JPH0454266A - 航空機の二次元エンジンノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無人機、実験機を含む航空機（無人機、実験
機を含む）の二次元エンジンノズルに関する。

〔従来の技術〕

従来の航空機の二次元エンジンノズルを、第５図及び第
６図に示す。

主翼３と垂直尾翼４をもつ航空機のエンジン排気の流れ
５が第６図矢印方向へ流れるノズル本体１０の下流端部
の後方には上下に対向する対をなす推力偏向板１．１が
設けられ、同推力偏向板１゜１の前端部の各々はノズル
本体１０の下流端部に互いに平行に水平に、かつ、ノズ
ル本体１０の軸に直角にノズル本体１０の下流端配置さ
れた軸１ａ、　ｌａを介して回動できるように取付けら
れている。

この従来の二次元エンジンノズルは、推力偏向板１．１
を軸１ａ、　ｌａまわりに回動させることによって、ノ
ズル本体１０から噴出するエンジン排気５の流れを垂直
面内で変えることによって生ずる推力偏向により、航空
機に高い機動性を与えると共に、推力偏向板１．１によ
ってノズル内部が外方から見えないようにしてステルス
性を与えている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の航空機の二次元エンジンノズルは、前記のように
、「推力偏向による迅速なマニューバ」および「ステル
ス性の向上」を目的としているが、それぞれに対して以
下のような問題点を有している。

（１）現在用いられている推力偏向装置としての推力偏
向板のみでは、充分な推力偏向能力を得ることができな
い。

（２）通常の型式のノズルと比較すると、二次元エンジ
ンノズルは赤外線ステルス性が高いものの、これが充分
ではなく、特に航空機後方からの赤外線探知に関しては
ステルス性が充分ではない。

本発明は、以上の従来の航空機の二次元エンジンノズル
の問題点を解決しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕 本発明の航空機の二次元エンジンノズルは、次の手段を
採用した。

（１）エンジン排気を噴出するノズル本体の下流端部の
対向する位置において互いに平行な回動軸まわりに回動
できるようにノズル本体に取付けられた対をなす推力偏
向板を備えた航空機の二次元エンジンノズルにおいて、
前記対をなす推力偏向板の下流側、かつ、対をなす推力
偏向板の中央に配置され、前記推力偏向板の回動軸に平
行な回動軸まわりに回動できる付加推力偏向板を設けた
。

（２）前記（１）の航空機の二次元エンジンノズルにお
いて、前記付加推力偏向板をノズル本体の軸方向に２分
割し、同２分割された部分が互いに接離可能にその上流
端部を中心にして回動できるようにした。

〔作用〕

（１）前記の本発明（１）においては、ノズル本体の後
端部に設けられた対をなす推力偏向板の下流側、かつそ
の中央に設けられた付加推力偏向板を、前記推力偏向板
と組み合わせて回動軸まわりに同方向に回動させること
によって、ノズル本体から噴出されるエンジン排気の流
れが大きく変向され、従って大きい推力偏向が発生し、
航空機の迅速な機動が可能となる。

また、推力偏向板に加えて付加推力偏向板を設けたこと
により、その軸まわりの回動時には、ノズル内部が後方
から直接見ることが不可能となり、後方からの赤外線探
知に対するステルス性が向上する。

（２）前記（２）の本発明は、前記（１）の本発明の付
加推力偏向板を、ノズル本体の軸方向に２分割し、かつ
２分割された部分が互いに接離可能にその上流端部を中
心にして回動できるようにしているために、付加推力偏
向板の２分割された部分を接触させ一体にして回動させ
る場合には、前記本発明（１）の作用が奏せられ、２分
割された部分を反対方向に上流端部を中心にして末広が
り状に互いに離れるように回動させる場合には、全体と
しての推力偏向を伴わずに付加推力偏向板によって後方
からノズル内部を直接見ることを不可能とし、推力偏向
を伴わずに後方からの赤外線等の探知に対するステルス
性が向上する。

〔実施例〕

本発明の一実施例を、第１図ないし第４図によって説明
する。

本実施例は、第５図及び第６図に示すエンジンノズルと
同様に、エンジン排気５がその中を矢印方向へ流れるノ
ズル本体１０の下流端部に、互いに平行に水平に、かつ
、ノズル本体１０の軸方向に直角に配置された回動軸１
ａ、　ｌａまわりに回動できるように対向する１対の同
形状の推力偏向板１．　１が取付けられている。同推力
偏向板１，１の中央に、かつその上流側先端部が推力偏
向板１．１の下流端を結ぶ線付近に位置するように付加
推力偏向板２が配置されている。同付加推力偏向板２は
、上流側の端部２ｃとその下流側に連接されノズル本体
１０の軸方向に２等分割された上下の部分２ａ、　２ｂ
とより成り、前記端部２ｃは、前記回動軸１ａ、　ｌｂ
に平行に、従って水平に配置された回動軸２ｄまわりに
回動できるように図示しない部材によってノズル本体１
０に取付けられ、また、前記分割された上下の部分２ａ
、　２ｂは、それぞれ前記回転軸２ｄまわりに独立に回
動できるように構成されている。

