出面296からパーツ受け301にのり移つて
きたパーツP2′の進行方向に対する当り面を形成
するものである。更にパーツ受け301は、前記
切り欠き302の搬送ガイド293に対する直角
の壁部304の下面に下方に向かつて垂直のガイ
ド板305(第20図)を一体的に有し、更にこ
のピストンロツド300と平行に取り付けたガイ
ドロツド306は、エアシリンダ297によるパ
ーツ受け301の昇降時に、パーツ受け301が
回転しないように案内する為のものである。
前記ネジ締機275の側部に取り付けたフレー
ム307(第19図)には、水平方向のエアシリ
ンダ308が取り付けられており、そのピストン
ロツド309の先端には、L字型のブラケツト3
10を介して垂直方向のエアシリンダ311が固
着されている。上記エアシリンダ311のピスト
ンロツド312には第20図に示すようにL字型
のブラケツト313を介してパーツP2用の把持
ハンド314が水平方向に取り付けられている。
315は上記把持ハンド314を駆動する為の小
型のエアシリンダである。上記把持ハンド314
の形状は第22図に示されているが、このような
把持ハンドの構成については、既に周知である
為、ここでは説明を省略する。上記把持ハンドが
パーツP2を把持した時のパーツの中心位置31
6は、第19図に示す如くネジ締機275の昇降
軌跡292とは外れた位置である。
尚前記エアシリンダ308のピストンロツド3
09の後端に刻設されたねじ部317には、該ピ
ストンロツド309の前進限界位置を定めるスト
ツパ318が螺着され、その取付位置は上記ねじ
部317に螺着したナツト319によつて調整可
能である。また前記ネジ締機275は全体とし
て、前記架台298の上面に取り付けたクランプ
装置320に保持された円柱状のコラム321に
固定されており、この321はその底部に設けた
ラツク322と噛み合うピニオン323を回転さ
せることにより、第19図における左右方向に移
動可能で、これによりネジ部締機の位置決めを行
うことができる。また第20図中324はエアシ
リンダ311の動作時に、ブラケツト313が回
転しないように案内する為のガイドロツドであ
り、また第18図中の325は前記エアシリンダ
308の伸縮動作時におけるブラケツト310の
回転を防止する為のガイドロツドである。
続いて第21図bに示したフローチヤートを参
照して、上記把持ハンド314によるパーツP2
の搬送手順に付き説明する。第20図aに示すよ
うに、搬送ガイド293の振動によつてその上に
載置されたパーツP2の内の先頭のパーツP2′が、
パーツ受け301に完全に乗り移つたことを図示
せぬ光センサが感知して、これを制御装置に報知
すると、制御装置はエアシリンダ315を作動さ
せて、把持ハンド314を開き(ステツプSB1)、
続いてエアシリンダ297を作動させて、そのピ
ストンロツド300を進出させ、パーツ受け30
1を上昇させる(SB2)。すると、第20図bに
示すように、パーツ受け301上にのつた1個の
パーツP2′が上昇して、開いた把持ハンド314
の直下までくる。この時、後続するパーツP2″は
搬送ガイド293の上部に設けられた遮蔽板32
6によつて上方へ移動することが防止されている
と共に、パーツ受け301の上昇に伴つて上昇す
るガイド板305に搬送ガイド293の振動によ
り進行するパーツP″が当接しその前進が規制さ
れる。この時点で、エアシリンダ311が作動し
て、ピストンロツド312に固設したブラケツト
313に取り付けた把持ハンド314がエアシリ
ンダ315と共に下降し(SB3)、待機状態にな
るパーツP2′がこの把持ハンド314内に嵌り込
む。次に把持ハンド314をエアシリンダ315
の作動によつて閉じさせることによりパーツ
P2′を把持せしめ(SB4)た後、エアシリンダ2
97を作動させてピストンロツド300を下降せ
しめ、パーツ受け301を元の位置迄下降させる
(SB5)。こうして軸受取付台314がパーツ
P2′を把持すると、続いてエアシリンダ311を
後退させることにより、把持ハンド314を上昇
させ(SB6)、更にエアシリンダ308を作動さ
せることによりそのピストンロツド309の先端
に取り付けた把持ハンド314全体を第20図c
の紙面に直角の方向(手前側)へ前進させる。こ
の前進は、ストツパ318がエアシリンダ308
の後端部に衝突するまで行われ(SB7)、この位
置でエアシリンダ311の作動によつてピストン
ロツド312が下降して把持ハンド314を下降
させ、エアシリンダ311が進出しきつた時点
(この時パーツP2′が第19図に示すように基板1
9の所定の位置に当接するようにエアシリンダ3
08及び311の伸縮量を調整しておく)(SB8)
で、続いてネジ締機275が、このパーツP2′の
直上まで移動し、ボルト止め作業を行う。続いて
把持ハンド314を開くことにより、パーツ
P2′より離脱させて(SB9)、更にエアシリンダ3
11を作動させることにより把持ハンド314を
上昇させ(SB10)た後、エアシリンダ308を
作動させて、ピストンロツド309を第19図に
おける右方向へ移動させ、把持ハンド314を元
の位置まで後退させる(SB11)。以上の動作によ
つてパーツP2′が、基板19の上面の所定の位置
におかれる。
尚第20図cに示す如く、パーツ受け301が
元の位置に戻つた時点で、新たなパーツP2″が搬
送ガイド293の振動によりパーツ受け301上
にのり移つていく。
こうして必要なパーツを取り付けられた基板1
9は第2図に示す如く、基板用コンベア20によ
り搬送され、組付装置18の基板供給部332
(第2図)まで運ばれる。
次に前記したように側板用コンベア1によつて
運ばれてきたパーツ組み付け完了済の前側板5及
び後側板6と、基板用コンベア20によつて運ば
れてきたパーツ組付け後の基板19との組付装置
18による組付け作業に付き第29図乃至第41
図及び第53図を参照して説明する。
上記組付装置18の概略構成を第2図を参照し
てまず説明すると、この組付装置18は、前記側
板用コンベア1から基板用コンベア20にわたつ
て両コンベア1及び20に直角の方向に配設され
た2本の門型のレール330と、このレール33
0上を摺動して各コンベア1,20上の側板供給
位置331及び基板供給位置332へ供給された
側板5又は6及び基板19を、前記レール330
の略中央部へ搬送するワーク搬送装置333と、
及び前記レール330の略中央部に設けられ、上
記ワーク搬送装置333によつて搬送されてきた
側板5又は6及び基板19の組付け状態に保持す
るワーク把持装置334と、及び該ワーク把持装
置334において組付け状態に保持された側板5
及び6と、基板19とをネジ締めする為の2台の
ネジ締機335と、このネジ締機335の取付位
置の微調整を行う為の調整機構336とを有して
構成されている。
まず、側板供給位置331又は基板供給位置3
32から側板5又は6、若しくは基板19をワー
ク把持装置334まで搬送するワーク搬送装置3
33の構造に付き第39図乃至第41図を参照し
て説明する。
第39図に示す如く、レール330は垂直に立
設された4本のフレーム337(第2図参照)上
に門型に載置され、該レール330に沿つてワー
ク搬送装置333が第39図に示す紙面に直角の
方向に走行する。即ち第41図に詳しく示す如
く、一対のレール330の内の一方のレール33
0aの上面には、第41図の紙面に垂直の方向の
ガイドバー338が載置されており、このガイド
バー338に摺動自在に嵌合するガイドブロツク
339上には、軸受340が固定されている。
また他方のレール330bの上面には、ガイド
レール341がレール330の全長にわたつて固
定され、このガイドレール341に沿つて転動す
る車輪342を介して車輪受け343が上記ガイ
ドレール341上に支承されている。上記車輪受
け343は、第41図の紙面に垂直の方向に一定
の間隔を置いて一対設けられており、これら車輪
受け343と前記ガイドブロツク339とによつ
て、前記レール330に直角の搬送装置本体フレ
ーム344が摺動可能に懸架されている。
上記搬送装置本体フレーム344のレール33
0a側の端部上面には、減速機付のモータ345
が固設され、このモータ345の出力軸の取り付
けた歯車346は、前記軸受340と搬送装置本
体フレーム334側に設けた図示せぬ軸受とによ
つて回転自在に支承された軸347に同軸に固設
した歯車348と噛み合つている。上記軸347
に前記歯車348と同軸に固定した歯車349
は、搬送装置本体フレーム344に図示せぬ軸受
を介して回転自在に取り付けられた中間歯車35
0を介して、搬送装置本体フレーム334にブラ
ケツト351に回転自在に取り付けた歯車352
と噛み合つている。また前記レール330aにそ
の長手方向全長にわたつて取り付けられたラツク
353には、前記歯車352と同軸に取り付けた
歯車354が噛み合つている。
従つてモータ345が回転すると、歯車34
6,348,349,350,352を順次介し
て354が回転し、これと噛み合うラツク353
との噛合い位置が移動することにより、搬送装置
本体フレーム344が第41図の紙面に垂直の方
向に、前記ガイドバー338及び車輪342に支
承されて移動する。
第40図に示す如く、上記搬送装置本体フレー
ム334から垂直下方に垂下した2本の支持部材
355の下端に取り付けた水平方向の支持プレー
ト356には、その中央部に垂直方向のエアシリ
ンダ357が固着され、該エアシリンダ357の
ピストンロツド358の下端には、第40図に詳
しく示す如く皿バネ359を介して、全体を36
