JPH044807B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明はアンダーカーペツト配線システムの
施工に際して用いるタイルカーペツト切込方法お
よび切込治具に関するものである。

〔背景技術〕

アンダーカーペツト配線システムは、第１図お
よび第２図に示すように、フラツトケーブル１を
床の上に配線し、その上にタイルカーペツト２
（例えば50cm×50cm）を敷きつめて給電するシス
テムである。このシステムにおいて、フラツトケ
ーブル１からの電源の取出しは、タイルカーペツ
ト２を切込んでその切欠孔３からカーペツト上に
突出させたアウトレツト４から行なう。アウトレ
ツト４は、床面の２本のアンカボルトに固定され
るベース５と、このベース５に取付けられるコン
セント６（第１図）およびカバー７とからなる。
切欠孔３は例えばＨ形に切込みを入れてその切込
みの両側の舌片３ａを開くことによつて行なう。
アツトレツト４の取付位置は、タイルカーペツト
２の一定位置に来るとは限らず、施工現場ごとに
異なる。そのため、アウトレツト４用の切込み
は、第１図のようにアウトレツト４のある部分の
タイルカーペツトを残して周囲のカーペツト２を
敷設した後に行なうのが通常である。切込方法と
しては、隣りのタイルカーペツト２からの寸法を
スケールで図つてアウトレツト４の位置を割り出
して行なうのが通常である。しかし、この方法で
あると、つぎのような問題がある。タイルカーペ
ツト２は表面側からの切込みが行い難いため、裏
側から行なう必要があり、またタイルカーペツト
２は織目の方向があるため、その敷設方向が決ま
つてくる。そのため、隣りのタイルカーペツト２
から寸法をひろい、切込もうとするタイルカーペ
ツト２の裏側に印を入れて切込むのは困難であ
り、失敗する可能性が高い。切込位置が違えば、
そのタイルカーペツト２は使用できなくなる。ア
ウトレツト４は、床面上にアンカボルトで固定す
るため、一度取付位置を決めると自由に動かせる
範囲が限られる。また、タイルカーペツト２の切
込位置が違えば、アウトレツト４の取付けが行な
えなかつたり、切込みにより形成した切欠孔３が
外部から見えたりする。そのため、切込位置に精
度が要求されるが、従来方法では前述のように精
度良く切込むことができなかつた。

〔発明の目的〕

この発明は、アウトレツト露出用の切込みを精
度良くかつ簡単に形成することのできるタイルカ
ーペツト切込方法および切込治具を提供すること
を目的とする。

〔発明の開示〕

この発明方法は、アウトレツト用アンカボルト
に嵌合する位置決め孔と切込ガイドスリツトとを
有する薄板状の切込治具を用い、この切込治具を
アンカボルトに位置決めしてその上にタイルカー
ペツトを敷き、このタイルカーペツトを前記切込
治具と重ねたまま持上げて反転させ、切込治具の
切込ガイドスリツトに沿つて切込みを形成する方
法である。

実施例 この発明の一実施例を第３図ないし第７図に示
す。切込治具８は短冊状の金属製の薄い基板９に
２個の位置決め孔１０とＨ形の切込ガイドスリツ
ト１１とを設け、基板９の一端側部分にゴムシー
ト等の滑り止めパツド１２を貼付けたものであ
る。基板９の寸法ｌ、ｂは、例えば50cm角のタイ
ルカーペツトに用いる場合は、ｌ＝500mm、ｂ＝
100mmとする。

切込方法を説明する。まず、アウトレツトのあ
る部分のタイルカーペツト２を残して周囲のタイ
ルカーペツト２を敷いておき、切込治具８をアウ
トレツト４（第１図）用のアンカボルトに位置決
め孔を嵌合させて床面に置く（第４図）。この切
込治具８の上からタイムカーペツト２をその織目
を確認しながら敷き込む（第５図）。この後、切
込治具８とタイルカーペツト２とを重なり状態の
まま同時に持ち上げ、反転させる（第６図，第７
図）。そして、切込治具８の切込ガイドスリツト
１１に合わせて刃物でタイルカーペツト２をＨ形
に切り込む。

このように、アウトレツト４用のアンカボルト
に切込治具８を位置決めし、その切込ガイドスリ
ツト１１に沿つて切り込めば良いので、タイルカ
ーペツト２の切込位置の割出しが簡単かつ高精度
に行なえ、失敗することなく切込みが行なえる。
切込み精度が良くなるため、アウトレツト４を取
付けた後の納まりがきれいになる。しかも、切込
位置に印を付けることなくそのまま切込ガイドス
リツト１１に沿つて切込めば良いことから、作業
能率が大幅に向上する。また、滑り止めパツド１
２を貼付けてあるので、切込治具８がずれること
なくタイルカーペツト２が裏返しにできる。この
ように、簡単な作業ですむため、専問の業者だけ
でなく、一般の人でも容易に切込みが行なえる。

なお、前記実施例では切込治具８をタイルカー
ペツト２から一部が延出するようにしたが、必ず
しも延出させなくても良い。その場合、切込治具
８に両面粘着テープ等を設けておけば作業が行な
い易い。

〔発明の効果〕

この発明のタイルカーペツト切込方法および切
込治具は、アウトレツト露出用の切込みを精度良
く簡単に形成することができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図はそのアウト
レツトの分解斜視図、第３図はこの発明の一実施
例の切込治具の斜視図、第４図ないし第７図はそ
れぞれ同じく切込工程を示す斜視図である。 １……フラツトケーブル、２……タイルカーペ
ツト、４……アウトレツト、８……切込治具、９
……基板、１０……位置決め孔、１１……切込ガ
イドスリツト、１２……滑り止めパツド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 位置決め孔と切込ガイドスリツトとを有する
   薄板状のタイルカーペツト切込治具を前記位置決
   め孔を床面のアウトレツト用アンカボルトに嵌合
   させて前記床面に置く過程と、前記切込治具の上
   から前記床面の所定位置にタイルカーペツトを敷
   く過程と、このタイルカーペツトを前記切込治具
   と重なり状態のまま前記床面から持ち上げて反転
   させる過程と、前記切込治具の前記切込ガイドス
   リツトに刃物を挿入して前記タイルカーペツトに
   切込みを入れる過程とを含むタイルカーペツト切
   込方法。 ２ 床面のアウトレツト用アンカボルトに嵌合す
   る位置決め孔と切込ガイドスリツトとを有しタイ
   ルカーペツトの下に敷かれてこのタイルカーペツ
   トから一部が延出する形状および大きさの薄板状
   のタイルカーペツト切込治具。