JPH0445769B2 - - Google Patents

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JPH0445769B2
JPH0445769B2 JP5610583A JP5610583A JPH0445769B2 JP H0445769 B2 JPH0445769 B2 JP H0445769B2 JP 5610583 A JP5610583 A JP 5610583A JP 5610583 A JP5610583 A JP 5610583A JP H0445769 B2 JPH0445769 B2 JP H0445769B2
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JP
Japan
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light
metallic coating
reflected light
diffusely reflected
coating surface
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JP5610583A
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JPS59180441A (ja
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Tooru Takeuchi
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP5610583A priority Critical patent/JPS59180441A/ja
Publication of JPS59180441A publication Critical patent/JPS59180441A/ja
Publication of JPH0445769B2 publication Critical patent/JPH0445769B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/47Scattering, i.e. diffuse reflection
    • G01N21/4738Diffuse reflection, e.g. also for testing fluids, fibrous materials
    • G01N21/474Details of optical heads therefor, e.g. using optical fibres

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はメタリツク塗膜の色調を客観的かつ定
量的に迅速に判定する方法およびその判定装置に
関する。 メタリツク塗膜は、箔片状のアルミニウム粉、
ブロンズ粉などの金属粉顔料、着色顔料などを含
有せしめてなるメタリツク塗料を塗装することに
よつて形成され、該金属粉顔料が該塗膜を通して
スパーリング効果によつてキラキラと輝き、美麗
な外観を呈するものであり、主として自動車、オ
ートバイ、電気機器、精密機器などの外面に施さ
れている。ところが、該メタリツク塗膜の色調
(例えば、明るさ、金属粉顔料による輝き、色合
など)は、塗膜表面で反射する光のほかに、塗膜
中に進入して金属粉顔料表面で反射する光、着色
顔料により選択吸収され、着色光となつて反射す
る光のバランスによつて決定されるが、金属粉顔
料の大きさ、形状、配合量、着色顔料の種類、配
合量などによつて異なり、また、これらの成分が
一定であつても塗装条件によつても変動するので
ある。したがつて、メタリツク塗膜の色調を判定
し、それに基づいてメタリツク仕上り外観の良否
を決定することが日常頻繁に行なわれているので
ある。 従来、メタリツク塗膜の色調の計測方法は十分
に確立されておらず、専ら人間の目視によつてそ
の色調を判定している。しかしながら、目視によ
る判定は、素人では困難であることは勿論、熟練
者でも判定に長時間を要するので非能率的であ
り、同一人でも判定結果のバラツキが大きく、判
定者が異なるとさらに倍加し、信頼性ならび客観
性に乏しく、かつ定量的でないために、恒久的な
データとして使用することが不可能なのである。
しかしメタリツク塗膜の仕上りの良否はあくまで
人間の目によつて判断されるものであり、目視に
