JPH0455379Y2 - - Google Patents

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JPH0455379Y2
JPH0455379Y2 JP3441587U JP3441587U JPH0455379Y2 JP H0455379 Y2 JPH0455379 Y2 JP H0455379Y2 JP 3441587 U JP3441587 U JP 3441587U JP 3441587 U JP3441587 U JP 3441587U JP H0455379 Y2 JPH0455379 Y2 JP H0455379Y2
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conductive film
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、CRT、その他の表示画面に直接触
れて入力が可能な透明タツチパネルに関する。
<従来の技術及びその欠点> 透明タツチパネルは透明導電性膜を導体とした
透明な入力スイツチであり、例えば第2図に示す
ようにベースフイルム1上に透明導電性膜2を設
けた透明導電性フイルムを2枚用い、透明導電性
膜2を内側にしてスペーサー3を介して対向させ
た構造となつており、これを指で押すと、対向し
ている透明導電性膜2が接触してスイツチがオン
(ON)の状態となつて入力される。ここで用い
られる透明導電性フイルムは電極グレードのもの
で、ポリエステル、ポリエーテルサルフオン等の
ベースフイルム表面にインジウム錫酸化物(以
下、ITOと略称する)、錫アンチモン酸化物等の
半導体薄膜、金、パラジウム、アルミニウムある
いはクロム系合金等の金属薄膜を真空蒸着、スパ
ツタリング、イオンプレーテイング、イオンビー
ム蒸着等の方法により形成したものである。現在
市販されている透明導電性フイルムの多くはポリ
エステルフイルム表面にITO膜を形成したタイプ
のものである。
しかしながら、これらの透明導電性膜はベース
フイルムより屈折率が高く、これらの被膜を形成
した透明導電性フイルムは表面の反射が増大する
という欠点を有している。この点を第3図の分光
反射率曲線図を用いて説明すると、図中、aはポ
リエステルベースフイルム、bはITO薄膜を設け
たポリエステルフイルムの分光反射率曲線であ
り、曲線aとbの対比より、ITO薄膜を設けたポ
リエステルフイルムの反射率が、ポリエステルベ
ースフイルムの反射率よりも著しく増大してい
る。
そしてITO薄膜を設けたポリエステルフイルム
からなる透明導電性フイルムの上述の欠点は、該
透明導電性フイルムを用いて得られた従来の透明
タツチパネルの欠点ともなつており、タツチパネ
ル画面のコントラストが悪い、表示がクリアーで
ない、反射が強くて見づらい等の問題点があつ
た。
このような従来の透明タツチパネルの問題点を
解消するために、ベースフイルムの透明導電性膜
の設けられていない面をあらし処理(ぼかし処
理)することが行なわれているが、その効果は十
分でなく、上述の問題点を解消するに至つていな
い。
<考案が解決しようとする問題点> 従つて本考案の目的は、透明タツチパネルの本
来の機能である導電性等を維持しつつ、その欠点
である反射性を軽減させた透明タツチパネルを提
供することにある。
<問題点を解消するための手段> 上述の目的を達成するため、本考案者は、透明
タツチパネルに今迄用いられていなかつた反射防
止膜を設けることに着目し、その成膜位置につい
て検討した結果、透明導電性フイルムの透明導電
性膜が形成されていない面に反射防止膜を設けて
も、その反射性はわずかに軽減するものの十分で
ない(後述の参考例参照)のに対し、透明導電性
フイルムの透明導電性膜が形成されている面に反
射防止膜を設けると、その反射性は著しく軽減さ
れ、タツチパネル画面のコントラストが良く、表
示がクリアーであり、画面が見やすい等の利点を
有する透明タツチパネルが得られる(後述の実施
例1〜3参照)ことを見い出し、本考案を完成さ
せた。
従つて本考案の透明タツチパネルは、タツチパ
ネルを構成する一対の透明導電性フイルムの少な
くとも一方の透明導電性フイルムの透明導電性膜
被覆面に、該透明導電性膜の導電性を損わない膜
厚で反射防止膜を設けたことを特徴とするもので
ある。
本考案の好ましい実施の態様を述べると以下の
通りである。
() 一対の透明導電性フイルムの両方の透明
導電性フイルムに反射防止膜が設けられてい
る。
() 透明導電性フイルムの透明導電性膜非被
覆面にも反射防止膜が設けられている。
() 反射防止膜が単層又は多層反射防止膜で
ある。
() 反射防止膜の光学膜厚が10〜500nmであ
る。
() 反射防止膜が通常用いられている金属酸
化物、金属弗化物及び金属硫化物から選ばれる
少なくとも1種により構成されている。
以下、図面を参照しながら本考案を詳細に説明
する。
第1図は、本考案の透明タツチパネルの一例を
示すものであり、透明タツチパネルを構成する透
明導電性フイルムは、ベースフイルム1、該ベー
