JPH0446144Y2 - - Google Patents

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JPH0446144Y2
JPH0446144Y2 JP1985194719U JP19471985U JPH0446144Y2 JP H0446144 Y2 JPH0446144 Y2 JP H0446144Y2 JP 1985194719 U JP1985194719 U JP 1985194719U JP 19471985 U JP19471985 U JP 19471985U JP H0446144 Y2 JPH0446144 Y2 JP H0446144Y2
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JP
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outer cylinder
seat ring
stopper
hole
ring
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JP1985194719U
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  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ウオータポンプ、つまり各種自動車
のエンジン冷却ポンプの如きポンプ等に装備され
る軸封装置に関するものである。
(従来の技術) 例えば、ウオータポンプでは、シールハウジン
グとインペラ軸との間に軸封装置を配設し、シー
ルハウジングと、そのシールハウジングの穴内に
回転自在に配設されたインペラ軸との間に流体が
流れ込まないようにシールしている。しかし、完
全にシールすることは不可能であり、シール部分
から、蒸気漏れがある他、自動車の走行条件やエ
ンジンのオーバヒート、更にはインペラ側の水質
等により、水漏れが生じる。そこでシールハウジ
ングにドレン孔を形成し、そのドレン孔から漏洩
流体を排出しているが、それだけでは、漏洩流体
をあまり排除できず、その流体がインペラ軸を伝
つてシールハウジング側へと移動し、インペラ軸
を腐食させたり、軸受部のグリースを洗い流して
しまう。
そこで従来、軸封装置に、漏洩流体の移動を阻
止する鍔状体を設けることが行われている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記従来構成のように、鍔状体だけは
十分に漏洩流体を排除することはできない。
本考案は、このような問題を解消した好適な軸
封装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本考案の軸封装置
は、ドレン孔付きシールハウジングの孔内に回転
自在に配設された回転軸に対して内筒を外嵌固定
させており、該内筒の孔奥側の一端には鍔部を設
けており、内筒の他端にはシートリングを取付け
ており、この内筒にはシートリングより孔奥側に
外筒が遊嵌されており、上記鍔部には、その鍔部
側から上記外筒が抜脱するのを阻止するとともに
上記シールハウジングのドレン孔に漏洩流体を送
り出すスリンガ機能を有した可撓性ストツパを嵌
合させており、上記外筒のストツパ側端部には上
記シールハウジングに当接係止する当接体が設け
られ、上記外筒のシートリング側端部には、その
外筒の軸心方向に沿つてのみ移動自在な上記シー
トリングと摺接させる移動リングが設けられてお
り、その移動リングと外筒のストツパ側端部との
間には、それらに接するベローズ状のパツキンと
移動リングをシートリングに押し付ける付勢部材
が設けられているものである。
(本考案の作用・効果) 上記構成において、回転軸を回転させると、そ
れに伴なつて、ストツパ及びシートリングも回転
し、そのシートリングと移動リングとの間でシー
ルがなされる。そして、シートリングと移動リン
グとの間から流体が漏洩すると、その漏洩流体は
内筒と外筒との間を通つてシールハウジングの方
へ進み、スリンガ機能を有する可撓性ストツパの
送り出し体によつて回転軸の半径方向へ送り出さ
れ、シールハウジングのドレン孔から効果的に排
出することができるものである。
また、本考案の軸封装置の場合、内筒に遊嵌さ
せた外筒と、内筒の他端に取付けたシートリング
との間に、シートリングと摺接させる移動リン
グ、ベローズ状のパツキン、付勢部材などが装備
されるが、その場合、外筒は、回転軸の装着前か
ら、内筒の一端の鍔部に嵌合させた可撓性ストツ
パによつて鍔部側から抜脱するのが阻止され、さ
らにこの外筒の抜脱阻止によつてベローズ状のパ
ツキンや付勢部材、移動リングなどの部品も抜脱
するのが阻止され、各部品のセツト状態が保持さ
