JPH04502684A - 物質処理方法と処理装置 - Google Patents

物質処理方法と処理装置

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JPH04502684A
JPH04502684A JP2515583A JP51558390A JPH04502684A JP H04502684 A JPH04502684 A JP H04502684A JP 2515583 A JP2515583 A JP 2515583A JP 51558390 A JP51558390 A JP 51558390A JP H04502684 A JPH04502684 A JP H04502684A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮 物質処理方法と処理装置 この発明は、物質処理のために複数の順次的な無線周波数波処理モードを提供す る方法と装置に関するものである。特にこの発明は、物質処理の各段階において 最も好ましい共振で物質を自動的に処理する方法と装置に関する。
(2)、従来の技術 最も近接した従来技術は、発明者の1人であるアスムセン(Asmussen) に与えられた米国特許Nt14.777、336に開示のものであると信じられ る。本特許はこの発明においても利用できる物質処理用の単一モードの無線周波 数波(好ましくはマイクロ波)印加器を、開示している。同装置は良好に作動す るが、単一モードでの処理は、例えば充填材入りの未硬化樹脂のように推移して 行(複数の様相をもつ物質に対しては不十分であることがある。問題点は新たな モードの開始時に印加器中の以前のモードを、非制御下での処理が行なわれない ように完全に消去しなければならない点、及びモードの経時的な連らなりを、所 望の加熱パターンが生成されるように制御しなければならない点にあった。また 物質の制御された処理を達成するためには、印加器内に経時的にマルチモード( 多重モード)を附与する必要がある。
目 的 したがってこの発明の目的とするところは、非制御下での処理を生じさせるモー ド間の干渉なしに−のモードから他のモードへと制御された移し変え(シフト) を行なう方法と装置を、提供するにある。またこの発明は、比較的経済的である と共に信頼度の高い作動を得させる方法と装置を提供することも、目的としてい る。これら及び他の目的は、以下の説明を参照することによって明白となる。
図面の簡単な説明 第1図は物質Bを処理するための印加器112中にマイクロ波を結合するための マイクロ波装置10を示しており、本装置は印加器内にマイクロ波を供給するた めの電力可変1周波数可変のマイクロ波源99を含む。このマイクロ波源はコン ピューター等のプログラム可能手段98によって、印加器112内での第1のモ ードの消去後に該印加器112内の共振周波数を迅速に変更するため、制御され る。
第2図は15インチ(38,1cm)径の印加器内で種々の周波数で利用可能で あるTE及びTM空洞モードを示すグラフである。比較的高い周波数での単一モ ード及び比較的低い周波数での制御されたマルチモードを、選択することができ る。マルチモード領域(第2図の右手上方部)は、本発明方法では利用しない。
プログラム可能手段98によって−の共振モード或は制御されたマルチモードか ら他のモードへのシフトが行なわれる。図示のモードは空の印加器112につい てのものである。物質Bを装填された印加器112は同様の一般的なパターンを 有するが、正確な周波数対空洞長さの関係曲線は図示の曲線からずれて来る。
第3図は15インチ(38,1cm)径の印加器112内でのTEモードを示し ている。1またはそれより多いTEモードを、プログラム可能手段98によって 予めプログラミングできる。これは第2図に図示のモードの部分集合である。
第4図は15インチ(,98,10)径の印加器112内でのTMモードを示し ている。°1またはそれより多いTMモードを、プログラム可能手段98によっ て予めプログラミングできる:これは第2図に図示のモードの部分集合である。
第5図は周波数fl、fz 、fs等での種々のモードを示している。制御され たマルチモードは、2または3のみの重なり合った共振周波数をもつものとなる 。
第6図は第1図に示すようなマイクロ波回路を、3或はそれより多(有する印加 器120を備えたマイクロ波装置20を示し、回路11,12.13はブローな った周波数f5.fz 、fsで作動される。周波数はプログラム可能な制御手 段99,123,124によって供給される。
