JPH04505066A - 磁気書類確認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気書類確認装置 発明の背景 本発明は、部分的に少なくとも磁性インクで印刷された米国の紙幣のような、書 類の真性を磁気的に確定するための方法及び装置に関する。

書類確認装置は、一般的に、確認されるべき書類の部分が磁気をもつ（すなわち 磁化できる）インクで印刷されているので利用できる。このような書類確認装置 は、例えば米国特許第４，１１４．８０４号、第４．５９３．１８４号、第４． ７６４．１８４号に開示され発明者によって所有されている。概して、このよう な書類確認装置は、同時に磁化されるインク磁気（′飽和磁気”）、または磁場 （”残留磁気”）から誘導されるインク磁気によって動作する。これらの技術の １つによって計測される磁気は、代表的には、調査される書類の真性表示を与え る１つ又はそれ以上のしきい値と比較される。しかしこれらの技術は、計測され る磁気の絶対値を頼りにしているが、駆動速度、ヘッドと書類間の間隔、書類の 状態、及び当の書類に無関係な他の要因のために絶対値が変化する。

発明の概要 本発明の１つの目的は、磁化可能インクを用いた書類を確認する確認装置を提供 することである。

本発明のもう１つの目的は、書類の磁性インクタイプを従来の確認装置の処理よ り一層厳密に計測する改良された磁気書類確認装置を提供することである。

更に本発明の目的は、従来の確認装置より一層正確な磁気類確認装置を提供する ことである。

また更に本発明の目的は、調査される真性に無関係の要因には鈍感な書類確認装 置を提供することである。

更に本発明の目的は、簡単で安価な書類確認装置を提供することである。

他の目的は、次の記述によって明らかにされる。

概して本発明は、書類の部分の残留磁気がその磁気に従って計測されて、この書 類の真性表示を備える部分の計測されるべき飽和磁気と比較される書類確認装置 を意図するものである。この磁気計測は、好ましくは走査される書類と厳密に隣 接した２つの磁極片との間の相対的移動により行われ、２つの磁極片の１つは書 類上の磁性インクを飽和するのに十分な電流か印加される。他の磁極片は、以前 に永久磁石を通過または飽和させるため電流を備えた第１の磁極片を通過するこ とによって飽和状態に磁化された書類部分の残留磁気、すなわち残留磁化を計測 するために用いられる。この２つの磁極片の出力は、各々、飽和信号と残留信号 とを積分するためのもので、好ましくは全波整流器と接続される。

好ましくは、この真性表示は飽和信号に対する残留信号の割合に関する関数とし て作られ、特に、疑わしい書類を示すための信号はその割合が予め決められたた 値以上となるように作られる。この比率比較は、好ましくは、飽和信号に対して 残留信号を増幅し、そして２つの磁気信号を他の比較器の入力へ出力することに よって実行される。

本発明の確認装置は、２つの磁気計測の絶対値よりもむしろそれら２つの磁気計 測の割合にだけ応答するので、上述のように、飽和計測及び残留計測の各々に係 わる外部的要因に対しては相対的に鈍感であるが、相対的に作用を受けないそれ らの割合は残される。更に、飽和信号に対する残留信号の割合は高度に特徴的な 磁性インクが調査されている。従って、本発明の確認装置は、他の方法では検知 を免れるかもしれない疑いのある書類を効率的に振り分ける。

図面の簡単な説明 本明細書で参照され、本明細書と関連づけられて読まれ、同じ参照番号が種々の 図における部品を示すために参照番号が用いられる添付図において、 第１図は、疑わしい書類のインクに関する磁化曲線図である。

