請求の範囲
1 ローシヨンとシヤンプーとから成る毛髪処理
剤であつて、前記ローシヨンがアルコール/水も
しくは低脂肪ベースに対して5倍濃縮した約63プ
リツクス(Prix)の西洋わさび液、グリコール
によるいらくさ抽出物、ビタミンB 6、1mlが
酢酸dl−a−トコフエロール500mgに相当するよ
うに調製した水溶性ビタミンE溶液、d−パンテ
ノール、クレモフオーレ(アルコール/水に対し
て可溶性のひまし油)およびジイソプロピルアジ
ペートを含有し、前記シヤンプーがアルキルジグ
リコールエーテル硫酸ナトリウム、トリアセタノ
ールアミンラウリルサルフエート、椰子油のジメ
チルアミノキシド、5倍濃縮西洋わさび液、クレ
モフオーレ(アルコール/水に対して可溶性のひ
まし油)、スパニツシユロスマリン油、イソプロ
ピルアルコール、くえん酸および塩化ナトリウム
を含有する毛髪処理剤。
2 前記シヤンプーおよびローシヨンにおいて、
西洋わさびに代えてアリルからし油が使用される
請求の範囲第1項記載の毛髪処理剤。
3 前記ローシヨンに対して、噴霧乾燥した胸腺
抽出物が添加される請求の範囲第1項もしくは第
2項記載の毛髪処理剤。
4 前記胸腺抽出物が、できるだけ若い子牛の胸
腺を噴霧乾燥した粉末である請求の範囲第3項記
載の毛髪処理剤。
5 前記ベースがエチルアルコール/水もしくは
イソプロピルアルコール/水より成る請求の範囲
第1項記載の毛髪処理剤。
6 前記低脂肪ベースが低脂肪クリームもしくは
水に対する油のエマルジヨンまたは油に対する水
のエマルジヨンより成る請求の範囲第1項記載の
毛髪処理剤。
7 ローシヨンとシヤンプーとから成る毛髪処理
剤のローシヨンの調製方法であつて、可能な限り
繊維分を除去し、5倍濃縮した約63プリツクスの
西洋わさび液28.00gと、グリコールによるいら
くさ抽出物34.00gとの溶液もしくは分散液に対
して、噴霧乾燥した胸腺抽出物6.00g、ビタミン
B62.00g、1mlが酢酸dl−a−トコフエロール
500mgに相当するように調製した水溶性ビタミン
E2.00g、d−パンテノール2.00g、クレモフオ
ーレ(アルコール/水に対して可溶性のひまし
油)10.00g、イソプロピルアルコール408.00g
に溶解したジイソプロピルアジヘート32.00gお
よび蒸溜水約1000.00gを混合し、かつ、個々の
物質を予め混合した後、アルコールおよび蒸溜水
と混合し、その混合物を約4週間後に濾過するこ
とから成る方法。
8 ローシヨンとシヤンプーとから成る毛髪処理
剤のシヤンプーの調製方法であつて、アルキルジ
グリコールエーテル硫酸ナトリウム250.00g、ト
リアセタノールアミンラウリルサルフエート
541.00g、椰子油のジメチルアミノキシド150.00
g可能な限り繊維分を除去し、5倍濃縮した約63
プリツクスの西洋わさび液8.00g、クレモフオー
レ(アルコール/水に対して可溶性のひまし油)
3.00g、スパニツシユロスマリン油9.00g、イソ
プロピルアルコール8.00g、くえん酸10.00g、
塩化ナトリウム10.00gおよび蒸溜水20.00gを混
合することから成る方法。
9 アルコール/水もしくは低脂肪ベースに対し
て5倍濃縮した約63プリツクス(Prix)の西洋
わさび液、グリコールによるいらくさ抽出物、ビ
タミンB6、1mlが酢酸dl−a−トコフエロール
500mgに相当するように調製した水溶性ビタミン
E溶液、d−パンテノール、クレモフオーレ(ア
ルコール/水に対して可溶性のひまし油)および
ジイソプロピルアジペートを含有するローシヨン
と、アルキルジグリコールエーテル硫酸ナトリウ
ム、トリアセタノールアミンラウリルサルフエー
ト、椰子油のジメチルアミノキシド、5倍濃縮西
洋わさび液、クレモフオーレ(アルコール/水に
対して可溶性のひまし油)、スパニツシユロスマ
リン油、イソプロピルアルコール、くえん酸およ
び塩化ナトリウムを含有するシヤンプーとから成
る毛髪処理剤の使用方法であつて、毎日、朝と
晩、頭皮に対して前記ローシヨンを軽くマツサー
ジしながらすり込むことと、2日もしくは3日に
1度、毛髪および頭皮を前記シヤンプーで洗浄す
ることから成る毛髪処理剤の使用方法。
技術分野
この発明はローシヨン、シヤンプー等毛髪処理
剤および前記処理剤による毛髪処理方法に関す
る。
発明の背景
最近、抜け毛を訴える人が増えている。脱毛症
や禿頭は男に特有な現象であつて、女の場合は薄
毛が認められる程度(FEY、「ヴエルターブー
フ・デア・コスメテイツク(WO¨rterbuch der
Kosmetik)」、シユトウツトガルト、1974、147
ページ)と考えられていたが、最近では、女にも
雄性完全脱毛もしくはそれに近い脱毛が頻繁に現
われる傾向にあることが確認されている。そし
て、その原因は避妊薬の使用であると考えられて
いるが、頭髪用の化粧品や薬品では、このような
脱毛を防止する効果はない。
人の手足の爪は終生成長を続けるが、人の毛髪
には限られた寿命がある。この寿命に基づく脱毛
は自然脱毛である。そして、その数が1日当り50
本以内であれば問題ない。ところが何らかの原因
によつて、自然脱毛の数の著しい増加や異常脱毛
が見られることがあるが、これは決して病的なも
のではない。したがつて異常脱毛に対する対策
は、化粧品の分野であつて、医学の分野ではな
い。
発明の概要
この発明は、非公式な実験によつて好結果が証
明された毛髪処理剤を利用可能にすることであ
る。従来の毛髪処理剤はローシヨンおよびシヤン
プーより成り、これらを順次適用することによつ
て相互作用による効果を得るというものである。
このようなタイプの毛髪処理剤を脱毛症に適用し
て、脱毛を防止する上での課題は、この発明によ
つてほぼ解決される。この発明のローシヨンは、
アルコール/水もしくは低脂肪ベースに、活性成
分として5倍濃縮した約63プリツクス(prix)の
西洋わさび液を添加し、場合によつては噴霧乾燥
した胸腺抽出物を添加したものである。尚、西洋
わさびに代えてグリコールによるいらくさ抽出物
もしくはアリルからし油が使用できる。その他の
添加物はビタミンB6、水溶性ビタミンEの水溶
液(1mlが酢酸dl−a−トコフエロール(d1−a
−tocopherol acetate)500mgに相当するもの)、
d−パンテノール(d−panthenol)、クレモフ
オーレ(cremopohore)(アルコール/水に対し
て可溶性のひまし油)およびジイソプロピルアジ
ペート(diisopropyl adipate)である。このシ
ヤンプーはアルキルジグリコールエーテル硫酸ナ
トリウム(alkyl−diglycol ether sulfate−
sodium)、トリアセタノールアミンラウリルサル
フエート(triacethanol amin laurylsulfate)、
椰子油のジメチルアミノキシド(coconut fat−
dimethyl aminoxide)、5倍濃縮西洋わさび液を
含有している。なお、西洋わさびに代えて、アリ
ルからし油、クレモフオーレ、スパニツシユロス
マリン油(Spanish rosemary oil)、イソプロピ
ルアルコール、クエン酸および塩化ナトリウムを
含有する。
上記活性物質の中には、従来、単独もしくは他
の物質と組み合せて使用された物質もあるが、目
的とする効果は得られていない。例えば、ローシ
ヨンおよびシヤンプーにいらくさ抽出物を適用す
ることはよく知られている。[1972年4月20日に
公開されたカルル・バルトマン(Karl
Waldmann)の出願、公開番号DE−OS 1 667
930、国際分類A61K 07/06;「ノイエ・エアケ
ントニツセ・ハールフオルシユング(Neue
Erkenntnisse der Haarforschung)」、シユヴア
