JPH04504707A - 盗難防止機能をもつ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の名称〕　盗難防止機能をもつ容器〔技術分野〕 本発明は、特にＣＤまたはビデオカセットといった盗難防止をめられる物品を収 納する盗難防止機能をもつ容器に関するものである。

〔背景技術〕

物品を盗難から護るために、多くの商店や百貨店においては、今日では、商品に ラベル又はタグの形態を付与した磁気バンドか電子回路部を取付け、また、百貨 店等の出口において検出器を配備させ、もしも物品そのものが支払いもなく、従 って磁気テープまたは電子回路を備えたまま百貨店から搬出されるような場合に は、この検出器によって光学的または音響的なアラーム信号が発信されるといっ たことが、既に知られ、活用されている。磁気テープまたは電子回路を備えたタ グないしはこのような構成をしているパッケージや把持部分は、キャッシュレジ スターにおいて販売員に入手できる特殊工具によってのみ、商品から取り外しが でき、これが盗難防止の意味になっている。

例えば、ＣＤディスクのような比較的小型で万引きしやすい対象物を盗難から護 るために、ＣＤディスクを含むカセットを磁気テープを備えたフレーム内やケー ス内に入れて販売するようにし、このようなフレームやケースにおいては、カセ ットは、フレームに配設された、およびカセット内の穴に嵌合する緊定機構によ りロックされていて、この緊定機構は、特殊工具を使い、販売員によってのみ取 り外しができるようになっている。この種の装備は、盗難から護るために、さも なければ空のカセットのみを販売用として展示し、キャッシュレジスターにＣＤ ディスクを蓄え保護するといった方法を不要とする。このような従来の方法では 、カセットに入れて出荷されたＣＤディスク販売に先立ってカセットから外すこ とを必要としている。

ＣＤディスク用のパッケージとして機能するカセットは、製造上の制約から、そ の細幅側において所定の個数の穴を有する。この所定の個数の穴は、盗難から護 るためにフレームにおける緊定機構にとり適当である。とはいえ、盗難防止をめ られる商品が、例えばビデオカセットのごとく、緊定機構のためにこの種の穴を 何等有しない場合には、もはや公知の安全手法は用いられぬ。このことは同じく 音楽カセットやマルチパックとしての多数のＣＤディスクにも当てはまる。

〔発明の開示〕

本発明の目的は、従って、盗難防止をめられるものの緊定機構と係合するように はなっていないが磁気テープや電子回路を具備する容器がその寸法面で目的に適 うように適当な任意の形態を採り得る、前記物品を収納する容器を提供すること にある。その際、権限のない者によっては開けることができず、特殊工具によっ て開くために構成さ３．とはいっても盗難防止に余計な費用が加わることは大問 題なので、容器自体手頃な価格で作成され得るように複雑ならざる形状を採って いる容器を提供することが特に本発明の目的に含まれる。

前記の目的を実現するために、本発明の容器は請求の範囲１に記載の特徴を有す る。価格的に好適な製作を可能にするために、下側部分および上側部分から成る 容器はそれぞれ単品の二つのプラスチック射出成型物部品とされている。これら のプラスチック射出成型物部品は、製造に際して付加的な部品を要さずに、一方 の側では蝶番接続部用に全ての要素を、また反対側において容器ロック機構を有 していて、その結果、下側部分および上側部分から連結構成される容器は、権限 を与えられた看板外によってはもはや解放できず特殊工具を使った時のみ、開か れ得る０本容器は、多岐に亘る大きさのビデオカセットまたはＣＤカセットとい ったような、いろいろな大きさの物品に対して、また蝶番接続部および容器ロッ ク機構に対する形態要素と調和できる形状を採って、製作可能となる。

〔図面の簡単な説明〕

図１は本発明の一実施例の容器の平面図、図２は同容器の上側部分の内側から見 た上面図、図３は同容器の下側部分の斜視図、 図４は同容器の上側部分の斜視図、 図５は図１および図２の線５−５に沿って切断した下側部分と上側部分との間に おける蝶番部の詳細を示す拡大断面図、図６は図１および図２の線６−６に沿っ て切断した図５と同様な拡大断面図、図７は図１および図２の線７−７に沿って 切断した容器ロック機構の詳細を示す拡大断面図、 図８は図１および図２の線５−５に沿って切断したほとんど閉じた容器の縦断面 図、 図９は完全に閉ざされ上下反転させて位置する容器の図９と同様な縦断面図、図 １０は上下反転された容器と開放用の特殊工具の拡大断面図である。