第２図は、真性な書類のインクに関する磁化曲線図である第３図は、本発明の確 認装置を内蔵する紙送り器の他の部分を取り除いて分けた部分の概略的な上部正 面図である。

第４図は、第３図に示された紙送り器の上部左側面図である。

第５図は、永久磁石の必要性を無くすために、読み書きヘッド（ｒｅａｄ−ａｆ ｔｅｒ−ｗｒｉｔｅ　）を用いた他の実施例の部分的な上部正面図である。

第６図は、第３図に示された紙送り器の確認装置の信号処理回路のブロック図で ある。

第７図は、第６図に示された回路の１チヤネルをより詳細に示す配線図である。

第８図は、第６図に示された電流源の１つの内部構造を示す配線図である。

第９図は、第６図に示された回路の基準電圧源の１つの配線図である。

第１０図は、疑わしい書類の時間作用について、第６図の回路の出力図である。

第１１図は、真性な書類の時間作用について、第６図の回路の出力図である。

好ましい実施例の記述 第１図は、疑わしい紙幣のインクの磁化（Ｍ）と磁化力（Ｈ）とをプロットした 図である。第１図かられかるように、Ｈが増えるに従ってＭは飽和限界（Ｍ、、 、　）に近づく。しかし、磁性材料において一般的に与えられたヒステリシスに よってＨがゼロへ減少されてもＭは復元せず、磁気的残留、すなわち残留磁化と して一般的に知られる非ゼロ値（Ｍ、、、）を帯びる。第１図から明らかなよう に、更にＨが反対側の大きい値とされた後にゼロへ戻されたときにも、同様な結 果となる。

第２図は同一基準でＭとＨとをプロットした同様な図であるが、この図は真性紙 幣に関する。第１図と第２図とを比較すると、Ｍ　ｔ　ｉ　＋の値は、実際上同 じであることがわかる。しかし図２の真性紙幣の場合、Ｍ７１．が図１の疑わし い紙幣に対応する値より明らかに小さく、Ｍ　ｒ　ａ　ｗ　／　Ｍ　ｓ　ａ　＋ の割合も同様である。

磁化可能なインクで印刷された紙幣のＭ１ｍ＋、あるいはＭ２０．のいずれかを 計測するために磁気ヘッドを使用するとき、合成信号はＭ７９．またはＭｇＩ２ に依存するだけでなくインク層の厚み９紙幣が磁気ヘッドを通過する速度、及び 紙幣の真性と無関係な他の要因といった外部要因にも左右される。

これらの外部要因は全て、実際上同じ割合で飽和計測並びに残留計測の両方に影 響を及ぼしているが、Ｍｒｅｍ／Ｍｓａ＋の割合は実際上変化されずに残る。

第３図及び第４図は、本発明の磁気書類確認装置を実現する紙送り器の輸送路を 示す。参照番号２０に概して示された紙送り器において、書類２２は、好ましく は第３図に示される幅で１対の対向する送りローラ２４，２６によって走行路下 方へ進められる。この書類２２が走行路に沿って進むとき、書類２２は、書類２ ２のインク印刷された部分を通過しながら磁化するように、横に間隔された１対 の永久磁石２８゜３０を通る。書類２２が走行路に沿って更に進むと、書類２２ は走行路に対し横に間隔された配置で置かれた１対の２重チャネル磁気ヘッド３ ２．３４を通る。へ・ソド３２，３４は、走行路の同一面上で磁石２８．３０と 対応されて配置されており、磁石２８を通過する書類部分はヘッド３２を通り、 一方の磁石３０を通過する書類部分はヘッド３４を通る。ヘッド３２は横に間隔 された１対の磁気コア３６．３８を備え、一方のヘッド３４は横に間隔された１ 対の磁気コア４０゜４２を備える。そこで更に第６図を参照すると、磁気コア３ ６から４２は、より詳細には米国特許第４．７６４．７２５号に開示されている が、第６図に示された回路への出力を与える各々のコイル４４，４６．４８．５ ０を励磁する。

磁気ヘッド３２と反対側の走行路上に配置された光源５２は通常、ヘッド３２と 同じ側の走行路上においてヘッド３２と隣接して配置された光検出器５４へ光線 をあてる。同様に磁気ヘッド３４と反対側の走行路上に配置された光源５６は、 通常ヘッド３４と同じ側の走行路上においてヘッド３４と隣接して配置された光 検出器５８へ光線をあてる。光検出器５４．５８は、ＬＤＯＣＳＩＧ信号線６４ 及びＲＤＯＣ３ＩＧ信号線６６に各々低いキー信号（ｌｏｗ−ｋｅｙ　ｓｉｇｎ ａｌ　）を与えるデジタル化回路６０．６２へ各々入力信号を出力する。これら の信号は、第６図に示される信号処理回路において、以下に記述されるように、 タイミングを制御する。

ヘッド３２のコイル４４、及びヘッド３４のコイル４８は、飽和磁気を計測する ために用いられ、一方ヘッド３２のコイル４６、及びヘッド３４のコイル５０は 、磁気残留を計測するために用いられる。

本発明の本質は、書類の真性の計測としてＭ　ｔ　ｅ　ｍとＭ５．。

との割合の決定である。好ましくは、発明者は簡単で安価な方法として以下に記 述される増幅−比較方式を採用する。また代わりに分圧回路も用いられることも てき、更にその分圧比はソフトウェアプログラムの一部として決定できる。