一般的な説明 この発明は当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波加熱に 伴ない変化する複素誘電率をもつ物質を加熱する方法に係り、同方法は、(a) 6次のような金属製の無線周波数波の印加器、すなわち予め選択した物質負荷共 振モードのうちの1つ或は複数のモードで印加器軸線まわりにおいて単一モード 或は制御されたマルチモードとして励起され、印加器内で上記物質の予定した加 熱が得られるようにする印加器、及びこの印加器に接続され該印加器の内部に、 印加器に対し無線周波数波を結合させるように臨ませであるアンテナ手段を、そ れぞれ備えている無線周波数波発生装置を用意し、(b)、液体または固体であ り当初の複素誘電率をもつ上記物質を上記印加器内に精密に位置を設定して配置 し、第1のモードの無線周波数波により連続的に、加熱中の成る時間中、物質の 誘電率が変化するが無線周波数波の第1のモードは維持して加熱し、次に加熱中 に第1のモードを消去した上で少なくとも1つの第2のモードの無線周波数波に より、加熱中に物質の複素誘電率が変化するが第2のモードは維持して加熱し、 これらの加熱処理の間に印加器中の無線周波数波モードを入射電力及び反射電力 の測定値を用い、印加器からの反射電力が印加器内でほぼ零となるように連続的 に同調すると共に入射電力が印加器内で所望の水準となるように同調することに よって維持するものに、構成される。
またこの発明は当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波加 熱に伴ない変化する複素誘電率をもつ物質を加熱する方法に係り、同方法は、( a)1次のような金属製の無線周波数波の印加器、すなわち予め選択した物質負 荷共振モードのうちの1つ或は複数のモードで印加器軸線まわりにおいて単一モ ード或は制御されたマルチモードとして励起され、印加器内で上記物質の予定し た加熱が得られるようにする印加器、この印加器内に印加器軸線に対し垂直に配 置されており該印加器の内壁面に対し接触する電気接点を外周端に有する可動プ レート手段、及び上記印加器に接続され該印加器の内部に、印加器に対し無線周 波数波を結合させるように臨ませである可動プローブ手段を、それぞれ備えてい る無線周波数波発生装置を用意し、(b)、液体または固体であり当初の複素誘 電率をもつ上記物質を上記印加器内に精密に位置を設定して配置し、上記したプ ローブ手段或はプレート手段を動かすか無線周波数波源の周波数及び電力を変更 するかして得た第1のモードの無線周波数波により上記物質を連続的に、加熱中 の成る時間中、物質の誘電率が変化するが無線周波数波の第1のモードは維持し て加熱し、次に加熱中に第1のモードを消去した上で少なくとも1つの第2のモ ードの無線周波数波により、加熱中に物質の複素誘電率が変化するが第2のモー ドは維持して加熱し、これらの加熱処理の間に印加器中の無線周波数波モードを 入射電力及び反射電力の測定値を用い、印加器からの反射電力が印加器内でほぼ 零となるように連続的に同調すると共に、液体または固体である上記物質の加熱 中に印加器内で最適した同調及び電力変動を時間の関数として得るものに、構成 される。
さらにこの発明は当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波 加熱に伴ない変化する複素誘電率をもつ物質を加熱するための装置に係り、同装 置は、(a)、予め選択した1つ或は複数の共振モードで、軸線まわりにおいて 単一モード或は制御されたマルチモードとして励起させて内部で上記物質の予定 した加熱を得ることを可能とするところの、金属製の無線周波数波の印加器を有 する無線周波数波発生装置、及び(b)、上記印加器内を第1のモードから、該 第1のモードを消去した上で少なくとも1つの第2のモードへとシフトするため のプログラム可能手段を備えたものに、構成される。
この発明はジエイ、アスムセン(J、 A、smussen)の米国特許Nα4 ,777.336についての改良に係る。本特許発明の目的は空洞または導波管 中に位置させた固体または液体物質について、より迅速で空間的により制御され た(普通、一様な処理が望まれる。)マイクロ波処理を可能とすることにある。
