JPH0451028A - カメラのパララックス補正装置 - Google Patents

カメラのパララックス補正装置

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JPH0451028A
JPH0451028A JP15840790A JP15840790A JPH0451028A JP H0451028 A JPH0451028 A JP H0451028A JP 15840790 A JP15840790 A JP 15840790A JP 15840790 A JP15840790 A JP 15840790A JP H0451028 A JPH0451028 A JP H0451028A
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optical axis
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distance
photographic
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Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透視ファインダを備えたカメラにおけるパラ
ラックス補正装置、好ましくは、焦点距離可変式の撮影
光学系を具備したカメラにおけるパララックス補正装置
の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
一般的なレンズシャッタ付きカメラ、特にコンパクトカ
メラと呼ばれる形式のカメラでは、搭載するファインダ
の選定に際して、光学系自体の構成が簡単で、しかも、
撮影光学系とフィルム面との間隔をより狭く構成するこ
とのできる透視ファインダを採用することが多い。
この透視ファインダを搭載したカメラでは、ファインダ
と撮影光学系とが別々に構成される関係で、透視ファイ
ンダの視野(以下、「ファインダ視野」という)と撮影
光学系の撮影範囲(以下、「撮影範囲」という)との間
に、被写体距離に起因するパララックスが発生する。
そのため、このパララックスを補正するための方法が種
々提案されている。
例えば、ファインダ視野を可変式に構成し、ファインダ
視野を撮影距離の変化に応じて変位させることによって
パララックスを補正する方法が従来から多く採用されて
いる。
一方、撮影光学系側でパララックスを補正しようとする
試みが種々なされており、例えば、特開昭59−425
29号公報に記載されている視差補正装置のように、撮
影レンズの前面に、偏向フィルタを設は自動焦点装置に
よるレンズ系の移動と連動して前記偏向フィルタを回動
する如くなしたもの(以下「第1従来例」仁いう)や、
特開昭59−50431号公報に記載されている視差補
正装置のように、撮影レンズの前面に偏向摺動レンズを
設け、自動焦点装置によるレンズ系の移動と連動して前
記偏向摺動レンズを摺動する如くなしたもの(以下「第
2従来例」という)や、特開昭59−131916号公
報に記載された視差補正装置のように、ファインダと撮
影レンズ系の光軸を結ぶ線上に撮影レンズの距離調節に
よる前後の移動と連動して撮影レンズ系を平行移動する
如くなしたもの(以下「第3従来例」とU)う)や、特
開昭59−48743号公報に記載された視差補正装置
のように、ファインダと撮影光学系を結ぶ線上にレンズ
の距離調節リングに設けたカムまたは距離調節に連動す
る機構により撮影光学系の光軸を傾ける如くなしたもの
(以下「第4実施例」という)、等が提案されている。
一方、最近の趨勢として、ユーザーからこの種のカメラ
に対する撮影機能の向上なし)シ多様化力1要望される
ようになり、焦点距離可変式の撮影光学系を装備したコ
ンパクトカメラも多数く提供されるようになってきてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような焦点距離可変式の撮影光学系を装
備した透視ファインダ付きカメラでは。
長焦点距離を用いた近距離撮影のときに、ファインダ視
野と撮影範囲との「ずれ」が著しく大きくなるという現
像を生じる。
この「ずれ」現象は、焦点距離の変化によってその「ず
れ」量が変化するという性格を有するため、焦点距離の