そこで第６図を参照すると、本発明の確認装置の信号処理部は代表的に参照番号 ６８で示され、コイル４４から５０と関連する分かれた４つのチャネルを含み、 それら４つのチャネルは、以下に記載さ−れる違いを除いて同様である。第１の チャネル回路６８の左側飽和チャネルにおいて、各コンデンサ７２．７４は、飽 和コイル４４の端子を前置増幅器７６の入力端子へ接続する。電流源７０はコイ ル４４へ、ヘッド３２を通過する書類２２０部分のインクを飽和状態にするのに 十分な電流を印加する。コイル４４は前置増幅器７６へ、コイル４４から誘導さ れた磁気電流の磁束変化の割合に依存した瞬時の出力信号を出力する。一方、こ の磁束変化はヘッド３２を通過するインクの飽和磁化Ｍ６．１に依存する。前置 増幅器７６はこの信号を増幅して全波整流器７８へ出力し、この全波整流器の出 力端子は積分器８０と接続される。積分器８０は比較器８４から信号線８２に印 加された低いレベルの左側積分信号（Ｌ−ＩＮＴＥＧＲＡＴＥ信号）に応答して 割り込み可能とされ、比較器８４はＬＤＯＣＳＩＧ信号線６４と接続された非反 転入力と、基準電位ＶＲＥＦＩを印加する信号線８８に接続された反転入力とを 備えている。更に比較器８４は抵抗器８６を介して＋１２Ｖ信号線と接続された 出力を有する。積分器８０は信号線９０に左側飽和信号Ｖいを出力する。

同様に、左側の残留チャネルにおいて、コイル４６は前置増幅器９２を駆動し、 前置増幅器９２の出力は全波整流器９４を介して積分器９６と接続される。積分 器９６は、積分器８０を制御する信号線８２上の同じＬ−ＩＮＴＥＧＲＡＴＥ信 号によって制御され、両方の回路は書類２２が左側ヘッド３２を通過している時 間にわたって積分する。積分器９６は左側残留信号ＶＬ１１を信号線９８へ出力 する。左側の残留チャネルの全波整流器９４と積分器９６は、左側の飽和チャネ ルの各々、全波整流器７８．積分器８０と同一である。増幅器９２は増幅器７６ と同様であるが、コイル４６からの残留信号の低めの予想値を補正する高めのゲ インで設定されている。更に残留チャネルは、ただ残留磁化を感知するために用 いられるので、磁気コイル４６を励磁する電流源が無いという点で飽和チャネル と異なる。

発明者は、信号線９０の左側飽和信号ＶＬ、を比較器１００の反転入力、比較器 １０８，１１２の非反転入力へ印加する。比較器１００の非反転入力端子、比較 器１０８，１１２の反転入力端子は、それぞれ、信号線１０２の基準電位ＶＲＥ Ｆ２、信号線１１０の基準電位ＶＲＥＦ３．信号線９８の左側基準電位ｖＬｌを 入力する。発明者は、比較器１００，１０８．１１２の出力を共通線で抵抗器１ ０４を介したプラス５ｖ端子とＤ型フリップフロップ１０６のＤ入力端子へ接続 する。フリップフロップ１０６は、懐疑信号線（５ＵＳＰＥＣＴ信号線）１１６ と接続されたそのＱ端子を備える。通常、５ｖ電源と接続された抵抗器１１８は 、信号線１１６に高レベルの電位を印加する。しかしフリップフロップがリセッ トすると、フリップフロップ１０６はダイオード１１４を介して信号線１１６へ 疑わしい書類２２を表す低レベルの５ＵＳＰＥＣＴ信号を与える同様に、回路６ ８の右側の飽和チャネルにおいて右側ヘッド３４のコイル４８は、コンデンサ１ ２２，１２４を介して前置増幅器７６と同一な前置増幅器１２６を駆動する。電 流源７０と同一な電流源１２０はコイル４８にヘッド３４を通過している書類２ ２の部分のインクを飽和状態にするのに十分な電流を供給する。また、前置増幅 器１２６は整流器７８．９４と同一な全波整流器１２８を駆動し、そして積分器 ８０．９６と同一な積分器１３０を駆動する。積分器１３０は比較器１３４から の信号線１３２の低レベルの割り込み可能信号を入力するが、この比較器の出力 は抵抗器１３６を介して＋１２Ｖラインとも接続されている。比較器１３４は、 ＲＤＯＣＳＩＧ信号線６６からの非反転信号とＶＲＥＦＩ信号線８８からの反転 信号とを入力している。積分器１３０は信号線１３８上に右側の飽和信号Ｖ。を 印加する。