本米国特許では物質を充填した空洞(または導波管)の単一モード(または制御 されたマルチモード)励起が、利用されている。空洞印加器は物質を加熱及び処 理するため、物質装填モードの1またはそれより多い(僅かに重なり合った)共 振で励起せしめられる。電磁モードの選択は空洞を固定周波数で励起させ、次に 空洞を所与の物質装填共振長さへと同調することによって行なわれている。励起 を得る別の方法は固定寸法の空洞を、周波数可変のマイクロ波電力源で励起させ るといったものである。本方法では電力源が、物質装填空洞の所望の電磁共振モ ードへと周波数同調せしめられる。
物質を装填された空洞が励起され物質が加熱されるとき、物質の複素誘電率が変 化して物質装填空洞を共振を得るように再同調(空洞長さの調整とアンテナとも 称されるプローブの位置調整、或はプローブの位置調整と周波数同調による。) する必要が生じる。機械的な同調、電力の変更及び周波数同調を処理サイクルを 制御するため、或は所望の処理サイクル(時間及び空間に関しての加熱パターン )を達成するために、利用できる。ここで問題としている「同調(tuning ) jは2つの機能を奏するものであることに、留意すべきである。すなわちそ の一つは(1)印加器を最初に所望の物質装填空洞共振へと同調させることであ り、他は(2)処理サイクル中に空洞を整合状態(すなわち反射電力が零である 状態)に同調させることである。同調及び入力電力制御のパターンは記録されて 、他の類似の物質を処理するために繰返えされる。
最初の物質装填モードは所望の結果(すなわち物質内での所望の加熱パターン) を生じさせるために選択される。したがって特定の励起モードが、処理サイクル を開始するのに最良の界パターンを附与するものであるといった観点から選択さ れる。普通1つの成るモードを、物質負荷中への優れた初期の制御下でのマイク ロ波結合が達成されるように選択する。物質の寸法、形状、空洞内での位置、及 び当初の誘電率ε =ε;−jcHで表される当初の誘電特性は全て、最初のモ ード共振周波数とそれによる最初の励起界パターンを決定するためのものとなる 。印加器界パターンは空洞内の「空の」物質非存在容積にだけでなく、印加器の 空洞中に装填された物質の内部にも存在する。
モードが励起されると物質が、古典電磁気宇に従って加熱される。物質内部の何 れの位置士での時間平均の吸収電力密度<p>も、次式で表される。
<P>(z’)=l/2..c。q印。(の12ここにωは励起周波数であり、 Eo(r)は物質内の位置rでの電界量である。したがって空間的な吸収パター ン(したがって空間的な加熱パターン)は、モードの空間的な界パターンに依存 する。
物質の加熱が生じるにつれてモードの空間的な界パターンεr(r) 及びε【 (【)が、そして物質の形状さえも、変化する。上述した同調法によってこれら の変動の成るもの、または全てが補償されることがよくある。しかし加熱を望ま しモードで開始しても同じ共振への連続した同調によっては処理過程完了のため の最適の励起状態は何ら生せしめられないような用途もある。また最初のモード の加熱パターンが極めて不均一なものであって、不均一な加熱を結果すると共に 物質中に熱い点と冷たい点を生じさせるような用途もある。
これらの両者の場合には物質負荷をより一様に、かつ、より迅速に加熱するため 、処理サイクル中に2またはそれより多いモードを使用するのが望ましい。
したがってこの発明は処理中に1つのモード(或は1組のモード)と他のモード (或は他の複数モード)間での切替えを行なうものである。この切替えは数多く の方法で逐行できる。1つの方法は印加器を固定周波数マイクロ波源で励起させ 、処理中に印加器を−の共振モードから他の共振モードへと機械的(摺動短絡子 によって)同調させることである。別の方法は処理中にマイクロ波発振器の周波 数を、−の共振モードから他の共振モードへと切替えることである。予め選択し ておく周波数切替え対時間の関係によってモード励起対時間の選択したパターン を得、これによって物質負荷中に所望の加熱パターンを得ることができ、また事 実、そのような周波数切替え対時間の関係の設定によって異なった複数の処理サ イクルを得ることができる。この後者の方法は電子工学的により複雑であるが、 周波数を変更及び制御するプロセス制御系の能力を各個別モードの励起中に印加 器を整合させるためにも利用するといった利点を与える。したがって本方法を採 用するときは印加器に摺動短絡子がもはや不必要となる。これらの2つの処理構 造は第1図及び第6図に示されており、摺動短絡子と共に、或は同短絡子無しに 、使用することができる。
詳細な説明 加熱及び処理に関する実験的な測定を、電力可変のCWマイクロ波装置10 ( 第1図)或は20(第6図)を用いて行なった。