よる色調判定は尚重要である。そこで目視よる判
定の信頼性を高めるため、通常は例えばJIS
Z9080などに準じてm名にの判定者(パネル)に
ついて一対比較法や順位法などの統計的手法に基
づき、明るい、暗い、又は何らかの条件をどの程
度満たすかといつた判断(例えば、評点つけ)を
設けた判定を行ない、その結果を総合して目視に
よる色調判定結果としている。またm名の判定者
については、m名の判断した結果がどの程度一致
しているかを調べて、十分に一致しているなら
ば、かかるm名の判断の合計を意味のあるものと
して考えようとする一致性の検定を行なうことが
できる。このように目視による判定の信頼性を高
めようとすると、かなりの時間を要し非能率的で
ある。 また、これらの欠陥を解消するために、メタリ
ツク塗膜の色調を計器によつて判定する試みもあ
るが、実用的にみて十分でない。例えば、メタリ
ツク塗膜面に光線を照射し、その光線による反射
光線のうち、鏡面反射近傍における拡散反射光線
の強度を測定し、その測定値自体によつて色調の
良否を判定する方法、または光線の照射部分の塗
膜の鉛直方向における拡散反射光線の強度を測定
し、その測定値自体によつて判定する方法などが
提案されている。しかしながら、これのいずれも
は、実際の目視による色調判定結果を基準とする
と、該結果との相関性が著しく劣るので実用的な
色調判定方法とは言えない。 そこで、本発明者は、このような状況に鑑み、
メタリツク塗膜の色調に関し、客観的、定量的
に、かつ迅速に、目視による外観との相関性にす
ぐれた判定方法およびその判定装置について研究
を行なつた結果、その目的を達成でき、本発明を
完成したのである。 すなわち、本発明は、 (1) メタリツク塗膜面に入射角15〜85゜で照射し
た光線の反射光線のうち、鏡面反射角度を中心
として、その±5゜以上で、かつ±15゜以下の領
域における拡散反射光線の強度Mおよび該塗膜
面の光線照射部分の鉛直方向領域における拡散
反射光線の強度Yを測定し、該両測定値M、Y
を、(M×Y)nなる式(n=0.5〜2の数値であ
る)により演算して得た値によつてメタリツク
塗膜の色調を判定することを特徴とするメタリ
ツク塗膜の色調判定方法。 (2) メタリツク塗膜面に15〜85゜の入射角で光線
を照射せしめる光源、該照射光線による反射光
線のうち、鏡面反射角度を中心にして、その±
5゜以上で、かつ±15゜以内の領域における拡散
反射光線の強度Mを測定する受光器および該塗
膜面の該光線被照射部分の鉛直方向領域におけ
る拡散反射光線の強度Yを測定する受光器を具
備し、かつ該両受光器による測定値M、Yを、
(M×Y)nなる式(nは0.5〜2の数値である)
で演算するために、該両受光器を演算処理装置
に接続してなることを特徴とするメタリツク塗
膜の色調判定装置。 に関するものである。 本発明の特徴は、メタリツク塗膜の色調を判定
するにあたり、該塗膜面に照射した光線の反射光
線のうち、2つの特定した領域における上記拡散
反射光線の強度MおよびYを測定し、該両測定値
を(M×Y)nなる式(nは0.5〜2の数値である)
により演算して得た値によつて判定することおよ
びこれらの機能を有せしめた判定装置にある。 本発明において適用できるメタリツク塗膜は、
それ自体公知の方法によつて形成した塗膜であ
り、例えば、箔片状のアルミニウム粉、ブロンズ
粉などの金属粉顔料、必要に応じて着色顔料など
を配合してなるメタリツク塗料を塗装し、常温も
しくは加熱によつて乾燥(硬化)せしめた塗膜、
および該メタリツク塗料を塗装し、加熱したのち
もしくは加熱せずして、さらにクリヤー塗料(カ
ラークリヤーも含む)塗装し、必要に応じて加熱
して得られる塗膜などがあげられる。 本発明に基づく上記メタリツク塗膜の色調判定
方法およびその判定装置について、図面に基づい
て説明するが、本発明は下記図面のみに限定され
るものでない。 第1図は本発明によるメタリツク塗膜の色調を
判定するための系統図である。 まず、光源1から光線をメタリツク塗膜面2に
入射角θ15〜85゜、好ましくは30〜60゜で照射する
のである。該光線は可視光線であつて、その光源
1としては塗膜面における照度が1ルクス以上の
明るさを有する白熱電球、太陽光などが使用でき
る。該光源1と該塗膜面2の被照射部分との距離
は、特に制限を受けないが、1cm以上であればよ
く、特に3〜20cmの範囲が好ましい。また、メタ
リツク塗膜面における光線の照射面積は、メタリ
