JPH045325Y2 - - Google Patents
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- JPH045325Y2 JPH045325Y2 JP1985047270U JP4727085U JPH045325Y2 JP H045325 Y2 JPH045325 Y2 JP H045325Y2 JP 1985047270 U JP1985047270 U JP 1985047270U JP 4727085 U JP4727085 U JP 4727085U JP H045325 Y2 JPH045325 Y2 JP H045325Y2
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- Japan
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- plate
- printing
- plate cylinder
- cylinder
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 27
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 8
- 238000010409 ironing Methods 0.000 description 8
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 7
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000010893 paper waste Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、輪転機等の印刷機に用いられる、印
刷を行うために周面に版をほぼ円筒状に支持する
版胴に関し、特に、版の先端を挿入する開口部の
上下間隔を狭く設定し得る版胴に関する。
刷を行うために周面に版をほぼ円筒状に支持する
版胴に関し、特に、版の先端を挿入する開口部の
上下間隔を狭く設定し得る版胴に関する。
印刷機では、印刷終了後の版を新たな版に替え
る作業が頻繁に行われるが、版胴の周囲に版をほ
ぼ円筒状に支持して印刷を行う輪転機等の印刷機
では、版胴の周面に支持していた印刷終了後の版
を版胴から排出したうえ、新たな版を版胴の周面
に支持することになる。したがつて、版替作業に
あたつては、版胴内にクランプ部材によりクラン
プされていた版の先端を、確実に版胴外へ排出す
ることが要求される。また、前記クランプ部材や
版先端を排出する機構を容易に保守管理すること
が要求される。
る作業が頻繁に行われるが、版胴の周囲に版をほ
ぼ円筒状に支持して印刷を行う輪転機等の印刷機
では、版胴の周面に支持していた印刷終了後の版
を版胴から排出したうえ、新たな版を版胴の周面
に支持することになる。したがつて、版替作業に
あたつては、版胴内にクランプ部材によりクラン
プされていた版の先端を、確実に版胴外へ排出す
ることが要求される。また、前記クランプ部材や
版先端を排出する機構を容易に保守管理すること
が要求される。
従来においてこの要求に応える版胴としては、
例えば特開昭56−58868号に開示されているよう
に、版の先端に対する排出力として、クランプ部
材の前記先端に対するクランプ解除動作にともな
う、クランプ部材のストツパに設けた押し出し板
の押し出し作用を利用して、クランプ部材のクラ
ンプ動作解除時に、瞬間的な強制排出力を与える
のが一般的である。また、この特開昭56−58868
号で開示された版胴は、一体的に伸びる周面に版
の先端を挿入する開口部を設ける一方、その内部
には挿入した版の先端を支持するために爪状のク
ランプ部材をはじめとする支持機構を設け、前記
支持機構の保守管理は、前記開口部から作業員が
手を挿入して行うために、前記開口部の上下間隔
を円滑な作業のために十分広く設定している。
例えば特開昭56−58868号に開示されているよう
に、版の先端に対する排出力として、クランプ部
材の前記先端に対するクランプ解除動作にともな
う、クランプ部材のストツパに設けた押し出し板
の押し出し作用を利用して、クランプ部材のクラ
ンプ動作解除時に、瞬間的な強制排出力を与える
