JPH0449104Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は電子レンジなどの電気機器を段ボール
箱体に包装するときに使用する包装用コーナ保護
部材に関する。

「従来の技術」 電気機器を箱体に包装する場合、箱体内での電
気機器の自由移動を防止すると共に、外部からの
衝撃より電気機器を保護するために、箱体と電気
機器との隙間には発泡樹脂製保護部材が入れられ
る。そして前記保護部材で電気機器の電源コード
及び電源プラグを箱体内に収納固定する技術が、
特開昭60−123365号公報に示されている。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、束ねた電源コードのみが挿入
可能な大きさの貫通孔を電気機器の上部角隅部に
嵌着させる保護部材に形成し、束ねた電源コード
を電源プラグを上にして前記貫通孔に挿入するこ
とにより、束ねた電源コードを縦にして電気機器
と箱体側面との間に収納支持すると共に、電源コ
ードの電源プラグを縦にして前記保護部材と箱体
上面との間に収納支持していたから、電気機器と
箱体側面との間に電源コードの収納空間を、また
保護部材と箱体上面との間に電源プラグの収納空
間を形成する必要があり、包装体の横巾及び高さ
が大きくなる問題があつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、電気機器の角隅部に発泡樹
脂製コーナ保護部材本体を嵌着させて箱体内部に
包装する構造において、前記電気機器に一端側を
一端連結する電源コードの他端側に設けた電源プ
ラグを水平に収納する貫通孔を、電気機器の上部
角隅部に嵌着させる前記コーナ保護部材本体に形
成すると共に、前記電源コードを水平に収納する
有底の溝を前記貫通孔に連通させて前記コーナ保
護部材本体に形成し、少なくとも前記貫通孔は電
気機器の上面部に形成し、貫通孔の底面を電気機
器の上面で閉塞したものである。

「作用」 従つて本考案によれば、電気機器の上部角隅部
に嵌着させる前記コーナ保護部材本体内に貫通孔
及び溝を介して電源プラグ及び電源コードを横に
して埋設させ、これら電源プラグ及び電源コード
を電気機器の上方で収納支持するから、従来の如
き電気機器と箱体側面との間に電源コードの収納
空間を、またコーナ保護部材本体と箱体上面との
間に電源プラグの収納空間を特別形成する必要が
なく、包装体の横巾及び高さが大きくなるのを防
止し得、しかも底面を電気機器上面で閉塞する貫
通孔に電源プラグを収納するから、電源プラグと
略同じ厚みのコーナ保護部材本体で充分にこの電
源プラグ及び電源コードを収納支持し得、また前
記貫通孔に有底の溝を連通させるから、電源コー
ドを折曲げることなく貫通孔に電源プラグを収納
支持し得、電源コードの折曲がりによる導電性の
低下を防止し得るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は包装状態の説明図、第２図は要部の
平面図、第３図は同断面図であり、電子レンジな
どの電気機器１の角隅部に発泡樹脂製コーナ保護
部材本体２を嵌着させ、それらを段ボール製箱体
３内部に入れて包装するもので、電気機器１の上
部に嵌着させる前記コーナ保護部材本体２に電源
プラグ４収納用の貫通孔５を上下方向に貫通形成
すると共に、上面側を開口した有底の電源コード
６収納用の溝７を前記収納孔５に連通させ、また
少なくとも前記貫通孔５を電気機器１の上面部に
形成し、貫通孔５の底面を電気機器１の上面で閉
塞し、電気機器１を包装時に前記貫通孔５及び溝
７を介して前記コーナ保護部材本体２内に電源プ
ラグ４及び電源コード６を埋設させるように構成
している。

本考案は上記の如く構成するもので、段ボール
製箱体３内部に電気機器１を内設させ、その電気
機器１の角隅部にコーナ保護部材本体２を嵌着
し、その本体２により電気機器１と箱体３との隙
間を埋めると共に、前記貫通孔５の底面側開口を
電気機器１の上面で閉塞し、電気機器１に一端側
を接続している電源コード６を有底の溝７に、ま
たそのコード６先端の電源プラグ４を貫通孔５に
収納支持させ、そして箱体３を密閉することによ
り箱体３の蓋で貫通孔５の上面側開口と溝７の上
面側開口を閉塞するもので、平面視で電源プラグ
４より若干大きくこれに相似した形状に前記貫通
孔５を形成し、また平面視で筋状に前記溝７を形
成しているから、電気機器１上面と箱体３上面と
で上下開口を閉塞された貫通孔５とその貫通孔５
に連通する溝７で、一定位置で一定水平方向に電
源プラグ４及び電源コード６が保持されるもので
ある。

「考案の効果」 以上実施例からも明らかなように本考案は、電
気機器１の角隅部に発泡樹脂製コーナ保護部材本
体２を嵌着させて箱体３内部に包装する構造にお
いて、前記電気機器１に一端側を一体連結する電
源コード６の他端側に設けた電源プラグ４を水平
に収納する貫通孔５を、電気機器１の上部角隅部
に嵌着させる前記コーナ保護部材本体２に形成す
ると共に、前記電源コード６を水平に収納する有
底の溝７を前記貫通孔５に連通させて前記コーナ
保護部材本体２に形成し、少なくとも前記貫通孔
５は電気機器１の上面部に形成し、貫通孔５の底
面を電気機器１の上面で閉塞したもので、電気機
器１の上部角隅部に嵌着させる前記コーナ保護部
材本体２内に貫通孔５及び溝７を介して電源プラ
グ４及び電源コード６を横にして埋設させ、これ
ら電源プラグ４及び電源コード６を電気機器１の
上方で収納支持するから、従来の如き電気機器１
と箱体３側面との間に電源コード６の収納空間
を、またコーナ保護部材本体２と箱体３上面との
間に電源プラグ４の収納空間を特別形成する必要
がなく、包装体の横巾及び高さが大きくなるのを
防止し得、しかも底面を電気機器１上面で閉塞す
る貫通孔５に電源プラグ４を収納するから、電源
プラグ４と略同じ厚みのコーナ保護部材本体２で
充分にこの電源プラグ４及び電源コード６を収納
支持し得、また前記貫通孔５に有底の溝７を連通
させるから、電源コード６を折曲げることなく貫
通孔５に電源プラグ４を収納支持し得、電源コー
ド６の折曲がりによる導電性の低下を防止でき、
従来に比べて電気機器１と共に、この電源プラグ
４及び電源コード６を適正に箱体３に収納包装で
きる顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す包装状態の説
明図、第２図は要部の平面図、第３図は前図のＡ
−Ａ線視断面図である。 １……電気機器、２……コーナ保護部材本体、
３……箱体、４……電源プラグ、５……貫通孔、
６……電源コード、７……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気機器１の角隅部に発泡樹脂製コーナ保護部
   材本体２を嵌着させて箱体３内部に包装する構造
   において、前記電気機器１に一端側を一体連結す
   る電源コード６の他端側に設けた電源プラグ４を
   水平に収納する貫通孔５を、電気機器１の上部角
   隅部に嵌着させる前記コーナ保護部材本体２に形
   成すると共に、前記電源コード６を水平に収納す
   る有底の溝７を前記貫通孔５に連通させて前記コ
   ーナ保護部材本体２に形成し、少なくとも前記貫
   通孔５は電気機器１の上面部に形成し、貫通孔５
   の底面を電気機器１の上面で閉塞したことを特徴
   とする包装用コーナ保護部材。