JPH044581Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、二つの液体容器を連結して持運びす
る携帯用液体容器に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、二つの液体容器を連結した携帯用液体容
器は二つの同型の液体容器を設ける一方、二つの
有底筒状体を連結した平面メガネ状の布製又は薄
い合成樹脂製の連結具を設け、この二つの有底筒
状体の相離れた左、右側壁上部に吊り紐用の係止
部を設け、二つの液体容器をそれぞれ各有底筒状
体内に収納し、吊り紐を左、右の係止部に係止し
て持運びしていたが、この種の携帯用液体容器で
は構造が複雑で製作が煩らわしくしかもかさばつ
て持運びに不便であると共に高価なものとなつて
いた。

〈考案の目的〉 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、構造簡単で製作も容易となり、かさばらず持
運び容易で安価にできると共に確実に連結するこ
とができる携帯用液体容器を提供するにある。

〈考案の構成〉 本考案によれば、二つの液体容器の上部左、右
側壁及び下部左、右側壁の少くとも上部左、右側
壁に吊り紐用の透孔を備えた係止部を設け、二つ
の液体容器の各一方の係止部の透孔を互いに向い
合わせにして二つの液体容器を立設する一方、連
結具がジヨイント本体とジヨイント本体の下端を
覆うジヨイント下板とからなり、ジヨイント本体
の中央に上下に貫通のビス孔を穿設し、下面の
左、右側に下方に延設した垂下リブをそれぞれ設
け、ジヨイント下板の中央に上下に貫通のビス孔
を穿設し、上面の左、右側に上方に延設した立設
リブをそれぞれ設け、ジヨイント本体の左、右垂
下リブを二つの液体容器の向い合つた吊り紐用の
透孔内にそれぞれ嵌合すると共にジヨイント下板
の左、右立設リブをジヨイント本体の左、右垂下
リブを嵌合した吊り紐用の各透孔内にジヨイント
本体の嵌合方向と逆方向よりそれぞれ嵌合し、ジ
ヨイント本体とジヨイント下板との各ビス孔に一
つのビスを螺着し二つの液体容器を連結固定する
だけで目的を達成しようとするものである。

〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

携帯用液体容器１は二つの液体容器２，３と、
この二つの液体容器を連結する連結具４とから構
成されている。

液体容器２，３はガラス、ステンレス製の中瓶
を囲んだ外装ケース５を設け、外装ケースの上端
に水切部材６を結合して下端に底部材７を結合
し、水切部材の中央に栓（図示せず）を装着し、
水切部材の上端にコツプ兼用の蓋体８を着脱自在
に装着している。

水切部材６は上端左、右側壁に対称に吊り紐用
の透孔９，９を備えた係止部１０，１０を設けて
いる。

各係止部１０は各水切部材の外側壁より突出し
て形成されており、四つの係止部は同じ高さの位
置に設けられている。各係止部１０の透孔９は第
２図に示すように水切部材の外側壁に近接して係
止部を上下に貫通している。

液体容器２の底部材７は、上端右側壁に吊り紐
用の透孔９を備えた係止部１０を設けている。

液体容器３の底部材７は上端左側壁に液体容器
２と同じく吊り紐用の透孔９を備えた係止部１０
を設けている。液体容器２，３の各底部材７，７
の各係止部１０，１０は各底部材の外側壁より突
出して形成されており、それぞれの係止部１０，
１０は互いに同じ高さの位置に設けられている。
各底部材の各係止部１０の各透孔９は第２図に示
すように底部材の外側壁に近接して各係止部を上
下に貫通している。

液体容器２，３の各水切部材及び各底部材の係
止部１０，１０は全て同じ形の透孔を備えた同じ
形状に形成されている。

連結具４は二つの液体容器２，３の向い合つた
係止部１０，１０の吊り紐用の透孔９，９内にそ
れぞれ上方より嵌合するジヨイント本体１１と、
下方よりジヨイント本体の下端面を覆うジヨイン
ト下板１２とからなつている。

ジヨイント本体１１は第２図に示すように、略
ひし形の本体平板部１３と、本体平板部のわずか
に内側の左、右側に下方に垂下した垂下リブ１
４，１４と本体平板部の前、後側に下方に垂下し
た垂下側壁１５，１５とをそれぞれ設けている。

本体平板部１３は左、右側を液体容器の外周壁
に当接する弧状に形成されており、中央に本体平
板部を上下に貫通するビス孔１６を穿設してい
る。

垂下リブ１４はそれぞれ液体容器２，３の各係
止部１０の各吊り紐用の透孔９に嵌め込まれる巾
と長さを備えており、係止部の略半分の高さまで
透孔内に嵌め込まれている。垂下側壁１５は垂下
リブ１４が透孔９内に嵌め込まれた状態で係止部
１０を外側より覆つている。