0で示すワーク回動装置360が吊り下げられて
いる。
このワーク回動装置360は、上記皿バネ35
9を介して、ピストンロツド358に直接取り付
けられた上板361と、この上板361に垂直方
向の支持棒362を介して取り付けられた水平方
向の下板363とを有し、上記下板363の上面
には、ロータリシリンダ364が載置されてい
る。尚上記上板361及び下板363に、垂直方
向に取り付けた2本のロツド365は、前記支持
プレート356に固定した垂直方向の軸受366
に垂直方向に摺動自在に支承され、ワーク回動装
置360全体の傾き及び回転を防止するガイドの
役目を異たすもである。
尚前記軸受366の回りには、圧縮スプリング
367が夫々設けられ、その上部に当接板368
が載置され、この当接板368の中心に穿つた孔
を貫通して、前記ロツド365が夫々上方へ伸び
ている。各ロツド365の上端には、前記当接板
368の中心孔の内径よりも大きな外径を有する
ストツパ369が設けられていることにより、前
記エアシリンダ357が駆動され、そのピストン
ロツド358が進出してワーク回動装置360全
体が下方へ移動した時、その最下端位置におい
て、ストツパ369が、当接板368を介して圧
縮スプリング367に当接することより、その最
下端位置における緩衝作用が行われる。
前棋下板363の下面に取り付けた一対の軸受
370によつて、前記レール330に直角で水平
方向の回転軸371が支承されており、この回転
軸に同軸に取り付けた傘歯車372は、前記ロー
タリシリンダ364の駆動軸364aに取り付け
た傘歯車373と噛み合つている。
また前記回転軸371の両端には、夫々回動レ
バー374が固設され、各回動レバー374の一
端には、前記回転軸371と平行の支持バー37
5が水平方向に固着され、且つ各回動レバー37
4の他端には、出没自在のボール376を有する
ボールホルダ377が固設されている。
上記支持バー375の両端には、夫々垂直方向
のガイド部材378が夫々固着され、このガイド
部材378によつて垂直方向に摺動自在に支承さ
れた摺動ロツド379の先端には、夫々電磁石3
80が固着されている。上記電磁石380は省エ
ネルギ、及び停電時のワークの落下防止の為非励
磁時に吸着する形式のものを採用する。尚381
は摺動ロツド379の最下端位置において、前記
ガイド部材378と当接するストツパで、摺動ロ
ツド379の後端部に固着されている。
前記電磁石380には、夫々ブラケツト382
を介して、小型の補助シリンダ383が第40図
における垂直方向に取り付けられている。また電
磁石380に隣接して、夫々ガイド部材384が
垂直方向に固設され、これらのガイド部材384
には、夫々摺動自在のプツシユロツド385が挿
入されている。このプツシユロツド385は、そ
の中間に設けた胴部386と、前記ガイド部材3
84との間に縮着した圧縮スプリング387によ
つて常時下方へ弾性的に付勢されており、その下
端部388は第40図に示す待機状態において、
前記電磁石380の下端よりも更に下方へ突出し
ている。
前記ロータリシリンダ364の駆動軸364a
の上端には、棒上のインジケータ389が水平方
向に固定されており、このインジケータ389が
駆動軸364aの回転によつて回動した時に、そ
の位置を90度毎に検出する近接スイツチ390
a,390b,390cが、前記ロータリシリン
ダ364の上端部に夫々取り付けられている(但
し中間位置を検出する為の近接スイツチ390b
は図示されていない)。更にまた前記下板363
の下面には、前記回転レバー374が第40図に
示す垂直状態になつた時、その上端部に取り付け
たボールホルダ377のボール376が嵌入する
球形状の溝391が、各ボール376に対応して
刻設されている。
従つてロータリシリンダ364が作動されて、
駆動軸364aが回転すると、その回転は傘歯車
373,372を経て、回転軸371に伝達さ
れ、この回転軸371に回動レバー374を介し
て取り付けた支持バー375及び該支持バー37
5の両端に取り付けた電磁石380が一体状に回
転軸371の回りに矢印392に示す如く回動す
る。この時のインジケータ389が各近接スイツ
チ390a,390b,390cの位置にきたこ
とを検出して、ロータリシリンダ364を停止さ
せれば、電磁石380を一方の水平位置→第40
図に示す垂直位置(待機位置)→反対方向の垂平
位置の各位置において停止させることができる。
尚上記ワーク回動装置360は電磁石380に
よつて側板5又は6を吸着した状態で、前記のよ
うに電磁石385を回転軸371のまわりに90度
回動させ、側板5又は6を垂直に立てた状態で保
持するものである為、上記電磁石380、支持バ
ー375及び側板5又は6等の自重による回転ト
ルクが回転軸371を介して、傘歯車37と37
3の噛合い部に伝達される為、これらの重力モー
メントを減少させるべく、前記支持バー375の
両端部に、継手393を支持バー375の回りに
回動自在に取り付け、且つ上記継手393と前記
搬送装置本体フレーム344とをバランサ394
を介してワイヤ395によつて連結し、上記バラ
ンサ394のワイヤ395に対する引張力によつ
て支持バー375を上方へ引張り、側板5又は
6、電磁石380、支持バー375等による下向
きの回転トルクを緩和させる。
尚前記エアシリンダ357には、その進出又は
後退位置及び速度切り換え位置を検出する位置検
出器396が取り付けられている。
続いて第29図、第30図、第34図〜第38
図を参照して、前記ワーク搬送装置333によつ
て搬送されてきた側板5及び6と、基板19との
組付けを行う為のワーク把持装置334の構造に
付き、説明する。
まず第29図及び第30図を用いて、上記ワー
ク把持装置334の全体的概略構成を説明する。
即ちワーク把持装置334は、前側板5及び後側
板6を垂直に立てた状態で把持するクランプ機構
397(第30図には、クランプ機構の待機状態
を実線397で表し、実際にクランプ操作を行つ
ている状態を2点鎖線397′で示し、第30図
における右側のクランプ機構を397bで、また
左側のクランプ機構を397aで示す)と、この
クランプ機構397によつて把持された前側板5
及び後側板6に被せる水平方向の基板19を保持
する為の基板保持装置398と、前記クランプ機
構397を第30図に示す実線位置(待機位置3
97)から作動位置(2点鎖線位置397′)ま
で移動させる駆動機構399等より構成されてい
る。
まず前記クランプ機構397の構成及びその作
動に付き、第30図、第35図、第36図を参照
して説明する。
第30図において、ガイドレール400は、前
記レール330(第2図、第29図)に直角の方
向に2本平行に配設され、これらのガイドレール
400上に、摺動自在に取り付けられた2対のガ
イドブロツク401a及び401bによつて架合
402a及び402bが、相互に対向する方向に
摺動自在に載置されている。
上記各架台402a及び402b上には、夫々
垂直方向に伸びる一対のフレーム403a及び4
03bが立設されている。これらのフレーム40
3a及び403bの側面には、第36図aに示す
ようにその長手方向に沿つてプレート404a及
び404bが、夫々該プレート404a及び40
4bに穿設した長孔405に挿入したボルト40
6によつて、取付位置を調整自在の状態で固定さ
れている。このプレート404a及び404bに
は、夫々エアシリンダ407が上記プレート40
4a及び404bの下段に装着したピン408を
中心に揺動自在に取り付けられ、該エアシリンダ
407のピストンロツド409の先端は、ブラケ
ツト410及び該ブラケツト410に植設したピ
ン411を介して、前記フレーム403a及び4
03bに植設したピン412を中心として、揺動
自在のレバー413に係着されている。
また上記レバー413の先端413aは、該先
端413aに植設した水平方向のピン414を介
して、垂直面内で揺動可能のレバー415に係着
されている。
一方前記フレーム403a及び403bの上端
部には、夫々第35図に示す如く垂直方向のピン
416を中心として、水平面内で揺動自在のレバ
ー417が係着され、このレバー417の一端4
17aと前記レバー415の先端部とが、該レバ
ー415に直角の方向のピン418を介して係合
している。
但し前記レバー417と、レバー415とのピ
ン418を用いた係合部は、レバー417が水平
方向にのみ揺動可能であるのに対して、レバー4
15が垂直面内において揺動するものである為、
前記ピン418を挿入する為のレバー417に穿
つた係合孔419は、第36図cに示す如く断面
鼓状となし、ピン418に対してレバー417が
自由に揺動運動可能で、しかも係合孔419とピ
ン418とが、遊びのない状態で嵌合しうるよう
に構成されている。尚このような継手構造は、他
にも種々考えられるが、例えば第36図dに示す
ように、ピン418に球体420を嵌合し、この
球体420をレバー417の先端417aに穿つ
た球体420と同形状の係合孔419aに嵌合す
ることにより、ピン418を中心とするレバー4
17のレバー415に対する揺動運動を許容しつ
つ、レバー417に対してレバー415を垂直面
内に揺動させ、しかもその係合部にがたや遊びの
ない状態を形成することができる。
上記したレバー417の他端417bには、第
35図に示す如く、垂直軸芯を中心に回転自在の
押圧ローラ421が夫々取り付けられており、ま
た前記フレーム403a及び403bの上面に
は、位置決めブロツク422が夫々固設され、こ
の位置決めブロツク422と押圧ローラ421と
の間で、第35図に2点鎖線で示す側板5又は6