回路11.12及び13は(1)電力可変及び周波数可変の発振器・増幅器99  、(2)サーキュレータ−101及び整合された擬似負荷102、(3)同軸 方向性結合器103.104、減衰器105,106、及び放射電力Pi及び反 射電力Prを測定する電力計108,109、(4)プローブないしアンテナ1 llaを備えた同軸結合系111、及び、(5)マイクロ波印加器112または 120及び物質負荷Bから成る。印加器112または120中に結合されたマイ クロ波は、Pt = Pi −Prで与えられる。
同様に第1図及び第6図にそれぞれ示すように印加器112または120には同 軸電界探針115を挿入してあり、この探針115は減衰器107または106 を介して電力計110に接続されている。探針115は印加器112または12 0の導電表面上の電界の垂直成分の平方を測定する。計器114からのファイバ ーオプテツクの温度測定探針114aを印加器112または120中に挿入し、 処理温度を測定するために物質B上または同物質内に位置するよう支持しである 。
電界探針115、ファイバーオプテツク温度測定探針114a、放射電力及び反 射電力計108,110は全てオンライン処理測定機構を構成するもので、モー ドの切替え時及び切替え場所についてプログラム可能手段98に対し情報を、フ ィードバック信号として与えさせるのに使用できる。
図6は数個の独立した入力マイクロ波回路11゜12.13及びプローブないし アンテナ111 a。
121a、122aを有する複数ポートの空洞印加器120を、示している。空 洞120長さは摺動短絡子120aによって変更することができる。プローブ1 11a、121a、122aは、回路11,12゜13間の相互作用(クロスカ ップリング)を最小限とするように配置される。最も適当であるのは回路11゜ 12.13を、アンテナ111 a、121 a、122aの近距離フィールド が相互作用し合わないような間隔をあけることである。各プローブ1lla、1 21a。
122aは周波数fl + f! +6で電力を生成可能である各別のマイクロ 波電力源(発振器)99,123゜124に対し接続されている。電力源99, 123゜124は固定または可変の周波数L 、 fz 、 fsのもので、一 般にfl岬f2〜r、である。各マイクロ波回路は使用されないとき空洞と、機 械的或はダイオードによって切離すことができる。
周波数り、 f、 、 f、は個別的な(或は異なった)印加器112或は12 0に負荷される共振に合せることができ、したがって各個別回路11,12.1 3は、空洞長さを変更可能とする摺動短絡子112aまたは120a及び調整可 能なプローブ1lla、121a或は122aと共に米国特許Nα4,777. 336に記載されている共振で作動させることができる。各電力源99゜123 .124はプログラム可能手段98によって−のモード、つまり一の共振モード から他の(共振)モードに、換言すると−の偏りから他の偏りに、物質(空洞) 負荷B内での所望の加熱を生じさせるよう時間の関数として切替えるように、プ ログラム制御できる。
コンピューター或はマイクロプロセッサ−としてのプログラム可能手段は、印加 器112または120内の共振モードの初期の周波数を選択するように用いられ る。印加器112または120の長さは、これまたコンピューター制御可能であ る摺動短絡子112aまたは120aによって変更できる。この方法で物質Bを 、同物質が処理され終るまで順次、異なった複数共振モードにさらす。
円筒状のものであるのが好ましい印加器112゜120の重要な特徴は、処理物 質Bに対し入射マイクロ波エネルギーを集中させ整合させる能力にある。これは 単一モード励起及び「内部空洞」整合によって達成される。印加器112または 120中の単一電磁モードの適正な選択と励起によってマイクロ波エネルギーを 、処理物質B中に制御して集中させることができる。
整合は、全ての同調調整が印加器112または120の内部で生じることからし て「内部空洞」式と称しうる。印加器内での電磁エネルギーの結合と整合を行な う本方法は、マイクロ波イオン源で採用されている方法に類似している(J、  Asmussen and J、Root: Appl。