ツク塗膜面の形状、大きさなどによつて任意に選
択でき、特に制限はないが、1cm2以上であること
が好ましく、実用的には1〜1000cm2、特に2〜
100cm2が適している。光線の照射面積の調整は、
光源1を筒体3に内蔵し、その筒体3の内径およ
び(または)長さを変化させることによつて容易
に行なえる。筒体3の形状は円筒状、角筒状、円
錐状、角錐状などがあげられ、その内面は光線の
乱反射を防ぐために暗色にしておくことが望まし
い。 さらに本発明において、光源1から光線をメタ
リツク塗膜面2に直接照射してもさしつかえない
が、光源1とメタリツク塗膜面2との間にレンズ
4を介在せしめておき、光源1からの光線をレン
ズ4によつて平行光線5に修正し、それをメタリ
ツク塗膜面2に照射すると、目視による判定との
相関性がさらに向上するのでより好ましい。レン
ズ4を介在せしめた場合は、筒体3は少なくとも
光源1からレンズ4までにわたつて設けておけば
よい。該レンズ4は通常の凸レンズが使用でき、
その位置は、光源1が該レンズ4の焦点の位置に
なるようにすることが好ましい。 光源1から光線はメタリツク塗膜面2に入射角
θ15〜85゜で照射するのであるが、入射角がこの範
囲外になると目視との相関性が低下するので好ま
しくない。 このようにして、メタリツク塗膜面2に光線を
照射すると、その反射光線の反射率は、鏡面反射
角度(入射角度と同一角度)において最も高く、
それから遠ざかるにしたがつて反射率が低下する
のである。一般に、鏡面反射角度の反射光を鏡面
反射光線、それ以外の角度の反射光を拡散反射光
線と称しており、本明細書においてもそれを準用
することもある。 一方、メタリツク塗膜には金属粉顔料が分散し
ており、その色調は該金属粉顔料の配向によつて
ほぼ決定される。すなわち、金属粉顔料が塗面に
平行かつ均一に配向しているメタリツク塗膜は、
明るく、キラキラと輝き、淡彩色に仕上がるが、
配向が乱れると、明るさ、輝きなどが低下し、濃
彩色に仕上がるのである。 そこで本発明者は、このような色調の変化と上
記反射光線との相関性について研究を行なつた結
果、拡散反射光線のうち、特定の反射角度におけ
る反射強度を測定し、その測定値を特定の式に基
いて演算して得た数値が、メタリツク塗膜の目視
による色調判定結果とよく相関していることを見
い出したのである。 すなわち、本発明において、上記のごとく光源
1からメタリツク塗膜面2に照射した光線による
反射光線のうち、鏡面反射角度を中心にして、そ
の±5゜以上で、かつ±15゜以下である領域におけ
る拡散反射光線の強度Mおよびメタリツク塗膜面
の光線被照射面の鉛直方向領域における拡散反射
光線の強度Yを測定するのである。そして、これ
らの測定値MおよびY(M×Y)nなる式で演算し
て得た値がメタリツク塗膜の目視による色調判定
結果と良好な相関性を示すのである。 まず、拡散反射光線の強度Mの測定方法につい
て説明する。 メタリツク塗膜面2の光源1からの光線による
光被照射面からの鏡面反射光線およびその近傍の
拡散反射光線を集光させるためのレンズ6を設け
る。このレンズ6によつて、光源1からメタリツ
ク塗膜面2に照射した光線の反射光線のうち、鏡
面反射角度θを中心とする少なくとも±15゜以内
の領域における鏡面反射光線および拡散反射光線
を集光せしめるのである。すなわち、レンズ6を
通過した反射光線のうち、すべての鏡面反射光線
(入射角と同一角度で反射する光線)はその中心
軸7上の該レンズ6の焦点aに集光し、一方、拡
散反射光線は、該中心軸7とメタリツク塗膜面2
との交点bを中心とした該焦点aまでの距離を半
径とするほぼ円周上に、それぞれ集光するのであ
る。反射角度が同一である拡散反射光線(平行光
線)はレンズ6を通過すると同一位置に集光し、
その集光位置は、鏡面反射光線との角度によつて
変化し、その角度との差が大きくなるにしたがつ
て焦点aから順次遠ざかるのである。そこで、説
明を容易にするために、交点bから反射した光線
を取り上げる。第2図はその拡大図である。第2
図において、交点bに照射された光線の鏡面反射
光線は中心軸7のごとく反射し、他の位置からの
鏡面反射光線8,9と共に焦点aに集光するので
ある。一方、該鏡面反射光線(中心軸7)を中心
にして、その±5゜以上でかつ±15゜以内の領域c
に含まれる拡散反射光線も、それと同一角度の他
の位置からの拡散反射光線と共にレンズ6を通過
して、反射角度に応じてそれぞれ集光するのであ
る。レンズ6の位置は特に制限されないが、交点
