JPH0448058B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （従来の技術とその問題） 幼児用給食には通常は一端部に乳首を設けたミ
ルク瓶が用いられる。各種の瓶と乳首との組合せ
の製品が現在までに提案され用されている。一般
にはこの組合せの製品にはねじ係合のキヤツプが
瓶の一端部で瓶を閉じ乳首を付着するように設け
られている。これらの製品の大きな問題は病原菌
に対する適切な殺菌の問題である。特に沸謄水に
さらすと従来の好ましい構成材料の多くは急速に
劣化するという問題がある。しかも化学品で殺菌
を行うとミルクがこれらの化学品により汚染され
るという危険がある。

（発明の目的） 本発明の目的は幼児が使用する迄無菌状態を維
持することができる哺乳瓶を提供することであ
る。

（実施例） 本発明の実施例は特に添付の図面を参照して説
明される。

第１図を始めに参照して、本発明の哺乳瓶はケ
ーシング１３の一端部に取り付けられたリング１
２に乳首１１が取り付けられている。

第２図にみられるように、リング１２から下方
へ延在するミルク用バツグ１４は、使用に際して
ケーシング１３の内側にある。又第２図は乳首１
１を汚染から守るようにスナツプ係合される保護
キヤツプ１５を示している 第３図において乳首１１はラテツクスのような
エラストマで作られ、概して従来と同様の管上形
の乳首１１を示している。乳首１１は環上基部１
６と乳首１１を基部に固定する止め座金１７との
組合せになつている。

殺菌直後に使用しうる乳首１１、環状基部１６
及び止め座金１７の組立体は円板３２で閉じた真
空形成のコンテナ３１を含む使い捨ての包みに包
まれている。円板３２は、コンテナ３１の周囲に
固着又は例えば熱シールされている。

組立体は乳首１１がリング１２に対し逆にされ
た状態で、すなわち、第３図の状態でリング１２
の内側に緩みばめされる寸法とされている。この
ため、相互のスナツプ係合のために、リング１２
及び環状基部１６上に設けた構成体がこの時点で
も間隔を互いにとるようになつている。

第３図は、内側のねじ２５を備える外側管状部
５２と、小容積内に収められるように巻き上げら
れたミルク用バツグ１４の口へ延在する差し口５
１を備えた同心の内側管状部分２７とを有するリ
ング１２の詳細を示している。第３図では、乳首
１１の包装はリング１２を通つて延在しバツグ１
４は３３で示すようにリング１２の上に折り重ね
られている。バツグ１４の口はリング２６により
差し口５１に固着される。保護キヤツプ１５は都
合よくバツグ１４の周りに位置して第３図に示す
如くリング１２と係合し、保護キヤツプ１５の内
側寸法はこの目的のために係合するバツグ１４を
伴う差し口５１の外側寸法に適合するようになつ
ている。

前記の第３図に示された構成は例えば殺菌した
収縮包装に包まれて組立体２８を形成する。

第３図は又乳首１１の構造を更に詳細に示して
いる。管状の乳首１１は、下部が開口５０を有し
固い環状体によつて画定され、環状基部１６のほ
ぼ円形の中心孔には前記環状体を受ける半径方向
の溝が設けられている。止め座金１７は環状基部
１６の開口５０に位置して環状基部１６を上記溝
に保持し、環状基部１６と止め座金１７とは両者
を固定位置に止める一方向だけの締め装置を有す
る。更に特にこの締め装置は環状基部１６に形成
された軸線方向のくぼみと座金に形成された軸線
方向の突出部とから成り、このくぼみと突出部と
は図示の止め位置で係合する半径方向の棚で終わ
る組み合う円錐形の表面を有する。第二の円錐形
の表面が各々棚表面に向かい合うように設けられ
ている。

ケーシング１３はリング１２の外径よりも大き
い内径を有するので、上記包装は使用前にケーシ
ング１３に格納されうる。第４図はケーシング１
３の端から端まで配置された複数個のそのような
包装を示している。

