JPH0454560B2 - - Google Patents
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- JPH0454560B2 JPH0454560B2 JP59277895A JP27789584A JPH0454560B2 JP H0454560 B2 JPH0454560 B2 JP H0454560B2 JP 59277895 A JP59277895 A JP 59277895A JP 27789584 A JP27789584 A JP 27789584A JP H0454560 B2 JPH0454560 B2 JP H0454560B2
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- brazing
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- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 技術分野
本発明はアルミニウムまたはアルミニウム合金
の部材をろう付けする方法に関するものである。
の部材をろう付けする方法に関するものである。
更に詳細には、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金と硬ろうの表面の酸化膜を除去するための
フラツクスとして、ろう付け後に非吸湿性でしか
もアルミニウムに対して非腐食性であるフツ化物
系フラツクスを使用するろう付け方法において、
該フラツクスを安定した組成でかつ高い経済性を
もつて該方法中の一工程としてその場でつくる連
続ろう付けを可能としたろう付け方法を提供する
ものである。
ム合金と硬ろうの表面の酸化膜を除去するための
フラツクスとして、ろう付け後に非吸湿性でしか
もアルミニウムに対して非腐食性であるフツ化物
系フラツクスを使用するろう付け方法において、
該フラツクスを安定した組成でかつ高い経済性を
もつて該方法中の一工程としてその場でつくる連
続ろう付けを可能としたろう付け方法を提供する
ものである。
(ロ) 発明の背景
非腐食性のアルミニウムろう付け用フラツクス
として、フツ化物系のフラツクスが実用化されて
いる。
として、フツ化物系のフラツクスが実用化されて
いる。
これらは、テトラフルオロアルミニウム酸カリ
ウム(KAlF4)の単体またはヘキサフルオロア
ルミニウム酸カリウム(K3AlF6)を含む融点約
565℃から575℃のフツ化物である。
ウム(KAlF4)の単体またはヘキサフルオロア
ルミニウム酸カリウム(K3AlF6)を含む融点約
565℃から575℃のフツ化物である。
これらのフラツクスの製造方法で一般に知られ
ているものは、(a)KFとAlF3の粉末を混合してペ
ースト状とし、200℃以下で乾燥して得るものと、
(b)KFとAlF3の粉末を混合して加熱融解し、冷却
固化後粉砕して得るものがある。
ているものは、(a)KFとAlF3の粉末を混合してペ
ースト状とし、200℃以下で乾燥して得るものと、
(b)KFとAlF3の粉末を混合して加熱融解し、冷却
固化後粉砕して得るものがある。
前記した(a)の製造方法としては、英国特許第
1055914号に、AlF353〜55%とKF47〜45%の粉
末に水を加えてペースト状にした後に200℃以下
で乾燥して得ると記載されているが、AlF3が水
に難溶性であるため、AlF3とKFの反応が完結す
ることは困難と考えられる。このため、生成物の
組成が一定でないし、未反応のKFは水懸濁液と
したときに溶液となり、ろう付け時の融点が変化
する欠点がある。
1055914号に、AlF353〜55%とKF47〜45%の粉
末に水を加えてペースト状にした後に200℃以下
で乾燥して得ると記載されているが、AlF3が水
に難溶性であるため、AlF3とKFの反応が完結す
ることは困難と考えられる。このため、生成物の
組成が一定でないし、未反応のKFは水懸濁液と
したときに溶液となり、ろう付け時の融点が変化
する欠点がある。
また、前記した(b)の方法は、前記(a)の方法の欠
点を除くために、AlF3とKFとの粉末を混合し加
熱融解して未反応のKFを含まないようにするも
ので、日本特許公報特公昭58−27037に示されて
いる。これも融解、冷却固化後に粉砕して微粉末
として使用する。
点を除くために、AlF3とKFとの粉末を混合し加
熱融解して未反応のKFを含まないようにするも
ので、日本特許公報特公昭58−27037に示されて
いる。これも融解、冷却固化後に粉砕して微粉末
として使用する。
以上の如く、前記(a)(b)の方法は共に一連のろう
付け工程中にその場でフラツクスを安定した組成
で経済的に生成し得る工程として組込むことは困
難である。
付け工程中にその場でフラツクスを安定した組成
で経済的に生成し得る工程として組込むことは困
難である。
(ハ) 発明の開示
これらの既知の方法に対し、本発明はAl
(OH)3とHF及びKOHを原料とし、これらの化