可変範囲の如何によっては、撮影意図に沿った良好な写
真が撮れなくなる虞れが出て来る。そのため、このよう
な虞れを防止して、ユーザーの意図を忠実に実現するこ
とのできる何等かの解決策を講じる必要が生じて来た。
従来から知られているパララックス補正の技術は、撮影
距離の変化に起因する場合が殆どで、焦点距離の変化に
応じてファインダ視野と撮影距離とのパララックスを補
正しようとする技術は、現段階では知られていない。
従って、最も近い類似技術としては、従来から知られた
撮影距離の変化に起因する場合のパララックス補正技術
ということになるが、この技術にしてもそれぞれの方法
に問題があるため、直ちに焦点距離の変化に応じたパラ
ラックスの補正に準用し得るというものではない。
例えば、前述したようなファインダ視野を撮影距離の変
化に応じて変位させてパララックスを補正する方法では
、焦点距離を変更するごとにファインダ視野の大きさが
変るため、予めユーザーが意図していた範囲が変化して
ユーザーに煩わしい思いをさせるこという欠点がある。
また、撮影光学系の光軸を撮影距離の変化に応じて傾斜
させる上記第1〜第4従来例の方法では、撮影光学系を
構成する一部の光学部材や撮影光学系に付加した偏向用
光学部材を変位させる必要があるため、撮影光学系の結
像性能を劣化せしめるという欠点を生じる。
また、撮影光学系の光軸をファインダ光学系の光軸に対
して平行移動させる上記第3従来例の方法では、撮影距
離の変化に起因するパララックスを補正することはでき
ても、焦点距離の変化に応じたパララックスの補正はで
きないという問題があった。
本発明は、このような必要性に鑑みてなされたもので、
撮影光学系の結像性能を劣化させることなく、焦点距離
の変化に起因するファインダ視野と撮影範囲との間のパ
ララックスを補正することのできる新しいカメラのパラ
ラックス補正装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
被写体が無限遠距離に位置する状態のときに、透視ファ
インダ光学系の入射光軸と撮影光学系の入射光軸とが互
いに平行になるように設置されたカメラのパララックス
補正装置において、撮影光学系を透視ファインダ光学系
の入射光軸に対して全体的に平行移動し得るように設け
、その平行移動量を、被写体距離と撮影光学系の焦点距
離との間数として設定するように構成したことを特徴と
したものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載したカ
メラのパララックス補正装置において、その撮影光学系
を焦点距離可変式の撮影光学系として構成したことを特
徴としたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1および2に記
載したカメラのパララックス補正装置において、撮影光
学系の平行移動量を、結像画面の短辺の延長方向に設定
したことを特徴としたものである。
〔作 用〕
上記のように、被写体が無限遠距離に位置する状態のと
きに、透視ファインダ光学系の入射光軸と撮影光学系の
入射光軸とが互いに平行になるように設置された請求項
1,2に記載のカメラのパララックス補正装置において
は、無限遠距離での撮影光学系光軸O工を、ファインダ
光学系光軸0□ に対して、 f XD −f+L 但し、f:撮影光学系の焦点距離 L:フィルム面から被写体面までの距離D:撮影光学系
光軸とファインダ光学系光軸との間隔 で算出した移動量Xだけ平行移動することによって、フ
ァインダ視野の中心点と各焦点距離での有限距離時の撮
影画面中心点とを結ぶ仮想光軸を、撮影時の光軸となし
、これによりファインダ視野と撮影範囲との間のパララ
ックスを補正するものである。
また、上記のように構成された請求項3に記載の発明は
、特に撮影光学系の画角を広げることなく、パララック
スを補正するようにしたものである。
〔実施例〕
以下、図示の実施例に基いて本発明に係るカメラのパラ
ラックス補正装置を詳細に説明する。
第1図および第2図は、本発明の詳細な説明するための
原理説明図で、このうち、第1図は、全体説明のための
原理説明図、第2図は、撮影光学系の光軸が仮想光軸に
傾斜することを説明するための原理説明図である。
第1図において、撮影光学系1の光軸O工と透視ファイ
ンダ光学系2の光軸02とが、フィルム面Fの短辺方向