〔発明を実施するための最良の形態〕

以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。

盗難防止をめられる物品を収納する容器は、図１の平面図、また図３の斜視図に より示された下側部分１及び、図２の内側からの上面図、また図４の斜視図によ り示された上側部分２から構成される。前者の下側部分１は、単一体としてプラ スチック材料から作られたものであり、後者の上側部分２は同じく単一体として プラスチック材料から作られたものである。容器の下側部分１は重量節減のため 中央領域に二つの空隙４を備えた基底面３とおよび四つの側壁５．　６．　７゜ ８を有する。側壁６では、中央の部分壁９が若干内側に位置ずれしていて、本中 央の部分壁９は、直立断面において、フック状に構成された上側縁部１０を有す る。

外側に向けて開放状態になっている前記上側縁部１０の形状は、図５に明確に示 されている。

容器の下側部分２は、重量節減のため、また本容器中に内蔵される例えばＣＤカ セットのような物品に書かれた仕様明細を読み取るために備えられた一つの大き な空隙１２を存する基底面３、および四つの側壁１３．１４．１５．１６を具備 する。側壁１４には、同様に中央では部分壁１７が内側に位置ずれしていて、本 中央部分壁１７は、直立断面において、フック状に構成された側縁部１８を有し 、その形状は図５に明瞭に示されている。内側に向かって開放状態になっている 該フック形状部分によって、側縁部１８は下側部分１の上側縁部１０中に嵌合し 、その結果、容器の両部分を接続する際には、これらの縁部１０および１８が蝶 番接続部を形成する。

図５に示すポジションにおいて蝶番接続部を形成するように、容器の両部分の接 続を容易ならしめるために、上側部分２の側壁１４には、側縁部１８の両側で側 壁１４とは一体をなすように構成されて、かつ側壁の縁部上で上方に延びて突出 したピン２０および２１が構成されていて、これらのピンは同時に、双方の容器 部分を全体として接続する芯合わせ補助部分として、前記側縁部１０の両側にお いて、下側部分１の側壁６における二つの孔２２および２３中に嵌合する。これ によって、上側部分２は、図５および図６に示されるポジションにおいて、下側 部分１の側壁６に支えられていて、かつ、これによって双方の側縁部１０および １８が正しい嵌合ポジションに達して、上側部分を捩じった時でも容器をロック したポジションに滞留し続けることになる。下側部分１の側壁６は、縁部孔２２ および２３のそれぞれにおいて壁部内側にそれぞれ単一体として構成された小型 の壁部突出部２４および２５が形成されている。こうした壁部突出部２４および ２５は、容器のロックポジションにあってはピン２０および２１の直線的延長部 に配置さ娠これらのピンを支える。

容器を密封鎖錠するように、下側部分１において、および上側部分２内で、単一 体として形成されたプラスチック製の容器ロック機能が機能する。この目的のた めに、下側部分で蝶番接続部の向かい側に配置する側壁８において中央領域で内 側位置ずれしている部分壁３０が直立面としてフック状に構成されている。しか も、この部分壁は側壁８の上側縁上にブレード状に上に向けて突出し、上側末端 ３１において直立面内でフック状に構成されていて、このフック状末端部におい て当接傾斜面３２を備えている。垂直スリット３３はブレード状部分壁３０を二 つの同一幅の部分に分ける。