右側残留チャネルにおいて、ヘッド３４のコイルは前置増幅器９２と同一な前置 増幅器１４０を駆動する。また、前置増幅器１４０は整流器７８，９４，１２８ と同一な全波整流器１４２を駆動し、一方、整流器１４２は上述の他の積分器と 同一な積分器１４４を駆動する。積分器１３０と同様に積分器１４４は、比較器 １３４と接続された信号線１３２から割り込み可能な右側積分信号（Ｒ−ＩＮＴ ＧＲＡＴＥ信号）を入力する。積分器１４４は、信号線１４６上に右側残留信号 Ｖ。を印加する。

発明者は、信号線１３８上の右側飽和信号ＶＩＳを比較器１４８の反転端子、及 び比較器１５２，１５４の各々非反転端子に印加している。比較器１４８の非反 転入力、及び比較器１５２．１５４の各々反転入力は、それぞれ、信号線１０２ の基準電位ＶＲＥＦ２、信号線１１０の基準電位ＶＲＥＦ３、信号線１４６の右 側残留信号Ｖ□を入力する。発明者は、比較器１４８．１５２．１５４の出力を 抵抗器１５０を介してプラス５Ｖｔ源で共通にＤ型フリップフロップ１５１のＤ 入力へ印加している。フリップフロップ１５１はダイオード１５６のカソードと 接続されたＱ出力を有し、そしてそのダイオードのアノードは５ＵＳＰＥＣＴ信 号線１１６と接続されている。

右側及び左側のチャネルの動作は同様であるので、右側チャネルの動作だけ記述 する。最初に、フリップフロップ１５１は、フリップフロップ１０６と同様、信 号線１５８の低レベルの開始信号（５ＴＡＲＴ信号）によりセットされる。積分 器１３０．１４４は当初、割り込み不可であるが、信号線６６のＲＤＯＣＳＩＧ 信号が信号線８８のＶＲＥＦＩ電位以下となるときに、信号線１３２に印加され る低レベルの右側積分信号（Ｒ−ＩＮＴＧＲＡＴＥ信号）に応答して割り込み可 能とされる。書類２２は磁気ヘッド３４を通過するので、積分器１３０は信号線 １３８上へ一様に飽和信号Ｖ。を増大し、一方、積分器１３４は信号線１４６上 へ一様に残留信号Ｖｌｌ、ｌを増大させる。これらの信号は比較器１４８，１５ ２．１５４に入力される。

書類２２が右側のヘッド３４及びセンサ５８を通過するとき、信号線６６のＲＤ ＯＣ３ｒＧ信号の正への変化（ｐｏｓ　ｉ　ｔ　ｉｖｅ−ｇｏ　ｉｎｇ　１ｅｖ ｅｌ　ｔｒａｎｓｉｔｉｏｎ　）はフリップフロップ１５１のＤ入力をたたき、 その後すぐに、次の書類のために積分器１３ｏ。

１４４への信号線１３２に信号を印加して各積分器をリセットする。フリップフ ロップ１５１は、Ｖ、１．信号線１３８が■ＲＥＦ２信号線１０２より正のとき には比較器１４８によって、また信号線１３８がＶＲＥＦ３信号線１１０より負 のときには比較器１５２によって、更に信号線１３８がＶＲＩ信号線１４６より 負のときには比較器１５４によってリセットされる。ヘッド３４を通過する書類 の移動に続いてこれらの条件を満たして直ぐにフリップフロップ１５１がリセッ トされると、フリップフロップ１５２は５ＬＩＳＰＥＣＴ信号線１１６に低レベ ルの信号を信号線１５６を介して印加する。この信号は、左側フ、リップフロッ プ１０６から駆動される信号と同様に、ディスプレイ駆動、及びトレイからの書 類２２の送りの一時停止等の適当な動作に利用される。