(フィルムの移送方向と直交する方向)へ間隔りだけ離
れて位置し、フィルム面Fから被写体面Sまでの距離を
L、撮影光学系1の焦点距離をfとすると、撮影倍率M
は、の式で表される。
いま、被写体面S上のファインダ視野を5IS2、その
視野中心点をOf、撮影範囲をY□Y2、その範囲中心
点を○aとすると、被写体面S上のこれらの各部分に対
応するフィルム面F上でのそれぞれの部分は、ファイン
ダ視野範囲S/ 、 S72、ファインダ視野中心対応
点Q/f、撮影画面Y′1Y′2、撮影範囲中心対応点
○′a (φ距離における撮影画面中心点でもある)と
なる。
従って、ファンダ視野範囲SL 、 SI2は、撮影画
面Y′、Y′2に対して、フィルム面F上でのずれ距離
ID′ 1だけ透視ファインダ光学系2の在る側とは逆
の方向へずれた状態になる。
この場合のD′は、下式のように表すことができる。
ところで、第2図に示すように、撮影光学系光軸01 
とファインダ光学系光軸02の方向に仮定移動量Xだけ
平行移動させたと仮定すると、そのときの撮影光学系光
軸0 、 /  とファインダ視野中心対応点○′fと
の仮定ずれ距離D’は、下式のように表すことができる
ここで、もしファインダ視野中心対応点0’fが撮影範
囲中心対応点(撮影画面中心点)○′aに一致したと仮
定すると、次式が成立する。
x=−D“             ・・・(4)従
って、仮定移動量Xは、下式のようになる。
すなわち、このように無限遠距離での撮影光学系光軸O
□をファインダ光学系光軸02に対して仮定移動量Xだ
け平行移動するようにすれば、ファインダ視野S工S2
の中心点Ofと撮影視野Y1Y2の中心対応点(撮影画
面中心点)○′aとを結ぶ仮想光軸03が、撮影時の光
軸となって、ファインダ視野SiS2と撮影視野Y、Y
2との間のパララックスを補正することができるように
なる。
この場合における仮定移動量又は、撮影光学系光軸○、
とファインダ光学系光軸02との間隔D、フィルム面F
から被写体面Sまでの距離りおよび撮影光学系1の焦点
距離fの3要素の関数であるから、カメラのパララック
ス補正装置を具体化するに当ってはこれらの要素値を付
与する必要がある。
しかし、光軸間隔りについては、カメラ設計時に設定さ
れるものであり、また、被写体距離りについては、例え
ば適宜の自動測距手段を利用してその都度入力すること
が可能であり、さらに、焦点距離fについては、たとえ
焦点距離可変式の場合であっても、例えばズームカム等
の回転角をポテンショメータあるいはロータリエンコー
ダ等を利用して検出することができるので、その具体化
は容易である。
次に、図示の具体的な一実施例について本発明の詳細な
説明する。
第3図は、本発明のカメラのパララックス補正装置に係
る一実施例の斜視図を示し、第4図は、第3図に示すカ
メラのブロック図を含むパララックス補正装置の横断面
図、第5図は、第3図に示すカメラのパララックス補正
装置を背面方向がら見た背面図をそれぞれ示す。
各回において、11はカメラボデーで、第4図に示すよ
うに上側部分11aと下側部分11bとで厚みの異なる
前面壁を有する。
12は例えばズーム形式の撮影光学系1を内蔵したズー
ムユニットで、その背面に取付は鍔12aを有し、この
取付は鍔12aおよび後述する上下方向変位機構(後述
する14〜23)を介して、カメラボデー11の前面に
上下方向(図上)に変位し得るように取付けられている
このズームユニット12は、例えばマニュアル操作によ
りズーミングを行うように構成され、さらに、ズーミン
グ操作の際に、ズーミング操作に連動した例えばズーム
カム等の回転角(ズーミング操作量)をロータリエンコ
ーダ等を利用して検出し、その時々の検出値を、その時
々の焦点距離fの情報として後述の駆動制御部22に出
力し得るように構成されている。
また、そのフォーカシングは、例えば後述する自動測距
袋W23と関係付けられた適宜の自動フォーカシング手
段(図示せず)から得られた測距情報により、撮影光学
系1の一部を移動させてフォーカシングを行い、露光が
終了したときには、その信号により自動フォーカシング
手段がスタート位置に復帰して、撮影光学系1の状態を
元の状態に戻し得るようにも構成されている。
13はカメラボデー11の上方部位に設けられた透視フ
ァインダ光学系2の入射窓で、撮影光学系1に対して前