れる構成であるので、軸封装置のセツト作業は、
内筒を回転軸の所定位置に外嵌固定するだけでよ
く、軸封装置のセツト作業を非常に容易かつ迅速
に行うことができる利点がある。
しかも、上記可撓性ストツパにスリンガ機能を
持たせているため、この軸封装置のセツトによつ
てスリンガも同時にセツトされることになり、ス
リンガを個別にセツトする場合に比べて、さらに
一層セツト作業の容易化、迅速化に寄与できるも
のである。
また、軸封装置を回転軸から取外す場合にも、
軸封装置の各部品がセツトされた状態で回転軸か
ら取外せるため、取外し作業を非常に容易かつ迅
速に行うことができるとともに、取外した後にお
いては、内筒の一端の鍔部に嵌合させたストツパ
が可撓性であるため、鍔部からストツパを容易に
取外せ、軸封装置の各部品の点検、修理、部品交
替などのときに、これを容易に行なうことができ
る利点がある。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明す
る。この実施例の軸封装置1は、ウオータポンプ
のシールハウジング2と、インペラ軸3との間に
設けられるものである。上記シールハウジング2
の孔4に軸受5を介してインペラ軸3が回転自在
に配設されてあり、このインペラ軸3の先端ねじ
部6にインペラ7がねじ止めされている。上記孔
4の中径部4aにはシールハウジング2を貫通し
てドレン孔8を形成してある。上記軸封装置1の
内筒9はインペラ軸3に外嵌固定しているもの
で、その内筒9の孔4奥側の一端に外側へ折り曲
げて鍔部9aを形成し、内筒9の他端を外側へ折
り曲げてインペラ7と接する端板部9bを形成
し、さらに、その端板部9bの外周部をシールハ
ウジング2側へ折り曲げて内筒9と同芯状の折り
返し部9cを形成し、その折り返し部9c及び端
板部9aにゴム製環状体10を介してシートリン
グ11を固定し、上記内筒9のシートリング11
より孔4奥側に外筒12を遊嵌させ、上記鍔部9
aにゴム製ストツパ13を嵌合させ、上記外筒1
2のストツパ13側端部を折り曲げて端板部12
aを形成し、その端板部12aの外周部をインペ
ラ7側へ折り曲げて前記中径部4aと接する折り
返し部12bを形成し、さらにその折り返し部1
2bの端を外側へ折り曲げて孔4の中径部4aと
大径部4bとの間の段部4cに接する当接体12
cを形成し、外筒12のシートリング11側端部
に外筒12の軸心方向に沿う突起14を設け、外
筒12のシートリング11側端部に外嵌すると共
にその内周面に形成した溝15が上記突起14に
係合して外筒12の軸心方向に沿つてのみ移動自
在な移動リング16を設け、外筒12に外嵌する
と共に両端17a,17bが外筒12の端板部1
2aと移動リング16に接するベローズ状のパツ
キン17を設け、該パツキン17の一方の端17
aに断面L字形のばね受座18を当接させ、その
ばね受座18とパツキン17の他方の端17bと
の間にばね19を介在させ、このばね19の付勢
力により移動リング16をシートリング11に押
し付けるように構成し、前記ストツパ13の外筒
対向面に外筒17の端部が嵌合可能な環状凹部2
0を形成し、その環状凹部20に、スリンガ機能
を効果的に発揮させるため、周方向適当間隔ごと
に漏洩流体をインペラ軸3の半径方向へ送り出す
送り出し凹部21を形成してある。また鍔部9a
の外径dを外筒12の内径Dよりも小さくしてあ
る。
以下、上記構成の作用を説明する。軸封装置1
をインペラ軸3に嵌合させる前は第2図に示す状
態であつて、ばね19により外筒12が押され、
その外筒12の端部がストツパ13の環状凹部2
0に嵌合し、そのストツパ13によつて、外筒1
2が内筒9から外れるのを阻止している。また、
この状態では、ストツパ13の厚さTに対して環
状凹部20の幅t分だけ外筒12がストツパ13
内に嵌入しているので、そのt分だけ、軸封装置
1の長さが短くなつている。
次に軸封装置1をインペラ軸3に取付ける場合
には、第2図状態の軸封装置1をもつて、内筒9
をインペラ軸3にあてがつた後、治具(図示せ
ず)により内筒9の端板部9aを押し、その内筒
9をインペラ軸3に嵌合させる。すると、外筒1
2の当接体12cがシールハウジング2の段部4
cに当接して、外筒12がそれ以上、孔4内に挿
入されるのが阻止され、内筒9と、この内筒9に
取付けられている環状体10、シートリング11
及びストツパ13が孔4に所定深さ挿入される。
これによつて、移動リング16もばね19に抗し
て移動させられ、パツキン17が折り畳まれて長
さが短くなる。次にインペラ7をねじ部6にねじ
止めすると、第1図に示すシール状態となる。
かかるシール状態において、インペラ軸3を回
転させると、それに伴なつて、シートリング11
が回転し、このシートリング11と、このシート
リング11にばね19により押付けられている移
動リング16との間でシールがなされる。次に、