のが一般的である。また、この特開昭56−58868
号で開示された版胴は、一体的に伸びる周面に版
の先端を挿入する開口部を設ける一方、その内部
には挿入した版の先端を支持するために爪状のク
ランプ部材をはじめとする支持機構を設け、前記
支持機構の保守管理は、前記開口部から作業員が
手を挿入して行うために、前記開口部の上下間隔
を円滑な作業のために十分広く設定している。
版胴は開口部を除いた周面において版を支持す
るのであるから、印刷時に版胴が回転した場合
に、従来の版胴では、前記開口部の上下間隔に対
応する広い範囲が印刷不能部分となつてしまう。
したがつて、従来においては、印刷用紙に対して
この印刷不能部分が占める割合が多大であり、不
経済であるという欠点があつた。また、前記印刷
不能部分が広い範囲におよぶために、従来の版胴
は、印刷を連続して行いながら版の交替を行う版
替装置に使用するには適さないものであつた。
るのであるから、印刷時に版胴が回転した場合
に、従来の版胴では、前記開口部の上下間隔に対
応する広い範囲が印刷不能部分となつてしまう。
したがつて、従来においては、印刷用紙に対して
この印刷不能部分が占める割合が多大であり、不
経済であるという欠点があつた。また、前記印刷
不能部分が広い範囲におよぶために、従来の版胴
は、印刷を連続して行いながら版の交替を行う版
替装置に使用するには適さないものであつた。
このような欠点を解消するには、開口部の上下
間隔を狭く設定すればよいのであるが、従来にあ
つては、前述した版胴内の支持機構を保守管理す
るために不可能であり、また、排出時に瞬間的な
強制排出力を与えるだけでは、開口部の上下間隔
が広くないと版の先端が引つ掛かつてしまい円滑
な排出動作をなし得なかつた。
間隔を狭く設定すればよいのであるが、従来にあ
つては、前述した版胴内の支持機構を保守管理す
るために不可能であり、また、排出時に瞬間的な
強制排出力を与えるだけでは、開口部の上下間隔
が広くないと版の先端が引つ掛かつてしまい円滑
な排出動作をなし得なかつた。
本考案は、この点に鑑みてなされたもので、開
口部を狭く設定しても版先端の確実な排出が可能
になるとともに、版胴内の支持機構や排出力付与
機構の保守管理が容易な版胴を提供することを目
的とする。
口部を狭く設定しても版先端の確実な排出が可能
になるとともに、版胴内の支持機構や排出力付与
機構の保守管理が容易な版胴を提供することを目
的とする。
本考案は、版胴内に、その周面に版の先端を挿
入する開口部を有するとともに、版の先端をクラ
ンプするクランプ部材と正逆回転可能な一対のロ
ールからなる先端支持機構を設け、これら一対の
ロールは、印刷用紙の連続給送状態で前記版胴内
に版の先端が前記開口部から挿入されると、前記
クランプ部材によつてクランプする位置まで引き
込むよう正方向に回転される一方、クランプされ
た版の先端が、クランプ状態を解除されると、版
の先端を前記版胴外へ強制的に排出するために、
版の先端に対して前記版胴の回転状態における所
定回転角度範囲で連続的に排出力を付与するよう
逆方向に回転されるよう構成し、さらに、前記先
端支持機構における、前記開口部の全部もしくは
少なくとも一部、例えば開口部の上縁あるいは下
縁、を含む分割部を、版胴に着脱自在に設けたも
のである。
入する開口部を有するとともに、版の先端をクラ
ンプするクランプ部材と正逆回転可能な一対のロ
ールからなる先端支持機構を設け、これら一対の
ロールは、印刷用紙の連続給送状態で前記版胴内
に版の先端が前記開口部から挿入されると、前記
クランプ部材によつてクランプする位置まで引き
込むよう正方向に回転される一方、クランプされ
た版の先端が、クランプ状態を解除されると、版
の先端を前記版胴外へ強制的に排出するために、
版の先端に対して前記版胴の回転状態における所
定回転角度範囲で連続的に排出力を付与するよう
逆方向に回転されるよう構成し、さらに、前記先
端支持機構における、前記開口部の全部もしくは
少なくとも一部、例えば開口部の上縁あるいは下
縁、を含む分割部を、版胴に着脱自在に設けたも
のである。
分割部を脱却すると、版胴内に設けた版の先端
支持機構が分割部とともに離脱可能となるので、
開口部から手を挿入して前記支持機構の保守管理
作業を行う必要がなく、前記開口部の上下間隔を
狭く設定することが可能になる。また、版の先端
に対しては、一対のロールによつて強制的な排出
