JPH0452610A - レンズ鏡筒の位置決め機構および位置決め方法 - Google Patents

レンズ鏡筒の位置決め機構および位置決め方法

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JPH0452610A
JPH0452610A JP16225590A JP16225590A JPH0452610A JP H0452610 A JPH0452610 A JP H0452610A JP 16225590 A JP16225590 A JP 16225590A JP 16225590 A JP16225590 A JP 16225590A JP H0452610 A JPH0452610 A JP H0452610A
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lens holding
frame
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レンズ鏡筒、詳しくは、固定枠と可動レンズ
保持枠を有するレンズ鏡筒の位置決め機構およびその方
法に関する。
[従来の技術] 近年、ズームレンズ付カメラ等は、小型化あるいは高精
度化の傾向にあり、それらのカメラにおけるレンズ鏡筒
のズーム、フォーカス等のための進退機構として、各種
のものが提案されている。
特に、小型カメラの場合の進退機構の従来の構造の一つ
として、第1のレンズ保持枠の外周部に固定された2本
の棒状の案内部材である真直ロッドにより摺動自在に第
2のレンズ保持枠が支持されるものがある。そして、上
記第2のレンズ保持枠は、ロッドに嵌入するスリーブを
介して支持され、該スリーブは、上記第2のレンズ保持
枠の圧入嵌合穴に圧入して固定されていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記従来のスリーブを圧入穴に圧入する構造
の場合は、上記圧入穴の位置1寸法、光軸に対する平行
度等を非常に高精度に仕上げる必要があり、部品コスト
上不利となる。更に、上記スリーブは光軸に対して正確
に平行に固定される必要があるが、上記圧入による固定
構造では平行度の精度を確保することが難かしく、上記
他の保持枠の進退移動に不具合が生じることかある。
本発明の目的は、上述の不具合点を解消するため、棒状
の案内部材に嵌合するスリーブをレンズ保持枠の遊嵌状
の穴に保持した状態で固着するか、あるいは、上記案内
部材が第1のレンズ保持枠に支持されている場合には、
上記スリーブが遊嵌する第2の保持枠と上記第1の保持
枠の光軸を一致させ、その状態でスリーブを第2のレン
ズ保持枠に固着する構造とし、従来例のようにスリーブ
嵌合穴の位置1寸法、光軸に対する平行度等高精度に保
つ必要はなく、従って、部品コストを低く抑え、更に、
高精度のレンズ枠移動を可能とするなどの特徴を有する
レンズ鏡筒の位置決め機構およびその方法を提供するに
ある。
[課題を解決するための手段および作用コ本発明のレン
ズ鏡筒の位置決め機構およびその方法の一つは、レンズ
保持枠と、光軸方向に延出する棒状の案内部材と、この
案内部材に嵌合すると共に、上記レンズ保持枠に遊嵌す
るスリーブ部材とを具備しており、上記レンズ保持枠と
スリーブ部材との間を固着することを特徴とし、また、
他の一つは、第1のレンズ保持枠と、この第1のレンズ
保持枠のレンズ光軸に平行に延出するように固定された
棒状の案内部材と、この案内部材に嵌合するスリーブ部
材と、このスリーブ部材に遊嵌する第2のレンズ保持枠
とを具備しており、上記第1のレンズ保持枠と第2のレ
ンズ保持枠との光軸を一致させた後に、第2のレンズ保
持枠とスリーブ部材との間を固着することを特徴とする
[実 施 例] 以下、図示の実施例に基づいて本発明を説明する。
第1.2図は、それぞれ本発明の一実施例を示すレンズ
鏡筒の位置決め機構を内蔵するズームレンズ鏡筒の分解
斜視図および沈胴状態での縦断面図である。このズーム
レンズ鏡筒はズーミングとフォーカシングおよび沈胴動
作を行うことを可能とするものである。本ズームレンズ
鏡簡の主要構成は、固定枠1と、固定枠1に固着される
固定鏡枠2と、フォーカスリング3と、内側ズーム環4
と、外側ズーム環5と、合焦レンズ群枠である第1群枠
6と、同じく、合焦レンズ群枠であって第1のレンズ保
持枠である第2群レンズ保持枠7と、合焦レンズ以外の
レンズ群枠であって第2のレンズ保持枠である第3群レ
ンズ保持枠8と、第4群レンズ保持枠9と、第5群レン
ズ保持枠10と上記6粋に直接あるいは間接的にそれぞ
れ保持される第1.2,3,4.5群レンズ20,21
,22、 23. 24 (第2図参照)と、フォーカ
ス駆動ユニット11と、ズーム駆動ユニット12、絞り
ユニット13およびズームエンコーダ部によって構成さ
れている。なお、上記各レンズ群20〜24は、第1図
(A) 、 (B)には図示していないが、第2図の断
面図にそれぞれ示されている。
上記固定枠1は、カメラ本体のミラーボックス16にス
ペーサ14.15を介して固着される。
なお、上記スペーサ14.15によって第4図に示され
るようにミラーボックス16に装着された、可動反射ミ