前記本ブレード状部分壁３０と共働するために、上側部分２０側壁１６では、同 様に若干内側に位置ずれしている部分壁３４が、同じ（直立面内でフック状に構 成され、そのフック孔部を内側に向けていて、その結果、容器を閉ざしている際 には、相互に向き合ったフック領域で互いに対抗配置する双方の部分壁３０およ び３４が互いに係合して容器ロック機構を構成する０部分壁３０および３４の正 確な断面形状は図７に示されている。ｉｉ［錠時には、上側部分の部分壁３４は 、ブレード状部分壁３０の当接傾斜面３２上にのって、図７による緊定位１を確 保する。使用されるプラスチック材料の性質に基づき、内側部分壁３０および外 側部分壁３４は容器のロックポジションを採るように緊定嵌合する。安定したロ ックポジシランを保証し、およびこの容器が、はぼ弾性的なプラスチック材料を 活用しているために、改めて開放状態になることがないように、容器上側部分２ の側壁１６において、外側の直立断面においてフック状に構成された部分壁３４ の両側では、側壁縁部上に突出したピン３５および３６が壁部内側において側壁 １６と一体となるように構成される。これらピン３５および３６は、容器密封の ための芯合わせ部分として、およびロックポジシランにおいて容器の上側部分２ および容器の下側部分１の接し合う壁部分を堅（連結される部分として、孔３７ ９羽を有し、かつ、容器の下側部分１の側壁に内側に構成された壁部突出部３９ および４０中に嵌合する。こうしたピン装着によって、容器の下側部分１および 容器の上側部分２の両側壁８および１６は、横滑りを起こす可能性がなく厳密に 相互に束縛された状態に確保さ娠その結果、中間に配備された容器ロック機構は 、フック状に構成された両部骨壁３０および３４からかなり大きな力を加え、か つ、販売員にのみ入手可能な特殊工具の助けを借りる場合に限り開放可能となる 。外側の、フック状に構成される部分壁３４は、互いに間隔をおいている二つの 貫通孔部４１を有する。図１０に示されるように、横断面で示された特殊工具４ ２は、貫通孔部４１を通して装着されるべく相互に間隔をおいて配備された二つ のボルト４３を有し、内側の部分壁３０に対し圧力を加えることにより容器ロッ ク機構を外すことを意図している０図９および図１０においては、下方に上側部 分を配備して該容器が示されている。盗難防止の冒頭に挙げた目的を達するため に、該容器は、図示されていないが上側部分または下側部分においてアラームを 発生するため磁気テープ又はそれに相応する装置を有する。

当然のことながら、蝶番接続部を形成する機構９．１０および１７．１８を、例 えば側壁６ないし１４の末端領域（あるいは必要に応じて、末端領域および中央 の部分壁）に配備することができる。

もちろん、この点はスナップ式ロック機構を形成する機構３０．３４に対しても 当てはまる。このような機構を同じく、対応末端領域に、および必要に応じ、側 壁フないし１６の中央領域に配置することができる。

これらの変形は図示されていないが、示された機構に対応するものである（場合 により半分の幅でよい）。

要　約　書 容器は、フック状の垂直な側縁部（１０）をもつ少くとも一つの壁部分（９）を 備えた壁（６）を有するプラスチック製の一体の下側部分（１）を備え、フック の開口は外側に向いている。容器の上側部分（２）は壁（１４）を備え、固壁（ １４）の少くとも一つの壁部分（１７）はフック状の垂直な側縁部（１８）をも ち、フックの開口は内側に向いている。

上側部分と下側部分の側縁部は係合してヒンジ結合をなしている。容器のロック 機構は、下側部分（１）の反対側の壁（８）にフック状に垂直に設けられ、かつ 、壁の縁上べ突出する舌状の突起をなす壁部分（３０）と、これに対応する上部 分（２）の壁（１６）にフック状に垂直に設けられた壁部分（３４）によって構 成される。容器が閉しられた時には、壁部分（３０）、　（３４）がロックされ る。容器は、２個のピンをもつ特定の工具を使用することによってのみ開かれ、 前記ピンを外側の壁部分（３４）の穴（４１）を通して外側から挿入することが でき、また前記ピンは、内側の壁部分（３０）に押されたときにロングを解放す る。