学反応生成物であるKAlF4が水懸濁液として得
られることに着目してなされたものであつて、こ
の水懸濁液としてのKAlF4を連続ろう付け方法
の工程中でその場でつくり、該水懸濁液をそのま
まフラツクスとしてアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金部材の接合部材にスプレーまたは浸漬に
よつて塗付するものである。
(OH)3とHF及びKOHを原料とし、これらの化
学反応生成物であるKAlF4が水懸濁液として得
られることに着目してなされたものであつて、こ
の水懸濁液としてのKAlF4を連続ろう付け方法
の工程中でその場でつくり、該水懸濁液をそのま
まフラツクスとしてアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金部材の接合部材にスプレーまたは浸漬に
よつて塗付するものである。
従つて、本発明の方法にあつては、フラツクス
塗付工程、乾燥工程、昇温工程、ろう付け工程、
冷却工程などの連続した工程からなるろう付け方
法をフラツクスの生成工程へも連続せしめ得るも
のである。
塗付工程、乾燥工程、昇温工程、ろう付け工程、
冷却工程などの連続した工程からなるろう付け方
法をフラツクスの生成工程へも連続せしめ得るも
のである。
この発明におけるKAlF4の水懸濁液フラツク
スの生成反応式は次の通りである。
スの生成反応式は次の通りである。
Al(OH)3+4HF+KOH
=KAlF4+4H2O …(1)
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
明する。
(ニ) 実施例
フラツクス製造装置20をフラツクス塗付室1
に隣接した。このフラツクス製造装置20はAl
(OH)3のタンク21、HF水タンク22および
KOH水溶液23を有し、それぞれのタンクから
フラツクス製造装置本体の槽中に供給された原料
は撹拌機24で反応が促進され、その反応生成物
はフラツクス供給管25によりフラツクス塗付室
1にフラツクス水懸濁液として供給される。
に隣接した。このフラツクス製造装置20はAl
(OH)3のタンク21、HF水タンク22および
KOH水溶液23を有し、それぞれのタンクから
フラツクス製造装置本体の槽中に供給された原料
は撹拌機24で反応が促進され、その反応生成物
はフラツクス供給管25によりフラツクス塗付室
1にフラツクス水懸濁液として供給される。
この実施例においては、Al(OH)3とHFをモル
比1:4で各定量をフラツクス製造装置の本体槽
に送入した。このときHFは約20重量%水懸濁液
として送入し、90℃以下の温度で撹拌反応させ
た。このときの反応は発熱反応であり、反応式は
次式(2)で、加水量は17.8H2Oである。
比1:4で各定量をフラツクス製造装置の本体槽
に送入した。このときHFは約20重量%水懸濁液
として送入し、90℃以下の温度で撹拌反応させ
た。このときの反応は発熱反応であり、反応式は
次式(2)で、加水量は17.8H2Oである。
Al(OH)3+4HF
=AlF4+3H2O …(2)
次に、KOHの20重量%水溶液をタンク23よ
りフラツクス製造装置の本体槽中に送入し、撹拌
しつつPH7となるように調整した。
りフラツクス製造装置の本体槽中に送入し、撹拌
しつつPH7となるように調整した。
生成液は白色の懸濁液であり、この反応は次式
(3)で、KOHの加水量は12.5H2Oである。
(3)で、KOHの加水量は12.5H2Oである。
HAlF4+KOH
=KAlF4+H2O …(3)
全生成物はKAlF4+34.3H2Oとなり、重量比約
16.8%の水懸濁液を得た。
16.8%の水懸濁液を得た。
ろう付け部材の形状により得られるフラツクス
濃度を更に水を加えて3〜10%の水懸濁液10とし
て、フラツクス循環ポンプ11により循環して、
フラツクス塗付室1でろう付け部材にシヤワー1
2でメツシユベルト上を移動するアルミニウムま
たはアルミニウム合金部材に塗付した。なお、部
材上の余剰のフラツクスはブロワー26で吹き落
される。
濃度を更に水を加えて3〜10%の水懸濁液10とし
て、フラツクス循環ポンプ11により循環して、
フラツクス塗付室1でろう付け部材にシヤワー1
2でメツシユベルト上を移動するアルミニウムま
たはアルミニウム合金部材に塗付した。なお、部
材上の余剰のフラツクスはブロワー26で吹き落
される。
該部材は引続いて乾燥室2で約300℃で乾燥さ
れ、その後に昇温室3→約610℃のろう付け室4
→冷却室5を通ることにより、フラツクス塗付工
程、乾燥工程、昇温工程、ろう付け工程、冷却工
程に連続してさらされてろう付けが完成する。
れ、その後に昇温室3→約610℃のろう付け室4
→冷却室5を通ることにより、フラツクス塗付工
程、乾燥工程、昇温工程、ろう付け工程、冷却工
程に連続してさらされてろう付けが完成する。
この連続ろう付け炉中の室内はN2ガスが供給
管7より送られ、ろう付け室4の露点を−30〜−
50℃とした。なお、符号8はN2ガス雰囲気の撹
拌機である。
