JPH0453967Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は卓上に起立させて使用でき、蓋体が本
体に対して開閉可能であり、表面にカレンダー、
内部に電話番号のインデツクスカードおよびメモ
用紙を備えた卓上用竪形事務用具に関するもので
ある。

（従来の技術） 従来から多忙な事務作業を便利にかつ能率よく
行なうために種々な事務用具が提供されている。
例えば電話番号のインデツクス装置あるいはメモ
用紙収容部とペン立てが並設されたのもなどがそ
の代表例であり、さらに近年においては実開昭59
−7883号公報にみられるようにカレンダー付きメ
モ用紙がセツトされた至便な卓上台が提供されて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、従来の電話番号インデツクス装
置は所望の電話番号を素速く見付ける機能におい
て優れているが、単一用途であるため電話中にお
いてはメモ用紙を別途に準備する必要があり、ま
た逆に筆記具とメモ用紙を備えた卓上台はインデ
ツクスとしての機能か欠けている。また上記実開
昭59−7883号公報記載の卓上台は、使用上におい
ては極めて便利であるが、不使用時には机上にお
いて意外に大きなスペースを占有し、さらに用紙
が露出しているため第三者に知られたくない事項
をメモする場合には不都合である。

本考案は不使用中は蓋体を閉じておくことによ
り机上においてコンパクトな起立姿勢を保持し、
使用に際しては前面側の蓋体を開くことによつて
メモ用紙と電話番号のインデツクスカードが現わ
れて個別に利用でき、さらに起立用脚体が筆記具
やハサミ等の収容部として活用できる卓上用竪形
事務用具を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記した事務用具をプラスチツク成形
されたトレー状の本体と蓋体および起立用の脚体
によつて構成し、該蓋体を本体下部において枢着
して本体に対し開閉可能となし、本体内に電話番
号のインデツクスカードを収容するとともに蓋体
内にメモ用紙を装備させて蓋体を開くとインデツ
クスカードとメモ用紙とが別個に現われるように
なし、該本体の両側に中空パイプ状の脚体を角度
回動可能に取付けて卓上において本体を後方に傾
斜した状態の起立姿勢を保持せしめて不使用時に
おける用具の占有スペースを小さくなすとともに
該脚部を筆記具あるいはハサミ等の収容に利用で
きるようになし、さらに蓋体の表面側を額縁状と
なしてその窪んだ平坦な凹部に暦カレンダー、写
真等が装着可能とするとともに該凹部の下辺に突
片を設け、この突片と該凹部との間の隙間に伝言
メモが挿立できるように構成し、かくしてコンパ
クトな事務用具に多くの機能を装備させている。

上記した本考案における卓上用事務用具の大き
さは、高さ寸法が10〜13cm程度、横幅寸法が13〜
17cm程度、そして厚さ寸法が13〜18cm程度であ
り、脚体の中空部の大きさは鉛筆が１〜２本挿入
できる程度が望ましく、その断面形状は円形、半
円形、方形等特に限定を要するものではない。

（作用） 本体と蓋体とは電話番号のインデツクスカード
とメモ用紙をそれぞれ別個に保持し、蓋体を開い
たときにはインデツクスカードとメモ用紙が分離
されて現われ、見出しにもとづいてインデツクス
カードを順次手前に倒すことによつて予め記入し
た知人や顧客の電話番号が現れ、電話番号の探索
を容易にするとともに使用後は順序を変えること
なくインデツクスカードを元の位置に収めること
ができる。そしてメモをする場合には脚部に挿立
された筆記具によつて直ちにメモ用紙に記入で
き、仕事の能率向上に役立ち、メモ記入後蓋体を
本体側に閉じればメモ用紙は本体内に収容され、
表面側に暦カレンダーが表示される。また蓋体表
面の突片はメモ紙の挿立作用をなし、不在中の伝
言事項を確実に伝達する。

（実施例） 以下本考案の実施例を示している図面について
説明する。第１図は前面側の蓋体を開いた状態、
そして第２図は蓋体を閉じた状態を示したそれぞ
れ斜視図を示し、また第３図〜第５図は正面図、
縦断面および部分断面平面図を示している。

本考案の事務用具１は本体２と、該本体２の下
部において枢着された蓋体３と、該本体２を傾斜
状態で起立支持するための脚体４とを備えてな
り、本体２内には見出し５を備えた電話番号のイ
ンデツクスカード６が装備され蓋体３内にはメモ
用紙７が装備さている。

本体２は第６図〜第８図に示したごとく横長方
形のトレー状をなし、上縁に蓋体３を開くための
小凹部８が設けられ、左右の側面９，９の内側下
部に小穴１０，１０が設けられていて、この小穴
１０，１０に上記したインデツクスカード６の下
端部両側に設けられた小突片１１が嵌合され、該
小穴１０，１０を支点として各インデツクスカー
ド６を順次手前に倒し得るようになつている。ま
た蓋体３は第６図〜第８図に示しているように本
体２と同形のトレー状をなし、上縁に該本体２の
小凹部８へ嵌合する小凸片１２が設けられ、両側
面１３，１３の下部外側に小さなピン突起１４，
１４が形成されていて、このピン突起１４，１４
が本体２の側面９，９の下端に設けられた小孔１
５，１５に嵌合され、該本体２に対して開閉自在
に装着されている。該蓋体３の表面板１６は４周
辺１７，１８，１９，２０を残して内側に僅かに
窪んでいて、表面全体が額縁状をなし、その窪ん
だ平坦な凹部２１に暦カレンダーＡが装着され、
また該蓋体３の表面下辺２０には該凹部２１と平
行して上方に突出した突片２２が設けられ、該突
片２２と該凹部の表面板１６との間に隙間２３が
形成されている。そして該凹部の表面板１６の裏
面の下方には間隔をおいて２つの細孔２４，２４
が設けられ、メモ用紙７はこの細孔２４，２４に
先端部２５が嵌着される押えピン２６によつて該
表面板１６の裏面側に止着されている。