第７図は、左側磁気ヘッド３２の残留コイル４６と関連する前置増幅器９２．全 波整流器９４．積分器９６の内部構成を示す。上述のように全波整流器及び積分 器それぞれは、整流器９４．積分器９６と同一である。同様に前置増幅器１４０ も前置増幅器９２と同一であり、他の前置増幅器７６．１２６も以下に記述され るようにゲイン調整を除いて前置増幅器９２，１４０と同一である。前置増幅器 部分９２においてゲイン調整演算増幅器１６０は、コイル４６と接続され、加え て抵抗器１６２．１６４各々を介して接地された入力端子を育している。抵抗器 １６６は増幅器１６０の各ゲイン調整端子間に接続されている。増幅器１６０は 、その出力をバッファ増幅器１６８の非反転入力に印加し、またそのバッファ増 幅器の反転入力は、抵抗器１７０及びコンデンサ１７２を介して出力端子と接続 されるとともに、抵抗器１７４を介して接地されている。コンデンサ１７６及び 抵抗器１７８は、増幅器１６８の出力を第２のバッファ増幅器１８０の非反転入 力と接続している。抵抗器１８２は、増幅器１８０の出力と増幅器１８０の反転 入力との間に負帰還路を与える。全てにわたる前置増幅器９２のゲインは、抵抗 器１６６、抵抗器１７０．１７４、そしてコンデンサ１７２の適当な選択によっ て制御される。好ましくはこれらの構成要素が、増幅器７６．１２６，１４０と 対応する構成要素と共に選択されると、増幅器９２．１４０は、増幅器７６．１ ２６のほぼ３倍のゲインを有する。この高いゲインは残留コイル４６．５０から の低い出力を補償し、差分比較器だけを使用して実際に何が比率割合であるかを 可能とする。

整流器部分９４において、増幅器１８６は抵抗器１８４を介して増幅器１８０か ら反転入力を取り込む。抵抗器１８８は増幅器１８６の非反転入力を接地する。

増幅器１８６はその出力を第１のダイオード２０００カソードに印加し、そして そのダイオードのアノードは並列接続のコンデンサ１９４及び抵抗器１９６とを 介して増幅器１８６の反転入力と接続される。更に増幅器１８６は、第２のダイ オード１９８のアノードをドライブし、そしてそのダイオードのカソードは並列 接続のコンデンサ１９０及び抵抗器１９２とを介して増幅器１８６の反転入力と 接続される。発明者は、ダイオード１９８のカソードとダイオード２００のアノ ード各々をそれぞれ増幅器２０２．２０４の非反転入力と接続して、それら各反 転入力をそれらの出力と接続する。各抵抗器２０６及び２０８は、増幅器２１０ のそれぞれ反転入力、非反転入力に印加されている。各抵抗器２１２及び２１４ はそれぞれ、増幅器２１０の反転入力を増幅器２１０の出力、接地に向かう増幅 器２１０の非反転入力と接続されている。

動作において、増幅器１８６の入力が正となるときには、この増幅器の出力は負 の状態となって、ダイオード２００を介してコンデンサ１９４及び抵抗器１９６ と、加えて増幅器２０４の非反転入力と接続される。しかし上記の時間、増幅器 ２０２の非反転入力は実際、接地電位を維持する。結果として、増幅器２１０は 、増幅器２０４と増幅器２０２の出力間の差に比例する出力を与えられると、増 幅器１８６への入力信号と相関した反転された負の出力信号を出力する。一方、 増幅器１８６の入力が負となるときには、ダイオード１９８は増幅器１８６の出 力から増幅器２０２の非反転入力までを正とし、また増幅器２０４の非反転入力 は実際、接地電位を維持する。結果として、増幅器２１０は増幅器１８６への入 力と同じ極性の負の出力信号を出力する。このように増幅器２１０は、増幅器１ ８６への入力の絶対値に比例した修正値を出力する。

積分部９６は、抵抗器２１６を介して増幅器２１０の出力を入力する反転入力と 、抵抗器２１８を介して接地された非反転入力とを育する増幅器２２０を備える 。信号線８２が正のとき閉じるアナログスイッチと並列に接続されたコンデンサ ２２２は増幅器２２０の非反転入力を増幅器２２０の出力と結合する。増幅器２ ２０は、信号線９８に出力を印加し、その出力はスイッチ２２４が開放している 間の入力の積分に比例し、極性において増幅器入力に関連して反転される。上述 のように、増幅器２１０から増幅器２２０への入力は常に負であるので、増幅器 ２２０からの出力ｖＬ＊は常に正である。第８図は電流源７０の内部構成の概略 図であり、電流源１２０と同一である。電流源７０において、各抵抗器２２６゜ ２２８は、＋１２ボルトを電解コンデンサ２３２のアノードに、１２ボルトを電 解コンデンサ２３２のカソードにそれぞれ　結合している。コンデンサ２３２と 並列に結合された非電解コンデンサは２３０は、高周波信号に対して電流バスを 備える。各抵抗器２３４，２３６はコンデンサ２３０．２３２の各端子を電流源 の各出力端子に接続しており、これは第７図に示すように飽和コイル４４と接続 されている。抵抗器２２６．２２８，２３４．２３６は、ヘッド３２を通過しな がらどのような磁性インクをも飽和状態に磁化するのに十分な電流かコイル４４ へ印加されるように選択される。示された１つの実施例においては、コイル４６ を通る５、３ｍＡの電流か適当であると確かめられている。

