JPH0458093A - ルーツブロワ用のロータ及びルーツブロワ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ルーツブロワ（二葉型ブロワ）用のロータと
それを用いたルーツブロワに係り、特に、小型圧縮機又
は小型真空ポンプとして好適に使用することができるル
ーツブロワ用ロータ及びルーツブロワに関する。

［従来の技術］ ルーツブロワは、第２図に示す如く、８字形状の２個の
ロータ１．２を組み合わせて気筒３内に設置したもので
あり、１対のロータ１．２をその回転軸１ａ、２ａの回
りに位相をずらせて回転させることにより送風を行なわ
せることができる。

５は吸入口、６は排気口である。

このルーツブロワにおいては、１対のロータが相互にも
、また気筒内壁にも直接接触せず、適当な間隙をもって
回転するので、回転子間に潤滑油を必要とせず、他のブ
ロワのように送出気体に油を含むことがないという特長
を有している。ただし、ロータ同士、あるいはロータと
気筒内壁面との間隙から気体が漏れるために、効率良く
送風することが困難であり、例えば、発電所などで、比
較的小さな差圧で大量に送気することができる堅牢な大
型ブロワとして利用されている。

［発明が解決しようとする課題〕 このルーツブロワは、小型の送風機、圧縮機、真空ポン
プとして使用することも可能であると言われているが、
実際には、小型のルーツブロワでは、前述の１対のロー
タ同士の間隙、及び、各ロータとブロワの気筒内壁との
各間隙を十分に小さくして、効率及び到達真空度を高め
ることができるｒ高い精度の小型ロータ」を製造するこ
とが極めて困難である。即ち、従来のロータは、直方体
形状の合金材料をシェバー加工又はフライス加工するこ
とにより製造されているのであるが、通常のシェバー加
工又はフライス加工では寸法精度に限度があるために、
到達真空度はあまり低くならず、実用上の上限となフて
いた。勿論、種々の高精度研削あるいは研磨を施せば、
到達真空度が向上されるであろうが、著しくコスト高に
なり、汎用性を欠くものとなってしまう。なお、このよ
うなことから、小型のルーツブロワは普及していない。

［課題を解決するための手段］ 本発明のルーツブロワ用のロータは、回転軸心線方向の
形状が８字形状であるルーツブロワ用のロータにおいて
、該８字形状のブレス打抜板を該軸心線方向に複数枚積
層してなることを特徴とするものである。

本発明のルーツブロワは、吸入口と排気口とを有する気
筒内に１対のロータが各々の回転軸心回りに回転可能に
設置されたルーツブロワにおいて、該ロータは請求項（
１）に記載のものであり、かつロータの周面同士の最小
間隔及びロータの周面と前記気筒の内壁面との最小間隔
は、常時（すなわち、ロータの回転位相の如何にかかわ
らず）、それぞれ５〜２００μｍの範囲にあることを特
徴とするものである。

［作用］ かかる本発明のルーツブロワ用のロータにあっては、ブ
レス抜板用の金型さえ高寸法精度のものを用いれば、高
寸法精度の８字形状板を量産できる。そして、この８字
形状板を適当な枚数積層することにより、高寸法精度の
ルーツブロワ用のロータが得られる。

また、前記の本発明のロータが内設されたルーツブロワ
は、前述の各間隔をかなり小さくすることができる精度
の高いものであるので、高い真空度を容易に達成するこ
とができ、圧縮機、真空ポンプなとの小型ルーツブロワ
として好適に使用することができる。

［実施例コ 以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。

第１図は、本発明のルーツブロワ用のロータの一例を示
す斜視図である。

このルーツブロワ用のロータは、薄い板状の材料をブレ
ス打抜によって形成された適当な枚数の８字形状板４を
、適当な接着剤層の存在下、加圧下及び／又は加熱下、
積層してなるものである。

なお、８字形状板間士は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、アクリレート系樹脂などの有機系接着剤、熱焼結性
超微粒子金属（粒子径が約１μｍ以下であり、約１００
〜６００℃の温度で焼結可能な微粒子金属）等の金属系
接着剤などの、高接着強度、高耐熱性の接着剤にて接合
されている。また、前記の８字形状板間士は、前述の接
着剤の代わりに、ろう付けやハンダ付けにより結合して
積層しても良い。