bから1cm以上の位置が好ましい。そこで、レン
ズ6を通過した領域cの拡散反射光線のみを選択
するために、マスク10を焦点aの付近に、レン
ズ6とほぼ平行に設けるのである。このマスク1
0は光透過部分11と光不透過部分12とからな
つており、この光透過部分11に前記領域cによ
る拡散反射光線のみを通過させるのである。具体
的には、マスク10を鏡面反射光線および拡散反
射光線の集光位置(焦点)またはその近傍に設
け、そして前記領域cの拡散反射光線のみが光透
過部分11を通過するように該マスクを位置せし
めるのである。マスク10における光透過部分1
1および光不透過部分12の範囲の設定はレンズ
6の焦点距離などによつて容易に行なえる。ま
た、マスク10は、光線を容易に透過する透明も
しくは半透明のガラス板もしくはプラスチツク板
などに、光不透過部分12に相当する部分に暗色
の塗料もしくはススを塗布するかまたは暗色の粘
着テープを粘着して光透過を遮断することによつ
て得られる。 本発明において、拡散反射光線の強度Mを測定
するにあたり、鏡面反射角度を中心にして、±5゜
より小さい角度の反射光線では塗面のツヤだけが
判定でき、本発明が目的とするメタリツク塗膜の
色調を判定することができず、一方±15゜よりも
外側の反射光線では目視による判定との相関性が
低下し、信頼性のある客観的な評価が得られない
ので、いずれも好ましくない。 このようにしてマスク10の光透過部分11を
通過した前記領域cにおける拡散反射光線の強度
Mを受光器13によつて測定するのである。該受
光器13およびその測定方法自体は公知のものが
使用できる。 次に、拡散反射光線の強度Yは、光源1からメ
タリツク塗膜面2照射した光線による拡散反射光
線のうち、メタリツク塗膜面2の光線被照射部分
の鉛直方向領域における拡散反射光線の強度であ
る。本発明において、鉛直方向領域とは、メタリ
ツク塗膜面の鉛直方向を中心にして、その±5°以
内の角度の領域である。 該強度Yを測定するにあたり、レンズ14を光
線被照射部分の鉛直方向にかつメタリツク塗膜面
とほぼ平行に設け、上記鉛直方向領域における拡
散反射光線を含む反射光線を該レンズ14によつ
て集光せしめるのである。すなわち、鉛直方向
(垂直)に反射した拡散反射光線のすべては、レ
ンズ14を通過すると、中心である交点bの鉛直
線上のレンズ14の焦点dに集光し、それ以外の
拡散反射光線はレンズ14を通過すると、その集
光位置は、その反射角度が鉛直方向から傾斜する
にしたがつて焦点dから順次遠ざかるのである。
そこで、上記鉛直方向領域のみの拡散反射光線を
選択するために、マスク15を焦点d付近に設け
るのである。該マスク15は、前記マスク10と
同様のものが使用でき、光透過部分16と光不透
過部分17とからなつており、該光透過部分16
に上記鉛直方向領域における拡散反射光線のみを
通過せしめるのである。これらの操作は、前記領
域cの拡散反射光線のみを通過せしめる方法をほ
ぼ準用できる。 このようにして、マスク15を通過せしめた鉛
直方向領域における拡散反射光線の強度Yを測定
するために受光器18を設け、それによつて測定
するのである。該受光器18およびその測定方法
はそれ自体公知のものが使用できる。 本発明において、レンズ6およびレンズ14は
凸レンズを使用し、受光器13および受光器18
としては公知のものが使用でき、例えばフオトダ
イオードEE−D33(立石電機(株)製)、フオトダイ
オードG−1116(浜松テレビ(株)製)などがある。 また、本発明において、光線を入射角15゜近く
でメタリツク塗膜面2に照射すると、反射強度M
と反射強度Yとの測定位置(角度)は近接する
が、両者の測定角度の間隔を10゜以上に保持すれ
ばよい。 本発明において、上記のごとく測定した反射強
度MおよびYを、(M×Y)nなる式(nは0.5〜2
の数値である)により演算するのである。この演
算によつて得た数値が、目視による評価とよく相
関し、あらゆる色相のメタリツク塗膜に適用で
き、客観的に判定できるのである。上記の式にお
いて、nが0.1より小さくなると色調の優劣の判
定が困難になるので好ましくない。 本発明において上記演算は、手計算によつて行
なえるが、上記両受光器を演算処理装に接続する
と、自動的かつ迅速に誤ることなく演算できるの
で好都合である。すなわち、該演算処理装置は増
幅器19,20、掛算回路21、開平回路22お
よび表示器23からなつており、両受光器13お
よび18をそれぞれ増幅器19,20に接続して