力が所定時間連続的に付与されるので、前記開口
部の上下間隔を狭く設定しても、確実な排出動作
がなされる。
支持機構が分割部とともに離脱可能となるので、
開口部から手を挿入して前記支持機構の保守管理
作業を行う必要がなく、前記開口部の上下間隔を
狭く設定することが可能になる。また、版の先端
に対しては、一対のロールによつて強制的な排出
力が所定時間連続的に付与されるので、前記開口
部の上下間隔を狭く設定しても、確実な排出動作
がなされる。
以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図乃至第3図は本考案を輪転機に適用した
場合の一実施例を示し、第1図は版胴の側面断面
図、第2図は印刷時における版替装置部分の概略
的側面図、第3図a乃至fは版替動作の動作説明
図である。
場合の一実施例を示し、第1図は版胴の側面断面
図、第2図は印刷時における版替装置部分の概略
的側面図、第3図a乃至fは版替動作の動作説明
図である。
まず、版胴の構成について説明する。
第1図において、版胴1は、本体1aと、この
本体1aに対して着脱自在な断面かまぼこ状の分
割部1bを有し、この分割部1bは常時はボルト
2,3によつて固定されている。前記版胴1は、
図示していない適宜な回転駆動源に連繋され、所
定方向(第2図矢印方向)に回転駆動される。
本体1aに対して着脱自在な断面かまぼこ状の分
割部1bを有し、この分割部1bは常時はボルト
2,3によつて固定されている。前記版胴1は、
図示していない適宜な回転駆動源に連繋され、所
定方向(第2図矢印方向)に回転駆動される。
次に、版胴1に設けた版の先端支持機構につい
て説明する。
て説明する。
分割部1bの周方向中央には、版4(第2図参
照)の先端を挿入するための開口部5が版胴1の
軸方向に伸びるよう設けられており、前記開口部
5の上下間隔は、版4の厚みよりは大きいが、指
の挿入は不能な程度の狭い間隔に設定されてい
る。
照)の先端を挿入するための開口部5が版胴1の
軸方向に伸びるよう設けられており、前記開口部
5の上下間隔は、版4の厚みよりは大きいが、指
の挿入は不能な程度の狭い間隔に設定されてい
る。
前記分割部1bには、前記開口部5に続く空間
部6が形成され、この空間部6内の前記開口部5
近傍には、挿入された版4の先端を支持する上下
一対のゴム製のロール7,8が回転自在に支持さ
れている。これらのロール7,8は、版胴1と同
一の回転駆動源に正逆回転駆動し得るように連繋
されており、版4の挿入時には引き込み方向(正
方向)に回転し、版4の排出時には繰り出し方向
(逆方向)に回転するよう制御される。すなわち、
前記一対のロール7,8は版4に対する強制的な
排出力を付与するよう構成されているものであ
る。
部6が形成され、この空間部6内の前記開口部5
近傍には、挿入された版4の先端を支持する上下
一対のゴム製のロール7,8が回転自在に支持さ
れている。これらのロール7,8は、版胴1と同
一の回転駆動源に正逆回転駆動し得るように連繋
されており、版4の挿入時には引き込み方向(正
方向)に回転し、版4の排出時には繰り出し方向
(逆方向)に回転するよう制御される。すなわち、
前記一対のロール7,8は版4に対する強制的な
排出力を付与するよう構成されているものであ
る。
前記空間部6内には、前記一対のロール7,8
に続いて、版胴1内に供給された版4の天地方向
の位置決めを行うための凹部9が、所定間隔をお
いて前記空間部6の一部を遮断して複数個形成さ
れている(但し、1個のみ図示)。したがつて、
開口部5から版4の先端が挿入されると、前記一
対のロール7,8によつてこれが支持されて前記
凹部9に突きあてられ、正確な位置決めが行われ
るとともに、一旦位置決めされた版4は、前記一
対のロール7,8によつてその状態が維持され
る。
に続いて、版胴1内に供給された版4の天地方向
の位置決めを行うための凹部9が、所定間隔をお
いて前記空間部6の一部を遮断して複数個形成さ
れている(但し、1個のみ図示)。したがつて、
開口部5から版4の先端が挿入されると、前記一
対のロール7,8によつてこれが支持されて前記
凹部9に突きあてられ、正確な位置決めが行われ
るとともに、一旦位置決めされた版4は、前記一
対のロール7,8によつてその状態が維持され
る。
空間部6の前記凹部9によつて遮断されていな