Phys、 Letters44.396 (1984) 、1985年3月2 6日発行のJ、 Asmussen及びり、 Re1nhardの米国特許No 、 4.585.668、J、 Root and J、 Asmussen:  Rev、 ofScL Instrum−56、1511(1985) 、M 、 Dahimeneand J、 Asmussen: J、 Vac、 S ci、 Technol、B 4 、 126マイクロ波空洞112または12 0の入力インピーで与えられる。ここにPtは印加器112または120中に結 合された全電力(これは物質Bに引渡された電力だけでなく、印加器112また は120の金属壁中での損失も含む。)である。またWm及びWeはそれぞれ、 印加器112または120中に貯えられた時間平均の磁気及び電気エネルギーで ある。ll01は結合プローブ1lla、121a或は122aへの全入力電流 である。Rin及び jXinは印加器112,120の入力抵抗及び入力リア クタンスであり、入力結合系である電力伝達ライン111から判るように複素負 荷インピーダンスを表す。
物質B負荷を伝達ライン111に対し整合させるためには、少な(とも2つのイ ンピーダンス調整が必要である。−の調整は負荷リアクタンスを消去しなければ ならず、一方他の調整は負荷抵抗を電力伝達系の特性インピーダンスに等しくな るようにしなければならない。空洞印加器112または120中において連続的 に可動のプローブ1lla、121a或は122aと空洞端板(摺動短絡子)  1tZa或は12Qaを調整することにより上記した2一つの必要な調整が行な われ、単一モード励起によりそれまでの物質B装填空洞リアクタンスを消去し物 質装填空洞112或は120の入力抵抗を入力結合系である電力伝達ライン11 1゜121或は122の特性インピーダンスに等しくするように調整することが 可能である。
第1図に示すように増幅器99はプログラム可能手段98によって、2つ或はよ り多い個数の狭い振動数帯△fl + △f2 +△f1間で切替えを行なうよ うにプログラムされている。各個別振動数帯は中心周波数を異にしており、印加 器112中に異なった複数共振モードを励起し、これからして物質負荷B内に異 なった加熱パターンを生じさせる。特定のモードが励起されるとき周波数、摺動 短絡子112a、結合同調及び電力の制御を、加熱過程を制御するように印加器 112を整合させるために利用できる。モード間の切替えは、加熱処理過程に依 存した速さで行なえる。例えば成る用途においては各個別モードで数分の1秒間 のみ、つまり短いマイクロ波エネルギーパルスで加熱することが必要とされよう 。この場合には系が、数多くの加熱パターンで物質負荷Bを迅速に「バッチ」処 理するように1つの周波数f、から他の周波数ら等に迅速に切替えられることに なろう。したがって物質負荷Bは数分の1秒から数秒間のみ、一様に加熱される ことになる。
モードの切替えはまた各モードが数秒間から数分或は数十分間、個別的に励起さ れて加熱処理が数十分から1時間以上にわたって行なわれるように、比較的ゆっ くりと行なうこともできる。
成る種の処理が行なわれる場合にはモードの切替えは、負荷に対する電磁エネル ギーの一様な印加のために必要とされるだけではなく、加熱中に物質(負荷)の 複素誘電率εがモード界を劇的に変化させて不所望の界パターンが生成するのを 避けるために必要とされうる。適正な加熱は1つのモードのみでは不可能である 。したがって処理サイクルを適正に完了するのに必要である正しい加熱パターン をもつ他のモードを励起させるように、処理系の周波数を切替える(もしくは空 洞長さを変更する)ようにしなければならない。前述したようにモードの切替え は、摺動短絡子112aを機械的に動かすことによって達成できる。この場合に は励起周波数を一定に保つことができ、摺動短絡子112aは1つのモードから 別のモードへと系を同調させるように予め定めたパターンで動かされる。モード 切替えのための本方法は機械的に行なわれ、普通はプログラム可能手段98によ る振動周波数の電子的な切替えと対比してゆつ(りとしたものであるが、低コス トの一定周波数(概して2.45GHzまたは915MHz)励起源を使用でき る利点がある。
比較的「大」径の印加器112でも、単一モード或は制御されたマルチモードの 何れかの様式で運転するのに利用できる。空の印加器112モード線図を、5イ ンチ径の空洞について作成した(第2−2−4l。第2−4図は空の印加器11 2に関しコンピューター計算してめたものである。印加器112内に物質負荷B を置くと空の印加器112モードが周波数偏移を生じるが、これらの共振モード 図の一般的な特徴は同じままに残る。したがって第2−4図は空のもののみなら ず物質負荷Bを装填された印加器112の共鳴モード対印加器112長さの関係 を示すものとして役立第2−4図は円筒状の15インチ径印印加112について 、個別共振周波数対共振長さの関係を示すグラフとして画かれている。第2図に 示すように個々のモード共振周波数は、印加器112の軸線方向長さa−aが敵 国から50c[11まで変更されるにつれて変動する。
