JPH0456196A - ケーブル導入口電磁シールド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子装置筐体のケーブル導入口における電磁
シールド装置に関するものである。

従来の技術 近年、電子計算機、通信装置等がディジタル化、高速化
されるとともに、これらが広範囲に普及すいても、情報
処理装置等自主規制協議会（ＶＣＣＩ）が発足し、規制
値を設けることにより他の機器への妨害を防止するよう
働きかけている。

一方、装置を構成する電子部品の動作レベルの低下によ
り、装置自体も外部電磁界の影響を受け、誤動作等を起
こし易くなっている。このため、−般に、電子装置を金
属性筐体に収容することにより、電磁的なシールドを施
している、筐体には、ケーブル導入や冷却のため開口が
設けられるが、良好なシールド性能を得るには、これら
の開口をできるだけ小さくする必要がある。

第２図は、一般的な電子装置筐体の概略構造を示してい
る。筐体ｌの構成要素であるバネルコには、筐体ｌと隣
接して設置されたもう一つの筐体３との間を接続するケ
ーブル≠を導入するためのケーブル導入口ｊが設けられ
ている。

このようにケーブル導入に筐体の側面を使用する方法は
、テーブル組接の緩和や信号遅延の低減等をねらいに頻
繁に用いられる。

ケーブル≠は、装置間の信号ケーブル、電源ケーブル等
である。ケーブル≠はコネクタ６を介して電子回路ユニ
ット７に接続される。通常、コネクタ乙は予めケーブル
≠に装着されているので、ケーブル導入がスムースに実
行できるよう、ケーブル導入口ｊはケーブル≠の外周よ
りもかなり広く作られる。また、電子回路ユニット７の
増設などによりケーブル弘が増加する場合も考慮し、ケ
ーブル導入ロタは十分な広さの余裕を持つよう作られる
。このため、ケーブル導入口ｊのケーブル≠の周りには
大きな隙間ができる。筐体／と筐体３とは、設置工事の
し易さなどの面から、通常、やや離して設置されるので
、各々の対向する側面相互には最低でも５〜１０咽程度
の間隙ができる。

この結果、筐体内部で発生したり、筐体外部から到来し
た電磁妨害波が、これらのケーブル導入口および筐体側
面の間隙を通して筐体を自由に出入りするので、筐体の
シールド性能は非常に低いものとなる。

第３図は、このようなケーブル導入口！にできる隙間を
低減するためのシールド装置の従来例を示したものであ
る。

第３図の構造では金属性の平板状の塞ぎ板ｒがケーブル
導入ロタにできた間隙を塞ぐようねじりを用いて固着さ
れる。本構造では、ケーブル導入口ｊの間隙をある程度
は低減することができるものの、完全に塞ぐことはでき
ない。

このようなケーブル導入ａ！に形成される平面的な間隙
では、その−辺の寸法を電磁妨害波の波長の数％以下に
小さくしないと良好なシールド性能が得られないので、
第３図のような従来の構造では不十分である。さらに、
ケーブル量の変化に対して、寸法の異なる塞ぎ板に交換
するか、スライド方式等の複雑な構造にする必要がある
ため、経済性も損なわれる。

またケーブルがペア線、同軸コード等の電気ケーブルの
場合、ケーブル自体が放射妨害波源となシ、側面パネル
間でＭ出しているケーブルの部分から放射妨害波が発生
するため、ケーブル導入口ｊを平面的に完全に塞いだと
しても、なお不十分である。

即ち、従来は平板状の塞ぎ板を用いた構造であったため
に、十分なシールド性能が得られず、かつ不経済となる
問題があった。

発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、シールド性能が高く、かつ、経済的な
近隣に設置された電子装置筐体間のケーブル導入口電磁
シールド装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明は、ケーブル導入口の塞ぎ部材として筒状の柔軟
な導電性布を用い、該導電性布の両端を各々の筐体に固
着することによシ、２つの筐体間に導電性布で覆われた
ケーブル導入口を構成し、２つの筐体間における間隙を
完全になくすことを特徴とする。