イツ、1955年、42ページに発表されたドクトル・
ヒルシユ(Dr.Hirsch)の論文;「フアルマツオ
イテイツシエス・ヴエルターブーフ
(Pharmazeutisches WO¨rterbuch)」、ベルリン、
ニユーヨーク、1975年、第5版、709ページ、サ
ブインデツクス「ウルチカ・アールテン
(Urtica−Arten)」に発表されたクルト・フーミ
ンス(Curt Humins)の論文;「ヴエルターブー
フ・デア・コスメテイーク(WO¨rterbuch der
Kosmetik)」、シユトウツツガルト、1974年、
159ページ、サブインデツクス「ハールバツサー
(Haarwasser)」に発表されたハー・フアイ
(H・Fey)の論文;「カン・ハールアウスフアー
ル・ウント・ハールシユブント・アウフゲハルテ
ン・ヴエルデン(Kann Haarausfall und
Haarschwund aufgehalten werden?)」、オツ
トーブルン/ミユヘン、1952年、16ページに発表
されたカルル・フリース(Karl Fries)の論文]
その理由は、ローシヨン添加用のいらくさ抽出物
は市販されているからである。なお、このいらく
さ抽出物はPH6ないし7の褐色の水溶性液体であ
り、エキストラポン(EXTRAPON)という商
品名(ドラゴコ・ゲルダーデイング・ウント・コ
ンパニ・ゲー・エム・ベー・ハー(DRAGOCO
Gerderding&Co.GmbH)、デ−3450ホルツミン
デンのドイツ国商標第827971号)で販売されてい
る。前記成分の効能は他の活性成分と組み合わせ
て使用した場合のみ現われる。
この新規な毛髪処理剤の作用機構は、広範な実
験にもかかわらず、十分に解明されていないが、
いくつかの成分の効能については、基本的な仮説
を立てることできた。すなわち、この塗布液と効
能は、5倍濃縮の西洋わさび液(グリコールによ
るいらくさ抽出物もしくはアリルからし油)の協
同作用によつて発生するというものである。
胸腺抽出物を随時添加することによつて、脱毛
防止効果が促進され、毛包が残存する部分への新
しい毛髪の成長が誘引される。新しく成長した毛
髪は強く、一般にその色や艶もよくなる。
ジイソプロピルアジペートの主な作用は、d−
パンテノールおよびクレモフオーレと協同して、
胸腺抽出物の頭皮から毛根へ到達を促進すること
である。さらに、これらの物質はくしの通りをよ
くする。また、ジイソプロピルアジペートは毛の
接着性を低下させる。
グリコールによるいらくさ抽出物によつて、皮
脂腺からの皮脂の分泌が著しく低下する。
ビタミンB6、dl−a−トコフエロールおよび
クレモフオーレが、毛根に対して効果があること
はよく知られている。前記添加剤は西洋わさび抽
出物、イラクサ抽出物および胸腺抽出物の効果を
促進させる。最後に、くえん酸はPH(約5)の調
整用に使用される。
アルキルジグリコールエーテル硫酸ナトリウム
の発泡作用および洗浄作用はシヤンプーに不可欠
である。また、トリアセタノールアミンラウリル
フエートは、洗浄作用は別としても、頭皮の脂肪
酸を効果的に除去するとともに、頭皮のトリグリ
セリド(trigly ceride)を増加させる効果を有す
る。この効果は、西洋わさびの濃縮液、クレモフ
オーレおよびスパニツクシユロスマリン油(香料
として効果もある)の添加によつて向上する。
椰子油のジメチルアミノキシドは髪の脱脂作
用、髪の軟化作用を有し、さらに、くし通りをよ
くする作用も有する。
重要なことは、シヤンプーとローシヨンを共に
使用することである。双方の製剤中に含まれる物
質によつて、脱毛の防止、新しい毛髪の成長促進
もしくは虚弱化した毛髪の強化が促進され、さら
には、色素の生成も開始される。そして、最もよ
い結果を得るための処理方法は、ローシヨンを1
日2回(朝と晩がよい)髪に塗布し、かつ2日も
しくは3日に一度シヤンプーで洗髪することであ
る。
この発明による毛髪処理剤(ローシヨンおよび
シヤンプー)の協同作用およ効能は、最初ブダペ
スト(実施例1参照)の大学病院皮膚科のエバ・
フユレーブ(Eva Fu¨lo¨p)博士によつて証明され
た。また、同時に、ミユンヘンの大学病院皮膚科
の科長であるブラウン・フアルコ(Braun−
Falco)博士も、ミユンヘン大学の医学情報シス
テム研究所(実施例2参照)の協力を得て、この
効能を証明した。さらに、上記ブラウン・フアル
コの前助手であり、毛髪状態法、すなわちトリコ
グラム(trichogramme)の共同発明者であるゲ
オルグ・ペーター・ハイルゲマイアー(Georg−
Peter Heilgemeir)博士、ベルリン・シユテグ
リツツの大学病院皮膚科の科長であるオルフアノ
ス(Orfanos)博士、および著名な11人の皮膚科
の医師によつても証明された。彼らは、1800例に
ついて実験した結果、脱毛の抑制および新しい毛
髪の成長促進に対して著しい効果が認められたこ
とを報告している。
上記実験による毛髪状態(トリコグラム=毛髪
検査)の結果のうち、特に注目すべきはミユンヘ
ン大学および医学情報システム研究所において行
なわれた実験結果である。この結果によれば、成
長静止期の毛髪(脱毛過程にある毛髪)のうち8
%ないし30%の毛髪が、成長期の毛髪に移行し、
通常の状態で成長期の毛髪が80%となつた。な
お、上記の方法で処理した1800例の中には、不具
合な副作用(頭皮や毛髪の損傷)は全く見られな
かつた。
実施例 1
請求の範囲第7項に記載した毛髪処理剤を1日
2回(朝と晩)頭皮に塗布した。また、補助的に
請求の範囲第8項に記載したシヤンプーで2日も
しくは3日に1度洗髪した。洗髪方法は、濡らし
た頭皮に一定量のシヤンプーを均一に塗布して泡
立たせ、1分ないし3分間放置した後、温湯で洗
い流してから乾燥させた。そして、洗髪後毛髪処
理剤を繰り返し塗布した。なお、洗髪はそのつど
1回だけ実行した。
脱毛の程度によつて、毛髪処理の継続期間は4
週間ないし6週間とした。いずれの場合にも、処
理開始後の初期の段階において、頭皮の処理状態
に従つて、現在の詳細な状況および既住歴を調べ
た。上記状況の内訳は脱毛の程度、朝から晩まで
の間の脱毛数、頭垢の発生程度、皮脂の多少、炎
症の微候、掻痒感の有無等である。また、1日の
脱毛数は1週間毎に被験者が処理開始時に自分で
調べた。被験者は、毛髪処理期間中においては検
査のために週2回来院し、処理終了後は月1回来
院した。そして、6か月経過後来院して、毛髪の
再生および再発の有無を調べた。なお、上記期間
中においては、被験者は他の処置を受けていな
い。
この発明のシヤンプーおよびローシヨンによる
治療処置を受けた被験者は130人であり、その内
訳は男70人女60人、年齢は17才から60才までであ
る。これらの被験者のうち、男68人、女22人は皮
脂漏症であり、脱毛症が認められるものと認めら
れないものがあつた。また、20例については、避
妊用の錠剤の服用に起因する脱毛が認められた。
さらに、10例については更年期による脱毛が認め
られ、円形脱毛症、萎縮性脱毛症、妊娠等による
脱毛が認められるものが10例あつた。
各被験者を観察した結果、この処理によつて生
じた観客的および主観的な副作用が認められた。
この製剤の強い刺激作用をテストするために、ロ
ーシヨンを希釈せずに使用した。このテストは、
背中の皮膚に塗布して48時間放置したもの1回
と、同一の部位に同一条件で4ないし5回塗布し
たもの数回とから成り、20人の被検者について行
なつた。また、植物の活性抽出物の成分の光毒性
に関するテストを10人の被検者について行なつ
た。このテストは紅斑部に紫外線を24時間照射す
るというものである。そして、48なしい72時間
後、皮膚を目視によつて検査した。
脱毛抑制効果に関する客観的なテストは、同様