ラー19を保持するミラー枠17と上記固定枠1間の距
離を調整する。また、固定枠1はその中央部に第5群レ
ンズ枠10を支持する穴1aを、また、固定鏡枠2が嵌
合する嵌合部1dを取付フランジ部に一体的に有してい
る。更に、内側ズーム環4を光軸0回りに回動自在に支
持する円筒部1eを有し、その内側ズーム環4の光軸方
向の移動を規制するための摺動ピン1gがネジ1fによ
って上記円筒部le上に固着されている。
また、上記固定枠1には第2群メインロッド7eおよび
第2群サブロッド7fを光軸方向に摺動自在に支持する
嵌合穴部1bと嵌合長穴ICが設けられている。更に、
フォーカス駆動ユニット11が、上記円筒部1eの一部
を切欠いて設けられる取付面1hに取り付けられる。ま
た、ズーミング駆動ユニット12も同様に固定枠1に取
り付けられている。更に、絞りユニット13を操作する
チャージレバー25も固定枠1にその軸穴25a部を介
して枢着されている。
固定鏡枠2は、円筒形状を有し、上記固定枠1の嵌合部
1dにその内周部2aが嵌合した状態で固着される。そ
の円筒部には、光軸0に沿って第1群枠6と第2群レン
ズ保持枠7の案内用直進溝2b、2cと、また、固定枠
1側の内周の周方向に沿ってフォーカスリング3の軸方
向位置規制用の有底の内周溝2gが、また同様に、固定
枠側と反対の円筒部の周方向に沿って接点台13の軸方
向位置規制用の長穴2dがそれぞれ設けられている。な
お、上記直進溝20は第14図の展開図に示されるよう
に、嵌入されるローラ7jの外径寸法に対して等しい幅
を持つズーム領域の溝部2hと、該外径寸法より大きい
幅を持つ沈胴領域の溝部21とから形成されるものとす
る。この溝部21は鏡枠沈胴時に用いられる部分である
フォーカスリング3はリング形状であって、その外周部
は固定鏡枠2の内周2aと嵌合し、また、その内周部に
はフォーカス駆動ユニット11の出力ギヤ−11aと噛
合する内歯ギヤー3eが設けられている。また、上記外
周部のビン固着部には、摺動ピン3bがネジ3aによっ
て固着される。摺動ピン3bは上記固定鏡枠2の内周溝
2gに摺動自在に嵌合され、本フォーカスリング3の光
軸O方向の移動を禁止している。また、外側ズーム環5
の内周に遊嵌する突起部上のピン固着部3gには、該ズ
ーム環5を光軸方向に移動させる摺動ピン3dがネジ3
Cによって固着される。なお、該摺動ピン3dは該ズー
ム環5のフォーカスカム溝5bに摺動自在に嵌入される
内側ズーム環4は、円筒形状の部材であって、その内周
部は前記固定枠1の円筒部1eに回動自在に嵌合し、そ
の内周部に設けられる内周溝4dに固定枠1の摺動ピン
1gが嵌入され、本ズーム環4の光軸方向の移動が禁止
される。そして、該内周部には、ズーム制御信号に基づ
いて駆動される前記ズーム駆動ユニット12の出力ギヤ
−12aが噛合する内歯ギヤー4Cが設けられている。
また、このズーム環4は第3,4群レンズ保持枠8,9
をズーミング駆動させるための第1のカム手段であるカ
ム溝4a、4bが設けられる。そして、それらのカム溝
4a、4bには第3,4群レンズ保持枠8.9に固着さ
れる摺動ピン8j。
9fが嵌合されるが、そのカム形状は第13図の展開図
に示されるように、それぞれ光軸方向の変位を有しない
鏡枠沈胴状態に対応する沈胴領域のカム溝部4g、4h
と、光軸方向のズーム変位を有するズーム領域のカム溝
4i、4jとで形成されている。また、その外周部には
外側ズーム環5の直進溝5aに嵌入される連結部材であ
るローラ4fがビン4eによって回転自在に支持されて
いる。
外側ズーム環5は、円筒形状部材であって、その外周部
および内周部は、上記固定鏡枠2および第1群枠6に、
それぞれ回動あるいは摺動自在に嵌入される。そして、
光軸0に沿って直進溝5aが設けられ、その溝に嵌合さ
れるローラ4fを介して上記内側ズーム環4によってズ
ーム量に対応した回動駆動がなされる。更に、本ズーム
環5にはフォーカシング繰出し量に対応するフォーカス
カム溝5bが設けられ、フォーカスリング3の摺動ピン
3dが嵌入されているので、本ズーム環5はフォーカシ
ング量だけ光軸方向に直進移動せしめられる。
更に、本ズーム環5には、第2のカム手段であるカム溝
5c、5dが設けられている。そして、それらのカム溝
5c、5dには、第1群枠6、および、第2群レンズ保
持枠7に支持される第1゜2群ローラ6b、7jが嵌入
される。従って、本ズーム環5のズーミングによる回動
に応じて、または、フォーカシングによる軸方向の移動
に応じて第1群枠6よおび第2群レンズ保持枠7は光軸
0方向に変位せしめられる。なお、上記カム溝5c、5
dは、それぞれフォーカシング、ズーミング時の駆動位
置を与えるズーム領域のカム部5i、5hとカメラ非使
用時に第1群枠6、または、第2群レンズ保持枠7を沈
胴位置まで移動させるため、即ち、カメラ本体側へ繰り
込むための沈胴領域のカム部5j、5gとから形成され
ている。なお、上記カム部5gの溝幅は挿入されるロー
ラ7jの外径寸法よりも大きく形成されており、上記繰
り込み時に各レンズ群間の干渉が生じないようになって
いる(第14図参照)。
また、本ズーム環5には、後述するズームエンコーダ用
の接片台13をガイドするための段付角穴5fが、固定
鏡枠2の長穴2dに対応する位置に設けられている。
