JPH04500690A - 薬剤組成物 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
薬剤組成物
本発明は薬剤化合物およびそれらを含有する薬剤組成物に関するものであり、物
貰に関するものである。
式(1)のある種のビス−ジオキソピペラジン類は細胞毒性を示し、癌の治療旦
および1異性体として);R−R’−R′−H;R−R’ =CH5およびR’
−H(メン異性体として):ならびにR+ R’ −−CHz CH2−および
R’ −H。
これらのうち、最初に挙げた化合物が最も有用であることが証明されたが、R−
R’−HおよびR″〜−cH2−/′oである他の式(1)の化合物も癌の治療
に翫1.11
用いられている。
これらビス−ジオキソピペラジン類のキレート形成性に関する研究が多数の人々
により報告され、鉛中毒の治療に用いられることがウィティッヒおよびハルチュ
(Wittig、Hultsch)、Int、Arch、0ccup、Envi
ron、Hea l th、’198L 4旦、89によりR−R’ −Hおよ
びR’ s+tCHsである式(1)の化合物について:ならびにメイ(M a
y )ら、Agents and Actions、1984.15.448
ならびにライレスおよびウィリアムス(Wi 1ies、Wi lliams)
、Plzen、Lek、5born、、1985.旦、113によりR−R’
−HおよびR’ −C,H,、Re5earch Communication
s in Chemicalのビス−ジオキソピペラジン類の保護作用に関する
試験につき報告している。彼らは、化合物ビモラン(R−R’mHおよびR’
−−CH2−N、O)ならびにR−CH,およびR’ −R’ −H(d±、止
および1異性体として)の化合物はダウノルビシンの致死作用に対する保護を与
えるが、試験した残りの化合物(R−R’ −R’ −H:R−R’ −Hおよ
びR’ −CH5:R−R’ −CH3およびR′−H(1);R−R’ 〜’
CH,およびR’ −H(メソ);R−C2H5およびR′−R’ −H(虹)
;R−CH3、R’ −C2HsおよびR’ −H(旦−エリスロ):ならびに
R+R’ =−CHz−CHz−およびR’−H;ならびに−CHR−CHR’
−を−(CHz)*−で交換した化合物ならびにR−CH3およびR′−Hの開
環型ビス−ジ酸ジアミド化合物)はすべて保護活性を示さないが、またはわずか
な保護活性を示すにすぎないと結論している。
この報文でダウノルビシン毒性に対して有用な水準の心臓保護を示すことが確認
されたビス−ジオキソピペラジン類はすべて細胞毒性であるというのが実情であ
る。本発明者らは、この報文に反する指摘であるが、実買的に非−細胞毒性であ
る各種ビス−ジオキシピペラジン類が心臓保護薬として、また鉛中毒の頌域外の
他の役割において重要であることを今回見出した。これらの非−細胞毒性ビスー
ジオキソピペラジン類は各種のアントラサイクリン系薬物、特にドキソルビシン
(アドリアマイシン)の心gIN性に対して保護を与える点で重要である。この
点に関して、ヘルマンらのRe5earch Communicationsi
n Chemical’ PathologY and Pharmaeol。
gyの報文中の解釈のほかに、ヘルマンら、Advances in Phar
macology and Chemotherapy、1982.19.24
9には、心臓保護性化合物ICRF 159 (R=CHsおよびR’ −R’
−Hである式(1)の化合物の1工異性体)ですら高用量のダウノルビシンの
毒性を低下させる方がドキソルビシンの毒性を低下させるより常に有効であるこ
とが示されている。
従って本発明は式(II)の化合物・
[式中、nは、0.1または2であり、R1、Rz、RsおよびR9はそれぞれ
別個に水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水
素残基、およびヒドロキシ基もしくはCl−1アルコキシ基により置換されたC
1−6アルキル基から選ばれるか、またはRoおよびR2の一方、ならびにR5
およびR4の一方は水素であり、他はトリメチレン、テトラメチレンまたはペン
タメチレン架橋基であり、モしてRsは水素、または最高6個の炭素原子を有す
る置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基であり、ただしくa)nが0であ
る場合、R+= R2−Rs −R4−Rh = HおよびRI= R2= R
s −Rs −H、Rs−メチルの組み合わせは除外され、かつ(b)nが0で
あり、R1、R3およびR6がそれぞれ水素であり、R2およびR4がそれぞれ
水素以外である場合、化合物はメンまたはエリスロ立体配置以外である〕または
生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成されるそれらの塩類の、心
臓保護薬として用いられる薬剤のFA製における使用からなる。
上記の除外規定が均等な組み合わせにも適用されることは認識されるであろう。
たとえばn−0、R+=CH5およびR2−Rs −Ra −Rh = Hの化
合物は、n−0、R+−R1−Rs−R&=HおよびR4−CH5の化合物と同
一であり、またnがOであり、R1、R1およびR1がそれぞれ水素であり、R
2およびR4がそれぞれ水素以外である化合物に適用される除外規定は、nが0
であり、R2、R1およびR6がそれぞれ水素であり、R3およびR3がそれぞ
れ水素以外である状況にも同様に適用される。
本発明の化合物(I Dにおいて分子の中央の基は下記の構造をもつ:nは2、
または特に1であってもよく、その際R1−R4は水素であることが好都合であ
るが、nが0であることがことが好ましく、この場合この基は下記の構造になる
:
前記のようにR1、R2、R8およびR4は水素、置換されていない非環式c+
−6#lt肪族炭化水素残基、またはヒドロキシ基もしくはCI−aアルコキシ
基により置換されたC I−iアルキル基であり、n−0である場合は細胞毒性
である2種の特定の化合物が除外される。ここで非環式脂肪族炭化水素残基とい
う語は、分枝鎖および特に直鎖基の双方を含めて用いられる。この基は不飽和ま
たは特に飽和であり、前者の場合1個の二重結合または三重結合を含むことが好
都合である。たとえば特に、置換されてい戸い基はアルケニル、アルキニル、ま
たは特にアルキル基であり、これらは直鎖または分枝鎖のいずれであってもよい
。脂肪族炭化水素残基は最高4個、または特に3個の炭素原子を含むことが好都
合であり、従って好ましい基はC+ ”−C4またはc、−Csアルキル基、な
らびにC2C4またはC2−Csアルケニルおよびアルキニル基である。
置換されたCl−Sアルキル基R+ RIに関して、これらは特に末端において
ヒドロキシ基または特にアルコキシ基により置換された分枝鎖、または特に@鎖
アルキル基である。これらの基は炭素原子1−3個、または1−4個のものが好
都合であり、il!換エチル基および特に置換メチル基が極めて重要である。好
ましい置換基アルコキシ基も同様に炭素原子1−3個、または1−4個を含み、
エトキシ基および特にメトキシ基が極めて重要である。これらのアルコキシアル
キル基の炭素原子の合計数は2−6、特に2−4、殊に2または3であることが
好都合である。個々の置換された基R6、R2、R5およびR1の例はヒドロキ
シメチル、2−ヒドロキシエチルおよびメトキシメチルである。好ましくはR,
−R,のうち2個以下、たとえばR1とR3、またはR2とR4、特に1個のみ