次に第９図を参照すると、信号線８８上のＶＲＥＦＩ基準信号は増幅器２３８の 出力からドライブされ、また増幅器２３８の反転入力はその出力と結合されてお り、そして非反転入力は抵抗器２４０を介したプラス１２ボルト電源と接続され るとともに抵抗器２４２を介して接地されている。抵抗器２４０．２４２は十分 に選択されるので、ＶＲＥＦＩ信号に応答して制御される積分器は、積分器と接 続される比較器の出力がフリップフロップ１０６．１５１ヘクロツク（ｃｌｏｃ ｋ）された後にだけリセットされる。信号線１０２のＶＲＥＦ２、及び信号線１ １０のＶＲＥＦ３は、同様な方法でドライブされ、ＶＲＥＦ２及びＶＲＥＦ３の レベルは積分された飽和信号Ｖ　Ｌ　８　Ｔ　Ｖ　＊　８に対して所定の低い及 び高いしきい値を備えるように選択される第１０図は左の磁気ヘッド３２を通過 する疑わしい書類２２が移動するときの積分器９０．９８の出力を示す。図に示 すように両方のＶＬＳ、　ＶＬＲ出力はゼロで始まり、書類２２が磁気ヘッド３ ２を通過するとともに最大値に向かって単調に増加し、最大値のとき積分器８０ ．９６がリセットされる。

上述のように、左の残留信号Ｖ、アは、右の残留信号Ｖ−も同様であるが、差動 比較器１１２を用いて割合比較を可能にする対応した飽和信号ＶＬ８よりも大き く増幅される。飽和信号と同じ値に増幅されるときに残留信号か有するレベル表 示をすると、第１０図は更にＶＬ、／Ｇ、ここでＧは飽和増幅器７６と関連する 残留増幅器９２の所定のゲイン係数、が含まれる。第１図を参照して分かるよう に、疑わしい書類２２のインクは相対的に高いＭｓＡＴに対するＭｓＥＭの割合 を持つので、残留信号Ｖ□はサンプリング時間の終了時には飽和信号Ｖ２．に達 する。この結果、比較器１１２は、フリップフロップ１０６をリセットして信号 線１１６の低レベルの５ＵＳＰＥＣＴ信号を発生する。

第１１図は、時間作用に従う同様なＶ　Ｌｌ＋　Ｖ　ＬＲ，Ｖ　Ｌｌ／　Ｇの値 のプロットを示すが、これは真性な書類２２によるものである。真性な書類２２ のインクのＭｓ　Ａ　？に対するＭ−８の特性が第２図に示されるように低い割 合であるので、残留信号ＶＬＪは係数Ｇによって優先的に増幅されているにもか かわらず飽和信号ＶＬＳよりも小さい。従って、積分時間の終了時、残留信号■ ２．は飽和信号ＶＬＳに達することは無く、フリ・ノブフロップ１０６はセット の状態である。上述により、初期の残留信号が増幅される係数は、疑わしい書類 に対しては残留信号を飽和信号より大きいレベルに上昇させ、一方、真性な書類 に対しては残留信号を上述の飽和信号の状態とすることが分かる。