以上のように構成された本実施例において、付加推力偏
向板２の上下の部分２ａ、　２ｂを接触させた状態にし
て、第２図に示すように、ノズル本体１０の軸心方向に
同付加推力偏向板２を位置させると、第２図中矢印に示
すように、エンジン排気５は付加推力偏向板２に沿って
流れ、推力の偏向は起らない。

付加推力偏向板２を、その部分２ａ、　２ｂを接触させ
た状態にして上玉の推力偏向板１ａ、　ｌａと同方向、
例えば第３図に示すように、上方向へ回動させ、かつ付
加推力偏向板２の回動角を推力偏向板１゜１の回動角よ
り大きくとると、エンジン排気５の流れは、第３図に示
すように、推力偏向板１．１及び付加推力偏向板２によ
って大きく変向して斜め上方へ向って流れ、大きい推力
偏向が実現され、航空機の機動性が向上する。また、第
３図中白抜き矢印に示すように、付加推力偏向板２に妨
げられてノズル内部は後方から直接見ることができず、
後方からの赤外線等の探知に対するステルス性が向上す
る。

また、第４図に示すように、推力偏向板１．１を回動せ
ず、付加推力偏向板２の上下の部分２ａ。

２ｂを回動軸２ｄまわりに反対方向へ回動して末広がり
状の形状とする場合には、第４図中矢印に示すように、
付加推力偏向板２の部分２ａ、　２ｂに沿ってエンジン
排気５が流れ、全体としての推力の偏向は発生しないが
、末広がり状に位置する部分２ａｒ２ｂに遮げられて、
白抜き矢印に示すように、後方からノズル内部を直接見
ることが防止され、後方からの赤外線等の探知に対する
ステルス性を向上させることができる。

なお、前記実施例では、付加推力偏向板２の部分２ａ、
　２ｂを同偏向板２の回動軸２ｄまわりに回動できるよ
うにしているが、付加推力偏向板２の回動軸２ｄとは別
に、部分２ａ、　２ｂをその上流端部まわりに回動でき
る回動軸を設けるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、請求項１に係る本発明は、対向す
る推力偏向板に加えて請求項１に記載された付加推力偏
向板を設けたことによって、大きい推力偏向を得ること
ができて航空機の機動性を向上させることができ、がっ
、赤外線等に対するステルス性を向上させることができ
る。

請求項２に係る本発明は、請求項１に係る本発明の効果
に加えて、ノズル本体の軸方向に分割された部分を反対
方向に末広がり状になるように回動させることによって
、推力偏向を伴わない場合においてもステルス性を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を備えた航空機の斜視図、第
２図は同実施例を縦断した説明図、第３図及び第４図は
、それぞれ、同実施例における推力偏向板と付加推力偏
向板の作動説明図、第５図は従来のエンジンノズルと推
力偏向板を備えた航空機の斜視図、第６図は同従来のエ
ンジンノズルの部分を縦断した説明図である。 １・・・推力偏向板　　　２・・・付加推力偏向板２ａ
、　２ｂ、　２ｃ・・・付加推力偏向板の部分２ｄ・・
・付加推力偏向板の回動軸 ３・・・主翼 ５・・・エンジン排気 ４・・・垂直尾翼

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エンジン排気を噴出するノズル本体の下流端部の対
   向する位置において互いに平行な回動軸まわりに回動で
   きるようにノズル本体に取付けられた対をなす推力偏向
   板を備えた航空機の二次元エンジンノズルにおいて、前
   記対をなす推力偏向板の下流側、かつ、対をなす推力偏
   向板の中央に配置され、前記推力偏向板の回動軸に平行
   な回動軸まわりに回動できる付加推力偏向板を設けたこ
   とを特徴とする航空機の二次元エンジンノズル。 ２、前記付加推力偏向板は、ノズル本体の軸方向に２分
   割され、同２分割された部分が、互いに接離可能にその
   上流端部を中心にして回動できることを特徴とする請求
   項１に記載の航空機の二次元エンジンノズル。