JPH0444762A - 孔あきトップシートを備えた吸収性物品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、使い捨てオムツや生理用ナプキン等の吸収性
物品の製造方法に関するものである。

（従来技術） 使い捨てオムツや生理用ナプキン等の吸収性物品は、通
常、粉砕パルプの表裏にクレープ紙を配した吸収性芯材
の裏面側にバックシートと呼ばれている液体不透過性の
シートを配し、表面側から該吸収性芯材と該バックシー
トとを包むようにしてトップシートと呼ばれている液体
透過性のシートを配して形成されている。そしてかかる
吸収性物品は、例えば特開昭５７〜１．６０４５７号公
報や特開昭６１−１００２４６号公報に開示されている
ように、複数の搬送体が連なる工程でもって連続自動的
に製造されている。

（発明が解決しようとする課題） 近年上記した吸収性物品のトップシートには多数の細孔
が穿設された液体透性の良好なシートが好んで使用され
るに至り、それにともなって上記吸収性物品の製造工程
においては、前もってトップシート素材に多数の細孔を
穿設し所定幅に裁断してロール巻きしたトップシート素
材を製造工程に供給している。しかしながらトップシー
トは周知の通り柔軟な薄い弁シートであるため、ロール
巻きしたトップシート素材を巻き戻しながら穿孔し、再
度ロール状に巻き取った場合には、巻き取り張力あるい
は巻き取り後の圧縮力によりシート形態にしばしば乱れ
が生じて孔を変形させ、製品の品質に悪い影響を及ぼす
ことになるばかりでなく、別途に孔あきトップシート素
材を作るための穿孔工程を必要とすることから製造コス
ト高を招いているのが実情である。

本発明は孔あきｌ・ツブシートを備えた吸収性物品の製
造過程における上記不都合を改善することを目的として
なされたものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、トップシートと呼ばれている液体透過性シー
ト状物とバックシートと呼ばれている液体不透過性シー
ト状物との間に吸収性芯材を介在させてなる吸収性物品
を連続自動的に製造する方法において、ロール巻きされ
所定幅に裁断されたトップシート素材を吸収性物品製造
ラインの流れ方向に連続的に供給しながら該トップシー
ト素材に多数の細孔を穿設し、吸収性芯材の一方の面に
重ね合わせたのち切断し成形することを特徴としている
ものである。

適用されるトップシート素材としては、合成樹脂フィル
ム、合成樹脂フィルムと薄い繊維ウェブとが貼り合わさ
れた複合シート、繊維ウェブを熱ローラで加工した不織
布等が挙げられ、これらの素材は穿孔することによって
液体透過性が付与される。

上記した吸収性物品の連続自動製造工程においてトップ
シート素材を穿孔するには、製造ラインの流れの方向に
供給中のロール巻きされたトップシート素材を、周面に
多数の小突起を備えた穿孔ローラと表面軟質なローラと
の対ローラ間を通過させることが望ましい、また上記対
ローラに代えてパンチングボードを用いることもできる
。

穿孔するための多数の小突起は、円錐台形、角錐台形、
或は円柱形、角柱形等のＴＭ面を有する形状のものが好
丈しく、該小突起は、直径が約０．８ｚ２ｍｍ、突出高
さは２〜５１、密度１２〜３０個／ｃｍ”が好適であり
、このような小突起を備えた穿孔ローラあるいはパンチ
ングボードには加熱源を具備し、小突起をトップシート
素材の軟化点がら融点付近の温度に加熱して穿孔が行わ
れる。

（作用） 上記した穿孔ローラＪたはパンチングボードは吸収性物
品の製造ラインの流れの方向に供給中のトップシート素
材を穿孔して液透過性に優れかつ液体逆戻り防止性を具
備した孔あきトップシート・となし、孔あきトップシー
トの形態を乱すことなくそのまｔ製造ラインの流れの中
に移送する。

〈実施例） 以下本発明の実施例を示している図面について説明する
６本発明の製造方法によって作られる吸収性物品例えば
生理用ナプキンは、第２図および第３図に示しているよ
うに、木材バルブ（１）の表裏に木材バルブ紙＜２＞（
３＞が重ねられてなる吸収性芯材（４）の裏面に防水性
のハックシート（５〉が配され、これらの表面が表面側
に多数の細孔（６）（６）を有したトップシート（７）
てもって包被され、両側および裏面側においてヒートシ
ール（８０９）されて形成されてなる。

本実施例においては上記トップシート素材として、鞘成
分が二酸化チタンを配合したポリメチルペンテン（融点
２３０℃軟化点１４５℃）、芯成分がポリプロピレン（
融点１６７°Ｃ）の複合繊維（複合比１　：　１　）　
４ＤＸ　５１ｍｍを用いて作られた目付３０ｇ／ｍ”の
不織布シートが用いられている。そしてこの不織布シー
トは一方が１５０℃に加熱された一対の平滑ローラにて
押圧加圧処理され、加熱平滑ローラによって加圧処理さ
れた表面側がフィルム状の平滑面をなし、他方の平滑ロ
ーラによって処理された裏面側が繊維形態の保たれた状
態となっていて、厚さ０．０９ｍｍ、比容積４．０ｃｍ
”７ｇ、通気度２．１ｍＪ／ａｄ／ｓｅｃの緻密な不織
布シートであり、この状態では殆ど液体透過性を有せず
、生理用ナプキンの製造工程においてその表面側から多
数の小突起により細孔（６）（６）が押し開けられて上
記トップシート（７）　となる。

