JPH0453845Y2 - - Google Patents

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JPH0453845Y2
JPH0453845Y2 JP1988150771U JP15077188U JPH0453845Y2 JP H0453845 Y2 JPH0453845 Y2 JP H0453845Y2 JP 1988150771 U JP1988150771 U JP 1988150771U JP 15077188 U JP15077188 U JP 15077188U JP H0453845 Y2 JPH0453845 Y2 JP H0453845Y2
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chuck
holder
tool
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、施盤などの工作機械で棒状の工作
物や工具などを主軸先端内で掴むためのコレツト
チヤツクに関するものである。
[従来の技術] コレツトチヤツクは、主として円形断面の棒状
工作物あるいは円柱形の柄をもつ工具などを工作
機械等の主軸に取付けるための装置であり、一般
的なものでは、焼入鋼製の中空円筒状本体に軸方
向に一端から複数本の切り割りを入れて掴み部を
つくり、掴み部の外側はテーパー面にして、外側
のホルダーのテーパー穴と嵌まりあつている。手
動のねじ込み工具または主軸からの動力を用いて
筒状本体とホルダーとを軸方向に相対的に動かす
ことにより、前記テーパー面で径方向の動きに変
換して掴み部を閉じ、中に挟んでいる工作物など
を掴むようになつている。
第9図および第10図に、手動工具によるねじ
込み式の従来例を示す。
図において外側部材としてのホルダー101は
先端にテーパー穴102を形成した内孔103を
有し、この内孔103の奥には雌ねじ部104が
設けられている。チヤツク本体110は根元に雄
ねじ部111を有する円筒体からなり、中ほどの
部分から先端部まで軸方向の切り割り112が周
方向に等間隔に三本設けられている。切り割り部
分の軸方向中ほどの外周にはテーパー面113が
一体形成されており、さらに先端にはボルト頭部
状の工具受部114が一体形成されている。
チヤツク本体110はホルダー101の内孔1
03内に挿入され、その雄ねじ部111がホルダ
ー101の雌ねじ部104と螺合される。チヤツ
ク本体110の中心孔115内に棒状加工物など
を挿入して、ボルト頭部状の工具受部114をレ
ンチ等の工具で回して締め込むと、雄ねじ部10
4と雌ねじ部111との螺合による軸方向の相対
移動によつてテーパー面113がテーパー穴10
2内に進入し、その結果、テーパー面113が径
方向内側へ押込まれて中心孔115が閉じられ、
内部の棒状加工物が周囲三方からの締め付けで固
く掴まれる。
[考案が解決しようとする課題] 従来のコレツトチヤツクでは、前述のように切
り割りがチヤツク本体の先端にまで達して開放さ
れているため、チヤツクが閉じるときの掴み部の
動きは切り割りの非開放側の基部を中心とする本
体放射方向の回動運動であり、棒状加工物などを
掴むための中心孔の内壁は、チヤツクが閉じると
きに軸に平行な動きをしない。このため、要求さ
れる心振れ精度を保つためには、掴むべき対象物
の外径に対して極めて高い加工精度で中心孔を成
形しなければならず、その結果、少しでも外径の
異なる対象物には別のチヤツクを用意しなければ
ならないのが常であり、外径が異なると対象物端
部によつてチヤツク内孔面に周方向の傷を付ける
結果となつた。
また前述の第9図および第10図に示したよう
な手動工具でチヤツク本体のねじ込みを行うもの
では、工具としてスパナやレンチ等の二方向から
挟むタイプのものを用いると、三つ割りされた六
角ボルト頭部状の工具受部114の三部分の全て
に均等に工具からの力が伝わらず、三部分の内の
特定の部分に過大な力が作用して三つ割り部分の
どれかがひねりによつて基部に損傷を受けること
があつた。なお、この場合、工具として全周から
掴むメガネレンチなどを用いても、強く締付けた
際にコレツトチヤツク頭部より基部にかけてひね
りによる不均等なたわみが生じ、高精度のチヤツ
キングが難かつた。
この考案の目的は、これらの諸問題点を解決し
て、掴み部が軸に対してほぼ平行に変位可能であ
ると共に、工具によつてチヤツク先端の工具受部
を回動する場合にも切り割り部分の特定の一部に
過大な力や不均等な力が作用することのないコレ
ツトチヤツクを提供することである。
[課題を解決するための手段] この考案によれば、筒状本体の胴部に周方向の
間隔をあけて複数本の軸方向の切り割りを入れる
ことにより掴み部を形成し、前記掴み部の外周を
テーパー面に形成して外側部材のテーパー穴に嵌
め、外側部材との軸方向の相対移動により掴み部
を径方向に閉じるようにしたコレツトチヤツクに
おいて、前記切り割りの軸方向の両端部を筒状本
