JPH045000Y2 - - Google Patents

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JPH045000Y2
JPH045000Y2 JP1983165161U JP16516183U JPH045000Y2 JP H045000 Y2 JPH045000 Y2 JP H045000Y2 JP 1983165161 U JP1983165161 U JP 1983165161U JP 16516183 U JP16516183 U JP 16516183U JP H045000 Y2 JPH045000 Y2 JP H045000Y2
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、油脂食品用自動塩分計の改良に関す
る。 従来からバター等の油脂食品の塩分含有量を測
定する方法としては、硝酸銀溶液滴定法による方
法および食塩濃度計による方法が知られている。
上記硝酸銀溶液滴定法による方法は、公定法に用
いられている方法であり、バター中の脂肪、カー
ド等の他の成分を所定の方法で取り除いた後の塩
溶液に、指示薬であるクロム酸カリウムを入れ、
硝酸銀溶液で滴定し、その滴定量により塩分値を
求めるものである。この方法は、労力と時間を必
要とし、その上試薬に必要な経費、廃棄処理の問
題を内蔵している。一方、上記食塩濃度計による
方法は、導電率を応用した食塩濃度計およびイオ
ン濃度を応用した食塩濃度計に分類される。これ
らの食塩濃度計でバター中の塩分を測定するに
は、試料を高温湯で溶解、希釈し、静置冷却して
脂肪が上部に分離した後の溶液を取り出し、この
溶液中に導電率測定電極あるいはナトリウムイオ
ン電極によつて該溶液の導電率あるいはナトリウ
ムイオン濃度を測定し、計器内で該導電率あるい
はナトリウムイオン濃度をその溶液中の塩分値に
換算して表示する。測定者は、この値と希釈信数
から計算によつてバター中の塩分値を求める。こ
の食塩濃度計による方法によれば、硝酸銀溶液滴
定法による方法の場合のように試薬を必要としな
いので、そのための経費や廃棄処理の問題を解消
することができるが、ほとんどの作業を手作業で
行なつているので、労力と時間の問題は未だ解消
されていない。 そこで本考案は、上記従来の塩分値測定におけ
る問題点に鑑み、簡単な操作で迅速にかつ精度の
高い塩分測定ができる油脂食品用自動塩分計を提
供することを目的とするものである。 本考案の油脂食品用自動塩分計は、油脂食品の
試料の重量を測定し、この重量を示す重量信号を
出力する重量計、前記重量が測定された試料が収
容された容器に所定量の高温希釈水を注ぐ希釈水
注入手段、前記容器内に収容された試料と希釈水
とを、第1所定時間高速で、第2所定時間低速で
攪拌する攪拌手段、この攪拌後自動的に導電率測
定電極を前記容器内の試料希釈溶液中に降下さ
せ、第3所定時間経過して、該溶液が安定した
後、該溶液の導電率を測定し、この導電率を示す
導電率信号を出力する導電率測定手段、この溶液
の導電率測定時に、該溶液の温度を検出し、この
温度を示す温度信号を出力する温度検出器、前記
各手段をコントロールする制御回路、および前記
導電率信号と、前記重量信号と、前記温度信号と
を受け、これらの信号に基づき、試料の塩分値を
計算する演算器を備えたことを特徴とするもので
ある。 以下、添付図面を参照しつつ本考案の好ましい
実施例による油脂食品用自動塩分計を説明する。 第1図は、本考案の油脂食品用塩分計を示すブ
ロツクダイヤグラムである。 第1図において、符号1はスターラを示し、こ
のスターラ1上には、電子天秤2によつて予め重
量が測定された例えば油脂食品であるバターを収
容した容器3が載置されるようになつている。上
記電子天秤2は、上記油脂食品の重量を示す重量
信号S1を出力するようになつている。 上記スターラ1の上方には、上記容器3中の油
脂食品を溶解希釈するための希釈水を収容したウ
オータバス4が設けられている。上記希釈水とし
ては蒸留水が用いられる。ウオータバス4は、該
バス中の希釈水を定温度、例えば80℃に維持する
ための温度調節器5を備えている。この温度調節
器5は、ヒータ6、温度検知器7およびコントロ
ーラ8からなり、温度検知器7によりバス4内の
希釈水の温度を監視し、この温度が上記所定温度
より下つたとき上記コントローラ8によつて上記
ヒータ6を作動させて、希釈水の温度を上記設定
温度に維持するようになつている。 上記ウオータバス4からスターラ1上の容器3
内に希釈水を導入するため管路9が設けられてい