管7より送られ、ろう付け室4の露点を−30〜−
50℃とした。なお、符号8はN2ガス雰囲気の撹
拌機である。
(ホ) 発明の効果
本発明においては、前述した如くに、フラツク
スがろう付け工程の一環としてその場で水懸濁液
として得られるものであり、かつ得られた水懸濁
液中に含まれるフラツクスの粒子は化学反応分子
の生長によるので、今迄の方法が機械的に粉砕し
たものであるのに比べて細粒であり、そのままで
アルミニウムまたはアルミニウム合金の接合部材
上に塗付でき、従つてアルミニウムのろう付けを
全体として高品質かつ低コストで行なうことがで
きる利点がある。
スがろう付け工程の一環としてその場で水懸濁液
として得られるものであり、かつ得られた水懸濁
液中に含まれるフラツクスの粒子は化学反応分子
の生長によるので、今迄の方法が機械的に粉砕し
たものであるのに比べて細粒であり、そのままで
アルミニウムまたはアルミニウム合金の接合部材
上に塗付でき、従つてアルミニウムのろう付けを
全体として高品質かつ低コストで行なうことがで
きる利点がある。
第1図は本発明の方法のために使用するろう付
け装置の説明的な断面図である。 符号説明 1…フラツクス塗付室、2…乾燥
室、3…昇温室、4…ろう付け室、5…冷却室、
20…フラツクス製造槽、21…Al(OH)3タン
ク、22…HF水タンク、23…KOH水タンク。
け装置の説明的な断面図である。 符号説明 1…フラツクス塗付室、2…乾燥
室、3…昇温室、4…ろう付け室、5…冷却室、
20…フラツクス製造槽、21…Al(OH)3タン
ク、22…HF水タンク、23…KOH水タンク。
Claims (1)
- 1 アルミニウムまたはアルミニウム合金のろう
付けのためのフラツクス塗付工程、乾燥工程、昇
温工程、ろう付け工程、冷却工程などの連続した
工程からなるろう付け方法において、フラツクス
生成工程をフラツクス塗付工程中に又はこれに隣
接して設け、該フラツクス生成工程において水酸
化アルミニウムとフツ化水素酸及び水酸化カリウ
ムを90℃以下の温度で混合反応させ、得られる生
成物の水懸濁液を約PH7に調整し、これに水を加
えて生成物が3〜10重量%の水懸濁液として、該
懸濁液をそのままフラツクス塗付工程で使うこと
を特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合
金のろう付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27789584A JPS61150774A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | アルミニウムのろう付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27789584A JPS61150774A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | アルミニウムのろう付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61150774A JPS61150774A (ja) | 1986-07-09 |
JPH0454560B2 true JPH0454560B2 (ja) | 1992-08-31 |
Family
ID=17589779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27789584A Granted JPS61150774A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | アルミニウムのろう付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61150774A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60203395A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-14 | Morita Kagaku Kogyo Kk | アルミ部材のろう付け用フラツクスの製造方法 |
-
1984
- 1984-12-25 JP JP27789584A patent/JPS61150774A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60203395A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-14 | Morita Kagaku Kogyo Kk | アルミ部材のろう付け用フラツクスの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61150774A (ja) | 1986-07-09 |
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