体の軸方向の両端に到達させることなく終端せし
め、筒状本体の軸方向の両端に切れ目のない周方
向に一体の環状部を形成すると共に、この両端の
一体の環状部と外周テーパー状の掴み部との間の
部分を薄肉の弾性部に形成したことにより前述の
課題を達成している。
[作用] この考案のコレツトチヤツクでは、切り割りに
よつて径方向に変位可能とされた掴み部が、切り
割り両端の一体環状部によつて軸方向の両側で支
持される構造となつている。これら両環状部は径
方向の変形に対して剛性が大きいから、その間に
橋わたしされた形の掴み部は径方向の圧縮力を受
けたときに軸方向両側の弾性撓みによつて軸にほ
ぼ平行な変位をして閉じることになる。
このような掴み部の平行変位は、実質的に掴み
部の変位の許容範囲内に入る太さの対象物を全て
受入可能にするという点に注目すべきである。す
なわち、この考案は実質的に可変のコレツトチヤ
ツクを提供するものである。
一方、手動工具によるチヤツク先端の工具受部
を回すような場合、この考案のコレツトチヤツク
では筒状本体の端部の一体環状部を工具受部に利
用でき、したがつてメガネレンチのような工具は
勿論、二方向から挟むような工具を用いる場合で
も、環状部を工具で挟んで回動することにより、
切り割りで分割された掴み部には環状部から均等
に力が分散されるので、特定の一部に過大な力が
作用することはない。
この考案の具体的な実施例を図面と共に説明す
れば以下の通りである。
[実施例] 第1図、第2図及び第3図に、手動ねじ込み式
のものに適用した実施例を示す。
図において外側部材としてのホルダー1は先端
にテーパー穴2を形成した内孔3を有し、この内
孔3の奥には雌ねじ部4が設けられている。チヤ
ツク本体10は根元に雄ねじ部11を有する円筒
体からなり、中ほどの胴部に軸方向の切り割り1
2が周方向に等間隔に三本設けられている。切り
割り部分の軸方向中ほどの厚肉部外周にはテーパ
ー面13が一体形成されており、その軸方向両側
はそれぞれ薄肉部16,17となつている。さら
に先端にはボルト頭部状の工具受部14が一体形
成されている。前記切り割り12は本体10の両
端に達することなく終つており、図示の例では両
薄肉部16,17の両端寄り位置に切り割り12
の終端が位置している。
チヤツク本体10はホルダー1の内孔3内に挿
入され、その雄ねじ部11がホルダー1の雌ねじ
部4と螺合される。チヤツク本体10の中心孔1
5内に棒状加工物などを挿入して、ボルト頭部状
の工具受部14をレンチ等の工具で回して締め込
むと、雄ねじ部4と雌ねじ部11との螺合による
軸方向の相対移動によつてテーパー面13がテー
パー穴2内に進入し、その結果、テーパー面13
が径方向内側へ押込まれる。このとき両薄肉部1
6,17が一緒に撓むことにより、テーパー面1
3の対応内孔壁面が軸に平行に移動して中心孔1
5が閉じられ、内部の棒状加工物が周囲三方から
の締め付けで固く掴まれることになる。
第4図は前記実施例の変形例であり、チヤツク
本体40に大小二段のテーパー面43a,43b
を設け、ホルダー31にも対応する二段のテーパ
ー穴32a,32bを設けて、掴み部の軸方向の
寸法を大きくし、一層安定で強固なチヤツキング
ができるようにしてある。尚、第4図で符号34
はホルダーの雌ねじ部、41はチヤツク本体の雄
ねじ部、42は切り割り、44は工具受部、45
は中心孔、46,47は薄肉部を示し、これらに
ついては前述実施例と同様であるので説明は省略
する。
第5図および第6図はこの考案のもうひとつの
実施例を示しており、このものでは手動工具によ
る押込み式となつている。すなわち、ホルダー5
1は雌ねじなしの内孔53を有し、その先端にテ
ーパー穴52が形成されている。一方、ホルダー
51の外面には雄ねじ部55が形成され、この雄
ねじ部55には、ホルダー先端側からかぶさる押
込み輪56の雌ねじ部57が螺合している。
チヤツク本体60は軸方向両端に部分円筒状の
環状部61,64を有する筒状体であつて、ホル
ダー51の内孔53内に摺動可能に挿入されてお
り、その中間胴部には軸方向の切り割り62が周
方向に等間隔で三本設けられている。切り割り部
分の中ほどの厚肉部において外周にテーパー面6
3が設けられ、このテーパー面63がホルダー5
1のテーパー穴52に対応しており、またその前
端面68がホルダー51のキヤツプ56内部の肩
部58に対応している。切り割り部分の軸方向両
側が薄肉部66,67となつているのは前述の実
施例と同様である。
この実施例においては、ホルダー51の内孔5
3内にチヤツク本体60を挿入したのちキヤツプ
56をかぶせ、その雌ねじ部57をホルダー51
の雄ねじ部55に螺合する。キヤツプ56の外周
に形成された工具受部59を手動工具で回して締
め込むと、ホルダー51の雄ねじ部55とキヤツ
プ56の雌ねじ部57との螺合によるキヤツプ5
6の軸方向の移動によつて肩部58を介してチヤ
ツク本体の前端面68が押込まれ、これによりテ
ーパー面63がテーパー穴52内に進入し、その
結果、テーパー面63が径方向内側へ押込まれる