な予防措置のもとで、毎週洗髪日前に行なつた。
そして、朝7時から晩7時までの脱毛数を計数し
た。
その結果を通常の季節の脱毛数と比較し、か
つ、これらと初期の脱毛数とを比較することによ
つて評価した。
季節にもよるが、標準的な脱毛数は1日当たり
20本ないし30本である。毛髪処理もしくは再生の
程度の評価において、脱毛の完全停止もしくは標
準化を“++”で示す。第1表において、脱毛の
速度が処理開始前に比べて抑制(1/3もしくは少
なくとも1/2以下)されたものを“+”で示す。
脱毛の型、診断上の細分、およびローシヨンと
シヤンプーの共同作用について第1表に示す。
第1表に示されるように、130例のうち80例
(61.5%)について、脱毛の完全停止もしくは標
準化が認められた。また、42例(32.3%)につい
ては、脱毛の抑制効果が認められた。効果が認め
られなかつたのは8例(6.2%)であり、これら
の例については、6ないし8週間にわたつて処理
した場合でも激しい脱毛現象が認められた。な
お、これは後に確認されたことであるが、上記8
例のうち5例の脱毛は円形脱毛症によるものであ
り、残りの3例については萎縮性脱毛症によるも
のである。したがつて、いずれもこの処理による
効果が認められなかつたものではない。また、妊
娠による脱毛が認められた2例については、4週
間以内に脱毛現象が停止した。さらに、種々の避
妊薬の服用に起因する脱毛現象も速やかに(遅く
とも4週間ないし6週間以内)停止した。
被検者の脱毛現象は、18例については消失し、
1例については最小限に抑制された。この処理は
再生期脱毛にも効果が認められ、10例について脱
毛現象は徐々(4ないし6週間以内)に標準化さ
れた。Claim 1: A hair treatment agent comprising a lotion and shampoo, wherein the lotion comprises a horseradish solution of about 63 Prix concentrated 5 times with respect to an alcohol/water or low-fat base, and a glycol irritability extraction. Vitamin B 6, a water-soluble vitamin E solution prepared such that 1 ml corresponds to 500 mg of dl-a-tocopherol acetate, containing d-panthenol, cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water) and diisopropyl adipate. However, the shampoo contains sodium alkyl diglycol ether sulfate, triacetanolamine lauryl sulfate, dimethylaminoxide of coconut oil, 5 times concentrated horseradish liquid, cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water), Spanish rosmarin. Hair treatment agent containing oil, isopropyl alcohol, citric acid and sodium chloride. 2 In the shampoo and lotion,
The hair treatment agent according to claim 1, wherein allyl mustard oil is used in place of horseradish. 3. The hair treatment agent according to claim 1 or 2, wherein a spray-dried thymus extract is added to the lotion. 4. The hair treatment agent according to claim 3, wherein the thymus gland extract is a powder obtained by spray-drying the thymus gland of a calf as young as possible. 5. The hair treatment agent according to claim 1, wherein the base comprises ethyl alcohol/water or isopropyl alcohol/water. 6. A hair treatment composition according to claim 1, wherein the low-fat base comprises a low-fat cream or an oil-on-water emulsion or a water-on-oil emulsion. 7. A method for preparing a hair treatment lotion consisting of a lotion and a shampoo, in which 28.00 g of horseradish liquid of approximately 63 prix concentrated 5 times after removing as much fiber content as possible, and 34.00 g of a glycol-based irrigated horseradish extract 6.00 g of spray-dried thymus extract, vitamin
B62.00g, 1ml is dl-a-tocopherol acetate
Water-soluble vitamins prepared to equal 500mg
E2.00g, d-panthenol 2.00g, Cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water) 10.00g, isopropyl alcohol 408.00g
A method consisting of mixing 32.00 g of diisopropyl azide dissolved in water and about 1000.00 g of distilled water and, after premixing the individual substances, mixing with alcohol and distilled water and filtering the mixture after about 4 weeks. . 8. A method for preparing a shampoo of a hair treatment agent consisting of a lotion and a shampoo, comprising 250.00 g of sodium alkyl diglycol ether sulfate and triacetanolamine lauryl sulfate.
541.00g, Coconut oil dimethylaminoxide 150.00
gAbout 63 fibers have been removed as much as possible and concentrated 5 times.