い奥部分には、前記ロール7の回転軸とほぼ平行
に配置された回動軸10に、所定間隔をおいてク
ランプ部材である断面L字状のクランプ爪11
が、複数個ねじ止めされている(但し、1個のみ
図示)。クランプ爪11は、一対のロール7,8
によつて支持され凹部9に突きあてられた版4の
先端をクランプするもので、図示していないスプ
リングの付勢力により、クランプ方向(仮想線図
示状態方向)に付勢されている。そして、回動軸
10が前記付勢力に抗して所定状態に支持される
ことにより、クランプ爪11は実線図示状態とな
り、クランプ動作を解除するものである。
い奥部分には、前記ロール7の回転軸とほぼ平行
に配置された回動軸10に、所定間隔をおいてク
ランプ部材である断面L字状のクランプ爪11
が、複数個ねじ止めされている(但し、1個のみ
図示)。クランプ爪11は、一対のロール7,8
によつて支持され凹部9に突きあてられた版4の
先端をクランプするもので、図示していないスプ
リングの付勢力により、クランプ方向(仮想線図
示状態方向)に付勢されている。そして、回動軸
10が前記付勢力に抗して所定状態に支持される
ことにより、クランプ爪11は実線図示状態とな
り、クランプ動作を解除するものである。
続いて、版胴1に設けた版の後端支持機構につ
いて説明する。分割部1bの周面における開口部
5の若干上方には、版4の後端部分を吸着支持す
るための吸気口12が、所定間隔をおいて複数個
開口されている(但し、1個のみ図示)。各吸気
口12は、図示していない真空吸引装置に連通さ
れた流通路13に連通し、前記真空吸引装置によ
つて前記各吸気口12に真空吸引力を作用させる
のである。
いて説明する。分割部1bの周面における開口部
5の若干上方には、版4の後端部分を吸着支持す
るための吸気口12が、所定間隔をおいて複数個
開口されている(但し、1個のみ図示)。各吸気
口12は、図示していない真空吸引装置に連通さ
れた流通路13に連通し、前記真空吸引装置によ
つて前記各吸気口12に真空吸引力を作用させる
のである。
次に、第2図に基づき上述した版胴1を用いた
輪転機の自動版替装置について説明する。
輪転機の自動版替装置について説明する。
版4を周面に支持した版胴1は、圧胴14と対
接して、互いに矢印方向である逆方向に回転駆動
されることにより、用紙26が矢印A方向に移送
されて印刷が行われる。前記版胴1の周囲の所定
位置にはそれぞれ、版4を版胴1へ供給するため
の版供給部15、版胴1周面へ版4を密着させる
ためのしごきロール16、図示していないインキ
貯蔵部のインキを版面に付与するための複数のイ
ンキングロール17、印刷が終了し版胴1から排
出された版4を適宜な場所に搬送するための版搬
出部18が設けられている。
接して、互いに矢印方向である逆方向に回転駆動
されることにより、用紙26が矢印A方向に移送
されて印刷が行われる。前記版胴1の周囲の所定
位置にはそれぞれ、版4を版胴1へ供給するため
の版供給部15、版胴1周面へ版4を密着させる
ためのしごきロール16、図示していないインキ
貯蔵部のインキを版面に付与するための複数のイ
ンキングロール17、印刷が終了し版胴1から排
出された版4を適宜な場所に搬送するための版搬
出部18が設けられている。
前記供給部15は、供給すべき新版4aを版胴
1へ向けて送り出すための上下一対の繰り出しロ
ール19,20と、前記新版4aの供給を規制す
るために新版4aの前後をそれぞれ係止する起伏
自在な前ストツパー21及び後ストツパー22と
からなつており、この版供給部15において、前
記新版4aは軸方向の位置決めがなされる。前記
繰り出しロール19は、前記版胴1と同一の回転
駆動源に連繋されて回転駆動されるとともに、前
記繰り出しロール20上の新版4aに対して接離
自在であり、図示状態である印刷時には離反して
いるが、これが接触すると前記新版4aに版胴1
方向への繰り出し力が作用するものである。ま
た、図示印刷状態時には、前記各ストツパー2
1,22はともに伏した係止状態にある。
1へ向けて送り出すための上下一対の繰り出しロ
ール19,20と、前記新版4aの供給を規制す
るために新版4aの前後をそれぞれ係止する起伏
自在な前ストツパー21及び後ストツパー22と
からなつており、この版供給部15において、前
記新版4aは軸方向の位置決めがなされる。前記
繰り出しロール19は、前記版胴1と同一の回転
