JPH04502558A - ペプチドの合成および分離の酵素膜方法 - Google Patents
ペプチドの合成および分離の酵素膜方法Info
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- JPH04502558A JPH04502558A JP2507094A JP50709490A JPH04502558A JP H04502558 A JPH04502558 A JP H04502558A JP 2507094 A JP2507094 A JP 2507094A JP 50709490 A JP50709490 A JP 50709490A JP H04502558 A JPH04502558 A JP H04502558A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ペプチドの合成および分離の酵素膜方法関係する出願に対する相互参照
これは、1986年8月18日提出の米国特許出願第06/897゜679号お
よび1987年7月28日提出の米国特許出願第071078.504号の一部
継続出願である。
説明
技術分野
本発明は、非帯電のペプチドに対して透過性であるが、帯電した分子に対して不
透過性である膜を使用するペプチドの合成および分離の酵素的方法に関し、そし
て、さらに詳しくは、ペプチド、L、L−ペプチドの同時の合成および精製、お
よびL−アスパルチル−し−フェニルアラニンメチルエステル(アスバルテイム
)の調製へのその適用に関する。
背景の技術
2つのし一アミノ酸の立体特異的カップリングしてり、L−ペプチドを生成する
縮合触媒としてタンパク質分解酵素を使用することは知られている。なぜなら、
1938年程度に早期に、バーブマン(B e r gmann)およびフレン
ケルーコンラット(Fraenke 1−Cobrat)は、タンパク質分解性
酵素のパパインの存在下にBz−Leu−OHおよびH−Leu−NHPhを反
応させることによって、水不溶性ジペプチドBz−Leu−Leu NHPhを
形成することを記載したからである。M、バーブマン(Bergmann)およ
びH,フレンヶルーコンラット(Fraenkel−Cobrat)、ジャーナ
ル・オン・バイオロジカル・ケミストリー(J、Biol、Chem、)、12
4.1 (1938)。この反応は、パパインまたは他の使用する酵素による切
り放しに対して感受性であるペプチド結合を形成する、アミノ酸の間においての
み、可能である。事実、アミノ酸反応成分とペプチド生成物との間の縮合反応の
平衡は、反応するアミノ酸に向かって大きく変位する。それにもかかわらず、縮
合反応は、例えば、ペプチド生成物が溶解性に劣り、そして反応相の中から外に
沈澱する場合、完結に推進することができる。
ある種のペプチドの商業的重要性および酵素は温和な条件下にペプチドの形成を
触媒することが知られているという事実のために、ペプチド、とくに簡単なジペ
プチドの酵素的合成について実施された、多数の研究が存在する。K、オーヤマ
およびに、キハラ、カガク・ソウセラ(Kagaku 5osetu)、35.
195 (1982);に、オーヤマおよびに、キハラ、ケムテク(ChemT
ech) 、14.100(1984)。
米国特許第4,165,311号に記載されている、ペプチド誘導体のアスパル
テイムの酵素的合成の方法、以後゛ 311方法と呼ぶ、は、N−カルボキシベ
ンゾキシ−L−アスパラギン酸とり、L−フェニルアラニンメチルエステルとの
サーモリシン触媒縮合、および中間体の錯体、N−カルボキシベンゾキシーアス
パルテイムのD−フェニルアラニンメチルエステル塩を沈澱させて、ペプチド生
成物側に反応を推進させることを包含する。この中間体の錯体をさらに処理する
と、D−フェニルアラニンメチルエステルおよびN−カルポキシベンゾキシーア
スバルテイム誘導体を回収することができ、モしてD−フェニルアラニンメチル
エステルはラセミ化のために再循環することができ、モしてN−カルボキシベン
ゾキシーアスパルティム誘導体はN−カルボキシベンゾキシ−保護基の排除によ
りアスパルティムに転化することができる。゛ 311方法はバッチ式に実施し
な(てはならなず、このバッチ式は面倒でありそして酵素の回収を複雑にする。
また、参照、K、オーヤマ、S、イリノ、T、ハラダおよびN、ハギ、アナル・
オン・ニューヨーク・アカデミ−・オン・サイエンシズ(Ann、N、Y、Ac
ad、Sci、)s 434.95 (1985)。
N−カルボキシベンゾキシ保護基は、次によって° 311方法において本質的
な役割を演する:サーモリシンの活性により付与された構造的要件を満足する:
および、中間体の錯体の不溶性に寄与し、これにより反応の収率を増加する。ア
スパルテイム誘導体からのN−カルボキシベンゾキシ−保護基の排除は、温和な
条件下に、例えば、触媒水素化下に、実施してメチルエステル官能の切り放しを
防止しなくてはならない。触媒水素化は、大規模で水素ガスを取り扱うという不
便を包含する。
酵素的縮合反応を完結に推進するための別のアプローチは、また、化学文献に記
載されてきている。例えば、反応媒質として有機溶媒を使用することはペプチド
生成物の収率を増加するために有効であることが発見された:しかし、酵素安定
性の同時の減少は大規模のその実施を妨げる。K、オーヤマ、S、ニジムラ、Y
、ノナ力、K、キハラおよびT。
ハシモト、ジャーナル・オン・オーガニック・ケミストリー(J、 Org、C
hem、) 、46.5241 (1981);H,オーンマ、H。
モリおよびY、ハラノ、バイオテクノロジー・レターズ(Biotechnol
ogy Letters)、3.459 (1985)。
ペプチドの酵素的合成のための先行技術の方法の実施における前述の困難、とく
に、中間体の錯体の沈澱および危険な試薬の取り扱いの要件にかんがみて、これ
らの困難を回避しかつ、酵素触媒の迅速な不活性化なしに、有効な収率を安全に
提供する、改良された方法を提供することは望ましいであろう。
発明の開示
本発明は、ペプチド生成物の同時の合成および精製を提供する、ペプチドの酵素
的合成法を提供する。
本発明は、ペプチドおよびそれらの誘導体、とくにアスパルティムの安全な、経
済的および効率よい合成および精製の方法を提供する。
本発明の他の利点は、酵素の効率よい使用を提供する、ペプチドの酵素的合成の
経済的方法、および連続的基礎で合成を実施する手段を提供することである。
本発明の他の利点は、アスパルテイムおよびり、 L−フェニルアラニンおよび
N−保護されたーβ−置換−L−アスパルテートとのその誘導体を、実質的に定
量的収率で酵素的に合成するために、とくに適合させる方法を提供することであ
る。
本発明は、第1反応成分を第2反応成分とカップリングさせて、膜移送可畦な、
非帯電の化合物を生成させ:反応成分を移送しない膜を横切って移送可能な化合
物を移送し;そして移送された化合物が膜を横切って逆拡散するのを防止する、
工程からなる、化合物の合成および精製の方法を提供する。
本発明は、また、プロトン化されたアミノ基(アンモニウム)を含む、第1化合
物、および遊離カルボキシレート基を含む、第2化合物を、縮合酵素を使用して
、水性混合物中でカップリングして、非帯電の(非イオン化)カップリングされ
た化合物を生成し:非帯電のカップリングした化合物を選択的に膜の生成物側に
移送する膜を横切る拡散により、非帯電のカップリングした化合物を水性混合物
から連続的に取り出す、工程からなる、化合物を酵素的に合成および精製する方
法を提供する。好ましくは、移送されたカップリングされた化合物は、帯電した
(またはイオン化した)分子に転化されるペプチドまたはその誘導体であるので
、それは膜を横切って逆拡散しない。こうして、カップリングした化合物の生成
物の形成は反応混合物中で推進される。なぜなら、それはそれから一定に取り出
されるからである。
本発明は、また、第1および第2のアミノ酸化合物を水性初期反応混合物中で縮
合して、非帯電の化合物を形成し;実質的な量のアミノ酸化合物を移送しない膜
を横切って、非帯電の化合物を水性第2反応混合物の中に移送し:そして膜を横
切って初期の反応混合物に再移送することができない形態に、移送された非帯電
の化合物を転化する、工程からなる、ペプチドの酵素的合成の方法を提供する。
膜を横切って再移送することができない、移送された化合物は、第2反応混合物
から取り出すことができる。また、膜を非帯電の化合物とともに同時に透過する
、少量の第1および第2のアミノ酸化合物は、第2反応混合物から分離し、そし
て必要に応じて初期の反応混合物に戻すことができる。
本発明は、また、α−カルボキシレート基を含むN−アシル−β−置換−L−ア
スパラギン酸をα−アンモニウム基を含むフェニルアラニン低級アルキルエステ
ルと、縮合酵素を含む水性反応混合物中で、縮合して、N−アシル−し−アスパ
ルチル−(β−置換)−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル(例えば、
1〜6個の炭素原子)、非帯電のペプチド、を形成し:そして非帯電のペプチド
を水性反応混合物から生成物の混合物に、透過選択的膜を横切って、移送する、
工程からなる、アスパルチルムおよびその類似体を酵素的に合成する方法を提供
する。
1つの実施態様において、pH5またはそれ以上において実施するタンパク質合
成のために、好ましいアシル基はホルミルであり、好ましいベータ置換基はメチ
ルであり、好ましい低級アルキルエステルはイソプロピルであり、そして好まし
い縮合酵素はサーモリシンである。他の実施態様において、pH4またはそれ以
上において実施するタンパク質合成のために、好ましいアシル基はカルボキシベ
ンゾキシであり、好ましいベータ置換基は水素(β−COOH)であり、好まし
い低級アルキルエステルはメチルであり、そして好ましい縮合酵素はペプシンで
ある。他の実施態様において、後者の場合において、透過性アスパルティム中間
体はN−CBZ−asp−phe−OMeであり、ここでアスパラギン酸の遊離
β−カルボキシレートの帯電を保護により抑制してペプチドを透過性とされてい
る。
本発明は、また、キラル炭素原子に結合した少なくとも1つの加水分解可能な官
能基を有する、非帯電のり、L−アルファアミノ酸誘導体を、水性反応混合物中
で、感受性官能基を加水分解することができるヒドラーゼ酵素の存在下に、加水
分解して、帯電したし一アミノ酸化合物および非帯電のD−アミノ酸誘導体を形
成し、そして非帯電のD−アミノ酸誘導体を水性反応混合物から、イオン拒絶膜
を横切って、反応混合物に移送する、工程からなる、ラセミ体のアルファアミノ
酸化合物を酵素的に分割する方法を提供する。生成物混合物中の非帯電のD−ア
ミノ酸誘導体を、膜を横切って逆拡散することができるない種に転化することが
できる。ラセミ体のアルファアミノ酸化合物を分割する方法は、前述のペプチド
合成方法と組み合わせて実施することができる。ラセミ体のアルファアミノ酸誘
導体の1例は、DL−フェニルアラニンメチルエステルである。ヒドラーゼ酵素
の1例はエステラーゼのアミノアシラーゼIである。
本発明は、また、C−末端のカルボキシレート基を有する保護されたペプチド第
1反応成分を、N−末端のアンモニウム基を有する保護されたペプチド第2反応
成分と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、C−末端のカルボキシレート基お
よびN−末端のアンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチド生成物を
形成する条件下に、反応させ:保護された非帯電のペプチド生成物を、水不混和
性疎水性相を横切って、水性生成物相の中に移送し:そして保護された非帯電の
ペプチド生成物が水性生成物相中で、水不混和性疎水性相を横切って、逆拡散す
るのを防止する、工程からなる、ペプチドの酵素的合成の方法を提供する。
本発明は、また、アルファカルボキシレート基を有する、保護されたN−アシル
アミノ酸第1反応成分を、N−末端アンモニウム基を有する、保護されたペプチ
ド第2反応成分と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、アルファカルボキシレ
ート基とN−末端アンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチド生成物
を形成する条件下に、反応させ;保護された非帯電のペプチド生成物を水不混和
性疎水性相を通して水性生成物相の中に移送し:そして保護された非帯電のペプ
チド生成物が水不混和性疎水性相を横切って逆拡散するのを防止する、工程から
なる、ペプチドの酵素的合成方法を提供する。
本発明は、また、C−末端カルボキシレート基を有する、保護されたペプチド第
1反応成分を、アルファアンモニウム基を有する、保護されたアミノ酸第2反応
成分と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、C−末端カルボキシレート基およ
びアルファアンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチド生成物を形成
する条件下に、反応させ;保護された非帯電のペプチド生成物を水不混和性疎水
性相を横切って水性生成物相の中に移送させ;そして保護された非帯電のペプチ
ド生成物が水不混和性疎水性相を横切って逆拡散するのを防止する、工程からな
る、ペプチドの酵素的合成方法を提供する。
本発明は、また、アルファカルボキシレート基を有する、保護されたN−アシル
アミノ酸第1反応成分を、アルファアンモニウム基を有する、保護されたアミノ
酸第2反応成分と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、アルファカルボキシレ
ート基とアルファアンモニウム基が縮合して保護された非帯電のアミノ酸生成物
を形成する条件下に、反応させ:保護された非帯電のアミノ酸生成物を水不混和
性疎水性相を通して水性生成物相の中に移送し;そして保護された非帯電のアミ
ノ酸生成物が水不混和性疎水性相を横切って逆拡散するのを防止する、工程から
なる、ペプチドの酵素的合成方法を提供する。
本発明のペプチドは複数のアミノ酸残基からなる。本発明のペプチドはジペプチ
ドを包含するが、これらに限定されない。本発明のペプチドは3〜8つのアミノ
酸残基からなるペプチドを包含するが、これらに限定されない。保護されたN−
アシルアミノ酸第1反応成分の1つの例は、N−ホルミル−(β−メチル)−ア
スパラギン酸である。保護されたアミノ酸第2反応成分の例は、L−フェニルア
ラニンメチルエステルおよびL−フェニルアラニンイソプロピルエステルである
。縮合酵素の1つの例はサーモリシンである。保護されたペプチドの第1反応成
分の他の例はN−ホルミル−(0−Bz I)−tyr−gly−OHである。
保護されたペプチド第2反応成分の他の例はH−gly−phe−1eu−OM
eである。縮合酵素の他の例はパパインである。保護されたペプチド第1反応成
分の他の例はN−ホルミル−(β−メチル)−asp−p h e−OHである
。保護されたアミノ酸第2反応成分の他の例はH−trp−OMeである。縮合
酵素の他の例はペプシンである。
本発明の他の実施態様において、アルファカルボキシレート基を有するN−カル
ボキシベンゾキシ−アスパラギン酸は第1反応成分であり、モしてα−アンモニ
ウム基を有するし一フェニルアラニンメチルエステルは第2反応成分である。第
1反応成分のアルファカルボキシレート基および東2反応成分のα−アンモニウ
ム基はペプシンの存在下に縮合して、保護された非帯電のペプチド生成物を形成
する。この生成物は水不混和性疎水性相を横切って移送し、そしてそれを横切っ
て逆拡散するのを防止する。
本発明は、また、アルファカルボキシレート基を有するN−アシル−(β−置換
)アスパラギン酸第1反応成分をアルファアンモニウム基を有する3〜61[!