る。この管路9には、ウオータバス4側から順に
電磁弁10、オーバーフロー型計量器11および
ピンチバルブ12が配設されている。上記電磁弁
10およびピンチバルブ12は、制御回路13に
接続されており、この制御回路13によつてその
作動が制御されるようになつている。上記計量器
11は、所定量以上の希釈水が注入されると、余
剰分をオーバーフローすることによつて、容器3
に供給すべき希釈水の量を所定量とするものであ
る。なお、上記バス4には攪拌機(図示せず)を
設けて、バス内の希釈水の温度が均一になるよう
にすることが望ましい。 スターラ1の回転に伴なつて容器3内に入れら
れてある攪拌子を回転させ、該容器内の内容物す
なわち油脂食品および高温の希釈水を攪拌して、
上記油脂食品を希釈水に分散させ、これによつて
可溶性成分である塩分を希釈水中に溶解させ、測
定試料溶液Wを形成する。 容器3の上方には、更に上記形成した測定試料
溶液Wの導電率を測定する導電率測定電極15が
配置されている。この導電率測定電極15として
は、白金黒電極を釣鐘状セル内に納めたものを使
用するのが望ましい。この導電率測定電極15
は、通常は容器3から外れた位置に配置されてお
り、測定試料溶液Wの導電率測定時に移動装置1
6によつて容器3内に移動させられ、この状態で
測定試料溶液Wの導電率を測定し、その導電率を
示す導電率信号S2を出力する。 上記測定試料溶液WすなわちNaCl溶液の導電
率−温度特性は、約1.2%/℃であるので、上記
導電率測定電極15によつて測定した測定試料溶
液Wの導電率を所定温度、例えば60℃における導
電率に温度補正する必要性がある。そこで、上記
導電率測定電極15には、温度センサ17が内蔵
されており、この温度センサ17は、例えばダイ
オードで構成され、容器3内の上記測定試料溶液
Wの温度を測定し、その温度を示す温度信号S3
を出力する。上記電子天秤2、導電率測定電極1
5および温度センサ17の出力端には、塩分値演
算回路18に接続されており、この塩分値演算回
路18は、電子天秤2から重量信号S1が、導電
率測定電極15から導電率信号S2が、そして温
度センサ17から温度信号S3がそれぞれ入力さ
れるようになつている。塩分値演算回路18は、
上記重量信号S1、導電率信号S2および温度信
号S3を受け、導電率信号S2および温度信号S
3から、上記所定温度における測定試料溶液Wの
導電率を測定し、更にこの導電率と重量信号S1
から、測定試料である油脂食品が所定重量、例え
ば4gのときの導電率を演算する。塩分値演算回
路18は、例えば次の表のバター溶液についての
例に示すような測定試料溶液Wの導電率(mS)
の油脂食品の塩分含有率(%)への換算データを
記憶しており、上記導電率をこの表に鑑して油脂
食品の塩分含有率を求めるようになつている。
【表】 上記塩分値演算回路18には、表示装置19が
接続されており、この表示装置19は、該塩分値
演算回路18が演算した油脂食品の塩分含有率
(%)を表示するようになつている。 次に以上説明した構造の油脂食品用自動塩分計
の作動を第2図のタイムチヤートを参照しつつ説
明する。 まず、予め重量を測定しておいた容器3内に適
当量の測定試料である油脂食品を入れ、この油脂
食品の重量を電子天秤2によつて計量する。この
計量が終つた油脂食品を上記容器3ごとスターラ
1上に載置し、この後制御回路13を例えば押ボ
タンスイツチ(図示せず)等により始動させる。
この制御回路13は、まず電磁弁10を開いて計
量器11への希釈水の供給を行なう。この希釈水
の供給は通常17秒程度で終了するが、15秒程度の
オーバフローを行なうため全体として32秒行な
う。制御回路13は、この後ピンチバルブ12を
開いて、計量器11から希釈水を容器3内に注入
するとともに、スターラ1を回転させることによ
つて第1次および第2次希釈攪拌を行なう。上記
希釈水を容器3内に注入することによつて、容器
3内の油脂食品を希釈水によつて溶解するととも
に、この希釈水中に油脂食品中の塩分を溶融さ
せ、希釈する。上記第1次希釈攪拌は、油脂食品
の溶解を速めるために、700rpmの高速でスター
ラ1を回転させることによつて行なわれ、25秒行
なわれる。油脂食品の溶解を速くするには回転が
速いほどよいが、容器3の大きさとの関係から上
記700rpmに設定している。 上記第1次希釈攪拌における高速での攪拌では
溶液中に気泡を大量に抱え込み、かつ深い渦状を
呈して攪拌されるので、このままの状態で導電率
測定電極15を上記溶液中に入れて測定を行なつ
たのでは、電極間に気泡が入り込み、指示値が大
