JPH0454502Y2 - - Google Patents

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JPH0454502Y2
JPH0454502Y2 JP5866686U JP5866686U JPH0454502Y2 JP H0454502 Y2 JPH0454502 Y2 JP H0454502Y2 JP 5866686 U JP5866686 U JP 5866686U JP 5866686 U JP5866686 U JP 5866686U JP H0454502 Y2 JPH0454502 Y2 JP H0454502Y2
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stationary side
cavity
rotational viscometer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばスクリーン印刷機などにおい
て使用されるインク、その他のペーストの粘度を
制御するためのペースト制御装置に関するもので
ある。
〔従来技術〕
現在においては、電子機器の高密度化、複合化
の要求が一層大きくなつきているが、このような
要求に応えるハイブリツド・マイクロエレクトロ
ニクス技術においては、基板上に各種の機能ほ具
備する能動素子、並びに抵抗、コンデンサなどの
受動素子を適宜組み合せて実装することによりハ
イブリツド・モジユールが実現される。
而して、ハイブリツド集積回路の製造において
は、その最初の段階において基板に対する印刷工
程がある。この印刷工程は、導電ペースト、抵抗
ペースト、誘導ペースト、ハンダペーストなどの
いわゆるペースト類、レジストインク、その他の
機能材料インクなどよりなるペーストが、通常、
スクリーン印刷によつて基板上に印刷されること
によつて行われる。
このようなペーストによる印刷においては、ハ
イブリツド集積回路に要求される高い精度を満足
させるために、印刷膜厚および印刷パターンの精
度に大きな影響を及ぼすペーストの粘度を厳密に
管理・制御することが重要である。具体的には、
ペーストは、その適用に際して、その状態を十分
に均一なものとするために混練されるが、その混
練されたペーストについて、その粘度を厳密に制
御することが重要である。
従来、この種のペーストの粘度管理は、印刷技
術者の経験または実験室適な計測によつてなされ
ているのが現状である。
例えばスクリーン印刷機に回転粘度計を設け、
これによりペーストの粘度を測定することが知ら
れているが、従来から用いられている粘度計は、
ペースト容器内にのペースト中で回転する回転体
を有し、単に当該回転体に対する回転抵抗をその
そのまま当該ペーストの粘度として採用するもの
である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の回転粘度計によつて、ペ
ーストの粘土を正確に求めることはできない。そ
れは、ペーストは、通常、非ニユートン流体とし
ての性質を有し、またチクソトロピー性を有する
ため、ペーストの粘度が単に温度や湿度などの周
囲環境条件の影響を受けるのみでなく、ペースト
の混練中においても、また混練後においても粘度
が一定せず、しかも従来の回転粘土計では、ペー
ストのずり速度およびずり時間が一定となる状態
を得ることができないからである。
また、従来においては、供給されたペーストの
粘度の適否を知ることができるのみであるので、
例えばスクリーン印刷機上に供給されたペースト
の粘度が適切でないと判断された場合には、当該
ペーストを回収して新たに適切な粘度を有するペ
ーストを再度供給することが必要となり、非常に
煩瑣な作業が必要となる。
本考案は、以上のような問題を解決し、ペース
トの正確な粘度を求めることができ、その結果、
当該ペーストの粘度を容易にかつ正確に制御する
ことのできるペースト制御装置を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のペースト制御装置は、ペーストを収納
するペースト容器と、このペースト容器内のペー
ストを混練・撹拌する撹拌器と、この撹拌器によ
つて撹拌されているペーストの粘度を測定するた
めの回転粘度計と、この回転粘度計からのペース
トの粘度信号に応じて前記ペースト容器内に粘度
調整液を供給する粘度調整液供給機構とを備えて
なり、 前記回転粘度計は、回転自在に支持された静止