1の炭素原子を有する第2アルコールから誘導された、L−フェニルアラニン低
級アルキルエステルと、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、アルファカルボキ
シレート基およびアルファアンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチ
ド生成物を形成する条件下に、反応させ;保護された非帯電のペプチド生成物を
水不混和性疎水性相を横切って水性生成物相の中に移送させ:そして保護された
非帯電のアミノ酸生成物が水不混和性疎水性相を横切って逆拡散するのを防止す
る、工程からなる、ペプチドの酵素的合成方法を提供する。水性反応相は約り0
℃〜約65℃の温度範囲に維持することができる。N−アシル−(β−置換)ア
スパラギン酸第1反応成分の1つの例はN−ホルミル−(β−メチル)−アスパ
ラギン酸である。L−フェニルアラニン低級アルキルエステル第2反応成分の他
の例はL−フェニルアラニンイソプロピルエステルである。縮合酵素の1つの例
はサーモリシンであり、ここで水性反応相の温度は約50℃である。
本発明の他の実施態様において、ポリマー物質からなる複数の微孔質中空繊維か
らなるILMモジュールを利用する。これらの中空繊維は、微孔質壁内の毛管に
より固定化された、水不混和性有機液体を支持することができる。この水不混和
性有機液体は疎水性相を構成し、この疎水性相は水性反応相を水性生成物相から
分離するイオン拒絶膜として機能する。水性反応相、また、「管相Jと呼ぶ、は
、中空繊維の内腔内に位置する。水性生成物相、また、「シェル相」と呼ぶ、は
、中空繊維の間のモジュールの中に存在するシェル空間の中に位置する。こうし
て、2つの水性相の各々と油/水界面がつくられる。このILMモジュールの概
略的表示は第2図、第9図、第25図および第26図に示されている。
好ましいILMの立体配置において、中空繊維の末端は樹脂物質で密封または注
封して、内腔を通して循環する水溶液はシェル空間を通して循環する水溶液と混
合しないようにする。微孔質ポリプロピレンから作られた中空繊維は好ましい材
料を例示する。この実施態様はシェル相を水性生成物相としてそして管相を水性
反応相として記載するが、シェル相は水性反応相であり、そして管相は水性生成
物相であることができる。
あるいは、水不混和性疎水性相は親水性物質からなる中空繊維の壁により定めら
れた内腔内に位置する有機液体からなる。親水性物質の1例はセルロースである
。本発明の1つの実施態様において、油/水界面は、第17図、第27図および
第28図に示されているように配置された親水性中空繊維からなる、2つの膜の
モジュールを利用することによってつくることができる。好ましい膜のモジュー
ルの立体配置において、中空繊維の末端は樹脂物質で密封または注封して、内腔
を通して循環する水溶液はシェル空間を通して循環する水溶液(相)と混合しな
いようにする。各モジュールは複数の親水性中空繊維からなる。親水性中空繊維
の内腔を水不混和性有機液体で充填する。接続手段を有する2つの膜モジュール
、例えば、循環する有機液体の共通のループは膜コンタクタ−からなる。親水性
中空繊維の内腔内に位置する水不混和性有機液体は、各膜モジュールの水不混和
性親水性相からなり、そして親水性中空繊維の壁の外側に位置する2つの隔離さ
れた水性相は、水性反応相および水性生成物相からなる。水不混和性疎水性相は
、第1膜モジユールにおける水性反応相を第2膜モジユールにおける水性生成物
相と分離するイオン拒絶膜として機能する。
膜コンタクタ−は、保護された非帯電のペプチド生成物を水性相から水不混和性
疎水性相の中に移す第1膜モジュール:保護された非帯電のペプチド生成物を水
不混和性疎水性相から水性生成物相の中に移す第2膜モジュール:および第1膜
モジユールにおける水不混和性疎水性相と第2膜モジユールにおける水不混和性
疎水性相との間を接続する手段;からなる。第1膜モジユールにおける水性反応
相は中空繊維の外側に位置し、そして水性反応相と水不混和性疎水性相との間に
油/水界面をつくる中空繊維の壁をぬらし;そして第2膜モジユールにおける水
性生成物相は中空繊維の外側に位置し、そして水性反応相と水不混和性疎水性相
との間に油/水界面をつくる中空繊維の壁をぬらす。油/水界面における液体の
循環は向流である。水性生成物相は、複数の膜コンタクタ−を通して反復して処
理することができる。
水不混和性疎水性相を横切って保護された非帯電のペプチド生成物が逆拡散する
のを防止する工程の1つの例は、保護された非帯電のペプチド生成物を帯電した
種に転化することからなる。この転化は化学的または酵素的であることができる
。化学的手段は保護官能基のpH依存性イオン化、カルボン酸官能の消散から生
ずるおよび/または遊離アミノ酸基から生ずるイオン化を包含する。酵素的転化
の1例は、エステル分解活性を有するプロテアーゼを利用するエステル官能の加
水分解である。
エステル分解活性を有するプロテアーゼ酵素の1例はアミノアシラーゼ■である
。エステル分解活性を有する酵素は、水性生成物相中で膜に対して循環すること
ができる。エステル分解活性を有する酵素は水不溶性支持体上に固定化し、そし
て水性生成物相を酵素の上に循環することができる。
本発明は、また、N−ホルミル−(β−ベンジル)−L−アスパルチル−し−フ
ェニルアラニンベンジルエステル、N−ホルミル−(β−ベンジル)−L−アス
パルチル−し−フェニルアラニン、N−カルボキシベンゾキシ−(β−メチル)
−L−アスパルチル−し−フェニルアラニンメチルエステル、N−カルボキシベ
ンゾキシ−(β−メチル)−L−アスパルチル−し−フェニルアラニン、N−ホ
ルミル−(β−メチル)−アスパルチル−フェニルアラニンメチルエステル、N
−ホルミル−(β−メチル)−アスパルチル−フェニルアラニン、N−ホルミル
−(β−メチル)−L−アスパルチル−し−フェニルアラニン、N−ホルミル−
(β−メチル)−アスパルチル−フェニルアラニル−トリプトファンメチルエス
テル、N−ホルミル(β−メチル)−アスパルチル−フェニルアラニル−トリプ
トファン、N−カルボキシベンゾキシ−フェニルアラニル−グリシル−グリシル
−フェニルアラニンメチルエステル、N−カルボキシベンゾキシーフェニルーア
ラニルーグリシルーグリシルーフェニルアラニン、N−ホルミル−(0−ベンジ
ル−チロシル)−グリシル−グリシル−フェニルアラニル−ロイシンメチルエス
テル、N−ホルミル−(0−ベンジル−チロシル)−グリシル−グリシル−フェ
ニルアラニル−ロイシン、N−ホルミル−(β−メチル)−アスパルチル−フェ
ニルアラニンイソプロピルエステルから成る群より選択されるペプチド化合物か
らなる。
本発明は、C−末端カルボキシレート基を有する保護されたペプチドおよびアル
ファカルボキシレート基を有する保護されたN−アシルアミノ酸から成る群より
選択される第1化合物を、N−末端アンモニウム基を有する保護されたペプチド
およびアルファアンモニウム基を有する保護されたアミノ酸から成る群より選択
される第2化合物と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、カルボキシレート基
およびアンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチド生成物を形成する
条件下に、反応させ:保護された非帯電のペプチド生成物を、水不混和性疎水性
相を横切って、水性生成物相の中に移し;そして保護された非帯電のペプチド生
成物を前記水性生成物相から分離して、その生成物が前記水不混和性疎水性相を
横切って逆拡散するのを防止する;工程からなる、ペプチドの酵素的合成方法を
提供する。
本発明は、また、アルファカルボキシレート基を有するN−アシル−(β−置換
)アスパラギン酸第1反応成分をアルファアンモニウム基を有するし一フェニル
アラニン低級アルキルエステル第2反応成分と、縮合酵素の存在下に水性反応相
中で、アルファカルボキシレート基およびアルファアンモニウム基が縮合して保
護された非帯電のペプチド生成物を形成する条件下に、反応させ;保護された非
帯電のペプチド生成物を、水不混和性疎水性相を横切って、水性生成物相の中に
移し;そして保護された非帯電のペプチド生成物を前記水性生成物相から分離し
て、その生成物が前記水不混和性疎水性相を横切って逆拡散するのを防止する;
工程からなる、ペプチドの酵素的合成方法を提供する。保護された非帯電のペプ
チド生成物を水性生成物相から分離する工程は、捕捉手段、例えば、逆浸透また
は特定の分子錯体を利用して実施することができる。
ゼロ5イトおよび/またはシクロデキストリンからなる特別の空洞を利用するこ
とができる。分離の工程は、また、溶媒抽出、マトリックス上の吸着を利用する
か、あるいは試薬で沈澱させることによって、実施することができる。水性生成
物相は約り0℃〜約65℃の範囲の温度に維持することができる。フェニルアラ
ニン試薬の例は、3〜6個の炭素原子を有する第2アルコールから誘導された低
級アルキルエステルである。
縮合酵素の1例はサーモリシンであり、ここで水性反応相の温度は約50℃であ
る。アスパラギン酸N−アシル−(β−置換)第1反応成分の1例はN−ホルミ
ル−(β−メチル)−asp−OHである。フェニルアラニン低級アルキルエス
テル第2反応成分の1例はL−フェニルアラニンイソプロピルエステルである。
一般に、本発明によるペプチド合成に利用することができるアミノ酸は、遺伝コ
ードによりタンパク質構成ブロックとして認識される20の自然アミノ酸のし一
対車体、+ペプチド合成分野において普通に使用される標準の手順により入手可
能である、それらの種々の保護された誘導体からなる。好ましい保護基は、任意
の特定のタンパク質合成のための、縮合酵素、疎水性相の性質、pH1温度およ
び溶媒の性質の選択に従い変化するであろう。
図面の簡単な説明
前述および他の目的および利点は、添付図面に関する次の詳細な説明から明らか
なように、本発明により達成される。
第1図は、本発明によるアスパルテイムの酵素的合成の概略的例示である。
第2図は、本発明の方法を実施するための装置の概略的表示である。
第3図は、実施例1および2においてオーバータイムで形成した生成物(アスパ
ルテイム誘導体)の量を例示するグラフである。
第4図は、実施例4においてオーバータイム(nver t ime)で形成し
た生成物(アスバルテイム誘導体)の量を例示するグラフである。
第5図は、実施例5においてオーバータイムで形成した生成物(アスバルテイム
誘導体)の量を例示するグラフである。
第6図は、実施例6においてオーバータイムで形成した生成物(アスパルテイム
誘導体)の量を例示するグラフである。
第7図は、実施例7においてオーバータイムで形成した生成物(アスバルテイム
誘導体)の量を例示するグラフである。
第8図は、実施例8に記載するDL−phe−OMeの酵素的分割を例示するグ
ラフである。
第9図は、実施例9に記載するように生成物側の容器を例示する、本発明を実施
するための装置の概略的表示である。
第10図は、イオン交換樹脂を利用しておよび利用しないで、実施例9において
オーバータイムで形成した生成物(アスパルテイム誘導体)の量を例示するグラ
フである。
第11図は、N−ホルミル−(β−メチル) −a rp−phe−t rp−
OHオーバータイムのペプシン触媒タンパク質合成を記載する。
第14図は、N−CBZ−phe−gay−gay−phe−OHオーバータイ
ムのパパイン触媒タンパク質合成である。
第15図は、N−CBZ−phe−gly−gay−r)he−OMeの合成速
度を記載する。
第16図は、N−ホルミル−(0−Bzl)−tyr−gly−gly−phe
−] eu−OHのパパイン触媒タンパク質合成を記載する。
第17図は、膜コンタクタ−の1つの側で生成物を捕捉するためにROを使用す
る方法を記載する。
第18図は、長時間の実験の間におけるサーモリシン反応器内のCの濃度を記載
する。
第19図は、N−ホルミル−(β−メチル)−asp−=phe−OHのサーモ
リシン触媒タンパク質合成を記載する。
第20図は、N−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−0−〈の合成の
反応速度論を記載する。
第21rg!:Jは、N、 N−ジエチルドデカンアミドを包含するILMを横
切るN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−0−<の透過速度への酵
素アミノアシラーゼの効果を記載する。
第22図は、ILMモジュールにおけるN−ホルミル−(β−メチル)−asp
−phe−0−<のサーモリシン触媒タンパク質合成を記載する。
第23図は、膜コンタクタ−におけるN−ホルミル−(β−メチル)−L−a
s p−L−p h e −0−<の合成を記載する。
第24図は、ILMモジュールにおけるペプシン触媒タンパク質合成を記載する
。
第25図は、ILMモジュールにおける中空繊維の断面の部分的図面(拡大)で
ある。
第26図は、ILMモジュールにおける中空繊維の断面の部分的概略的図面(拡
大)である。
第27図は、膜コンタクタ−における中空繊維の断面の部分的概略的図面(拡大
)である。
第28図は、膜コンタクタ−の部分的概略的図面(拡大)である。
第29図は、D−、L−フェニルアラニンイソプロピルエステルの統合された酵
素的分割およびD−フェニルアラニンイソプロピルエステルのラセミ化および再
循環のための装置の概略的表示である。
本発明を実施するための最良の方法
ここに記載する本発明は、非帯電のペプチド中間体、またはその誘導体を反応混
合物から、非帯電のペプチドを反応混合物の中から外に生成物混合物の中に選択
的に移送する膜により、分離することによって、ペプチドの酵素的合成を水性反
応混合物中で平衡において完結に推進する手順を提供する。膜は反応成分(帯電
した分子)に対して実質的に不透過性であるので、反応混合物からのペプチド中
間体の除去は、反応を質量作用により完結に向かわせる平衡において、ペプチド
濃度を減少させる。
本発明の実施において最も有用な膜は固定化された液体膜(ILM)であり、こ
のILMは酵素、反応成分および他の帯電した生成物に対して実質的に不透過性
である油−水界面を提供する微孔質支持体物質の中に埋め込まれている非極性液
体である。親水性ポリマー、例えば、ポリプロピレンは好ましい支持体物質であ
る。ILMモジュールはポリプロピレンの中空繊維を利用して製造することがで
きる。セルガード(CeIgard)、セラニーズ・コーポレーション(Cel
anese Corporation)、米国ニューヨーク化10036=、−
ヨーク1211アベニユー、の登録商標およびセラニーズ・ファイバーズ・マー
ケッティングーD−ポレーション(Celanese FibersMarke
ting Corporation)、ノースカロライナ州チャーロツテ、によ
り販売されている、は、商業的に入手可能なポリプロピレンからなる中空繊維の
1例である。この分野において知られている注封材料およびポリ塩化ビニルの管
またはチューブはILMモジュールの製作に必要に応じて利用することができる
。微孔質支持体材料を製作するための他のポリマーは、テフロン(TEFLON
) 、フッ化炭化水素ポリマーについてのイー・アイ・デュポン社商標、である
。典型的な微孔質支持体は、ボアーテックス(GORE−TEX) 、W、C。
ボア・アンド・アソシエーツ・インコーホレーテッド(Gore &As5oc
iates、Inc、)、の商標、である。第25図は、■LMモジュールにお
ける中空繊維の断面の部分的図面(拡大)である。
拡大した部分的図面は、微孔質壁内の毛管により水不混和性有機液体を支持する
ことができる、微孔質ポリマー材料105から作られた、内腔(孔)102を有
する疎水性中空繊維101を示す。毛管104は微孔質ポリマー材料105の中
に示されている:しかしながら、微孔質ポリマー材料105は、実際に、内腔か
ら中空繊維101の外部へ延びる多数のこのような毛管104を包含する。内腔
102は、管相(例えば、水性反応相)からなる。中空繊維の間の空間103は
シェル相(例えば、水性生成物相)からなる。
第26図は、ILMモジュール115の部分的概略的図面(拡大)である。拡大
した部分的図面は、疎水性中空繊維101を示す。各中空繊維の末端は樹脂材料
(注封材料)の中に注封されているので、第1壁106において開口107およ
び内腔102を通して循環しそして第3壁において開口111を通して戻る管相
は、第2壁108において開口109および空間103を通して循環しそして第
4壁112において開口113を通して戻るシェル相と混合しない。ILMモジ
ュール115は実際に多数の親水性中空繊維101からなるが、3本のみがこの
図面に示されている。
微孔は支持体材料を通過し、そして固定化された液体がその中に毛管により保持
されそして、例えば、膜または他の通常の反応条件を横切る圧力差に暴露される
とき、液体がそれから逃げないような大きさを有する。上の制限に従うことは、
固定化された液体と反応混合物との間の接触面積を最大にして、膜を横切る非帯
電のペプチド生成物の移送(束)の速度を最大するために有利である。理解され
るように、好ましい孔大きさは、特定の固定化された液体、使用する反応成分、
生成した生成物などの因子に依存して変化するであろう;そして、さらに、最適
な孔大きさは当業者により実験的に決定することができる。孔大きさの有用な説
明は米国特許第4,174.374号、その開示をここに引用によって加える、
に記載されている。固定化された液体の膜の使用および調製は、次の参考文献に
記載されている、それらの開示を、また、ここに引用によって加える:S、L、
7トソン(Matoson)、J、A、 フィン(Quinn)、膜反応器にお
ける化学的転化へのカップリング分離および濃縮(Coupling 5epa
ration and Enrichment to Chemical Co
nversionin a Membrane Reactor)、AICHE
アニュアル・ミーティングにおいて提出された論文、ルイジアナ州ニューオル
レアンス(11月8〜12日、1981年)、およびS、L、マトソン(Mat
oson)およびJ、A、フィン(Quinn)、パイイブロセシングにおける
膜反応器(Membrane Reactor in Bioprocessi
ng)、アナル・オン・ニューヨーク・アカデミ−・オン・サイエンシズ(An
n、 N、 Y、 Acad、Sc j、)、469.152 (1986)。
微孔質支持体中に毛管により保持された固定化された液体は、水不混和性であり
、そして合理的な速度で、すなわち、すぐれた移送特性/高い束で膜(拡散)を
横切って移送しなくてはならない、非帯電のペプチド生成物のためのすぐれた溶
媒である;しかしながら、膜の両者の反応側および生成物側における帯電したま
たはイオン化した分子は、大部分について、両者の方向、すなわち、すぐれた選
択性。イオンの拒絶、において膜を横切って移送されない。
本発明によるペプチドの酵素的合成において使用するための支持体材料および固
定化された液体の最良の組み合わせの選択は、一部分、系において使用する特定
の反応成分の性質、所望の生成物および溶媒に依存するであろう。
本発明による実施のための一般に好ましい固定化された液体は、水不混和性有機
溶媒、例えば、6〜20個の炭素の、分枝鎖状および直鎖状のアルコール、例え
ば、n−ドデカデカノール、イソ−ヘキサデカノールおよびそれらの混合物を包
含する。また、それらの混合物を包含する水不混和性有機溶媒は好ましい。この
ような溶媒はN、 N−ジエチル−ドデカンアミド、ドデカンおよび2−ウンデ
カンを包含するが、これらに限定されない。
本発明の実施において有用な他の型の膜は、有機ポリマー、例えば、ポリ塩化ビ
ニルなどから作られた疎水性充実フィルムからなる。これらのポリマーの膜の調
製は、文献、例えば、次の文献によく記載されている:O,J、スウィーティン
グ(Sweeting)編、ポリマーフィルムの科学および技術(Scienc
e and Technology of Polymer Films)、イ
ンターサイエンス(Interscience)、ニューヨーク(1968)、
しかしながら、ガスおよび液体の分離へのこのような膜の広範な応用は次の文献
に記載されている:S、T、フワング(Hwang)およびに、カンメルメイア
−(Kammermeyer) 、分離における膜、化学の技術(Membra
nes in 5eparations、Techniques of Che
mistry)、Vol、Vlll [A、ワイスバーガー(Weissber
ger)編、シコン・ウィリー・アンド・サンズ・インコーホレーテッド(Jo
hn Wi e ly & 5ons、Inc、)、ニューヨーク(1975)