が置換アルキル基であり、この場合RI R<のうち他のものは水素であること
が好都合である。
しかし一般に基R,,R2、R1およびR1は、架橋基を形成しない場合、水素
および置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基から、特に水素、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、アリルおよびプロパルギルよりなる群から
選ばれることか好ましい。好ましくはR1は水素であり、好都合な場合R1も水
素であるが、R3およびR1はそうではないか、またはより一般的にはR3も水
素であり、R2およびR4は水素であるか、もしくはそうではなく、たとえば前
記の基全体から選ばれることが好都合であるが、ただし前記除外規定のうちn−
0、およびF! + −R2−R,s −R4−Rs = H、またはR+ −
R2−Rs = Rl、−H、R4−CH3の化合物は除外される。しかし架橋
基、特にテトラメチレン基を含む化合物も重要である。特に重要な化合物の例は
、nがOであり、R1およびR2がそれぞれ水素であり、R5およびR1がそれ
ぞれメチルであるもの、あるいは特にnがOであり、R,およびR,がそれぞれ
水素であり、そして(a)Rzが水素であり、R4が水素もしくはメチル(R5
が水素でない場合)、もしくはエチル、n−プロピル、イソプロピル、アリルも
しくはプロパルギルであるか、または(b)R2がメチルもしくはエチルであり
、R4がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、アリルもしくはプロパ
ルギルであるものである。
特に重要な個々の組み合わせは、n=0.R+=R2=H,Rs−R<−CH5
;n−0、R+ = Rz −R3= H1R4= CH20HまたはCH2O
CH3;特にn−0、RI−R3−H,Rz−R<=CH3: n=0SR+−
R−s−HSR4+R4=CH2CH2CH,CH2;および特にn=0、R1
−Rz=Rs=H,R4−C2H5である。R1が水素でない場合、重要な個々
の組み合わせはn−0、R,=R2−R3−R,−H。
および特にn−0、R,−R2−R,=H,R,−CH3である。
基R6に関して好ましいものの1つはこれらが水素のものであるが、そうでない
場合これらの基はC1−4脂肪族炭化水素残基、特にCl−4もしくはC+sア
ルキル基、または好ましさの程麿はより低いがC2−4もしくはC2−、アルケ
ニルもしくはアルキニル基であることが好都合であり:エチル、または特にメチ
ル基が極めて好ましく、他の好ましい組み合わせを構成する。R5が水素以外の
ものである場合、R1,R2、R5およびR3はそれぞれ好ましくは水素である
が、またはR1、R2およびR3はそれぞれ水素であり、R4はエチル、または
特にメチルである。
本発明による特に好ましい化合物は、前記のようにn、R,、R2、R5および
R1の特定の組み合わせをもち、かつR5がエチル、特にメチル、または殊に水
素のものである。これらの化合物のうち特にn、 −0、R、−Rz = Rs
= H、Rs = CH5、C2Hs、もしくは特にH,Rb−CH5: n
−0、RI−Rs=H5R2−Ra−CH,、Rffi−H;および特にn=0
.RI=Rz=Rs=R5−H,R<−CzHsのものが挙げられる。n−0、
R1−R2=R3−H,R4−CH20H%R5−HまたはCH,の化合物は、
それらの水溶性が向上していることにより特に有用である。
前記のように、nが0であり、R1、R1およびR5がそれぞれ水素であり、R
2およびR4がいずれも水素でない場合、化合物(I nはR2およびR4がd
lまたはスレオ立体配5!(それらの鏡像形を含む)で反対側に位置するものに
限定され、メソまたはエリスロ立体配置で隣接して位置することはない。後者の
形の化合物は細胞毒性である。この種の立体異性が起こる可能性のある他の場合
、化合物はいずれの形であってもよい。さらにRI R4のうち2個が架橋基を
形成する化合物はシスまたはトランス形である。基−(CH! ) n CR+
R2CRs R<−が対称中心をもたない場合、それらの化合物が鏡像体旦お
よび1形で存在する可能性があることも認識されるであろう。さらにR5が水素
でない場合、これにより分子内に2個の同等に置換された不整炭素原子が存在し
、これは立体化学的変種を生じる。本発明は、特に票じた場合以外の化合物の各
種異性体の使用を包に高い水溶性をもつという利点があり、化合物の生物活性が
異性体間で異なる場合もある。従って本発明は旦−ラセミ体としてのみでなく、
すまたは工立体配置の化合物の量がそれぞれ上または亘立体配置のものより多い
(旦−ラセミ体中に存在する立体配置の量を含む)状態の化合物の使用にも及ぶ
。特に本化合物は本質的に亘または上異性体の形であり、たとえばす↓および上
、またはす士および旦異性体を実質的に含まない(すなわち20%を越える量、
好ましくは10%を越える量を含まない)。しかし、1種の異性体についての生
物活性が高いことではなく、ラセミ体に比べて光学活性異性体の溶解性が高いこ
とに利点がある場合、1種の異性体の割合が高いことはいずれもある程麿の効果
をもつはずである。
特に好ましいものとして先に示した特定の化合物(遊離化合物または塩として)
のうち、1.2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)
−エタン、1.2−ビス(2−メチル−3,5−ジオ牛ソビペラジンー1−イル
)−プロパン、1.2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペラジン−1−
イル)−ブタン、スレオ−2,3−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イ
ル)−ブタン、および1.2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イルシ
ン−ブタンは光学活性な形で存在する可能性がある。これらのうちdl、dおよ
び!−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンがすべ
て特に重要である。
前記式(11)の化合物のうち特定のものは新規であり、本発明がそれらの化合
物自体、たとえば旦および±−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1
−イル)−ブタンをも包含することは認識されるであろう。
式(I I)の化合物の製造には数種の方法が用いられる。たとえばそれらは対
応する式(I I l)のテトラ酢酸をホルムアミドと反応させることにより製
造され、この反応は通常は溶剤としての過剰のホルムアミド中で、高められた温
度において、好ましくは窒素下に行われる。
あるいは特に有利にはテトラ酢酸(I I l)が加熱に際して脱カルボキシル
化する傾向がある場合、化合物(11)は対応するテトラアミドをポリリン酸ま
たはフェノール中で加熱することにより製造される。
低温法という利点をもつ他の方法もあり、これは対応するテトラニトリルをホル
ムアミド中でナトリウムアミドにより処理し、得られた生成物をメタノール中で
塩化水素により処理することよりなる。
式(I I I)のテトラ酢酸は対応する式(IV)のジカルボン酸から、また
テトラアミドは対応するテトラ酢酸から製造するのが好都合である。
これらの方法の例は、英国特許第961.065.966.802.978゜7
24.1,234.935および1.374.979号明細書中に見られる。