本発明の特徴と従来の技術との差異は、導電性布を用い
る点と２つの筐体に亘って筒状のケーブル導入口を構成
する点である。

作用 本発明は、筒状の柔軟な導電性布の両端を、近隣に設置
された電子装置筐体のケーブル導入口に固着しであるか
ら、ケーブル導入口を完全に塞ぎ、２つの筐体間の間隙
をなくすことができ、電磁シールド装置としての作用が
ある。

実施例 本発明のケーブル導入口電磁シールド装置の実施例につ
いて図面を参照して説明する。

第１図は本発明の詳細な説明する図であり、２はパネル
、ｔはケーブル、ｊはケーブル導入口、ｉｏは筒状の導
電性布、／／は枠体、／２はねじである。

導電性布ＩＯは、細い金属線を布状に織ったもの、金属
メツキした繊維を織ったもの、アルミ箔のような柔らか
い布に張り合わせたもの等、市販の導電性を有する布状
部材を筒状に縫合したものである。

導電性布１０の片端は金属性の枠体／ｌによりケーブル
導入口ｊのパネルλ上の周縁にねじ／２を用いて固着さ
れる。固着の方法は、導電性布１０を枠体ｌ／とパネル
２の間に直接挾み込む方法、導電性布１０Ｋ予め枠体／
／を取付けたものをバネルコに固着する方法の何れでも
よい。

導電性布１０がパネル２に電気的に低インピーダンスで
接続されるよう、枠体／／およびパネルコの導電性布Ｉ
Ｏと接する部分の表面は金属メツキ、導電塗装等により
導電性を付与しておく。導電性布ＩＯの筒の長さは、対
向する筐体の側面のパネル間の間隔と等しいか、または
若干大きくしておく。若干大きくするのは、取付けの作
業性を向上させるとともに、パネル間の間隔が設計と実
際とで異なる場合の誤差を吸収するためである。

導電性布ＩＯは柔軟であるので、筒の長さに多少の余長
があっても何ら差し支えない。

本発明の装置では、先ず２つの筐体が設置された後、導
電性布ＩＯの両端が枠体／／によりパネルコに固着され
、次いでケーブル≠が導入される。

導電性布ＩＯの断面寸法はバネルコ上の導入口寸法と同
等以上にしであるので、導電性布ＩＯを固着したことに
よってグープル導入が妨げられることはない。

本発明はこのような構造になっているから、ケーブル導
入口の間隙を完全になくすことができ、良好なシールド
性能が得られる。また、ケーブル量の多少がシールド性
能に何ら影響を与えないので、寸法の異なる幾種類もの
導入口シールド装置を用意する必要がなく、経済的であ
る。

さらに、導電性布を介して筐体間が電気的に低インピー
ダンスで接続される結果、筐体間の接地電位差が低減す
るので、電気的雑音を低減させる効果をも生じる。

なお、上記の実施例は、ケーブル導入口が筐体側面に設
けられた場合を示したが、筐体上面および下面に設けら
れた場合にも、筒状の導電性布に曲げが生じることの他
は何ら変わらない構造により全く同じ作用をすることは
言うまでもない。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、筐体のケーブル導
入口において、筒状の導電性布でケーブルを間隙なく塞
ぐので極めて高いシールド性能が得られるとともに、ケ
ーブル量の多少に依らず同一の構造のシールド装置が使
えるので経済性の向上にも寄与できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のケーブル導入口電磁シールド装置の実
施例を説明するための斜視図、第２図は一般的な電子装
置筐体の概略構造を示す斜視図、第３図は従来例を説明
するための斜視図である。 ／、３：筐体、　２＝パネル、　ｔ：ケーブル、ｊ：ケ
ーブル導入口、　６：コネクタ、７：電子回路ユニット
、　ｇ：塞ぎ板、り、／２：ねじ、　ＩＯ＝導電性布、 ｌｌ二枠体。 特許出願人　　　日本電信電話株式会社代理人弁理士　
　　阿　　部　　　　功第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 近隣に設置された電子装置筐体間を接続するケーブルの
   導入口において、一方の筐体の導入口周縁に筒状の導電
   性布の片端を固着し、他方の筐体の導入口周縁に該導電
   性布の他端を固着して成ることを特徴とするケーブル導
   入口電磁シールド装置。