。
本発明の好ましい実施態様は膜反応器/セパレーター系を使用し、そしてこの系
はILMの1つの側と接触して循環する水性反応混合物または相、および膜の反
対側において向流して循環する生成物の水性相または混合物を提供する。S、
L、マトソン(Matoson)およびJ。
A、フィン(Q u in n) 1、アナル・オン・ニューヨーク・アカデミ
−・オン・サイエンシズ(Ann、 N、 Y、 Acad、 Sc i、 )
、469.152 (1986)。反応相および生成物相のpHおよびa[は
、pH約4〜9.0において膜を横切る完全に移送を最小にする形態に反応成分
を保持する値に、維持する。反応相から生成物相への非帯電のペプチド中間体の
移送は、反応相中の非帯電のペプチド濃度を増加することによってつくられた、
膜を横切る濃度勾配により推進される。膜を横切る移送活性または束は、生成物
相において移送されたペプチドを逆拡散することができない種へ、同時に不可逆
的に転化することによって、有意に増大することができる。例えば、後者転化は
、逆拡散することができない極性ペプチドを形成し、こうしてカップリング反応
の完結を達成するために必要な推進力を発生することができる。本発明の実施す
るために適合することができる膜反応器/セパレーターの1例は、米国特許第4
,187.086号に記載されている。
本発明の実施に適合することができる、入手可能な別の膜反応器/セパレーター
の立体配置は、英国特許出願第2.047.564A号に記載されている中空繊
維のモジュール、およびこの分野においてよく知られている普通の平板およびフ
レーム型フィルター装置を包含する。
非帯電のペプチドの選択的移送に加えて、膜は反応相と生成物相との間のバリヤ
ーを提供し、そしてこのバリヤーは各相の成分の望ましくない混合およびそれら
の間の反応を防止する。
本発明に従い構成された好ましい膜反応器/セパレーターにおいて、反応成分の
間の化学的平衡は、移送された非帯電のペプチドの不可逆的転化を実施すること
によって、膜を横切って、膜の生成物側において、膜不透過性種に、実際に「引
かれる」。この型の膜反応器/セパレーターは、一般の型のカップリングされた
2つの酵素(E’およびEりを使帯電した反応成分AおよびBは、酵素E1を形
成するペプチドの助けにより縮合して、膜を横切って生成物側に選択的に移送さ
れる非帯電の中間体のペプチドCを形成する、アミノ酸および/または小さいペ
プチドである。所望の反応において沈澱しない反応成分中の反応性官能基は、必
要に応じて、保護またはブロッキングして望ましくない副反応および/または生
成物の電荷を防止することができる。膜の生成物側において、非帯電のペプチド
Cは帯電した生成物りに転化され、この帯電した生成物りは膜を横切って逆拡散
することができず、反応混合物中で化学的平衡をよりCの生成に向かってシフト
させる。
この概念は、D−、L−フェニルアラニンメチルエステルを(N−およびβ−保
護された)N−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルテートと、サーモリシン
の存在下にpH約5.5において、酵素的に縮合させる特定の場合について、第
1図に例示されている。 第1図に例示される反応の概要において、反応成分A
”はD−、L−フェニルアラニンメチルエステルであり、モしてB−はN−ホル
ミル−β−ベンジル−し−アスパルテートである。反応成分は膜の反応側で酵素
Elサーモリシンにより縮合して、非帯電のペプチドCを形成する。反応成分を
それらの帯電した状態に維持し、こうして非帯電のペプチドCと一緒に膜を横切
ってそれらが拡散するのを最小とするように、pHを選択する。
縮合反応のための化学平衡はA゛およびB一種に太き(好適であるが、膜を横切
る生成物側への非帯電のペプチド生成物Cの拡散は、膜の反応側の化学的平衡を
維持するためにCの一定の生成を必要とする。
1つの実施態様において、膜の生成物側で、エステラーゼ酵素E2は、膜を横切
って拡散した非帯電のペプチドCを、反応側に逆拡散することができない帯電し
たペプチドDに急速にかつ不可逆的に転化する。こうして、反応側の化学的平衡
は、膜を横切ってかつ非帯電の生成物Cの生成に向かって効果的に「引かれる」
。その後、ペプチドDは、ホルミルおよびベンジル保護基を除去する加水分解、
および引き続(メタノールを使用するC−末端のエステル化により、アスパルチ
ルムに転化される。
他の実施態様において、エステラーゼを利用せず、そして非帯電の生成物Cを物
理学的手段により生成物の混合物から方向分離する。
前の方法は、第2図に示すように、pHおよび温度のコントロールされた条件下
に操作する、自流の膜反応器/セパレーター10において実施することができ、
こうして反応混合物は遊離α−カルボキシレート基を有するN−アシル−β−置
換アスパラギン酸、N−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルテート(電気陰
性種)からなり、この化合物は反応成分、例えば、保護された遊離α−アミノ基
を有する、D、 L−フェニルアラニンメチルエステル(電気陽性種)と、約4
.0〜9.0のpH範囲においてプロテアーゼ活性の触媒作用下に、縮合して、
イオン化された基もたない完全に保護されたし一アスパルチルーし一フェニルア
ラニンジペプチドを生ずることができる。膜の生成物側において、反応混合物は
ポンプ14の促進された反応槽12から、フィード−イン導管16およびセパレ
ーター18を通して、反応槽12へ戻るフィード−アウト20へ循環する。膜の
生成物側で、膜を横切って移送された、完全に保護された非帯電のペプチド、例
えば、N−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルチル−し−フェニルアラニン
メチルエステルを包含する、生成物の混合物またはスウィープは、ポンプ24に
より24により促進された生成物の反応槽22から、生成物スウィープインー導
管26を通して、セパレーター18の生成物側を通して、生成物スウイーブアウ
トー導管30へ循環する。生成物反応槽22中のこの生成物混合物は、第2酵素
E!、エステラーゼ、または他の適当な試薬を含み、それらのエステラーゼまた
は試薬は非帯電のペプチドが有する保護された基の少なくとも1つを切り放し、
こうして膜を通る逆拡散によりスウイーブ流れを逃がすことができない、電気帯
電した種を発生する。エステラーゼを利用する場合、好ましいエステラーゼは約
6.0〜9.0の好ましいpH範囲を有するであろう。アミノアシラーゼ11α
−キモトリプシンおよびスブチリシンAは、本発明において有用であると考えら
れるエステラーゼの例である。
水不混和性疎水性相を横切って逆拡散することができない帯電した種への転化は
、化学的または酵素的手段を利用して実施することができる。
化学的手段は、プロトトロピック官能基のpH依存性イオン化、カルボン酸官能
基の消散から生ずるおよび/または遊離アミノ基のプロトン化またはエステル官
能の加水分解から生ずるイオン化を包含する。例えば、逆拡散することができな
い帯電した生成物への非帯電の生成物の転化は、疎水性膜により分離された2つ
の水性相の間の適当なpH勾配により達成することができる。これは、疎水性相
がイオンに対して不透過性であり、こうして非イオン性溶質に関して平衡である
異なるpHの2つの水性相の存在を可能とするので、物理学的に可能である。例
えば、pH8において水性相中で電荷をもない、拡散可能な遊離アミンR−NH
2は、疎水性膜を横切ってpH3における第2水性相の中に移送され、そしてプ
ロトン化により不可逆的に捕捉されて、非拡散性塩R−NH3”wo影形成るこ
とができる。同様に、pH2において電荷をもたない拡散可能な酸R−C00H
は、pl(2において移送され、モしてp)]6において非拡散性カルボキシレ
ートR−Coo−への解離を通して捕捉されることができる。pH勾配の利用は
ペプチドおよびカルボキシル基およびアンモニウム基を有する他の同様な化合物
の合成および分離においてとくに有用である。
本発明を実施するが、異なる液体膜の立体配置を使用する同様な方法は第17図
に図解されている。第17図の液体膜の立体配置は、水不混和性疎水性相がより
高い反応温度、例えば、40℃以上の温度の結果として漏れることがある条件下
に、好ましい。この油/水コンタクタ−において、有機膜は親水性セルロース繊
維の内側壁につ(られ、セルロース繊維の孔または内腔は所望の疎水性有機相で
充填され、そして繊維の外側に位置する大きい水性相を有しそして前記繊維の壁
をぬらす。モジュールの配置における前記繊維の束のバッキングは、油/水界面
により分離された2つの隔室をつくることができる。単一のコンタクタ−を構成
する2つの個々のモジュールに含有された2つの分離された水性相の間の前記油
相の循環は、第17図に示されている。前述の反応相および生成物相を表す各水
性相は、透過性生成物を1つの水性相からエステラーゼ酵素を含有する第2水性
相へ移送させる。第17図に示す一般の型の膜セパレーターは、この分野におい
てよく知られている。米国特許第4.754,089号は、相移送触媒中のこの
ような膜の利用を記載している。米国特許第4,778.688号は同様な膜を
記載している。
米国特許第4.572,824号、米国特許第4.563.337号および米国
特許第4.443.414号は、また、このような水コンタクタ−を記載してい
る。同様な膜の他の例は、米国特許第4. 664. 808号に記載されてい
る。多相非対称反応器系における種々の態様は、米国特許第4.795.704
号に記載されている。
帯電した生成物は、普通の分離手段、例えば、イオン交換樹脂および逆浸透など
を包含する他の技術により、周期的に排出および/または生成物相から連続的に
取り出すことができる。この分離はイオン交換による場合、イオン交換樹脂に結
合した生ずる生成物は、普通の手順を使用して、脱着しそして回収することがで
きる。
逆浸透分離の場合において、帯電した生成物のみを含有する限外ろ過物を生ずる
、適切な限外ろ過膜を利用してエステラーゼ酵素を保持することがまず必要であ
る。次いで、この限外ろ過物は逆浸透膜で′a!l!し、そして帯電した生成物
を生ずる保持物から単離することができる。
あるいは、他の実施態様において、捕捉、例えば、逆浸透膜を利用して、非帯電
のペプチドが膜をを横切って逆拡散を防止することができる。
この場合において、第2酵素はこの方法を効率的に実施するために必要でないこ
とがある。ジエイムス(J ame s) 、 S7、ジョンソン(Johns
on) 1.1r、 、r逆浸透(Reverse Osmosis)J、カー
ク−オスv −(K i r k −Ot hme r)の化学技術の百科辞典
(Encyclopedia of Chemical Technology
L第3版、Vow、20、pp、230−248、ジョン・ウィリー・アンド・
サンズ(John Wiely & 5ons)、ニューヨーク州ニューヨーク
(1984)および米国特許第4. 643゜902号。
他の捕捉手段は、特定の錯体の形成を包含する。ゼロライトおよび/またはシク
ロデキストリンを利用することができる。捕捉に加えて、溶媒の抽出、マトリッ
クスへの吸着または試薬を使用する沈澱を、保護された非帯電のペプチド生成物
を水性生成物相から分離する工程のために利用することができる。実施例14お
よび17に記載されているように、逆浸透と組み合わせて膜コンタクタ−を使用
すると、酵素反応器中のペプチド合成の反応速度論に影響を与えないで、タンパ
ク質合成の平衡の所望の変位を引き起こされる。このアプローチは、タンパク質
合成を完結に推道する目的で、第2酵素を使用することに対する変法と、考えら
れる。しかしながら、その有用性は、油/水相に向かう非帯電のペプチド中間体
相対的親和性により、実際に支配される。油相に向かう分配が高くなればなるほ
ど、水性生成物相に向かうペプチドの透過性はより低くなり、油から水への移送
をこの方法の速度制限工程とする。この現象は実施例16および第21図に例示
されており、ここでペプチドN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−
0−<の油相から水性生成物相への解放速度、Vpermと呼ぶ、は、水性相が
そのペプチドをより親水性のN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−
OHに転化することができる酵素アミノアシラーゼを含有するとき、2倍増加す
る。
適当な試薬の選択は、反応成分、例えば、N−保護されたーし一アスパラギン酸
に使用した保護基の化学的性質により決定され、そして上に示したように、保護
基の選択は、引き続いて、縮合系の活性部位により付与された構造的拘束により
支配される。
一般に、本発明の実施において有用な縮合酵素は、タンパク質分解酵素、時には
プロテアーゼと呼ぶ、であり、2つの群に分割することができる。いっそう普通
に使用されているものは、内側の結合のみを切り放すエンドペプチダーゼ、およ
び好ましくは末端の結合のみを切り放すエキソペプチダーゼである。有用な酵素
は、次のものを包含する:セリンブロイテイナーゼ(EC3,4,22L例えば
、パパイン:カルボキシルブロイテイナーゼ(EC3,4,23)、例えば、ペ
ブンン;およびメタロプロイテイナーゼ(EC3,4,24)、例えば、サーモ
リシン、プロリシン、タシナセン(Tacynasen)N (St。
caespitosus)およびデイスベイス(Dispase)o当業者によ
く知られている手順に従い、不溶性支持体への酵素の結合は、本発明の実施に組
み込むことができる:そして酵素の結合は必須の工程ではないが、ある種の応用
において望ましいことがある。本発明の実施に潜在的に有用な多数のプロテアー
ゼの間で、サーモリシン[EC3゜4.24]は最も好ましい酵素である。なぜ
なら、それは顕著な熱安定性、広い入手可能性、低いコストおよび約5.0〜9
.0の間の広い有用性を有するからである。他の好ましいプロテアーゼは、次の
ものを包含する:ペプシンおよびペニシリノペプシン[T、ホフマン(Hofm
ann)およびR,シャク(Shaw)、バイオヒミカ・エト・バイオフィジカ
・アクタ(Biochim、Biophys、Acta)、92.543 (1
964)]および、ペニシリウム・ヅボンチ(Pentcillium dup
onti)からの熱安定性プロテアーゼ[S。
エミ(Emi) 、D、V、?イアース(Myers)およびG、 A、イアコ
ブッチ(Iacobucc i) 、バイオケミストリー(Biochemi
s t ry)、15.842 (1976)] 、それらは約pH4゜5また
はそれ以下において機能し、このようなpHにおいてすぐれた安定性を示し、そ
してそれらの安定性の維持にZn−およびCa4+の存在を必要としない。
前述の場合において、ペプチドCのり、 L−異性体のみの生成である、対掌体
の選択性の実施の実現は、選択した酵素、膜の最適な機能化、支持体材料の化学
的性質および水性反応相のpHに方向関係する。
前述の特定の方法を実施するために好ましい1つの膜は、その中に固定化された
イソ−ヘキサデカノールおよびn−ドデカンの混合物を含む、微孔質ポリプロピ
レン支持体材料である。この膜はベンド・リサーチ・インコーホレーテッド(B
end Re5earch、Inc、)、米国オレゴン州97701ベンド、リ
サーチロード64550から商標/表示「1型中空繊維選択的透析膜(Type
I Hollow 5eIective Dialysis Membran
e)Jで入手可能であり、そして実施例1〜4の反応とともに好ましい。他の好
ましい膜は、セルガード(Celgard)2400型ポリプロピレン中空繊維
[セルガード(Ce ] gard)はセラニーズ・コーポレーション(Cel
anese Corporation)、米国ニューヨーク州10036ニユー
ヨーク、アベニュー1211の登録商標である。セルガード(Ce l gar
d)は、セラニーズ・ファイバー・マーケラティング・コーポレーション(Ce
lanese Marketing Carporation)、ノースカロラ
イナ州チャルロツテ、から得ることができる]を、水不混和性有機液体ILMと
してドデカン中の30%V/VのN、 N−ジエチル−ドデカンアミドの混合物
を支持する微孔質材料として利用する。この膜は、ベンド・リサーチ・インコー
ホレーテッド(Bend Re5earch、Inc、)、米国オレゴン州ベン
ド、リサーチロード64550、から商標/表示「2型中空繊維選択的透析膜(
Type I Hollow 5elective Dialysis Mem
brane)Jで入手可能であり、そして実施例5〜9の反応とともに好ましい
。孔大きさ0.025〜0.050I1mおよび壁厚さ25μmのセルガード(
Celgard)2400型は、ベンド・リサーチ・インコーホレーテッド(B
end Re5earch、Inc、 )の「2型中空繊維選択的透析膜(Ty
pe l HollowSelective Dialysis Membra
ne)Jにおいて利用された。約5.5のpHにおいて操作するとき、これらの
膜は高い選択性を示し、例えば、第1図の方法を実施するとき、非帯電のペプチ
ド種に好適な約500 : 1 (w/w)の範囲の選択性が測定された。
すなわち、500mgの非帯電のペプチド(C)は、移送された帯電した反応成
分(A″″またはB−)の各1mgについて、膜を横切って移送された。
前述したように、本発明の応用のために、反応成分および生成物上の種々の官能
基を保護して、所望の生成物の生成を減少および/またはその収率を減少しつる
望ましくない副反応を防止し、そして中間体ペプチドC中の電荷を抑制すること
が必要であるか、あるいは望ましいであろう。本発明の実施に関して有用な保護
基および脱プロトン条件の選択した1系列の組み合わせを下表1に記載する。
選択した縮合酵素の対掌体選択性および膜により発揮された機能的弁別の結果、
N−ホルミル−し−アスパルチル−β−ベンジルエステルおよびり、L−フェニ
ルアラニンメチルエステルを使用する本発明の実施は、ラセミ体のフェニルアラ
ニンメチルエステル反応成分の99.8%の対掌体の分割を達成することができ
、L一対掌体はN−ホルミル−し−アスパルチル(β−ベンジル)−L−フェニ
ルアラニンメチルエステル、アスバルテイム誘導体、として現れ、未反応のD一
対本体は反応相の中に残った。
反応相の中に残るD−フェニルアラニンメチルエステルはそれから回収し、D、
L一段階に再ラセミ化し、そしてフィードバックの中に再循環することができる
。ラセミ化はラセミ体のアミノ酸反応成分を使用する方法、例えば、前述の°
311方法に必要な工程である。
本発明の経済的利点は、少なくとも一部分、より高価な前辺て分割したし一対車
体よりむしろ、ラセミ体の供給反応成分の使用から推進される。この利点は、(
a)縮合酵素の対掌体選択性:および(b)非帯電の種に好適な膜の高い選択性
;のために、D、L−フェニルアラニンメチルエステルのその場の光学的分割に
より可能となる。
ラセミ体のフェニルアラニンの低いコストの合成のために好ましい方法は、時に
はブレイス(G r a c e)方法と呼ぶ5−ベンザルヒダントインを経る
ベンズアルデヒド、あるいはサガミ・ケミカル・リサーチ・センター(Saga
mi Chemical Re5earch Center)、日本国、東京(
時には東京ソーダ製造株式会社の東京ソーダ法と呼ぶ)により開発された手順の
利用に基づ(ものである。
理解されるように、本発明の実施はペプチドの甘味剤、例えば、アスパルチルム
またはその類似体または誘導体の合成に必ずしも限定されない。本発明は、また
、他の有用なペプチド、ジー、トリー、テトラ−およびペンタペプチド、または
より高い複雑性をもつペプチドの合成に使用することができ、これらは合理的な
速度で透過選択的膜を通して拡散することができる。例えば、サーモリシンの結
合特異性を考慮し、そして生成物中のただ1つのサーモリシン感受性結合の存在
(下の式中に矢印で示す)を仮定すると、次の反応の概要によりmet−エンケ
ファリン(1)を合成することができるであろう:[1−tyr−gly−gl
y−phe−set−oh (1)α−キモトリプシンおよびパパインを使用す
るmet−エンケファリンの段階的合計の酵素的合成の可能性は、文献に記載さ
れた。参照、W。
クルマン(Ku l 1mann) 、ジャーナル・オン・バイオロジカル・ケ
ミストリー(J、Biol、Chem、) 、255.8243 (1980)
。
本発明の他の潜在的に有用な応用は、次の反応の概要によるグラミシジン(Gr
amicidin)Sの酵素的合成においてである:2 H−val−orn(
CBZ)−1eu−D−phe−pro−OH11サーモリシン p)15.5