第３図及び第４図の実施例において、永久磁石２８．３０は、磁気残留を計測す る準備として書類２２のインクを飽和状態に磁化するために用いられる。しかし 、所望されれば対応する、各ヘッド３２．３４の代わりに読み書きヘッド２４４ を使用することによって永久磁石は省略される。第５図に示されるように、読み 書きヘッド２４４は第１の磁気コア２４６とコア２４６の下位に配置された第２ の磁気コア２４８を備えている。動作において、コア２４６を取り巻（コイルは （図示せず）これらを通過する書類の部分のインクを飽和状態に磁化するのに十 分な電流か印加される。このコイルの出力は、上述の方法の飽和増幅器７６また は１２６をドライブする。書類２２の磁化された部分は磁気コア２４６と離れた 後、その部分は磁気コア２４８を通過して、コア２４８のコイル（図示せず）は 書類の走査されるべき部分の磁気残留を示す信号を与える。このコイルは、コイ ル４６または５０のような同じ方法で残留増幅器９２または１４０と接続されて いる。このように、この方法において飽和コア２４６の下位に残留コア２４８を 配置することによって、離れた永久磁石の必要性を回避できる。

このように、発明者が本願の発明の目的を達成されたことが分かる。発明者の確 認装置は、磁化可能なインクを含む書類を検査し、そして速度変化、書類状態、 書類と磁気へ・ノド間の間隔、及びその地間様な外部要因に対して比較的に影響 されない。発明者の確認装置は、従来の確認装置を使用するよりも使用上、磁性 インクのタイプをより厳密に測定し、従ってより正確である。更に、発明者の確 認装置は簡単で且つ安価である。

このように、明らかな特徴、並びに補助的組み合わせが利用されて、他の特徴、 並びに組み合わせを参照することなく使用することができることが理解できるで あろう。これは、発明者の請求の範囲から案出される。更に、各種の変更例は発 明者の発明の精神から外れることな〈発明者の請求の範囲から詳細にされること が明白である。従って、発明者の発明は記述及び図示された特定な詳細に限定さ れないことが理解される。

二のように本願の発明を記述したもので、請求の範囲は以下の如くである。

ＦＩＧ、Ｉ ＦＩＧ、２ ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、４ 動 ＦＩＧ、１Ｏ ＦＩＧ、１１ 要約書 磁化可能なインクによって少なくとも部分的に印刷された通貨紙幣のような書類 （２２）の真性を決定する方法及び装置であって、このインクで印刷された書類 の一部の飽和磁気の計測として生成される第１の信号（ＭｓＡＴ）と、その部分 の残留磁気の計測として生成される第２の信号（Ｍ、Ｅ、　”）があり、この第 １の信号（Ｍ８ＡＴ）に対する第２の信号（Ｍ　ＲｔＭ）の割合がその書類の真 性の計測として決定される。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の７第１項） 平成３年９月６　日