第1群枠6は、第1群レンズ保持枠6Cが螺着されるも
のであって、円筒形状を有している。その外周部は、そ
の外側ズーム環5に摺動自在に嵌入している。そして、
その外周部のカム溝5Cの対応部6fには、ビン6aに
よって第1群ローラ6bが回転自在に取り付けられてい
る。該第1群ローラ6bは上記カム溝5c並びに固定鏡
枠2の直進溝2bにも嵌入されている。従って、この第
1群枠6は直進溝2によって光軸O方向に直進案内され
ながら該ズーム環5の回動乃至直進移動に応じて移動せ
しめられる。なお、該第1群枠6の内周には軸方向に沿
って薄肉部を形成する四部6eが設けられている。この
四部6eは後述する第2群駆動板7hの逃げ部となる。
第1群レンズ20は、第1群レンズ保持枠6Cに保持さ
れ、スペーサ6dによってレンズ間隔の調節がなされ、
上記第1群枠6に支持される。
第2群レンズ保持枠7は、第2群レンズ21が取り付け
られている第2群レンズ枠7aを保持するものである。
そして、第3図に示されるように、棒状の案内部材であ
るロッドを固定支持するために、外形部に2つのコの字
形切欠き部7bがレンズ枠光軸に対して対向して設けら
れている。該切欠き部の2辺7Cによって形成される面
はそれぞれレンズ枠光軸と平行となるように成形あるい
は機械加工等により形成せしめられる。上記切欠き部7
bに、棒状の案内部材である第2群メインロッド7eあ
るいは第2群サブロッド7fの一端を挿入し、くの字状
の固定片7を用いネジ7gを介して、固定片7の斜面に
より該ロッド7e、7fを圧接して固定せしめられる。
そして、上記固定片7の斜面で各ウッドを押圧するので
、ロッド7e、7fは、それぞれ上記切欠き部7bの2
辺7Cにそれぞれ当接する状態となり、結果的にはレン
ズ枠の光軸と平行して装着されることになる。
そして、装着された上記ロッド7e、7fの他の端部は
、上記固定枠1の嵌合穴1b、嵌合長穴ICに摺動自在
に挿入される。従って、第2群レンズ21が装着されて
いる第1のレンズ保持枠である第2群レンズ保持枠7は
、回転することなく光軸Oに沿って進退摺動可能となる
。また、上記ロッド7e、7fの中間部には、それらの
ロッドに摺動自在に支持案内される第2のレンズ保持枠
である第3群レンズ保持枠8が挿入される。
また、本保持枠7にはその軸方向の駆動用であって、光
軸方向に延出した第2群駆動板7hがネジを介して固着
されている。そして、この駆動板7hの先端部にはロー
ラ7jがピン71を介して回転自在に取り付けられてい
る。また、上記ローラ7jは、前述のように外側ズーム
環5のカム溝5cおよび固定鏡枠2の直進溝2cに嵌入
される。
従って、外側ズーム環5の回動および軸方向移動に伴っ
て、上記駆動板7hを介して第2群レンズ保持枠7が光
軸0方向に移動し、第2群レンズ21も同様に移動せし
められる。なお、上記駆動板7hは、その配置上、第1
群枠6に設けられている四部6eの空間部分に位置せし
められる。
第3群レンズ保持枠8は、第3群レンズ22を保持する
ものであって、第2群レンズ枠7上の光軸に対して対の
位置に固着された第2群メインロッド7eおよびサブロ
ッド7fによって光軸方向に摺動自在に支持される。即
ち、上記ロッド7eは、第3群レンズ保持枠8の切欠部
8Cに嵌入され、一方すプロット7fは、第4図の取付
状態図に示されるようにそれが嵌合するスリーブ8aを
介して上記保持枠8を支持する。このスリーブ8aは接
着剤Hにより上記保持枠8に固着されるが、スリーブ自
体の外径は上記保持枠8の取付穴8bに対して遊嵌する
寸法を有している。
上記接着を行うには、先ず・、それぞれ光軸と同心状に
形成される第2群レンズ保持枠7の凸状嵌合部7にと第
3群レンズ保持枠8の凹状嵌合部8dとを嵌合せしめ、
そのとき、上記ロッド7eは切欠8cに、また、ロッド
8fにはスリーブ8aを嵌合した状態で上記取付穴8b
に挿入される。そして、スリーブ8aと穴8bの隙間に
接着剤Hを流入させ接着を行う。このようにして第3群
レンズ保持枠8、更に、第3群レンズ22は、正しく光
軸中心にして同心的に取付けられ、回転せず光軸方向に
平行に、しかもガタなく進退摺動てきる状態となる。な
お、上記第3群レンズ保持枠8と第2群レンズ保持枠7
との間のロッド7fには両枠のガタ取りのための圧縮バ
ネ18が挿入されているものとする。
また、本第3群レンズ保持枠8には、後述する第4群レ
ンズ保持枠9を光軸O方向に摺動自在に支持するための
二本の第3群ロッド8h、サブロッド8kが取付けられ
ている。上記サブロッド8には第3群レンズ保持枠8に
光軸Oに平行状態で植設固定されている。その植設され
る穴8rは機械加工あるいは成形等で穴径、平行度等精
度よく穴明けがなされている。そして該穴8rにロッド
8kを圧入して植設する。なお、上記サブロッド8にと
ロッド8hとは、光軸Oに対して略対向して配設される
ものとする(第5図参照)。一方、ロッド8hは、第4
図に示されるように第3群レンズ保持枠8とその枠に設
けられた腕8eに支持されるが、その取付穴8g、8f
はロッド8hと遊嵌する状態とし、その固定は接着によ
って行われる。なお、その接着に先立って、第4群レン
ズ保持枠9に遊嵌するスリーブ9cを接着固定する。
即ち、該保持枠9の摺動腕部9aに設けられた貫通穴9