駆動源に連繋されて回転駆動されるとともに、前
記繰り出しロール20上の新版4aに対して接離
自在であり、図示状態である印刷時には離反して
いるが、これが接触すると前記新版4aに版胴1
方向への繰り出し力が作用するものである。ま
た、図示印刷状態時には、前記各ストツパー2
1,22はともに伏した係止状態にある。
しごきロール16は、回転自在でかつ版胴1周
面に対してエアーシリンダーにより接離自在に構
成されている。そして、版胴1に対する圧着は、
前記版胴1の開口部5が対応位置する直前に圧着
し、版4の後端部が通過した直後に離反するよう
制御される。すなわち、しごきロール16は、版
胴1の周面に支持された新たな版4の全部に圧着
してこれを前記周面に密着させる一方、インキが
付与された後の版4には接触することがないもの
である。したがつて、しごきロール16にインキ
が付着することがないから、次ぎに圧着する版4
を汚すことがない。
面に対してエアーシリンダーにより接離自在に構
成されている。そして、版胴1に対する圧着は、
前記版胴1の開口部5が対応位置する直前に圧着
し、版4の後端部が通過した直後に離反するよう
制御される。すなわち、しごきロール16は、版
胴1の周面に支持された新たな版4の全部に圧着
してこれを前記周面に密着させる一方、インキが
付与された後の版4には接触することがないもの
である。したがつて、しごきロール16にインキ
が付着することがないから、次ぎに圧着する版4
を汚すことがない。
版搬出部18は、適宜な回転駆動系によつて循
環駆動される搬出ベルト23と、版胴1から排出
された旧版4b(第3図参照)を前記搬出ベルト
23上に導くべく回転駆動される上下一対のガイ
ドロール24,25とからなつている。前記各ガ
イドロール24,25の回転速度は、版胴1の回
転速度よりも若干速く設定され、前記版胴1から
排出された旧版4bを引き込んだ時に、前述の速
度差によつて旧版4bのたるみを吸収するよう構
成されている。また、前記ガイドロール24,2
5の図示していない回転駆動系の適所には、公知
のトルクリミツタ機構が設けられており、前記旧
版4bに所定以上の張力がかかると、この機構が
作動して前記ガイドロール24,25と版胴1の
回転速度が一致し、旧版4bは常に一定の張力で
版胴1から排出されるものである。
環駆動される搬出ベルト23と、版胴1から排出
された旧版4b(第3図参照)を前記搬出ベルト
23上に導くべく回転駆動される上下一対のガイ
ドロール24,25とからなつている。前記各ガ
イドロール24,25の回転速度は、版胴1の回
転速度よりも若干速く設定され、前記版胴1から
排出された旧版4bを引き込んだ時に、前述の速
度差によつて旧版4bのたるみを吸収するよう構
成されている。また、前記ガイドロール24,2
5の図示していない回転駆動系の適所には、公知
のトルクリミツタ機構が設けられており、前記旧
版4bに所定以上の張力がかかると、この機構が
作動して前記ガイドロール24,25と版胴1の
回転速度が一致し、旧版4bは常に一定の張力で
版胴1から排出されるものである。
なお、前述した各構成要素による後述する一連
の版4の給排動作のタイミングは、図示していな
いカム機構及び近接スイツチによつて制御される
ものである。
の版4の給排動作のタイミングは、図示していな
いカム機構及び近接スイツチによつて制御される
ものである。
続いて、本実施例の版替動作を第2図及び第3
図に基づいて説明する。
図に基づいて説明する。
第2図の印刷時状態において、あらかじめ設定
された規定枚数の印刷が終了すると、図示してい
ないカウンターから版替指令信号が発せられる。
版胴1が回転して、開口部5が真上をやや過ぎた
位置までくると、前記指令信号を受けた近傍スイ
ツチがこれを検出して検出信号が発せられ、カム
機構がオン動作される。さらに版胴1が回転して
開口部5が真下をやや過ぎた位置まで来ると、前
記カム機構の作用によつて、クランプ爪11は版
4bの先端に対するクランプを解除し、一対のロ
ール7,8は繰り出し方向に回転する。(第3図
a参照)これによつて、版4bの先端は版胴1か
ら離脱し始め、排版動作が開始される。
された規定枚数の印刷が終了すると、図示してい
ないカウンターから版替指令信号が発せられる。
版胴1が回転して、開口部5が真上をやや過ぎた
位置までくると、前記指令信号を受けた近傍スイ