を把持する。更に前記レバー417は、前記押圧
ローラ421の近傍からレバー415の近傍に至
る概略円弧状の押圧面423を夫々有しており、
この偏心カム状の押圧面423の押圧ローラ42
1近傍における半径r1は、レバー415の近傍に
おける半径r2よりも大きくなるように形成されて
いる。
従つて第35図に示すように押圧ローラ421
を位置決めブロツク422に向かつて押し当て、
その間に側板5又は6を図示のように把持した状
態では、側板5又は6の両端に存在するレバー4
17の半径r1で示す押圧面423の大径部が側板
5又は6の端部に押し当てられ、側板5又は6を
正確に水平方向に位置決めすることになる。また
レバー417を回動させて押圧ローラ421を側
板5又は6が開放される方向に回動させると、押
圧面423の側板5又は6の端部に対向する面の
位置が変化し、最終的には半径r2で表される小径
部が側板5又は6の端部に対向することになり、
側板5又は6が押圧面423による水平方向の締
付け状態から解放され、左右の押圧面423の間
の距離が広くなる。
上記のような押圧ローラ421の回動、即ちレ
バー417のピン416を中心とする回動動作は
次のようにして行われる。まず前記エアシリンダ
407を作動させてピンロツド409を後退させ
ると、該ピストンロツド409にブラケツト41
0及びその先端に係着したピン411を介して取
り付けたレバー413が第36図bに示すように
ピン412の回りに矢印425で示す如く回動し
ていく。このレバー413の動きに伴つてレバー
413にピン414を介して連結されたレバー4
15が、矢印426で示す如くレバー413の方
向へ後退する。この時レバー415は、その先端
においてピン418を介してレバー417と係着
されている為、ピン418が第36図bに示すよ
うに若干傾斜した状態となる。このようなレバー
415の後退動作により、このレバー415に対
してピン418を介して連結されたレバー417
が、ピン416(第35図)を中心に矢印424
で示す方向に回動し、押圧ローラ421が位置決
めブロツク422との間に挟着した側板5又は6
から離れて挟着状態を解放する。この動きによつ
て前記したように側板5又は6が、レバー417
の押圧面423による位置決め状態からも解放さ
れる。
逆にエアシリンダ407を作動させて、ピスト
ンロツド409を進出させると、上記の動きと全
く逆にレバー417が、矢印424とは反対の方
向に回動し、前記ワーク搬送装置333によつて
電磁石380に吸着されて搬送されてきた側板5
又は6が、垂直状態において位置決めブロツク4
22と押圧421との間に挟圧把持される。
次に第29図、第30図及び第34図を参照し
て、前記基板保持装置398の構成及び作用に付
き説明する。
第30図に示す如く架台427上に設けたフレ
ーム427b(第34図)上には、ソレノイドバ
ルブ428を付設したエアシリンダ429が、垂
直方向に立設されており、このエアシリンダ42
9のピストンロツド430の上端には、前記ガイ
ドレール400に直角の方向のアングル部材43
1が水平に取り付けられている。このアングル部
材431の下面に前記ピストンロツド430を挟
んで対称に取り付けられた一対のガイドロツド4
32は、前記フレーム427bに取取り付けられ
た一対の垂直方向の軸受433によつて垂直方向
に摺動自在に支承され、これによりアングル部材
431が垂直方向に案内される。従つて前記エア
シリンダ429は、フレーム427bに固設する
必要はなく、フレーム427bに取り付けた水平
方向のピン434(第34図)を介して、垂直面
内において揺動自在に支承されている。
上記アングル部材431は、第29図に示す如
くワークの大きさに対応するべく、第29図に示
したレール330に直角の方向に十分な長さを有
し、その端部中央に長手方向の長溝435を有し
ており、この長溝に挿入されたボルト436によ
つて位置決めフレーム437が、前記長溝435
の方向に位置調整を可能な状態で取り付けられて
いる。尚第29図には、最も大きなワークに対応
する位置に取り付けた位置決めプレート437を
2点鎖線437′で示している。
またこの位置決めプレート437の上面には、
2組の位置決めブロツク対438が固定されてい
る。この位置決めブロツク対438は第34図及
び第35図に示す如く、上記位置決めプレート4
37上に載置した基板19の90度に折り曲げた端
縁部19aをアングル部材431の方向に挟み込
んで、そのアングル部材431の長手方向の位置
決めを行う為のもので、上部より前記ワーク搬送
装置333によつて下降してきた基板19の端縁
部19aが嵌入しやすいように、夫々テーパ面4
39を有すると共に、位置決め状態の上記基板1
9の端縁部19aを挟み込む為の垂直面440を
有する位置決めブロツク438a及び438bよ
り構成されている。尚上記位置決めブロツク43
8a及び438bの内の一方は、取付位置がアン
グル部材431の長手方向に可変とされ、基板1
9の肉厚の変化に対応しうるように構成されてい
る。
位置決めブロツク対438は、上記のようにア
ングル部材431の長手方向に基板19を位置決
めするものであるが、第29図に示す如く、ブラ
ケツト489に取り付けられレール方向に進退自
在のエアシリンダ490は、ネジ締め時に進出し
て基板19をアングル部材431の長手方向に対
して直角の方向に位置決めする為のものである。
上記のように構成された基板保持装置398
は、前記ワーク搬送装置333によつて基板19
が、その上方まで運ばれてきた時に第30図に示
す待機位置に停止しており、基板19がワーク搬
送装置333のエアシリンダ357の動きにより
降下してきた時に、その端縁部19aを2組の位
置決めブロツク対438に挟み込んで、アングル
部材431の長手方向に対する位置決めを行う。
その後、前記ネジ締機335によつて、垂直方向
に支承された前側板5及び後側板6を基板19に
結合して本体シヤーシ31となし、更にエアシリ
ンダ429によつて本体シヤーシ31全体を持ち
上げて、シヤーシ反転装置32(第2図)への受
渡しに都合のいい状態とする。
以上述べたようなワーク把持装置334は第3
0図に示す如く前側板5をクランプする為のクラ
ンプ機構337a側と、後側板6を把持する為の
クランプ機構397b側とによつて構成され、こ
れらの左右のクランプ機構は、前記したように第
3図に示す如く実線位置から2点鎖線位置39
7′まで移動自在に構成されている。これは2点
鎖線で示す各側板のクランプ位置397′におい
て、前記押圧ローラ421を開放したのみでは、
レバー417が組付け状態の側板5及び6よりも
外方向へ突出している為、シヤーシ反転装置32
(第2図)を用いて組付けられたシヤーシ31を
第30図における紙面に直角の方向へ引き出す
時、側板5及び6が前記レバー417と干渉して
引き出すことができない為、レバー417をクラ
ンプ装置397全体として側板5及び6の内側へ
移動させる必要がある為である。
このようなクランプ装置397a及び397b
の移動は、前記駆動機構399によつて達成され
る。
即ち第30図に示す如く各クランプ機構397
a及び397bは、前記したようにガイドレール
341に摺動自在に取り付けられた架台402a
及び402b上に夫々取り付けられており、上記
架台402bにブラケツト441を介して、該ブ
ラケツト441に植設したピン442を中心に揺
動自在に取り付けられたエアシリンダ443のピ
ストンロツド444の先端は、ブラケツト445
に固着され、架台402aの下面にブラケツト4
46を介して取り付けた水平方向のピン447に
前記ブラケツト445が揺動自在に係着されてい
る。
従つて上記エアシリンダ443を作動させて、
ピストンロツド444を進出させると、架台40
2aと402bとが、夫々相反する方向へ押され
て移動し、最終的に架台402a及び402bが
ガイドレール341の両端に設けたストツパ44
8a及び448bに当接するまで移動する。こう
して架台402a及び402bが、各ストツパ4
48a及び448bに当接した状態におけるクラ
ンプ装置397a及び397bの位置が、前記の
ように2点鎖線397′で示されている。尚各ス
トツパ448a及び448bの位置は、各架台4
02a及び402bとの当接面をなすボルトの締
つけ量によつて調節する。
また前記エアシリンダ407等をプレート40
4a,404bを介して取り付けたフレーム40
3a及び403bは、その下端部分に外方向へ向
かつて突出する支承板449を有しており、前記
ワーク搬送装置333によつて運ばれてきた前側
板5及び後側板6は、夫々この支承板449上に
載置され、その上下方向の位置決めがなされると
共に、各側板5又は6の下端部分の水平方向の位
置決めは、前記フレーム403a及び403bの
下端より各支承板449の先端方向へ突出状に螺
着した位置決めボルト450に側板5又は6の下
端部を当接させることにより行う。
次に第53図に示したフローチヤートを参照し
て側板5,6及び基板19の組付け作業手順につ
いて説明する。ここにSC1,SC2,SC3,…はス
テツプ番号を示す。まずステツプSC1においてn
=0の初期化を行う。ここにnはワーク搬送装置
の作業手順繰り返し回数で、前側板5を搬送する
手順の時に、n=0、後側板6を搬送する時にn
=1とされ、0,1,0,1,…を繰り返す。次
にSC2において側板5又は6を載置したパレツト
が第2図に示す側板用コンベア1によつて、組付
装置18の側板供給位置331の定位置に停止し
たかどうかを判定し、停止するまで待機する。こ