bに遊嵌するスリーブ9cを挿入し、機械的治具を用い
て、該枠9の光軸に対してスリーブ9の内径が平行にな
るように保持する。その状態で接着剤Hによりスリーブ
9cを穴9bに固着せしめる。そして、ロッド8hを上
記スリーブ9cに嵌入して貫通し、更に、上記腕8eの
遊嵌穴である穴8fと穴8gに挿入する。なお、ロッド
8hには、接着以前の位置ずれ防止用のE型止め輪8m
がその端部に取付けられている。
続いて、光軸に同心的に設けられる第4群レンズ保持枠
9の凸状嵌合部9gを、同様に光軸に同心的に設けられ
る第2群レンズ保持枠8の凹状嵌合部8pに嵌合せしめ
、同時に、サブロッド8kを上記保持枠9の切欠き9d
に嵌入せしめる。このようにして上記保持枠8,9の光
軸を一致させ、更に、ロッド8hの方向とを一致させて
、ロッド8hと保持枠8の穴8g、8fとを接着剤Hに
よって接着し固着せしめる。上記保持枠8,9に保持さ
れる第3,4群レンズ22.23は、光軸0に同心的に
取付けられ、しかも平行に移動させることができる。
この第3群レンズ保持枠8のビン取付部8sには、内側
ズーム環4に設けられるカム溝4aに嵌入される摺動ピ
ン8jがネジ8目こよって固着されているので、該ズー
ム環4の回動により、上記保持枠8が光軸O方向に進退
移動せしめられる。
また、上記第3群レンズ保持枠8の被写体側の面には絞
りユニット13が装着されている。そして、前記固定枠
1に枢着されているチャージレバ−25により、被チャ
ージレバー13aを介して絞りユニット13の絞り操作
が行われる。なお、被チャージレバー13aは光軸方向
に長い部材となっているので上記保持枠8が光軸方向に
移動してもチャージレバー25との係合は外れない。ま
た、この絞りユニット13には絞り調定用にフォトイン
クラブタと電磁石装置を内蔵しているためカメラ側と電
気的接続をしなければならない。そのため、このユニッ
ト13には絞り接続用フレキシブル基板13bが具備さ
れている。
上記第4群レンズ保持枠9は、第4群レンズ23を保持
するものであって、上述したように第3群レンズ保持枠
8の二本のロッド8h、8kによって光軸方向に摺動自
在に支持されている。なお、ロッド8hはスリーブ9C
を介して支持する。
そして、この第4群レンズ保持枠9の摺動腕部9aには
、内側ズーム環4に設けられるカム溝4bに嵌入される
摺動ビン9fがネジ9eによって固着されているので、
該ズーム環4の回動により、上記保持枠9が光軸O方向
に進退移動せしめられる。
第5群レンズ保持枠10は、第5群レンズ24を保持す
るものであって、その取付けは、まず、その外周10a
を固定枠の嵌合穴1aと嵌合させて該レンズ光軸と光軸
0を一致させる。そして、光軸方向位置決めのため保持
枠10の固定部tabをネジなどによって固定枠1に取
付けるものとする。
ズームエンコーダ部は、外側ズーム環5あるいは内側ズ
ーム環4の光軸回りの回転角を検出するものであって、
第6図にも示されるように、接片台13と、その接片台
13に固定され、エンコーダ基板14の導通パターン上
を摺動する接片13dと、エンコーダ基板14と、該基
板14を保護する金属板14aとで構成されている。上
記接片台13は、両側面への突起13cと、両側面にお
いて接片13d方向へのわずかの高さの縁部突起13a
とを有している。そして、外側ズーム環5の段部5kを
有する段付角穴5f部に挿入されるが、角穴5fの段部
5kに接片台13の縁部13bの裏面を当接させて装着
する。なお、その角穴5fは、ズーム環5の回転方向の
嵌合面5eが、接片台13の縁部13bと隙間なく嵌合
する寸法を有し、また、軸方向の長さは接片台13の縁
部突起13gの幅寸法に、ズーム環5の軸方向の最大移
動量を加えた寸法より大とする。
角穴5f部に対応した上方に固定鏡枠2の長穴2dが位
置せしめられるが、その長穴2dの回転方向の幅は、上
記接片台13の周方向の移動に対して外側ズーム環5の
回転駆動を許容する幅とし、一方、嵌合幅部2eである
軸方向の幅は、上記接片台13の縁部突起13aあるい
は両側面が摺動可能な嵌合寸法とする。従って、接片台
13は外側ズーム環5の軸方向移動全域において、その
回動角に応じて長穴2d上を接片台13が移動できるこ
とになる。そして、上記長穴2dに沿って配設されるエ
ンコーダ基板14上を接片13dが摺接して回転方向に
移動するので、上記ズーム環5のズーミングの回動角を
検出することができる。
なお、上記エンコーダ部において接片台13は上記突起
13cが長穴2dの幅部2eの縁で押えられた状態とな
っているため、接片台13が角穴5fから外れにくい構
造となっている。
上記フォーカス駆動ユニット11について第7〜11図
によって説明する。第7図は上記ユニット11の外観の
斜視図であって、第8図はその裏側から見た斜視図であ
る。また、第9図は上記第7図のY−Y断面を示す図で
ある。そして、上記ユニット11は、ユニットケース2
0と、フォーカス駆動用モータ21と、モータ出力軸2
1aに固着する出力歯車であるモータ出力ギヤ−21b
と、減速歯車列を構成するものであって、上記ギヤー2
1bと噛合するギヤー、太陽ギヤー、遊星ギヤーと、ユ
ニット出力ギヤ−11aと、ユニットケース止め板31
と、駆動ユニット回転検出部と、更に、上記モータ20