第2−4図で各実線は印加器112長さが増されるにつれての1つの個別モード の共振周波数の変動を示している。左手下方領域は、所与の空洞長さ及び励起周 波数に対して単一モード(時々は縮退モード)のみしか励起されないことから単 一モード領域と名付けた。
右手上方隔部分は、励起周波数と空洞長さとを固定しても高密度の重なり合う複 数モードが励起されることから、マルチモード領域と名付けられた。このマルチ モード領域は、普通のマイクロ波加熱空洞が稼働せしめられる領域である。固定 空洞寸法に対してマルチモード領域では、狭い励起振動数帯によって多くの重な り合う共振モードが励起せしめられる。これらの各モードは物質負荷を励起させ 加熱する。
一定の印加器112を励起させる可変周波数発振器99は数多くのモードを結合 可能である。このことは第2図に、数多くの共振モード線と交差する垂直線で示 されている。駆除する電力吸収性と周波数との関係は第5図に示されている。周 波数が800 MHzよりも低い値から3 GHzを越える値へと増すに従い、 電力吸収帯数対周波数が単一励起モードからマルチモード吸収へと増すことに留 意すべきである。第2図からみて比較的低い周波数では発振器99周波数自体が 、印加器112中に電力を結合するため単一モードの吸収帯と整列することが明 らかである。比較的高い周波数では発振器99励起周波数が、数多くの分離した 共振モードへとエネルギーを結合する。そのとき印加器112内の電界及び磁界 は、個別的なモード界パターンの重ね合わせとなる。
長さを変更する印加器112内での単一モードの励起は、第2−4図から明瞭に 理解できる。例えば印加器112を915 MHz (第3図に水平線で示され ている。)で励起させると、空洞長さが増すにつれて多くのモードの単項励起が 生じる。これらのモードは第3図にX軸に平行させた挿入線で示されている。同 じ15インチ径印印加112での類似の結果が2.45GHzでも、交差数対長 さが増すことを別として、生じる。
前述したように円筒状印加器112内の電磁界パターンは数多(の要因に依存し 、物質負荷Bを装填した空洞に関して精密な解をめることはできない。しかし空 の(自由空間)印加器112についての界パターンは良く知られており、界パタ ーンの一般的な理解を得るのに利用できる。無数の組の共振周波数が可能である 。各共振は導波管モードによって生成され、軸線方向での導波モード半波長の整 数倍(つまりnλg/2−ここにn=1.2.・・・であり、λgは誘導波半波 長である。)である。最も低い円形導波管モードについての界パターン例は様々 な標準的専門書、例えばH,A。
Atwater著rIntroduction to Microwave T heory J (McGraw−Hill Book Company、 1 962年発行)及びRF、 Harrington著rTime−Harmon ic Electromagnetic FieldsJ (McGraw−H illBook Company、 1961年発行)に示されており、また当 業者に良(知られている。モードは2つのグループ、すなわちTEモードとTM モードに分類できる。
各モードは区別される各別の界パターンを有し、また高、低の電界強度の領域を 有する。これらのモードのいくつかを組合せることによって、印加器及び物質B 内部の所与の位置での界強度を調整することができる。したがって1つのモード から別のモードへと(時間に関し)切替えを行なうことにより、或は2つまたは それより多いモードを同時に励起させることにより、特定の点での時間平均電界 強度を制御することができる。モード重ね合わせについてのこの考えは本発明に おいて、空洞の内部に位置させる物質負荷のための一様な加熱パターンを生成す るのに利用される。
モード切替えの概念はまた、第3図に示されている。
例えばマイクロ波装置が一定の915 MHz周波数で励起されるとすると、摺 動短絡子112aを用いた空洞長さの機械的な調整によって印加器112を数モ ード間で変更して同調させることができる。このモード調整例は第3図で、91 5間七を表す水平線の曲線との交差によって示されている。