R&が水素以外である式(Ill)の中間体は英国特許第723,316号明細
書にg己載されている。
一般に前記式(1■)の(E、合物、および生理学的に受容しうる無機または有
機酸により形成されるそれらの塩類を式(V)の化合物(V)
(式中、それぞれの場合nは式(11)の化合物の場合と同じ意味を有する)か
ら製造する方法は、下記よりなる・
(a)式(v)のN、 N、 N’ 、 N’ −テトラカルボキシメチルジア
ミン(式中、R+−Rbは式(II)の化合物の場合と同じ基を表し、Yおよび
Y′はカルボキシ基を表す)またはそれらのビスアンヒドリド(式中、Yおよび
Y′が一緒に−CO・0・C〇−基を表す)を下記より選ばれる試薬と共に加熱
する=(])一般式RCONH2の酸アミド(式中、Rは水素、脂肪族残基、た
とえば炭素原子1−4個のアルキル基、またはアミノ基NH2を表す)および(
i i)下記一般式の酸アミド中のフンモニア(式中、R′は水素、または脂肪
族残基、たとえば炭素原子1−4個のアルキル基を表し、R′およびR″′は同
一もしくは異なる脂肪族残基、たとえば炭素原子1−4個のアルキル基を表すか
、またはR′およびR″′の一方がR′および−COり 基と共に5員もしくは
6白のラクタム環を表す):(b)式(V)のN、 N、 N’ 、N’ −テ
トラカルバモイルメチルシアミン(式中、R−RSは式(11)の化合物の場合
と同じ基を表し、YおよびY′はカルバモイル基を表す)を酸性試l、たとえば
ポリリン酸、フェノールまたは三フッ化ホウ素と共に加熱する。
(c)式(V)のN、 N、 N’ 、N’ −テトラシアノメチルシアミン(
式中、R,、R1は式(II)の化合物の場合と同じ基を表し、YおよびY′は
ンアノ基を表す)をアルカリ金属アミドと反応させ、生成物を酸、たとえば鉱酸
で処理する。
(d)式(v) (7)N、N’ −’、;NP133. 5.3’ 、5’
−テ)ラオキソジピペラジン(式中、R+ −Rbは式C11)の化合物の場合
と同じ基を表し、YおよびY′は一緒に−Co−NX−Co−基を表し、ここで
Xは水素に変換しうる基である)を反応させて基Xを水素で!損する:またはこ
れらより好ましさの程麿は低いが、
(e)式(V)のN、N’ 、−ジカルボキシメチル−N、 N’ −シカルバ
モイルメチルシアミン(式中、Rニー R5は式(T I)の化合物の場合と同
し基を表し、YおよびY′の一方はカルボキシ基を表し、他方はカルバモイル基
を表す)を反応させてそれらを環化する。
ならびに適宜、目的化合物(II)をそれらの他の異性体から分離し、および/
′または化合物(If)をそれらの生理学的に受容しうる付加塩に変換する。
上Ee (a) −(e)において′カルボキシメチル“という語は基−CH(
Ra)−CO2Hなどを含む。好ましい方法は特に上記(a)、(b)および(
c)である。
目的とする立体化学構造の化合物(I r)を得るためには、特に幾何異性体、
たとえばメソまたはエリスロに対するす↓またはスレオの化合物の製造に関して
は相当する立体化学構造の中間化合物を用いるのが極めて好都合であるが、光学
活性化合物の製造に関しても好都合である。たとえば好都合に用いられるテトラ
酢酸、テトラアミド、テトラニトリルなどは最終生成物において目的とするもの
と同じ立体化学構造をもつ。ただし且ラセミ体ではなく亘または士異性体を必要
とする場合、すまたは−1中間化合物を用いるのが好ましいが、その代わりにた
とえば適宜な光学活性酸を用いて4および↓形化合物(II)の塩類の混合物を
調製し、次いでこれを分離することにより、化合物(II)の分割を行う。
以上の記載から認められるように、化合物(目)のうちdl−L2−ビス(3,
5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンのみが文献中に療法に用いられる
と記載されている。従って本発明はさらに、療法に用いられる、化合物−(]−
]1.2−ビス3.5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンを除く前記式
(I r)の化合物からなる。
本発明は、有効成分としての前記式(11)の化合物[ただし化合物1,3−ビ
ス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−プロパン、di−1,2−ビス
(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンおよびそれらの塩類を除<
]、および生理学的に受容しうる希釈剤またはキャリヤー(無菌および発熱性r
yJ貫不含でない液体を除く)を含む薬剤組成物をも包含する。
前記のように化合物(I I)は生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸によ
り形成される塩類として配合することもでき、この場合、メタンスルホン酸、イ
セチオン酸、酒石酸その他の可溶化酸を用いることが好ましい。
式(IHの化合物は単独で、または2種以上の化合物の混合物として、各種方法
により薬剤として用いるために配合しうる。たとえばそれらを水性、油性(たと
えばミリスチン酸イソプロピル中の懸濁液として)、または場合により乳化した
組成物として、非経口用に、従って好ましくは無菌かつ発熱性物貫不倉の状態で
適用しうる。これらの化合物のうちある種のものは水性媒質中における溶解性が
かなり低く、従って通常は適切な界面活性剤を含有する水性懸濁剤の形で投与さ
れる。用いる用量がかなり広節にわたることは認識されるであろう。これは特に
ある種の化合物(II)が他より活性であるからである。ただし用量を厳密に定
めるものではないが、有効成分(遊離塩基として推定)の1日量は、必要に応じ
て分割して、咽乳動物の非経口用に10mgから3gが提示されると言える。
この用量を500−1000+nlの液体中の液剤として低速注入による静脈内
注射用に、または約10m1の液体中の液剤もしくは懸濁剤として筋肉的経路に
より、または小容量で皮下に適用することが好都合である。(非経口投与、特に
静脈内投与がアントラサイクリン系薬物に関して採用するのに好ましい経路であ
るので、注射用組成物が特に重要である。)より詳細には、多くの化合物(II
)について70kgのヒトに対する非経口投与による1日量はしばしば約100
−約500mgであるが、より活性の高い化合物についてはそれはこれより少な
いであろう(用量は異なる体重のヒト、または他の補乳動物については、それに
応じて変更される)。しかしアントラサイクリン系薬物と併用する場合、この薬
物および化合物(II)の1回投与が一般的であり、これより高い用量、たとえ
ば約500mgから約3gがしばしば用いられ、後記のように化合物(I I)
アントラサイクリン系薬物の比に関して適切であるならばこれより高い用量も
考慮される。
適宜、これらの物質を経口投与用として同様な用量で配合することもできるが、
これはしばしばそれより若干高い用量、たとえば多くの化合物(I I)につい
て70kgのヒトに対し1日量で100mgから1gまで、または3gにすら及
び、トリノおよびステアリン酸マグネシウムの存在下に配合された錠剤、または
カプセル剤もしくはカシニー剤の形をとることができる。坐剤、ペッサリー、エ
アゾールその他の製剤も使用しつる。本化合物を単位量列形、すなわちそれぞれ
単位量を含有する別個の部分として、または有効成分の単位量の倍数もしくは約
数として配合することができる。
本発明の化合物(II)は主として心臓保護薬として有用であり、このような用