.PI2Bへの電気接続用フレキシブルプリント基板1
1sとによって構成されている。そして、本ユニット1
1は前述したように固定枠1の円筒部1eの一部を切欠
いた部分の取付面1hに取付けられる関係から、上記モ
ータ21や減速歯車列、また、そのケース20あるいは
ケース止め板31等が上記円筒部1eの曲率に沿って配
設されるものとする(第10図参照)。
上記回転検出部は、スリット板22とフォトインタラプ
タであるPI23とて構成される。そして、PI2Bは
潤滑性のあるスライド板23aを介してユニットケース
20にネジにより固着される。そして、PI2Bにその
回転によって入力信号を与えるスリット板22は、モー
タ出力ギヤ−21bに噛合するギヤー22aと一体的に
形成され、ケース20の軸部20aに回転自在に嵌入さ
れている。そして、ギヤー228の軸方向の抜は止めと
して上記スライド板23が作用する。
モータ出力ギヤ−21bからユニット出力ギヤ−lLa
間の減速歯車列による動力伝達経路は、まず、モータ出
力回転は、ギヤー21bに噛合するギヤー22aを介し
て、太陽ギヤ一部24bを有するギヤー24に伝達され
る。そして、上記太陽ギヤ一部24bの回転は、それと
噛合する3つの遊星ギヤー25に伝達される。その遊星
ギヤー25は、太陽ギヤー28の支持体に一体に設けら
れている軸部に軸方向の抜は止めが施されて軸支されて
いる。そして、ケース20の内壁に設けられた内歯ギヤ
ー20dと噛合している。従って、遊星ギヤー25は上
記太陽ギヤ一部24bの回転により自転および公転を行
い、その自転により上記太陽ギヤー28が回転する。以
下、その回転は、太陽ギヤー28と噛合する遊星ギヤー
26とそのギヤーによって回転せしめられる太陽ギヤー
29へ、更に、その太陽ギヤー29と噛合する遊星ギヤ
ー27とそのギヤーによって回転せしめられるギヤー3
0へ伝達され、更に、ギヤー30は最終段であるユニッ
ト出力ギヤ−112と噛合しており、該出力ギヤ−11
aより減速された回転出力が得られることになる。
なお、上記ギヤー24.ギヤー30および出力ギヤ−1
1,8は、それぞれユニットケース20と一体的に形成
される軸部20b、20c、20dに軸支される。そし
て、太陽ギヤー28.29に対しては支持軸部を用いる
ことなく、それぞれの3つの遊星ギヤー26または27
の噛合により軸心位置に保持される。また、軸方向は、
各々の端面を突合わせることによって保持されて回転す
る。
上記ギヤー30およびlLaをケース20内に位置決め
して保持せしめるためのユニットケース止め板31が装
着される。そのケース止め板31のケースへの装着は二
つの係止爪31bをケース20の取付穴20eの座の部
分に弾性を利用して係合せしめて装着する。
本ユニット11の鏡筒への取付は第1,9図に示される
ようにケース止め板31側を固定枠1の取付面1hに当
接させ、その位置出しダボ31aを対応する固定枠1の
穴に挿入して取付ネジ部20eにネジを螺着して本ユニ
ット11を鏡筒へ固定する。そして、固定枠1に回動自
在に支持される被駆動部材であるフォーカスリング3の
内歯ギヤー3eと上記ユニット出力ギヤ−112を噛合
せしめ、フォーカス駆動可能状態とする。そして、モー
タ21のモータ出力ギヤ−21bが固着された出力軸2
1aは、光軸方向に対して平行なM方向に延出しており
、ギヤー21bに噛合する上記一連の減速歯車列の伝達
経路は上記M方向とは逆のN方向に伝達される。そして
、取付面側に位置するユニット出力ギヤ−11aより回
転出力が取出されることになる。
上記電気接続用プリント基板11Sは、第7゜8図に示
されるように、PI23に接続された基板部IIsがケ
ース20と一体であるガイド片20g、20h、20i
に掛けられて配設される。
なお、基板11sの先端のL字形部分11tはガイド片
20iからの外れ止め用である(第7図参照)。
第11図は第10図の゛X−X断面図であって、ユニッ
ト11の装着状態の縦断面を示すものであるが、光路側
に面するユニットケース20の曲率の内径側には小ピツ
チの三角溝断面の遮光面20fを有し、光束りより外側
の不要光を遮光している。
また、プリント基板11SはS字状に折り曲げられて固
定枠1の後面側に導かれるものとする。
以上のように構成された本実施例のズームレンズ鏡筒の
ズーミングとフォーカシングおよび沈胴動作について説
明する。なお、以下の説明において、回転方向は被写体
側から見た回転方向によって指示する。第2図は、上記
鏡筒の鏡枠沈胴状態を示しており、第1群枠6と第2群
レンズ保持枠7が沈胴して、第2群メインロッド7eが
固定枠の後方に突き出した状態となっている。まず、こ
の状態からの長焦点側へのズーミング動作から説明する
第12図は、各レンズ群のワイド端からテレ端間の繰出
し位置を示し、システムコントローラ(図示せず)から
のズーム指示に基づいてズーム駆動ユニット12により
、上記繰出し位置まで第1群〜第4群レンズを移動させ
る。即ち、上記駆動ユニット12の出力ギヤ−12aを
介して内側ズーム環4を時計回りに回動させる。その回
動に伴ない摺動ピン8j、9fかカム溝4a、4bのう
ち沈胴領域の溝4g、4hからズーム領域の溝4i、4
j部に位置するようになる(第13図参照)。そして、
上記各ビンが固着されている第3゜4群レンズ枠8,9