上記本体２を起立保持するための脚体４は、第
１２図〜第１４図に示しているように断面が半円
形状の中空パイプ材によつて形成され、平坦な側
面２７の上部に細いスリツト２８と丸孔２９とか
らなる逆鍵状の開口３０と円弧スリツト３１とが
形成され、本体２の側面９，９の外側中央部に突
設されているところの該スリツト２８の幅よりも
僅かに大きい頸部３２を有する短軸３３に該スリ
ツト２８を通過嵌合させ、該短軸３３の下方位置
に突出している小突起３４に上記円弧スリツト３
１が嵌合されて該脚体４が該本体２の側面に角度
回動可能に装着され、かくして第１図，第２図に
示したごとく、卓上において本体２が後方傾斜状
態で起立保持され、この状態で蓋体３を開閉して
使用できるようになつている。

なお実施例においては、本体２と蓋体３とは、
本体２側に小孔１５を設け、蓋体３側にピン突起
１４を設けて枢着結合した態様を示しているが、
本体２と蓋体３との枢着結合手段は特に限定を要
するものではなく、また同様に本体２の側面への
脚体４の取り付け手段も実施例に特定されるもの
ではない。

（考案の効果） このように本考案による卓上用竪形事務用具
は、トレー状の本体２と蓋体３並びに該本体２を
傾斜状態で起立支持するための脚体４を備え、該
本体２と該蓋体３とは該本体２の下部において枢
着されて該蓋体３が該本体２に対して開閉可能に
取付けられ、脚体４は筆記具が挿入可能な中空パ
イプ材でもつて形成されて該本体の側面に該本体
２の側面と平行する位置から該本体２を傾斜姿勢
で起立支持する位置まで角度回動できるように装
着され、該本体２の左右の側面９，９の内側下部
にそれぞれ小穴１０，１０が設けられて下端部両
側に小突片１１を備えた電話番号のインデツクス
カード６の複数枚が該小突片１１を該小穴１０に
嵌合せしめて該本体２内に収容され、蓋体３には
その表面側中央部に方形の浅い凹部２１が形成さ
れて該凹部２１の表面板１６上に暦カレンダーＡ
が装着されているとともに該凹部２１の下辺位置
に該凹部表面と平行して上方に突出した突片２２
が設けられて該凹部表面と該突片２２との間に隙
間２３が形成され、該凹部表面板１６の裏面側に
メモ用紙７が装着されてなるものであり、第２図
に示したように事務具１を起立状態で配置できる
ため卓上における事務具１の占有スペースが小さ
く、事務机に配置しても机上を広く利用すること
ができる。その上、本体２側に電話番号のインデ
ツクスカード６が保持され、蓋体３側にメモ用紙
が装備されているから、第１図に示したごとく蓋
体３を開けば、インデツクスカード６とメモ用紙
７とが同時にかつ分離されて現われるため、電話
番号の検索および電話中におけるメモ書きを直ち
に行なうことができ、著しく便利となる。さらに
蓋体３を閉じればメモ用紙７が隠蔽されるととも
に表面板１６上に暦カレンダーＡが現われるから
スケジユールの設定に好都合となり、さらにまた
脚体４が筆記具やハサミ立てとして利用できるか
らメモ用紙への記入が迅速に行ない得るととも
に、伝言用のメモ紙７Ａを上記隙間に挿立できる
ため不在時の事務連絡が確実となるなど、実用上
好都合な多くの効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示しているものであ
り、第１図は蓋体を開いた状態、第２図は蓋体を
閉じた状態のそれぞれ斜視図、第３図は事務具ケ
ースの正面図、第４図および第５図は第３図のＡ
−Ａ線断面図およびＢ−Ｂ線断面図、第６図は本
体の正面図、第７図は第６図のＡ−Ａ線断面図、
第８図は本体の部分断面平面図、第９図は蓋体の
正面図、第１０図は第９図のＡ−Ａ線断面図、第
１１図は蓋体の部分断面平面図、そして第１２図
〜第１４図は脚体の側面図、縦断面図および平面
図である。 １は事務用具、２は本体、３は蓋体、４は脚
体、６はインデツクスカード、７はメモ用紙、９
は本体の側面、１０は小穴、１１はインデツクス
カードの小突片、１６は表面板、２１は凹部、２
２は突片、２３は隙間。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 トレー状の本体と蓋体並びに該本体を傾斜状態
   で起立支持するための脚体を備え、 該本体と該蓋体とは、該本体の下部において枢
   着されて蓋体が本体に対し開閉可能に取付けら
   れ、 脚体は筆記具が挿入可能な中空パイプ材でもつ
   て形成されて本体の側面に該本体の側面と平行す
   る位置から該本体を傾斜姿勢で起立支持する位置
   まで角度回動できるように枢着され、 該本体の左右の側面の内側下部にそれぞれ小穴
   が設けられて下端部両側に小突片を備えた電話番
   号のインデツクスカードの複数枚が該小突片を該
   小穴に嵌合せしめて該本体内に収容され、 蓋体にはその表面側中央部に方形の浅い凹部が
   形成されて該凹部に暦カレンダー、写真等が装着
   可能とされているとともに該凹部の下辺位置に該
   凹部表面と平行して延びる突片が設けられて該凹
   部表面と該突片との間にメモ紙が挿入可能な隙間
   が形成され、 該凹部の裏面側にメモ用紙が装着されているこ
   とを特徴とする 卓上用竪形事務用具。