8.00g of Pritz horseradish liquid, Cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water)
3.00g, spanish rosmarine oil 9.00g, isopropyl alcohol 8.00g, citric acid 10.00g,
A method consisting of mixing 10.00 g of sodium chloride and 20.00 g of distilled water. 9. Approximately 63 Prix horseradish liquid concentrated 5 times on alcohol/water or low-fat base, horseradish extract with glycol, vitamin B6, 1 ml dl-a-tocopherol acetate
A lotion containing aqueous vitamin E solution, d-panthenol, cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water) and diisopropyl adipate, prepared to correspond to 500 mg, and sodium alkyl diglycol ether sulfate, triacetanolamine. Shampoo containing lauryl sulfate, dimethylaminoxide of coconut oil, 5x concentrated horseradish liquid, cremofuore (castor oil soluble in alcohol/water), Spanish rosmarin oil, isopropyl alcohol, citric acid and sodium chloride. A method of using a hair treatment agent consisting of rubbing the lotion into the scalp with light massage every day in the morning and evening, and washing the hair and scalp with the shampoo once every two or three days. A method of using a hair treatment agent consisting of: TECHNICAL FIELD This invention relates to hair treatment agents such as lotions and shampoos, and hair treatment methods using the treatment agents. Background of the Invention Recently, an increasing number of people are complaining of hair loss. Alopecia or baldness is a phenomenon peculiar to men, while thinning hair is observed in women (FEY).
Kosmetik)”, Schuttgart, 1974, 147
Page), but recently it has been confirmed that complete male hair loss or similar hair loss tends to occur frequently in women as well. The cause is thought to be the use of contraceptives, but hair cosmetics and drugs are not effective in preventing hair loss. Human fingernails and fingernails continue to grow throughout life, but human hair has a limited lifespan. Hair removal based on this lifespan is natural hair removal. And the number is 50 per day
There is no problem as long as it is within the book. However, for some reason, a significant increase in the number of natural hair loss or abnormal hair loss may be observed, but this is by no means pathological. Therefore, countermeasures against abnormal hair loss are in the field of cosmetics, not medicine. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention is to make available a hair treatment agent that has been proven successful by informal experimentation. Conventional hair treatment agents consist of lotions and shampoos, which are applied sequentially to obtain an interactive effect.
The problems encountered in preventing hair loss by applying this type of hair treatment agent to alopecia are almost solved by the present invention. The lotion of this invention is
An alcohol/water or low-fat base with the addition of approximately 63 prix of horseradish juice concentrated 5 times as active ingredient and optionally spray-dried thymus extract. Incidentally, in place of horseradish, glycol-based Japanese radish extract or allyl mustard oil can be used. Other additives include vitamin B6, an aqueous solution of water-soluble vitamin E (1 ml is dl-a-tocopherol acetate (d1-a)
−tocopherol acetate) equivalent to 500 mg),
d-panthenol, cremopohore (castor oil soluble in alcohol/water) and diisopropyl adipate. This shampoo is sodium alkyl-diglycol ether sulfate.
sodium), triacetanolamine laurylsulfate,
Dimethylaminoxide of coconut oil (coconut fat)
dimethyl aminoxide), 5x concentrated horseradish liquid. In addition, instead of horseradish, it contains allyl mustard oil, cremofore, Spanish rosemary oil, isopropyl alcohol, citric acid, and sodium chloride. Some of the above active substances have been used alone or in combination with other substances, but the desired effects have not been achieved. For example, it is well known to apply irage extract in lotions and shampoos. [Karl Bartmann (published on April 20, 1972)
Waldmann), publication number DE-OS 1 667.
930, International Classification A61K 07/06;
Erkenntnisse der Haarforschung), Schweitz, 1955, p.
Dr. Hirsch's paper; "Pharmazeutisches WO¨rterbuch", Berlin,
New York, 1975, 5th edition, page 709, article by Curt Humins published in sub-index ``Urtica-Arten'';
Kosmetik), Schuttsgart, 1974,
Page 159, paper by H. Fey published in the sub-index ``Haarwasser'';
Haarschwund aufgehalten werden? ), Karl Fries, published in Otstorbrunn/Müchen, 1952, p. 16]
The reason is that extracts of Japanese radish for lotion addition are commercially available. This extract is a brown water-soluble liquid with a pH of 6 to 7, and is available under the trade name EXTRAPON (DRAGOCO
Gerderding & Co. GmbH), De-3450 Holzminden, German trademark no. 827971). The efficacy of said ingredients is only apparent when used in combination with other active ingredients. The mechanism of action of this new hair treatment agent has not been fully elucidated despite extensive experiments;
We were able to formulate basic hypotheses about the efficacy of some ingredients. That is, this liniment and its efficacy are produced by the synergistic action of a 5-fold concentrated horseradish solution (glycolic radish extract or allyl mustard oil). The optional addition of thymus extract promotes the anti-hair loss effect and induces new hair growth in areas where hair follicles remain. Newly grown hair is stronger and generally has better color and shine. The main action of diisopropyl adipate is d-
In collaboration with Panthenol and Cremofuore,
The goal is to promote the delivery of thymus extract from the scalp to the hair roots. Additionally, these substances improve combing. Diisopropyl adipate also reduces hair adhesion. Glycol-based Irregularis extract significantly reduces the secretion of sebum from the sebaceous glands. It is well known that vitamin B6, dl-a-tocopherol and cremophores have an effect on hair roots. Said additives enhance the effects of horseradish extract, nettle extract and thymus extract. Finally, citric acid is used for adjusting the pH (approximately 5). The foaming and cleaning effects of sodium alkyl diglycol ether sulfate are essential for shampoos. In addition to its cleansing action, triacetanolamine lauryl phate has the effect of effectively removing fatty acids from the scalp and increasing triglyceride in the scalp. This effect is enhanced by the addition of horseradish concentrate, cremo foliage and Spanish ginger rosmarin oil (which also has a flavoring effect). Dimethylaminoxide in coconut oil has hair defatting and hair softening effects, and also has the effect of making it easier to comb. The important thing is to use shampoo and lotion together. The substances contained in both formulations help prevent hair loss, promote new hair growth or strengthen weakened hair, and also initiate pigment production. And the treatment method for best results is to apply 1 lotion.
Apply it to your hair twice a day (preferably in the morning and at night) and wash your hair with shampoo once every 2 or 3 days. The synergistic action and efficacy of the hair treatment agent (lotion and shampoo) according to the present invention were first demonstrated by Eva and Dr.
Proven by Dr. Eva Fu¨lo¨p. At the same time, Braun Falco, head of the dermatology department at the University Hospital in Milunchen,
Dr. Falco also demonstrated this efficacy with the cooperation of the Institute of Medical Information Systems at Milunchen University (see Example 2). In addition, Georg Peter Heilgemeier, a former assistant to Braun-Falco and co-inventor of the hair condition method, or trichogramme.