第１図は第２図および第３図に例示した上記生理用ナプ
キンの製造方法の概要を示しているものであり、以下そ
の製造方法について第２図〜第５図を参照しながら説明
する。

生理用ナプキンの製造工程には、通常、同調して回動し
１列に連設された複数の無端ベルト状搬送体く１０）を
備え、この搬送体（１０）に上記した木材パルプ（１）
、木材パルプ紙（２＞（３）、バックシート（５）およ
びトップシート（７）のそれぞれの素材を順次供給し、
これらを切断して重ね合わせ、折畳み成形し、ヒートシ
ール等を行って連続自動的に製品化される。即ちロール
状の木材バルブシート（ＩＡ）をクラッシャ（１１）に
て粉砕してタンク（１２）に送入し、タンク（１２）か
ら粉砕木材パルプ（ＩＢ）を搬送体（１０）上に供給し
て第１カツトロール（１３）にて幅８０ｃｍ、長さ２０
Ｏｃ腸切断し、余剰物をバイブ（１４）でタンク（１２
）内に回収してカットされた木材パルプ（１）を順次移
送する０次にこの移送中の木材パルプ（図示せず）の上
下面に帯状の木材パルプ紙（２＞（３）を供給して第２
カツトロール（１５）にて該粉砕パルプと同形に切断し
たのちその上から帯状のバックシート（４）を重ね、し
かるのちその下面に帯状のトップシート（７）を供給し
て折畳み器（１６）で該トップシート（７）を第４図に
示したごとくその両側部分をバックシート（４）の上に
折畳み、ヒートシールロール（１７）にて重ね合わされ
たトップシート（７）の両縁および前後の端部をヒート
シール（８＞（９）Ｌ前後の端部を第３カツトロール（
１８）でもって切断して、長さ２２０ｃｍ　、幅８０ｃ
朧、見掛けの厚さが３ＩＩ１１の生理用ナプキンとして
排出される。

本発明は上記した生理用ナプキンの連続自動製造工程に
おいて、ロール巻され所定幅に裁断されたトップシート
素材（７Ａ）を吸収性物品製造ラインの流れ方向に連続
的に供給しながら該トップシート素材（７＾）に多数の
細孔（６’）（６）を穿設し、吸収性芯材の一方の面側
に重ね合わせたのち切断し成形することによって、第１
図のごとき孔あきトップシート（７）を備えた生理用ナ
プキンが得られるようになしたものである。

第１図の実施例においては、トップシート素材（７Ａ）
として、鞘成分に酸化チタンが配合されたポリメチルペ
ンテン、芯成分がポリプロピレンの鞘芯型複合繊維（複
合比１：１）４ＤＸ５１ｍ■を用いて目付が３０ｇ／ｌ
ｓ”の不織布を作成後、一方のローラが１５０℃に加熱
された表面平滑な対ローラにて加圧処理し、加熱ローラ
側（表面）がフィルム状に平滑化され裏面側が繊維形態
の保たれた状態の厚さが０．０９１、比容積４．０ｃｍ
”７ｇ、通気度２．１ｍｊ／ｃｍ”／ｓｅｃの緻密な不
織布が用いられ、１９０ｃｍ幅に裁断されてロール状に
巻かれている。そしてこの不織布タイプのトップシート
素材（７Ａ）に多数の細孔（６）を穿設するために、ロ
ール状に巻かれたトップシート素材の引き出し側に、多
数の小突起（２０）を備えた穿孔ローラ（２１）と表面
が軟質なローラ（２２）からなる穿孔部（２３）が設け
られている。該穿孔ローラ（２１）の小突起（２０）は
、高さが２＋ｗｍ、中間部の直径が１．２１の円錐台形
をなし、小突起の数は２８個／ｃＩ＋２であり、穿孔時
には上記した不織布シートの繊維の軟化点前後の温度（
１５０℃）に加熱されていて、この穿孔ローラ（２１）
と軟質ローラ（２２）との間を通過したトップシート素
材（７Ａ）は、第５図に示したごとく製品の表面側相当
部分に所望の細孔（６）（６）が穿設され、所定長にカ
ットされたのち吸収性芯材（４）とバックシート（５）
とを包み込んで生理用ナプキンに仕上げられる。

かくして得られた生理用ナプキンは、穿設した細孔の形
態に乱れがなく、トップシートク７）に整然とした細孔
を有しているから体液の吸収性かよく、また吸収した体
液の逆戻りの少ない製品となる。