側部材と、この静止側部材との間に筒状の微小空
〓部を介して対向するよう設けられた回転体と、
前記静止側部材49と回転体とにおける、前記微
小空〓部を介して互いに対向する面の少なくとも
一方に形成されたスパイラル状のペースト案内溝
と、前記回転体が前記静止側部材に対して回転す
ることにより、前記微小空〓部にペーストを流入
させるためのペースト流入孔、並びに微小空〓部
からペーストを外部に排出するペースト排出孔
と、前記微小空〓部内におけるペーストの粘度に
よつて前記静止側部材に生ずる回転トルクを電気
信号として検出するトルク検出手段とを設けて構
成されていることを特徴とする。
〔作用〕
このような構成によれば、攪拌器によつて攪拌
されているペースト容器内のペーストについて回
転粘度計による粘度検出が実行され、しかも当該
回転粘度計においては、それが特定の構成による
ものであるため、ペースト案内溝により静止側部
材と回転体との間の微小空〓部内を移動するペー
ストは、当該微小空〓部内において十分に均一な
状態となるのでペーストのずり速度およびずり時
間が一定となる状態が容易に得られ、その結果、
静止側部材に生ずる回転トルクの大きさが当該ペ
ーストの粘度に正確に対応したものとなるためペ
ーストの正確な粘度を求めることができ、この正
確な粘度に応じて粘度調整液が制御された状態で
供給されるので、当該ペーストの粘度を確実に予
定の粘度状態に制御することができる。
〔実施例〕
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
るペースト制御装置の全体の構成の概略を示す説
明図である。図において、1はペースト制御装
置、2はペースト制御装置本体を示し、ペースト
制御装置1の上部にはコントローラボツクス3が
設けられ、その表面部には、表示・操作パネル4
が設けられけている。
表示・操作パネル4には、電源スイツチ5、ペ
ーストの温度を表示するペースト温度表示部6、
電磁バルブ作動表示ランプ7、電磁バルブ手動・
自動切換えスイツチ8、増粘液または減粘液より
なる粘度調整液を供給するための粘度調整液供給
動作タイマ9、回転粘度計作動スイツチ10、ペ
ースト粘度表示部11、ペースト粘度上限設定器
12、ペースト粘度上限値表示部13、ペースト
粘度下限設定器14、ペースト粘度下限値表示部
15が設けられている。
ペースト制御装置本体2の上部には、増粘液ま
たは減粘液よりなる粘度調整液を収納する粘度調
整液タンク16が内蔵されている。17はペース
ト制御装置本体2の上端に形成された開口部に着
脱自在に設けられた蓋であり、この開口を介して
粘度調整液タンク16内に粘度調整液が供給され
る。
ペースト制御装置本体2の下部空間には、ペー
スト18が収納されるペースト容器19が設置さ
れている。この例におけるペースト容器19は、
その上端が開放されたものであつて容器取付け器
20に取付けられており、この容器取付け器20
は止具21によつてペースト制御装置本体2に着
脱自在に固定されている。
粘度調整液タンク16には、これより粘度調整
液をペースト容器19に供給するための粘度調整
液供給管24が設けられており、この粘度調整液
供給管24には電磁バルブ23が介挿されてい
る。また、回転粘度計25の近傍に位置する粘度
調整液供給管24の先端部には、温度センサ33
が設けられている。
25は回転粘度計を示す。この回転粘度計25
は、ペースト制御装置本体2に設けたスライド機
構30によつて上下動自在に設けられており、そ
の側面には上下方向に伸びるラツクギア26が固
定され、このラツクギア26には、ペースト制御
装置本体2の側面に回転自在に設けられた回転粘
度計上下位置調節ダイアル27の回転軸28の先
端に固定された歯車29が噛合している。
この回転粘度計上下位置調節ダイアル27は、
これを回すことにより、歯車29およびラツクギ
ア26を介して、回転粘度計25を上下方向に移
動させるものであり、回転粘度計25は、その非
使用時には上方に移動されてペースト容器19の
上方位置に支持される。31は上下規制ストツパ
であり、この上下規制ストツパ31の位置を調節
することにより、回転粘度計25を所望の高さ位
置に保持することができる。
32は、後述する回転粘度計25の回転円筒体
41の外周に固定して設けられた攪拌器であり、
回転粘度計25と共に上下動し、下降されたとき
には回転粘度計25と共にペースト容器19内に
位置され、回転円筒体41によつて回転されるこ