の時点でワーク搬送装置333は、既にモータ3
45に駆動されて、側板供給位置331の直上に
第2図に示す如く停止している。
側板用コンベア1の側部に設けた図示せぬリミ
ツトスイツチ等よりなる検出装置がパレツトの定
位置にきたことを検出すると、側板用コンベア1
が停止されると共に、エアシリンダ357が作動
されピストンロツド358が下降し、その先端に
取り付けたワーク回動装置360(第39図参
照)に支持バー375等を介して取り付けた電磁
石380が下降し(SC3)、やがて電磁石380
がパレツト192(第22図)上の前側板5に当
接する。このエアシリンダ357の作動時間は、
時間L1によつて設定される。(SC4)。こうして電
磁石380が前側板5に当接した時点では、圧縮
スプリング387によつて下方に付勢されるプツ
シユロツド385は、後退しつつ前側板5を下方
に付勢している。
この時点で、ステツプSC5において電磁石38
0を通電状態(オン)とし、電磁石380に前側
板5を吸着する。前側板5の吸着が完了すると、
SC6においてシリンダ357が作動され、ピスト
ンロツド358を後退させ、前側板5を上昇させ
る。この上昇時間は下降時間と同様、設定時間
L1によつて決められる(SC7)。
次にステツプSC8において、nが0であるか否
かを判断する。nが0の場合、即ち前側板5を搬
送している途中であると判断された場合には、
SC9において、ロータリシリンダ364を正転さ
せる。すると、ロータリシリンダ364の回転は
傘歯車373,372を経て回転軸371に伝達
され、この回転軸371に回動レバー374を介
して取り付けた支持バー375、及びこれに取り
付けた電磁石380、更にはこの電磁石382に
吸着された前側板5が回転され、前側板5が垂直
状態に近づいていく。このロータリシリンダ36
4の回転によつて、その駆動軸364aの上端に
取り付けたインジケータ389も回転し、左端の
近接スイツチ390aがオンとなるまでロータリ
シリンダ364の正転が続く(SC10)。こうして
近接スイツチ390aがオンとなると、ロータリ
シリンダ364の回転が停止され、その状態で走
行用のモータ345が正転される(SC11)。この
モータ345の回転は、前記したようにギア群3
46,348,349,350,352に伝達さ
れ、ラツク353と噛み合う歯車354の回転に
よつて、ワーク搬送装置333全体が、第2図に
示す矢印451の方向、即ちワーク把持装置33
4の方向へ走行し、フレーム337に設けたドツ
グが架台上の適当な位置に設けたセンサに当接し
た位置で停止する(SC12)。走行モータ345の
正転は、ロータリシリンダ364の回転と同時又
はその途中で開始してもよい。
こうしてワーク搬送装置333が、ワーク把持
装置334の前側板5を降ろすべき位置まで到達
すると、前記エアシリンダ357が作動して、側
板5が設定時間T2分だけ下降する(SC13,
SC14)。この一定時間分の前側板5の下降によ
り、前側板5の下端が、支承板449の上面に当
接するまで前側板が下降する。こうして前側板5
が概略組付け位置に下ろされると、SC15におい
てT3時間分だけクランプ用のエアシリンダ40
7(第35図、第36図)が作動し(SC16)、そ
のピストンロツド409が後退することにより、
前記したようにブラケツト413,415を介し
てブラケツト417がピン416の回りに矢印4
24とは、逆の方向に回動し、押圧ローラ421
が前側板5を位置決めブロツク422に押付け、
その位置で保持する。この状態で電磁石380を
オンすればよいのであるが、通常電磁石380に
よつて吸着されたままの側板は、あまり正確に位
置決めされていないので、これを押圧ローラ42
1で把持した時点では、あまり完全な位置精度を
期待できず、前側板5が若干傾いていたり、又は
上方向へずれていたりすることがある。その為、
上記クランプ用のエアシリンダ407を作動させ
ておく時間は、この時点では適当な設定時間T3
程度とし(SC16)、エアシリンダ407を作動さ
せると共に電磁石380をオフすると共に
(SC17)、クランプ用エアシリンダ407を微小
時間T4分だけ一時的に圧力を低下させることに
より、押圧ローラ421の押圧力を解除し
(SC18,SC19)、上記T4時間分だけ押圧ローラ4
21による保持状態を解除して、前側板5が自重
により支持板449上へ落下し、その傾きや位置
のずれが強制されるように構成している。第53
図aには示していないが、電磁石380をオフし
て前側板5を開放する時、同時に補助シリンダ3
83を作動させて前側板5を電磁石380から離
す方向へ付勢することにより、電磁石380の残
留磁気による前側板5の吸着を防止する。前記圧
縮スプリング387(第40図)により付勢され
るプツシユロツド385も同様の作用を奏するも
のである。
上記の圧力解除が完了すると、続いてSC20に
おいて再度クランプ用エアシリンダ407に圧縮
空気を吹き込み、オン状態となして押圧ローラ4
21を位置決めブロツク422の間に前側板5を
把持する。
こうして前側板の位置決めが完了すると、再度
エアシリンダ357が作動され、ワーク回動装置
360及びその下方に取り付けられた電磁石38
0等を前記一定時間T1だけ上昇させる(SC21,
SC22)。次に後側板6に対する搬送を行うか、又
は基板19に対する搬送を行うかの判定を行わな
ければならないので、SC23においてnが1であ
るか否かを判定する。この時点では前側板5の処
理が完了したばかりである為、n=0であり、処
理はSC24の方向に進む。SC24では、前記走行用
のモータ345が逆転されると同時に更にSC25
において、ロータリシリンダ364が逆転され
る。このモータ345の回転によるワーク搬送装
置333の走行は、SC27において位置決め用の
センサがオンされるまで続き、またロータリシリ
ンダ364の逆転は、前記インジケータ389と
の干渉によつて、中間の近接スイツチ390bが
オンとなるまで続行される(SC26)。こうして最
初の状態に復帰した為、SC28においてnに1を
加算し、ステツプSC2に戻る。
続いて後側板6についての搬送処理を行うわけ
であるが、これは前側板5についての搬送処理と
一部を除いて全く同一である。但し次の点におい
て前側板5に対する処理とは異なる。即ち後側板
6の処理では、基板19に対する取り付け方向が
180度異なる為、SC8において、nが0であるか
否か、即ち前側板5が後側板6かの判断をした後
に、処理はステツプSC29に進み、ロータリシリ
ンダ364をインジケータ389によつて近接ス
イツチ390cがオンするまで回動させる
(SC29a)。またSC23において、後側板6の位置
決めが完了したと判断された場合、即ちn=1の
場合には基板用コンベア20側の基板供給位置3
32へ基板を取りに行くべく、走行用のモータ3
45を正転させた後(SC30)、ロータリシリンダ
364を近接スイツチ390bがオンとなるまで
回転し(SC31,SC32)、更に走行用のモータ3
45を基板供給位置332に設けた図示せぬセン
サがオンとなるまで、回動させる。上記の2点及
び更にその後SC34においてnを0に復帰させる
点において、前側板5に関する処理とは異なるも
のである。尚厳密には、SC12において検知する
ワーク搬送装置333の停止位置が、前側板5と
後側板6とでは異なる。
こうして前側板5及び後側板6の位置決めが完
了すると第53図bに示すようにSC35において
SC2と同様に、今度は基板19をのせたパレツト
が基板供給位置332の所定位置に停止されるま
で待機する。基板19が所定の位置に停止する
と、前側板と同様のエアシリンダ357が作動さ
れて、電磁石380が一定時間(T5)分だけ下
降して(SC36,SC37)、電磁石380が基板1
9に当接すると続いて電磁石380をオフ状態と
し(SC38)、基板19を吸着する。
こうして基板19が電磁石380に吸着される
と、エアシリンダ357を作動させて、基板19
を上昇させる(SC39)。この上昇時間はT6で定め
られる(SC40)。続いて基板19を、既にワーク
把持装置334上に位置決めされた前側板5及び
後側板6上に運搬する為、走行用のモータ345
が逆転され、ワーク搬送装置333がワーク把持
装置334の方向へ走行する(SC41)。このワー
ク搬送装置の走行は、ワーク搬送装置333の一
部と干渉する適当な位置に設けられた図示せぬセ
ンサがオン状態となつた時に停止され(SC42)、
この位置で前記エアシリンダ357が、再び作動
されてピストンロツド358が進出し、基板19
が位置決めされた前側板5及び後側板6の方向へ
下降する(SC43)。この基板19の下降時間はT7
で定められる(SC44)。こうして所定位置におい
て基板19が下降すると、その端縁部19aが前
記したように位置決めブロツク対438の間に嵌
入され、アングル部材431の長手方向の基板1
9の位置決めが行われる為、ここで電磁石380
を解放し(SC45)、更にSC46においてエアシリ
ンダ357を作動させ、電磁石380を上昇させ
ると共に、前記走行モータ345を逆転させて
(SC48)ワーク搬送装置333を側板用の供給位
置331へ後退させる。この時のワーク搬送装置
333の停止位置は、側板供給位置331に設け
た図示せぬセンサのオン動作により決定される
(SC49)。
次に以上述べたようにしてセツトされた基板1
9と側板5及び6とをネジ止めして本体シヤーシ
31を製造する為のねじ締機の位置調整機構33
6に付き、第29図乃至第33図を参照して説明
する。尚、ネジ締機335は前側板5及び後側板