途にそれらを使用しうる可能性は、心臓毒性副作用をもつ薬物(これらはしばし
ば細胞量性物質、たとえば乳癌の治療に特に有用なアントラサイクリン系薬物で
ある)との併用に及ぶのみでなく、心臓が危険な病的状態にも及ぶことを認識す
べきである。ここで″アントラサイクリン系薬物″という語は、天然および半合
成アントラサイクリン類、たとえばエビルビシン、イダルビシスダウノルビシン
および特にドキソルビシン(これらの名称はここではこれらの化合物の塩類を含
むものとして用いられる)のみでtJ<、合成アントラサイクリン類、たとえば
マイトキサントロンをも含めて用いられる。事実、化合物(I 1)は次式の部
分を含む各種化合物の心lli!!@性副作用に対する心臓保護をもたらすこと
において有用である
この種の化合物の毒性はそれらのキレート形成能に由来すると考えられる。
化合物(I I)は自然疾患または薬物、たとえばそれ自体もしくは体内に過剰
に存在した場合に有毒である各種物質による誘発によって生じる他の毒性に対す
る保護においても二次的用途が認められる。この種の物質にはバラセタモール(
p−ヒドロキシアセトアニリド)が含まれる。
化合物(I I)は大部分がヒトの処置に用いられるか、特定の他の咄礼動物、
たとえばイヌ、家兎、ウシおよびウマなどの獣医材用としても用いられる。
その状況の結果として心臓が危険な状態にある病理的状況に関係して心臓保護薬
として用いる場合、化合物(l I)はこの状況の存在により支配される期間中
投与される。心臓保護のために心臓毒性副作用をもつ薬物と併用する場合、投与
期間は薬物の投与期間に関係し、その際薬物は通常は普通の用量で通常の用法に
より、しばしば非経口的に投与される。化合物(11)は適宜その薬物の前、同
時、または頻度は低いが後に投与され、その選択は問題となる個々の薬物にある
程度依存する。第1および第3の用法の場合、化合物(I I)および薬物は双
方ともそれぞれ別個に、ii!常は常法により配合され、たとえば双方とも前記
に従って配合されるが、ただし働者にIn次投与し易いように両組酸物が一緒に
パッケージされてもよい。化合物(I r)および薬物の適切な投与間隔はいず
れの順序においても極めて短く、開門となる夏物に応じて約1−4時間を越えず
、たとえば2時間を越えず、特に約1時間またはそれより若干短い。
化合物(II)を夏物と同時に投与する場合、両者を別個に配合してもよいが、
化合物(II〕および夏物を同一#J4成物に含有させることが好ましい。この
ような薬剤組成物も同様に化合物(II)のみを含有する組成物につき先に述べ
た形態のいずれかをとるのが好都合であり、所望により2種以上の化合物(In
および/または2種以上の薬物を含有しうる。従って本発明は(a)前記式(I
I)の化合物、および心HIWjL性その他の有害な副作用をもつ薬物、たとえ
ばアントラサイクリン系薬物、および生理学的に受容しうる希釈剤またはキャリ
ヤーを含む薬剤組成物、ならびに(b)前記式(II)の化合物、および心臓毒
性その他の毒性副作用をもつ夏物の組み合わせを含むキットを包含する。
前記のように化合物(11)はドキソルビシンとの使用につき特に重要であり、
従って本発明は特に前記式(11)の化合物、たとえば虹−1靜−一または士−
1,2−ビス(3,5−ンオキソビベランンー1−イル)−ブタンおよびそれら
の塩類、ならびにドキソルビシン、ならびに生理学的に受容しうる希釈剤または
キャリヤーを含む薬剤組成物を包含する。
上記薬物を一連の回数投与する場合、薬物の各投与を化合物(11)の投与と同
時に、または上記の間隔でその後または前に行う必要はない。化合物(II)を
単独で、もしくは薬物と同時に投与したのち薬物を単独で1回、もしくは間隔を
置いて2回以上反復して投与するか、またはより多(の場合、化合物(II)の
代謝の方が速やかであることを考えて、薬物を単独で、もしくは化合物(II)
と同時に投与したのち化合物(l I)を単独で1回、もしくは間隔を置いて2
回以上反復して投与することもできる。薬物による処置が長期間にわたって継続
する場合、化合物(II)の反復投与も必要になると思われ、考えられる用法の
1つは一定の時期に薬物と化合物(II)を同時に投与したのち、他の時期には
化合物(I I)を単独で投与するものであろう。
化合物(I I)と薬物の相対的使用量に関しては、これは用いる個々の化合物
(I I)および薬物、ならびに採用する用法の双方に依存するが、化合物(I
I)の用量および薬物の常用量に関して先に示した用量によって良好な指示が
得られる。ただし単一で、または化合物(II)(1種または2種以上)および
アントラサイクリン系薬物の双方を含有する薬剤組成物中において一緒に用いら
れる化合物(II)(1種または2種以上)とアントラサイクリン系薬物の割合
に関しては、若干補足する。たとえば参考として化合物(II)(1種または2
種以上)と薬物の用量比5・1−20:1またはさらに25 : 1w/w、特
に10:1*/Wがしばしば適切であると言える。さらに参考として、ドキソル
ビシンの普通の1回量は約0.75−2mg/kg、すなわち70kgのヒトに
つき約50−150mgであるが、化合物(I I)を用いるとドキソルビシン
の抗癌効果を高めるために所望により用量を若干、たとえば4−5mg/kgに
まで増加することができ、一方その心臓毒性副作用は化合物(II)の存在によ
り抑制されることが挙げられる。
用いられるアントラサイクリン系薬物、たとえばドキソルビシンの厳密な用量は
、それが他の抗腫傷薬と共に投与されるか否かによるであろう。アントラサイク
リン系薬物はしばしば1種または2種以上の他の薬剤、たとえばフルオロウラシ
ルおよびサイクロホスファミドと共に投与され、所望により化合物(N) (1
種または2種以上)およびアントラサイクリン系薬物を含有する薬剤組成物はこ
のような他の抗腫傷薬を含有しうる。さらに化合物(I I)と共に補給用カル
シウムを投与することが有利である。これは通常は別個に投与されている。
バラセタモールの毒性に対する保護薬として用いる場合、化合物<i I)は中
毒が起こる前または中毒が起こった後に保護的に用いることができる。パラセタ
モールの過剰投与の作用に自動的に対抗するために化合物(TI)をバラ七タモ
ールと共に配合することもできる。大まかには上記の場合と同様な用量が用いら
れるが、通常はたとえばパラセタモールの過剰投与に伴って起こるように毒性が
急性である場合、比較的高い用量を比較的短期間にわたって投与することか指示
される。
他の形態の保護には、遊離基損傷が起こる“自然の″または夏物誘発性のいずれ
かの状況に関連して(これは前記のある状況、たとえばアントラサイクリン系薬
物誘発性損傷にも関与する)、たとえば遊離ヒドロキシ基を生成する薬物、たと
えばアロキサンの糖尿病誘発作用を低下させるために化合物(I I)を用いる
ことが含まれる。この場合も化合物(I I)は薬物との同時配合および採用す
る用量を含めて、心臓保護に際して採用したものとほぼ同様な様式で用いられる
。
従って本発明は、身体への毒性、特に心臓毒性に対し保護する方法において、そ
れを必要とする患者に療法上有効な量の前記化合物(II)を投与することより
なる方法を包含する。
本発明を以下の実施例により説明する。
て製造)およびホルムアミド(40ml)を−緒に減圧下で窒素雰囲気において
100−110℃に1時間、次いで155℃に4時間加熱する。得られた溶液を
1.2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタン(0,97g
。
57%)を得る。融点219−221℃、ν1.8(ヌジジール)1700.3