eu
(CBZ)orn D−phe
D−phe orm(CBZ)
Ieu
l Pd/)l。
Ieu
orn D−phe
val pr。
Ieu
本発明を応用することができそして文献に記載されている、有用なペプチド生成
物の酵素的合成の種々の他の実施例は、アンギオテンシン、サブスタンスP1ニ
レトイシン1、エルレインおよびIeu−エンケファリンの合成である。
本発明によるタンパク質合成に適用可能なペプチド化合物の他の有用なりラスは
、β−ラクタム抗生物質である。このグループは、それらの化学的構造中のβ−
ラクタム官能の存在により特徴づけられる、よく知られているペニシリンおよび
セファロスポリンからなる。
β−ラクタム官能の高い反応性は、それらの抗生物質の化学的合成を困難とし、
モして親核物質の存在下の水溶液中のそれらの劣った安定性の原因である。酵素
β−ラクタマーゼは、ペニシリンおよびセファロスポリンのβ−ラクタマーゼ環
中のアミド結合の加水分解を特異的に触媒する。ナサン・シトリ(Nathan
C1tri)rペニシリナーゼおよび他のβ−ラクタマーゼ(Penicil
linase andβ−Lactamase)J、バウル(Paul)D、ポ
イエル(B。
yer)(編)、「酵素(Enzyme)J、Vol、IV、第3版、アカデミ
ツク・プレス(Academic Press)、ニューヨーク、1971゜
微生物界、とくにグラム陰性バクテリアにおけるβ−ラクタマーゼの存在は、β
−ラクタム抗生物質に対する防御メカニズムが考えられる。
ペニシリンを使用するこの酵素の円滑な誘導は、バシリルス・セレウス(Bac
illus cerus)、バシリルス・リチェノフオルミス(Bacillu
s Iichenoformis)および大腸菌(Escherichia c
oli)の抵抗性菌株の発酵により、β−ラクタマーゼ(ペニシリンβ−ラクタ
ムアミドヒドラーゼ、EC3,5゜2.6)の生成が可能となった、E、J、バ
ンダンメ(Vandamme)、「ペニシリンアシラーゼおよびβ−ラクタマー
ゼ(Penjcjllin acylasse and β−1a c t a
ma s e)J、A、 H,ローズ(Rose)(編者)、「微生物の酵素お
よび生物変換(Microbial Enzymes and Bioconv
ersions)J、9章、pp、504−522、アカデミツク・プレス(A
cademic Press)、ニューヨーク、1980゜β−ラクタマーゼは
、本発明の教示に従い、対応するペニシラン酸Aからのペニシリンメチルエステ
ルBの合成のための逆ヒドラーゼとして使用することができ、非帯電のBはAの
上に疎水性膜を横切って選択的に移送され、そ藝で1らにエステラーゼの作用に
より非透過性して極性ペニシリンCが得られる。
A(帯電した) B(非帯電の)
このアプローチは、それ自体全体の合成に適用することができる、ペニシラン酸
前駆体の合成を促進することができるであろう。J、C,シーハン(Sheeh
an)およびに、R,ヘネリーーロウガン(Henery−Logan)、ジャ
ーナル・オン・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ−(J、Am、Chem、
Soc、) 、84.2983 (1962)。
当業者は理解するように、本発明は、また、ペプチド以外の化合物、例えば、ペ
プチドに似た化合物およびその同等体に適用することができる。
例えば、プロキラルジカルボン酸ジエステルをキラルモノエステルに非対称的に
分割するために、エステルヒドラーゼ様ブタ肝臓エステラーゼ[EC3,1,1
,1]を使用することは、よ(知られている[C。
J、シー(Sih)ら、アナル・オン・ニューヨーク・アカデミ−・オン・サイ
エンシズ(Ann、N、Y、Acad、Sc i、) 、471.239 (1
986)] 、その教示を引用によってここに加える。同一の酵素を本発明にお
いてキラルエステルの選択的移送について記載する方法で、使用して、膜を通し
てキラルエステルを選択的に移送し、そして反応相中に非反応性対本体酸を保持
することができる。
本発明は次のようにして標準の生化学的方法を利用する:rH−vla−Jは、
遊離の末端アミノ基を有するペプチドのN−末端アミノ酸残基であることを示す
; r−phe−OHJは、フェニルアラニンがC−末端遊離カルボキシ基を有
するペプチドのC−末端アミノ酸残基であることを示す。また、rV、、、Jは
合成の平均速度を示し、そしてrv、、。
7」は透過の平均速度を示す。
次の実施例によって、本発明をさらに説明する。
実施例1
アスバルテイム誘導体を、次のようにして本発明に従い調製した:p85.5に
調節した100m1の水中の5.02g (20ミリモル)のN−ホルミル−L
−アスパルチル−β−ベンジルエステル、4.3g(20ミリモル)のし−フェ
ニルアラニンメチルエステルの溶液に、合計8X10’タンパク質分解単位を表
す500mgのサーモリシン酵素(ダイワ化学株式会社、大阪)を添加した。
生ずる透明な反応混合物を40℃において15時間インキュベーションし、この
とき不溶性ジペプチドN−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルチル−し−フ
ェニルアラニン測定の存在は明らかとなった。次いで、生ずる混合物を、ベンド
・リサーチ・インコーホレーテッドの1平方フイートの膜面積を有する「1型中
空繊維選択的透析膜」の実験用中空繊維装置の反応側、この場合において管側、
に接続された、200m1の容器に入れた。膜の生成物側(セパレーターのシェ
ル側)を、pH7,5ノアスペルギルス属(Aspergi l 1us)種か
らの500mgの酵素アシラーゼI (EC3,5,1,14)を含有する水性
(生成物)混合物(合計の体積=200ml)源に接続した。この酵素は、通常
アミノアシラーゼと記載され、両者のN−アセチル−およびN−ホルミルーβ−
ペンジルアスパルテイムとして機能することが発見された。 反応および生成物
の混合物を室温において中空繊維のセパレーターを通して、嬬動ポンプの助けに
より、600m1/分の速度で向流で循環させた。この装置の立体配置は第2図
に示すものに類似する。両者の反応および生成物の混合物中のpHはプロセスが
進行するにつれて低下するので、pHスタット(s t s t)を使用してp
Hを一定に維持した。 N−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルチル−し−
フェニルアラニンをHPLCによりモニターした。クロマトグラフィーの分析は
、タラコアー(Tracor)995型で254nmにセットしたしDCスペク
トロモニターII検出器と一緒に、アミノ酸、完全に保護された生成物ジペプチ
ドおよびジペプチドの検出について実施した。使用したカラムは、ミリポアー・
ウォーターズ(Mi ] ] 1pore Waters)ラジアル・コンプレ
ッション・モジュールの中に収容された、N0VA−PAK C,@ Rada
l−Pakカートリッジ、8mmX10cm1であった。
完全に保護されたジペプチドの検出のために使用した移動相は、45%のメタノ
ール(HPLC等級)、5%のテトラヒドロフラン(HPLC等級);および5
0%の1%のK H2P O4緩衝液のV / V混合物であった。生成物のジ
ペプチドの検出のために、移動相は40%のメタノールおよび60%の1%のK
H2P O4緩衝液(1mlのトリエチルアミン/リットルの溶媒を添加して
ティリングを最小し、そして80%のリン酸を使用してpHを4.3に調節した
)から成っていた。流速は1ml/分に保持した。
N−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルチル−し−フェニルアラニンHPL
Cのデータはを下表IIに要約し、そして生成物溶液中に蓄積された生成物のジ
ペプチドの合計量(mg)を時間関数として表す。
pH5,5において水中の飽和点に相当する平衡における非帯電のジペプチドの
濃度の値は、25℃において約0.05%であることが発見された。移送された
非帯電のジペプチドの量/膜の平方フィート/時間は約200mgであるするこ
とが発見され、平衡の維持は新規な不溶性ジペプチドの溶解平衡および/または
ジペプチドの合成を必要としたことを示す。反応混合物中の不溶性非帯電の相の
ジペプチドのほとんど完全な溶解は、約5時間後、観測され、このとき反応は停
止した。表Ifのデータのプロットは第3図に示す。直線の関数は、膜を横切る
ペプチドの移送が定常状態で進行することを示す。200mg/f t”/時間
の生成物ジペプチドの観測された形成速度は、理論的グラウンドで予測したよう
に、水中で0.05%において測定した膜を横切る非帯電のジペプチドの束(1
90mg/f t’/時間)に類似することが確証された。
この時点において、連続的添加を2つのアミノ酸反応成分の反応混合物について
、各約120mg/時間の速度で実施して、系を非帯電のジペプチドで飽和して
保持した場合、記載した系は定常状態を続けることが期待された。
膜の選択性を完全に実現するために、第2酵素との接触前に、第1膜と直列の第
2膜のインターカレイション(intercalation)が必要であること
がある。なぜなら、単一の膜を横切る選択性は反応溶液中の高いアミノ酸濃度の
ためにより低いからである。
生成物溶液(200ml)を回収し、pH2,5に調節し、そして4℃に一夜冷
却した。集めた沈澱を回収し、そしてMeOH:H,0から再結晶化すると、3
07mgのN−ホルミル−β−ベンジル−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンが得られた。[α] 、”。=−5,66(C=1. 2 ; E tOH
) 、N−ホルミル−β−ヘンシル−77、/(/Lzテイムでアスペルギルス
属(Aspergi I 1us)エステラーゼのパッチ式加水分解により調製
した真性試料と同一である(IR,13C−NMR)、[α] D2B’ =−
5,3° (c=1.2;EtOH)。
実施例2
実施例1のそれに類似する賦形剤を実施したが、ただしL一対掌体の代わりに8
.63gのり、L−フェニルアラニンメチルエステルを使用した。結果を表II
Iに要約する。200m1の生成物溶液から非帯電のペプチドを単離すると、3
10mgの生成物が得られた、[α] 、280=−6,4° (c=1.4;
EtOH)、すヘテの面においてN−ホルミル−β−ベンジル−し−アスパルチ
ル−し−フェニルアラニンの真性試料と同一である(IR,13C−NMR)。
表IIに要約したデータのプロットが再び示すように、反応器をり。
L−フェニルアラニンメチルエステルを使用して操作したとき、定常状態のプロ
セスが存在した。サーモリシンの立体特異性は、実施例1に記載するのと同一の
り、L−ジペプチドの独占的な形成により実証される。
管相(反応混合物)の中に保持されたD−フェニルアラニンメチルエステルは、
ペプチドの形成の全体の反応速度論を妨害しなかった。
実施例3
実施例1に従い調製した、1.0gのN−ホルミル−β−ベンツルーL−アスパ
ルチルーL−フェニルアラニン、4.0mlの水、4.0mlのテトラヒドロフ
ラン、および1.0mlの濃塩酸(12N)の混合物を9時間還流加熱した。次
いで、この混合物を冷却し、そしてpHを50%NaOH溶液で4.0に調節し
たつ次いで、テトラヒドロフランを〈35℃および20mmHgにおける蒸発に
より除去した。5℃において1時間貯蔵することによって結晶化を完結させ、次
いで試料を濾過し、1mlの氷水で洗浄し、そして真空乾燥すると、367mg
の白色固体が得られた。この物質はHPLCおよびIRの比較によりアスパルチ
ルフェニルアラニンの真性試料と同一であった。[α]。28’ == +12
° (c=o、5;50%のMeOH中のO,IN HCI)。
アスパルチルフェニルアラニンは、メタノールおよび塩酸で、次の文献に記載さ
れているように、処理することによってアスバルテイムに転化した:G、L、バ
チマン(B a c hma n)およびB、 D、バインヤード(Viney
ard)、米国特許第4,173,562号、実施例#1゜
実施例1のそれに類似する実験を実施したが、ただし反応成分として5.65g
(20,1ミリモル)のN−カルボキシベンゾキシ−し−アスパラギン酸β−
メチルエステルおよび4.38g (20,3ミリモル)のし−フェニルアラニ
ンメチルエステルを使用した。アミノ酸を100m1の水中に溶解し、この溶液
のpHを5.5に調節し、そして500mgのサーモリシンダイワ(Da iw
a)(8X10’のタンパク質分解単位)を添加した。この溶液を40℃におい
て15時間前前辺インキュベーションし、このとき実質的な量のN−CBZ−(
β−メチルエステル)−L−asp−L−フェニルアラニンメチルエステルが沈
澱した。
この警濁液を、lft”の膜表面を含有する「1型中空繊維選択的透析膜」 (
ベンド・リサーチ・インコーホレーテッド)の管側に接続し、そしてこの機械を
室温において5時間、pH7,5において500mgのアシラーゼI [シグマ
(S i gma):]を含有する200m1の水のシェル側桁に対して操作し
た。シェル相中のペプチド生成物の蓄積をHPLCによりモニターし、そして結
果を表IVおよび第4図に再現する。
5時間の実験後、反応を停止し、シェル側桁(200ml)を回収し、pH2,
5に調節し、そして4℃において一夜貯蔵した。沈澱した生成物を集め、そして
CH,OH:H,Oから再結晶化すると、405mg(86%の回収率)のN−
CBZ−(β−メチルエステル)−L−asp−L−フェニルアラニン(N−C
BZ−イソ−APM)が得られた、[αコ 、28’ =+6゜ 0° (c=
1. 1 ;EtOH) 、 N−CBZ −イア−APM(7)真性試料と同
一テアッた(”C−NMR)、[αコb28″=+5.5″ (c=1.1:E
tOH)、化学的カップリングおよびアシラーゼIを使用する部分的エステル分
解により調製した。
実施例1および2の実験において前述したように、第4図のプロットはN−CB
Z−イソ−APMの蓄積が約200mg/時間の定常状態で進行したことを示す
。
N−CBZ−イソ−APMのAPMへの転化は、実施例3に記載する条件下に実
施することができる。
実施例5
アスバルテイム誘導体、N−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−OH
を、次のようにして、本発明に従い調製した:pH7,0に調節した100m1
の水中に、6.OOg (35ミリモル) (7)N−tルミルー(β−メチル
)−L−アスパラギン酸、10.00g (48ミリモル)のし−フェニルアラ
ニンメチルエステルを含有する溶液に、合計1.2X10’タンパク質分解単位
を表す770mgのサーモリシン酵素(ダイク・ケミカル・カンパニー、大阪)
を添加した。生ずる透明な溶液を40℃において1時間インキュベーションし、
このときHPLC分析は433.’8mgのN−ホルミル−β−ベンジル−as
p phe−OMeの存在を示した。この溶液を25℃に冷却し、pHを5.0
に調節し、そしてドデカン中の30%V/VのN、 N−ジエチル−ドデカンア
ミドから作られた0、5f t” (450cm”)のILMを提供する、中空
繊維のセパレーター[「2型中空繊維選択的透析膜」、ベンド・リサーチ・イン
コーホレーテッド]の管側に接続した200m1の容器に入れた。セパレーター
のンエル側を、アスペルギルス属(Aspergillus)種からのアシラー
ゼI (EC3,5,1,14) (アミノアシラーゼ AMANO1名古屋)
を含有する生成物の容器にpH7゜5において接続した。
2つの相を、25℃において50m1/分(管相)および500m1Z分(シェ
ル相)の速度で、2つの蛎動ポンプの助けにより、第2図に示す立体配置を使用
して循環した。両者の相のpHをpHスタットの使用により一定に維持した。
N−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−OHの形成は、HPLCによ
り、254nmにセットしたLDCスペクトロモニターII検出器と一緒にトラ
コー(Tracor)995型を使用してモニターした。使用したカラムは、ミ
リポア・ウォーターズRCM−100ラジアル・コンプレッション・モジュール
内に収容された、N0VA−PAK C18ラジアル−パック・カートリッジ、
8mmx100mmであった。
分析のために使用した移動相は、次の通りであった:(a、)N−ホルミル−(
β−メチル)−asp−phe−OMeについて二0.1%KH!PO,緩衝液
pH4,6中の40%v/vのメタノール:
(b)N−ホルミル(β−メチル) −a s p−p h e −OHについ
て二0.1%KH,PO4緩衝液pH4,6中の20%v / vのメタノール
;使用した流速は両者の分析について1m1/分であった。
N−ホルミル−(β−メチル) −a s p−ph e−OH(生成物のジペ
プチド)の形成に関するデータは下表■に記載し、そして時間の関数として20
0m1のシェル相の中に蓄積した合計量(mg)としてを表す。
表V
表Vのデータのプロットは第5図に示す。
この実験の終わりにおいて、HPLCは管相中の283mgのN−ホルミル−(
β−メチル)−asp−phe−OMeの存在を示した。これらの値は、反応器
の操作の開に合成されたペプチドの量の計算を可能とした。
p、、=シェル相の中に移送されたペプチド=400X336/322=417
.4mg:
P、=管相中の初期のペプチド=433.8mg:PT=実験の終わりにおいて
管相の中に残留するペプチド=283mg:
p、、= (p、−Pt)+p、、、;Pays=P+r−(P、−Pt)26
6.6mg;そしてV−、、=266.615=53.5mg/時間・100m
1゜266.615=53.5mg/時間400m1のV17.は、サーモリシ
ンの存在下にN−ホルミル−(β−メチル)−L−アスパラギン酸およびL−フ
ェニルアラニンメチルエステルを使用して実施した平衡の研究において、前進す
る速度について測定した、合成速度(500mg/時間・リットル)と一致する
。
生成物の溶液(200ml)を回収し、IN HCIでpH2i:調節し、そし
て200m1のEtOAcで2回抽出した。−緒にした抽出液は蒸発すると白色
残留物を残し、それはE t OA c/ヘキサンから再結晶化すると、100
mgのN−ホルミル−(β−メチル)−L−asp−L−phe−OHが得られ
た、[α] o”’ = + 0. 70° (c、 0゜29 ;MeOH)
、合成のN−ホルミル−(β−メチル)−L−asp−L phe−OMeを
アスペルギルス属(Aspergi l Ius)のエステラーゼでバッチ式加
水分解することによって調製した真性試料と同一であった(IR,13cmNM
R)、[ffl o”0=+0. 80゜(c=1.2 ;MeOH)
実施例6
実施例5に記載する実験を、lft”の液体膜(ドデカン中の30%V/VのN
、 N−ジエチル−ドデカンアミド)を含有する、2型中空繊維選択的透析膜(
ベンド・リサーチ・インコーホレーテッド)中で規模を大きくした。管相はpH
7,0に調節した400m1の水中の40gのL−phe−OMe、24gのN
−ホルミル−(β−メチル)−L−aspおよび3.08gのサーモリシン酵素
ワ(Daiwa)(合計5×106タンパク質分解単位)を含有した。40℃に
おいて1時間インキュベーションした後、1,068 (2,7g/I)の量の
N−ホルミルー(β−メチル)−L−asp−L−phe−OMeが存在するこ
とが発見された。この溶液を25℃に冷却し、IN HCIで調節し、そして中
空繊維のセパレーターの管側に接続した。シェル相を、2gのアミノアシラーゼ
! (アマノ)を含有する400m1の水pH7,5から作った。2つの相を、
実施例5に記載するように、25℃において5時間向流的に循環させた。結果を
表Vlおよび第6図に要約する。
実験の終わりにおいて、管相の中に残留するN−ホルミル−(β−メチル)−a
sp−phe−OMeの量は586mgであった。
最初の30分間観測された最高の移送値(404mg/時間)は、予備インキュ
ベーションの間に生成した、高い初期のペプチド濃度の結果である。より多くの
ペプチドの合成において設定したペプチドの移送により引き起こされる平衡を離
れて、こうして実験への最初の1時間後に定常状態の条件が200mg/時間の
期待したレベルにおいて確立される(第6図)。
実施例7
実施例5のそれに類似する実験を実施したが、ただしL一対車体の代わりに10
.00gのり、L−フェニルアラニンメチルエステルを使用した。表VIIおよ
び第7図に示す結果が明瞭に示すように、N−ホルミル−(β−メチル)−L−
asp−L−phe−OHの形成の観測された速度は、サーモリシンの対本体選