述の光軸間間隔りを隔てた部位に位置している。
14は上縁部にラック歯列14aを有し中央部に傾斜カ
ム溝14bを有するカム板で、カメラボデー11の上側
部分11aとズームユニット12の背面との間に、カメ
ラボデー11に対して左右方向(図上)に変位可能に設
けられている。
さて、カメラボデー11の前面壁には、例えば3本の上
下方向案内溝15と2本の左右方向案内溝16が形成さ
れている。
この場合、第4図および第5図に示すように、3本の上
下方向案内溝15は、ズームユニット12の取付は鍔1
2aに対応した領域内に等角度の間隔で設けられ、また
、2本の左右方向案内溝16は、カム板14に対応する
領域内において一直線上に設けられている。
一方、ズームユニット12の背面には、3本の抜止め鍔
17a付きズームユニット取付ピン17が植設されてい
て、この3本の取付ピン17の内の1本が、カメラボデ
ー11の上下方向案内溝15とカム板14の傾斜カム溝
14bとに貫通的に同時嵌合し、他の2本が、カメラボ
デー11の上下方向案内溝15のみにそれぞれ貫通的に
嵌合することにより、ズームユニット12を上下方向に
直線的に変位し得るように支持している。
すなわち、ズームユニット12は、上側に位置する1本
のズームユニット取付ピン17がカム板14の傾斜カム
溝14bと嵌合することによりその上下方向の位置が設
定され、3本のズームユニット取付ピン17が上下方向
案内溝15に嵌合することによってその左右方向の位置
が設定されるように構成されている。
また、カム板14の背面には、2本の抜止め鍔付きカム
板取付ピン18が植設されていて、この2本の取付ピン
18がカメラボデー11の左右方向案内溝16にそれぞ
れ貫通的に嵌合することにより、カム板14を上下方向
に直線的に変位し得るように支持している。
19はカム板14のラック歯列14aに噛合するピニオ
ンで、パララックス補正用のモータ20の出力軸21に
固定されている。
22はこのモータ2oの回転を制御するための駆動制御
部で、予め前述した光軸間間隔りの情報が記憶され、ま
た、前述したように、撮影光学系1の焦点距離fの情報
も図示は省略したがズームポテンショメータ等により検
出され入力されるように構成されている。
そして、光軸間間隔りの情報と焦点距離fの情報と後述
の自動測距装置23からの被写体距離りの情報とに基い
て前述の(5)式の演算を実行し、この撮影条件下での
撮影光学系1の上下方向への平行移動量(仮定移動量)
Xを算出すると共に、この算出値に対応するモータ20
の回転量を算出し得るように構成され、さらに、シャツ
タレリーズ部材を全押し状態に操作したときには、算出
した回転量だけモータ20を所定方向に回転駆動させ得
るように、また、露光が終了したときには、その信号に
より前述の算出回転量だけモータ20を逆方向に回転駆
動させ得るように、それぞれ構成されている。
23はこの駆動制御部22に被写体距IILの情報を入
力させるための自動測距装置で1例えばシャツタレリー
ズ部材(図示せず)が半押し状態に操作されたときに、
その作動を開始し得るように構成されている。
次に、このように構成された図示実施例に係るカメラの
パララックス補正装置の動作を、第6図のフローチャー
トに従って説明する。
先ず、撮影光学系1を操作して所望する焦点距離fを設
定する(ステップSl)。このとき、ズーミング操作に
連動してそのときの焦点距離fの情報が駆動制御部22
に入力される。
次に、シャツタレリーズ部材を半押し状態に操作して(
ステップS2)、自動測距装置23を作動させ、引続い
て自動フォーカシング手段を作動させフォーカシングを
行う(ステップS3.S4)。
すると、自動測距装置23の作動時にそのときの被写体
距離りの情報が駆動制御部22に入力されるから、駆動
制御部22では、この被写体距離りの情報と前述の焦点
距離fの情報とに基いて、この撮影条件下での撮影光学
系1の上下方向への平行移動量(仮設移動量)Xを演算
しくステップS5)、この演算値に対応するモータ20
の回転量を算出する(ステップS6)。
その後、この状態においてシャツタレリーズ部材を全押
し状態に操作すると、駆動制御部22が前述した回転量
だけモータ20を回転駆動することになる(ステップS
7.S8)。
そのため、モータ20を回転力は、ピニオン19を介し
てカム板14のランク歯列14aに伝達され、傾斜カム