ツチがこれを検出して検出信号が発せられ、カム
機構がオン動作される。さらに版胴1が回転して
開口部5が真下をやや過ぎた位置まで来ると、前
記カム機構の作用によつて、クランプ爪11は版
4bの先端に対するクランプを解除し、一対のロ
ール7,8は繰り出し方向に回転する。(第3図
a参照)これによつて、版4bの先端は版胴1か
ら離脱し始め、排版動作が開始される。
一対のロール7,8によつて版胴1の開口部5
から強制的に確実に排出された旧版4bの先端
は、一対のガイドロール24,25に引き込ま
れ、旧版4bは搬出ベルト23上に順次導かれて
いく。一方、版胴1の回転により開口部5が新版
4aの待機位置に対応するやや手前に至ると、前
記一対のロール7,8は逆転して引き込み方向に
回転する。そして、開口部5が新版4aの待機位
置に対応すると、各ストツパー21,22は係止
状態を解除し、繰り出しロール19は新版4aに
接触して、新版4aの先端が開口部5から版胴1
の分割部1b内へ挿入される。新版4aの先端が
引き込み方向に回転している一対のロール7,8
に挟持されると、凹部9内に送り込まれてその奥
端面により位置決めされる。(第3図b参照) 位置決めが終了すると、繰り出しロール19は
新版4aから離反し、新版4aは、前述の回転状
態にある一対のロール7,8に支持されて位置決
め状態を維持したまま、カム機構の作用で変位し
たクランプ爪11によつて正確にクランプされ
る。このクランプ動作の後、前記一対のロール
7,8の回転は停止する。(第3図c参照) 版胴1が回転して開口部5の下縁がしごきロー
ル16の対応位置よりやや手前に至ると、前記し
ごきロール16は版胴1に圧着される。これによ
つて、版胴1に先端が支持された新版4aは、版
胴1の回転にともない、前記しごきロール16に
しごかれて順次版胴1の周面に密着されていく。
(第3図d参照)版胴1がさらに回転して、前述
した近接スイツチが2度目の検出信号を発する
と、繰り出しロール19、一対のロール7,8及
びクランプ爪11をそれぞれ制御するカム機構は
オフ動作され、以後版替指令信号が発せられるま
で、同一状態を維持する。一方旧版4bは、その
後端が真下をやや過ぎると、吸気口12に作用し
ていた真空吸引力が解除され、版胴1から完全に
離反する。この離反状態に至るまで、旧版4bは
常に、一対のガイドロール24,25により一定
の張力を加えられながら搬出ベルト23上に導か
れるので、たるむことがなく、最後まできれいに
印刷でき、しかも印刷不能部分がほとんど存在し
ないから、損紙が発生することがない。
から強制的に確実に排出された旧版4bの先端
は、一対のガイドロール24,25に引き込ま
れ、旧版4bは搬出ベルト23上に順次導かれて
いく。一方、版胴1の回転により開口部5が新版
4aの待機位置に対応するやや手前に至ると、前
記一対のロール7,8は逆転して引き込み方向に
回転する。そして、開口部5が新版4aの待機位
置に対応すると、各ストツパー21,22は係止
状態を解除し、繰り出しロール19は新版4aに
接触して、新版4aの先端が開口部5から版胴1
の分割部1b内へ挿入される。新版4aの先端が
引き込み方向に回転している一対のロール7,8
に挟持されると、凹部9内に送り込まれてその奥
端面により位置決めされる。(第3図b参照) 位置決めが終了すると、繰り出しロール19は
新版4aから離反し、新版4aは、前述の回転状
態にある一対のロール7,8に支持されて位置決
め状態を維持したまま、カム機構の作用で変位し
たクランプ爪11によつて正確にクランプされ
る。このクランプ動作の後、前記一対のロール
7,8の回転は停止する。(第3図c参照) 版胴1が回転して開口部5の下縁がしごきロー
ル16の対応位置よりやや手前に至ると、前記し
ごきロール16は版胴1に圧着される。これによ
つて、版胴1に先端が支持された新版4aは、版
胴1の回転にともない、前記しごきロール16に
しごかれて順次版胴1の周面に密着されていく。
(第3図d参照)版胴1がさらに回転して、前述
した近接スイツチが2度目の検出信号を発する
と、繰り出しロール19、一対のロール7,8及
びクランプ爪11をそれぞれ制御するカム機構は
オフ動作され、以後版替指令信号が発せられるま
で、同一状態を維持する。一方旧版4bは、その
後端が真下をやや過ぎると、吸気口12に作用し