択性および実施例1および2の前の結果から期待されるように、L−phe−O
Meを使用して得られたもの(実施例5、表V)の半分であった。
30 10.6
60 25.5
120 33.2
180 55.3
240 59.6
300 69.1
実施例15
D、L−フェニルアラニンメチルエステルの膜促進酵素的分割を、次のようにし
て本発明に従い利用した:100m1の水pH7,5中の1゜0g(5゜6ミリ
モル)のり、L−フェニルアラニンメチルエステルの溶液に、500mgのアミ
ノアシラーゼ1 (アマノ製薬会社、名古屋)を添加した。この混合物を25℃
において30分間反応させ、その終わりにおいて266mgのL−phe−OH
(1,6ミリモル)および712mgのり、L−phe−OMe (4ミリモル
)の存在がHPLC分析により観測された。内部のドデカン液体フィルム中に0
.5ft2の30%V/VのN、 N−ジエチル−ドデカンアミドを含有する中
空繊維セルガーソ支持ILMセパレーター[「2型中空繊維選択的透析膜」、ベ
ンド・リサーチ・インコーホレーテッド〕の管(反応)側に、上の溶液を供給し
た。膜の生成物側(セパレーターのシェル側)に、希HCIでpH2,0に調節
した200m1の水を充填した。2相をセパレーターを通して200m1/分の
速度で向流的に、嬬動ポンプの助けにより循環させた(第2図)。分離は管相へ
のり、L−phe−OMeの連続的添加により進行し、この添加は約1gのり、
L−phe−OMe/時間の速度で実施した。水pH7,5中のり、L−phe
−OMe (2゜1g:11.7ミリモル)のり、L−phe−OMeの合計3
0m1の7%の溶液を2時間の期間で添加した。両者の相のpHはpHスタット
の使用により一定に保持した。
分割の過程を、30分毎に両者の相から採った試料について、HPLCにより追
跡した。HP L Cの計器および手順は実施例5に記載されているものである
。この場合において使用した移動相は0.1%のKH2PO4緩衝液pH4,6
中の20%v/vのメタノールであった;1m1Z分の流速。表Vllに示しそ
して第8図にブロワI・された結果は、管相中のL−phe−OHの蓄積および
シェル相中のDL−phe−OMeの蓄積を示した。実験の終わりにおいて、両
者の相を回収し、そして次のようにして仕上げた:
(a)内容物(130ml)をIN NaOHでpH8,5に調節し、次いで2
X50mlのEtOACで抽出した。次いで、水性相をIN )(CIでpH4
,0に調節し、そしてこの溶液を2.5×20cmのドウウエックス(Dowe
x)50 (NH4)カラムに通過させた。200m1の水で洗浄した後、生成
物を200m1の10%のNH4OHで溶離した。溶離液を50m1に真空濃縮
し、そしてこの溶液を凍結乾燥した。収率・249mg、白色固体、L−フェニ
ルアラニン、[α] D!!” =−29,2° (C12;H2O)、文献[
アルドリッチ(Aldrich)] []αコD!5°=−3506 (c、2
;H,0) 、光学的純度92%。
(b)シェル相: (200ml)を希NaOHでpH8,5に調節し、モして
2X50mlのEtOAcで抽出した。有機抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、
蒸発乾固し、次いで凍結乾燥すると、989mg (4,6ミリモル)のDL−
phe−OMe−HCI、白色固体カ得うれた、[(Z] 、”’ =−32,
4° (c、2;EtOH)、文献[アルドリッチ(A ] d r i ch
) ] [(2] o”=−35゜0’ (c、2 :H2O) 、光学的純度
83%。
この膜でphe−OMe(水、pH8,25℃)にライ”(見いだされた32m
g/cm”−分の透過性の値に基づいて、450cm”(0,5ft’)の膜面
積について期待される束は880mg/時間であった。
表VIIIに示すように、最初の時間の終わりにおいてシェル相の中に移送され
たphe−OMeの量は860mgであり、移送は膜制限条件下に操作した。
表Vll1
1.0 266 712 0(0分)
1.7 473 617 537 (30分)2.4 615 531 860
(60分)3.1 743 628 1154 (90分)スブチリシンA(
セリン型アルカリ性プロテアーゼ)により触媒されたメチルエステル官能の対本
体選択性加水分解によるり、L−phe−OMeのバッチ式分割は、最近開示さ
れた[スイーティン・チェノ(Shui−Tein Chen)、クングースン
グ・ワンプ(Kung−Tsung Wang)およびチーフエイ・ウォング(
Chi−HueyWong)、ジャーナル・オン・ケミカル・ソサイアティー、
ケミカル・コミュニュケーソヨンズD、Chem、Soc、Chem、Comm
、) 、1986.1514]。ラセミ体のカルボン酸エステル化合物の膜の分
割には、ヒドラーゼを必要とする。エステル分解α−キモトリプシンを有するプ
ロテアーゼ、例えば、アミノアンラーゼ11α−キモトリプシンおよびスブチリ
シンAであるヒドラーゼを使用して、D。
L−アミノ酸化合物、例えば、D、L−フェニルアラニンメチルエステルを分割
することができる。また、本発明の膜促進プロセスは、好ましいアミノアシラー
ゼIの代わりにスブチリシンAまたはα−キモトリプシンを使用することによっ
て実施することができる。アミノアシラーゼ■は、エンドタンパク質分解α−キ
モトリプシンを、また、有する他のエステル分解酵素、例えば、スブチリシンA
およびα−キモトリプシンより、ペプチドの加水分解のために、一般に好ましい
。
D、L−フェニルアラニンメチルエステルの前述の分割を利用して、本発明にお
いて記載するようにペプチドを生成する場合、生成されるし一フェニルアラニン
はこの分野において知られている標準の手順によりL−フェニルアラニンメチル
エステルに転化される。
この実施例は他のラセミ体のカルボン酸エステルに適合させることができる。例
えば、加水分解酵素を含む水性反応混合物中のラセミ体のカルボン酸エステルを
加水分解して、水性反応混合物中で帯電した対車体化合物および非帯電の対掌体
エステル化合物を形成することができる。
次いで、非帯電の対車体のエステル化合物を水性反応混合物から、ベンド・リサ
ーチ・インコーホレーテッドからの1型および型2の中空繊維選択的透析膜を包
含する、本発明のイオン拒絶膜を横切って移送する。
実施例、例えば、実施例8の1つの型において、ラセミ体のカルボン酸エステル
化合物はり、L−アミノ酸エステル化合物である;帯電した対掌体化合物はL−
アミノ酸化合物であり、そして非帯電の対車体エステル化合物はD−アミノ酸エ
ステル化合物である。理解されるように、酵素および反応条件の選択は本発明の
当業者の理解および知識の範囲内である。
連続的またはバッチ式の処理手段は本発明により提供され、ここで反応成分の所
望の対本体を生成しそして反応混合物に添加することができる。
実施例9
本発明によるN−ホルミル−(β−メチル) −L−asp−L−phe−OH
の合成は、次のようにして透過性生成物の除去のために、固定化されたアミノア
シラーゼIおよびイオン交換樹脂を利用することによって実施した: pH7,
OJ:31節した100リツトルの脱イオン水中の10.0g (48ミリモル
)のし−フェニルアラニンメチルエステルおよび6.0g(35ミリモル)のN
−ホルミル−(β−メチル)−L−アスパラギン酸の溶液に、合計1.2X10
’タンパク質分解単位を表す770mgのサーモリシン(El) (ダイワ化学
会社、大阪)を添加した。生ずる溶液を40℃において1時間インキュベーショ
ンし、このときHPLC分析は380mgのN−ホルミル−(β−メチル) −
asp−phe−OMeの存在を示した。この溶液を25℃に冷却し、pHを5
. 01:3m節し、そしてこの溶液を200m1の容器4oに入れ、この容器
40は900cm” (1f tりのドデカン中の30%のN、 N−ジエチル
−ドデカンアミドから作られた疎水性液体膜を含有する中空繊維のセパレーター
44(r2型中空繊維選択的透析膜」、ベンド・リサーチ・インコーボレーテッ
ドコの管側46に接続されていた。セパレーター48のシェル側は、第9図に示
す1系列の接続する容器から作られた閉じた回路として配置した。セパレーター
44へ戻る溶液をpH4゜0に調節して、ジペプチドN−ホルミル−(β−メチ
ル)−asp−phe−OMeと同時に透過するL−phe−OMeをプロトン
化した。
ドウウエックス50(Naつを通る結晶は正に帯電したL−phe−OMeを除
去して、非帯電のペプチドを溶液の中に残した。流出液をpH7,0に調節し、
そしてDEAE−セファデックス(Sephadex)52上に固定化したアミ
ノアシラーゼI (E2)の作用に暴露した[T、トサ、T、モリおよび1.チ
パタ、Agr、Biol、Chem。
33.1053 (1969)]。生ずるジペプチドのN−ホルミル−(β−メ
チル)−asp−phe−OHはそのpHにおいて負に帯電し、引き続いてドウ
ウエックス1 (CP)樹脂54により捕捉した。カラムの流出液57をpH4
,0前以て調節した膜セパレーターに戻し、こうしてループを閉じた。
管相46 (100mg)およびシェル相4g (500mg)を25℃におい
て膜セパレーターを通して、50m1/分の速度(管相)および120m1/分
(シェル相)の速度で向流的に循環させた。
シェル相の周期的に試料採取を第2酵素(E2)からの流出液について実施しく
第9図、試料採取056、ドウウエックス1(C1つカラム54の前)そして実
施例5に記載する手順に従いHPLCによりモニターした。期待するように、回
路のこの点において(第9図)、EtによるL−phe−OMeの酵素的から生
じうるL−phe−OH(参照、実施例8)は抽出されなかった:循環する定常
状態のレベルのみのN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−OH(平
均濃度:54mg/l)が観測され、膜を横切るジペプチドのN−ホルミル−(
β−メチル)−APMの連続的移送およびその引き続<Exによる加水分解を反
映した。ドウウエックス1樹脂により帯電したジペプチドの効率よい捕捉は、こ
の実験を通じたカラムの流出液57において観測されるその低い濃度により示さ
れる。
ドウウエックス1の不存在下に実施した同様な平行実験は、前述の結果から予測
することができるように、シェル相中のN−ホルミル−(β−メチル)−asp
−1phe−OHの急速な蓄積を示した。再び、L−p h e−OHは循環す
るシェル相の中に見いだされなかった。両者の実験の比較は第10図および表I
Xにおいて見られる。
30 31.6 30.2
60’=−37,8
120’ 26.0 71.8
18C135,483,1
24045,6−−
300 51.2’ −−
この実施例に記載するようにイオン交換樹脂を利用する、イオン拒絶膜を同時に
透過して生成物の混合物の中に入るフェニルアラニン低級アルキルエステルに加
えて、イオン拒絶膜を同時に透過して生成物の混合物の中に入るアスパラギン酸
はこのような樹脂を利用して分離することができる。生成物の混合物から膜を横
切って槽拡散することができない種または生成惣は、このようなイオン♀換樹脂
を利用して除去することができる。また、この分野において知られてい、る他の
分離方法は、電気泳動、電気透析およびイオン交換樹脂の分離の同等の方法であ
る膜の分離を包含するが、これらに限定されず、本発明において利用することが
できる。
縮合酵素を固定化すると、酵素反応の所望の平衡を包含する反応成分、生成物お
よび酵素を考慮する、酵素反応の最適な効率のために好ましい初期の反応混合物
のpHにおいて、管相中の酵素反応を実施することができる。必要に応じて、管
相中の初期の反応混合物のpHは膜との接触前に第2反応混合物に対して再調節
することができ、こうして第2反応混合物のpHは、管相から膜を横切ってシェ
ル相の中にへ非帯電の生成物を移送するときの膜の効率を最大とするであろう。
第9図は、管相中の初期反応混合物のpHを第2反応混合物のpHにに調節する
ことを示さない。
同様に、シェル相中のエステラーゼを固定化し、そしてシェル相中の生成物の混
合物のpHを調節しそして必要に応じて再gR1fJシて最も効率よい処理を実
施することができる。実施例8および9は、本発明を利用する効率よい連続的ま
たはバッチ式処理のための追加の手段を掛供する。
連続的処理において、反応成分および存在する場合同時に透過する化合物の所望
の対車体は管相または反応混合物に戻すことができる。
実施例10
実施例5において合成したジペプチドのN−ホルミル−(β−メチル)−asp
−phe−OHをL−trp−OMeと、ペプシンの存在下に反応させて、保護
されたトリペプチドのN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−t r
p−OMeを形成する。透過後、保護されたトリペプチドを酵素のアミノアシラ
ーゼにより不可逆的に加水分解して、N−ホルミル−(β−メチル)−ar、p
−phe−trp−OHを形成する。
250m1の01モルののクエン酸塩緩衝液pH4,5中の204 g□(8ミ
リモル)のL”trp−OMeおよび0.484gのペブシンノ溶液に、25m
1の無水M+OHの中に溶解した0、642g (2゜1ミリモル)あN−ホル
ミル−(β−メチル)−asp−phe−OHを添加し、そして生′する透明な
10%のMeOH溶液を室温において1時間インキユベーシーンした。この時点
におけるHPLC分析は、144mg/lのトリペプチドのN−ホルミル−(β
−メチツリーarp−p ’h e’−’t r p −OM eの存在を示し
た。次いで、この溶液を実験の中空繊維のセパレーター(ベンド・リサーチ・イ
ンコーホレーテッド)の管側に接続し、それは0.5f t” (450cm”
)のドデカン中の50%のN、N−ジエチルドデカンアミドから作られたILM
を提供した。
セパレーターのシェル側を、250m]の10%のMeOH,pH6゜0中に溶
解した0、160gの酵素アミノアシラーゼAMANO<アマノ製薬会社、8古
!りを含有する生成物の容器に接続した。2つの相を25℃において50m1/
分(管側)および250m1/分(シェル相)の速度で、2台の螺動ポンプの助
けにより(第2図)、向流的に循環させた。実験を通じてpHスタットを使用し
て、Q、5N NaOHを滴定剤として使用して、シェル相をpH6,0の一定
値に保持した。
実験を通じて、反応容器(管側)中のN−ホルミル−(β−メチル)−alp−
phe−OHの濃度は、この反応成分を0.5ミリモル/時間(5時間で0.8
g)の速度で連続的に添加して、pH4,5におけるその透過速度を補償して、
実験の間にタンパク質合成のペプシン触媒の速度を一定維持することによって、
はぼ一定に保持する。
中間体のN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−t rp−OMeお
よびその加水分解生成物の形成は、HPLCにより、TRACOR995イソク
ロマトグラフのポンプを254nmにセットしたしDCスペクトロ・モニター1
1 (1,202)検出器と一緒に使用して、モニターした。使用したカラムは
、ミリポア・ウォーターズRCM−100ラジアル・コンブレッジタン・モジュ
ール内に収容された、N0VA −P A K CIs カートリッジ(8mm
内径X10cm)であった。
分析に使用した移動相は、次の通りであった:含有する40%のCH,CNおよ
び60%の11%のKH!PO4緩衝のv/v混合物を利用した。保持時間は1
2.6分(1ml/分、流速)であった。
有する30%のCH3CNおよび70%の0.1%のK H!P Oa緩衝のv
/v混合物を利用した。保持時間は10.2分(1ml/分、流速)であった。
トリペプチドのN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−t rp−O
Hの形成に関するデータを下表Xに再生し、そして蓄積したトリペプチドのmg
/lリットルのシェル相を時間の関数として表す。
データのプロットを第11図に示す。
表X
039.60.0
300 50.4 42.8
+Δ=10.8mg +Δ=42.8
合成されたペプチド:10.8+42.8=53.6mg毎時の平均した速度は
53.615=10.7mg/]・時間であり、これはペプシン触媒のバッチ式
タンパク質合成の平均速度と同一の桁の大きさの値である(第12図)。
生成物の同定は、次のようにして、化学的合成により調製したN−ホルミル−(
β−メチル)−arp−phe−t rp−OHの真性試料に対して、上のHP
LC系における保持時間を比較することによって実施した:
L −t r p−OMe (アルドリッヒ)および0.23m1 (1,7ミ
リモル)の(E t) sNの溶液に、実施例5に示すように調製した、50Q
mg (1,6ミリモル)のN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−
OHに添加した。この溶液を水浴の中に浸漬し、そして350mgのジシクロヘ
キシルカーボンイミド(アルドリッヒ)+275mgのN−ヒドロキシ−5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド(アルドリッヒ)を冷たいジオキサン
溶液に添加した。水浴中で15分間撹拌した後、この溶液を室温において一夜放
置した。次の朝、沈澱したジシクロヘキシル尿素を濾過し、ジオキサンを蒸発さ
せ、そして残留物を200m1のEtOAC中に溶解し、200m1の4%のク
エン酸、5%のNaHCOss水で洗浄し、そして無水N a 2 S Oaで
乾燥した。溶媒を除去すると、無色の残留物が得られ、それをEtOAc/ヘキ
サンから結晶化すると、630mg (78%の収率)のN−ホルミル−(β−
メチル)−arp−phe−t rp−OMeが得られた、融点153−154
℃。[αF 。”’ =−35,4° (c=0.8、MeOH)。
分析: CztHnNaOフについての計算値:C,62,22;H2S、56
:N110.74゜実測値:C161,95;H2S、85;N、10.72゜
”C−NMRスペクトルはこの構造を確証した。
B、N−ホルミル−(β−メチル)’ −a rp−phe−t rp”OH。
Ig(1,9ミリモル)のN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−t
rp−OMeを150m1のM e OH中に溶解し、そしてこの溶液をpH6
,0に調節した1350mlの水中の203mgのアミノアシラーゼAMANO
の溶液に添加した。この溶液を室温において、pHスタットおよび滴定剤として
0.2N NaOHを使用して、pH6゜0に6時間保持した。C−末端のメチ
ルエステルの加水分解の過程を、前述の条件下にHPLCによりモニターした。
形成したhbmarp−phe−t rp−OHをpH2においてEtOAcで
抽出した。溶媒を蒸発すると、透明な残留物が得られ、これをEtOAc/ヘキ
サンから結晶化して、475g (49%)の白色結晶質固体が得られた、融点
155−158℃、[αコ、”’ =−30,2゜(c、1.19 ;MeOH
)、分析。C!@H!?NaO?についての計算値:C,61,53;H,5,
36;N、11.04゜実測値:C,60,31;H,5,62;N、10.6
6゜IIC−NMRスペクトルはこの構造を確証した。
前述のHPLC条件下に、ペプチドN−ホルミル−(β−メチル)−arp−p
he−t rp−OHは10.2分の保持時間を有し、これはペプシン触媒反応
において形成した生成物と同一であった(単独または混合物で)。
実施例11
実施例10において観測したN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−
t rp−OHの蓄積速度(V□2.)はペプシンタンパク質合成速度(V、、
、)によってのみ決定されるという独立の証拠は、次の実験においてを与えられ
た。
A、N−ホルミル−(β−メチル)−arp−he−trp−OMeのバッチ式
タンパク質合成。■、2.およびVpa’rmの比較。1. 02gのL −t
r p−OMe (4ミリモル)および242mgのペプシンを125m1の
0.1モルのクエン酸塩緩衝液pH4,5中に溶解し、そしてこれに12m1の
メタノール中に溶解した324mg (1ミリモル)のN−ホルミル−(β−メ
チル)−asp−phe−OHを添加した。
生ずる10%のMeOH溶液を室温において3時間インキュベーションし、モし
てN−ホルミル−(β−メチル)−arp−phe−trp−OMeの合成速度
を、実施例10に記載するように、HPLCにより追跡した。3時間反応させた
後、この溶液をドデカン中の50%のN、 N−ジエチルドデカンアミドの0.