ことになる。このとき両薄肉部66,67が一緒
に撓むことにより、テーパー面63の対応内孔壁
面が軸に平行に移動して中心孔65が閉じられ、
内部の棒状加工物が周囲三方からの締め付けで固
く掴まれることになる。
第7図と第8図はこの考案の更に別の実施例を
示している。この例では、チヤツク本体80はホ
ルダー71内に回転自在に保持され、チヤツク締
め込み時には両者間が回りどめ用にロツド90の
挿通によつて相対回転不能にされる。前記チヤツ
ク本体80には、雄ねじ部81、環状部88、薄
肉部86a、大径テーパー面部83a、薄肉部8
6b、小径テーパー面部83b、薄肉部87、先
端環状部84が基部から順に形成され、両薄肉部
86a,bと87からその間の両テーパー面部8
3a,83bに亙つて軸方向の切り割り82が周
方向に等間隔に三本設けられている。またホルダ
ー71とチヤツク本体80との間の環状間隙には
押込みスリーブ76が挿入され、スリーブ76の
先端内面に形成された雌ねじ部77が前記チヤツ
ク本体80の雄ねじ部81に螺合している。スリ
ーブ76の内部には大小のテーパー穴78aおよ
び78bが段状に設けられ、それぞれチヤツク本
体80の大小テーパー面部83a,83bと当接
されている。スリーブ76の先端部の外周には工
具受部79が形成されている。
この実施例では、スリーブ76を工具によつて
回すことによりスリーブ76をチヤツク本体80
に対して軸方向に移動させ、これによつてテーパ
ー面部83a,83bの径方向の変位を起して中
心孔85を閉じ、内部の加工物などを周囲三方か
ら締付けるものである。
尚、以上に述べた各実施例ではチヤツク本体の
切り割り構造を三つ割りとした場合を述べたが、
四つ割りあるいは六つ割りなど、任意の切り割り
構造とし得るのは述べるまでもない。またチヤツ
ク本体の中心孔も円形穴の場合について説明した
が、これはチヤツキング対象物の断面形状との関
連で例えば六角穴その他にしてもよい。
[考案の効果] 以上に述べたように、この考案によれば、チヤ
ツク本体の掴み部が軸とほぼ平行に移動するので
チヤツキング対象物の外径の多少の異なりにも対
応できる実質的な可変コレツトチヤツクが実現で
き、またチヤツク本体の先端を工具で挟んで回す
ことにより締め込みを行う形式の場合にも切り割
り部分に一部だけに過大な力が作用するのを防止
でき、安定で損傷を起す恐れの少ない物とするこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はホルダー部分を断面で示したこの考案
の一実施例に係る手動ねじ込み式のコレツトチヤ
ツクの側面図、第2図はそのチヤツク本体の端面
図、第3図は第2図XOX線矢視に沿つたチヤツ
ク本体の断面図、第4図は変形例を示す断面図、
第5図はこの考案の別の実施例を示す断面図、第
6図は同じくその端面図、第7図はこの考案の更
に別の実施例を示す断面図、第8図は同じくその
端面図、第9図は従来の手動ねじ込み式のコレツ
トチヤツクの側面図、第10図はそのチヤツク本
体の端面図である。 主要部分の符号の説明、1……ホルダー、2…
…テーパー穴、10……チヤツク本体、12……
切り割り、13……テーパー面、14……工具受
部(先端環状部)、15……中心孔、16,17
……薄肉部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒状本体の胴部に周方向の間隔をあけて複数本
    の切り割りを入れることにより掴み部を形成し、
    前記掴み部の外周をテーパー面に形成して外側部
    材のテーパー穴に嵌め、外側部材との軸方向の相
    対移動により掴み部を径方向に閉じるようにした
    コレツトチヤツクにおいて、 前記切り割りの軸方向の両端部が筒状本体の軸
    方向の両側に到達することなく終端され、筒状本
    体の軸方向の両端に切れめのない周方向に一体の
    環状部が形成され、この両端の一体の環状部と外
    周テーパー状の掴み部との間の部分が径方向の外
    力により弾性撓み変形可能な薄肉の弾性部に形成
    されていることを特徴とするコレツトチヤツク。
JP1988150771U 1988-11-21 1988-11-21 Expired JPH0453845Y2 (ja)

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JPH0270913U JPH0270913U (ja) 1990-05-30
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JP2015174181A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 牧野フライス精機株式会社 工作機械の固定部材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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