050.3170cm−I。
(S)−2−アミノ酪酸(10g)をチオニルクロリド/メタノールによりマズ
ール(Mazur)ら、J、Med、Chem、、1973.16.1284の
方法に従ってメチルエステル塩酸塩、融点100=103℃、に変換する。メタ
ノール中のこのエステルの遊離塩基の溶液を0℃でアンモニアにより飽和(2、
t、1. C,により反応が完了したことが示されるまで(約7日間)、密栓し
たフラスコ内に保持する。次いで溶剤を蒸発させて油となし、これを冷却すると
結晶化し、(S)−2−アミノブチルアミド(7,2g、91%)が得られる。
融点64−65℃、インプロパツール/エーテルより。テトラヒドロフラン(1
00ml)中のこのアミド(7,1g)を水で冷却し、その間500m1の1M
ボラン−THFを窒素下に2時間にわたって添加する。混合物を一夜加熱還流し
、冷却し、メタノール(100ml)を添加しながら撹拌して過剰のボランを分
解する。混合物を蒸発させて約100m1となす。残虐をエタノール(100m
l)で希釈し、冷却し、45%HBr/酢酸(100ml)を添加しながら撹拌
する。
反応混合物を一夜加熱還流し、洗浄し、l!!過し、次いでエタノール/エーテ
ルより再結晶して(S)−1,2−ジアミノブタン ン臭化水素酸塩(LL、7
g。
66%)を得る。融点221−224℃(対応するラセミ体の132−135℃
と比較)。
このジアミン塩(10,5g)をオーカフ(Okaku)ら、Bull、Soc
。
Chem、Japan、1967.40.2326の方法によりカルボキシメチ
ル化し、生成物をAG50 WX8カチオン交換樹脂(280mlの沈降樹脂、
H“型)に導通することにより単離する。ハライドを含む非キレート形成物質を
水で溶離したのち、後続の溶出液から結晶化により(S)−1,2−ジアミノブ
タン テトラ酢酸(5,5g、41%)を得る。融点217−220℃。このテ
トラ酢酸をホルムアミドにより155℃で5時間処理して(S)−1,2−ビス
(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタン(40%)を得る。融点1
77−178℃、メタノール/アセトンより(対応するラセミ体の219−22
1℃と比較)。
実施例3:1.2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−2−メチ
ルプロパンの製造
2−メチル−1,2−ジアミノプロパン テトラ酢酸および過剰のホルムアミド
(1: 5−1 : 20W/Vのテトラ酢酸:ホルムアミド)を−緒に減圧下
で窒加熱する。得られた溶液を蒸発乾固し、残渣をメタノール/アセトンから結
晶化して2−メチル−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)
−プロパンを収率10%で得る。融点206℃、ν14.(ヌジョール)166
0 (ショルダー)、1690.1740.3050.3170cm−’。
害應(F114:1,2−ビス(2−メチル−3,5二2オま!−ぎペラジン−
1−イルし一エタンの製造
1.2−ジアミノエタン−N、N’ −ジ酢酸−N、N’ −ジー2−プロピオ
ン酸(アラニンおよび二臭化エチレンから、本質的に英国特許第723.316
号明細書の記載に従って製造)および過剰のホルムアミド(1: 5−1・20
W/Vのシ酢酸シー2−プロピオン酸 ホルムアミド)を−緒に減圧下で窒素雰
囲気において100/110℃に1時間、次いで155−160℃に5時間加熱
する。
得られた溶液を蒸発乾固し、残渣をジオキサンで抽出する。ジオキサン溶液を濃
縮して1.2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−
エタンを収率5%(シ酢酸シー2−プロピオン酸の製造に用いた臭化エチレンを
基準)で得る。融点231−232℃、ジオキサン/シクロヘキサンより、ν1
.。
(ヌショール)1690.1730.3050.3200cm−’。
実施例51.3−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−プロパンの
幇勇
1.3−ジアミノプロパン テトラ酢酸(34,4g)およびホルムアミド(1
50ml)を−緒に減圧下で窒素雰囲気において100−110℃に1.5時間
、次いで1550℃に4.5時間加熱する。この溶液を蒸発乾固し、得られた残
渣をジメチルホルムアミド/メチルエチルケトンから再結晶して1.3−ヒス(
3゜5−ジオキソピペラジン−1−イル)−プロパン(13,8g、46%)を
得る。
融点204−205℃、ν1.8(ヌジョール)1700.1725(ショルダ
ー)、3150 (ショルダー)cm−10
にイルビンおよびパーキンス(Irving、Perkins)、J、Inor
g。
Nuc 1.Chem、、1966.28.1629の記載に従って製造)をホ
ルムアミド(40ml)と共に窒素雰囲気下で約155℃に5時間加熱する。次
いで反応混合物を冷却し、蒸発乾固し、残渣をメタノールで摩砕処理する。粗生
成物をジメチルホルムアミド/メチルエチルケトンから再結晶してdl−2,3
−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタン(L Ig、23%
)を得る。融点267−269℃(分解)。
エタノール(200ml)中の2.3−ジヒドロキシイミノペンタン(70g)
をラネーニッケル触媒(25mlの沈降スラリー、タイプ102)により大気圧
および20℃で48時間水素添加する。この時間までに水素の取り込みは完了す
る。濾過した溶液を蒸留して2.3−ジアミノペンタン(36g、51%)のジ
アステレオマーの混合物を得る。沸点60−70℃150mm。
ジオキサン(125ml)中のベンジルクロロホルメート(43ml)の溶液を
、水(70ml)中の上記ジアミン異性体(12g)の懸4液に撹拌下に1時間
にわたって添加する。混合物を反応期間中冷却して温Iを20−25℃に保持し
、6N水酸化ナトリウムの定期的添加によりpHを約9.5に保持する。反応混
合物の蒸発に際して得た残渣をジクロロメタン(100ml)に溶解し、水(2
X100ml)で洗浄する。乾燥した(Na2SO4)溶液の蒸発により粗製2
゜3−ジベンジルオキシカルボニルアミノベンタンの旦−エリスロおよび旦−ス
レオ異性体の混合物を含む結晶質残渣を得る。
エタノールから再結晶して旦−エリスロ異性体(7,2g、19. 5%)を得
る。融点196℃、シ、、、1685s、1325m、1100w、905w
(wは弱い極大値を示す)、RfO,6、キーゼルゲル60 F254M層クロ
マトりラフィーct、1. C,) 、3 : lv/vクロロホルム:酢酸エ
チルで溶離。
より可溶性の旦−スレオ異性体を含む母液を蒸発させて低バルクとなし、シリカ
ゲル(メルク、グレード60)カラムでクロマトグラフィー処理し、4:1v/
Vクロロホルム・酢酸エチルで溶離する。両分を採取し、上記t、t、C,に、
Og、5. 5%)を得る。融点90−91℃、トルエンより、シ、、、169
5s、1335w、1320w、1295w、1120w、915wおよび70
5旦−スレオ−2,3−ジベンジルオキシカルボニルアミノベンタン(3g)を
酢酸中のHBr (24m1.45%)に撹拌下に30分にわたって添加する。
エーテル(90ml)の添加により生成物は油として沈殿し、これを新鮮なエー
テル(2X50ml)で洗浄する。吸湿性ガムとして得られる生成したffl′
s:Jdl−スレオ−2,3−ジアミノペンタン シ臭化水素酸塩(2,1g)