幅に低下する。そこで、上記第1次希釈攪拌に続
いて、スターラ1を比較的低速、すなわち
500rpm程度で回転させて行なう第2次希釈攪拌
を行なう。この第2次希釈攪拌も約25秒行なうの
が望ましい。この第2次希釈攪拌におけるスター
ラ1の回転数を上記したように500rpmに設定し
たのは、本装置においては、上記溶液中に脂肪分
やカード分が分散している状態で測定を行なうこ
ととしているので、上記回転をあまり低速にする
と上記脂肪分やカード分が表面に浮き、残りが
NaCl溶液に近いものとなり、指示値が上昇する
からである。なお、脂肪、カード分を完全に分離
させた後にNaCl溶液の導電率を検出する方法も
検討したが、完全に分離させるには5分以上の時
間を要し、迅速な測定という目的にそぐわないた
め、本塩分計では、脂肪、カード等の夾雑物を含
んだ溶液の導電率を測定することとした。 上記第1および第2希釈攪拌の後、制御回路1
3は、移動装置16を作動させて導電率測定電極
15を容器3内の溶液W中に下降させ、更にスタ
ーラ1を低速で回転させつつ第1次安定化を行な
う。この第1安定化は、約20秒間行なわれるが、
この時間は、導電率測定電極15を溶液W中に入
れた後の導電率と該電極のセンサとしての作用が
安定するまでの時間を考慮して設定したものであ
る。 上記第1次安定化で、溶液の状態はほぼ安定し
ているが、スターラ1の低速回転による微小な気
泡の混入や、スターラ回転数の変動が測定値に及
ぼす、わずかな影響を取り除くため、スターラ1
の回転を停止させ、同一条件での測定が行なえる
ように、測定の前に第2安定化の工程を置いてい
る。2秒程度すれば、溶液中から気泡が完全に抜
けきれるので、この第2安定化の時間は5秒に設
定される。この第2安定化の後に、上記したよう
に導電率測定電極15によつて溶液Wの導電率を
測定し、この導電率に基づいて油脂食品の塩分含
有率を塩分値演算回路18において演算し、この
塩分値含有率を表示装置19に表示して測定を終
了する。上記測定の後、制御回路13は移動装置
16を作動させて導電率測定電極15を洗浄槽
(図示せず)に移動させて洗浄を行い、この洗浄
後、次の測定のために、電極を最初の位置へ戻し
て一工程が終了する。 本考案の油脂食品用自動塩分計においては、上
記したようにほぼタイマに設定されたタイムスケ
ジユールで油脂食品の塩分直を測定するため、簡
単な操作で迅速にかつ精度の高い塩分測定ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例による油脂食品用塩
分計を示す概略図、第2図は、上記塩分計の作用
を説明するためのタイムチャートである。 W……測定試料溶液、1……スターラ、2……
電子天秤、3……容器、11……計量器、13…
…制御回路、15……導電率測定電極、18……
塩分値演算回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油脂食品の試料の重量を測定し、この重量を示
    す重量信号を出力する重量計、前記重量が測定さ
    れた試料が収容された容器に所定量の高温希釈水
    を注ぐ希釈水注入手段、前記容器内に収容された
    試料と希釈水とを、第1所定時間高速で、第2所
    定時間低速で攪拌する攪拌手段、この攪拌後自動
    的に導電率測定電極を前記容器内の試料希釈溶液
    中に降下させ、低速での攪拌を継続しながら第3
    所定時間経過して、該溶液が安定した後、該溶液
    の導電率を測定し、この導電率を示す導電率信号
    を出力する導電率測定手段、この溶液の導電率測
    定時に、該溶液の温度を検出し、この温度を示す
    温度信号を出力する温度検出器、前記各手段をコ
    ントロールする制御回路、および前記導電率信号
    と、前記重量信号と、前記温度信号とを受け、こ
    れらの信号に基づき、試料の塩分値を計算する演
    算器を備えた油脂色品用自動塩分計。
JP16516183U 1983-10-25 1983-10-25 油脂食品用自動塩分計 Granted JPS6072560U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57172240A (en) * 1981-04-16 1982-10-23 Asahi Kagaku Kogyo Kk Analytical apparatus of acid solution

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