JPH0448177Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0448177Y2 JPH0448177Y2 JP11621489U JP11621489U JPH0448177Y2 JP H0448177 Y2 JPH0448177 Y2 JP H0448177Y2 JP 11621489 U JP11621489 U JP 11621489U JP 11621489 U JP11621489 U JP 11621489U JP H0448177 Y2 JPH0448177 Y2 JP H0448177Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arch bar
- bar
- fixture
- shaped
- orthodontic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000977 initiatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、歯科矯正治療において用いられる、
アーチバー・パラタルバー・ホールデイングアー
チ・バイトプレート等の矯正部材を固定する装置
に関するものである。
アーチバー・パラタルバー・ホールデイングアー
チ・バイトプレート等の矯正部材を固定する装置
に関するものである。
(従来の技術)
従来のアーチバー1は、第2図に示す如く、歯
列を矯正するために、曲げやループ状のバネ部を
折曲形成して、それらの作用を歯Tに与えること
により、異常な位置にある歯Tを正常な位置に誘
導するものである。
列を矯正するために、曲げやループ状のバネ部を
折曲形成して、それらの作用を歯Tに与えること
により、異常な位置にある歯Tを正常な位置に誘
導するものである。
そこで、従来にあつては、これらの反作用をす
べて固定源である大臼歯T1に受け持たせるため
に、第3図に示す如く、大臼歯T1に巻き付けた
帯環2(ステンレスの薄い板を管状にしたもの)
に、二叉状の固定管3,3をロウ着する一方、ア
ーチバー1の端部に二叉状の棒部4,4をロウ着
して、該二叉状の棒部4,4を上記帯環2の対応
する固定管3内に嵌入し、且つアーチバー1の最
先端側の小径部1aを折り曲げることにより、ア
ーチバー1の端部を固定していた。
べて固定源である大臼歯T1に受け持たせるため
に、第3図に示す如く、大臼歯T1に巻き付けた
帯環2(ステンレスの薄い板を管状にしたもの)
に、二叉状の固定管3,3をロウ着する一方、ア
ーチバー1の端部に二叉状の棒部4,4をロウ着
して、該二叉状の棒部4,4を上記帯環2の対応
する固定管3内に嵌入し、且つアーチバー1の最
先端側の小径部1aを折り曲げることにより、ア
ーチバー1の端部を固定していた。
そして、この固定されたアーチバー1は、矯正
治療の進展に伴い、微妙な調整を施す必要がある
ので、その都度、アーチバー1を取り外して、歯
Tの移動により生じた当初のアーチバー1の作用
活性範囲を補正して、再度、第2図に示す状態に
装着されることとなる。
治療の進展に伴い、微妙な調整を施す必要がある
ので、その都度、アーチバー1を取り外して、歯
Tの移動により生じた当初のアーチバー1の作用
活性範囲を補正して、再度、第2図に示す状態に
装着されることとなる。
(考案が解決しようとする課題)
然し乍ら、このアーチバー1の固定状態におい
ては、帯環2側に設けられる二叉状の固定管3,
3と、アーチバー1側に設けられる二叉状の棒部
4,4の嵌入状態により、アーチバー1の遠近心
方向に対する移動については、かなり確実に拘束
することが可能となるが、歯Tの上下方向に対す
る移動の拘束は、アーチバー1の最端小径部1a
を単に曲げるだけであるから、上下方向に対する
拘束状態が不安定となつてガタつき、大臼歯T1
に確実に固定することができなかつた。
ては、帯環2側に設けられる二叉状の固定管3,
3と、アーチバー1側に設けられる二叉状の棒部
4,4の嵌入状態により、アーチバー1の遠近心
方向に対する移動については、かなり確実に拘束
することが可能となるが、歯Tの上下方向に対す
る移動の拘束は、アーチバー1の最端小径部1a
を単に曲げるだけであるから、上下方向に対する
拘束状態が不安定となつてガタつき、大臼歯T1
に確実に固定することができなかつた。
この為、例えば前歯側で作用させるときは、特
に大きなモーメントが掛るため、より確実安定し
た固定が望まれているにも拘らず、斯る要請にも
十分に応えることができなかつた。
に大きなモーメントが掛るため、より確実安定し
た固定が望まれているにも拘らず、斯る要請にも
十分に応えることができなかつた。
又、アーチバー1は、矯正治療の進展に伴う調
整のため、固定管3から脱着されるものである
が、その都度、アーチバー1の最端小径部1aを
伸ばしたり曲げたりすることは、操作が頗る大変
となると共に、調整のために脱着を重ねることに
よつて、固定機能が低下する恐れもあつた。
整のため、固定管3から脱着されるものである
が、その都度、アーチバー1の最端小径部1aを
伸ばしたり曲げたりすることは、操作が頗る大変
となると共に、調整のために脱着を重ねることに
よつて、固定機能が低下する恐れもあつた。
(課題を解決するための手段)
本考案は、歯に矯正力を与える矯正部材の端部
を、歯側に設けられた固定具を介して固定する固
定装置を前提として、矯正部材の端部をコ字形状
となして、該端部のコ字形状開口側に弾性を有す