Peter Heilgemeir), Dr. Orfanos, head of the dermatology department at the University Hospital Berlin-Schutegritz, and 11 other eminent dermatologists. They conducted experiments on 1,800 cases and reported that it was significantly effective in suppressing hair loss and promoting new hair growth. Among the results of the hair condition (trichogram = hair test) from the above experiments, the results of experiments conducted at Myuncheng University and the Institute of Medical Information Systems are particularly noteworthy. According to this result, 8 of the hairs in the growth stationary phase (hairs in the process of hair loss)
% to 30% of hair transitions to anagen hair,
Under normal conditions, 80% of the hair was in the growth phase. Of the 1,800 cases treated with the above method, no adverse side effects (damage to the scalp or hair) were observed. Example 1 The hair treatment agent described in claim 7 was applied to the scalp twice a day (in the morning and in the evening). In addition, the hair was additionally washed once every two or three days with the shampoo described in claim 8. To wash the hair, a certain amount of shampoo was evenly applied to the wet scalp, lathered, left for 1 to 3 minutes, rinsed with warm water, and dried. After washing the hair, a hair treatment agent was repeatedly applied. Note that the hair was washed only once each time. Depending on the degree of hair loss, the duration of hair treatment is 4
The duration was between 1 week and 6 weeks. In each case, at an early stage after the start of treatment, the detailed current situation and residential history were investigated according to the treatment status of the scalp. The details of the above conditions include the degree of hair loss, the number of hair removals from morning to night, the degree of scalp buildup, the amount of sebum, signs of inflammation, and the presence or absence of itching sensation. In addition, the number of hair removals per day was checked by the test subjects themselves every week at the start of the treatment. Subjects visited the clinic twice a week for examination during the hair treatment period, and once a month after the hair treatment was completed. After 6 months, the patients visited the hospital to check for hair regeneration and recurrence. Note that during the above period, the subjects did not receive any other treatment. There were 130 subjects who underwent therapeutic treatment with shampoo and lotion of this invention, of whom 70 were male and 60 female, and their ages ranged from 17 to 60. Of these subjects, 68 men and 22 women had seborrhea, and some had alopecia and some did not. In 20 cases, hair loss was caused by taking contraceptive tablets.
Furthermore, 10 cases had hair loss due to menopause, and 10 cases had hair loss due to alopecia areata, atrophic alopecia, pregnancy, etc. Observations of each subject revealed spectatorial and subjective side effects caused by this treatment.
To test the strong irritant effect of this formulation, the lotion was used undiluted. This test
The test consisted of one application applied to the skin of the back and left for 48 hours, and several applications applied 4 to 5 times to the same area under the same conditions, on 20 subjects. Additionally, a test for phototoxicity of the components of the active extract of the plant was carried out on 10 subjects. This test involves exposing the erythematous area to ultraviolet light for 24 hours. The skin was then visually inspected after 48 to 72 hours. Objective tests for anti-hair loss effects were carried out every week before hair wash day under similar precautions.
Then, the number of hair removed from 7 a.m. to 7 p.m. was counted. The results were evaluated by comparing the number of hair removals during a normal season and by comparing these with the number of hair removals at the initial stage. It depends on the season, but the standard number of hair removals per day is
There are 20 to 30 pieces. In evaluating the degree of hair treatment or regeneration, complete cessation or standardization of hair loss is indicated by "++". In Table 1, "+" indicates that the rate of hair removal was suppressed (1/3 or at least 1/2 or less) compared to before the start of treatment. Types of hair loss, diagnostic subdivisions, and synergistic effects of lotion and shampoo are shown in Table 1. As shown in Table 1, complete cessation or standardization of hair loss was observed in 80 out of 130 cases (61.5%). Furthermore, in 42 cases (32.3%), a hair loss inhibiting effect was observed. No effect was observed in 8 cases (6.2%), and severe hair loss was observed in these cases even when treated for 6 to 8 weeks. This was later confirmed, but the above 8.
The hair loss in 5 of the cases was due to alopecia areata, and the remaining 3 cases were due to atrophic alopecia. Therefore, in all cases, the effect of this treatment was not observed. Furthermore, in the two cases where hair loss due to pregnancy was observed, the hair loss phenomenon stopped within 4 weeks. Furthermore, the hair loss phenomenon caused by taking various contraceptives also stopped quickly (within 4 to 6 weeks at the latest). The hair loss phenomenon of the subjects disappeared in 18 cases;
In one case, it was minimized. This treatment was also found to be effective in regenerative hair loss, and in 10 cases, the hair loss phenomenon gradually normalized (within 4 to 6 weeks).
【表】
脂漏性脱毛の被検者90人(男68人、女22人)の
うち、50例(55.6%)については、脱毛が停止
し、40例(44.4%)については、脱毛が経時的に
急激に減少した。この処理を施した例について
は、脱毛抑制現象が認められない例はなかつた
が、32例については、効果が現われるまでに8週
間の処理期間を要した。
ほとんどの場合、処理の継続期間は処理前の脱
毛の程度によつて決定された。また、再発の場合
も同様にして決定された。第2表にこれらの関係
を示す。
1日当たり野脱毛数が、100本未満(32例)の
場合の脱毛の程度を“弱”、100本以上200本未満
(61例)の場合の脱毛の程度を“中”、200本以上
300本未満(29例)の場合の脱毛の程度を“強”、
300本以上(8例)の場合の脱毛の程度を“最強”
とした。130例のうち、1日当たりの脱毛数200本
未満の93例については、4ないし6週間にわたる
処理によつて非常に良い結果が得られた。これら
93例の中には、処理開始後3週間で脱毛が停止し
たものもある。さらに、これらの例においては、
脱毛が停止しただけでなく、毛髪の再生が認めら
れたものもある。なお、毛髪の再生が認められた
ものは、6週間にわたつて処理したものに限つて
出現した。[Table] Of the 90 subjects with seborrheic hair loss (68 men, 22 women), hair loss stopped in 50 cases (55.6%), and hair loss stopped in 40 cases (44.4%). It decreased rapidly over time. Among the cases in which this treatment was applied, there were no cases in which hair loss suppression phenomenon was not observed, but in 32 cases, it took a treatment period of 8 weeks before the effect appeared. In most cases, the duration of treatment was determined by the degree of hair loss before treatment. In addition, cases of recurrence were determined in the same manner. Table 2 shows these relationships. If the number of hair loss per day is less than 100 (32 cases), the degree of hair loss is "weak", if it is 100 or more and less than 200 (61 cases), the degree of hair loss is "medium", and if there are 200 or more hairs, the degree of hair loss is "medium".
If there are fewer than 300 hairs (29 cases), the degree of hair loss is “strong”;
The degree of hair loss in cases of 300 or more hairs (8 cases) is classified as “strongest”
And so. Out of the 130 cases, 93 cases with fewer than 200 hairs removed per day showed very good results with treatment over a period of 4 to 6 weeks. these
In some of the 93 cases, hair loss stopped three weeks after treatment began. Furthermore, in these examples,
In some cases, not only hair loss stopped, but also hair regrowth. Note that hair regeneration was observed only in those treated for 6 weeks.