両受光器からの信号を増幅せしめ、次いで該両増
幅器19,20を掛算回路21に接続して増幅さ
れたM、Yを(M×Y)なる式に基いて掛算し、
その結果を開平回路22において(M×Y)nなる
式に基いて開平し、最後にその開平結果を表示器
23によつて表示するのである。これらの演算処
理装置はそれ自体公知のものが使用でき、上記の
式に基く演算は極めて迅速に行なわれるのであ
る。したがつて、本発明に従うと、被試験体であ
るメタリツク塗膜面に前記したごとく光線を照射
すると殆ど同時にその結果、つまり色調が定量的
に表示されるので、色調の判定が著しく合理的に
行なわれるようになつた。 本発明に係るメタリツク塗膜の色調判定装置は
上記した要件を具備せしめてなるものである。第
3図にその具体例を示したので、それに基いて説
明する。 すなわち、開口部24を有する箱体25に、該
開口部24に向けて、光源1、受光器13,18
を設ける。箱体25の材質はプラスチツク、金
属、木質などのいずれでもよく、その内面は光源
1からの光線およびメタリツク塗膜面2からの反
射光線などが乱反射しないように暗色にしておく
ことが好ましい。開口部24には、その箱体25
の内側もしくは外側にメタリツク塗膜面2を形成
せしめた試験体をセツトするのであり、該開口部
24の大きさは少なくとも光源1から照射する光
線の被照射面積であればよい。光源1は、光線を
開口部24にセツトするメタリツク塗膜面に入射
角θ15〜85゜の範囲に調整できるようにしておくこ
とが好ましいが、その範囲内のいずれかの角度で
固定しておいてもさしつかえない。そして、メタ
リツク塗膜面2への光線の照射面積を調整するた
めの筒体3ならびに光源1からの光線を平行光線
に修正するためのレンズ4を装着せしめておくこ
とが好ましい。 また、光源1からメタリツク塗膜面2に照射し
た光線による反射光線のうち、鏡面反射角度を中
心にして、その±5゜以上で、±15゜以内の領域cに
おける拡散反射光線の強度Mを測定する受光器1
3を設ける。該受光器13の位置は、光源1から
の光線の入射角によつて変動するので、該入射角
の変化に対応できるようにしておくことが好まし
い。そして、鏡面反射角度を中心にして、少なく
ともその±15゜以内における鏡面反射光線および
拡散反射光線を集光せしめることが可能なレンズ
6を設けておき、さらに該レンズ6によつて集光
せしめた光線のうち、鏡面反射角度を中心にし
て、その±5゜以上で、±15゜以下の領域cにおける
拡散反射光線のみを選択するためのマスク10を
レンズ6の焦点もしくはその付近に設けるのであ
る。該マスク10には、該領域cにおける反射光
線のみを通過せしめる光透過部分11およびそれ
以外の反射光線の通過を遮断する光不透過部分1
2を設ける。 さらに、光源1から照射した光線のメタリツク
塗膜面2における被照射面の鉛直方向領域の拡散
反射光線の強度Yを測定するための受光器18を
設けておき、そして、その拡散反射光線を集光せ
しめるためのレンズ14およよび該鉛直方向領域
のみの拡散反射光線を選択するためのマスク15
をレンズ14の焦点またはその付近に設けるので
ある。 このようにして、受光器13および受光器18
で測定した値MおよびYを(M×Y)nなる式(n
は0.5〜2である)で演算するために、該両受光
器13,18を演算処理装置に接続するのであ
る。該演算処理装置の構成およびその機能につい
てはすでに説明したとおりである。 実施例および比較例 1 メタリツク塗料 (A)ライトグレーメタリツク塗料 (B)グレーメタリツク塗料 (C)ブラウンメタリツク塗料 (A)マルーンメタリツク塗料 (E)ダークグレーメタリツク塗料 (F)グレーイツシユリーフメタリツク塗料 (G)レツドメタリツク塗料 これらのメタリツク塗料(A)〜(G)を、塗装機(エ
アースプレー塗装機、エアー静電塗装機、ベル型
静電塗装機)ならびに塗装条件(塗料粘度)を変
えて鋼板に塗装して各々9種類の塗板を作成し、
加熱硬化せしめてメタリツク塗膜を形成した。 2 色調判定 (1) 本発明による判定 筒体に内蔵した光源(白熱電球)からの光線を
凸レンズを介して入射角45゜でメタリツク塗膜面
に照射し(照射面積約2cm2、光源から被照射塗膜
面までの距離10cm)、その光線による反射光線の
うち、反射角30〜40゜および50〜60゜の拡散反射光
線の強度Mを集光レンズおよびマスクを介して受
光器(フオトダイオードEE−D33)により測定
し、一方、光線被照射塗膜面の鉛直方向(塗面に