を前記オーカフらの方法によりブロモ酢酸(5,5g)で直接カルボキシメチル
化する。反応混合物からカチオン交換クロマトグラフィー(ゼオカーブ(Zeo
carb)225、H”形)によって、カラム(250mlの湿潤樹脂)を60
℃で水により溶離してテトラ酢酸を単離する。同様にハライドを含まず、テトラ
酢酸キレート化剤を含む低pHの画分にブチル/ジメチルグリオキシムを用いる
スポット試験により示される)を合わせて蒸発させ、す↓−スレオー2,3−ジ
アミノペンタン テトラ酢酸(1,06g、38%)を1水化物として得る。融
点190−195℃、水より。
虹−スレオ−2,3−ジアミノペンタン テトラ酢酸(0,Log)をホルムア
ミドと共に窒素下で150−160℃に5時間加熱する。次いで反応混合物を冷
却し、蒸発乾固し、残渣をメタノールで摩砕処理する。粗生成物をジメチルスル
ホキシド/メタノールから再結晶してdl−スレオ−2,3−ビス(3,5−ジ
オキソピペラジン−1−イル)−ペンタン(0,05g、56%)を得る。
融点180℃、シ1.ヨ3040w、1695s、1335w、1320w、1
295w、1270wおよび1035w。
1−メトキシ−2,3−ジオキシイミノブタン(8,25g)(メチルビニルケ
トンから1−メトキシブタノ−3−オンを経て標準法により製造、融点145−
146℃)を、クロロ白金酸(1ml、5%w/v)で活性化したラネーニッケ
ル1dfjニア1 (10m lの沈降スラリー、タイプ102)によりエタノ
ール(200ml)中で水素添加する。fiWを濾去し、2,3−ジアミノ−1
−メトキシブタンを中性スルフェート(2,75g)、融点282−284℃を
、エリスロおよびスレオ両異性体を含む形で11離する。
このシアミンスルフェート+2.0g)を前記オーカフらの方法によりブロモ酢
酸(6,95g)でカルボキンメチル化し、生成物を120gのゼオカーブ22
5樹脂(SRC15)カラムに導通することによって単離する。カラムを冷水に
より溶離して、10m1ずつの画分を採取する。ハライドを含む非キレート化物
質が最初の15圃分に溶離されたのち、di−エリスロー2.3−ジアミノ−1
−メトキシブタン テトラ酢酸が両分39−82を濃縮することにより半結晶質
ガラスとして採取され、対応するスレオ異性体か画分83−116を濃縮するこ
とにより結晶質固体(1,6g、63%)として得られる。融点225−226
℃(分解)。
旦−スレオ−2,3−ジアミノ−1−メトキンブタン テトラ酢酸(500mg
)をホルムアミド(25ml)中で窒素下に150(55℃に5時間加熱1−メ
トキシブタン(175mg、40%)を単離する。融点222−224℃、ジメ
チルホルムアミド/メタノールより。薄層クロマトグラフィー(キーセルゲル6
0−メルク、10%V / V酢酸エチル/アセトンで溶tW)はこのスレオ異
性体につき0.45のRfを示し、これはRfo、65の対応するエリスロ異性
体と明瞭に区別され、これを含まない。
す↓−トランスー1.2−ジアミノシクロヘキサン テトラ酢酸(21,9g)
およびホルムアミド(71ml)を−緒に窒素下で撹拌しなから150−160
℃に5時間加熱する。この酸は極めて速やかに溶解するが、約1/2時間後に微
細な沈殿が分離し始める。5時間の終了時に反応混合物を冷却し、濾過し、生成
物を水洗し、乾燥させて、分析上純粋な旦−トランス−1,2−ビス(3,5−
ジオキソピペラジン−1−イル)−シクロへ牛サン(12,5g、67.5%)
を得る。融点340−341℃(分解)。
実施例10.化合物の配合
(A)下記n銭の錠剤を製造する:
実施例1の化合物(超微粉砕) 250′アビセル(Avicel)’ (ミク
ロクリスタリンセルロース)★ 38ポリビニルピロリドン 3
アルギン酸 6
ステアリン駿マグネシウム 3
☆ ′アビセル′は登録商標またはサービスマークである。
実施例1の化合物を′アビセル′ と混合し、ポリビニルピロリドンを添加し、
顆粒化に適した素材を得るのに十分な工業用変性アルコール(74°OP)に溶
解する。この素材を20メツシユの筋を通して顆粒化し、得られた顆粒を50℃
を越えない温度で乾燥させる。乾燥顆粒を20メツシユの篩に導通し、次いでア
ルギン酸およびステアリン酸マグネシウムを添加し、顆粒と混合する。調製物を
3/8インチのフラットベベルエツジ分割パンチでそれぞれ300mgの重量の
錠剤に打錠する。
(B)下記組成の錠剤を製造する・
見呈乙級烈
実施例1の化合物(超微粉砕) 250′アビセル′ (ミクロクリスタリンセ
ルロース) 134ポリビニルピロリドン 4
アルギン酸 8
ステアリン酸マグネシウム 4
錠剤は(A)に記載したものと本質的に同じ方法で調製され、7/16ンチのフ
ラットベベルエツジ分割パンチでそれぞれ400mgの重量の錠剤に打錠される
。
(C)下記組成の錠剤を製造する・
mg/錠剤
実施例1の化合物(超微粉砕) 250乳糖(300メツシユ)19
トウモロコシデンプン 15
ゼラチン 10
ステアリン酸マグネシウム 6
下記により錠剤を製造する:実施例1の化合物を乳糖および総必要量の半量のト
ウモロコシデンプンと混合し、この素材に水中の5%ゼラチン溶液を添加する。
調製物を16メツシユの篩を通して顆粒化し、得られた顆粒を50℃を越えない
filfで定重量になるまで乾燥させる。乾燥顆粒を20メツシユの篩に導通し
、ステアリン酸マグネシウムおよび残りのトウモロコシデンプンと混合する。調
製物を3/8インチのフラットベベルエツジ分割パンチでそれぞれ300mgの
重量の錠剤に打錠する。
実施例2−9の化合物に関しても同様な処理を行うことができる。
実施例11.ドキソルビシンの毒性に対する化合物(I I)の心臓保護作用ド
キソルビシンの毒性に対する心臓保護作用を試験するために下記の化合物を選ん
だ。被験化合物は下記のものであった:1.3−ビス(3,5−ジオキソピペラ
ジン−1−イル)−プロパン1.2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペ
ラジン−1−イル)−エタン1.2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−
イル)−ブタン一群の成長期ラットに100mg/kgまたは400mg/kg
(体重)の化合物を腹腔内(i、p、 )投与した。1時間後にドキソルビシ
ン溶液を4mg/kg(体重)の濃度で静脈内(i、v、 )注射した。他の群
のラットには対照として食塩液(i、p、 )次いで1時間後に食塩液(i、v
、 )を、または食塩液(i、p、 )次いで1時間後にドキソルビシン溶液(
i、v、 )を注射した。ドキソルビシンの毒性および化合物により与えられる
保護は食塩液十食塩液の対照に対比した心拍数および抽出量の測定により評価さ
れた。拍出量は”Tcを心臓に注射し、心臓からこのアイソトープが消失する速
度を測定することにより測定された。心拍数は標準法により測定された。
結果を次表に示す。これから分かるように、各化合物はドキソルビシンのみを用
いた場合に生じる抑制された数値に比べて抽出量および心拍数を改善した。
国際調査報告
1”””、’ aaetc−1,、−m PCT/GB 90/ 01079−
2−I−1−−−9e−釦^−e=−11=−m、PCT/GB9010107
9国際調査報告
Claims (28)