スフイルム上に設けられた透明導電性膜2及び該
透明導電性膜上に設けられた反射防止膜4から構
成されている。即ち、本考案において透明導電性
フイルムは、ベースフイルム1と透明導電性膜2
とからなる従来の透明導電性フイルムの透明導電
性膜2の上に更に反射防止膜4を設けたものであ
る。そして反射防止膜4を有する2枚の透明導電
性フイルムを反射防止膜を内側にしてスペーサー
3を介して対向させることにより本考案の透明タ
ツチパネルが形成される。
なお第1図に示された透明タツチパネルにおい
ては、一対の透明導電性フイルムの両方の透明導
電性フイルムに反射防止膜が設けられているが、
上側透明導電性フイルム又は下側透明導電性フイ
ルムのみに反射防止膜を設けても良く、反射防止
膜そ片側のみに設けた場合、両側に設けた場合よ
りも反射防止効果は劣るが、本考案の目的を達成
し得る。
また本考案の透明タツチパネルにおいて、反射
防止膜はベースフイルムの透明導電性膜被覆面と
ともに非被覆面(すなわち透明タツチパネルの外
表面)にも設けられていても良く、両面に反射防
止膜を有する透明導電性フイルムは導電性膜被覆
面のみに反応防止膜を有するものに比べ反射率特
性が更に改良される。
この反射防止膜は、真空蒸着法、スパツタリン
グ法、イオンプレーテイング法、イオンビーム蒸
着法等の物理的方法や化学的気相成長法
(CVD)、ゾルゲル法等の化学的方法などの従来
より慣用されている方法によつて形成される。反
射防止膜を構成する金属酸化物としては、二酸化
ケイ素(SiO2)、一酸化ケイ素(SiO)、酸化アル
ミニウム(Al2O3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、
酸化チタン(TiO2)、酸化セリウム(CeO2)、酸
化イツトリウム(Y2O3)、酸化インジウム(In2
O3)、酸化スズ(SnO2)酸化アンチモン(Sb2
O3)、酸化亜鉛(ZnO)等が挙げられ、また金属
弗化物としては弗化マグネシウム(MgF2)、弗
化セリウム(CeF3)等が挙げられ、さらに金属
硫化物としては硫化亜鉛(ZnS)が挙げられる。
この反射防止膜は単層反射防止膜であつても良
く、また多層反射防止膜であつても良いが、透明
導電性膜の被覆面に設けられる反射防止膜は導電
性を考慮して単層反射防止膜であるのが好まし
く、また必要に応じて非被覆面に設けられる反射
防止膜は広い波長域でより低反射が実現できる多
層反射防止膜であるのが好ましい。
特公昭52−31204号公報には、ZrO2,CeO2
の高屈折率物質を真空蒸着により基体に被覆する
に際し、その膜厚が設定波長の約1/8になる毎に、
これより屈折率の低い物質、例えばCeF3,MgF2
等の極薄膜を真空蒸着して反射防止膜を得る方法
が開示されているが、この方法も本考案の透明タ
ツチパネルの製造において反射防止膜の形成のた
めに用いられる。
一般に利用されている反射防止膜は絶縁層であ
るが、本考案の透明タツチパネルにおいて反射防
止膜は導電性膜の導電性を損わない膜厚に限定さ
れるので、導電性膜の導電性は十分維持される。
この反射防止膜の好ましい光学膜厚は10〜500nm
であり、特に好ましくは10〜150nmである。
<実施例> 以下、実施例を挙げて本考案を更に説明する。
実施例 1 導電性膜としてITOを被覆したポリエステルフ
イルム(300×210mm、125μ厚)のITO被覆面に
二酸化ケイ素(SiO2)からなる単層反射防止膜
を光学膜厚λ/4(λ=550nm)となるように真
空蒸着法(真空度4×10-5Torr、温度70℃)に
より形成した。得られた反射防止膜を有する透明
導電性フイルムの分光反射率曲線を第3図のcに
示す。第3図のcの分光反射率曲線に基づき計算
することにより、最小反射率6.4%、視感反射率
6.7%、視感透過率92.3%が算出され、良好な反
射防止効果が得られた。
この透明導電性フイルム2枚を用いて得られた
透明タツチパネルは、その導電性を維持しつつ、
タツチパネル画面のコントラストが良く、表示が
クリアーで画面が見やすいという利点を有してい
た。
実施例 2 導電性膜としてITOを被覆したポリエステルフ
イルム(300×210mm、125μ厚)のITO被覆面及
び非被覆面の両方に二酸化ケイ素(SiO2)から
なる単層反射防止膜を光学膜厚λ/4(λ=
550nm)となるように真空蒸着法(真空度4×
10-5Torr、温度70℃)により形成した。
得られた反射防止膜を有する透明導電性フイル
ムの分光反射率曲線を第3図のdに示す。第3図
のdの分光反射率曲線に基づき計算することによ
り、最小反射率2.7%、視感反射率3%、視感透
過率95.9%が算出され、実施例1のものよりも良
好な反射防止効果が得られた。
この透明導電性フイルム2枚を用いて得られた
透明タツチパネルは、その導電性を維持しつつ、
タツチパネル画面のコントラストが良く、表示が
クリアーで画面が見やすいという効果を有してお
り、その効果は実施例1のものを凌いでいた。
実施例 3 導電性膜としてITOを被覆したポリエステルフ
イルム(300×210mm、125μ厚)のITO被覆面に