溝14bを有するカム板14を。
その基準位置(無限遠時の位置)がら図上で右方向へ案
内溝16に沿って移動させることになる。
この場合、ズームユニット12背面に設けられた3本の
ズームユニット取付ピン17は、いずれも、カメラボデ
ー11の上下方向案内溝15によって左右方向への移動
を制御されているため、カム板14の傾斜カム溝14b
と貫通的に嵌合している1本のズームユニット取付ピン
17は、カム板14の右方向へ移動の際に傾斜カム溝1
4bの内側上斜面に押されて、その基準位置(無限遠時
の位W)から上方へと移動する6 その結果、ズームユニット12も1本のズームユニット
取付ピン17と一緒になって上方に変位して、撮影光学
系1を透視ファインダ光学系2に対して平行移動させる
ことになる(ステップS9)。
従って、モータ20の回転量とカム板14の左右方向へ
の移動量および傾斜カム溝14bの傾斜度との関係を、
前述の(5)式の演算式に適合するように設定して置け
ば、撮影光学系1の光軸○工は(5)式に示す平行移動
量Xだけ変位して、このときの焦点距離fおよび被写体
距離りにおけるパララックスを補正し得ることになる。
この後、シャッタ装置(図示せず)を作動させて所定の
露光(ステップ5IO)を実施するが、露光が終了した
ときには、その信号により、自動フォーカシング手段が
スタート位置に復帰して撮影光学系1の状態を元の状態
に戻す(ステップ511)。
その後、駆動制御部22がモータ20を逆方向に所定量
回転させて、ズームユニット12およびカム板14を元
の基準位置に復帰(ステップS12.513)させ、さ
らに、フィルムFの巻上げを行って一連の撮影動作を完
了することになる(ステップ514)。
以上説明したように、本発明のカメラのパララックス補
正装置では、無限遠距離での撮影光学系光軸○工をファ
インダ光学系光軸02 に対して、fXD −f+L 但し、f:撮影光学系の焦点距離 L:フィルム面から被写体面までの距離D=撮影光学系
光軸とファインダ光学系光軸との間隔 で算出した移動量Xだけ平行移動することによって、フ
ァインダ視野S工s2の中心点Ofと各焦点距離fでの
有限距離時の撮影画面中心点○′aとを結ぶ仮想光SO
,を、撮影時の光軸となし、これによりファインダ視野
5is2と撮影範囲Y□Y2との間のパララックスを補
正するようにしたので、(a)  焦点距離可変式の撮
影光学系においてもパララックスの補正が正確にできる
(、b ”)  その際、補正時においてもファインダ
視野の大きさが変らない。
(c)補正時における撮影光学系としての性能劣化が殆
どない。
という優れたパララックスの補正装置を得ることができ
た。
また、本発明を請求項3のような態様で実施するときに
は、撮影光学系の画角を1本発明によるパララックス補
正を適用しないときの画角に設計することができるとい
う効果をも奏する。
以上、一実施例について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で
種々に変形実施することが可能である。
例えば、撮影光学系のフォーカシングに当っては、これ
をシャツタレリーズ部材の半押し状態でマニュアル操作
で行うようにしても良く、また、パララックス補正時に
おけるズームユニットの移動を、シャツタレリーズ部材
の半押し状態の下で行うようにしても良い。
さらに、ズームユニットをファインダ光学系光軸に対し
て平行移動させるときの機構は、他の形式の平行移動機
構を利用しても良い。
また、焦点距離可変式の撮影光学系は、ズーム光学系の
ほか、焦点距離を段階的に切換える形式の撮影光学系に
も適用することができる。
また、上記第6図のフローチャートに示すようにフォー
カシング移動の処理を、被写体距離情報を得た直後でな
く、モータ回転量算出(ステップS6)の次の段階で行
うようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べた通り、請求項1の発明によれば、撮影光学系
の結像性能を劣化させることなく、また、撮影時にファ
インダ視野を変化させずに、焦点距離の変化に起因する
ファインダ視野と撮影範囲との間のパララックスを補正
することのできる新しいカメラのパララックス補正装置
を実現することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、二焦点カメラのように