が移動し、第3,4群レンズ22.23が各ズーム位置
に繰出される。一方、外側ズーム環5も内側ズーム環4
に支持されるローラ4fを介して同方向に回動する。そ
の回動によりローラ6b、7jがカム溝5c、5dのう
ち沈胴領域の溝部5j、5gからズーム領域の溝部5i
、5hに位置せしめられる(第14図(A)参照)。同
時に、上記ローラ6b、7jは固定鏡枠2の直進溝2b
、2Cにも嵌入しているので直進して被写体方向に移動
せしめられる。なお、上記直進溝2Cにおいては、沈胴
領域の溝21からズーム領域の直進溝2hに移行する。
そして、更に、ズーム駆動時には位置不動である摺動ピ
ン3dが外側ズーム環5のフォーカスカム溝5bに嵌入
しているので、このカムの作用により外側スーム環5自
体が被写体側方向にピント補正量だけ移動する。従って
、上記ローラ6b、7jが直接あるいは間接的に固着さ
れている第1群枠6あるいは第2群レンズ保持枠7のズ
ーミングによる移動量は、外側ズーム環5のカム溝5c
、5dによって駆動される移動量と上記フォーカスカム
溝5bによって駆動されるピント補正量とが加算された
量の移動となる。なお、上記ズーム移動量の説明は長焦
点側へのズーム駆動の場合を示したが、短焦点側へのズ
ーム駆動は、内側ズーム環を反時計方向に駆動して行う
ことができ、その場合の動作を上記のズーム駆動と逆方
向の動作となる。
上記ズーム駆動に伴うズーム状態の検出は外側ズーム環
5の回動をズームエンコーダ部で検出するが、その動作
を第1.6図によって説明すると、このエンコーダは、
固定鏡枠2に取付けられたエンコーダ基板14上の導通
パターンを接片台13に支持された接片13dを摺接さ
せてズーム位置に関するコード化信号を取り出すもので
ある。そして、上記接片台13は、前述したように外側
ズーム環5の角穴5fに円周方向のみ嵌合状態で挿入さ
れ、更に軸方向は固定鏡枠2の長穴2dの幅部2eに嵌
合しているので、ズーム環5の回転に伴って接片13d
は導通パターン上を摺動する。
また、ズーム環5は軸方向にも移動するものであるが、
その場合、上記角穴5fの軸方向の大幅が接片台13よ
り大であるため、接片台13は、その縁部突起13aが
固定鏡枠2の長穴2dの幅部2eに案内され、接片13
dがエンコーダ基板14上を摺接してズーム位置検出信
号を出力することができる。
次に、フォーカシング動作について、被写体の閃距離(
無限遠距離)に対応する状態から所定の被写体距離にフ
ォーカシングする場合の動作について説明する。システ
ムコントローラからの合焦指示に基づいて前記フォーカ
ス駆動ユニット11を駆動しユニット出力ギヤ−118
を介してフォーカスリング3を反時計回りに回転させる
。その回転に伴い、外側ズーム環5のフォーカスカム溝
5bをフォーカスリング3の摺動ピン3dが摺動するの
で上記ズーム環5が被写体側へ移動する。
この場合、内側ズーム環4は静止状態であるので、外側
ズーム環5は直進移動する。そして、ローラ6b、7j
を介して第1群枠6あるいは第2群しンズ保持枠7を移
動し、合焦レンズ群である第1群レンズ20.第2群レ
ンズ21を被写体方向に繰出す。なお被写体の近距離か
ら遠距離への合焦動作は、フォーカスリング3の駆動を
上記とは逆の方向に駆動せしめて動作させることになる
次に、本実施例のズームレンズ鏡筒における撮影終了時
の鏡枠沈胴動作について、第1図、第4図(A) 、 
(B)によって説明する。まず、フォーカス駆動ユニッ
ト11を駆動し、フォーカスリング3を時計回りに回動
させて、第1.2群レンズを無限遠合焦位置までカメラ
本体側に後退させる。
続いて、ズーム駆動ユニット12を駆動し、内側ズーム
環4を反時計回りに回動させるが、その回転角はズーミ
ング短焦点状態の位相より更に反時計方向に回動した鏡
枠沈胴位相まで回動させる。
その結果、内側ズーム環4のカム溝4a、4bに嵌入し
ている摺動ピン8j、9fは沈胴領域であるカム溝4g
、4hに位置するようになる。
同時に、外側ズーム環5も、上記ズーム環4と同じ回転
角だけ回動する。そして、第14図(B)に示されるよ
うにローラ6b、7jがズーム環5のカム$5c、5d
の沈胴領域のカム溝5g。
5jに位置せしめられる。従って、第1群枠6゜第2群
レンズ保持枠7が閃距離対応の位置よりも更にカメラ本
体側へ引き込まれた沈胴位置まで後退せしめられる。な
お、上記のように第1群枠6が沈胴位置まで後退すると
第2群レンズ保持枠7は通常のズーム域から外れるよう
な位置に移動しなければ第1群レンズ保持枠6Cや第1
群レンズ20等との干渉あるいは、詰まり状態が生じる
そこで、上記沈胴領域の直進溝21.カム溝5gを、そ
こに嵌入されるローラ7jに対して遊嵌形状とし、上記
の干渉の発生を避け、沈胴を確実に行えるようになって
いる。
次に、前述の第2群レンズ保持枠7への枠支持用のメイ
ンロッド7 e sサブロッド7fの固定構造に対する
変形例を第15.16図によって説明する。本変形例は
、上記各ロッド7e、7fを固定するコの字状の切欠き
部形状が前述の実施例のものと異なるものである。
第15図において、真直度のよいロッド57e。
57fを保持する切欠き部57bは、第2群レンズ保持
枠57の外周部に保持枠の光軸に対して略対向して配設