6の夫々の側に1個ずつ計2個配設され、ネジ締
め作業の能率化が図られる。また各ネジ締機33
5自体の構造は、既に周知であるのでここではそ
の詳細な説明は省略する。
即ち第30図に示すようにネジ締機335は、
前記レール330(第29図)に平行のアングル
部材452上に支承されており、このアングル部
材452は垂直方向のフレーム453a及び45
3bによつて支承され、これらのフレーム453
a,453b及びアングル部材452によつて門
型の構造物454が構成されている。この構造物
454の高さは、第30図の紙面に直角の方向へ
該構造物454が走行して来た時、セツト状態に
ある2点鎖線で示す前側板5、後側板6及び基板
19に、これらの構造物454や、これに付属し
たネジ締機335等が干渉しないような高さで、
且つその中を前記前側板5、後側板6及びその上
に載置した基板19よりなる本体シヤーシ31が
通り抜けるように十分に大きな中空構造を有する
門型の構造物として構成されている。尚第30図
には、2点鎖線で示す前側板5や後側板6、更に
は基板19に対応してこれをネジ締めする為のネ
ジ締機335の位置を2点鎖線で示しているが、
これらのネジ締機の位置は、基板、側板等のサイ
ズにより水平方向に移動自在でなければならず、
その位置決めはネジ孔に対応して極めて高い精度
を要する。
上記のようなネジ締機335の位置決め調整機
構336に付き次に説明する。即ちこの位置決め
調整機構336は、前記アングル部材452に取
り付けられており、第31図に示す如くアングル
部材452には、軸受け455aを介してハンド
ル軸445が回転自在に支承され、該ハンドル軸
455の先端には、ハンドル456が固着されて
いる。上記ハンドル軸455のハンドル456と
は反対側の端部には歯車457が固着され、上記
ハンドル軸455に平行にアングル部材452に
回転自在に取り付けた歯車軸458の先端に同軸
に固着した歯車459が、前記歯車457と噛み
合つている。また上記歯車軸458は、その中間
部に小径の歯車459′を同軸に有し、この歯車
459′がアングル部材452の軸方向に配設さ
れた水平方向のラツク460と噛み合つている。
上記ラツク460はボルト461によつて第3
2図及び第33図に示す如くアングル部材452
の長手方向に摺動自在の摺動板462に固定され
ている。即ち第33図に示す如くアングル部材4
52の中央底部には、ボルト463によりガイド
レール464がアングル部材452の長手方向に
固定されており、このガイドレール464の端部
464a及び464bに摺接する嵌合溝465を
有する前記摺動板462が、その長手方向の摺動
自在に取り付けられていることにより、摺動板4
62のアングル部材452の長手方向への摺動性
能が確保されている。尚上記嵌合溝465は、前
記摺動板462の端部に取り付けた把持板466
と、上記摺動板462の下面との間で形成され、
前記ガイドレール464の端部464a及び46
4bが、この摺動板462と把持板466とに抱
かれた格好で嵌合している。
従つて前記ハンドル456を回転させると、こ
れと共に歯車457及び459が回転し、この回
転は歯車軸458に伝達され、これと一体の歯車
459′が回転されることにより、この歯車45
9′と噛み合うラツク460及びこのラツク46
0を一体的に固定した摺動板462が、アングル
部材452の長手方向に移動し位置決めされる。
また前記摺動板462上には、第32図に示す
如く前記ラツク460に直角で水平方向のガイド
溝467が形成され、このガイド溝467に摺動
板468が摺動自在に嵌入されている。またこの
摺動板468は、前記摺動板462にボルト46
9a及び469bによつて取り付けられた押え板
470a及び470bによつて、第32図に示す
上下方向及び左右方向への自由度が規制され、前
記ガイド溝467方向へのみ摺動可能に構成され
ている。
尚上記ボルト649a及び469bは第2の摺
動板468と上記第1の摺動板462との固定の
役目も果たしている。
また前記摺動板462上には、先端に二又状部
471を有するホルダ472が立設され、上記ホ
ルダ472の二又状部471にネジ軸473の小
径部473aが嵌入され、これにより軸方向への
移動が規制されたネジ軸473の先端に刻設した
雄ネジ部474が、前記摺動板468に固定した
ブラケツト475の雌ネジ部476と螺合してい
る。
従つて上記ネジ軸473の端部に設けたハンド
ル477を回転させると、上記ネジ部474及び
476の運び作用によつて、前記ブラケツト47
5及びこれを固定した摺動板468がガイド溝4
67の方向、即ちアングル部材452の長手方向
に直角の方向へ微小量移動し、位置決めされる。
前記したネジ締機335は、上記のような摺動
板468上に取り付けられている。従つて前記し
たようにハンドル456及び477を回転させる
ことにより、摺動板468をアングル部材452
の長手方向及びこれに直角の方向へ任意の量だけ
移動させ、その上部に取り付けたネジ締機335
の位置の微調整を行うことができる。尚上記した
ようにして微調整が完了すると、ボルト469a
及び469bを締めつけて摺動板468を摺動板
462に、摺動板462をアングル部材452に
固着したガイドレール464に固定して、完全な
位置決めを行う。
こうして調整機構336によつてネジ締機33
5を移動させ、両ネジ締機を最も近づけた位置を
第30図において実線で示す。
次に上記ネジ締機335を取り付けた構造物4
54の移動機構に付き、第29図及び第30図を
参照して説明する。前記門型の構造物454のフ
レーム453aの脚部には、上下一対以上の車輪
479が取り付けられ、前記架台427に一体状
の架台480の端部に取り付けられた第30図の
紙面に垂直方向のレール481を前記車輪479
が上下方向に把持していることにより、上側の車
輪479を介してフレーム453aが、レール4
81に沿つて走行自在に支承されている。尚フレ
ーム453aから外方向へ突出するブラケツト4
82には、前記レール481の側面に当接する回
転自在の水平方向の車輪483が取り付けられ、
この車輪483によつて車輪479がレール48
1から外れないように案内される。また他方の垂
直フレーム453bの下端部には、第29図に示
すレール330に直角方向の雌ネジ部484が取
り付けられており、この雌ネジ部484にネジロ
ツド485が螺合している。上記ネジロツド48
5はその両端部において、前記架台480に取り
付けた軸受486によつて軸方向には移動できな
いように回転自在に支承され、更にその先端部に
は、モータ487の出力軸に取り付けた図示せぬ
歯車と噛み合う歯車488が固定されている。
またフレーム453bの下端部にも、前記車輪
479と同様の車輪が取り付けられ、図示せぬ4
81と同様のレールに案内されて、フレーム45
3bが第30図の紙面に直角の方向へ移動できる
ように構成されている。
続いて第53図cに示すフローチヤートに従つ
て上記門型の構造物454の移動及びネジ締機3
35によるネジ締め作業について説明する。
以下のフローチヤートはマイクロコンピユータ
によつてモータ487等の制御を行う場合のプロ
グラムを示すもので、そのステツプ番号をSC1,
SC2,…で示す。
即ちSC50においてl=0の初期化が行われる。
lの値はネジ締め作業の回数、即ち締め付けるネ
ジの本数に関係するもので、m−1本のネジを1
つのネジ締機335で締め付けるものとする。
次にSC51において、ネジ締機335を有する
門型の構造物454を走行させる為のモータ48
7が始動され、その回転が歯車488を経てネジ
ロツド485に伝達され、雌ネジ部484と噛み
合う上記ネジロツド485の送り作用により、構
造物484全体がワーク把持装置334の方向へ
前進して行く。前記レール481の所定の位置に
は、基板19の複数のネジ締め位置に対応して、
構造物454に設けた図示せぬドツグと係合する
複数のセンサが設けられており、前記構造物45
4の走行に従つて、上記ドツグが上記センサと係
合して、センサが作動される都度、モータ487
が停止され(SC52)、前記アングル部材452に
ブラケツト489(第29図)を介して取り付け
た一対の保持シリンダ490が進出して、基板1
9を第29図に示すレール330の長手方向に位
置決めしつつ(SC53)、2個のネジ締機355が
作動して、一番端側のネジ締めを行う(SC54)。
こうして1ケ所のネジ締め作業が完了すると、
続いてステツプSC55において、前記保持シリン
ダ490を後退させると共にSC56において、l
に1を加算し、このlがmに等しいか否か(即ち
全てのネジ締めを完了したか否かを判定し
(SC57)、lがmより小さい場合には、ステツプ
SC51に戻つて、SC51からSC57の手順を繰り返し
て順次隣のネジ締め位置についてのネジ締め作業
を繰り返し、mがlに等しくなつた時点で、それ
以上ネジ締機335を前進される必要がない為、
前記走行用のモータ487を逆転させて
(SC58)、門型の構造物454全体を元の位置へ
後退させる。門型構造物454の停止位置は、架
台480に設けた図示せぬセンサが構造物454
の一部と接触して、作動される時点によつて決定
される(SC59)。続いてSC60において、各側板
5及び6を位置決めブロツク422に押し当てて
いたエアシリンダ407を作動させて、そのピス
トンロツド409を後退させ、レバー417を第
35図に示す矢印424の方向にピン416を略
90度分回動させて、押圧ローラ421による側板
5及び6に直角の方向の保持力を解放すると共
に、該レバー417の押圧面423による側板5