【表】
第2表に示されるように、1日当たり200本以
上の脱毛がある場合には、4週間の処理では脱毛
を十分に停止させることができなかつた。これに
該当するもののうち数例(例えば、強度の脂漏性
脱毛の症例)については、8週間にわたつて処理
を続行した。なお、この場合、一部のものについ
ては、ビタミンB6およびパントテン酸(商品名
ビーパンテン(Bepanthen)による治療も併合し
て行なつた。
毛髪処理を受けた被験者のうち30例については
再生が認められた。このうち10例については処理
終了後3月以内に再発し、残の20例については6
月以内に再発が認められた。しかしながら、いず
れの被検者についても、再発後の脱毛率は処理前
の脱毛率に比較して常に低い。そのため、再処理
した場合には、初回よりも短い期間(3ないし4
週間以内)の処理によつて脱毛を停止させること
ができた。
脱毛の程度と再発しやすさとの間には相関関係
がある。これは、“強”の脱毛の認められる場合
の再発率は48%、“中”の場合の再発率は23%、
そして“弱”の場合には再発しないという事実か
ら明らかである。
脂漏性脱毛においては、脱毛の停止効果に加
え、別の効果も認められた。すなわち、いずれの
場合にも、掻痒感を伴う頭垢の発生がなくなり、
激しい脂漏も緩和されて正常になつた。また、一
部の例については、再生した毛髪の質および量に
も変化が認められた。主として脂漏性脱毛の初期
のものであるが、9例については次のようなこと
が認められた。すなわち、既存の毛髪の強化作用
に加えて、虚弱化した毛髪もしくはうぶ毛の部
分、およびその部分と正常な毛髪の部分との境界
部分に新しい毛髪の生長が認められた。さらに、
毛髪の生長および強化と同時に、一部の例につい
ては、うぶ毛の色が濃くなつた。
この実施例によるテストと同時に、別の実施例
(実施例2)によるテストも行なつた。
実施例 2
この実施例は、請求の範囲第8項および第9項
に記載した毛髪処理剤に請求の範囲第3項および
第4項に記載した胸腺抽出物を添加した処理剤を
使用して行なつた。
雄性脱毛症の48人(男39人、女9人)の被検者
についてテストした。処理期間は可能な限り12週
間以上とし、その期間中は他の毛髪処理剤(内用
および外用)は一切使用しなかつた。また、以下
に示すようにして請求の範囲第1項を適用した。
すなわち、1日2回(朝と晩)、軽くマツサージ
しながら頭皮にローシヨンを塗布する。2日ない
し4日に1度シヤンプーで洗髪する。なお、この
洗髪は軽くマツサージしながらシヤンプーを頭皮
にすりこみ、数分後に微温湯で洗い流すことによ
つて行なう。
処理開始前、処理開始後4週間及び12週間経過
後に、被検者自らが感じた頭皮の掻痒感、痛みお
よび脱毛の強さについてチエツクした。他方にお
いて、処理開始前、処理期間中および処理終了後
の症状(皮脂漏、頭垢および脱毛の状況等)を同
じ検査官が評価した。さらに検査した事項は毛髪
の着色の度合である。また、処理開始時、処理開
始後4週間および12週間経過後において、頭の前
部、後部および側部について毛根のパターンを決
定した。
フアン・スコツト(Van Scott)による手法を
変形したブラウン・フアルコ(Braun−Falco)
の手法に従い、毛髪のはうえている方向と平行に
急速に引つぱることによつて、50本乃至70本の毛
髪の束が同時に抜毛された。なお、上記フアン・
スコツトの手法は、スコツト・イー・ジエイ・フ
アン・ライナートソン・アール・ピー
(Reinertson、R.P.)、シユタインミユラー・アー
ル(Steinuller、R.)により「アメトプテリン治
療後におけるヒトの頭皮の毛根生長と組織変化」、
ジエイ・インベスト・ダーマロジー(J.Invest.
Drem)、29、197−204、1957年に記載されてい
る。また、ブラウン・フアルコの手法は、(1)ブラ
ウン・フアルコ・オーによる「通常の病理学的毛
髪生長の動態」、アルヒーフ・クリニツシユ・エ
クスペデイツイオン・ダーマトロジー(Arch.
Klin.exp.Drem)、227、419−452、1966(2)ブラウ
ン・フアルコ・オー、フイツシヤー・ツエーハー
(Fischer、Ch.)による「毛根パターンに対する
洗髪の影響について」、アルヒーフ・クリニツシ
ユ・エクスペデイツイオン・ダーマトロジー、
226、136−143、1966(3)ブラルン・フアルコ・オ
ー、ラースナー・ベー(Rassne r、B.)による
「通常の病理学的毛根パターンに対する脱毛技術
の影響について」、アルヒーフ・クリニツシユ・
エクスペデイツイオン・ダーマトロジー、223、
501−508、1965年(4)ブラウン・フアルコ・オー、
ツアウン・ハー(Zaun、H.)による「女性に対
する慢性の拡散性脱毛の本質について」、アルヒ
ーフ・クリニツシユ・エクスペデイツイオン・ダ
ーマトロジー、215、165−180、1962年、の各文
献に記載されている。上記毛髪の束を抜毛するた
めに、特殊な抜毛用クランプが使用される。毛根
の収縮の進行を避けるために、毛髪は抜毛後直ち
にペトリ皿に保存される。なお、このペトリ皿の
内部は、水を含ませた綿によつて加湿されてい
る。採取された試料でできるだけ速く処理する必
要がある。試料毛髪のうち毛根に近い部分は生理
食塩水内の2つの支柱間に設置され、残りの部分
は廃棄される。そして、個々の毛根は、31倍の双
眼顕微鏡によつて種々の型に分類される。そし
て、その絶対数を記入することによつて各毛根の
型およびトリコリゾグラムすなわち毛根の状態の
割合が算出される。個々の毛根の型の別の特徴に
ついては、上記文献に記載されている。この発明
においては、毛根は栄養障害型、偽栄養障害型、
生長期型および生長静止期型に分類された。
この検査において、最後に洗髪してから抜毛ま
てに7日の期間が必要であるということは、特に
注目に値する。残念なことに、これは、すべての
例について確認されたわけではないが、偽栄養障
害の毛髪の増加が最後の洗髪または抜毛時期が遅
すぎることに起因するものと仮定すると、すべて
の検査における偽栄養障害のある毛根は生長型の
毛根とみなすことができる。
この発明の処理剤による処理によつて、毛髪の
生長が改善される、このことは、毛根パターンに
おける成長型の毛髪の増大によつて示される。そ
れに伴つて、生長静止型の毛髪の割合が必然的に
減少し、この実施例においては、栄養障害型の毛
髪の割合は0%に近い。検査試料は、頭皮の3つ
の部位、すなわち、前頭部、頭頂部および後頭部
から得られた。処理を施したグループのうち、1
グループのみを検査の対象とし、その効果は経時
的な比較(処理開始時、1月経過時および3月経
過時)によつてのみ求められ、また、通常の状態
(生長期の毛髪の割合が約80%の状態)について
の知識も求められた。
合計46の利用可能な例について、統計上の評価
を行なつた。そのうち、上記3つの時点のすべて
について利用可能なデータを有するものは16例、
最初の2つの時点について利用可能なデータを有
するものは25例であつた。
第1図乃至第3図に、それぞれ前頭部、後頭部
および側頭部の検査結果を示す。この結果は、ブ
ラウン・フアルコ博士による前頭部、側頭部およ
び後頭部における毛髪の毛根の毛根検査に基づい
て、ゲー・エス・エフ・ノイヘルベルグの医学情
報システム研究所のヴエー・フアン・アイメレン
(W.Van Eimeren)博士およびエム・ズント
(M.Sund)が行なつたものである。各図中A,
B,Cはそれぞれ処理前、1月経過後および3月
経過後の頻度を示す。ここでは、頭皮の各部位
(前頭部、側頭部および後頭部)における生長期
の毛髪の占める割合をその度数で現わした。この
図においては、生長期の毛髪の占める割合の標準
値が高いことのみならず、処理期間中の著しい症
例の減少も示され。
処理前において、脂漏の有無を調べたところ、
12例については強度、6例については中度および
4例については弱度の脂漏がみられた。そして、
処理開始後4週間経過時に、同一の検査官が脂漏
の程度を検査したところ、強度、中度および弱度
の脂漏は、それぞれ4例、8例および8例であつ
た。さらに、12週間経過時に同様の検査をしたと
ころ、強度および中度の脂漏は、それぞれ4例で
あり、弱度の脂漏は6例であつた。また、単純性
粃糠疹としての頭垢の発生は、強度のものが6
例、中度のものが6例、そして、弱度のものが2
例であつた。4週間経過後においては、強度およ
び中度の頭垢発生はそれぞれ3例、弱度のものは
5例であつた。さらに、12週間経過においては、
強度の頭垢発生例はなく、中度および弱度のもの
がそれぞれ5例であつた。
脱毛の程度を評価するために、ハミルトンによ
つて雄性脱毛の細別が行なわれた。これは、ハミ
ルトン・ジエイ・ビー(Hamilton、J.B.)によ
る「脱毛パターン、その型と範囲」、アン・サ
ブ・ザ・ニユーヨーク・アカデミー・オブ・サイ
エン(Ann.of the New York Academy of
Sciece)53、708、1951年およびハイルゲマイア
ー・ゲー・ペー(Heilgemeir、G.P.)による
「毛根状態法の結果について」、イナアグラル・デ
イツセルタツイオーン(博士論文)、ミユヘン、
1975年に示されている。処理例の中には、17回の
型分布、13回の型分布、4回の型分布、2
回の型分布、および1回の型分布が認められ
た。9例については、雄性脱毛症(女性型)の分
布のパターンが典型的な女性型であつた。3か月
の観察期間中においては、脱毛の分布パターンに
変化が認められたものは1例もなかつた。
被検者のうちの1人には、12週間の処理によつ
て、脱毛の激しい頭頂部の産毛に着色が認められ
