JPH0449771B2 - - Google Patents
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- JPH0449771B2 JPH0449771B2 JP27140884A JP27140884A JPH0449771B2 JP H0449771 B2 JPH0449771 B2 JP H0449771B2 JP 27140884 A JP27140884 A JP 27140884A JP 27140884 A JP27140884 A JP 27140884A JP H0449771 B2 JPH0449771 B2 JP H0449771B2
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- electrolyte
- electrolytic capacitor
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- capacitor
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はアルミニウム電解コンデンサ用駆動用
電解液の改良に関するもので、特に電解コンデン
サの寿命特性を改善する電解液に関するものであ
る。 従来の技術 一般にアルミニウム電解コンデンサでは、陽極
箔と陰極箔の間に電解紙などのセパレータを介在
させて素子を構成し、該セパレータにエチレング
リコールなどの多価アルコール類に、アジピン酸
アンモニウムなどを添加してなる電解液が含浸さ
れている。 発明が解決しようとする問題点 上述の従来の電解液を用いた電解コンデンサを
長期間使用していると、上記駆動用電解液中のア
ジピン酸アンモニウムがアミド化を起こしてアジ
ポアミドが生成し、副生産物として水が生じる。
そのためこの反応から生じた局在化した水と、陽
極箔と陰極箔の間でアルミニウムの水和反応が起
こり、それによる特性の劣化が起こり、寿命が短
くなる欠点があつた。 特に近年のように電解コンデンサの小形化と高
温度領域への使用範囲の拡大および長寿命化の要
求の中でますます上述の欠点が問題となつてく
る。 問題点を解決するための手段 本発明はこの目的を達成するためにエチレング
リコール、プロピレングリコールなどの多価アル
コール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒と
し、アジピン酸アンモニウムと他のモノカルボン
酸、またはこれらの塩類の1種または2種以上を
溶質とした電解液において、0.1〜10.0wt%のア
ジポアミドを添加したことを特徴とする電解コン
デンサの駆動用電解液である。 作 用 アジピン酸アンモニウムまたはアジピン酸イオ
ンとアンモニウムイオンの共存する溶液中におい
ては、高温度中でアジピン酸アンモニウムがアミ
ド化を起こし、アジポアミドと水が生成する。 この反応式を下に示す。 H4NOOC(CH2)4COONH4H2NOC(CH2)4CONH2+2H2O 上記反応は高温例でより活性になり短時間に進
行する。 電解コンデンサの高温度での使用または長時間
の使用で電解液中でも上述の反応が進行し、陽極
箔および陰極箔の近傍での反応により、局在化し
た水によつて両極箔と水和反応が起こり、結果と
して特性の劣化を生じる。 上述の反応は平衡反応であるため、電解液中に
アジポアミド0.1〜10.0wt%の範囲内で存在せし
めることにより、上述の反応を極端に少なくする
ことができ、両極箔の水和を必要最小限にとどめ
電解コンデンサの寿命特性を改善するものであ
る。 なお、アジポアミドの添加量が0.1wt%未満で
は水和反応抑制の効果は現れず、10wt%を越え
ると高温負荷試験において容量減少が大きくtanδ
も大きくなる。 実施例 本発明に係るアルミニウム電解コンデンサの駆
動用電解液の組成を表に示す。
電解液の改良に関するもので、特に電解コンデン
サの寿命特性を改善する電解液に関するものであ
る。 従来の技術 一般にアルミニウム電解コンデンサでは、陽極
箔と陰極箔の間に電解紙などのセパレータを介在
させて素子を構成し、該セパレータにエチレング
リコールなどの多価アルコール類に、アジピン酸
アンモニウムなどを添加してなる電解液が含浸さ
れている。 発明が解決しようとする問題点 上述の従来の電解液を用いた電解コンデンサを
長期間使用していると、上記駆動用電解液中のア
ジピン酸アンモニウムがアミド化を起こしてアジ
ポアミドが生成し、副生産物として水が生じる。
そのためこの反応から生じた局在化した水と、陽
極箔と陰極箔の間でアルミニウムの水和反応が起
こり、それによる特性の劣化が起こり、寿命が短
くなる欠点があつた。 特に近年のように電解コンデンサの小形化と高
温度領域への使用範囲の拡大および長寿命化の要
求の中でますます上述の欠点が問題となつてく
る。 問題点を解決するための手段 本発明はこの目的を達成するためにエチレング
リコール、プロピレングリコールなどの多価アル
コール類あるいはさらに水を加えたものを溶媒と
し、アジピン酸アンモニウムと他のモノカルボン
酸、またはこれらの塩類の1種または2種以上を
溶質とした電解液において、0.1〜10.0wt%のア
ジポアミドを添加したことを特徴とする電解コン
デンサの駆動用電解液である。 作 用 アジピン酸アンモニウムまたはアジピン酸イオ
ンとアンモニウムイオンの共存する溶液中におい
ては、高温度中でアジピン酸アンモニウムがアミ
ド化を起こし、アジポアミドと水が生成する。 この反応式を下に示す。 H4NOOC(CH2)4COONH4H2NOC(CH2)4CONH2+2H2O 上記反応は高温例でより活性になり短時間に進
行する。 電解コンデンサの高温度での使用または長時間
の使用で電解液中でも上述の反応が進行し、陽極
箔および陰極箔の近傍での反応により、局在化し
た水によつて両極箔と水和反応が起こり、結果と
して特性の劣化を生じる。 上述の反応は平衡反応であるため、電解液中に
アジポアミド0.1〜10.0wt%の範囲内で存在せし
めることにより、上述の反応を極端に少なくする
ことができ、両極箔の水和を必要最小限にとどめ
電解コンデンサの寿命特性を改善するものであ
る。 なお、アジポアミドの添加量が0.1wt%未満で
は水和反応抑制の効果は現れず、10wt%を越え
ると高温負荷試験において容量減少が大きくtanδ