国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．特にＣＤまたはビデオカセットといった盗難防止を求められる物品を収納す る容器において；四つの側壁（５，６，７，８）を有するプラスチック材料から 成る容器の下側部分（１）および四つの側壁（１３，１４，１５，１６）を具備 するプラスチック材料から成る容器の上側部分（２）が、側壁（６，１４）の少 くとも一つの壁部分、望ましくは中央部分壁（９，１７）において、それぞれ両 容器部分の接合時に互いに向き合って噛み合うように直立断面においてフック状 に構成された側縁部（１０，１８）を有し、更に両容器部分の接合時に蝶番状に 互いに向き合って噛み合うように側壁（６，１４）の部分壁（９，１７）におけ る前記蝶番状の接続部と向き合った側壁（１３，１４，１５，１６）の少くとも 一つにおいてフック状に構成された側縁部（１０，１８）を有し、また更に、前 記蝶番接続部を向き合った側壁（８，１６）のそれぞれにあって、容器閉鎖時に 、異なる高さで、かつ互いに反対方向を向いてフック領域をとるように相互に向 き合って配置された縁部（３０，３４）を係合させるべく、直立断面においてフ ック状に構成された縁部（３０，３４）を有し；同縁部（３０，３４）は容器ロ ック機構として弾性嵌合し、また、外側縁部（３４）内の貫通孔部（４１）を通 り内側縁部（３０）を押圧する特殊工具（４２，４３）を介して外されることを 特徴とする盗難防止を求められる物品を収納する容器。
2. ２．前記容器ロック機構の内側にフック状になっている部分壁が、相隣接する側 壁（８）に対して上方に突出し、かつ、側壁（８）と一体を成すように構成され ているブレード（３０）であり、同ブレード（３０）が上側末端部において、係 合位置に誘導される外側の壁部分壁（３４）のための当接傾斜面（３２）を備え ていることを特徴とする請求の範囲１に記載の容器。
3. ３．前記蝶番接続部を構成する縁部（１０，１８）を備えた部分壁（９，１７） 、および容器ロック機構を構成しフック状になっている部分壁（３０，３４）を 備えた側壁部が、それぞれ両側で接続する側壁（６，１４）に対して内側に位置 ずれしていて、望ましくは外側部分量（１７）においてフック状壁断面のために 生じる外側に向かっての剰余分だけ位置ずれしていることを特徴とする請求の範 囲１に記載の容器。
4. ４．前記蝶番接続部の互いに向き合って噛み合うようにフック状になっている両 縁部（１０，１８）において、上側部分（２）に外面の縁部（１８）が構成され ており、同上側部分（２）では、また、容器ロック機構部（３０，３４）におけ る直立断面においてフック状に構成された外側部分壁（３４）構成されており、 また前記蝶番接続部の内側縁部（１０）及び容器ロック機構のフック状になって いる内側部分壁（３０）が下側部分（１）に構成されていることを特徴とする請 求の範囲１に記載の容器。
5. ５．前記蝶番接続部の両縁部（１０，１８）のフック状になっている外側縁部（ １８）の両側の容器の上側部分（２）の側壁において、側壁縁部上に突出するピ ン（２０，２１）が側壁内側で側壁と一体を成すように構成されていて、これら のピン（２０，２１）が、容器の上側部分（２）に対する芯合わせ補助機構とし ておよび支持機構として容器の下側部分（１）の側壁（６）内での同一幅の孔（ ２２，２３）中に嵌合し、フック状になっている両縁部（１０，１８）の連結を 可能にすると共に容器の上側部分（２）をロックポジション中に揺動させるのを 可能とし、かつ、これらのピンがロックポジション中にあっては、容器の下側部 分（１）の側壁（６）において内側に構成される突起（２４，２５）に支えられ ていることを特徴とする請求の範囲４に記載の容器。
6. ６．直立断面においてフック状に構成された外側部分壁（３４）の両側で、容器 の上側部分（２）の側壁（１６）に同側線部上に突出するピン（３５，３６）が 壁（１６）の内側に一体を成すように構成されていて、これらのピン（３５，３ ６）が容器密封のための芯合わせ部分として、およびロックポジションにおいて 容器の上側部分（２）および容器の下側部分（１）の接し合う壁部分（８，１６ ）を堅く連結させる部分として、孔（３７，３８）を有しかつ容器の下側部分の 側壁の内側に構成された壁部突出部（３９，４０）中に嵌合することを特徴とす る請求の範囲４に記載の容器。
7. ７．容器ロック機構部（３０，３４）における外側のフック状に構成される部分 壁（３４）は、特殊工具用の孔部として、互いに間隔をおかれた二つの貫通孔（ ４１）を有し、これらの貫通孔（４１）は、容器ロック機構における直立断面に おいてフック状に構成された内側の部分壁（３０）の前方に位置し、かつ、特殊 工具（４２）の二つのボルト（４３）を貫通装着させるようになっていて、内側 の部分壁（３０）に対し圧力を加えることにより堅く嵌合し合ったフック状に構 成した部分壁（３０，３４）を外すことを可能とすることを特徴とする請求の範 囲１に記載の容器。
8. ８．前記螺番接続部を構成するそれぞれの側壁縁部（１０，１８）を含み、かつ 、該容器ロック機構を構成しそれぞれフック状になっている部分壁（３０，３４ ）を含む容器の下側部分（１）および容器の上側部分（２）が、それぞれ一体を なすプラスチック射出成型物部品であることを特赦とする請求の範囲１に記載の 容器。
9. ９．前記蝶番接続部を構成する縁部（９，１０；１７，１８）および容器ロック 機構部分壁（３０，３４）がそれぞれ中央の部分壁（９，１７）において、およ び／または側壁（６，１４；８，１６）の未端域に設けられていることを特徴と する請求の範囲１ないし８の少くとも一つに記載の容器。