及び6の板面に平行な方向の保持力をも解放す
る。これにより基板19と側板5及び6は、相互
にネジ止めされた複写機用本体シヤーシ31とし
て構成された状態で、前記位置決めブロツク対4
38及び支えボルト491(第34図)上に載置
された状態となると共に、押圧ローラ421及び
レバー417がこの本体シヤーシ31の長手方向
へ完全に外れた状態となる。
続いてクランプ機構397の退避用のエアシリ
ンダ443が作動して、そのピストンロツド44
4が引き込められ、左右のクランプ機構397a
及び397bが夫々第30図に示す2点鎖線の位
置から実線で示す位置へ移動する。前記のように
エアシリンダ407を作動させて、押圧ローラ4
21及びレバー417が本体シヤーシ31から既
に外れた状態に位置している為、上記クランプ機
構397a及び397bの後退時に、これらの押
圧ローラ421やレバー417が本体シヤーシ3
1と衝突するような不都合が回避される。また上
記のようにクランプ機構397a及び397b
が、第30図に示す実線位置まで後退することに
より、後のシヤーシ反転装置32によつて本体シ
ヤーシ31を第30図の紙面に垂直の方向へ引き
出した場合に、本体シヤーシ31の側板5及び6
が、クランプ機構397a及び397bと干渉す
る不都合が回避される(SC61)。
続いてシヤーシ反転装置32に対する受け渡し
位置まで、本体シヤーシ31を上昇させるべく、
エアシリンダ429が作動され、アングル部材4
31及びその上部に取り付けた位置決めブロツク
対438、支えボルト491と共に、本体シヤー
シ31が一定位置まで上昇する(SC62)。
更にシヤーシ反転装置32が作動して、本体シ
ヤーシ31をワーク把持装置334から、第2図
に示す492の方向へ引出し、反転させて次工程
のコンベア上へ送り出す(SC63)。上記本体シヤ
ーシ31の反転により次工程のコンベアに乗り移
つた時、本体シヤーシ31は基板19を底面とす
る正常な方向を向くことになり、その後のパーツ
の自動取付作業に適する姿勢を取ることになる。
こうして把持装置434から本体シヤーシ31
が取り出されると、前記昇降用のエアシリンダ4
29が逆方向に作動し、位置決めブロツク対43
8等を設けたアングル部材435が、元の位置ま
で下降する(SC64)と共に、前記クランプ機構
397a及び397bを移動させる退避用シリン
ダ443が作動され、そのピストンロツド444
が進出して、架台402a及び402bがストツ
パ448a及び448bに当接した位置で停止す
る(SC65)。
尚前記門型の構造物454の前進位置は、当然
ながら対象となる本体シヤーシの大きさによつて
異なるもので、最も大きな本体シヤーシについて
作業すべくネジ締機335が最も前進した位置を
第29図に2点鎖線335′で示す。
また前記第35図及び第36図で示したクラン
プ機構397a及び397bは、機構全体を小型
化する為に、エアシリンダ407を縦方向に設け
ているが、このようなレバー417の駆動機構
は、必ずしも上記のような縦型のエアシリンダ4
07による必要はなく、ロータリシリンダやロー
タリソレノイドを用いることも可能であり、また
第37図及び第38図に示すような、横方向に配
置したシリンダで作動させることも可能である。
即ち第37図及び第38図において409′は、
水平方向に配置したエアシリンダのピストンロツ
ドであり、このピストンロツド409はその先端
において、ブラケツト410′を介して、フレー
ム403″に取り付けたプレート403′の端部に
垂直に植設したピン412′を中心として、水平
面内で揺動自在のレバー413′の一端に垂直方
向に植設したピン411′と係合している。また
前記フレーム403′の他端に植設した垂直方向
のピン416′には、水平面内に揺動自在のレバ
ー417′が枢着され、このレバー417′に植設
した垂直方向のピン418′と、前記レバー41
3′の他端に垂直方向に植設したピン414′と
は、リンク415′によつて連結され、プレート
403′、レバー413′,417′、リンク41
5′によつて、平行リンクが形成されている。ま
た上記レバー417′の先端部には、水平方向の
押圧ローラ421′が回転自在に枢着され、更に
プレート403′の前記押圧ローラ421′が対向
する部分には、位置決めブロツク402′が取り
付けられている。
従つてこの場合図示せぬエアシリンダが作動し
てそのピストンロツド409′が、水平方向に矢
印493a又は493bの方向へ進出又は後退す
ると、これに連動してレバー413′がピン41
2′の回りに第37図に示す時計方向又は反時計
方向に回動し、上記平行リンク機構の作用によつ
てレバー417′がピン416′の回りに時計方向
又は反時計方向に回動する。従つてレバー41
7′の先端に設けた押圧ローラ421′と、位置決
めブロツク422′との間に装着された側板5又
は6が押圧ローラ421′と位置決めブロツク4
22′との間に挾圧されたり、その挾圧状態から
解放されたりする。この実施例においても、前記
第35図に示した機構と同様、押圧ローラ42
1′を取り付けたレバー417′の、側板5又は6
の端面と接触する押圧面423は、半径r1で示す
大部分と、r2で示す小径部とを滑らかな円弧で結
んだ形状に構成され、押圧ローラ421′と、位
置決めブロツク422′との間に側板5又は6を
挟着した時点で、半径r1で示す大径部が、側板5
又は6をその平面方向へ押圧するように構成され
ている。尚プレート403′は、長孔494に装
着されたボルトによつて、プレート403′に取
り付けられており、この長孔494の方向へスラ
イドさせることにより、寸法の異なる側板に対応
しうるものである。
続いて前記シヤーシ反転装置32の構造及びそ
の作用に付き第42図乃至第46図を参照して、
説明する。
第42図及び第43図に示す如く、シヤーシ反
転装置32は、前記レール330(第2図)に直
角方向の2本の走行レール495上を、該走行レ
ール495の方向に走行するもので、シヤーシ反
転装置32の本体フレームをなす架台496の底
面497に取り付けた4個のガイドブロツク49
8が、前記走行レール495に対して摺動自在に
装着されていることにより、このガイドブロツク
498を介して走行レール上を走行する。上記架
台496の下部には、走行用のモータ499が取
り付けられ、このモータ499の出力軸に取り付
けたスプロケツト500に巻き掛けたチエーン5
01の一端は、前記架台496の下面に回転自在
に取り付けられた中間スプロケツト502を経
て、前記走行レール495を上面に有する基台5
03の先端部に後述の手段により取り付けられ、
更にチエーン501の他端は、前記架台496の
下面に取り付けたもう1個の中間スプロケツト5
04を経て、前記基台503の後端側に係着され
ている。従つてモータ499を回転されることに
より、プーリ500とチエーン501との巻き掛
け位置が移動し、シヤーシ反転装置32全体が、
走行レール495に沿つて走行する。
前記チエーン501の両端は、同様の手段によ
つて、基台503に係着されているので、ここで
は、前端側の係着手段についてのみ第42図及び
第44図を参照して説明する。即ちチエーン50
1の前端部501aにはボルト505が係着され
ており、このボルト505は前記基台503に溶
接された係止片506に穿つた水平方向の孔50
7内を貫通している。上記ボルト505の端部に
形成したネジ部508には、2個のナツト509
が螺着さており、上記ボルト505の上記係止止
片506とナツト509の間には、係止片506
に当接する多数の皿バネ510と、該皿バネ51
0及びナツト509の間に装着されたスペーサ5
11とが取り付けられている。
従つてモータ499の始動時等にチエーン50
1に大きな引張力が作用すると、この力はボルト
505、ナツト509、スペーサ511を介し
て、皿バネ510を圧縮する方向に動き、皿バネ
510の圧縮によつて係止片506に衝撃的な力
が作用することが防止される。
尚前記基台503の前端部及び後端部の各側面
には、ブラケツト512を介して、2個のドツク
513a及び513bが取り付けられている。こ
れらのドツクの内513aは、シヤーシ反転装置
32が基台503の前端部まで走行してきた時
に、架台496の下面に取り付けた図示せぬ低速
切換用センサが当接して、該センサをオン状態と
なし、このセンサよりの信号により、走行用のモ
ータ499への通電を停止させる為のもので、モ
ータ499への通電が停止された後、シヤーシ反
転装置32は惰性によつて減速しつつ更に前進
し、一定距離走行した時点で更に前記架台496
の下面に取り付けた図示せぬ停止用センサが、前
記ドツグ513bに当接してオン状態となり、こ
れからの信号を受けて、前記モータ499がこれ
に付設したブレーキ装置によつて制動が掛けられ
ることにより、シヤーシ反転装置32が停止する
ものである。但し前記モータ499に対するブレ
ーキ作用が働いた後も、実際にはシヤーシ反転装
置32は、その大きな慣性力によつて若干前進し
続ける為、その完全な位置決めを行うべく、制動
が掛けられた後のシヤーシ反転装置32の架台4
96が当接するストツパ514を架台503上の
所定の位置に固定しておく。
シヤーシ反転装置32は、第42図及び第43
図に示す如く前記架台496上に、一対の軸受5
15を有している。この軸受515には、回動軸
516が回動自在に支承されており、回動軸51
6は、その中央部に回動板517(第43図)を
固着している。
第42図に示した状態は、シヤーシ反転装置3
2の待機状態を示すもので、上記回動板517に