も大きくなる。 実施例 本発明に係るアルミニウム電解コンデンサの駆
動用電解液の組成を表に示す。
【表】
表中電解液の試料番号3は本発明の電解液、
1、2は比較のための電解液を示す。 表に示した組成からなるアルミニウム電解コン
デンサの駆動用電解液を使用してコンデンサ素子
に含浸し、該素子をケースに密封して定格
16WV、4700μF(ケースサイズ16φ×3mmL)の
アルミニウム電解コンデンサを各10ケ試作し、
105℃の周囲温度で定格電圧を連続印加した時の
特性を第1図〜第3図に示す。第1図は印加時間
と防爆弁作動との関係、第2図は印加時間と静電
容量変化率との関係、第3図は印加時間とtanδの
関係をそれぞれ示す。 定格電圧を1000時間印加後の各試料を分解した
が、記号A,Bの電解コンデンサは両極箔の水和
現象が顕著であり、水和反応により内部圧力が上
昇して防爆弁が作動したものである。記号Cの電
解コンデンサは箔の水和反応は見られなかつた。 発明の効果 以上詳述した通り本発明のアルミニウム電解コ
ンデンサの駆動用電解液は、アルミニウム電解コ
ンデンサの105℃における高温負荷試験において、
極めて安定した特性を維持し、信頼性の高いコン
デンサが得られ、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
1、2は比較のための電解液を示す。 表に示した組成からなるアルミニウム電解コン
デンサの駆動用電解液を使用してコンデンサ素子
に含浸し、該素子をケースに密封して定格
16WV、4700μF(ケースサイズ16φ×3mmL)の
アルミニウム電解コンデンサを各10ケ試作し、
105℃の周囲温度で定格電圧を連続印加した時の
特性を第1図〜第3図に示す。第1図は印加時間
と防爆弁作動との関係、第2図は印加時間と静電
容量変化率との関係、第3図は印加時間とtanδの
関係をそれぞれ示す。 定格電圧を1000時間印加後の各試料を分解した
が、記号A,Bの電解コンデンサは両極箔の水和
現象が顕著であり、水和反応により内部圧力が上
昇して防爆弁が作動したものである。記号Cの電
解コンデンサは箔の水和反応は見られなかつた。 発明の効果 以上詳述した通り本発明のアルミニウム電解コ
ンデンサの駆動用電解液は、アルミニウム電解コ
ンデンサの105℃における高温負荷試験において、
極めて安定した特性を維持し、信頼性の高いコン
デンサが得られ、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
第1図はアルミニウム電解コンデンサの印加時
間−防爆弁作動特性図、第2図は同コンデンサの
印加時間−静電容量変化率特性図、第3図は同コ
ンデンサの印加時間−tanδ特性図である。 A,B:比較のための試料、C:本発明に係る
試料。
間−防爆弁作動特性図、第2図は同コンデンサの
印加時間−静電容量変化率特性図、第3図は同コ
ンデンサの印加時間−tanδ特性図である。 A,B:比較のための試料、C:本発明に係る
試料。
Claims (1)
- 1 エチレングリコール、プロピレングリコール
などの多価アルコール類あるいはさらに水を加え
たものを溶媒とし、アジピン酸アンモニウムと他
のモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはこれら
の塩類の1種または2種以上を溶質とした電解液
において、0.1〜10.0wt%のアジポアミドを添加
したことを特徴とするアルミニウム電解コンデン
サの駆動用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27140884A JPS61148812A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27140884A JPS61148812A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61148812A JPS61148812A (ja) | 1986-07-07 |
JPH0449771B2 true JPH0449771B2 (ja) | 1992-08-12 |
Family
ID=17499632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27140884A Granted JPS61148812A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61148812A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141620A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 三洋化成工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ |
-
1984
- 1984-12-21 JP JP27140884A patent/JPS61148812A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014141620A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-18 | 三洋化成工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ |
CN105190809A (zh) * | 2013-03-12 | 2015-12-23 | 三洋化成工业株式会社 | 铝电解电容器用电解液及使用其的铝电解电容器 |
JPWO2014141620A1 (ja) * | 2013-03-12 | 2017-02-16 | 三洋化成工業株式会社 | アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ |
CN105190809B (zh) * | 2013-03-12 | 2017-12-12 | 三洋化成工业株式会社 | 铝电解电容器用电解液及使用其的铝电解电容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61148812A (ja) | 1986-07-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |