JPH046034A - 臭素ビン用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、臭素ビン用容器に関するものである。

臭素ビン用容器は、輸送・取扱い及び保存の際において
、臭素ビンを破損から守るために必要な器具である。

［従来の技術］ 臭素は金属に対する腐食性が非常に大きく、臭素に耐え
る物質はガラス・磁器・タンタル・鉛など数えるほどし
かなく、一般に臭素は磁器製の臭素ビンに充填されてい
る。

また、臭素は蒸発しやすい液体であり、体に付着すると
激しい薬傷を起こし、さらにこのガスを吸うと呼吸困難
となる劇物である。そのため、臭素ビンの輸送、取扱い
及び保存を安全に行なうことが必要である。

従来では、臭素ビンの輸送、取扱い及び保存のために、
臭素ビン用容器として箱型の木枠が用いられており、臭
素ビンはこの箱型の木枠に収められて輸送、取扱い及び
保存がされている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、この箱型の木枠は、 １）落下した場合、その重みで板が割れて衝撃が直接磁
器製の臭素ビンに加わりビンが割れる危険性がある。

２）板を止めているクギが腐って箱型の木枠が破損し、
ビンが割れる恐れがある。

３）板が腐って、箱型の木枠が破損し、ビンが割れる恐
れがある。

４）磁器製のビンが割れると臭素が直接外部に漏れて、
ガスが発生する。

５）箱型の木枠は、使用ごとに点検・修理が必要である
ため手間がかかる。

６）箱型の木枠は、耐用年数が短い。

等の問題点がある。

本発明の目的は、上記した箱型の木枠における問題点を
解決して、輸送、取扱い及び保存においてより安全な臭
素ビン用容器を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するために、発明者らは材料等につい
て鋭意検討した結果、耐臭素性樹脂を用いて臭素ビン用
容器を作製することによって、上記の課題を解決できる
ことを見出し本発明に至ったものである。すなわち、本
発明は、耐臭素性樹脂よりなることを特徴とする臭素ビ
ン用容器である。

このように、臭素ビン用容器を耐臭素性樹脂を用いて作
製することにより、落下による衝撃を吸収するため臭素
ビンが割れるのを防ぐことができ、臭素に対する耐蝕性
に優れ、しかも、耐久性、加工性に優れているのである
。

以下、本発明をさらに詳細に説明する。

本発明における耐臭素性樹脂とは、臭素に対して耐性を
有するものであれば特に限定するものではないが、例え
ば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等があげられ
る。

また、臭素ビン用容器の形状は、臭素ビンを収納できる
ものであれば、どのような形状であってもよい。なお、
臭素ビン用容器を密閉式のものにすれば、臭素が内部で
漏れても外部には漏れないことになるので好ましい。

臭素ビン用容器を作製するには、耐臭素性樹脂を用いて
どのような方法で行なってもよいが、加工性等の点から
考えれば、例えば、射出成形等により作製することがあ
げられる。

［実施例］ 本発明をさらに詳細に説明するために、以下に実施例を
あげるが、本発明はこれらに限定されるものではない。

実施例１　　　耐臭素材料試験 射出成形で加工したダンベル片（高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン）を臭素の液相と気相に暴露（１ケ月、
３ケ月、６ケ月、１２ケ月）した後に物性変化（引っ張
り降伏強さ・引っ張り破壊強さ・引っ張り破壊伸び・ア
イゾツト衝撃値）を測定した。その結果、高密度ポリエ
チレンは１２ヶ月後もほとんど変化がなかった。一方、
ポリプロピレンは６ケ月経過した後に全ての物性値の低
下が認められたが、臭素ビン用容器として用いられる耐
臭素性樹脂としては間層はないと考えられる。

容器に入れて所定の高さから繰り返し落下させた。

その結果を表１に示す。

比較例 臭素ビン用容器として箱型の木枠を用いた以外は、実施
例２と同様にして所定の高さから繰り返し落下させた。

その結果を合わせて表１に示す。

実施例３ 実施例２と同様にして臭素ビン用容器を作製した。そし
て、中が空である磁器製臭素ビンを臭素ビン用容器に収
めて８５ｃｍの高さから繰り返し落下させた。その結果
を表２に示す。

実施例２ 高密度ポリエチレン（東ソー■製、ニボロンハード＃４
０１０）を用いて第１図のような臭素ビン用容器を作製
した。そして、磁器製臭素ビンに鉄球及び砂を２５ｋｇ
充填したものを臭素ビン用［発明の効果コ 以上説明したことから明らかなように、本発明によれば
、臭素ビン用容器が耐臭素性樹脂からなっているので、
樹脂の弾力性を利用して落下による衝撃を吸収でき、磁
器製臭素ビンへの衝撃を和らげることができるために臭
素ビンの破損を防ぐ効果を有し、また、通常取扱う高さ
から落下しても破損しない頑丈な臭素ビン用容器を得ら
れる効果を有し、さらに、容器を液が漏れない構造にす
ることによって、万一臭素が漏れても外部への流口を防
止できる効果を有し、しかも、耐久性、加工性に優れた
効果を有するものである。

図面の浄書（内容に変更なし） 第１図

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による臭素ビン用容器を示す斜視図、第
２図は臭素ビンが収めである臭素ビン用容器を示す斜視
図である。 図において、番号は以下のものを示す。 １・・・回転式蓋、２・・・蓋搬入部、３・・・折返し
形状把手、４・・・磁器製臭素ビン 手続補正書 （方式） 事件の表示 平成２年特許願第１００３６０号 ２、発明の名称 臭素ビン用容器 ３゜ 補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　所　〒７４６山ロ県新南陽市大字富田４５６０番地
４゜ （連絡先）〒１０７東京都港区赤坂１丁目７番７号東ソ
ー株式会社特許室 電話番号（５０５）４４７１ 手続補正指令の日付 ６゜ 補正の内容 「願書に最初に添付した図面の浄書・別紙のとおり（内
容に 変更なし）」 以上

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐臭素性樹脂からなることを特徴とする臭素ビン
   用容器。
2. （２）耐臭素性樹脂が高密度ポリエチレンである請求項
   （１）記載の臭素ビン用容器。