は2個の軸受517a及びその直下に設けた51
7bが取り付けられ、その軸芯は第42図に示す
待機状態において、垂直線519上に夫々存在す
る。更に上記回動板517には、前記垂直線51
9上に軸芯を有する一対の軸受518c及び51
8dが取り付けられ、軸受518cは軸受518
aの上部に、又は軸受518dは軸受518bの
下部に夫々取り付けられ、軸受518と518c
との距離は、軸受け518bと518dとの距離
に等しく設定されている。
前記軸受518a,518b,518c,51
8dには、夫々水平方向の軸520a,520
b,520c,520dが回転自在に支承されて
おり、上記軸520a及び520bには、相互に
噛み合う歯車521a及び521bが固着され、
各歯車551a及び521bには、レバー522
a及び522bが一対ずつ固定されている。
更に前記軸520c及び520dには、夫々該
軸520c及び520dを中心として揺動可能の
レバー522c及び522dが取り付けられてい
る。上記各レバー522a乃至522dの先端部
には夫々水平方向のピン523a乃至523dが
紙面に直角方向に植設され、上記ピン523cと
523aとは各ピンに対して揺動可能のリンク5
24aによつて連結され、またピン523bと5
23dとは各リンクに対して揺動自在のリンク5
24bによつて連結されている。
ここに軸520cと520aの距離と、ピン5
23cと523aとの距離が等しく、且つ軸52
0cとピン523cとの距離が軸520aとピン
523aとの距離に等しくなるよう、即ちレバー
522a,522c、リンク524a及び軸52
0cと520aとの間の回転板517が平行リン
クを形成するように構成さている。またレバー5
22b,522d、リンク524b及び軸520
bと520dとの間の回動板517が平行リンク
を形成するように各ピン及び軸の間の距離が決定
されている。
従つて軸520a乃至520dの軸芯が全て垂
直線519上に存在することから、リンク524
a及び524bは、レバー522aや522bが
如何に揺動しようとも、常に垂直状態に保たれ
る。
前記ピン523cと523dとの間には、リン
ク524aと524bとの間の距離を常に近づけ
ようとする方向の力を発揮する引張スプリング5
25が張着されている。前記リンク524aと5
24bとには、夫々前記走行レール495の前端
部水平の方向へ突出する一対ずつのフオーク52
6a及び526bが取り付けられており、上下の
フオーク526aと526bの対向する面には、
本体シヤーシ31を持ち上げる時に、その基板1
9の端部に当接させる為のゴム板等よりなる把持
片527が取り付けられている。
更に前記レバー522aの中間部には、ピン5
28を介してエアシリンダ529が揺動自在に取
り付けられ、該エアシリンダ529のピストンロ
ツド530に取り付けた継手531は、前記レバ
ー522dに水平方向に植設されたピン532に
揺動自在に係着されている。更にまた回転軸51
6の一端部に取り付けたスプロケツト533と前
記架台496の下部に固定した反転モータ534
の出力軸に取り付けたスプロケツト535とは、
チエーン536によつて同時に回転するように連
結されている。
537は回動板517に固定されたストツパ
で、この回動板517が第42図に示す待機状態
から180度回転した時に、架台496側に取り付
けた係合片538aに当接して、回動板517の
回動を停止させる為のものである。また第42図
示の待機状態に復帰した際には、回動板517の
他端側に設置されるストツパ537aが係合片5
37に当接した状態となつて回動板517の回動
を停止させる。
尚前記フオーク526aの概略根元部分には、
このフオーク526a及び526bによつて把持
された本体シヤーシ31が、それ以上フオーク5
26の根元方向へずれないようにシヤーシ本体3
1と当接しうるストツパ539が固着されてい
る。
また上記回動軸516の他端に取り付けたレバ
ー540の先端には、水平方向のピン541が植
設され、第46図に示す如く前記架台496の下
部に水平方向に取り付けたピン542と前記ピン
541との間には、前記反転モータ534の回動
力を補助すると共に、反転時における緩衝作用を
奏するエアシリンダ543が係着されている。
続いて上記シヤーシ反転装置32の作動につい
て説明する。前記したように、ワーク搬送装置3
33が所定の待機位置(側板供給位置331)へ
後退し、且つクランプ機構397a及び397b
が内側へ引き込んで待機状態となると、まず第4
2図に示した待機状態にあるシヤーシ反転装置3
2のエアシリンダ529が作動され、そのピスト
ンロツド530が進出していく。この動作によつ
てピン528と532の間の距離が遠ざかる方
向、即ちレバー522c,522aと522b,
522dとが、基台503の前端方向に向かつて
拡がる方向に揺動する。この時の各レバー522
a及び522dの揺動角度は、歯車521a及び
521bの噛み合い及び前記平行リンクの作用に
よつて全て等しい。
上記のようにレバー522c及び522dがレ
バー522a及び522bと共に回動して行く
と、前記平行リンクの原理により、リンク524
a及び524bが上方向及び下方向へ共に垂直の
姿勢を保つたまま離れていき、フオーク526a
と526bとの間の距離が拡がる。
上記のようにエアシリンダ529の作動によ
り、フオーク526aと526bとが上下方向へ
開いた状態を第45図に示す。
フオーク526aと526bとの間の距離が最
大限広がつた位置で、エアシリンダ529が停止
する。続いて走行用のモータ499が回転し始め
る。この時モータ499の回転数が急速に上昇し
ても、前記皿バネ510の緩衝作用によりモータ
499に有害な大電流の流れる不都合が回避され
る。
上記モータ499が回転しはじめると、チエー
ン501が前記したように、スプロケツト500
に引き寄せられ、その前端側が引張側となる為、
シヤーシ反転装置32が架台503の前端方向へ
走行し、やがて第44図bに示したドツグ513
aに、シヤーシ反転装置側の図示せぬセンサが当
接して、モータ499への通電が停止され、シヤ
ーシ反転装置32が惰性運転が開始し、やがて他
のセンサがドツグ513bに当接した時点でモー
タ499に制動力が作用すると共に、架台496
がストツパ514に当接して、シヤーシ反転装置
32の走行が完全に停止する。この時点で、シヤ
ーシ反転装置32の下側のフオーク526bが、
アングル部材431上の位置決めプレート437
上に位置決めブロツク対438及び支えボルト4
91を介して載置された本体シヤーシ31の基板
19の側下部に第30図に示す如く入り込む。
尚この実施例ではシヤーシ反転装置が固定のス
トツパ514に当接して完全な位置決めがなされ
るように構成されているが、このシヤーシ受け取
り位置に対する位置決めがある程度ラフでよい場
合には、単にモータ499に制動力を作用させる
ことにより停止させ、ストツパ514を非常停止
用に用いてもよい。
続いて再びエアシリンダ529が作動され、ピ
ストンロツド530が引き込まれることにより、
前記と反対の作動によつてフオーク526aと5
26bとが近寄る方向に移動し、この際まず、下
側のフオーク526bが本体シヤーシ31の基板
19の側端部下面に当接して本体シヤーシ31を
持ち上げ、やがて上下のフオーク526a及び5
26bで基板19が把持されることになる。
続いて走行用モータ499が逆転され、シヤー
シ反転装置32全体が、走行レール495に沿つ
て後退していき、本体シヤーシ31及びフオーク
526a,526bが、第2図に示すレール33
0と干渉しない位置までくると、反転モータ53
4が回転し始め、フオーク526a及び526b
に把持されたシヤーシ31が、回転板517に取
り付けたレバー522a乃至522dや歯車52
1a,521b、リンク524a,524b等と
共に回転軸516の回りに第42図に示す反時計
方向に回動していく。この時同時にエアシリンダ
543に圧縮空気が供給され、そのピストンロツ
ド543aを進出させて、レバー540及びこれ
と一体の回転軸516を第46図に矢印544で
示す方向に回転付勢する。
そしてフオーク526a,526bが垂直状態
を越えて更にシヤーシ反転装置32の後側へ回動
して行くと、その後適当な時点で反転モータ53
4に対する通電が停止されると共に、エアシリン
ダ543に圧縮エアーを送り込み、又はこれより
圧縮エアーを排出するバルブポートが閉じられ、
それ以後はシヤーシ31を含む回転体の自重によ
つてエアシリンダ543内の圧縮エアーが圧縮さ
れ、やがてエアシリンダ543の内圧がリリーフ
バルブの設定圧以上になると、ピストンロツド5
43aがゆつくり一定速度で後退し、フオーク5
26a及び526bに把持された本体シヤーシ3
1が、第42図に示す待機位置に対して180度反
対側の位置まで反転され、その場所に待ち受けて
いるコンベア上へ移載されていく。上記のように
本体シヤーシ31を含む回転体の自重によつてエ
アシリンダ543内の空気を圧縮しつつ本体シヤ
ーシ31が反転して行く為、上記エアシリンダ5
43内の圧縮空気によるダンパ作用により、完全
に反転した時点でのストツパ537と係合片53
8との衝突が衝撃なしに行われる。
こうして、図示せぬ次工程へのコンベア上にま
で本体シヤーシが移動すると、続いてエアシリン
ダ522cが再度作動させ、ピストンロツド53
0を進出させることにより、フオーク526a及
び526bを開いて本体シヤーシ31に対する把
持状態を解放し、526a側のフオークに本体シ
ヤーシ31を乗せたまま、本体シヤーシ31を下
降させて、次工程へのコンベアへ本体シヤーシ3