ていた真空吸引力が解除され、版胴1から完全に
離反する。この離反状態に至るまで、旧版4bは
常に、一対のガイドロール24,25により一定
の張力を加えられながら搬出ベルト23上に導か
れるので、たるむことがなく、最後まできれいに
印刷でき、しかも印刷不能部分がほとんど存在し
ないから、損紙が発生することがない。
旧版4bの排出が終了し、新版4aの後端がし
ごきロール16によつて版胴1に密着されると、
吸気口12に再び真空吸引力が作用し、新版4a
は版胴1に円筒状に支持される。そして、開口部
5の上縁が対応位置する直前に、前記しごきロー
ル16は、版胴1から離反される。(第3図e参
照) 続いて、図示していないスタツカより、次ぎに
供給すべき新版4aがもたらされ、所定の待機状
態にセツトされて、新たな版替動作に備えるもの
である。(第3図f及び第2図参照) 本実施例においては、上述したところで明らか
なように、分割部1bは開口部5の全部を含むと
ともに、その内部にクランプ爪11や一対のロー
ル7,8をはじめとする版4の先端支持機構が配
置されている。したがつて、各ボルト2,3を外
して前記分割部1bを脱却すると、版4の先端支
持機構をも離脱することができ、前記各機構の保
守管理は極めて容易である。
ごきロール16によつて版胴1に密着されると、
吸気口12に再び真空吸引力が作用し、新版4a
は版胴1に円筒状に支持される。そして、開口部
5の上縁が対応位置する直前に、前記しごきロー
ル16は、版胴1から離反される。(第3図e参
照) 続いて、図示していないスタツカより、次ぎに
供給すべき新版4aがもたらされ、所定の待機状
態にセツトされて、新たな版替動作に備えるもの
である。(第3図f及び第2図参照) 本実施例においては、上述したところで明らか
なように、分割部1bは開口部5の全部を含むと
ともに、その内部にクランプ爪11や一対のロー
ル7,8をはじめとする版4の先端支持機構が配
置されている。したがつて、各ボルト2,3を外
して前記分割部1bを脱却すると、版4の先端支
持機構をも離脱することができ、前記各機構の保
守管理は極めて容易である。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、分割部1bの形状、大きさ
は種々変更可能であり、開口部5の少なくとも一
部を含んでいればよいのである。また、本考案を
輪転機以外の各種印刷機にも適用できることはも
ちろんである。
のではなく、例えば、分割部1bの形状、大きさ
は種々変更可能であり、開口部5の少なくとも一
部を含んでいればよいのである。また、本考案を
輪転機以外の各種印刷機にも適用できることはも
ちろんである。
以上説明したところで明らかなように、本考案
によれば、版胴に設けた版の先端支持機構の少な
くとも開口部の一部を含む部分を分割可能とする
ことによつて、版の先端支持機構等の保守管理が
極めて容易となるとともに、強制的な排出力を付
与することによつて、版先端の確実な排出を保証
することにより、開口部の上下間隔を狭く設定す
ることが可能となり、印刷時における用紙の印刷
不能部分をほとんどなくして無駄を省けるほか、
保守管理の容易性によつて版胴内の機構に構成的
な制約は存在しないので、自動版替装置、特に印
刷を連続的に行いながら版替を行う装置への適用
が可能となり、さらに、前記版先端の支持及び排
出を行う機構は版胴内に設けるので、版胴の周囲
に十分なスペースがない場合でも対応できるとい
う多くの効果を奏し得る。
によれば、版胴に設けた版の先端支持機構の少な
くとも開口部の一部を含む部分を分割可能とする
ことによつて、版の先端支持機構等の保守管理が
極めて容易となるとともに、強制的な排出力を付
与することによつて、版先端の確実な排出を保証
することにより、開口部の上下間隔を狭く設定す
ることが可能となり、印刷時における用紙の印刷
不能部分をほとんどなくして無駄を省けるほか、
保守管理の容易性によつて版胴内の機構に構成的
な制約は存在しないので、自動版替装置、特に印
刷を連続的に行いながら版替を行う装置への適用
が可能となり、さらに、前記版先端の支持及び排
出を行う機構は版胴内に設けるので、版胴の周囲
に十分なスペースがない場合でも対応できるとい
う多くの効果を奏し得る。
図は本考案を輪転機に適用した場合の好適な実
施例を示し、第1図は版胴の第1実施例を示す概
略的側面断面図、第2図は同じく印刷状態時にお