5ft”のILMをもつ中空繊維のセパレーター中で、150m1の0.1モル
のクエン酸塩緩衝液p)15.。
O中の10%のMeOHに対して、循環させた。N−ホルミル−(β−メチル)
−a r p−p h e −t r p−OMeの透過の過程を、前述した
ように、HPLCにより追跡した。表XIおよび第12図に示すデータが示すよ
うに、中間体のトリペプチドメチルエステルの透過速度は、移送なしのバッチ式
プロセスにおいて測定した、ペプシンにより触媒されるタンパク質合成速度に密
接に従う。
90 48、0
ドデカン中のILM50%N、 N−ジエチルドデカンアミドを横切る透過を開
始する
45 18、4
60 22、1
90 25、8
120 29、5
実施例10に記載する実験に対して確証実験をアミノアシラーゼの不存在下に実
施し、その間にトリペプチドメチルエステル中間体の同期合成下にVt@INを
測定した。
2.04gのL−t rp−OMe (8ミリモル)および484mgのペプシ
ンを225m1の011モルのクエン酸塩緩衝液pH4,5中に溶解し、そして
これに25m1のM e OH中に溶解した642mg (2ミリモル)のN−
ホルミル=(β〜メチル) −a s p−p h e−OHを添加した。この
溶液を室温において一夜放置し、その後HPLC分析は平衡において167.4
mg/lのN−ホルミル−(β−メチル) −arp−phe−t rp−OM
eの存在を示した。この溶液をドデカン中の50%v/vのN、N−ジエチルド
デカンアミドのlft’のELMを含有するセルガード繊維をもつ中空繊維のセ
パレーターの管側を通して、0.1モルのクエン酸塩緩衝液pH5,0中の25
0m1の10%のMeOHのシェル相に対して向流的に循環させた。中間体のト
リペプチドメチルエステルのシェル相の中への透過を、実施例10に記載するよ
うに、HPLCにより追跡した。対応するデータを表X■■に表し、そして第1
3図にプロットする。
0 167、4 0.0
15 204、9 g、 6
30 192、4 22.3
45 183、0 29.8
60 204、2 37.6
120 1g2.6 59.1
180 177、3 73.1
240 142、8 85.4
300 192、4 町」
+ △冨25.Omg +Δ=91.4 mg合成された合計のペプチド:25
.0+91.4=116.4mg時間当たりの速度:116.415=23.3
mg/I 一時間。
第12図および第13図に示すN−ホルミル−(β−メチル) −arp−ph
e−t rp−OMeの透過V、、、、の初期速度の比較から明らかなように、
両者の速度が約40mg/I・時間・ft”において類似するので、アミノアシ
ラーゼはILMを横切るペプチドの移送の反応速度論において役割を演じない。
結局、実施例10および11の透過実験における速度決定段階はペプシンのタン
パク質合成の速度であるが、アミノアシラーゼの役割は中間体のペプチドを反応
相から生成物相へ定量的に移送することによって、平衡の変位を単に保証する。
他方において、ILMを通す中間体のペプチドの透過性に影響を与える物理学的
因子は、相対的可溶性油/水界相(分配係数)に似て、連続的操作の間に反応器
中のペプチド中間体の定常状態の濃度を決定するで112mlc7)Mcr I
vaine緩衝液pH6、O中の1084mg(4ミリモル)の溶液に、20m
1の同一緩衝液中の20mgの+0゜5mlの2−メルカプトエタノールの溶液
を添加した。15m1のメタノール中に溶解した356mg (1ミリモル)の
N−CBZ−phe−gl y−oHを添加した後、生ずる溶液(10%のMe
OH,緩衝液p)16.0)を室温において1時間インキュベーションした。こ
の時点におけるHPLC分析は、78.3mg/IのN−CBZ−phe−gl
の50%V/VのN、 N−ジエチルドデカンアミドの鉤 5ft2のILMを
含有する、セルガード中空繊維から作られた中空繊維のセパレーターの管側を通
して循環させた。シェル相(150ml、10%のMeOH,pH6,0)は緩
衝化させず、そして溶解した80mgのアミノアシラーゼAMANOを含有した
。それを室温においてセパレーターを通して向流的に循環させ、モしてpHスタ
ットの助けにより、滴定剤として0,5N NaOHを使用してpHを一定に保
持した。反応相(管)中のN−CBZ−phe−gly−gly−1)he−O
Meの合成および生成物相(シェル)中のN−CBZ−phe−glY gly
phe−OHの蓄積を、410LCポンプ、210nmにセットしたLC23
5ダイオード・アレー検出器およびデータの分析のためのLCI−100ラボラ
トリ−・コンピユーテイング・インチグレーターからなるパーキン−エルマー・
システム(Perkin−Elmer System)を使用して、HPLCに
より追跡した。選択した分析カラムは、ミリボア・ウォーターズRCM−100
ラジアル・コンプレッション・ユニット内に収容された、N OV A −P
A K C1g カートリッジ(8mmxlQcm、4μ)であった。移動相は
pH4,2に調節した、11%のトリエチルアミンを含有する50%のCH3C
Nおよび50%の0.1%のK H! P O4緩衝液のv/v混合物であった
。N−CBZ−phe−gly−gly−phe−OMeおよびN−CBZ−p
he−gl y−g l y−p h e−OHの保持時間は、それぞれ、7.
05分および4.16分であった。
H−gay−phe−OMeのpH6,0における透過損失のために補償する努
力において、この反応成分を5時間の実験の間に反応相に、0.5ミリモル/時
間の速度で連続的に添加した(合計680mg)。
この実験の結果を表XIIIおよび第14図に詳細に示す。
表X1l1
0 7g、 3 0.0
30 64、3 19.0
60 69.0 41.1
120 133、0 72.8
180 174、4 107.6
240 120、2
300 252、2 132.9
+Δ=173.9 mg +Δ=132.9 mg合成したペプチド+306.
8mg
時間当たりの速度:306.815=61.4mg/]・時間この値はバッチ式
パパイン触媒タンパク質合成(第15図)において見いだされた値V、、い=7
5mg/l・時間に相当し、再び生成物の蓄積速度が反応相中のタンパク質合成
速度を反映することを証明する。これは第14図において非常に明らかであり、
ここでVv、r、w=Var*=40mg/l/時間。
シェル相の中に蓄積された生成物の同定は、次のようにしてN−CBZ−phe
−gly−gay−phe−OHの真性試料に対するH P LCの比較により
実施した:
A、 N−CBZ−ph e−g ] y−g l y−ph e−OMe、
50m1中の500mg (1,8ミリモル)のH−gay−phe−OMe
−HClの溶液に0. 4ml (1,9ミリモル)の(Et)sNを添加し、
この溶液を水浴中に浸漬し、次いで640mg (1,8ミリモル)のN−CB
Z−phe−gly−OH,280mgのジシクロへキシルカーポジイミドおよ
び220mgのN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2゜3−ジカルボキシイミ
ドを添加した。
この混合物を室温において一夜反応させ、次いで沈澱したジヘキシル尿素を濾過
し、ジオキサンを蒸発により除去すると、無色の残留物が得られた。粗生成物を
200m1のEtOAc中に溶解し、200m1の各5%のクエン酸、5%のN
aHCO3で洗浄し、次いで無水Na2sO4で乾燥した。溶媒を除去すると、
720mgの透明なガラス状残留物が得られ、これをEtOAc/ヘキサンから
結晶化すると、600mg(58%)のN−CBZ−phe−gly−gay−
phe−OMeが得られた、白色結晶、融点85−86℃、[α]。22°=0
.0° (c。
1.0、MeOH)、分析: Cs+HsaNaOtについての計算値二〇、6
4.79 :H,5,96;N、9.75゜実測値;C164,23;H。
6.05 ;N、9.66゜+3C−NMRスペクトルはこの構造を確証した。
B、N−CBZ−phe−g l y−g l y−phe−OH,90m1の
脱イオン水pH6,0中の100mgのアミノアシラーゼAMANOの溶液に、
20m1のメタノール中の400mg (0,7ミリモル)のN−CBZ−ph
e−gly gly−phe−OMeの溶液を添加した。このミルク状混合物を
室温において急速に撹拌し、そしてほとんど直ちに透明になり始めた。この混合
物を1時間反応させ、pHスタットおよび滴定剤として0.1N NaOHを使
用して一定のpH6,0を保持した。この時点において、HPLC分析はエステ
ルの加水分解が完結したことを示した。反応混合物を濾過し、濾液からメタノー
ルを真空除去し、pH2,0に酸性化し、モしてEtOAc (3X200ml
)で抽出した。有機抽出液を無水Na 2 S O4で乾熾し、そして溶媒を蒸
発すると、300mgの透明な残留物が得られた。E t OA c/ヘキサン
から結晶化すると、220mg (60%)のN−CBZ−ph e−g ]]
Y−gly−phe−Oが得られた、白色結晶。融点134−136℃; [a
lH=+6.8’ (c、1.74;MeOH)。分析: C3゜HstN、O
,について計算値:C,64,27;H,5,75;N、9.99゜実測値;C
163,83:H,5,80;N、9.88゜l”c−NMRおよび’H−NM
Rスペクトルはこの構造を確証した。
前述の条件下にのHPLC分析は、単独でまたはパパイン触媒タンパク質合成の
生成物と混合した、4.16分の保持時間のただ1つの化合物の存在を示した。
実施例13
ペンタペプチド[]]eu]’−エンケファリの誘導体のパパイン触媒タンパク
質合成。0.5mlの2−メルカプトエタノールを含有する、160m1のMc
I]vain緩衝液pH6,0中の21mgのパパインの溶液に、4Qmlのメ
タノール中の363mg (1ミリモル)のN−ホルミル−(0−Bzl)−t
yr−gly−0)1および361mg(1ミリモル)のgay−phe−1e
u−OMe中の溶液を添加した。
室温において短時間(15分)後、HPLC分析は既に形成した3、2mg/]
のN−ホルミル−(0−Bz l)−tyr−gly−gly−phe−1eu
−OMeの存在を示した。次いで、この溶液(生成物相)を、50%v/vのN
、 N−ジエチルドデカンアミドの1ft2のILMを含有するセルガード繊維
を装備した、中空繊維のセパレーター(ベンド・リサーチ・インコーホレーテッ
ド)のシェル側に接続した。生成物相は、セパレーターの管側に接続した、pH
6,0に調節した、200m1の20%のMeOH中の158mgのアミノアシ
ラーゼAMANOの溶液であった。2つの相を、25℃において2台の螺動ポン
プの助けにより、向流的に循環させた。生成物相(管側)は、pHスタットの助
けにより、滴定剤としてQ、5N NaOHを使用して、実験を通じてpH6,
0に保持した。
実験を通じて、反応相中の反応成分H−gly−phe−1eu−OMeの濃度
は、12m1のメタノール中に溶解した追加の1.284g(4ミリモル)を1
ミリモル/時間の速度で添加して透過損失を補償することによって、はぼ一定に
保持した。中間体N−ホルミル−(0−Bzl)−tyr−gly−gly I
)he−1eu−OMeおよびその加水分解生成物N−ホルミル−(0−Bz
l)−tyr−gly−gly−phe−] eu−OHの形成を、実施例12
に記載する計器を使用して、HPLCによりモニターした。使用した溶媒系は次
の通りであった:
(Et)sNを含有する60%のCHsCNおよび40%の0.1%のKH2P
O4緩衝液のV / V混合物。保持時間は5.01分であった。
sNを含有する30%のCH3CNおよび70%の0.1%のKH,PO4緩衝
液。保持時間は7.07分であった。
生成物相中の加水分解したペンタペプチドの蓄積を示すデータは、表XIVに示
し、そして第16図にプロットする。
0 3、2 0.0
30 5、4 30.7
60 0、7 39.0
120 1、0 101.4
1800・9 136.9
240 1、0 174.4
300 1、2 227.0
前の実施例において経験したように、ペンタペプチドの形成の平均の時間当たり
の速度(第16図、V、e、、=45mg/リットル時間)は、pH5,0にお
いてパパインを使用するN−ホルミル−(0−Bzl)−t y r−g I
y−OHおよびH−gly−phe−1eu−OMeの平行のバッチ式インキュ
ベーションにおいて測定された、N−ホルミル−(0−Bz l)−tyr−g
ly−gly−phe−1eu−OMeの速度と一致し、モしてV、y−34,
2mg/]/時間であることが発見された。
生成物相(200ml)をpH2に調節し、そして各200m1のEtOAcで
2回抽出した。有機抽出液を蒸発乾固し、そしてN−ホルモ/l/−(0−Bz
l)−tyr−gly−gly−phe−1eu−OHおよびN−ホルミル−(
0−Bzl) −tyr−gly−OHを含有する(HPLC)残留物を10m
1のEtOAcの中に再溶解し、そして400m1の0.01モルのリン酸塩緩
衝液pH5,4の静止相を既に充填した、イト・マルチレイヤー・コイル・セパ
レーター・エキストラクター(Ito Mulitilayer Co11 5
eparator−Extractor)の中に導入した。向流分布により分離
は0゜01モルのリン酸塩緩衝液pH5,4で飽和した400m1のEtOAC
を使用して実施した;20の分画の各20m1のEtOAC相を集めた。HPL
C分析は、分画3〜10中のペンタペプチドおよび分画16〜18中のジペプチ
ドの存在を示した。プールした3〜10の分画中のN−ホルミル−(0−Bz
])−[1eu] ’−xンケ7.リンノ存在は、50℃においてIN HCI
を使用して脱プロトンしてホルミル基を除去し、次いでPd/木炭の存在下に水
素化してベンジル基を除去することによって確証した。生成物は、合成の[Ie
u]’−エンケファリンの酢酸塩の真性試料[シグマ・ケミカル・カタログ(S
i gmaChemical Catalog)、1988、カタログ番号L
−9133、p、2801との)(PLOの比較により、H−tyr−gly−
gly−phe−1eu−OHと同一であることが発見された。
実施例14
疎水性液体を支持するためにセルロースの中空繊維のコンタクタ−の使用−タン
パク質合成への応用。実施例5に記載するサーモリシン触媒タンパク質合成を、
膜コンタクタ−の実施態様において等しい成功をもって実施し、この実施態様は
疎水性液体を充填した内腔および水の中に埋め込まれた壁を有する、詰められた
セルロースの中空繊維からなっていた。直列の2つの膜のモジュールの間の管相
の強制された向流的循環は、水性反応相と水性相との間の非帯電の有機分子を移
送することができる、高い表面のコンタクタ−を提供する。この配置は、本発明
によるタンパク質合成の実施のために有用であり、第17図にスケッチされてい
る。
水性反応相63の第1ポンプ64によるサーモリシン反応器61から第1膜モジ
ユール67への循環により、透過性中間体N−ホルミル−(β−メチル)−as
p−phe−OMeを疎水性相(油)の溜65の中に降下する油ライン81を経
て移送させることができる。この濃縮された油は、疎水性相の溜から移送ライン
82を経て第2ポンプ66によりポンプライン83を経て、第2膜モジユール6
8の中に循環され、ここで中間体のジペプチドエステルは拡散して生成物の溜6
9中の水性生成物相80の中に入る。中間体のジペプチドのエステルは膜セパレ
ーター、例えば、逆浸透膜RO62に第3ポンプ70により循環される。中間体
のジペプチドエステルは、保持液(rententate)77中の逆浸透膜R
O62により不可逆的に捕捉される。PO62からの濾液78は生成物の溜69
へ戻される。PO62からの保持液(retentate)77は生成物の溜6
9へ再循環される。ROユニットを去る純粋な水71は第2膜モジユール68へ
戻されるが、第2膜モジユール68を去る使用済み油はライン72を経て第1膜
モジユール67の中に再循環され、ここでそれは反応容器61中のタンパク質合
成により生成された新鮮な中間体を再負荷される。油のループ84(水不混和性
疎水性相)は疎水性相の溜65およびライン82、ポンプ66、油ライン83、
ライン72および第1コンタクタ−67からなるライン81、第2コンタクタ−
68、PO62、水性反応相63、水性生成物相80および油ループ84からな
り、こうしてサイクルを閉じる。このプロセスはブリードドリーム76を利用す
る第2膜フンタクター75(図示しないが、74と同一である)を利用すること
によって濃縮することができる。一般に、複数の膜コンタクタ−を反復して利用
して、生成物の回収を増大することができる。
第27図は、膜フンタフタ−中の中空繊維の断面の部分的概略的図面(拡大)で
ある。部分的図面は、第1膜モジユールにおける親水性中空繊維121および第
2膜モジユール中の親水性中空繊維141を示す。
第1膜モジユールにおいて、親水性中空繊維121は、内腔(孔)122および
親水性ポリマー材料125を有することが示されている。内腔122は、管相(
例えば、疎水性相)からなる水不混和性有機液体が充填されている。親水性中空
繊維121の間の空間123はシェル相(例えば、水性反応相)からなる。同様
に、第2膜モジユールにおいて、親水性中空繊維141は、内腔(孔)142お
よび親水性ポリマー材料145を有することが示されている。内腔142は、管
相(例えば、疎水性相)からなる水不混和性有機液体が充填されている。親水性
中空繊維141の間の空間143はシェル相(例えば、水性反応相)からなる。
第28図は、第1膜モジユール131、第2膜モジユール151および接続手段
(管)130からなる膜コンタクタ−160の部分的概略的図面(拡大)である