されている。そして、上記切欠き部57bはロッド57
e、57fが当接する上記光軸と平行な側部当接面57
cと底部当接面57k。
57mを有している。その底部当接面となる円筒外径面
57に、57mは保持枠7に設けられる円筒部を利用す
る。そして、その円筒外径面57k。
57mは、上記光軸と同心とし、外径寸法は等しいもの
とする。また、底部当接面57に、57mの間の部分は
その当接面より凹んだ面57nとする。
そして、各ロッドの固定は、該ロッド57e。
57fを上記切欠き部に挿入し、二つの固定片57dの
先端部の傾斜面をそれぞれロッド57e。
57f上に位置させ、ネジ57gにより押圧して固定す
る。上述のように底部当接面57k。
57mの間の部分が凹んでいる状態であるので、上記ロ
ッド57e、57fは側部当接面57c。
底部当接面57に、57mに、より確実に当接せしめら
れる。従って、本変形例によれば、レンズ保持枠を支持
するロッドが、高精度で枠の光軸に対して平行に固定す
ることかできる。
また、ロッド7e、7fの固定構造に関する別の変形例
として、前述の実施例のコの字状の切欠固定溝に対して
7字状の切欠溝を用いるものを提案することも可能であ
る。この変形例においては、レンズ保持枠の外周に上記
V字状切欠溝を光軸に対して略対向して設け、その切欠
溝は同様に光軸と平行状態とする。そして、該切欠溝に
ロッド7e、7fを当接装着させ、平板状の固定板で保
持枠に固定するものとする。このようにして固定された
ウッドは、やはり光軸に対してて、精度良く平行に支持
されるが、V字状切欠は機械加工あるいは成形上、平行
度の精度が得やすいのでより高精度の固定が可能となる
以上述べたように、本実施例のズームレンズ鏡筒は、ズ
ーム環を内、外の2枠に分け、その内。
外側ズーム環4,5を回転あるいは直進駆動することに
よって、ズーミング動作、即ち、焦点距離を変化させる
。更に、外側ズーム環5を直進駆動せしめて合焦レンズ
群のみを進退せしめて合焦動作を行うものである。本実
施例によれば、上記内。
外側ズーム環4,5が重なり合って配設される関係上、
レンズ鏡筒の全長を、より短くすることができるもので
ある。
また、本実施例のズームレンズ鏡筒における第2群レン
ズ保持枠7を摺動せしめる棒状の案内部材であるメイン
ロッド7e、サブロッド7fの固定は、該ロッドを上記
保持枠7に設けた光軸と平行な2つの当接面をもつコの
字状切欠き部7bに押圧し、固定するものである。上記
切欠き部を、特に、当接面を機械加工あるいは成形等に
より高精度に形成するならば、従来の圧入等の方法より
もロッドを、より正確に保持枠に固定支持することがで
きる。また、上記の構造は枠外周部にロッドを固定する
ものであるから、小型の鏡枠への適用を可能とするもの
である。
また、本実施例における第2のレンズ保持枠の第3群レ
ンズ保持枠8の摺動支持用のロッド7fか嵌入されるス
リーブ8aの固定は、接着によって行われる。即ち、第
1のレンズ保持枠の第2群レンズ保持枠7と上記保持枠
8との双方の枠の光軸を一致させるためにそれぞれ光軸
に同心の嵌合部を嵌入させた状態に保持し、保持枠8に
遊嵌しているスリーブ8aを保持枠7に固定支持される
上記ロッド7fに摺動自在に嵌太し、この状態で上記遊
嵌しているスリーブ8aを保持枠8に接着により固定す
る。従って、接着実施時での各部材の位置精度を保つこ
とができ、特に、各部材自体の部品精度等は高めること
なく、より高い保持枠間の位置精度の組付けを行うこと
が可能となる。
また、更に、本実施例のズームレンズ鏡筒における第4
群レンズ保持枠9の案内部材であるロッド8hの第3群
レンズ保持枠8への固定は、接着によって行われる。即
ち、双方の枠の光軸を一致させるためにそれぞれ光軸に
同心の嵌合部を嵌入させた状態に保持し、更に、保持枠
9に嵌入したロッド8hを保持枠8に遊嵌状態で挿入し
、この状態でロッド8hを保持枠8に接着させる。
このようにしてスリーブ8aを固定するものであるから
、接着実施時での各部材の位置精度を保つことができ、
特に、各部材の嵌合精度等を高めることなく、より高い
保持枠間の位置精度の組付けを行うことが可能となる。
また、本実施例のズームレンズ鏡筒のフォーカス駆動ユ
ニット11は効率よく収納せしめるため、鏡筒内のドー
ナツ状空間の一部に配設され、その外形形状を鏡枠の円
筒部に対応した所定の曲率を与え、モータと減速歯車列
をその曲率に合わせて配置せしめる。また、モータの出
力軸心と減速歯車列の細心とを光軸Oと平行になるよう
に配設する。そして、フォーカスリング3の駆動に都合
がよいように、モータの出力ギヤ−21bと駆動ユニッ
トの回転出力を取出すためのユニット出力ギヤ−11a
が被駆動部のフォーカスリング3の内歯ギヤー3eの位
置する側であるモータ取付側に位置している。従って、
モータ出力ギヤ−21bが固着されるモータ出力軸の延
出方向は上記被駆動部側とは逆方向となり、ユニット出
力ギヤー11aがその前方に装着される上記減速歯車列
の軸部の延出方向は上記の延出方向と逆向きとすること
によって、より効率的な駆動系路とすることができる。
このように構成された本駆動ユニット11は、鏡筒の収
納スペースを効率的に利用することを可能とするもので
あって鏡筒の直径を不必要に大きくする必要がなくなる
