JPH0446787Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 この考案は、パチンコゲーム機に於てフラツシ
ユ装置に入賞したことを検知するパチンコ表示灯
用検知器に関するものである。

〓考案の概要〓 ケースにCT用コアの一部および検知回路用基
板を収納し、ケースカバーにCT用コアの残りの
部分を固定し、ケースカバーをケースに被着した
ときCT用コアが実質的にループを形成するよう
にしたパチンコ表示灯用検知器であり、パチンコ
ゲーム機内に設けられたフラツシユ装置用表示灯
の電源線に流れる電流を検知してパチンコゲーム
機上部の表示灯および島の表示灯に点灯信号を送
るものである。

〓従来の技術〓 パチンコゲーム機に於ては、検定を受けた後パ
チンコゲーム機本体に直接電気的結線を行つて改
造することは許されていない。このため、いわゆ
るフラツシユ装置に入賞したことを検知して各パ
チンコゲーム機上部に設けられた表示灯および島
の表示灯を点灯させるために、従来、パチンコゲ
ーム機の裏面に光センサーを取り付け、パチンコ
ゲーム機の表面に設けられたフラツシユ装置用表
示灯の点灯を裏側から検知するようにしている。

ところが、このようなものに於ては、パチンコ
ゲーム機を開いたとき周囲の光により誤動作する
ことがあり、また、パチンコゲーム機の裏面にノ
イズ防止用のシールド板が設けられているものに
は使用することができないという欠点があつた。

〓考案が解決しようとする問題点〓 この考案の目的は、上記従来装置の欠点を改良
することであり、パチンコゲーム機を開いたとき
誤動作することがなく、裏面にシールド板を設け
た機械にも使用することができ、組立が簡単なパ
チンコ表示灯用検知器を提供することである。

〓問題点を解決するための手段〓 上記の目的を達成するため、この考案のパチン
コ表示灯用検知器は、被検知電流が流れる電線を
挿入する切欠部を備え、検知コイルを巻回した
CT用コアの一部および検知回路用基板を収納し
たケースと、CT用コアの残りの部分を固定した
ケースカバーとから成り、ケースカバーをケース
に被着したときCT用コアが実質的にループを形
成するようにしている。

〓作用〓 このようにしたことにより、フラツシユ装置用
表示灯の電源線を切欠部から挿入しCT用コアの
上に配置した後ケースカバーを被着するだけで簡
単に組み立てることができ、パチンコゲーム機の
裏面や上部表示灯内の任意の箇所に取り付けるこ
とができる。

〓実施例〓 この考案の実施例について図面を参照しながら
説明する。第１図はその斜視図、第２図はそのケ
ースカバーを外したところを示す平面図、また、
第３図はその回路図である。

パチンコ表示灯用検知器は、プラスチツク製の
ケース１およびケース１に着脱可能なケースカバ
ー２から成り、ケース１には、中央コアに検知コ
イル３を巻回したＥ型コア４および検知回路用基
板５が収納され、また、Ｅ型コア４の近くにフラ
ツシユ装置用表示灯の電源線６を挿入する２つの
切欠部７が形成されている。

ケースカバー２の裏面にはＩ型コア８が固定さ
れ、ケースカバー２をケース１に被着したとき、
Ｉ型コア８がＥ型コア４の３個の端面に密着して
２つのループを形成しCT（電流トランス）のコア
を構成するようになついる。

ケースカバー２の（第２図に於て）上下両端部
に係合突起２ａが形成され、この係合突起２ａを
ケース１の対応箇所に形成された係合凹部１ａに
弾性的に係合させることにより、ケースカバー２
をケース１にワンタツチで取り付けることができ
る。

次に、その組立方法について説明する。

パチンコゲーム機内に設けられたフラツシユ装
置用表示灯の電源線６の一本を２つ折りにしてケ
ース１の２つの切欠部が７から挿入し、その先端
をＥ型コア４の中央コアに掛けた後、ケースカバ
ー２を被せて上から強く押圧し係合させる。

そして、このパチンコ表示灯用検知器を、パチ
ンコゲーム機の裏面でも上部の表示灯内でも、電
源線６を延ばすことができる範囲の適当な箇所に
両面テープ、タツピンねじ等周知の手段により取
り付ける。

フラツシユ装置に入賞してパチンコゲーム機内
に設けられたフラツシユ装置用表示灯の電源線６
に電流が流れると、CTの検知コイル３に出力が
あらわれ、パチンコゲーム機上部の表示灯および
島の表示灯に直列に接続されたトライアツクのト
リガ回路に点灯信号が送られる。

なお、上記実施例に於ては、ケース１にＥ型コ
ア４を設けているが、これに限られるものではな
く、Ｅ型コア４の代りにコ字状コアや半円形コア
を使用することも可能である。

〓考案の効果〓 以上説明したように、この考案のパチンコ表示
灯用検知器は、次のような独特の作用効果を奏す
るものである。

フラツシユ装置用表示灯の電源線を切欠部か
ら挿入しCT用コアの上に配置した後ケースカ
バーを被せるだけてよいから現場で簡単に組み
立てることができる。

どこにでも任意の箇所に取り付けることがで
きるから裏面にシールド板を設けた機械にも使
用することができ。

従来使用されている光センサーのようにパチ
ンコゲーム機を開いたとき誤動作するおそれが
ない。

検知回路用基板とセンサーであるCTとが近
接配置されているからコンパクトで誤動作も極
めて少い。

【図面の簡単な説明】

第１図…この考案の実施例の斜視図、第２図…
そのケースカバーを外した平面図、第３図…その
回路図。 １……ケース、２……ケースカバー、３……検
知コイル、４……Ｅ型コア、５……検知回路用基
板、６……フラツシユ装置用表示灯の電源線、７
……切欠部、８……Ｉ型コア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被検知電流が流れる電線を挿入する切欠部を備
   え、検知コイルを巻回したCT用コアの一部およ
   び検知回路用基板を収納したケースと、CT用コ
   アの残りの部分を固定したケースカバーとから成
   り、ケースカバーをケースに被着したときCT用
   コアが実質的にループを形成することを特徴とす
   るパチンコ表示灯用検知器。