- 1. 式(II)の化合物: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、nは、0、1または2であ り、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を 有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしく はC1−6アルコキシ基により置換されたC1−6アルキル基から選ばれるか、 またはR1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他 はトリメチレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR 5は水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素 残基であり、ただし(a)nが0である場合、R1=R2=R3=R4=R5= HおよびR1=R2=R3=R5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、 かつ(b)nが0であり、R1、R5およびR5がそれぞれ水素であり、R2お よびR4がそれぞれ水素以外である場合、化合物はメソまたはエリスロ立体配置 以外である〕または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成される それらの塩類の、心臓保護薬として用いられる薬剤の調製における使用。
- 2.R1、R2、R3およびR4がそれぞそれ別個に、水素、C1−4アルキル 基、C2−4アルケニル基よびC2−4アルキニル基から選ばれるか、またはR 1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他はトリメ チレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基である、請求の範囲第1項 に記載の使用。
- 3. R1、R2、R3およびR4がそれぞれ別個に水素、メチル、エチル、n −プロピル、イソプロピル、アリルおよびプロパルギルから選ばれるか、または R1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他はテト ラメチレンである、請求の範囲第2項に記載の使用。
- 4. nが0である、請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の使用。
- 5. nが0であり、R1およびR2がそれぞれ水素であり、R3およびR4が それぞれメチルであるか、あるいはnが0であり、R1およびR3がそれぞれ水 素であり、(a)R2が水素であり、R4がエチル、n−プロピル、イソプロピ ル、アリルもしくはプロパルギルであるか、または(b)R2がメチルもしくは エチルであり、R4がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、アリルも しくはプロパルギルである、請求の範囲第1項に記載の使用。
- 6. n=0、R1=R2=H、R3=R4=CH3;n=0、R1=R2=R 3=H、R4=CH2OH、もしくはCH2OCH3;n=0、R1=R3=H 、R2+R4=CH2CH2CH2CH2;またはn=0、R1=R2=R3= H、R4=C2H5である、請求の範囲第1項に記載の使用。
- 7. R5が水素である、請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の使 用。
- 8. R5が水素でなく、n=0、R1=R2=R3=R4=H、またはn=0 、R1=R2=R3=H、R4=CH3もしくはC2H5である、請求の範囲第 1項に記載の使用。
- 9. R5がC1−4アルキル基である、請求の範囲第1項ないし第6項および 第8項のいずれかに記載の使用。
- 10. R5がメチルまたはエチルである、請求の範囲第9項に記載の使用。
- 11. n=0、R1=R2=R3=H、R4=H、CH3もしくはC2H5 、R5=CH3;n=0、R1=R3=H、R2=R4=CH3、R5=H;ま たはn=0、R1=R2=R3=R5=H、R4=C2H5である、請求の範囲 第1項に記載の使用。
- 12. 式(II)の化合物がd1−、d−または1−1,2−ビス(3,5− ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンである、請求の範囲第1項に記載の使 用。
- 13. 式(II)の化合物が1,2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピ ペラジン−1−イル)−エタン、1,2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソ ピペラジン−1−イル)−プロパン、または1,2−ビス(2−メチル−3,5 −ジオキソピペラジン−1−イル)−ブタンである、請求の範囲第1項に記載の 使用。
- 14. 化合物がアントラサイクリン系薬物と併用される、請求の範囲第1項な いし第13項のいずれかに記載の使用。
- 15. アントラサイクリン系薬物がドキソルビシンである、請求の範囲第14 項に記載の使用。
- 16. 式(II)の化合物: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、nは、0、1または2であ り、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を 有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしく はC1−6アルコキシ基により置換されたC1−6アルキル基から選ばれるか、 またはR1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他 はトリメチレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR 5は水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素 残基であり、ただし(a)nが0である場合、R1=R2=R3=R4=R5= HおよびR1=R2=R3=R5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、 (b)nが1である場合、R1=R2=R3=R4=R5=Hの組み合わせば除 外され、(c)nが0であり、R1、R3およびR5がそれぞれ水素であり、R 2およびR4がそれぞれ水素以外である場合、化合物はメソまたはエリスロ立体 配置以外であり、かつ(d)nが0であり、R1=R2=R9=R5=H、R4 =C2H3である場合、化合物はd1立体配置以外である]または生理学的に受 容しうる無機もしくは有機酸により形成されるそれらの塩類、および生理学的に 受容しうる希釈剤またはキャリヤー(無菌または発熱性物質不含でない液体を除 く)を含む薬剤組成物。