装置が固定長さの印加器112を有するものであれば同様の順次的なモード励起 を、周波数を915MHzから適当したモードでの励起を生じさせる周波数へと 高めることによって達成できる。
第3,4図に示すモード線図を注意深く吟味すると、モード切替えを簡単に達成 できる領域が存在することが判る。そのような領域のうちの1つは水平2.45 GHz周波数線として示されている。図示のように空洞長さまたは周波数の極く 僅かな変化で、915MHzで励起された3つの空洞モード間での迅速な切替え が得られる。したがって摺動短絡子112aによるモード間切替えは、広い空洞 内において2.45GHzでより簡単に達成される。印加器112寸法の注意深 い調整(円筒状印加器112の場合は長さの調整)によって、モード切替えにつ いての単純な(小さな長さ変更または小さな周波数変更による。)解決が得られ る。
第5図は固定寸法の長方形状空洞についてモード密度が次の式に従って増すこと を示している。
fo、 fo’ −励起周波数 これは第2−4図によって示される。本式は円筒状空洞についてのものと類似の 性質を有する。
以上の記述はこの発明を例示的に説明するためのみのものであり、この発明は次 に附す請求の範囲のみによって限定ささるべきである。
矛4閥須教(MHz) ■ 国際調査報告

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波加熱に伴ない 変化する複素誘電率をもつ物質を加熱する方法において、 (a).次のような金属製の無線周波数波の印加器、すなわち予め選択した物質 負荷共振モードのうちの1つ或は複数のモードで印加器軸線まわりにおいて単一 モード或は制御されたマルチモードとして励起され、印加器内で上記物質の予定 した加熱が得られるようにする印加器、及びこの印加器に接続され該印加器の内 部に、印加器に対し無線周波数波を結合させるように臨ませてあるアンテナ手段 を、それぞれ備えている無線周波数波発生装置を用意し、 (b).液体または固体であり当初の複素誘電率をもつ上記物質を上記印加器内 に精密に位置を設定して配置し、第1のモードの無線周波数波により連続的に、 加熱中の或る時間中、物質の誘電率が変化するが無線周波数波の第1のモードは 維持して加熱し、次に加熱中に第1のモードを消去した上で少なくとも1つの第 2のモードの無線周波数波により、加熱中に物質の複素誘電率が変化するが第2 のモードは維持して加熱し、これらの加熱処理の間に印加器中の無線周波数波モ ードを入射電力及び反射電力の測定値を用い、印加器からの反射電力が印加器内 でほぼ零となるように連続的に同調すると共に入射電力が印加器内で所望の水準 となるように同調することによつて維持するようにした方法。
  2. 2.前記印加器が横断面形状円形のものである請求項1の方法。
  3. 3.加熱中に前記印加器内の無線周波数波モードを前記した第1のモードと少な くとも1つの第2のモード間で、切替え手段を用いて変更させる請求項1の方法 。
  4. 4.前記切替え手段が、モード変更用の周波数切替え手段である請求項3の方法 。
  5. 5.前記切替え手段が、前記印加器と接触する電気接点を外周端に有しモードを 変更するために印加器内で動かされる可動プレートである請求項3の方法。
  6. 6.モードを生成させ維持するように前記切替え手段を、プログラム可能手段を 用いて制御する請求項3の方法。
  7. 7.前記プログラム可能手段がマイクロプロセッサーである請求項6の方法。
  8. 8.当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波加熱に伴ない 変化する複素誘電率をもつ物質を加熱する方法において、 (a).次のような金属製の無線周波数波の印加器、すなわち予め選択した物質 負荷共振モードのうちの1つ或は複数のモードで印加器軸線まわりにおいて単一 モード或は制御されたマルチモードとして励起され、印加器内で上記物質の予定 した加熱が得られるようにする印加器、この印加器内に印加器軸線に対し垂直に 配置されており該印加器の内壁面に対し接触する電気接点を外周端に有する可動 プレート手段、及び上記印加器に接続され該印加器の内部に、印加器に対し無線 周波数波を結合させるように臨ませてある可動プローブ手段を、それぞれ備えて いる無線周波数波発生装置を用意し、 (b).液体または固体であり当初の複素誘電率をもつ上記物質を上記印加器内 に精密に位置を設定して配置し、上記したプローブ手段或はプレート手段を動か すか無線周波数波源の周波数及び電力を変更するかして得た第1のモードの無線 周波数波により上記物質を連続的に、加熱中の或る時間、物質の誘電率が変化す るが無線周波数波の第1のモードは維持して加熱し、次に加熱中に第1のモード を消去した上で少なくとも1つの第2のモードの無線周波数波により、加熱中に 物質の複素誘電率が変化するが第2のモードは維持して加熱し、これらの加熱処 理の間に印加器中の無線周波数波モードを入射電力及び反射電力の測定値を用い 、印加器からの反射電力が印加器内でほぼ零となるように連続的に同調すると共 に、液体または固体である上記物質の加熱中に印加器内で最適した同調及び電力 変動を時間の関数として得るようにした方法。