段階的に焦点距離が変化する形式の撮影光学系に限らず
、ズームレンズやバリフォーカルレンズのように連続的
に焦点距離が変化する形式の撮影光学系にも適用が可能
となり、従来全く考えられていなかった可変焦点式カメ
ラのパララックス補正装置を提供することができる。
また、請求項3の発明によれば、特に撮影光学系の画角
を広げることなく、パララックスを有効に補正し得るカ
メラのパララックス補正装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、ともに本発明の詳細な説明する
ための原理説明図で、このうち、第1図は、全体説明の
ための原理説明図、第2図は、撮影光学系の光軸が仮想
光軸に傾斜することを説明するため原理説明図である。 第3図は、本発明のカメラのパララックス補正装置に係
る一実施例の斜視図を示し、第4図は、第3図示のカメ
ラのブロック構成を含むパララックス補正装置の横断面
図、第5図は、第3図示のカメラのパララックス補正装
置を背面方向から見た背面図をそれぞれ示す。 第6図は、第3図〜第5図に示すカメラのパララックス
補正装置の作動を説明するためのフローチャートである
。 ○□・・・・・・撮影光学系光軸、 S・・・・・・被写体面、 Y工Y2・・・・・・撮影範囲(視野)、○a・・・・
・・撮影範囲中心点、 F・・・・・・フィルム面、 Y′□Y′ ・・・・・・撮影画面、 ○′a・・・・・・撮影範囲中心対応点(撮影画面中心
点)、 02・・・・・・ファインダ光学系光軸、SよS2・・
・・・・ファインダ視野、Of・・・・・・視野中心点
、 S′18′ ・・・・・・ファインダ視野範囲、O′f
・・・・・・ファインダ視野中心対応点、O□・・・・
・・仮想光軸、 1・・・・・・撮影光学系、 2・・・・・・透視ファインダ光学系、11・・・・・
・カメラボデー 12・・・・・・ズームユニット、 13・・・・・・フ、アインダ入射窓、14〜23・・
・・・・上下方向変位機構、14・・・・・・カム板、 14aラック歯列、 4b・・・・・・傾斜カム溝、 5・・・・・・上下方向案内溝。 6・・・・・・左右方向案内溝、 7・・・・・・ズームユニット取付ピン、8・・・・・
・カム板取付ピン、 9・・・・・・ピニオン、 0・・・・・・モータ、 1・・・・・・出力軸、 2・・・・・・駆動制御部、 3・・・・・・自動測距装置。 第 図 1ど −どO 第 図 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被写体が無限遠距離に位置する状態のときに、透
    視ファインダ光学系の入射光軸と撮影光学系の入射光軸
    とが互いに平行になるように設置されたカメラのパララ
    ックス補正装置において、撮影光学系を透視ファインダ
    光学系の入射光軸に対して全体的に平行移動し得るよう
    に設け、その平行移動量を、被写体距離と撮影光学系の
    焦点距離との関数として設定するように構成したことを
    特徴とするカメラのパララックス補正装置。
  2. (2)前記撮影光学系を、焦点距離可変式の撮影光学系
    として構成したことを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラのパララックス補正装置。
  3. (3)前記撮影光学系の平行移動量を、結像画面の短辺
    の延長方向に設定したことを特徴とする請求項1および
    2に記載のカメラのパララックス補正装置。
JP15840790A 1990-06-16 1990-06-16 カメラのパララックス補正装置 Pending JPH0451028A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594518A (en) * 1992-08-18 1997-01-14 Nikon Corporation Camera
US5778261A (en) * 1993-01-06 1998-07-07 Nikon Corporation Camera with a parallax compensation apparatus

Cited By (2)

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