とにより、ペースト18を混練・攪拌するもので
ある。
第3図は、回転粘度計25の構成を示し、この
回転粘度計25は、中空の筒状の粘度計本体34
を有し、その上部開口は上蓋板35により閉じら
れ、下部開口は貫通孔を有する下蓋板36によつ
て閉じられている。
粘度計本体34の下蓋板36には、円筒状の軸
受ハウジング37が固定されており、この軸受ハ
ウジング37の上下の開口部にはボールベアリン
グ38,39が設けられ、このボールベアリング
38,39によつて中空の回転軸40が回転自在
に軸支されている。
回転軸40の下端部は、下蓋板36に形成され
た貫通孔から突出しており、この突出した回転軸
40の下端面の外周部には回転円筒体41が固定
されており、従つて回転円筒体41は回転軸40
と一体に回転される。
軸受ハウジング37の上には、固定板42が固
定され、この固定板42にギヤードモータ43が
支持されている。このギヤードモータ43の回転
軸44にはギア45が固定されており、このギア
45は、回転軸40に固定されたギア46と噛合
されている。
回転軸40の中空部内にはシヤフト47が同軸
的に挿入されており、このシヤフト47は、回転
円筒体41の上部内周部に設けられたボールベア
リング48により、回転自在に軸支されている。
このシヤフト47の下端部には静止側円柱体49
が固定されており、この静止側円柱体49と回転
円筒体41との管には、ペースト流通用空隙とな
る筒状の微小空〓部50が形成されている。
回転円筒体41の下端開口部には、当該開口を
閉じる蓋51が固定されると共に、当該回転円筒
体41の下端の周壁部には、これを貫通するよう
ペースト流入孔52が形成されている。このペー
スト流入孔52の代わりに、蓋51を除去して回
転円筒体41の下端開口部をペースト流入孔とす
ることもできる。
回転円筒体41の上端部には、微小空〓部50
に流入したペーストを外部に排出するためのペー
スト排出孔53が形成されている。
微小空〓部50に面する回転円筒体41の内周
面には、螺旋状のスパイラル溝54が形成されて
いる。このスパイラル溝54と共に、あるいはこ
れに代えて、微小空〓部50に面する静止側円柱
体49の外周面に、破線で示すように螺旋状のス
パイラル溝55を形成してもよい。
前記固定板42には、円筒状の軸受ハウジング
56が固定されており、その一部には切欠部57
が形成されている。そして、シヤフト47の上端
部には、バネ軸58が固定され、軸受ハウジング
56の上端開口の内周に設けられたボールベアリ
ング59によつてバネ軸58が回動自在に軸支さ
れている。
軸受ハウジング56の上部には、バネ軸58の
上下方向における振動を防止するために止めリン
グ60が固定されている。
符号61は板バネを示し、この板バネ61の一
端部はバネ軸58に固定され、他端切欠部57内
に挿入されてその一方の切欠壁面に弾力的に圧接
されており、これと反対の面には、静止側円柱体
49に生じる回転ルクの大きさを電気抵抗値変化
信号に変換する歪みゲージよりなる回転トルク変
換センサ62が取り付けられている。
以上のような構成のペースト制御装置は、次の
ように動作する。
回転粘度計上下位置調節ダイアル27を操作し
て回転粘度計25を下降させ、回転粘度計25を
攪拌器32と共にペースト容器19内に位置させ
る。この状態で回転粘度計作動スイツチ10を投
入し、通電制御回路72(第7図参照)によつて
ギヤードモータ43を駆動して回転粘度計25を
駆動すると、ギヤードモータ43によりギア45
を介してギア46が回転して回転軸40が回転
し、この回転軸40の回転により、回転円筒体4
1が回転するため、これに固定された攪拌器32
が駆動され、これにより、ペースト容器19内に
収納されたペースト18が混練・攪拌されて当該
ペーストが概略的に均一な状態となる。
同時に、回転粘度計25において、回転軸40
の回転により回転円筒体41が静止側円柱体49
に対して回転する。
この回転円筒体41の回転により、高粘度の非
ニユートン流体の性質を有するペースト18は、
スパイラル溝54および/または55の作用によ
り、ペースト流入孔52から吸上げられて微小空
〓部50内に進入し、当該微小空〓部50内をず
り上がることによつて上昇し、その後ペースト排
出部53から回転円筒体41の外部に排出されて
元の状態に戻る。
このようにして、回転粘度計25においては、
定常的にペーストが微小空〓部50内を介して循
環するが、微小空〓部50内のペーストの粘性に