るロツクバーを固設し、固定具側に、矯正部材の
コ字形状端部を嵌入する2個の孔部を形成すると
共に、該2個の孔部間に傾斜溝部を形成する構成
の固定装置を提供することにより、上記従来の問
題点を有効に解決せんとするものである。
を、歯側に設けられた固定具を介して固定する固
定装置を前提として、矯正部材の端部をコ字形状
となして、該端部のコ字形状開口側に弾性を有す
るロツクバーを固設し、固定具側に、矯正部材の
コ字形状端部を嵌入する2個の孔部を形成すると
共に、該2個の孔部間に傾斜溝部を形成する構成
の固定装置を提供することにより、上記従来の問
題点を有効に解決せんとするものである。
(作用)
アーチバー等の矯正部材の端部を、大臼歯側に
固定具を介して固定する場合には、弾性を有する
ロツクバーをはね上げながら、矯正部材のコ字形
状の端部を、固定具側の2個の孔部内に夫々嵌入
し、ロツクバーのはね上げを解除すると、ロツク
バーが原形に復帰して、コ字形状端部の連結部と
共働して、固定具の上下端面を挾持するので、こ
れにより、矯正部材の端部は、歯の遠近心方向に
対しても、歯の上下方向に対しても、その移動が
確実に拘束されて、安定強固に固定されることと
なる。
固定具を介して固定する場合には、弾性を有する
ロツクバーをはね上げながら、矯正部材のコ字形
状の端部を、固定具側の2個の孔部内に夫々嵌入
し、ロツクバーのはね上げを解除すると、ロツク
バーが原形に復帰して、コ字形状端部の連結部と
共働して、固定具の上下端面を挾持するので、こ
れにより、矯正部材の端部は、歯の遠近心方向に
対しても、歯の上下方向に対しても、その移動が
確実に拘束されて、安定強固に固定されることと
なる。
又、調整のために矯正部材を取り外すときは、
固定具の傾斜溝部内に先端を細くしたレバー類を
挿入して、ロツクバーの下部に押し当てて、傾斜
溝部の中央部を挺の支点として舌側方向に押し上
げれば、ロツクバーによるロツクが簡単に解除さ
れて、アーチバーを取り外すことが可能となる。
固定具の傾斜溝部内に先端を細くしたレバー類を
挿入して、ロツクバーの下部に押し当てて、傾斜
溝部の中央部を挺の支点として舌側方向に押し上
げれば、ロツクバーによるロツクが簡単に解除さ
れて、アーチバーを取り外すことが可能となる。
(実施例)
本考案の固定構造を図に基づいて説明する。
第1図は、矯正部材の一つであるアーチバーと
固定具を示す要部斜視図であり、10はアーチバ
ー、20は固定具である。
固定具を示す要部斜視図であり、10はアーチバ
ー、20は固定具である。
アーチバー10の両端部11はコ字状に折曲さ
れて、このコ字形状の開口側に、はね上げること
が可能となる状態をもつて、弾性を有する直線状
のロツクバー13の基部を溶接で固設している。
れて、このコ字形状の開口側に、はね上げること
が可能となる状態をもつて、弾性を有する直線状
のロツクバー13の基部を溶接で固設している。
固定具20は、一端部側に上記アーチバー10
の端部11のコ字形状の外側直線部12aを嵌入
する管状の孔部21を形成し、他端部側にコ字形
状の内側直線部12bを嵌入する切欠き状の孔部
22を形成すると共に、該切欠き状孔部22と管
状孔部21間に、レバー類の先端を差し込む傾斜
溝部23を形成する。この傾斜溝部23は中央部
が高く、上下端縁に向かうに従つて順に低くなつ
ている。
の端部11のコ字形状の外側直線部12aを嵌入
する管状の孔部21を形成し、他端部側にコ字形
状の内側直線部12bを嵌入する切欠き状の孔部
22を形成すると共に、該切欠き状孔部22と管
状孔部21間に、レバー類の先端を差し込む傾斜
溝部23を形成する。この傾斜溝部23は中央部
が高く、上下端縁に向かうに従つて順に低くなつ
ている。
又、固定具20の両端縁には、帯環に溶接する
ためのフランジ24,24が一体に形成されてい
ると共に、上記固定具20の管状孔部21と切欠
き状孔部22は、アーチバー10の線径に合致し
た径となつている。
ためのフランジ24,24が一体に形成されてい
ると共に、上記固定具20の管状孔部21と切欠
き状孔部22は、アーチバー10の線径に合致し
た径となつている。
そして、アーチバー10の両端部11を、大臼
歯の帯環にロウ着された固定具20を介して固定
する場合には、上記弾性を有するロツクバー13
をはね上げながら、コ字形状端部11の外側直線
部12aを管状孔部21内に嵌入し、内側直線部
12bを切欠き状孔部22内に嵌入して、ロツク
バー13のはね上げを解除すると、ロツクバー1
3がその弾性により原形に復帰して、コ字形状端
部11の連結部12cと共働して、固定具20の
上下端面を弾性的に挾持するので、これにより、
アーチバー10の端部11は、歯の遠近心方向に
対しても、歯の上下方向に対しても、その移動が
確実に拘束されて、常に安定強固に固定されるこ
ととなる。
歯の帯環にロウ着された固定具20を介して固定
する場合には、上記弾性を有するロツクバー13
をはね上げながら、コ字形状端部11の外側直線
部12aを管状孔部21内に嵌入し、内側直線部
12bを切欠き状孔部22内に嵌入して、ロツク
バー13のはね上げを解除すると、ロツクバー1
3がその弾性により原形に復帰して、コ字形状端
部11の連結部12cと共働して、固定具20の
上下端面を弾性的に挾持するので、これにより、
アーチバー10の端部11は、歯の遠近心方向に
対しても、歯の上下方向に対しても、その移動が
確実に拘束されて、常に安定強固に固定されるこ
ととなる。
又、調整のためにアーチバー10を取り外すと