。第1膜モジユール131において、親水性中空繊維121は樹脂材料(注封材
料)で注封されている。水性反応相は空間123を通して、第1壁128上の開
口129を通して循環し、そして第3!1134上の開口135を通して戻る。
水性反応相は水不混和性液体と混合しない。水不混和性液体は内腔121を通し
て、第2壁126上の開口127を通して接続管130を通して第2膜モジユー
ル151へ循環し、そして第4壁132上の開口133を通して戻る。同様に、
第2膜151において、親水性中空繊維141は樹脂材料(注封材料)で注封さ
れている。水性反応相は空間143を通して、第1壁148上の開口149を通
して循環し、そして第3壁153上の開口154を通して戻る。水性反応相は水
不混和性液体と混合しない。水不混和性液体は内腔142を通して第4壁146
上の開口147を通して接続管130を通して循環し、そして第2壁140上の
開口152を通して第1膜モジユール131へ戻る。膜フンタフタ−160の第
1および第2の膜モジュール131および151の各々は、それぞれ、多数の親
水性中空繊維121および141からなるが、わずかに3つが各々のこのような
膜モジュールにおいて示されている。
膜コンタクタ−を記載した逆浸透と組み合わせて使用すると、サーモリシンリア
クターにおけるペプチド合成の反応速度論に影響を与えないで、タンパク質合成
の平衡の所望の変位が引き起こされるであろう。このアプローチは、タンパク質
合成を完結に推進する目的で、第2酵素を使用するかわりの変法として考えられ
る。この膜の配置を使用して、実験を実施し、ここでサーモリシンはN−ホルミ
ル−(β−メチル)−H−phe−OMe (A)およびasp−OH(B)の
カップリングを触媒し、そして生ずるペプチドN−ホルミル−(β−メチル)−
asp−phe−OMe (C)をRO保持液の中に連続的に捕捉した(第17
図)。この実験において使用した条件は次の通りであった:A1サーモリシンリ
アクター。300m1、pH5,0,50℃、[B]=10ミリモル(mM)、
[A] =627mM、[サーモリシン] =21g/L [CaC1z] =
10mM0これらの条件下のCの合成の初期速度は、V、、、=13g/1時間
(37,5mM/時間)であった。
B1膜リアクター。0.8ft”、2−ウンデカンを負荷した。
C,2ft”のTW−30らせんに巻いたモジュール。フィルムチク・コーボレ
ーシg:z(FilmTec Corporation)、ミネソタ州ミネトン
カ、(米国特許第4.277.344号に記載されているようなポリアミド型の
膜)。
D、生成物の溜。700m1.pH5,0,50℃。
この実験の第1段階の操作から得られる結果を第18図に示し、これはサーモリ
シンリアクター中のCの濃度を時間の関数としてプロットする。データは膜コン
タクタ−によりリアクターからのCの連続的取り出し、およびウンデカンの流れ
の停止およびもとの反応成分濃度を回復するために十分なAおよびBの同時の添
加のときの、化学的平衡の回復を明瞭に示す。この系は15時間実施し、このと
き生成物の溜中のAおよびCの濃度は、それぞれ、40mMおよび15mMであ
うた。(A : Cのモル比=3 : 1)。この溶液をROおよび蒸発の組み
合わせを使用して約10倍に濃縮した。次いで、溶液pH4,0中に5.0gの
Aおよび3.5gのCを含有する濃縮物(100ml)を膜コンタクター系の供
給物の溜の中に入れ、そしてほぼ50%のCが供給溶液から除去されてしまうま
で、この系は生成物の溜の中に入れられた100m1の水pH4,0に対して2
5℃において操作した。約0.6gのAおよび1゜8gのC(A:Cのモル比=
2:3)を含有する、この第2段階からの生成物を25m1のに蒸発させ、そし
て冷却すると、1. 64g (81%)の純粋なCが得られた、白色結晶、融
点105−107℃。[α]o”’ =−32,3’ (c、0.65 ;Me
OH)e N−1ルミルー (lt−メチル) −a s p−ph e−OM
eの真性試料は融点108−109℃を有した; [a] o”e=−33,9
″ (c、0.59 ;MeOH)。
旋光度に基づいて、回収されたジペプチドCの純度は95%であった。
実施例15
この実施例は、N、 N−ジエチルドデカンアミドを含むILMを横切る、ジペ
プチドN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−0−くのサーモリシン
触媒タンパク質合成、および酸性ジペプチドN−ホルミル−(β−メチル)−a
sp−phe−OHへのその同期の加水分解を記載する。記号「−<」をここに
おいて利用してイソプロピルを示す。
200m1の水DH5,0中の13.09g (54ミリモル)のL−phe−
0−<−HClおよび6.64g (38ミリモル)のN−ホルミル−(β−メ
チル)−asp−OHの溶液に、385mgのサーモリシン(Th e rma
s e、ダイブ、40.0OOPU/g)および150mgのCaCl2を添
加した。この溶液を25℃において1時間インキュベーションし、このときそれ
はHPLCにより148mg/]のジペプチドN−ホルミル−(β−メチル)−
asp−phe−0−<を含有することがわかった。次いで、この溶液を実験の
中空繊維のセパレーター(ベンド・リサーチ・インコーホレーテッド)のシェル
側に接続し、このセパレーターはN、N−ジエチルドデカンアミドのILMのl
ft”(900am2)の表面を提供した。セパレーターの管側は、200m1
の水pH6,0中に溶解した0、162gの酵素アミノアンラーゼ(AMANO
製薬会社、名古屋)の溶液を含有する生成物の容器に接続した。2つの相を、2
5℃において100m1/分(管側)および250m1/分(シェル相)の速度
で、2台の螺動ポンプの助けにより、向流的に循環させた。生成物(管)相は、
pHスタットおよび滴定剤としてQ、5N NaOHを使用して、pH6,0の
一定に保持した。
中間体および生成物のペプチドの形成は、410LCポンプ、210nmにセッ
トしたLC235ダイオード・アレー検出器およびデータの分析のためのLCI
−100ラボラトリ−・コンピユーテイング・インチグレーターからなるパーキ
ン−エルマー・システム(Perkin−Elmer System)を使用し
て、HPLCによりモニターした。
選択した分析カラムは、ミリポア・ウォーターズRCM−100ラジアル・コン
プレッション・ユニット内に収容された、NOVA−PAKcog カートリッ
ジ(8mmxlOcm、4μ)であった。N−ホルミル−(β−メチル)−as
p−phe−0−<の移動相は、pH4,2に調節した、0.1%のトリエチル
アミンを含有する50%のCH3CNおよび50%の0.1%のKH2PO4緩
衝液のv/v混合物であった。
流速は1ml/分であつた。保持時間は5.65分であうた。N−ホルミル−(
β−メチル)−asp−phe−OHの移動相は、pH4,2に調節した、0.
1%のトリエチルアミンを含有する30%のCH3CNおよび70%の0. 1
%のK H2P O4緩衝液のV/V混合物であった。
流速は1ml/分であった。保持時間は3.52分であった。
この実験の結果を表Xvおよび第19図に示す。
表Xv
0 148.9 0
30 41、1 75.8
60 228、9 115.7
120 172、8 163.3
180 246、2 199.1
240 172、8 262.1
300 殴コ 沖I
+△=43.8 mg +△−314,8mg合成されたジペプチド:358.
6mg/]。
時間当たりの速度=358.6=72mg/l/時間この全体の時間当たりの速
度は、第1時間において酵素的合成した150mg/リットル時間の初期の透過
速度(第19図)と、およびpH。
温度および試薬濃度の同一条件下に実施した、バッチ式インキュベーションにつ
いて独立に測定した220mg/l/時間の初期合成速度(第20図)と一致す
る。
200m1の生成物相(63mg)の中に存在するジペプチド酸N−ホルミルー
(β−メチル)−asp−phe−OHは、溶液を真空中で50m1に濃縮し、
アミコン(Amicon)PM−10膜(分子量のカットオフ=10にダルトン
)を使用する限外ろ過による酵素の除去、pH2,0への限外ろ過による酸性化
、およびEtOAc (3X50ml)を使用する抽出により単離した。有機抽
出液を蒸発乾固し、残留物を2mlの水pH6,0中に溶解し、そしてジペプチ
ドをpH2,0への酸性化により結晶化した。収量: 11mg (17%)、
次の手順に従い調製したN−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−OH
の真性試料とHPLC比較により同一である。
A、N−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−OMeの合成。
300m1のジオキサン中に溶解した21.0g (97,3ミリモル)のL−
phe−OMe−HCIに、14.9ml (107ミリモル)の(Et)sN
を添加した。この混合物に、16.0g (98ミリモル)のN−ホルミル−(
β−メチル)−asp−OHを添加し、この溶液を0℃に冷却し、そして20.
0g (97ミリモル)のジシクロへキシルカーポジイミドを添加し、次いで1
6.0gのN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドを
添加した。室温において一夜撹拌した後、沈澱したジヘキシル尿素を濾過し、そ
して濾液を蒸発により濃縮すると、シロップが得られた。それを500m1のE
tOAc中に溶解し、そして順次に5%のクエン酸、5%のN a HCOs、
水で洗浄し、そして無水N a 2S 04で乾燥した。溶媒を除去すると、白
色固体が得られ、これをE t OA c/ヘキサンから再結晶化すると、17
.0g (53%)のN−ホルミル−(β−メチル) −a s p−ph e
−OMeが得られた、融点108−109℃。
[al o” =+36.9° (c=0.6、MeOH)。
’HNMR(CDsOD): 7.6δ(s)ホルミル;6.8δ(s)フェニ
ル; 4. O−4,4δ(M)2CH; 3.3 (s)2CHs (6プロ
トン、積み重ね) ;2.3−2.8δ(M)2CHz (4プロトン)。
t):47.59.53.54ppm(−CH,d);52.09.52.28
ppm (CHs+、 Q) :127.0訳128.51.129.19pp
m172、09ppm (−C−0−(NH) 、s)。
I
分析:CHH2゜O,N2についての計算値:C,57,17:H,5,95;
N、8.33゜実測値:C,57,29:H,6,02;N、8.32゜B、N
−ホルミル−(β−メチル)−as −phe−OHの合成。
5QmlのMeOH中の2. 0g (5,9ミリモル)のN−ホルミル−(β
−メチル)−asp−phe−OMeの溶液を、磁気的撹拌機を装備したビーカ
ーの中に入れた、450m1の0.05%のK HzPO,緩ffi液pH7,
5中の0.2g(D7ミ)7シラ−t’AMAN。
の溶液を添加した。この溶液を室温において一夜撹拌し、モしてpHスタットの
助けにより滴定剤としてIN NaOHを使用して、pHを7.5に一定に保持
した。未反応の出発物質の濾過後、この溶液をEtOAc (2X100ml)
で洗浄し、次いでpH2,0に調節し、そして加水分解したジペプチドはEtO
Ac (3x200ml)で抽出した。−緒にした抽出液を無水N a 2 S
O4で乾燥し、そして蒸発乾固した。N−ホルミル−(β−メチル)−asp
−phe−OHの収量は1.3g (68%)であった、融点185−186℃
[α]D2s″=−14,3° (c=1.0 +MeOH)。
13cmNMR(CDsOD): 37.37.38.76ppm (−CH2
+。
t) :50.21、55.68pp璽 (−CH−、d) :52.21、
pp曹(CHs−、Q) :128.31.129.31.129.90,13
0゜90ppm(フェニル、d); 138.63ppm (フェニル、S);
163゜;N、8.69゜実測値:C,55−22:H,5,71+N、8.5
1゜実施例1に
の実施例は、同期のタンパク質合成の間の中間体のペプチドの透過V peas
への加水分解酵素により引き起こされた速度の効果を示す。測定された速度の増
加は、疎水性膜に向かう高い分配係数を示す、高度ζ:疎水性ペプチドについて
重要である。アミノアシラーゼにより触媒される化学的転化、すなわち、C−末
端イソプロビルエステルの遊離カルボキシレートへの転化、は、油/水界面にお
いて起こり、そして境界を横切るジペプチドの移送を積極的に促進する。アミノ
アシラーゼを使用する油表面の向流スウイーピン(sweeping)により引
き起こされる中間体ペプチドの透過の増加は、非透過性生成物への化学的転化か
ら生ずる平衡の変位への追加の効果である。
200m1の水pH5,0中の13.7g(5°6ミリモル)のL−p)1e−
Q−<−HClおよび6.6g (38ミリモル)のN−ホルミル−(Th e
rmo a s e)ダイワ(Da iwa)(40,OOOPU/g)およ
び150mgのCaCltを添加した。この溶液を25℃におし)で1時間イン
キュベーションし、この時点においてそれはHPLCi二より347.0mg/
]のジペプチドN−ホルミル−(β−メチル) −asp−phe−0−<を含
有することがわかった。この溶液を25℃において、N、 N−ジエチルドデカ
ンアミドの0.5ft”のILMを含有する、中空繊維のセパレーターのシェル
側を通して、管側を通る向流的に循環する200m1の水pH6,0に対して結
晶化させた。ILMを横切る透過速度を、実施例15に記載されている詳細に従
い、ジペプチド−〇−くおよびL−ph6−o−<のためにHPLCにより測定
した。
2時間後、結晶化を中断し、生成物(管)相を取り出し、そして160mgのア
ミノアシラーゼAMANOを含有する200m1の水pH6゜0の溶液で置換し
た。両者の水性相の向流的循環を再開し、そしてジペプチドN−ホルミル−(β
−メチル)−asp−phe−OHの透過速度v、@Illを、再びL−phe
−OHおよびL−phe−0−<と−緒にHPLCにより測定した。結果を表X
VIおよび第21図に示す。
第21図が示すように、アミノアシラーゼの存在下のペプチドの透過(Ve−1
−=440mg/l/時間)は水中における(Ve−++−= 190mg/l
/時間)より2.3倍速い。可溶性酵素とのILMの直接接触により引き起こさ
れるこの速度の効果は、同一酵素を固定化された形態で使用場合、失われないで
あろう。
データが、また、示すように、部IIに示す「酵素のスウィービング」条件下に
おいてのみ、タンパク賀合成プロセスは同期となる、すなわち、ジペプチドのV
□、−(440mg/リットル時間)は、pH,温度および反応成分の濃度の同
一条件下にパッチ式インキュベーション期間の間に測定したV17.値(340
mg/リットル時間)に到達する。
また、表XVIに示すように、アミノアシラーゼにより発揮された速度の効果は
ジペプチドのイソプロピルエステルの加水分解から生ずる。
L−phe −0−<、アミノアシラーゼのための劣った基質、の透過速度は、
主成物相中の酵素の存在に対して不感受性である。
実施例17
この実施例17は、高温で本発明の方法を実施する効果および20℃〜65℃の
範囲のより高い温度における低級アルキルエステル反応成分[B’ ]の有効性
を示し、ここでアルキル基を選択して、その反応成分、例えば、3〜6個の炭素
原子を有する第2アルコールから誘導体されたエステルの安定性を増大する。
実施例15に記載するジペプチドN−ホルミル−(β−メチル) −asp−p
he −0−< (C’ )のサーモリシン触媒タンパク質合成は、実施例15
において使用したILMモジュールの代わりに、実施例14に記載するセルロー
ス中空繊維のコンタクタ−を利用して、50℃において首尾よ(実施された。
この実験において使用した構成は第17図に概略的に示されており、モしてN−
ホルミル−(β−メチル) −asp −OH(B’ ) 、L−phe−0−
< (A’ )および生ずるジペプチドC゛の間の縮合平衡は次の通りであった
:
A1サーモリシンリアクター。500m1、pH5,0,50℃、42g/Iの
サーモリシン、10mMのCaCh、230mMのB′、45QmMのAoを含
有する。
B1膜コンタクタ−0各膜コンタクタ−のモジュールにおける領 4ft2の膜
の面積、循環する有機油として75m1のN、 N−ジエチルドデカンアミドを
使用する。
C5RO膜。実施例14に前に記載した2ft”のTW−30螺旋に巻いたモジ
ュール。
D1生成物の溜。RO膜、膜コンタクタ−および溜を通して循環する、750m
1の水、pH5,0,50℃。
時間の関数として溜中の生成物C′の蓄積を第23図に示す。データが示すよう
に、サーモリシン推進される平衡中のCoの濃度を15mMにAoの添加のとき
維持して[A′]を一定に維持したが、生成物の溜中の[C°]は絶えず増加し
、このときジペプチドをRO膜により捕捉し、こうして化学的平衡
A’ +B’ *C’
を変位するために必要な一定の推進力を提供する。
15時間の操作後、リアクターを停止し、そして生成物の溶液(20mMのCo
、160mMのA’)を集め、pH2に調節し、蒸発により10×に濃縮し、そ
して冷却して、3.9g (70%の収率)のN−ホルミル−(β−メチル)−
asp−phe−0−<が得られた、白色結晶、融点68−69℃[α] D”
’=−22.7°(C,3,6:MeOH)。
分立: C+aHzaOsNt:についての計算値:C,59,37;H,6,
59:N、7.69゜実測値:C,59,31;H,6,66;N、7.65゜
Mlt: (HPLC): C+s−逆相カラムのクロマトグラフィーにより精
製後、純粋なジペプチドは融点101−102℃、[αコD211°=−32.