- 17.式(II)の化合物: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、nは、0、1または2であ り、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を 有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしく はC1−5アルコキシ基により置換されたC1−5ルキル基から選ばれるか、ま たはR1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他は トリメチレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR5 は水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残 基であり、ただし(a)nが0である場合、R1=R2=R3=R4=R5=H およびR1=R2=R3=R5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、か つ(b)nが0であり、R1、R3およびR5がそれぞれ水素であり、R2およ びR4がそれぞれ水素以外である場合、化合物はメソまたはエリスロ立体配置以 外である]または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成されるそ れらの塩類、およびアントラサイクリン系薬物、ならびに生理学的に受容しうる 希釈剤またはキャリヤーを含む薬剤組成物。
- 18. アントラサイクリシ系薬物がドキソルビシンである、請求の範囲第17 項に記載の薬剤組成物。
- 19. 請求の範囲第12項または第13項に記載の式(II)の化合物または 生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成されるそれらの塩類、およ びドキソルビシン、ならびに生理学的に受容しうる希釈剤またはキャリヤーを含 む薬剤組成物。
- 20. 非経口投与に適した剤形の、請求の範囲第16項ないし第19項のいず れかに記載の薬剤組成物。
- 21. 療法に用いられる式(II)の化合物:▲数式、化学式、表等がありま す▼(II)[式中、nは、0、1または2であり、R1、R2、R3およびR 4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式 脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしくはC1−6アルコキシ基により 置換されたC1−6アルキル基から選ばれるか、またはR1およびR2の一方、 ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他はトリメチレン、テトラメチレ ンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR5は水素、最高6個の炭素原子 を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基であり、ただし(a)nが 0である場合、R1=R2=R3=R4=R5=HおよびR1=R2=R3=R 5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、(b)nが0であり、R1、R 3およびR5がそれぞれ水素であり、R2およびR4がそれぞれ水素以外である 場合、化合物はメソまたはエリスロ立体配置以外であり、かつ(c)nが0であ り、R1=R2=R3=R5=H、R4=C2H5である場合、化合物はd1立 体配置以外である]または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成 されるそれらの塩類。
- 22. 請求の範囲第2項ないし第13項のいずれかに定める、請求の範囲第2 1項に記載の化合物。
- 23. 式(II)の化合物: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、nは、0、1または2であ り、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を 有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしく はC1−6アルコキシ基により置換されたC1−6アルキル基から選ばれるか、 またはR1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他 はトリメチレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR 5は水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素 残基であり、ただし(a)nが0である場合、R1=R2=R3=R4=R5= HおよびR1=R2=R3=R5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、 かつ(b)nが0であり、R1、R3およびR5がそれぞれ水素であり、R2お よびR4がそれぞれ水素以外である場合、化合物はメソまたはエリスロ立体配置 以外である]または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成される それらの塩類の、パラセタモールの毒性に対する保護を与えるための薬剤の調製 における使用。
- 24.式(II)の化合物: ▲数式、化学式、表等があります▼(II)[式中、nは、0、1または2であ り、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ別個に水素、最高6個の炭素原子を 有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素残基、およびヒドロキシ基もしく はC1−6アルコキシ基により置換されたC1−6アルキル基から選ばれるか、 またはR1およびR2の一方、ならびにR3およびR4の一方は水素であり、他 はトリメチレン、テトラメチレンまたはペンタメチレン架橋基であり、そしてR 5は水素、最高6個の炭素原子を有する置換されていない非環式脂肪族炭化水素 残基であり、ただし(a)nが0である場合、R1=R2=R3=R4=R5= HおよびR1=R2=R3=R5=H、R4=メチルの組み合わせは除外され、 かつ(b)nが0であり、R1、R3およびR5がそれぞれ水素であり、R2お よびR4がそれぞれ水素以外である場合、化合物はメソまたはエリスロ立体配置 以外である]または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成される それらの塩類の、遊離基による損傷に対する保護を与えるための薬剤の調製にお ける使用。
- 25.式(II)の化合物が請求の範囲第2項ないし第13項のいずれかに定め るものである、請求の範囲第23項または第24項に記載の使用。
- 26. d−または1立体配置の化合物の量がそれぞれ1またはd立体配置のも のより多い状態の1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−ブ タン、または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成されるそれら の塩類。
- 27. 1,2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペラジン−1−イル) −プロパンまたは1,2−ビス(2−メチル−3,5−ジオキソピペラジン−1 −イル)−ブタン、または生理学的に受容しうる無機もしくは有機酸により形成 されるそれらの塩類。
- 28. 心臓保護を必要とする、またはパラセタモ−ルもしくは遊離基の毒性に 対する保護を必要とする患者の処置法において、該患者に療法上有効な量の請求 の範囲第1項ないし第13項のいずれかに記載の式(II)の化合物を投与する ことよりなる方法。
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