JPH04505270A - 伸縮性フレームによる高価絵画の再枠付け装置とその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 伸縮性フレームによる高価絵画の再枠付けｌ！上土！−法一 本発明は、伸縮性フレーム上に高価な絵画を再枠付けする装置に関し、既に、同 出願人による１９８９年９月１９日付先行イタリア出願第４８　３８ＯＡ／８９ 号の発明の課題となっている。

又、本発明の方法は、修復された絵画をその３６０゛全周に渡って伸縮自在に再 枠付けし、微妙な気候条件の変化に呼応して絵画が自由自在に伸縮するように成 し、且つ常に牽引状態を保って如何なるダメージも被らないように成した再枠付 は方法に関する。

上記フレームには、適切な組立てジ望インドを用いている為、構造上の簡易さが あり、また分解可能であることから、非常に大きなフレームの場合にもその輸送 を可能かつ安価にすることができるという点において、従来の類似品と相違する 。

絵画を修復した後、伸縮性の支持体上に載置し、これをくさび型ウィングナンド により適宜調節される剛直性又は半剛直性のフレームにより再枠付けを施し、設 置場所の気温及び／若しくは湿度の変化に応じて絵画の長短変化を調整するよう に成すことは既に知られている。

しかしながら上記従来手法に於いては、ウィングナツト調整が手作業で行われる 為、気温・湿度等の環境条件の変化に即応してｊＩｖＪがなされなかった場合、 絵画に弛みを生じたり、更に悪くすると、極度な張りによって破れてしまうとい う危険性があった。特に後者は、上記従来型フレームと絵画周辺部が接融して起 こるのがほとんどである。

絵画が垂直に保たれている場合、絵画自体の重みにより、その下部には弛みが、 また上部には張りが夫々生じる。これは主に決まった寸法を持った絵画において 起こり得る。

また、水平に保たれた場合には、絵画自体の重みと環境条件の変化によって絵画 に膨張（出）が生じる。

本発明の目的は、従って上述の従来技術の不都合に鑑み、これを解消するにあた って、絵画を載設状態に固定する外側フレームと可動内側フレームとの二種の伸 縮フレームより概ね成る絵画の支持フレームを提供するにある。少し詳しくは、 両フレームは較正スプリングを具備した特有の装置を嵌挿させるよう位置付けさ れ、湿度及び気温の変化に拘わらず絵画が常に一定の引張力によって保たれるよ うになっている。

本発明による再枠付は方法を実施する装置の好ましい実施例を添付の図１乃至４ にて示す。

図１は、本発明によるフレームの平面図である。更に図２は図１の７−７部の詳 細を、図３は構成エレメントの詳細を、図４は絵画の固定機構の部分図を夫々示 す。

以下、図面を参照しながら説明すると、絵画１は、絵画周辺に対応した数のエレ メントにより構成される可動フレーム２のスリット６に向かって引き伸ばされ、 同スリット中に嵌装固定される。更に、上記各エレメントはスライダー５により 案内され、スプリングの付勢力により押圧される。これによりフレーム２の各エ レメントの所定の移動が行われる。

固定フレーム３は、スプリング−ジャック４を具備し、該スプリング−ジャック は可動フレームのエレメント２を外側方向に押圧し、この付勢力によって絵画を 気温・湿度に無関係な引張り状態に保つ。

この様にして、経時的に絵画を損う原因となる弛みや極度の牽引を避けるべ（一 定の張力が絵画に働く為、絵画の寸法の変化とスプリングの作動とは同時に起こ ることとなる。即ち、環境温度及び湿度の変化は、スプリングが一定の張力を保 つという事実上の効果により、ごく微量の変化でさえスプリングに顕著な影響を 与えるからである。

更に、各ジャックのスプリングは較正スプリングであって、該スプリングの較正 スクリュー上で作動する可動フレームの不均一を調整できるようになっている。

上記スプリングは更に、必要に応じて絵画枠付は時の気温及び湿度、並びに絵画 の重量に対応した張力に調整可能である。

図４は、絵画の固定機構が嵌挿される空隙６が、伸縮部１０及びブロッキングチ ューブ１１より成ることを示す。

フレーム２と、上記伸縮部１０及び上記プロ１．キングチューブ１１との間には 絵ＩＩが嵌装固定され、１０．１１間には埃よけカバー１２が嵌装固定される。

更に上記二種の薄物間、即ち絵画１と埃よけ１２の間、並びに固定フレーム３と 可動フレーム２の間にはスモノキング状の詰め物８を設けてもよい。

上記詰め物は、厚紙、プラスチック、その他軽量の材料から形成され、主として 絵画が垂直状態に置かれる時、絵画自体の重みにより、特に大きな寸法の絵画が 懸垂曲線を呈することを避ける為に用いられる。

上記保持部材８はまた、四角形、多角形、丸型等様々な異なるセル形状を取り得 るが、通常２種の絵画間に嵌挿され、湾曲や切断に対して相当な剛性を有する軽 量構造を呈するようになっている。最終的には、画家が当初用いたと同一の膠を 利用して絵画の裏面に上記保持部材を固着し、もとの絵画と膠が混ざり合わない ようにする。

固定又は可動の両フレーム、ジャック、及びスライドの材料としては、あらゆる 部位及び若しくは寸法につむ）て、アルミニウム、真鍮、鉄、プラスチック、そ の他の同等の材料若しくは金属の採用が可能であり、またスプリングの材料とし ては、あらゆる形状について、伸縮性材料製とすることができる。

上述したフレームの大きな利点の一つはまた分解可能なことである。これは、当 該フレームが、固定フレームのロッドの接合個所において適切なジヨイント９に より連結されたジフイントロソドから構成されていることに拠る。

更に、特有の軽量な網状組織（ネット）構造となっている為、床上で操作して絵 画を高所に吊り上げカバーするに当たり、従来の高価なブリフジが不要である。

国際調査報告

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．高価絵画を伸縮性フレーム上に再枠付けする装置であって、該装置は、固定 フレーム（３）と、絵画周辺に対応した数の各々が独立したロッドから成る可動 フレーム（２）とより成り、上記ロッドはスライダー（５）により案内されて夫 々平行移動し、金属若しくはその他の材料から成る較正スプリングの付勢力で抑 圧されることを特徴とする装置。
2. ２．固定フレームと可動フレームの間に複数の調整可能な較正スプリングジャッ ク（４）が設けられ、気温及び湿度の変化に応じた引張力で常に絵画が保たれて いるようにした請求の範囲１記載の装置。
3. ３．フレーム（２）及びフレーム（３）のロッド間に形成される自由空隙内に軽 量のセル構造を設けて、絵画が主に水平に置かれるか若しくは若干の傾斜角を持 って設置される場合に、絵画が膨張することを防ぐようにしたことを特徴とする 請求の範囲１又は２記載の手段による高価絵画を伸縮性フレーム上に枠付けする 方法。
4. ４．ロッドの交差部に設けられたジョイントが取り外し可能であって、固定フレ ームの分解と輸送とを可能としたことを特徴とする請求の範囲３記載の方法。