より、当該ペーストの粘度に応じた回転トルクが
静止側円柱体49に発生し、この回転トルクがバ
ネ軸58に伝達され、その結果、当該バネ軸58
は、当該回転トルクの大きさに応じた角度だけ回
動した状態で平衡となり、従つて回転トルク変換
センサ62より、当該回転トルクの大きさに応じ
た電気信号が抵抗値変化として得られる。この信
号がペースト18の粘度信号である。
そして、この回転粘度計25においては、その
ペースト流入孔52から流入するペーストが、ペ
ースト容器19内において攪拌器32によつて攪
拌概略的に均一な状態とされたものであると共
に、微小空〓部50は筒状であつてその厚みが小
さいため、当該微小空〓部50内のペーストは、
事実上、均一な状態となり、ずり時間およびずり
速度が一定の状態となる。その結果、静止側円柱
体49には当該ペーストの粘度に正確に対応した
回転トルクが安定して発生することとなり、結
局、回転トルク変換センサ62により、ペースト
18について正確な粘度信号を得ることができ
る。
上記回転粘度計25によつてペースト18の粘
度が求められる原理について説明すると次のとお
りである。
第4図に示すように、回転円筒体41の内周の
半径をR1、静止側円柱体49の半径をR2、静止
側円柱体49の高さをh、回転円筒体41の回転
数をN(rpm)、微小空〓部50におけるペースト
のずり速度をD(sec-1)、静止側円柱体49のペ
ーストによつて受ける回転トルクをM、ペースト
の粘度をηとすると、次式が成立する。
D=[(4πNR1 2)/(R1 2−R2 2)]・(1/60)
……(1) η=[7.5M(R1 2−R2 2)]/(R1 2・R2 2・πhN)
……(2) 上式から、回転トルクMを回転トルク変換セン
サ62によつて測定することにより、ペーストの
粘度ηが求められることが理解される。
更に、上述の回転粘度計25によれば、特に回
転円筒体41の回転数を一定することにより、微
小空〓部50内で一定の状態のペーストのずり速
度Dの大きさを求めることができるので、ペース
トの粘度を更に正確に求めることができる。
すなわち、一般のペーストは、高粘度の非ニユ
ートン物体としての性質を有するため、粘度値は
ずり速度の大きさに依存し、回転粘度計25によ
つて得られる粘度信号は、その粘度検出時のずり
速度の大きさが条件印子として考慮されるべきも
のである。
ここに、ペーストには、擬塑性流体と塑性流体
があるが、これらのペーストの粘度特性は、Y軸
に回転トルク(ずり応力)Mを、X軸にずり速度
Dまたは回転数をとると、それぞれ第5図および
第6図に示すような流動曲線63,64を描くも
のとなる。
第5図および第6図において、点線で示す曲線
65,66,67は、ニユートン流体についての
曲線であり、回転数と回転トルクは互いに比例的
に増減する。曲線65,66,67は、それぞれ
角度θ,θ1,θ2をもつて直線的に伸びる状態であ
るのに対し、非ニユートン流体であるペーストの
流動曲線63,64は、二次曲線のような状態と
なつている。
このことから理解されるように、ペーストの粘
度特性においては、ペーストの種類によつて降伏
値fyが異なつたものであり、ペーストの粘度η
は、 η=(ずり応力M)/(ずり速度D)=τ/D=
tanθ ……(3) で表わされることとなる。
ニユートン流体のように流動曲線が0から始ま
って直線状に伸びるのであれば、ずり速度Dに対
する粘度ηは常に一定であるが、非ニユートン流
体であるペーストの場合には、粘度ηはずり速度
Dに依存するから、ずり速度Dが異なれば角度θ
の大きさが異なり、従つて流動曲線の一転に相当
する粘度値を求めても、その値のみでは正確な粘
度情報とはならない。
従つて、異なる2点において粘度値とそのとき
の角度θを求めてそれらの比を求め、チクソトロ
ピーの度合いを示すチクソ指数をもとめれば、正
確にな粘度情報が得られることとなる。
然るに、本考案の回転粘度計25によれば、既
述のように、ずり速度が一定となる状態が確実に
得られ、しかも例えば回転体の回転数を変えてそ
れぞれの粘度信号を得ることにより、必要なチク
ソ指数が得られるので、これらを用いてペースト
の正確な粘度値を求めることができる。
以上のような原理により、回転トルク変換セン
サ62から得られるペーストの粘度信号により、
次のようにして、必要なときにペースト18の粘
度の調整が行われる。
すなわち、回転粘度計25の回転トルク変換セ
ンサ62から得られるペーストの粘度信号は、第
7図に示すように、電気信号として粘度計算部6
