JPH0450034Y2 - - Google Patents

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JPH0450034Y2
JPH0450034Y2 JP12061889U JP12061889U JPH0450034Y2 JP H0450034 Y2 JPH0450034 Y2 JP H0450034Y2 JP 12061889 U JP12061889 U JP 12061889U JP 12061889 U JP12061889 U JP 12061889U JP H0450034 Y2 JPH0450034 Y2 JP H0450034Y2
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syringe
microswitch
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gripping
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、医療用の放射線薬液を容器から注射
器に分注する装置の中の注射器把持装置に関する
ものである。
(従来の技術) ラジオアイソトープ(RI)を患者の体内に投
与し、これをトレーサとして診断する放射線医学
診断が広く行なわれていることは周知である。放
射線薬液を患者の体内に投与する場合、まず、薬
液の入つた容器から必要量の薬液を注射器に分注
し、これを患者に注射する。
第5図は、分注の基本型を示したものである。
1は放射線薬液(以下IRともいう)を入れた容
器(バイアルビン)、2は放射能を外部に出さな
いための鉛等からなるシールド(バイアルシール
ド)、3は必要量のIRを分注するための注射器、
4は注射器3のシリンダ部に被せて放射能を外部
に出さないようにするためのシールドで、鉛ある
いはタングステン等からなる。5は内側の注射器
の目盛が見えるように設けられた鉛ガラスであ
る。そこで分注する際は、シールド4を装着した
注射器3の針6を容器1の口に突き刺し、ピスト
ン3aを引いて必要量のIRを分注する。
ところで、この場合、薬液そのものから放射能
が出るため、一応シールド2及び4を装着してい
るとは言え完全でないから、術者が手操作で分注
するのでは、取扱中に被爆する危険が極めて大き
い。そこで通常、自動分注を行なう。
第6図は、その自動分注装置の従来例を示した
ものである。11は筐体、12はIRを入れた容
器(バイアルビン及びバイアルシールド)13を
倒立させて保持する容器保持部、14は針6を上
向きにした注射器3を保持する注射器保持部、1
5は注射器3のシリンダ部を覆うシールド、16
は注射器の目盛が見えるように設けられた鉛ガラ
ス、17は注射器のピストン3aの端部を保持す
るピストン端保持部である。注射器に装着された
シールド15は背面に鉄板が張られており、注射
器保持部14のこれに対面する部分に磁石が埋め
込まれており、注射器を容易に着脱できるように
なつている。18はパルスモータである。
このような構成において、分注する際は、注射
器3をセツトした注射器保持部14を、筐体11
の裏面に配置した第1の昇降機構で上昇させ、針
6を容器の口に刺し込む。次いで、第2の昇降機
構が動作し、注射器のピストン3aの端部を保持
するピストン端保持部17が下降して所要量の
IRを注射器に分注する。その状態で、第1の昇
降機構が動作して注射器保持部14が下降し、針
9が容器の口から抜ける。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来例の場合、注射器の取
付部がシールド15の角部を注射器保持部の所定
のコーナーに合わせて磁石で吸着する構成である
ため、注射器の容量、即ち径が異なる場合は、針
6の位置がずれることになり、このため、それに
合わせて容器13の口の位置も移動させる必要が
ある。従つて、容器保持部12には、図示しない
針位置検出手段やその検出結果に応じて容器保持
部12を移動させるパルスモータ18その他の駆
動手段を設ける必要があつた(詳しくは、実開昭
62−99242号公報参照)。
本考案は、このような従来例の問題点を解決す
るためになされたもので、注射器の径が変わつて
も、針が常に一定の位置に有るようにして、その
結果、容器の位置を固定できるようにした放射線