第６図は上記しまた穿孔ローラ（２１）と軟質ローラ（
２２）に代えてパンチングボード手段（２４）を用いて
トップシート素材（７Ａ）に細孔（６）（６）を穿設す
る態様を示している。

第７図はトップシート（７）が合成樹脂フィルム（７Ｂ
）と熱接着性の薄い不織布シート（７Ｃ）との複合シー
トで構成されている場合の穿孔方法を示［７ている。即
ち、厚さ２０μ璽の直鎖型低密度ポリエチレンフィルム
（７Ｂ）と、鞘成分が高密度ポリエチレン、芯成分がポ
リエステルの複合繊維（複合比１：　］、　＞　３ＤＸ
　５１ｍｍを用いて目付３０ｇ／ｍ”見掛けの厚み約０
．８＋ｍ＋ｏの熱可塑性不織布シート（７Ｃ）とを重ね
合わせながら穿孔ローラ部＜２３）に誘導し、１３０℃
に加熱した穿孔ローラ（２１）側へポリエチレンフィル
ム（７Ｂ）を、９０℃に加熱した平滑ローラ（２２）側
へ熱町塑性不職布シート（７Ｃンを供給し、ニップ圧１
７ｋｇ７ｃｍの条件で上記複合シートのトップシート素
材（７Ａ）に多数の細孔を穿設しながら製造ラインの流
れの方向に連続的に移送し、吸収性芯材の−・方の面に
重ね合わして第２図のごとき孔あきトップシー　ト（７
）を備えた生理用ナプキンを製造する態様を示している
。

なおトップシート素材（７Ａ）に多数の細孔を穿設する
穿孔部（２３）の位置については特に限定を要するもの
ではなく、例えば第８図に示しているように、前後の搬
送体（１０）（１０）間に穿孔部（２３）を配設し、ラ
インの後方からトップシート素材（７Ａ）を搬送体（１
０）上に供給して該穿孔部（２３）を通過させ、しかる
のち迂回させて所定のトップシート供給位１に供給して
もよい。

（発明の効果） このように本発明方法によれば、孔あきトップシートを
備えた吸収性物品の該孔あきトップシートが該吸収性物
品の連続自動製造ラインに設けられた穿孔部において作
られるから、従来のように予め孔あきトップシート素材
を準備するための別工程が不要となり、吸収性物品の製
造コストを低減することができる。そのうえ別工程にお
いて孔あきトップシート素材を製造した場合には穿孔し
たトップシート素材を再びロール状に巻き取らねばなら
ず、その巻き取り張力や巻き取り後の圧縮により穿設さ
れた細孔が変形して液透過性が悪くなるという不都合が
解消され、所望の液透過性と吸収した液の逆戻り防止性
を有した吸収性物品を能率よく得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示しているものであり第１図は
吸収性物品の連続自動製造］、程を例示した概略図、第
２図は生理用ナプキンの斜視図、第３図は第２図の断面
図、第４図はトップシートにより吸収性芯材を包みこむ
状態を示した断面図、第５図は細孔が穿設されたトップ
シートの平面図第６図はパンチングボードによる穿孔方
法を示した概略図、第７図はトップシート素材に複合シ
ートを用いた場合の概略図、そして第８図は他の実施例
を示した概略図である。 １　・木材バルブ　　　　２：木材バルブ紙３　木材バ
ルブ紙 ５　；バックシート ７　ニドツブシート ２０：小突起 ２２　　軟質ローラ ２４゛パンチングボード ６　ニ アＡ： 吸収性芯材 細孔 トップシート素材 穿孔ローラ 穿孔部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）トップシートと呼ばれている液体透過性シート状
   物とバックシートと呼ばれている液体不透過性シート状
   物との間に吸収性芯材を介在させてなる吸収性物品の製
   造方法において、ロール巻され所定幅に裁断されたトッ
   プシート素材を吸収性物品製造ラインの流れ方向に連続
   的に供給しながら該トップシート素材に多数の細孔を穿
   設し、吸収性芯材の一方の面側に重ね合わせたのち切断
   し成形することを特徴とする孔あきトップシートを備え
   た吸収性物品の製造方法。
2. （２）吸収性物品製造ラインの流れの方向に供給中のト
   ップシート素材が吸収性芯材と重ね合わされる位置の後
   方に穿孔ローラと軟質ローラとからなる穿孔部を配し、
   該トップシート素材を穿孔しながら吸収性芯材の一方の
   面に重ね合わせたのち切断し成形することを特徴とする
   請求項１記載の孔あきトップシートを備えた吸収性物品
   の製造方法。
3. （３）吸収性物品製造ラインの流れの方向に供給中のト
   ップシート素材が吸収性芯材と重ね合わされる位置の後
   方にパンチングボードからなる穿孔部を配し、該トップ
   シート素材を穿孔しながら吸収性芯材の一方の面に重ね
   合わせたのち切断し成形することを特徴とする孔あきト
   ップシートを備えた吸収性物品の製造方法。