使用状態とするために、格納された組立体２８
はケーシング１３から取り出される。次に包装３
４を剥がされ、保護キヤツプ１５が取り除かれ、
乳首１１を入れているコンテナ３１、及び円板３
２が組立体２８から取り出される。リング１２は
そこで第３図の位置から逆にされてケーシング１
３にねじ込まれ（第２図の位置又は第４図に見え
るように）バツグ１４はほぼケーシング１３の長
さにわたつて延びるようになる。この状態でバツ
グ１４にミルク又は他の食料が適量に入れられ
る。乳首１１はそこで包装を解かれコンテナ３１
及び円板３２は捨てられる。乳首１１は第５図に
示されるようにリング１２に、スナツプ係合され
る。この目的のために、環状基部１６と内部管状
部分２７とは協働する構造を有し、どちらか又は
両方共スナツプ係合ができるように多少の弾性の
ある材料、典型的には射出成型プラスチツク材料
でできている。これにより瓶が直ぐ使えるように
なる。もしも瓶が直には使用されないならば、保
護キヤツプ１５は、第４図のようにスナツプ係合
され、リング１２はそのスナツプ係合ができるく
ぼみ３５を有する。キヤツプのリングとの係合は
比較的弱くキヤツプが引き外され必要に応じ必要
なときに再係合され、一方環状基部１６のリング
１２との係合は乳首１１はリング１２から緩むこ
とは意図されないから一層固くなつている。

このため給食が完了したときは、乳首１１とバ
ツグ１４との完全な組立体はリング１２のねじと
緩めてケーシング１３から取り外され、捨てられ
るのである。乳首１１、環状基部１６及びリング
１２の係合は漏れない接合が必要である。

取られる食料の量はケーシング１３の窓３６か
ら見ることができバツグ１４内の大体の中味の量
の表示は、それぞれの窓まで満たされたならば、
第１図に示すようにケーシング１３にマークをつ
けるようにすればよい。もしもバツグ１４が満た
されるか、又は完全に巻きがほどかれない場合
と、すなわち、一部のみほどかれた状態で少量満
たされても、バツグ１４の空気容量は僅かで従来
の固い瓶のように空気と置換しつつ中味が除かれ
るのと異なり中味が除かれるに従い袋はつぶれる
ので、乳児に食物と共に取り入れた空気を吐出さ
せるのに殆ど時間を要しない。

（発明の効果） 以上の構成により本発明は幼児が使用する迄無
菌状態を維持することが出来さらに、空気容量も
わずかでさらに空気を吐き出させるのにさほど時
間を必要としない安全な使い捨ての哺乳瓶を提供
することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は直前の構造の立面図；第２図は縮小し
た、要素の展開図；第３図は格納の包装した状態
における、構造のユニツト形成部分の断面図；第
４図は第１図と同じ図であるが、保護キヤツプが
元の位置にあるのを示し、第３図に示すようなユ
ニツトが内側に格納されるのを示すため部分的に
切断し；第５図は直前の第１図の位置における部
品の拡大断面立面図である。 符号の説明、１１…乳首、１２…リング、１３
…ケーシング、１４…袋、１５…キヤツプ、１６
…基部、１７…座金、２５…ねじ、２６…リン
グ、２７…管状部分、２８…組立体、３１…コン
テナ、３２…円板、３３…折り重ね装置、３４…
収縮包装、３５…くぼみ、３６…窓。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下部に開口を有し固い環状体によつて画定さ
   れている乳首１１とリング１２とケーシング１３
   とミルク用バツグ１４と保護キヤツプ１５とから
   なる哺乳瓶セツトにおいて、 前記乳首１１が、前記環状体を受ける半径方向
   の溝が設けられているほぼ円形の中心孔を有する
   環状基部１６と環状基部１６の開口５０に位置し
   て環状基部１６を前記溝に保持する止め座金１７
   とを有すること、 前記リング１２が前記ミルク用バツグ１４の口
   へ延在する差し口５１を備えた同心の内側環状部
   分２７と内側のねじ２５を備えた外側環状部分５
   ２とを有し、さらに包装された状態のとき、即ち
   前記リング１２が逆にされたとき、前記環状基部
   １６が前記内部環状部分２７の内側に嵌合するよ
   うに相補的構成をもつていること、 前記ケーシング１３が使用状態のとき前記リン
   グ１２の下部に取り付けられるようになつてお
   り、かつ前記リング１２の外径より大きい内径を
   有すること、 前記ミルク用バツグ１４が使用状態のときは前
   記リング１２から下方へ延在し前記ケーシング１
   ３の内に収納されるようになつており、かつ包装
   状態のときは包装３４の内に収められるように巻
   きあげられていること、 前記保護キヤツプ１５が前記ミルク用バツグ１
   ４をかこみ、前記包装３４の内に位置し、かつ前
   記乳首１１が使用のために組立てられた後前記保
   護キヤツプ１５が、前記乳首１１のまわりを臨時
   に覆うものとして使用できるように適合されてい
   ること、 を特徴とする哺乳瓶セツト。