た。しかし、このテストの経過を基礎として、毛
髪の着色もしくは外因性変化のどの程度までが、
この処理剤による高価であるのか不明である。
処理剤適用に起因する重大な副作用は認められ
なかつた。被験者うちの1人は、自己判断によつ
て脱毛現象の悪化が認められたために、処理開始
後3週間で処理を中止し、別の被検者は、頭皮炎
症のため処理開始後4週間で中止した。しかし、
いずれの場合も、臨床対照検査によつては、客観
的な症状は認められなかつた。その他の例におい
ては、処理期間中、処理剤適用による化粧上の障
害や刺激作用は、毛髪の生えている頭皮部分には
認められなかつた。
雄性脱毛症の被検者48例(男39例、女9例)に
ついて、この毛髪処理剤による最高12週間の治療
が毛髪生長に与える効果を検査した。その場合、
頭皮痛、毛髪の生えている頭皮部分の掻痒感等の
主観的症状は、被検者の意見に基づいて決定し
た。被検者の意見によれば、脱毛の強さが緩和さ
れた。なお、注目すべきことは、被検者のほぼ全
員がこの処理剤の効果に満足していることであ
る。
毛髪生長機構を考慮すると、毛髪生長促進のた
めの処理剤による毛髪生長能力の向上は、次のよ
うにして起る。すなわち、毛周期の生長静止期間
を消失させることによる生長期間の人為的延長、
もしくは、毛胞の生成による生長静止期間の早期
終結によつて起る。その結果、毛根パターンにお
ける生長静止期間の毛髪が減少し、生長期の毛髪
の割合が増加することになる。
生長期の毛髪の割合に与える処理剤の効果は、
3か月の処理治療によつて、雄性脱毛症状毛髪生
長に対して効果が認められることから明らかであ
るが、さらにテストを行なつて、統計的に裏付け
をする必要があろう。[Table] As shown in Table 2, when 200 or more hairs were removed per day, the 4-week treatment was not able to sufficiently stop the hair loss. For some of these cases (for example, cases of severe seborrheic alopecia), treatment was continued for 8 weeks. In this case, some patients were also treated with vitamin B6 and pantothenic acid (trade name Bepanthen).30 of the subjects who underwent hair treatment showed regrowth. Of these, 10 cases relapsed within three months after treatment, and the remaining 20 cases relapsed within 3 months.
Recurrence was observed within a month. However, for all subjects, the hair loss rate after recurrence is always lower than the hair loss rate before treatment. Therefore, when reprocessing, the period of time (3 to 4
Hair loss could be stopped by treatment (within 1 week). There is a correlation between the degree of hair loss and the likelihood of recurrence. This means that the recurrence rate for "severe" cases of hair loss is 48%, and for "moderate" cases, the recurrence rate is 23%.
And it is clear from the fact that it does not recur in "weak" cases. In seborrheic alopecia, in addition to the effect of stopping hair loss, other effects were also observed. In other words, in both cases, the occurrence of scalp plaque accompanied by itching is eliminated,
The severe seborrhea also eased and returned to normal. In some cases, changes were also observed in the quality and quantity of regenerated hair. This was mainly in the early stages of seborrheic alopecia, but the following were observed in nine cases. That is, in addition to the strengthening effect on existing hair, new hair growth was observed in weakened hair or downy hair areas and in the boundary area between this area and normal hair areas. moreover,
Concomitant with hair growth and strengthening, in some cases the downy hair darkened. At the same time as the test according to this example, a test according to another example (Example 2) was also conducted. Example 2 This example uses a hair treatment agent described in claims 8 and 9 to which the thymus extract described in claims 3 and 4 is added. I did it. Forty-eight subjects (39 men and 9 women) with androgenetic alopecia were tested. Whenever possible, the treatment period was 12 weeks or longer, and no other hair treatment agents (internal or external) were used during this period. Further, the first claim has been applied as shown below.
That is, apply lotion to the scalp twice a day (morning and evening) while gently massaging the scalp. Wash your hair with shampoo once every 2 to 4 days. This hair washing is performed by rubbing the shampoo into the scalp while gently massaging the hair, and washing it off with lukewarm water after a few minutes. Before the start of the treatment, and 4 weeks and 12 weeks after the start of the treatment, the test subjects themselves were checked for scalp itching, pain, and intensity of hair loss. On the other hand, the same examiner evaluated the symptoms before the start of the treatment, during the treatment period and after the end of the treatment (such as seborrhea, scalp plaque and hair loss situation). A further item examined was the degree of coloration of the hair. In addition, the patterns of hair roots were determined on the front, back, and sides of the head at the start of the treatment, 4 weeks after the start of the treatment, and 12 weeks after the start of the treatment. Braun-Falco is a modification of Van Scott's method.