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. １．磁化可能なインクによって少なくとも部分的に印刷された書類の真性を決定 する装置であって、前記インクによって印刷された書類の部分の飽和磁気の計測 として第１の信号を生成する手段と、前記部分の残留磁気の計測として第２の信 号を生成する手段と、前記書類の真性の表示を規定するために前記第１及び第２ の信号を比較する手段とを包含する装置。
2. ２．前記比較手段が各々前記信号の割合を決定する手段を具備する請求の範囲１ に記載の装置。
3. ３．前記第２の信号が前記第１の信号より大きい値のとき前記比較手段に応答し て懐疑信号を生成する手段を具備する請求の範囲１に記載の装置。
4. ４．前記比較手段が前記第１の信号を最大振幅基準信号及び最小振幅基準信号と 比較するための手段を包含し、前記装置は、前記第１の信号が前記最大基準信号 より大きいとき及び前記第１の信号が前記最小基準信号より小さいときに前記比 較手段に応答して懐疑信号を生成する手段を具備する請求の範囲１に記載の装置 。
5. ５．前記比較手段が前記第１の信号を最大振幅基準信号及び最小振幅基準信号と 比較するための手段を具備し、前記装置は、前記第１の信号が前記最大基準信号 より大きいとき、又は前記第１の信号が前記最小基準信号より小さいとき、又は 前記第２の信号が前記第１の信号より大きいときに前記比較手段に応答して懐疑 信号を生成する手段を包含する請求の範囲１に記載の装置。
6. ６．前記第２の信号を生成する手段が、疑わしい書類に対しては前記第１の信号 レベルより大きいレベルで第２の信号を生成し、真性書類に対しては前記第１の 信号レベルより小さいレベルで該第２の信号とする係数によって初期残留信号を 増幅する手段を具備する請求の範囲１に記載の装置。
7. ７．磁化可能なインクによって少なくとも部分的に印刷された書類の真性を決定 する装置であって、前記インクによって印刷された書類の部分の飽和磁気の計測 として第１の信号を生成する手段と、前記書類の前記部分の残留磁気の計測とし て初期残留信号を生成する手段と、疑わしい書類に対しては前記第１の信号レベ ルより大きいレベルで第２の信号を生成し、真性書類に対しては前記第１の信号 レベルより小さいレベルで該第２の信号とする係数によって前記初期残留信号を 増幅する手段と、前記第１及び第２の信号を比較する手段と、前記第２の信号が 前記第１の信号より大きい値のときに前記比較手段と応答して懐疑信号を生成す る手段とを包含する装置。
8. ８．前記第１の信号を最大基準信号及び最小基準信号と比較する手段とを包含し 、該比較する手段は、前記第１の信号が前記最大基準信号より大きいとき、又は 前記第１の信号が前記最小基準信号より小さいときに前記比較手段に応答して懐 疑信号を生成する請求の範囲７に記載の装置。
9. ９．前記初期信号生成手段の各々は磁気ヘッドと、前記書類と該ヘッド間の相対 的な動きをもたらす手段とを具備する請求の範囲７に記載の装置。
10. １０．前記第１信号生成手段は磁気ヘッドを具備し、該磁気ヘッドがコイルと、 前記書類と該ヘッド間の相対的な動きをもたらす手段と、前記インクを磁化する 該コイルに電流を印加する手段と、該コイルからの出力電圧を計測する手段とを 有する請求の範囲７に記載の装置。
11. １１．前記ヘッドが第１のヘッドであり、前記初期残留磁気信号を生成する手段 が、該第１のヘッドと近接して配置される第２の磁気ヘッドを具備する請求の範 囲１０に記載の装置。
12. １２．前記各ヘッドが、前記書類と前記ヘッドの相対的な移動方向と関連して、 互いに横に配置される請求の範囲１１に記載の装置。
13. １３．前記第２のヘッドが、前記書類と前記ヘッドの相対的な移動方向と関連し て、前記第１のヘッドより下位置に配置される請求の範囲１１に記載の装置。
14. １４．各前記信号生成手段が、前記書類部分を走査して双方向磁気信号を生成す る手段と、双方向磁気信号を非双方向磁気信号に変換する手段とを有する請求の 範囲２１に記載の装置。
15. １５．前記磁気信号を積分する手段を包含する請求の範囲１４に記載の装置。
16. １６．前記磁気ヘッドにて前記書類の状態を感知する手段と、該感知手段に応答 して前記積分手段を使用可能とする手段とを包含する請求の範囲１５に記載の装 置。
17. １７．磁化可能なインクによって少なくとも部分的に印刷された書類の真性を決 定する方法であって、前記インクによって印刷された書類の部分の飽和磁気を計 測する工程と、前記書類部分の残留磁気を計測する工程と、前記書類の真性表示 を与えるために前記残留磁気計測値を前記飽和磁気計測値と比較する工程とを包 含する方法。
18. １８．前記比較工程が、前記飽和磁気計測値に対する前記残留磁気計測値の割合 を決定する工程を具備する請求の範囲１７に記載の方法。
19. １９．前記残留磁気を計測する工程は、初期残留計測値を与える工程と、疑わし い書類に対しては前記飽和磁気計測値より大きい増幅された残留磁気計測値、ま た真性書類に対しては前記飽和磁気計測値より小さい増幅された残留磁気計測値 を生成する係数によって前記初期残留計測値を増幅する工程とを具備する請求の 範囲１７に記載の方法。
20. ２０．前記比較工程は、前記飽和残留計測値に対する前記増幅された残留磁気計 測値の割合を決定する工程を具備する請求の範囲１９に記載の方法。
21. ２１．前記飽和磁気計測値が第１の基準値より小さいとき、又は前記飽和磁気計 測値が第２の基準値より大きいとき、又は前記残留計測値が前記飽和磁気計測値 より大きいときに懐疑表示を生成する工程を包含する請求の範囲２０に記載の方 法。
22. ２２．各前記計測する工程は、コイルを有するピックアップヘッドを通過する前 記書類部分を動かす工程と、前記コイルの出力を計測する工程と、前記コイル出 力を整流する工程と、前記書類が前記ヘッドを通って移動の間の予め決められた 時間にわたって前記整流された出力を積分する工程とを具備する請求の範囲１９ に記載の方法。
23. ２３．前記比較工程は、前記積分された出力を比較する工程と、前記積分された 残留磁気出力が前記積分された飽和磁気出力を越えるときに懐疑信号を生成する 工程とを具備する請求の範囲２２に記載の方法。