薬液分注装置の注射器把持装置を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本考案の把持装置
は、シールドを装着した注射器の上下2箇所をそ
れぞれ挟む各一対の注射器挟持部材を有し、各対
の挟持部材は、互いに対向する部分が、注射器を
挟持すべく略くの字状に形成され、かつ径の異な
る注射器に応じてその間隔を伸縮する機構を備
え、その伸縮機構は、各対の挟持部材にそれぞれ
固着されたラツクが上下に配置され、その上下の
ラツクはその間に配置されたギヤに両側から噛合
して互いに逆方向に移動可能であり、その横方向
への移動をガイドするベアリングを上下側面に備
え、かつ、挟持部材の間隔が縮まる方向へ付勢す
るばねを有する構成とする。
(作用) 上記構成によれば、注射器の径が変わつても、
各対の挟持部材がその間隔を伸縮して把持するも
ので、針位置は常に一定となり、その針の上昇し
た位置に容器の口を位置させて容器を固定するこ
とができる。その結果、従来例のような複雑、高
価な針位置検出手段や容器保持部材の駆動手段を
なくすることができる。
(実施例) 以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。第1図及び第2図は、本考案の一実施例の把
持装置を示したもので、第1図はその表面、第2
図aは裏面、第2図bは、一対の把持部の断面を
示している。第1図において、21は把持装置本
体(以下単に本体と呼ぶ)で、第6図の従来例の
注射器保持部14の昇降板と同一機能のものに取
付けられるものとする。なお、ピストン端保持部
も同様の構成とする。22a,22b及び23
a,23bは、本体21に形設された孔から表側
へ突出し、シールドを装着した注射器の上下2箇
所をそれぞれ挟む各一対の注射器挟持部材(以下
挟持部材と呼ぶ)で、各対の挟持部材22a,2
2b及び23a,23bは、互いに対向する部分
が注射器を挟持すべく略くの字状に形成されてい
る。また、各対の挟持部材は、径の異なる注射器
に応じてその間隔を伸縮するように連動して矢印
方向にある範囲内で移動することができる。24
は本体21に固着され、下側の挟持部材23a,
23bとの間で注射器のシリンダ端の鍔を保持す
る鍔保持部、25は後で詳述する注射器の把持検
出用検出棒が突出する孔である。
各対の挟持部材には、第2図に示したように、
それぞれラツク26a,26b及び27a,27
bがねじ等の締結部品で固着されている。そし
て、対毎に上下にラツクが配置され、その上下の
ラツクはその間に配置されたギヤ28,29に両
側から噛合して互いに逆方向に移動可能であり、
その横方向への移動を複数のベアリング30,3
0がガイドするようになつている。31は本体2
1とラツクとの間にそれぞれ張設され、挟持部材
22aと22b及び23aと23bの間隔が縮ま
る方向へ付勢する引張ばねである。なお、32は
本体21に形設された孔である。
第3図aは小さい径の注射器33を、第3図b
は大きい径の注射器34(いずれもシールド付)
をそれぞれ把持した状態を示している。注射器は
矢印方向に挿脱するが、このとき、挟持部材の間
隔が縮まる方向へ付勢している引張ばね31のば
ね力に抗して挟持部材の間隔を開くようにして注
射器を押し入れ、注射器が挿入された後は引張ば
ね31によつて挟持部材の間隔が狭まり、注射器
を確実に把持する。このとき針位置33a,34
aは常に一定のところにある。
第4図は、把持装置に注射器をセツトしたかど
うかを検出する検出装置を示したものである。4
1は把持装置本体21の中央部に穿設された孔2
5から一端が突出した検出棒で、他端は移動部材
42に固着されており、注射器を把持装置に差し
込むことにより検出棒41の先端が押されて矢印
方向に移動する。43及び44は共にマイクロス
イツチであり、そのうち、第1のマイクロスイツ
チ43は、一端が移動部材42に当接したばね部
材45によりアクチユエータが押されて作動する
ようになつている。また、第2のマイクロスイツ
チ44は、移動部材42がアクチユエータを押す
ようになつている。
そこで、小径の注射器33を把持したときは移
動部材42の小さい移動で、ばね部材45を介し
て第1のマイクロスイツチ43が作動し、大径の
注射器34を把持したときは移動部材42の大き
い移動で、ばね部材45を介して第1のマイクロ
スイツチ43と、移動部材42を介して第2のマ
イクロスイツチ44が共に作動する。これによつ
