JPH0455344Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はレンタルビデオシヨツプで陳列されて
いるビデオテープの貸し出し、或は内容の解説を
表示するホルダーに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のビデオテープの貸し出し表示は、ビデオ
テープケースの表面でタイトルを避けた箇所に両
面接着テープにより貼着されていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

ビデオテープをレンタルシヨツプで陳列する場
合、ビデオテープの空ケースを陳列状態により正
面を向けて陳列したり、背部を正面に向けて陳列
したり一定でない。

又、タイトルの表示箇所も、上方、又は下方、
或は右寄り、又は左寄り等ビデオテープによりさ
まざまである。

それ故、従来ビデオテープの貸し出しの表示板
をケースに貼着する場合、タイトルが隠れない
様、タイトルを避けなければならなかつたので、
多数陳列されているビデオテープの貸し出し表示
箇所はばらばらで体裁が非常に悪かつたのであ
る。

又、正面向きから背面向き等陳列状態を変える
場合に於いては、表示箇所が変わるため、貸し出
し表示を剥がして貼着し直すため、ビデオテープ
のケースが汚れたり破損したりしていたのであ
る。

上記点に鑑み、本考案はビデオテープのタイト
ルが何処に表示されていても、タイトルを隠さず
に貸し出し表示ができると共に、陳列状態を変え
た場合に於いても、ビデオテープのケースを汚す
ことなく、貸し出し表示を変えることのできるビ
デオテープの陳列用の表示ホルダーを提供せんと
するものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案は、内部に持ち
出しカードが収容されると共に、少なくとも前面
が透明な貸し出し表示ケースの下部に舌片が屈曲
して形成され、一方、透明材より成り、断面が略
Ｕ字型でビデオテープのケースを挟持する挟持片
の下面に前記舌片を任意方向に位置極め自在に取
り付けて成るものである。

〔作用〕

ビデオテープの正面を向けて陳列する場合（第
４図）は、本考案ホルダーの挟持片をビデオテー
プケースの底面より挟み込んでビデオテープケー
スの正面及び背面を挟持させ、内部に持ち出しカ
ードを収容した貸し出し表示ケースの舌片を挟持
片の正面より下部の間〓に挿し込んで陳列するも
のである。

又、ビデオテープの背部を正面に向けて陳列す
る場合（第３図）は、挟持片をビデオテープケー
スの背部側よりに移動し、貸し出し表示ケースの
舌片を挟持片の下部の間〓に側方より挿し込めば
よい。

然る時は、挟持片は透明であるため、例え、ビ
デオテープケースのタイトル上に位置していても
タイトルが隠れて見えなくなることはない。

従つて、顧客はビデオテープを借りるため、正
面向きになつている持ち出しカードを引き抜け
ば、貸し出し表示ケースの前面が透明であるか
ら、貸し出しケースの裏板に表示されている貸し
出し中の表示が表れ、後の顧客に貸し出し中を知
らせることができる。

第５図は挟持片の底部に設けた球面軸に貸し出
し表示ケースの舌片の凹溝を回動可能に嵌合した
もので、貸し出し表示ケースを抜かなくても貸し
出し表示ケースを回せば、挟持片に対しどの方向
にでも回転し、位置させることができる。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づき説明すれ
ば、第１図乃至第４図に於いて、１は少なくとも
前面板が透明な貸し出し表示ケースであり、後板
に貸し出し中の表示２がされている。

貸し出中の表示２は、後板に直接表示してもよ
く、又シール等で貼着してもよい。

３は貸し出し表示ケース１の後板を延長し、貸
し出し表示ケース１の後方へ屈曲させた舌片であ
る。

尚、屈曲加減は自由に調節出来る様、材質とし
てある程度やわらかい合成樹脂を使用する。

４は貸し出し表示ケース１内に挿入した持ち出
しカードであり、裏面にビデオテープの番号を付
してある。そして、顧客がカウンターで持ち出し
カード４の番号のビデオテープを借りるのであ
る。

５は透明材より成る断面が略Ｕ字型の挟持片で
あり、ビデオテープケース６を挟持するものであ
る。そして、挟持片５の両片は上部が狭められ、
ビデオテープケース６を挟む場合、弾力により広
げられ挟持する。

７は挟持片５の下面に連結柱８で一定の間〓９
を設けて取り付けられた下部板である。

而して、連結柱８は挟持片５の下面の四隅に設
けられ、間〓９には前記貸し出し表示ケース１の
舌片３が四方何れの方向よりも挿し込み可能とな
つている。

又、舌片３の長さは、間〓９に挿し込んだ場
合、貸し出し表示ケース１と挟持片５とが接近し
すぎて挟持片５より透かして見える部分が隠れな
い様、ある程度距離を有する。

第５図は他の実施例を示すもので、挟持片５の
下面に球面軸１０を設け、該球面軸１０に嵌合
し、水平方向に回動する様、舌片３に凹溝１１が
形成されている。

〔考案の効果〕

本考案によれば、貸し出し表示ケースを透明な
挟持片によりビデオテープケースに取り付けるた
め、挟持片がタイトル部に位置しても透けて見え
るから、陳列されている各ビデオテープケースの
同一箇所に取り付けることができ、整然とした陳
列となる。

又、陳列状態を正面向きから背部向き等へ変え
た場合に於いても、貸し出し表示ケースの方向は
自由に変えることができるため、従来の如く、貸
し出し表示を剥がす必要がなく、ビデオテープケ
ースが汚れたり破損することはない。

上述のように、本考案はビデオテープケースの
タイトルが何処に表示されていても、タイトルを
隠さずに貸し出し表示ができるものである。

尚、貸し出し表示に換え、例えば、ビデオテー
プの解説等を表示することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案表示ホルダーの実施例を示した
斜視図、第２図は同上の分解斜視図、第３図は同
上の使用状態を示した正面図、第４図は同上の斜
視図、第５図は他の実施例を示した一部拡大断面
図である。 符号、１は貸し出し表示ケース、３は舌片、４
は持ち出しカード、５は挟持片、６はビデオテー
プケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に持ち出しカード４が収容されると共に、
   少なくとも前面が透明な貸し出し表示ケース１の
   下部に舌片３が屈曲して形成され、一方、透明材
   より成り、断面が略Ｕ字型でビデオテープのケー
   ス６を挟持する挟持片５の下面に前記舌片３を任
   意方向に位置極め自在に取り付けて成るレンタル
   ビデオテープの陳列用表示ホルダー。