JPH0134333Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、変圧器などの電気機器とブツシン
グとの接続をする電気機器の接続装置に関する。
従来、この種のリード線の絶縁保持構造として
は、第１図に示すようにリード線４はブツシング
３の内部端子３１と変圧器本体２の上部に設けら
れたリードサポート５のみで絶縁支持されてい
た。このため、リード線接続後に振動などにより
多少のたるみが生じてリード線１２が、近持する
他相のリード線と極端に近づいたりあるいは、ブ
ツシング箱１１の接地部に接触するなどの欠点が
あつた。

本考案はこのような欠点を改良するためになさ
れたもので、リード線に絶縁物の絶縁保持具を挿
通することにより、リード線にたるみが生じても
確実に絶縁保持ができるようにしたものである。

以下、本考案の一実施例を図について説明す
る。第２図は本考案の一実施例を示す変圧器のリ
ード線の接続構造を示す断面図である。図におい
て、１は変圧器２を収納する変圧器タンク、３は
変圧器２との外部接続のためのブツシングで、変
圧器タンク１の上部に設けられたブツシング箱１
１の側部に横向きに取付けられている。４は変圧
器本体２とブツシング３の内部端子３１との間を
接続されるリード線、５はリード線４を絶縁保持
する絶縁物などで作られたリードサポートで、変
圧器本体２の上部に設けられている。６は注型樹
脂などの絶縁物で作られた絶縁保持具で、リード
線４に挿通され移動しないように固着されてい
る。

第３図はこの絶縁保持具６をリード線４に挿通
した状態を示す拡大斜視図で、第３図ａは円筒形
状の場合、ｂはサイコロ状の６面体状とした場合
で、第２図の場合は３個をリード線に挿通したも
のを示しているが別に個数は何個用いてもよく、
要はリード線の最低位置かまたは最大たわみ箇所
に挿通固着すればよい。

本考案によれば、リード線に弛みが生じたとし
ても、リード線が容器に接触する前に、絶縁保持
具の外表面が容器に接触するので、リード線は容
器に所定の距離以上近接することはない。また、
絶縁保持具はリード線に挿通されるだけで、容器
の取り付ける必要がないので、取り付けが簡単で
あるとともに、構成も簡単である。さらに、この
考案のものを適用することによりリード線とブツ
シング内部端子との接続を変圧器タンクの外で行
なつて、再びタンク内におし込むことも可能とな
り、従来必要であつたブツシングリード線接続用
のマンホール１２が、省略できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の変圧器のリード線の接続構造を
示す断面図、第２図は本考案の一実施例を示す同
じく変圧器の断面図、第３図は本考案の絶縁保持
具の挿通状態を示す拡大斜視図である。なお、図
中同一符号は同一または相当部分を示す。 図において、１……変圧器タンク、２……変圧
器、３……ブツシング、４……リード線、６……
絶縁保持具、３１……内部端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器に収納された電気機器と前記容器内に臨む
   ように取り付けられたブツシングの内部端子とを
   接続するリード線と、このリード線を挿通させ、
   前記リード線の弛み時に前記容器に当接すること
   により、前記リード線が前記容器に所定の距離以
   上近接するのを防止する絶縁保持具とを備えたこ
   とを特徴とする電気機器の接続装置。