て、注射器がセツトされたことが検出されると共
に、セツトされた注射器が容量の小さいものか、
大きいものかを識別することができる。
なお、第1のマイクロスイツチ43を動作させ
るのにばね部材45を用いた理由は、大径の注射
器34を挟持したときの移動部材42の大きい移
動に対して、第1のマイクロスイツチ43にかか
る圧力をばね部材45に吸収させるためである。
以上のように構成された本実施例では、セツト
する注射器の容量、すなわち、径の大小に関わら
ず、針位置が常に一定のところにあるため、その
上方に保持する放射線薬液の入つた容器を固定す
ることが可能になる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、把持し
た注射器の針位置が常に一定のところにあるよう
にしたので、放射線薬液の入つた容器を固定する
こてができ、従つて、従来必要であつた針位置検
出手段や、その検出結果に応じて容器の位置を移
動させる制御手段及び駆動手段等を全て省略する
ことが可能になり、しかも簡単な構成で実施でき
るので、コストの大幅低減を図ることができる。
また、注射器の取付け、取外し操作も簡単であ
り、さらに、注射器の把持状態の検出及びセツト
した注射器の種類識別もできるなどの効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の注射器把持部の
斜視図、第2図は、同注射器挟持部材の移動機構
の構成図、第3図は、挟持部材が注射器を挟持し
た状態を示す図、第4図は、注射器の把持検出装
置の構成図、第5図は、薬液分注の基本型を示す
図、第6図は、従来例の構成図である。 22a,22b,23a,23b……挟持部
材、26a,26b,27a,27b……ラツ
ク、28,29……ギヤ、30……ベアリング、
31……引張ばね、41……検出棒、42……移
動部材、43,44……マイクロスイツチ、45
……ばね部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器保持手段に、医療用の放射線薬液をいれ
    た容器を倒立した状態で保持させ、前記容器の
    下方から針を上向きにした注射器を上昇させて
    前記針を前記容器の口に刺し入れ、必要量の薬
    液を分注する放射線薬液分注装置の注射器把持
    装置であつて、 シールドを装着した注射器の上下2箇所をそ
    れぞれ挟む各一対の注射器挟持部材を有し、各
    対の挟持部材は、互いに対向する部分が、前記
    注射器を挟持すべく略くの字状に形成され、か
    つ径の異なる注射器に応じてその間隔を伸縮す
    る機構を備え、 前記伸縮機構は、各対の挟持部材にそれぞれ
    固着されたラツクが上下に配置され、その上下
    のラツクはその間に配置されたギヤに両側から
    噛合して互いに逆方向に移動可能であり、その
    横方向への移動をガイドするベアリングを上下
    側面に備え、かつ、前記挟持部材の間隔が縮ま
    る方向へ付勢するばねを有する ことを特徴とする放射線薬液分注装置の注射器
    把持装置。 (2) 請求項(1)記載の注射器把持装置であつて、把
    持装置にシールド付注射器を差し込むことによ
    りその注射器で検出棒の先端を押して注射器の
    把持の検出とその注射器の大小を識別する検出
    手段を備え、 前記検出手段は、前記検出棒が固着された移
    動部材と、第1のマイクロスイツチと、一端が
    前記移動部材に当接し他端が前記第1のマイク
    ロスイツチのアクチユエータを押すばね部材
    と、前記移動部材がアクチユエータを押す第2
    のマイクロスイツチとからなり、 小径の注射器を把持したときは前記移動部材
    の小さい移動で、前記ばね部材を介して第1の
    マイクロスイツチが作動し、大径の注射器を把
    持したときは前記移動部材の大きい移動で、前
    記ばね部材を介して第1のマイクロスイツチ
    と、前記移動部材を介して第2のマイクロスイ
    ツチが共に作動するようにしたことを特徴とす
    る放射線薬液分注装置の注射器把持装置。
JP12061889U 1989-10-17 1989-10-17 Expired JPH0450034Y2 (ja)

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