ジヨイント下板１２はジヨイント本体１１の垂
下側壁１５，１５の内面に当接してジヨイント本
体の底面を覆う略ひし形の下板平板部１７と、下
板平板部のわずかに内側の左、右側に上方に延設
した立設リブ１８，１８をそれぞれ設けている。

下板平板部１７は上面中央に上方に向つて延設
した下板ビス台座１９を設けており、この下板ビ
ス台座１９の中央には上面より下板平板部を貫通
して下面に至るビス用の下板ビス孔２０を穿設し
ている。立設リブ１８，１８はそれぞれ液体容器
２，３の各係止部１０の各吊り紐用の透孔９に嵌
め込まれる巾と長さを備えており、係止部の略半
分の高さまで透孔内に嵌め込まれる。

２１は頭部上面に十字溝を設けたビスである。

二つの液体容器２，３を連結するには、先ず液
体容器２の底部材７の係止部１０と液体容器３の
底部材７の係止部１０とを向い合わせにして近接
し同時に液体容器２の水切部材６の係止部１０と
液体容器３の水切部材６の係止部１０とも向い合
わせにして近接する。この状態でジヨイント本体
１１の一方の垂下リブ１４を液体容器２側の互い
に向い合つた係止部１０の透孔９内に上方より嵌
め込み、他方の垂下リブ１４を液体容器３側の係
止部の透孔内に上方より嵌め込み、上部では水切
部材間の向い合つた各係止部の各透孔内にジヨイ
ント本体の垂下リブを嵌め込みながらジヨイント
本体にて係止部を覆い下部では底部材間の向い合
つた各係止部の各透孔内にジヨイント本体の垂下
リブを嵌め込みながらジヨイント本体にて係止部
を覆つている。次にジヨイント本体の嵌め込まれ
た各係止部の透孔内に下方よりジヨイント下板１
２の立設リブ１８をそれぞれ嵌め込みビス２１に
てそれぞれジヨイント本体のビス孔１６よりジヨ
イント下板１２の下板ビス孔２０を貫通して固定
する。更に、液体容器２，３の相離れた係止部の
透孔に一本の吊り紐をそれぞれ通せばできあが
る。

〈考案の効果〉 本考案に於いては、連結具の構造が極めて簡単
で容易にしかも安価に製作することができると共
にかさばらず持運びに便利であり、ジヨイント本
体とジヨイント下板とが共に二つの液体容器の係
止部の透孔内にはいり込み、しかもこの両者をビ
ス止めしているために確実に連結することができ
る。

更に、ビスの頭を100円硬貨等にてネジ回せば
簡単に離脱できて、それぞれ別個に吊り紐を通し
て別個に持運びすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図は本考
案実施例の分解斜視図である。 １……携帯用液体容器、２，３……液体容器、
４，４……連結具、６，６……水切部材、７，７
……底部材、９，９……透孔、１０，１０……係
止部、１１，１１……ジヨイント本体、１２，１
２……ジヨイント下板、１４，１４……垂下リ
ブ、１６，１６……ビス孔、１８，１８……立設
リブ、２０，２０……下板ビス孔、２１，２１…
…ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つの同型の液体容器を連結具を介して連結し
   た携帯用液体容器に於いて、上記二つの液体容器
   の上部左、右側壁及び下部左、右側壁の少くとも
   上部左、右側壁に吊り紐用の透孔を備えた係止部
   を設け、二つの液体容器の各一方の係止部の透孔
   を互いに向い合わせにして二つの液体容器を立設
   する一方、連結具がジヨイント本体とジヨイント
   本体の下端を覆うジヨイント下板とからなり、ジ
   ヨイント本体の中央に上下に貫通のビス孔を穿設
   し、下面の左、右側に下方に延設した垂下リブを
   それぞれ設け、ジヨイント下板の中央に上下に貫
   通のビス孔を穿設し、上面の左、右側に上方に延
   設した立設リブをそれぞれ設け、ジヨイント本体
   の左、右垂下リブを二つの液体容器の向い合つた
   吊り紐用の透孔内にそれぞれ嵌合すると共にジヨ
   イント下板の左、右立設リブをジヨイント本体の
   左、右垂下リブを嵌合した吊り紐用の各透孔内に
   ジヨイント本体の嵌合方向と逆方向よりそれぞれ
   嵌合し、ジヨイント本体とジヨイント下板との各
   ビス孔に一つのビスを螺着し二つの液体容器を連
   結固定したことを特徴とする携帯用液体容器。