  9. 9.前記した第1のモードを消去し第2のモードでの励起を得る前に時間間隔を おく請求項8の方法。
  10. 10.前記物質を前記印加器の軸線上で、前記可動プレート手段と反対側の印加 器内の底部分付近に配置する請求項8の方法。
  11. 11.前記物質の一部分が加熱中に気化するものであり、前記印加器を換気する ようにした請求項8の方法。
  12. 12.前記印加器の底部分が、該底部分を取外して印加器内に前記物質を配置で きるように取外し可能なものである請求項8の方法。
  13. 13.前記印加器内の電界或は磁界強度を時間の関数として測定するための検出 器を挿入可能とする挿入口を、印加器に設けてある請求項8の方法。
  14. 14.加熱中に前記印加器内の無線周波数波モードを前記した第1のモードと第 2のモード間で、切替え手段を用いて変更させる請求項8の方法。
  15. 15.前記切替え手段が、モード変更用の周波数切替え手段である請求項14の 方法。
  16. 16.前記切替え手段が、前記印加器と接触する電気接点を外周端に有しモード を変更するために印加器内で動かされる可動プレートである請求項14の方法。
  17. 17.モードを生成させ維持するように前記切替え手段を、プログラム可能手段 を用いて制御する請求項14の方法。
  18. 18.前記プログラム可能手段がマイクロプロセッサーである請求項17の方法 。
  19. 19.当初は液体または固体であり、加熱時間にわたり無線周波数波加熱に伴な い変化する複素誘電率をもつ物質を加熱するための装置であつて、(a).予め 選択した1つ或は複数の共振モードで、軸線まわりにおいて単一モード或は制御 されたマルチモードとして励起させて内部で上記物質の予定した加熱を得ること を可能とするところの、金属製の無線周波数波の印加器を有する無線周波数波発 生装置、及び(b).上記印加器内を第1のモードから、該第1のモードを消去 した上で少なくとも1つの第2のモードヘとシフトするためのプログラム可能手 段、を備えた装置。
  20. 20.前記プログラム可能手段がコンピューターである請求項19の装置。
  21. 21.前記プログラム可能手段がマイクロプロセッサーである請求項19の装置 。
  22. 22.異なつた加熱処理モードを順次附与するために前記印加器中に無線周波数 波を順次結合可能とする複数個のプローブを備えた請求項19の装置。
  23. 23.前記プローブがそれぞれ、異別の無線周波数波を結合するものである請求 項22の装置。
  24. 24.加熱時間にわたり無線周波数波加熱に伴ない変化する複素誘電率をもつ、 液体または固体の物質を加熱或は制御する方法において、 (a).予め選択した1つ或は複数の共振モードで、軸線まわりにおいて単一モ ード或は制御されたマルチモードとして励起させて内部で上記物質の予定した加 熱を得ることを可能とするところの、金属製の無線周波数波の印加器を有する無 線周波数波発生装置、及び上記印加器内を第1のモードから、該第1のモードを 消去した上で少なくとも1つの第2のモードヘとシフトするためのプログラム可 能手段を用意し、(b).上記プログラム可能手段によりモードを切替えさせつ つ、上記物質を無線周波数波により加熱するようにした方法。
  25. 25.前記プログラム可能手段がコンピューターである請求項24の方法。
  26. 26.前記プログラム可能手段がマイクロプロセッサーである請求項24の方法 。
  27. 27.異なつた加熱処理モードを順次附与するために前記印加器中に無線周波数 波を順次結合可能とする複数個のプローブを、前記無線周波数波発生装置に設け てある請求項24の方法。
  28. 28.前記プローブがそれぞれ、異別の無線周波数波を結合するものである請求 項27の方法。
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