きは、固定具20の傾斜溝部23内に先端を細く
したレバー類を挿入して、ロツクバー13の下部
に押し当てて、傾斜溝部23の中央部を挺の支点
として下側方向に押し上げれば、ロツクバー13
のロツクが簡単に解除されるので、後は、アーチ
バー10のコ字形状端部11を2個の孔部21,
22から引き抜くだけで、アーチバー10を素早
く取り外すことが可能となる。
きは、固定具20の傾斜溝部23内に先端を細く
したレバー類を挿入して、ロツクバー13の下部
に押し当てて、傾斜溝部23の中央部を挺の支点
として下側方向に押し上げれば、ロツクバー13
のロツクが簡単に解除されるので、後は、アーチ
バー10のコ字形状端部11を2個の孔部21,
22から引き抜くだけで、アーチバー10を素早
く取り外すことが可能となる。
尚、固定具20は、通常、管状孔部21を遠心
側(中央から遠くなる方向をいう)に位置させ、
切欠き状孔部22は近心側に位置させた状態で、
帯環にロウ着されるものであるが、本固定具20
は、上記の構成となつているので、上下を逆にす
るだけで、左右の大臼歯に対して共用できるもの
である。
側(中央から遠くなる方向をいう)に位置させ、
切欠き状孔部22は近心側に位置させた状態で、
帯環にロウ着されるものであるが、本固定具20
は、上記の構成となつているので、上下を逆にす
るだけで、左右の大臼歯に対して共用できるもの
である。
(考案の効果)
本考案の固定装置は、以上の構成の採用によ
り、アーチバー等の矯正部材を簡単に脱着するこ
とが可能となるばかりか、その固定状態にあつて
も、歯の遠近心方向に対しても、歯の上下方向に
対しても、その移動が確実に拘束されて、矯正部
材の端部を常に安定強固に固定できることとなつ
た。
り、アーチバー等の矯正部材を簡単に脱着するこ
とが可能となるばかりか、その固定状態にあつて
も、歯の遠近心方向に対しても、歯の上下方向に
対しても、その移動が確実に拘束されて、矯正部
材の端部を常に安定強固に固定できることとなつ
た。
第1図は本考案のアーチバーと固定具を示す分
解斜視図、第2図はアーチバーの使用例を示す説
明図、第3図は従来のアーチバーの固定装置を示
す要部分解斜視図。 10……アーチバー(矯正部材)、11……コ
字形状の端部、13……ロツクバー、20……固
定具、21……管状孔部、22……切欠き状孔
部、23……傾斜溝部。
解斜視図、第2図はアーチバーの使用例を示す説
明図、第3図は従来のアーチバーの固定装置を示
す要部分解斜視図。 10……アーチバー(矯正部材)、11……コ
字形状の端部、13……ロツクバー、20……固
定具、21……管状孔部、22……切欠き状孔
部、23……傾斜溝部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 歯に矯正力を与える矯正部材の端部を、歯側に
設けられた固定具を介して固定する固定装置であ
つて、 上記矯正部材の端部をコ字形状をなして、該端
部のコ字形状開口側に弾性を有するロツクバーを
固設し、固定具側に、上記矯正部材のコ字形状端
部を嵌入する2個の孔部を形成すると共に、該2
個の孔部間に傾斜溝部を形成したことを特徴とす
る矯正部材の固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11621489U JPH0448177Y2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11621489U JPH0448177Y2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0354620U JPH0354620U (ja) | 1991-05-27 |
JPH0448177Y2 true JPH0448177Y2 (ja) | 1992-11-13 |
Family
ID=31664510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11621489U Expired JPH0448177Y2 (ja) | 1989-10-04 | 1989-10-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0448177Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997024076A1 (fr) * | 1995-12-27 | 1997-07-10 | Shofu Inc. | Dispositif de verrouillage destine a un appareillage orthodontique |
-
1989
- 1989-10-04 JP JP11621489U patent/JPH0448177Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997024076A1 (fr) * | 1995-12-27 | 1997-07-10 | Shofu Inc. | Dispositif de verrouillage destine a un appareillage orthodontique |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0354620U (ja) | 1991-05-27 |
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