6° (c、0.9;MeOH)を有し、そしてジオキサン中のN−ホルミル−
(β−メチル)−asp−OHおよびL−phe−0−<のDCCカップリング
により調製した、N−ホルミル−(β−メチル)−asp−phe−0−<、融
点100−101℃、[αコル280 =−31,36(c、3.0 ;MeO
H)の真性試料とすべての面(IR,’IC−NMR)において同一であった。
L−phe−0−<の化学的安定性は、水pH5,0中の50℃において測定し
て、L−phe−OMeより7倍高く、これは本発明の実施のための重要な利点
である。より低い温度において処理するより、約50℃において操作することか
ら誘導体される経済的利益は、次の通りである;a)温度を増加するとき生ずる
、ペプチドの形成に向かう化学的平衡のシフト;およびb)温度を増加するとき
ともなう、疎水性膜を横切るペプチドの透過性の増加。
高温における本発明の方法の有効な方法は、少なくとも一部分低級アルキルエス
テル反応成分[B゛]の安定性、および望ましくない副反応、例えば、エステル
の対応する酸への加水分解、を最小するか、あるいは回避することに依存する。
L−フェニルアラニンメチルエステルを使用するとき、この実施例に記載する方
法を効率よ〈実施することは不可能である。なぜなら、50℃における記載した
条件下に、そのエステルは非常には安定でない、すなわち、それはゆっ(り加水
分解してL−フェニルアラニンなるからである。安定なイソプロピルエステルは
50℃において急速に反応して、有効な収量の所望のペプチド生成物を生成し、
そして望ましくない副反応を回避するか、あるいは最小にする。
分枝鎖の脂肪族アルコール、例えば、2−ブタノールおよび3−メチル−2−ブ
タノールとの他のし一フェニルアラニンエステルは、また、高い熱安定性を有す
ること、およびpH5,0および50℃における水中のエステル加水分解による
L−phe−OHの形成を最小することが期待される。
実施例18
N−CBZ−a s p−p h e−OMeのペプシン触媒タンパク質合成4
00m1の水pH4,0中の85.46g (320ミリモル)のN−CBZ−
L−a S D−OHおよび19.45g (90ミリモル)のL−phe−O
Me−HCIの溶液に、100m1の水pH4,0中に溶解した9、63gの結
晶質ペプシン(シグマ)を添加した。生ずる溶液(500ml)を38℃におい
て48時間インキュベーションし、その終わりにおいて、それは3208mg/
] (7,5ミリモル)のN−CBZ−asp−phe−OMeを含有すること
力用PLCにより示された。HPLC分析は、410LCポンプ、210nmに
セットしたLC235ダイオード・アレー検出器およびデータの分析のためのL
CI−100ラボラトリ−・コンピユーテイング・インチグレーターからなるパ
ーキン−エルマー・システム(Perkin−Elmer System)で実
施した。選択した分析カラムは、ミリポア・ウォーターズRCM−100ラジア
ル・コンプレッション・ユニット内に収容された、N0VA−PAK cps
カートリッジ(8mmX10cc、4μの孔)であった。移動相は、pH4,2
に調節した、0.1%V/Vのトリエチルアミンを含有する40%のCH30N
および60%の0. 1%のKH2PO,緩衝液のv / y混合物であった。
流速は1m1/分であった。
これらの条件下に、N−CBZ−a s p−p h e−OMeは7.78分
の保持時間を有した。
上の反応混合物(500ml)を38℃に保持したジャケット付き容器に入れ、
そしてドデカン中の50%V/Vのイソデカノール[ヘキスト(Hoechst
)コの1 f t” (900crnりのILMを含有する、セルガード繊維か
ら作られた中空繊維のセパレーターのシェル側を通して循環させた。生成物相(
500ml)は蒸留水pH7,0であり、これはこのモジュールの管側を通して
向流的に循環させ、その間pHスタットユニットの助けにより滴定剤として0.
5N NaOHを使用してpHを7.0に一定に保持した。
tcp(シェル)中のN−CBZ−a s p−ph e−OMeの合成および
生成物相中の同一のジペプチドの蓄W(イオン化β−カルボキシレートとしてp
H7,0において捕捉された)は、前述したように、HPLCにより測定された
。5時間実験した後、2相の循環を中断し、生成物の溶液を取り出し、そして5
00m1の新鮮な水pH7,0溶液と置換した。38℃において24時間第2の
インキュベージコンを実施した後、反応混合物は4170mg/]のN−CBZ
−asp−phe−OMeを含有した(HP L C)。向流的循環を再開し、
そしてペプチドの透過をさらに5時間モニターした。
この実験の結果を表XIIおよび第24図に示す。表XVIIから明らかなよう
に、活性なタンパク質合成は酵素の反応相中で起こったが、新しく合成されたペ
プチドは膜を横切って移送されていた。生成物相の中に蓄積した合計のN−CB
Z−asp−phe−OMeの計算(10時間で542mg)は、54mg/リ
ットル時間の平均の透過速度を示し、これは部■およびIIについて第24図に
示す個々のVl、er@速度と一致する。
単離されたペプチド生成物、220mg、融点120−125℃、[α] o”
0=−12,0″ (c、1.0、MeOH)は、真性試料とノクロマトグラフ
ィ−(HPLCSTLC)およびIH−NMRの比較によりN−CBZ−aSp
−1)he−OMeと同定され、この真性試料はアスパルテイムをベンジルオキ
シカルボニルクロライドでショツテン−バラ7:/ (Scho t ten−
Baumann)アシル化(水、pH7゜5)して、結晶を生成することによっ
て調製した、融点122−124℃(EtOAC/ヘキサンから)、[α]b2
2°=−13,0° (C1領 8、MeOH)、文献[D、 D、ペトコフ(
Petkov)および1、B、ストイネバ(Stojneva)、テトラヘドロ
ン・レターズ(Tetrahedron Lett、)、25.3754 (1
984)]は、融点120−124℃、[a] o”’ = 14.4’ Cc
s 1゜Q;MeOH)を報告した。
表XV11
部!
0 3208、0 −
1 2726、8 42.5
2 28g?、 2 99.5
5 28g7.2 243.8
部■
本発明の特定の実施態様を示しかつ詳細に記載して本発明の原理の応用を例示し
たが、理解されるように、本発明はこのような原理から逸脱しないで他の方法で
具体化することができる。
D、L−phe −0−<の酵素的分割およびラセミ化およびD−phe−O−
〈の再循環組み合わせる統合された方法実施例8は、中空繊維のモジュールの中
に配置された30%のN、 N−ジエチルドデカンアミド/70%のドデカンの
有機相を有するSLMを利用して、水pH7,5中でPhe−L−エステルの立
体特異的加水分解により、D、L−Phe−OMeからL−Phe−OHを調製
することを実証する。形成したD−Phe−OmeをL−Phe−OHから選択
的膜の透過により調製するとき、対車体の分割が達成され、後者の対掌体はカル
ボキシレートアニオンとして反応媒質の中に残留する:D +、 L−Phe−
Ome +OHSLMを横切るD−Phe−Omeの測定した束は0.5g/f
t”7時間であり、試験条件下の分割のための系の制限速度を表す。
この方法により分離edL−Phe〜OHは、イソプロパツールおよびHCIを
使用する普通のエステル化手順により、対応するイソプロピルエステルに転化す
ることができる。生ずるL−Phe−0−<は、実施例15および17に記載す
る、ジペプチドN−ホルミル−(ベーターメチル)−Asp−Phe−)−<の
合成のための好ましい出発物質である。
全体の普通のり、 L−Phe−Ome L−Phe <の経済性は、メチルエ
ステル官能を破壊しない、副生物D−Phe−Omeの急速および効率よいラセ
ミ化により改良されるであろう。米国特許第4゜713.470号(1987年
12月15日)ニスタウファー・ケミカル・カンバー−−(Stauffer
Chemical Co、):lに記載されているうセミ化方法は、D−Phe
−Omeを還流するトルエン(110℃)中で1時間サリシルアルデヒド触媒の
存在下にこのようなラセミ化において加熱することを包含する。
次の実験は、トルエン/水の2相系の界面における酵素的分割を実証する。
200m1のトルエン中の8.0gのり、L−Phe−Omeの溶液を、pH8
,5に調節した、200m1の水性1.5mMのCoC] 2中の2gのアミノ
アシラーゼ(粗製の可溶性固体)の溶液を含有する500m1のビーカーに添加
した。生ずる2相を磁気的撹拌によりよく混合し、そして反応が進行するとき、
水相のpHはpHスタットおよび滴定剤として0.2N NaOHを使用して8
.5に維持した。30分間混合した後、そのpHの維持に要求されるNaOHの
添加はかなり減少した。水相のHPLC分析は3.2gのL−Phe−OHの存
在を示し、反応がほぼ完結したことを確証した。さらに30分間撹拌した後、2
相を回収し、そして別々に分析した。
A1水性層(215ml)をアミコン(Ami con)YM5膜(5にダルト
ンのカットオフ)を装備する透析濾過セルの中に入れ、3体積(650ml)の
1.5mMのCoC1x、pH8,5溶液で透析濾過し、そして最後に200m
1に濃縮した。−緒にした濾液(650ml)を希HCIでpH5,0に調節し
、50m1に真空濃縮し、そして4℃に冷却すると、2.2gのL−Phe−O
Hが得られた、[α]。” =−28,6° (c、2 ;H,O)。
光学的純度:D−Phe−OMe−HCI標準、[α] 025°=−32,4
” (c、2;EtOH)を参照して100%。
極性測定結果が示すように、この手順によりり、L−Phe−Omeを約40
g/ 1時間の速度で供給することによって、有効な対車体分割を達成して、L
−Phe−0)(を20g/]時間で生成することができる。顕著には、この生
産性は、バチルス・ラクトフェルメンツム(Baci]Ius ]actofe
rmentum)AJ3437を使用するバッチ式発酵について文献に記録され
ているものより50倍高く、ここでL−Phe−OHの培地の飽和(30g/l
、25℃)は72時間の培養時間、または0.4g/]の平均の生産性を必要と
した[1. シo(Shilo)、「L−フェールアラニンの発酵(L−Phe
nylalanine Fermentation)J、K、 アイダ(A 4
da)、L チバタ(Chjbata)、K、ナカヤv(Nakayama)
、K、 タキナミ(Takinami)およびH,ヤマダ(Yamada)(
m)、「アミノ酸の製造のバイオテクノロジー(Biotechnology
of Am1no Ac1d Production)」、講談社、東京、19
86年、pp、188−206]。
実施例20 酵素活性
次の実験は、アミノアシラーゼ、スブチリシンおよびアルファーキモトリプシン
の酵素的分割プロセスについての有効性を、フェニルアラニンのメチルエステル
およびイソプロピルエステルのし−およびD一対掌体の加水分解についてのそれ
らの速度の比により比較した(L/D反応速度論の等級)。各酵素による各エス
テルの加水分解のための速度定数を、前述の方法および普通の実施に従い、pH
,S/E比および1度の同一の条件下に測定した。それらの測定の結果を下表X
VIIIに要約する。
表XVIII
フェニルアラニンエステルについての、0.1モルのリン酸塩緩衝液pH8,0
、S/E=10.25℃においてL/D反応速度論の比アミノアシラーゼ(アマ
ノ) 47* O(加水分解なし)
スブチリシン、カールスバーグ
(シグマ> 55* 00
アルフアーキモトリプシン
(シグマ) 825* 00
:文献の値、ダホド(Dahod)およびエンピー(Emp i e) 、sp
ra0
アルファーキモトリプシンはり、L−Phe−Omeの分割のために好ましい酵
素であろう。
驚くべきことには、両者のスブチリンンおよびアルファーキモトリプシンはL−
Phe−0<を非常に急速に加水分解することができるが、D−Phe−0<の
加水分解を触媒することができない。アミノアシラーゼはD−またはL−フェニ
ルアラニンイソプロピルエステルのいずれをも触媒しなかった。スブチリシンお
よびアルファーキモトリプシンにより示されたL−Phe−0<に向かう区別は
、この実施例に記載する統合された分割プロセスにおいて高度に有利である。
統合された分割プロセスは、酵素およびラセミ化の触媒の両者の回収および再使
用を、それらの活性へのトルエンの悪影響なしに、可能とするので、バッチ式ま
たは連続的操作として有利に実施することができる。
実施例14および17に記載されている型のセルロースの中空繊維のコンタクタ
−を使用することができるので、トルエン相は繊維の内腔内を向流的に循環して
繊維の壁を埋め込む水性酵素相に入る。コンタクタ−を去るトルエン相はD−P
he−0<を運び、これは、固定化されたサリシルアルデヒド触媒の存在下にラ
セミ化した後、D、L−Phe−0くとしてコンタクタ−の中に再循環されるで
あろう。コンタクタ−の中に存在する高い界面表面は、生成物/水相の中へのL
−Phe−OHの酵素的移送を促進する。コンタクタ−を去ると、生成物/水相
は、限外ろ過装置(U F)の下流で作動する、逆浸透(RO)ユニットの中に
連続的に放出され、限外ろ過装置(UF)は酵素を保持するが、L−Phe−O
Hの自由の流れを許す。
第29図は前述の連続的プロセスを概略的に示す。L−Phe −OHについて
上で測定した20g/1時間の移送速度は中空繊維のコンタクタ−において達成
することができ、このコンタクタ−は約1ft2の界面面積/1の反応混合物、
および約2Qg/ft2または386 1b/ft”・年の透過性を提供する。
FIG、2
薯
菖
垣
MG/200ML(SWEEPPHASE)MG/200ML (SWEEP
PHASE)MGPEPτtDE/200ML(SWEEP PHASE)MG
PEPTIDE/ 100ML (TtJBE P)(ASE)MG PEP
TIDE/400 MLSHELL PHASEMG DIPEPTIDE/2
00MLSHELLPHASEFIG、9
mg/L N−formyl−(#methyl) −asp−phe−trp
−OH(Shell phase)
m9/L
N−formyl−(β−methyl) −asp−phe−trp−OMe
N−formyl−(B−Me) −asp−phe−trp−OMemg/L
mg/L
Peptide in product 5olutionFIG、26
FIG、27
FIG、2B
国際調査報告
sA 3661B
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C−末端カルボキシレート基を有する保護されたペプチドおよびアルファカ ルボキシレート基を有する保護されたN−アシルアミノ酸から成る群より選択さ れる第1化合物を、N−末端アンモニウム基を有する保護されたペプチドおよび アルファアンモニウム基を有する保護されたアミノ酸から成る群より選択される 第2化合物と、縮合酵素の存在下に水性反応相中で、前記カルボキシレート基お よび前記アンモニウム基が縮合して保護された非帯電のペプチド生成物を形成す る条件下に、反応させ、 前記保護された非帯電のペプチド生成物を、水不混和性疎水性相を横切って、水 性生成物相の中に移し、そして前記保護された非帯電のペプチド生成物を前記水 性生成物相から分離して、その生成物が前記水不混和性疎水性相を横切って逆拡 散するのを防止する、 工程からなる、ペプチドの酵素的合成方法。 2、保障された非帯電のペプチド生成物を水性生成物相から逆浸透により分離す る、上記第1項記載の方法。 3、第2化合物は3〜6個の炭素原子を有する第2アルコールから誘導されたL −フェニルアラニンの低級アルキルエスデルである、上記第1項記載の方法。 4、縮合酵素はサーモリシンであり、そして水性反応相の温度は約50℃である 、上記第3項記載の方法。 5、第1化合物はN−ホルミルー(ベーターメチル)−asp−OHであり、そ して第2化合物はL−フェニルアラニンイソプロピルエステルである、上記第4 項記載の方法。 6、水不混和性疎水性相は、水性相の各々と油/水界面をつくる水性生成物相か ら水性反応相を分離する、イオン拒絶膜として機能する、上記第1項記載の方法 。 7、水不混和性疎水性相は、微孔質支持体中の孔中の毛管により固定化された有 機液体である、上記第6項記載の方法。 8、微孔質支持体はポリプロピレンの中空繊維からなる、上記第7項記載の方法 。 9、水不混和性疎水性相は、親水性物質からなる中空繊維の壁により定められた 内腔内に位置する有機液体からなる、上記第6項記載の方法。 10、親水性物質はセルロースである、上記第9項記載の方法。 11、複数の中空繊維は膜のモジュールからなり、そして水不混和性疎水性相は 中空繊維の内腔内に位置する、上記第9項記載の方法。 12、複数の中空繊維は膜のモジュールからなる、上記第9項記載の方法。 13、複数の膜モジュールからなる膜コンダクターからさらになり、前記膜モジ ュールは、 保障された非帯電のペプチド生成物を水性相から水不混和性疎水性相の中に移す 第1膜モジュール、 保護された非帯電のペプチド生成物を水不混和性疎水性相から水性生成物相の中 に移す第2膜モジュール、および第1膜モジュールにおける水不混和性疎水性相 と第2膜モジュールにおける水不混和性疎水性相との間を接続する手段、からな る、上記第12項記載の方法。 14、第1膜モジュールにおける水性反応相は中空繊維の外側に位置し、そして 水性反応相と水不混和性疎水性相との間に油/水界面をつくる中空繊維の壁をぬ らし、そして第2膜モジュールにおける水性生成物相は中空繊維の外側に位置し 、そして水性反応相と水不混和性疎水性相との間に油/水界面をつくる中空繊維 の壁をぬらす、上記第13項記載の方法。 15、油/水界面における液状の循環は向流である、上記第14項記載の方法。 16、複数の膜コンタクターを通して水性生成物相を処理する工程からさらにな る、上記第14項記載の方法。 17、ペプチドの生成物は3〜8つのアミノ酸残基からなる、上記第1項記載の 方法。 18、第2化合物はL−フェニルアラニンイソプロピルエステおよびL−フェニ ルアラニンメチルエステルから成る群より選択される、上記第1項記載の方法。 19、縮合酵素はサーモリシンである、上記第2項記載の方法。 20、第1化合物はN−ホルミル−(O−Bzl)−try−gly−OHであ り、そして第2化合物はH−gly−phe−leu−OHである、上記第1項 記載の方法。 21、縮合酵素はパパインである、上記第20項記載の方法。 22、第1化合物はN−ホルミル−(ベーターメチル)−asp−phe−OH であり、そして保護されたアミノ酸第2化合物はH−trp−OMeであり、そ して縮合酵素はペプシンである、上記第1項記載の方法。 23、N−ホルミル−(ベーターベンジル)−L−アスパルチル−L−フェニル アラニンベンジルエステル、N−ホルミル−(ベーターベンジル)−L−アスバ ルチル−L−フェニルアラニン、N−カルボキシベンゾキシー(ベーターメチル )−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル、N−カルボキシ ベンゾキシ−(ベーターメチル)−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン、 N−ホルミル−(ベーターメチル)−アスパルチル−フェニルアラニンメチルエ ステル、N−ホルミル−(ベーターメチル)−アスバルチル−フェニルアラニン 、N−ホルミル−(ベーターメチル)−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ ン、N−ホルミル−(ベーターメチル)−アスパルチル−フェニルアラニル−ト リプトファンメチルエステル、N−ホルミル(ベーターメチル)−アスパルチル −フェニルアラニル−トリプトファン、N−カルボキシベンゾキシ−フェニルア ラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラニンメチルエステル、N−カルボキ シベンゾキシ−フェニル−アラニル−グリシル−グリシル−フェニルアラニン、 N−ホルミル−(O−ベンジル−チロシル)−グリシル−グリシル−フェニルア ラニル−ロイシンメチルエステル、N−ホルミル−(O−ベンジル−チロシル) −グリシル−グリシル−フェニルアラニル−ロイシン、N−ホルミル−(ベータ ーメチル)−アスパルチル−フェニルアラニンイソプロピルエステルから成る群 より選択されるペプチド化合物。 24、工程: (a)D−,L−フェニルアラニンイソプロピルエステルの混合物を、L−エス テルを選択的に加水分解する酵素で、水性相の中において処理し、 (b)D−エステルを有機相の中に抽出し、(c)抽出したD−エステルをラセ ミ化し、そして(d)ラセミ体を工程(a)に戻す、 からなる、D−,L−フェニルアラニンイソプロピルエステルを酵素的に分割し 、D−,フェニルアラニンイソプロピルエステルをラセミ化しそして再循環する 統合された方法。
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