前記の８字形状板を製造する場合、ブレス打抜用の打抜
型として放電加工等により製作された高寸法精度のもの
を用いることにより、高寸法精度の８字形状板を極めて
容易に製造でき、この８字形状板を積層することにより
、高寸法精度のルーツブロワ用のロータを簡単に組み立
てることができる。もちろん、８字形状板を積層した後
、外周面にフラットニング、シェービングブレス、研磨
等の仕上処理を施しても良い。

なお、このロータを量産する場合には、１組の打抜型か
ら多数枚の８字形状板を製造することができるので、ロ
ータ１個当りの金型コストも大幅に低減される。

本発明において、８字形状板の厚さは、０．０１〜３．
５ｍｍ、特に０．０５〜２．０ｍｍ、さらに０．１〜１
．５ｍｍ程度であることが好ましい。

８字形状板の材質としては、耐熱性合成樹脂、アルミニ
ウム系合金、鉄系合金などを挙げることができ、具体的
には、みがき鋼板、リードフレーム用材料の全系合金な
どを好適に挙げることができる。

本発明のロータの好適な形状は特に限定されるものでは
ないが、例えば、好適な８字形状のロータとしては第３
図に示すロータを挙げることができる。

第３図のロータにおいて、ロータの先端側は、ロータの
回転軸心０に対して中心線（長手方向対称軸線）Ａから
４５°の方向にある点Ｍ、Ｎを通る楕円ａとなっている
。また、ロータの中央側の周縁部分（凹部ｂ）は、他の
ロータの楕円の先端部の包絡線と概略一致するような凹
部を形成している。

本発明のルーツブロワは、第２図に示すように、前述の
積層型のロータ１及び２の１対が、間隔をおいて平行に
設置された１対の回転軸１ａ及び２ａの回りを同じ速度
で、同じ平面内で、及び、位相をずらして回転するよう
に、吸入口５と排気口６とを有する気筒３内に内設され
たものである。

このロータ１．２の周面同士の最小間隔（第２図ではｔ
で示される。）、及び、各ロータ１．２の周面と気筒内
壁面との最小間隔（第２図ではＳで示される。）は、常
時、５〜２００μｍ（好まひくは１０〜１５０μｍ１さ
らに好ましくは１０〜１００μｍ）の範囲内になるよう
に構成されている。

なお、前記の１対のロータ１及び２は、位相のずれが約
９０°であれば良い。

また、回転軸１ａ、２ａと直交するロータ１．２の側面
と、気筒３の側壁面（回転軸１ａ、２ａと直交する側壁
面）との各間隔も小さいことが好ましく、その間隔は５
〜５００μｍ、特に１０〜２００μｍの範囲内であるこ
とが好ましい。

本発明のルーツブロワは、真空ポンプとして使用する場
合には、送風量１〜４ｏｏｒｒ？／分、吐出圧力２００
〜６００ｍｍＨｇであり、真空ポンプとしては６０〜７
０％以上の真空度が得られるものであることが好ましく
、ルーツブロワの気筒、ロータなどは、このような真空
ポンプ性能となるように、それらの形状、サイズなどを
、適宜設計すれば良い。

［効果コ 以上の通り、本発明のルーツブロワ用のロータは、極め
て高寸法精度のものである。このロータを用いた本発明
のルーツブロワは、ロータ相互間の最も小さい間隔、あ
るいは各ロータと気筒壁間の最も小さい間隔を著しく小
さくすることが可能であり、圧縮圧力を効率的に高くし
たり、または、到達真空度を効果的に高くすることがで
きる。また、前記間隔を適当な狭い範囲にすることによ
って、消音性も高くすることができるものである。

また、本発明のロータは、ブレス打抜板を積層したので
あるから、その製作も簡単に行なえ、しかも、量産する
ことにより製作コストも相当に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発握のルーツブロワ用のロータの一例を示す
斜視図、第２図はルーツブロワの一例を示す断面図、第
３図はロータの平面図である。 １．２・・・ロータ、　　３・・・気筒、４・・・８字
形状板。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転軸心線方向の形状が８字形状であるルーツブ
   ロワ用のロータにおいて、該８字形状のブレス打抜板を
   該軸心線方向に複数枚積層してなることを特徴とするル
   ーツブロワ用のロータ。
2. （２）吸入口と排気口とを有する気筒内に１対のロータ
   が各々の回転軸心回りに回転可能に設置されたルーツブ
   ロワにおいて、該ロータは請求項（１）に記載のもので
   あり、かつロータの周面同士の最小間隔及びロータの周
   面と前記気筒の内壁面との最小間隔は、常時、それぞれ
   ５〜２００μｍの範囲にあることを特徴とするルーツブ
   ロワ。