8に出力され、この粘度計算部68において、上
述のような計算がなされた粘度値が求められる。
そして、この粘度値がペース粘度表示部11に表
示される。
また、粘度計算部68の粘度値信号はペースト
粘度上下限判定回路69に加えられると共に、こ
の上下限判定回路69に、ペースト粘度上限設定
器12およびペースト粘度下限設定器14で設定
された設定値信号が入力され、これにより、ペー
スト粘度上下限判定回路69において、設定値を
基準として粘度計算部68からの粘度値が比較さ
れ、粘度値が上限または下限を超えている場合に
は、粘度判定開始タイマ70を介して、供給部動
作タイマ71によつて定められた時間だけ電磁バ
ルブ23が開かれ、これにより、粘度調整液タン
ク16から増粘液または減粘液が粘度調整液供給
管24を介してペースト容器19内に供給され、
これによつて、ペースト18の粘度が予定の粘度
値に調整される。
温度センサ33は、回転粘度計25の近傍の粘
度調整液供給管24に設けられており、回転粘度
計25の先端部と共にペースト容器19内のペー
スト18内に浸され、これによつてペースト18
の温度が検出される。従つて、回転粘度計25に
よる粘度測定に係るペーストの温度が検出され、
この温度信号は増幅器73によつて増幅されてペ
ースト温度表示部6に表示される。このように、
ペースト18の温度を測定することにより、粘度
値信号に必要な温度補正を行うことができる。
また、上述の実施例においては、止具21を外
すことによつてペースト容器19を容器取付け器
20と共に当該位置から移動することができる。
従つて、例えばペースト18についての粘度測定
が終つてペースト制御装置1の動作を停止させて
おく場合などにおいて、ペースト容器19の代わ
りに超音波洗浄器22を配置することにより、回
転粘度計25を超音波洗浄器22によつて洗浄す
ることができ、これにより、ペーストが回転粘度
計に付着したまま固化して次の粘度測定時に障害
となることが防止される。
本考案においては、種々の変向が可能である。
例えば、上記の実施例においては回転トルク変換
センサとして歪みゲージよりなるものが用いられ
ているが、他の回転トルクを電気信号の変化とし
て検出することのできる他の素子、例えば圧電素
子、感圧素子などよりなる回転トルク変換センサ
を用いることもできる。
ペーストの粘度を増減するための粘度調整液と
しては、増粘液タンクおよび減粘液タンクの両方
を設けることが好ましいが、増粘液と減粘液のい
ずれか一方を用いることも可能であり、この場合
には、増粘液タンクおよび減粘液タンクの対応す
る一方のみが使用される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、攪拌器によつて攪拌されてい
るペースト容器内のペーストについて回転粘度計
による粘度検出が実行され、しかも当該回転粘度
計においては、それが特定の構成によるものであ
るため、ペースト案内溝により静止側部材と回転
体との間の微小空〓部内を移動するペーストは、
当該微小空〓部内において十分に均一な状態とな
るのでペーストのずり速度およびずり時間が一定
となる状態が容易に得られ、その結果、静止側部
材に生ずる回転トルクの大きさが当該ペーストの
粘度に正確に対応したものとなるためペーストの
正確な粘度を求めることができ、この正確な粘度
に応じて粘度調整液が制御された状態で供給され
るので、当該ペーストの粘度を確実に予定の粘度
状態に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案のペースト制御
装置の一実施例に係る構成を示す説明図、第3図
は本考案ペースト制御装置において用いられる回
転粘度計の構成の一例を示す説明用縦断面図、第
4図は、第3図の回転粘度計による粘度測定の原
理を説明するための説明図、第5図は擬塑性流体
の流動曲線図、第6図は塑性流体の流動曲線図、
第6図は塑性流体の流動曲線図、第7図は本考案
におけるペースト制御システムの構成の一例を示
すブロツク線図である。 符号の説明、1……ペースト制御装置、2……
ペースト制御装置本体、3……コントローラボツ
クス、4……表示・操作パネル、5……電源スイ
ツチ、6……ペースト温度表示部、7……電磁バ
ルブ作動表示ランプ、8……切換えスイツチ、9
……粘度調整液供給動作タイマ、10……回転粘
度計作動スイツチ、11……ペースト粘度表示
部、12……ペースト粘度上限設定器、13……
ペースト粘度上限値表示部、14……ペースト粘