[発明の効果〕 以上述べたように、本発明のレンズ鏡筒の位置決め機構
およびその方法は、棒状の案内部材に嵌合して支持され
たスリーブを保持枠の遊嵌状の穴に固着するか、あるい
は、上記案内部材が第1の保持枠に支持されている場合
には、上記スリーブが遊嵌する第2の保持枠と上記第1
の保持枠の光軸を一致させるようにし、その状態でスリ
ーブを固着するようにして、スリーブを光軸と平行に、
しかも、案内部材と同心位置に固定せしめるようにした
ものであって、本発明によれば、従来例のようにスリー
ブ嵌合穴の位置1寸法、光軸に対する平行度等高精度に
保つ必要はなく、従って部品コストを低く抑え、更に、
高精度のレンズ枠移動を可能とするなどの顕著な効果を
有するレンズ鏡筒の位置決め機構およびその方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A) 、 (B)は、それぞれ本発明の一実施
例のレンズ鏡筒の位置決め機構を内蔵するズームレンズ
鏡筒の分解斜視図、 第2図は、上記第1図のズームレンズ鏡筒の鏡枠沈胴状
態の縦断面図、 第3図は、上記第1図のA矢視図、 第4図は、上記第1図のズームレンズ鏡筒の各レンズ保
持枠のロッド固着状態を示す図、第5図は、上記第1図
のB−B断面図、第6図は、上記第1図のズームレンズ
鏡筒のズームエンコーダ部の展開図、 第7,8図は、上記第1図のズームレンズ鏡筒に装着さ
れるフォーカス駆動ユニットの斜視図、第9図は、上記
第7図のY−Y断面図、第10図は、上記第1図のズー
ムレンズ鏡筒のフォーカス駆動ユニットの固定枠への装
着状態を示す図、 第11図は、上記第10図のX−X断面図、第12図は
、上記第1図のズームレンズ鏡筒のズーム駆動における
各レンズ群の繰出し位置を示す図、 第13図は、上記第1図のズームレンズ鏡筒の内側ズー
ム環のカム溝の展開図、 第14図(A)は、上記第1図のズームレンズ鏡筒の内
、外側ズーム環のズーム動作時の展開図、第14図(B
)は、上記第1図のズームレンズ鏡筒の内、外側ズーム
環の鏡枠沈胴時の展開図、第15図は、上記第1図のズ
ームレンズ鏡筒の第2群レンズ保持枠のロッド固定構造
の変形例の第2群レンズ保持枠のロッド固定状態を示す
縦断面図、 第16図は、上記第15図の変形例の第2群レンズ保持
枠のロッド固定状態を示す斜視図である。 7・・・・・・・・・第2群レンズ保持枠(第1のレン
ズ保持枠) 8・・・・・・・・・第3群レンズ保持枠(レンズ保持
枠、または、第2のレンズ保持枠) 7f・・・・・・第2群サブロッド(棒状の案内部材)
8a・・・・・・スリーブ(レンズ保持枠に遊嵌するス
リーブ部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レンズ保持枠と、 光軸方向に延出する棒状の案内部材と、 この案内部材に嵌合すると共に、上記レンズ保持枠に遊
    嵌するスリーブ部材と、 を具備しており、上記レンズ保持枠とスリーブ部材との
    間を固着することを特徴とするレンズ鏡筒の位置決め機
    構。
  2. (2)第1のレンズ保持枠と、 この第1のレンズ保持枠のレンズ光軸に平行に延出する
    ように固定された棒状の案内部材と、この案内部材に嵌
    合するスリーブ部材と、 このスリーブ部材に遊嵌する第2のレンズ保持枠と、 を具備しており、上記第1のレンズ保持枠と第2のレン
    ズ保持枠との光軸を一致させた後に、第2のレンズ保持
    枠とスリーブ部材との間を固着することを特徴とするレ
    ンズ鏡筒の位置決め機構。
  3. (3)レンズ保持枠と、光軸方向に延出する棒状の案内
    部材と、この案内部材に嵌合すると共に、上記レンズ保
    持枠に遊嵌するスリーブ部材とを具備するレンズ鏡筒の
    位置決め方法において、上記レンズ保持枠とスリーブ部
    材との間を固着することを特徴とするレンズ鏡筒の位置
    決め方法。
  4. (4)第1のレンズ保持枠と、この第1のレンズ保持枠
    のレンズ光軸に平行に延出するように固定された棒状の
    案内部材と、この案内部材に嵌合するスリーブ部材と、
    このスリーブ部材に遊嵌する第2のレンズ保持枠とを具
    備するレンズ鏡筒の位置決め方法において、 上記第1のレンズ保持枠と第2のレンズ保持枠との光軸
    を一致させた後に、第2のレンズ保持枠とスリーブ部材
    との間を固着することを特徴とするレンズ鏡筒の位置決
    め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52138942A (en) * 1976-05-15 1977-11-19 Sano Kiko Kk Guide bush for optical apparatus and method of manufacturing the same
JPS62150211A (ja) * 1985-12-25 1987-07-04 Hitachi Ltd ズ−ムレンズ鏡筒

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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