シートリング11と移動リング16との間から流
体が漏洩すると、その漏洩流体は、内筒9と外筒
12との間を通つて孔4の奥へと進み、ストツパ
13にその進行を一旦止められた後、各送り出し
凹部21内に入り、ストツパ13の回転力により
インペラ軸3の半径方向へ吹き飛ばされるように
して送り出されて中径部4aの内周面に付着し、
ドレン孔8からシールハウジング2外へ排出され
るものである。
次に摩耗したシートリング11及び移動リング
16を取換える場合には、第1図の状態から軸封
装置1を取外して第2図状態にした後、ストツパ
13を鍔部9aから外し、続いて内筒9を外筒1
2から抜き出し、シートリング11及び移動リン
グ16を取換えればよい。この場合、鍔部9aの
外径を外筒12の内径よりも小さくしてあるの
で、内筒9と外筒12とは容易に分離する。
上記実施例では、ストツパ13に送り出し凹部
21を形成したが、これ以外に、たとえば送り出
し凸部を形成してもよい。要は漏洩流体をインペ
ラ軸3の半径方向へ送り出せるスリンガ機能を有
するものであればよい。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図はウオタ
ーポンプに取付けた状態の縦断面図、第2図は取
付け前の状態の縦断面図、第3図はストツパの縦
断面図、第4図は同正面図である。 1……軸封装置、2……シールハウジング、3
……インペラ軸、4……孔、8……ドレン孔、9
……内筒、9a……鍔部、11……シートリン
グ、12……外筒、12c……当接体、13……
ストツパ、16……移動リング、17……パツキ
ン、19……ばね、20……環状凹部、21……
送り出し凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドレン孔付きシールハウジングの孔内に回転自
    在に配設された回転軸に対して内筒を外嵌固定さ
    せており、該内筒の孔奥側の一端には鍔部を設け
    ており、内筒の他端にはシートリングを取付けて
    おり、この内筒にはシートリングより孔奥側に外
    筒が遊嵌されており、上記鍔部には、その鍔部側
    から上記外筒が抜脱するのを阻止するとともに上
    記シールハウジングのドレン孔に漏洩流体を送り
    出すスリンガ機能を有した可撓性ストツパを嵌合
    させており、上記外筒のストツパ側端部には上記
    シールハウジングに当接係止する当接体が設けら
    れ、上記外筒のシートリング側端部には、その外
    筒の軸心方向に沿つてのみ移動自在な上記シート
    リングと摺接させる移動リングが設けられてお
    り、その移動リングと外筒のストツパ側端部との
    間には、それらに接するベローズ状のパツキンと
    移動リングをシートリングに押し付ける付勢部材
    が設けられていることを特徴とする軸封装置。
JP1985194719U 1985-12-17 1985-12-17 Expired JPH0446144Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985194719U JPH0446144Y2 (ja) 1985-12-17 1985-12-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985194719U JPH0446144Y2 (ja) 1985-12-17 1985-12-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62102070U JPS62102070U (ja) 1987-06-29
JPH0446144Y2 true JPH0446144Y2 (ja) 1992-10-29

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ID=31151947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985194719U Expired JPH0446144Y2 (ja) 1985-12-17 1985-12-17

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6097400U (ja) * 1983-12-07 1985-07-03 厚木自動車部品株式会社 コンプレツサのシ−ル構造

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Publication number Publication date
JPS62102070U (ja) 1987-06-29

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