度下限設定器、15……ペースト粘度下限値表示
部、16……粘度調整液タンク、17……蓋、1
8……ペースト、19……ペースト容器、20…
…容器取付け器、21……止具、22……超音波
洗浄器、23……電磁バルブ、24……粘度調整
液供給管、25……回転粘度計、26……ラツク
ギア、27……回転粘度計上下位置調節ダイア
ル、28……回転軸、29……歯車、30……ス
ライド機構、31……上下規制ストツパ、32攪
拌器、33……温度センサ、34……粘度計本
体、35……上蓋板、36……下蓋板、37……
軸受ハウジング、40……回転軸、41……回転
円筒体、42……固定板、43……ギヤードモー
タ、47……シヤフト、49……静止側円柱体、
50……微小空〓部、52……ペースト流入孔、
53……ペースト排出孔、54,55……スパイ
ラル溝、56……軸受ハウジング、58……バネ
軸、60……止めリング、61……板バネ、62
……回転トルク変換センサ、68……粘度計算
部、69……ペースト粘度上下限判定回路、70
……粘度判定開始タイマ、71……供給部動作タ
イマ、72……通電制御回路、73……増幅器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ペーストを収納するペースト容器19と、こ
    のペースト容器19内のペースト18を混練・
    攪拌する攪拌器32と、この攪拌器32によつ
    て攪拌されているペースト18の粘度を測定す
    るための回転粘度計25と、この回転粘度計2
    5からのペーストの粘度信号に応じて前記ペー
    スト容器19内に粘度調整液を供給する粘度調
    整液供給機構とを備えてなり、 前記回転粘度計25は、回動自在に支持され
    た静止側部材49と、この静止側部材49との
    間に筒状の微小空〓部50を介して対向するよ
    う設けられた回転体41と、前記静止側部材4
    9と回転体41とにおける、前記微小空〓部5
    0を介して互いに対向する面の少なくとも一方
    に形成されたスパイラル状のペースト案内溝5
    4,55と、前記回転体41が前記静止側部材
    49に対して回転することにより、前記微小空
    〓部50にペーストを流入させるためのペース
    ト流入孔52、並びに微小空〓部50からペー
    ストを外部に排出するペースト排出孔53と、
    前記微小空〓部50内におけるペーストの粘性
    によつて前記静止側部材49に生ずる回転トル
    クを電気信号として検出するトルク検出手段6
    2とを設けて構成されていることを特徴とする
    ペースト制御装置。 (2) 前記回転粘度計25は、回動自在に支持され
    た静止側柱状体49と、この静止側柱状体49
    の外周面との間に筒状の微小空〓部50を介し
    てその内周面が対向するよう回動自在に支持さ
    れた回転円筒状体41と、前記微小空〓部50
    を介して互いに対向する、前記静止側柱状体4
    9の外周面と回転円筒状体41の内周面との少
    なくとも一方に形成されたスパイラル状のペー
    スト案内溝54,55と、前記回転円筒状体4
    1が前記静止側柱状体49に対して回転するこ
    とにより、前記微小空〓部50にペーストを流
    入させるためのペースト流入孔52、並びに微
    小空〓部50からペーストを外部に排出するペ
    ースト排出孔53と、前記微小空〓部50内に
    おけるペーストの粘性によつて前記静止側柱状
    体49に生ずる回転トルクを電気信号として検
    出するトルク検出手段62とを設けて構成され
    ている、実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    のペースト制御装置。 (3) 回転粘度計25の近傍に設置された、ペース
    ト容器19内のペースト18の温度を検出する
    温度センサ33を備えてなる、実用新案登録請
    求の範囲第1項または第2項に記載のペースト
    制御装置。 (4) 前記攪拌器32は、回転粘度計25の回転体
    41と共に回転するよう、当該回転体41に固
    定されてなる、実用新案登録請求の範囲第1項
    乃至第3項のいずれかに記載のペースト制御装
    置。
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