二酸化ケイ素(SiO2)からなる単層反射防止膜
を光学膜厚λ/4(λ=550nm)となるように真
空蒸着法(真空度4×10-5Torr、温度70℃)に
より形成した。次に非被覆面に順次、光学膜厚
λ/4のSiO・SiO2等価膜、光学膜厚λ/4の
SiO膜、光学膜厚λ/4のSiO2膜からなる3層反
射防止膜を真空蒸着法(真空度4×10-5Torr、
温度70℃)により形成した。
得られた反射防止膜を有する透明導電性フイル
ムの分光反射率曲線を第3図のeに示す。第3図
のeの分光反射率曲線に基づき計算することによ
り、最小反射率0.7%、視感反射率1.3%、視感透
過率97.1%が算出され、実施例1,2のものより
も良好な反射防止効果が得られた。
この透明導電性フイルム2枚を用いて得られた
透明タツチパネルは、その導電性を維持しつつ、
タツチパネル画面のコントラストが良く、表示が
クリアーで画面が見やすいという効果を有してお
り、その効果は実施例1,2のものを凌いでい
た。
参考例 導電性膜としてITOを被覆したポリエステルフ
イルム(300×210mm、125μ厚)のITO非被覆面
に二酸化ケイ素(SiO2)からなる単層反射防止
膜を光学膜厚λ/4(λ=550nm)となるように
真空蒸着法(真空度4×10-5Torr、温度70℃)
により形成した。
得られた反射防止膜を有する透明導電性フイル
ムの分光反射率曲線を第3図のfに示す。第3図
のfの分光反射率曲線に基づき計算することによ
り、視感反射率12.5%、視感透過率86.4%が得ら
れ、実施例1〜3のものに比べ反射防止効果がは
るかに劣つていた。
この透明導電性パネル2枚を用いて得られた透
明タツチパネルは、実施例1〜3のものと異なり
タツチパネル画面のコントラストが悪く、表示が
クリアーでなく画面が見ずらいという欠点を有し
ていた。
<考案の効果> 以上詳述したように、本考案の透明タツチパネ
ルは、その本来の機能である導電性等を維持しつ
つ、その欠点である反射性を軽減させ、その結
果、タツチパネル画面のコントラストが良く、表
示がクリアーであり、画面が見やすい等の利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の透明タツチパネルの一例を示
す概略図、第2図は従来の透明タツチパネルを示
す概略図、第3図は、本考案の透明タツチパネル
に用いられる透明導電性フイルム等の分光反射率
曲線を示すグラフである。 1……ベースフイルム、2……透明導電性膜、
3……スペーサー、4……反射防止膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) タツチパネルを構成する一対の透明導電性フ
    イルムの少なくとも一方の透明導電性フイルム
    の透明導電性膜被覆面に、該透明導電性膜の導
    電性を損わない膜厚で反射防止膜を設けたこと
    を特徴とする透明タツチパネル。 (2) 反射防止膜の膜厚が10〜500nmである、実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の透明タツチ
    パネル。
JP3441587U 1987-03-11 1987-03-11 Expired JPH0455379Y2 (ja)

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JP3441587U JPH0455379Y2 (ja) 1987-03-11 1987-03-11

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JP3441587U JPH0455379Y2 (ja) 1987-03-11 1987-03-11

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JPS63143827U JPS63143827U (ja) 1988-09-21
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ID=30842943

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176266A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Taida Electronic Ind Co Ltd タッチパネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176266A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Taida Electronic Ind Co Ltd タッチパネル

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JPS63143827U (ja) 1988-09-21

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