1を移載する。と共に、モータ534の駆動によ
りフオーク526a,526bを後退させて本体
シヤーシ31から完全に離間する。
本体シヤーシ31を移載したコンベアが走行
し、本体シヤーシ31が運ばれて行くと、続いて
反転モータ534が逆転し始めると共に、エアシ
リンダ543に圧縮空気が供給され、回転板51
7及びレバー522a乃至522d等を全体とし
て逆転させる。この時もフオーク526a,52
6bが、垂直状態より更に傾斜した時点で、反転
モータ534への通電を停止すると共に、エアシ
リンダ543への圧縮空気への供給及び排出を停
止して、エアシリンダ543によるクツシヨン作
用を奏しつつ、ストツパ537が図示せぬ架台4
96側の係合部に当接するまで、フオーク526
a,526bの回動が継続される。
この状態でシヤーシ反転装置32は、初期状態
に戻り、次の新たな本体シヤーシの組付け完了ま
で待機する。
本発明は以上述べたように、複写機の底部をな
す基板の前後端部に前側板及び後側板を上記基板
に対して垂直に取り付ける為の複写機用本体シヤ
ーシの自動組立装置において、コンベア上の位置
決めされた複数の側板用パレツトに前側板又は後
側板を載置して運搬する第1の側板搬送手段と、
コンベア上の位置決めされた複数の基板用パレツ
トに基板を載置して運搬する第1の基板搬送手段
と、スペーサを交互に挟んで積重された前側板群
又は後側板群と位置決めテーブルとの間で往復動
作され、その往動作では最上段の前側板又は後側
板をその上面にスペーサを載置した状態で取り出
して位置決めテーブルまで運搬し、その復動作で
はスペーサのみを運搬して途中で投棄する第1の
運搬手段と、スペーサを交互に挟んで積重された
基板群と位置決めテーブルとの間で往復動作さ
れ、その往動作では最上段の基板をその上面にス
ペーサを載置した状態で取り出して位置決めテー
ブルまで運搬し、その復動作ではスペーサのみを
運搬して途中で投棄する第2の運搬手段と、位置
決めテーブル上の前側板又は後側板を位置決めし
た後、前記側板用パレツト上まで運搬する第2の
側板搬送手段と、位置決めテーブル上の基板を位
置決めした後、前記基板用パレツト上まで運搬す
る第2の基板搬送手段と、前記側板用パレツト上
の側板にパーツを供給し取り付ける側板用パーツ
取付手段と、前記基板用パレツト上の基板にパー
ツを供給し取り付ける基板用パーツ取付手段と、
側板用パレツト上に載置されて運ばれてきた側板
を反転させた後、再度側板用パレツト上に載置す
る側板反転手段と、パーツを取り付け終わつた前
後側板を組付位置まで搬送すると共に定間隔を置
いて垂直に起立させ、その上に基板を載置した
後、両側板を基板に固着する組付手段とを有して
なる複写機用本体シヤーシの組立装置であるか
ら、スペーサを挟んで積重状態にある基板及び2
枚の側板からこれらよりなる複写機用本体シヤー
シを各種部品を組み付けつつ自動的に製造するこ
とができ、製造ラインの能率向上に著しい貢献を
なすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である複写機用本体
シヤーシの製造過程の概略を示す流れ図であり、
第2図は同シヤーシの自動組立工程全体の概略を
示す平面図、第3図は上記自動組立システムに用
いることの出来るワーク運搬装置の正面図(第2
図における矢印A又はA′から見た図に相当す
る)、第4図は第3図におけるB矢視図、第5図
は第4図おけるC矢視部拡大図、第6図は第5図
に示したワーク保持装置の側面図、第7図は第4
図におけるD矢視部拡大図、第8図は第4図及び
第7図におけるE矢視図、第9図は第6図におけ
るF矢視図、第10図及び第11図は夫々上記実
施例に用いることのできるガイドローラのチエー
ンに対する取付例を示すもので、図中aはその平
面図、bはその側面図、第12図は上記組立シス
テムに用いることのできるパーツフイーダ(第2
図における9,17)の側面図、第13図は同正
面図、第14図は同パーツフイーダで使用する分
離装置を示すもので、同図aはその側面図、同図
b〜dは夫々同分離装置の作動状態を示す平面
図、第15図は同組立システムで使用可能のパー
ツ取付装置(第2図中22)の平面図、第16図
は第15図におけるG矢視図、第17図は同パー
ツ取付装置の側面図、第18図、第19図は同パ
ーツ取付装置の正面図、側面図、第20図a〜c
夫々は台ゴム運搬装置の作動を示す正面図、第2
1図aは第20図におけるH矢視図、同図bは上
記台ゴム運搬装置の作動手順を示すフローチヤー
ト、第22図は同組立システムに用いることので
きる一方向クラツチの解除装置(第2図中の97
に該当)の概略平面図、第23図は第22図にお
けるI−O−I矢視断面図、第24図aは同解除
装置の拡大平面図、同図bは同図aにおけるJ矢
視部側面図、第25図は上記組立システムに用い
ることのできる反転装置(第2図中の15に該
当)の全体の側面図、第26図a,bは夫々同反
転装置に使用可能のワーク把持機構の作動を示す
側面図、第27図は同把持機構の駆動部を示す側
面図、第28図aは同把持機構の先端部群細を示
す側面図、同図bは上記第25図に示した反転装
置の作動手順を示すフローチヤート、同図cは
−矢視部分断面図、第29図は上記組立システ
ムに用いる組付装置全体の平面図、第30図は同
正面図、第31図は同組付装置に用いるネジ締器
の調整機構を示す平面図、第32図は第31図に
おける中央縦断面図、第33図は第31図におけ
るK−K矢視断面図、第34図は上記組付装置に
用いる基板の位置決め機構の側面図、第35図は
同組立機構に用いることのできる側板用把持装置
の平面図、第36図a,bは夫々同側板用把持装
置の駆動部の作動を示す側面図、同図c,dは
夫々上記駆動部に用いることの出来るレバーの連
結機構の変形例を示す側断面図、第37図は他の
構造よりなる側板用把持装置の構造を示す平面
図、第38図a及びbは第37図に示した側板用
把持装置における駆動部の構造を示す平面図、側
面図、第39図は上記組付装置に用いるワーク搬
送装置の正面図、第40図は同ワーク搬送装置の
要部をなすワーク回動装置の正面図、第41図は
上記ワーク搬送装置の走行駆動部を示す正面図、
第42図は上記組立システムに用いるシヤーシ反
転装置(第2図中の32に該当)の側面図、第4
3図は同平面図、第44図a及びbは同シヤーシ
反転装置にもちいる走行用チエーンの機台への係
着部の構造を示す側断面図及び平面図、第45図
は同シヤーシ反転装置の作動状態を示す概略側面
図、第46図は同反転装置の反転時に緩衝作用を
奏する緩衝装置の構造を示す側面図、第47図は
上記組立システムに用いられる位置決めテーブル
の平面図、第48図aは第47図におけるL矢視
図、同図bは第48図におけるN矢視部拡大図、
第49図aは第47図におけるP矢視図(押圧部
材が基板に当接した状態を示す)、同図bは第4
7図におけるQ−Q矢視断面図、第50図は同位
置決めテーブルの変形例を示す平面図、第51図
は同位置決めテーブルの更に他の変形例を示す平
面図、第52図は第51図におけるR−R矢視断
面図、第53図a乃至cは前記組付装置(第2図
における18)の作動手順を示すフローチヤート
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複写機の底部をなす基板の前後端部に前側板
    及び後側板を上記基板に対して垂直に取り付ける
    為の複写機用本体シヤーシの自動組立装置におい
    て、 (1) コンベア上の位置決めされた複数の側板用パ
    レツトに前側板又は後側板を載置して運搬する
    第1の側板搬送手段と、 (2) コンベア上の位置決めされた複数の基板用パ
    レツトに基板を載置して運搬する第1の基板搬
    送手段と、 (3) スペーサを交互に挟んで積重された前側板群
    又は後側板群と位置決めテーブルとの間で往復
    動作され、その往動作では最上段の前側板又は
    後側板をその上面にスペーサを載置した状態で
    取り出して位置決めテーブルまで運搬し、その
    復動作ではスペーサのみを運搬して途中で投棄
    する第1の運搬手段と、 (4) スペーサを交互に挟んで積重された基板群と
    位置決めテーブルとの間で往復動作され、その
    往動作では最上段の基板をその上面にスペーサ
    を載置した状態で取り出して位置決めテーブル
    まで運搬し、その復動作ではスペーサのみを運
    搬して途中で投棄する第2の運搬手段と、 (5) 位置決めテーブル上の前側板又は後側板を位
    置決めした後、前記側板用パレツト上まで運搬
    する第2の側板搬送手段と、 6 位置決めテーブル上の基板を位置決めした
    後、前記基板用パレツト上まで運搬する第2の
    基板搬送手段と、 7 前記側板用パレツト上の側板にパーツを供給
    し取り付ける側板用パーツ取付手段と、 8 前記基板用パレツト上の基板にパーツを供給
    し取り付ける基板用パーツ取付手段と、 9 側板用パレツト上に載置されて運ばれてきた
    側板を反転させた後、再度側板用パレツト上に
    載置する側板反転手段と、 10 パーツを取り付け終わつた前後側板を組付
    位置まで搬送すると共に、定間隔を置いて垂直
    に起立させ、その上に基板を載置した後、両側
    板を基板に固着する組付手段とを有してなるこ
    とを特徴とする複写機用本体シヤーシの自動組
    立装置。
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