Fifty to seventy hair strands were simultaneously plucked out by rapidly pulling parallel to the direction of hair growth, according to the method of . In addition, the above fan
Scott's method was developed by Scot, E. J. A., Huang, Reinertson, R. P., and Steinuller, R. "Hair root growth in human scalp after amethopterin treatment. "Organizational Change"
J.Invest Dermalology (J.Invest.
Drem), 29, 197-204, 1957. In addition, Brown-Falco's method is based on (1) ``Dynamics of normal pathological hair growth'' by Brown-Falco, O., Arch.
Klin.exp.Drem), 227, 419-452, 1966 (2) "On the influence of hair washing on the hair root pattern" by Brown, Falco, O. and Fischer, Ch.・Dermatology,
226, 136-143, 1966 (3) "On the influence of hair removal techniques on the normal pathological root pattern" by Braun Falco, O. and Rassner, B., Arkhif Clinic.
Expedites Dermatology, 223,
501-508, 1965 (4) Brown Falco O.
Zaun, H., ``On the Essence of Chronic Diffuse Hair Loss in Women'', Dermatology, 215, 165-180, 1962. There is. A special hair removal clamp is used to remove the hair clumps. To avoid the development of hair root shrinkage, the hair is stored in a Petri dish immediately after hair removal. Note that the inside of this Petri dish is humidified with cotton soaked in water. It is necessary to process the collected samples as quickly as possible. The part of the sample hair close to the hair root is placed between two struts in saline, and the remaining part is discarded. Individual hair roots are then classified into various types using a 31x binocular microscope. Then, by entering the absolute number, the type of each hair root and the trichorizogram, that is, the ratio of the state of the hair root, are calculated. Further characteristics of individual hair root types are described in the above references. In this invention, the hair roots can be of the malnutrition type, pseudotrophic type, or
It was classified into vegetative type and vegetative stationary type. It is particularly noteworthy that this test requires a period of 7 days between the last hair wash and hair removal. Unfortunately, this has not been confirmed for all cases, but assuming that the increase in pseudotrophic hairs is due to the last hair wash or hair being pulled too late, it is possible to A malnourished hair root can be considered a vegetative hair root. By treatment with the treatment agent of the invention, hair growth is improved, as indicated by an increase in the growth type of hair in the hair root pattern. Correspondingly, the percentage of growth-static type hair inevitably decreases, and in this example, the percentage of nutritionally impaired type hair is close to 0%. Test samples were obtained from three areas of the scalp: frontal, parietal and occipital. Of the treated groups, 1
Only the group was tested, and the effect could only be determined by comparison over time (at the beginning of treatment, after 1 month and after 3 months), and the effect was determined only by comparison over time (at the beginning of treatment, after 1 month and after 3 months) Approximately 80% of the conditions) were also required. A total of 46 available cases were subjected to statistical evaluation. Of these, 16 cases had data available for all three time points.
There were 25 cases with data available for the first two time points. FIGS. 1 to 3 show the test results for the frontal region, occipital region, and temporal region, respectively. The results were based on a follicular examination of hair follicles in the frontal, temporal and occipital regions by Dr. Brown Falco and by W. van Eimelen of the Institute for Medical Information Systems at G.S.F. It was conducted by Dr. Van Eimeren and M. Sund. A in each figure,
B and C indicate the frequency before treatment, after one month, and after three months, respectively. Here, the proportion of hair in the growth phase in each region of the scalp (frontal, temporal, and occipital) is expressed as a frequency. This figure shows not only a high standard value for the proportion of hair in the anagen phase, but also a significant decrease in cases during the treatment period. Before treatment, we checked for the presence of seborrhea and found that
Seborrhea was severe in 12 cases, moderate in 6 cases, and mild in 4 cases. and,
Four weeks after the start of treatment, the same examiner examined the degree of seborrhea, and found that 4, 8, and 8 cases had severe, moderate, and weak seborrhea, respectively. Furthermore, when similar tests were conducted after 12 weeks, there were 4 cases each of severe and moderate seborrhea, and 6 cases of weak seborrhea. In addition, the occurrence of scalp plaque as pityriasis simplex is 6 times more severe.
For example, 6 cases are moderate and 2 cases are weak.
It was an example. After 4 weeks, there were 3 cases each of severe and moderate scalp plaque, and 5 cases of mild scale. Furthermore, after 12 weeks,
There were no cases of severe scalp plaque, and there were 5 cases each of moderate and mild cases. To evaluate the degree of hair loss, a subdivision of male hair loss was performed by Hamilton. This is based on "Hair Loss Patterns, Their Types and Extents" by Hamilton, J.B., Ann. of the New York Academy of Science.
Sciece) 53, 708, 1951 and Heilgemeir, G.P., ``On the results of the hair root condition method'', Inaaglar Deitssertatzion (doctoral thesis), Müchen,
Shown in 1975. Some of the processing examples include 17 times type distribution, 13 times type distribution, 4 times type distribution, 2 times type distribution,
A two-time type distribution and a one-time type distribution were observed. In nine cases, the distribution pattern of androgenetic alopecia (female pattern) was typical of the female pattern. During the 3-month observation period, no change in the distribution pattern of hair loss was observed in any case. In one of the subjects, coloration was observed in the hair on the top of the head where hair loss was severe after 12 weeks of treatment. However, based on the course of this test, the extent of hair coloration or extrinsic changes can be determined.
It is unclear whether this processing agent is expensive or not. No serious side effects caused by the treatment agent application were observed. One of the subjects discontinued the treatment 3 weeks after starting the treatment due to self-judgment that the hair loss phenomenon had worsened, and another subject discontinued the treatment 4 weeks after starting the treatment due to scalp inflammation. Canceled. but,
In all cases, no objective symptoms were observed by clinical control tests. In other cases, during the treatment period, no cosmetic disturbances or irritation effects due to the application of the treatment agent were observed on the hair-bearing scalp areas. The effect of treatment with this hair treatment agent for up to 12 weeks on hair growth was examined in 48 subjects (39 males and 9 females) with androgenetic alopecia. In that case,
Subjective symptoms such as scalp pain and itching in the scalp area where hair grows were determined based on the opinions of the subjects. According to the subject's opinion, the intensity of hair loss was reduced. It should be noted that almost all of the subjects were satisfied with the effects of this treatment agent. Considering the hair growth mechanism, improvement of hair growth ability by a treatment agent for promoting hair growth occurs in the following manner. In other words, artificial extension of the growth period by eliminating the growth quiescent period of the hair cycle;
Alternatively, it may occur due to premature termination of the period of growth quiescence due to the production of follicles. As a result, the number of hairs in the quiescent period in the hair root pattern decreases, and the proportion of hairs in the anagen period increases. The effect of treatment agents on the proportion of hair in the growth period is
It is clear that 3 months of treatment is effective on hair growth due to male alopecia, but further tests are needed to provide statistical support.