ける版胴を断面とした版替装置全体の概略的側面
図、第3図a乃至fは版替動作の動作説明図であ
る。 1,31……版胴、1b……分割部、4,4
a,4b……版、5……開口部、6……空間部、
7,8……ロール、9……凹部、11……クラン
プ爪。
施例を示し、第1図は版胴の第1実施例を示す概
略的側面断面図、第2図は同じく印刷状態時にお
ける版胴を断面とした版替装置全体の概略的側面
図、第3図a乃至fは版替動作の動作説明図であ
る。 1,31……版胴、1b……分割部、4,4
a,4b……版、5……開口部、6……空間部、
7,8……ロール、9……凹部、11……クラン
プ爪。
Claims (1)
- 版胴の周面に版をほぼ円筒状に支持し、前記版
胴を回転させて印刷を行う印刷機において、前記
版胴内には、その周面に版の先端を挿入する開口
部を有するとともに、版の先端をクランプするク
ランプ部材と正逆回転可能な一対のロールからな
る先端支持機構を設け、これら一対のロールは、
印刷用紙の連続給送状態で前記版胴内に版の先端
が前記開口部から挿入されると、前記クランプ部
材によつてクランプする位置まで引き込むよう正
方向に回転される一方、クランプされた版の先端
が、クランプ状態を解除されると、版の先端を前
記版胴外へ強制的に排出するために、版の先端に
対して前記版胴の回転状態における所定回転角度
範囲で連続的に排出力を付与するよう逆方向に回
転されるよう構成され、前記先端支持機構の少な
くとも開口部の一部を含む分割部を着脱自在に設
けたことを特徴とする印刷機の版胴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985047270U JPH045325Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985047270U JPH045325Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61162440U JPS61162440U (ja) | 1986-10-08 |
JPH045325Y2 true JPH045325Y2 (ja) | 1992-02-14 |
Family
ID=30562437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985047270U Expired JPH045325Y2 (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH045325Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035845A (ja) * | 1973-08-02 | 1975-04-04 | ||
JPS5672959A (en) * | 1979-11-16 | 1981-06-17 | Ricoh Co Ltd | Sheet clamping device |
JPS5919156A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Komori Printing Mach Co Ltd | 印刷機用ロ−タリバルブ装置 |
-
1985
- 1985-03-30 JP JP1985047270U patent/JPH045325Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035845A (ja) * | 1973-08-02 | 1975-04-04 | ||
JPS5672959A (en) * | 1979-11-16 | 1981-06-17 | Ricoh Co Ltd | Sheet clamping device |
JPS5919156A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Komori Printing Mach Co Ltd | 印刷機用ロ−タリバルブ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61162440U (ja) | 1986-10-08 |
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