対して90゜)に反射した拡散反射光線の強度Yを
集光レンズならびにバンドパスフイルターを介し
て受光器により測定した。次に該両受光器からの
出力信号M、Yを直流増幅器によつて増幅せしめ
たのち、掛掛算回路で(M×Y)なる式にもとづ
いて掛算せしめ、次いで開平回路で平方根に開平
し、その結果を表示装置によつて表示させた。 (2) 目視による判定(比較例1) 目視による判定は、JIS Z9080,JIS Z8723に
準じ、上記各塗料について、判定者2名により、
各人がそれぞれ9種の塗板を2種ずつとり出して
比較し、9×8回の判定の結果を総合して最終的
に各塗板を評価する一対比較法により行なつた。 2種ずつの比較は、一方(i塗板)に対しても
う一方(j塗板)の明るさ(白さ)を下記評点尺
度に従つて判定し点数をつけることによつて行な
われ、各塗板の最終的な判定値は、例えばi塗板
なら、他塗板に対するi塗板の評点の合計からi
塗板に対する他塗板の評点の合計を差し引いた値
の2名の平均とし、その値を第1表に示した。 評点尺度 かなり明るい +2 やや明るい +1 ほぼかわらない 0 やや暗い −1 かなり暗い −2 (3) 上記(1)におけるMのみで判定(比較例2) (4) 上記(1)におけるYのみで判定(比較例3) (3) 色調判定結果 上記の方法に従つて判定した結果を第1表に示
した。目視判定は比較的客観性のある一対比較法
でバラツキをできるだけ少なくするように行なつ
たが、長時間を要した。また、比較例2,3は迅
速に判定できたが、目視による判定結果との相関
性が劣つていた。これらに対し、本発明によれ
ば、色合の種類にかかわらず、目視判定結果との
相関性がすぐれており、かつ迅速に判定できた。 第2表に、第1表に示した目視判定結果との相
関係数の平均値を示したが、本発明による判定結
果の相関係数が最もすぐれていた。 なお、本発明に基いて得た数値において、該数
値とメタリツク塗膜の明るさとが比例しており、
メタリツク塗膜の明るさが増すに従つてこの数値
が大きくなるのである。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるメタリツク塗膜の色調を
判定するための系統図、第2図は第1図の一部拡
大図、第3図は本発明に係る色調判定装置の一例
である。 これらの図面において、1……光源、2……メ
タリツク塗膜面、3……筒体、4,6,14……
レンズ、8,9……鏡面反射光線、10,15…
…マスク、11,16……光透過部分、12,1
7……光不透過部分、13,18……受光器、1
9,20……増幅器、21……掛算回路、22…
…開平回路、23……表示器、θ……入射角、鏡
面反射角、a……レンズ6の焦点、b……交点、
c……鏡面反射角度θを中心とし、その±5゜以上
で±15゜以内の領域、d……レンズ14の焦点で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタリツク塗膜面に入射角15〜85゜で照射し
    た光線の反射光線のうち、鏡面反射角度を中心と
    して、その±5゜以上で、かつ±15゜以下の領域に
    おける拡散反射光線の強度Mおよび該塗膜面の光
    線被照射部分の鉛直方向領域における拡散反射光
    線の強度Yを測定し、該両測定値M、Yを、(M
    ×Y)nなる式(n=0.5〜2の数値である)によ
    り演算して得た値によつてメタリツク塗膜の色調
    を判定することを特徴とするメタリツク塗膜の色
    調判定方法。 2 メタリツク塗膜面に15〜85゜の入射角で光線
    を照射せしめる光源、該照射光線による反射光線
    のうち、鏡面反射角度を中心にして、その±5゜以
    上で、かつ±15゜以内の領域における拡散反射光
    線の強度Mを測定する受光器および該塗膜面の該
    光線被照射部分の鉛直方向領域における拡散反射
    光線の強度Yを測定する受光器を具備し、かつ該
    両受光器による測定値M、Yを、(M×Y)nなる
    式(nは0.5〜2の数値である)で演算するため
    に該両受光器を演算処理装置に接続してなること
    を特徴とするメタリツク塗膜の色調判定装置。
JP5610583A 1983-03-31 1983-03-31 メタリツク塗膜の色調判定方法およびその判定装置 Granted JPS59180441A (ja)

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