JPH0444508Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は折込みチラシ挿入装置に係わり、更に
詳しくは、作業机台上に３つに区画された収容部
に夫々上下動板を配設し、これらの上下動板を
各々同調させて上下動手段によつてステツプ的に
上下動するようにした折込みチラシ挿入装置に関
する。

［従来の技術］ 周知の通り新聞販売店に於いては、新聞紙に折
込みチラシを挿入している。

この折込みチラシは新聞販売店にとつては副収
入であるので非常に大切なものである。

所がこの折込みチラシは大きさが種々あり又挿
入する枚数もその日によつて異なるものである。

従つてこの折込みチラシを挿入する時間が早朝
又は夕方等の一番忙しい時間帯である為に少しで
も短縮することが望まれている。そして大きな新
聞販売店等によつては、丁合機を用いて複数の折
込みチラシを１つの束にして時間を短縮してい
る。所がこの折込みチラシを新聞紙に挿入するの
は、通常作業員が机等の作業台を用いて、配るべ
き枚数の新聞紙に手作業で挿入しているのが実情
である。

即ち新聞紙を中心にして一方側の折込みチラシ
を位置決めして、この折込みチラシを新聞紙に手
作業で挿入して、このチラシ入り新聞紙を他方側
に積重ねて置くようにしている。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記従来技術によれば、全くの手作業なので作
業の改善が望まれている。

即ち折込みチラシの挿入動作は２動作が必要
である。即ち折込みチラシと新聞紙を同数並べて
置き、折込みチラシを新聞紙に挿入する動作と横
に積み重ねる動作が必要である。この時、一方側
即ち新聞紙と折込みチラシはしだいに低くなるが
他方側即ち折込みチラシ挿入後の新聞紙はしだい
に高く積み上げられ、従つて一方側と他方側に段
差が生ずるので常に挿入動作と積み重ねる動作の
２動作が必要である。

又普通の机等の作業台上で新聞紙の中に折込
みチラシを挿入した新聞紙を次々と積重ねてい
る。所がこの時折込みチラシは新聞紙よりも小さ
いので、この折込みチラシを新聞紙の略中央位置
に挿入したとしてもこの新聞紙の中央部が厚くな
る。従つて積み重ねるに従いずれが生ずる。更に
高く積み重ねれば積み重ねるほど不安定になり、
くずれ易くなる。

その結果ある程度の高さまで積み重ねると一度
作業をやめ、この挿入後の新聞紙を移動させ、新
たに同様の作業をくり返さなければならず作業効
率を向上させることが難しいと共に作業員の労力
を軽減させることができず而もある程度時間をか
けなければならない。

従つて本考案の目的とする所は、 作業員が常に一定の位置即ち装置本体の最上
位置で一方から他方へ移動させる一動作で折込み
チラシを挿入できる手段を提供するにある。

従つて作業性を向上させることができる折込み
チラシ挿入装置を提供するにある。

特に折込みチラシを挿入した新聞紙を高く積
み重ねても、ずれを生ずることがない手段を提供
するにある。

総じて短時間で而も容易に新聞紙に折込みチ
ラシを挿入することができると共に作業員の労力
を軽減することができる折込みチラシ挿入装置を
提供するにある。

［問題点を解決する為の手段］ 本考案は上記目的を達成する為に次の技術手段
を有する。即ち、実施例に対応する添付図面に使
用した符号を用いて説明すると、作業机台１上
に、互いに隣接して区画されていると共に作業員
側に開口した第１，第２，第３の収容部１３ａ，
１３ｂ，１３ｃを有し、各区画された収容部１３
ａ，１３ｂ，１３ｃの各収容スペース１６内には
各々上下動板１７を配設し、これらの上下動板１
７は上下動手段１８によつてステツプ的に上下動
できるように構成され、該収容部１３のうちの中
央位置１５の収容スペース１６内に折込みチラシ
２８を挿入されるべき新聞紙２９を収容し、この
新聞紙２９収容スペース１６を中心として何れか
一方４側に位置した収容部１３ｃの収容スペース
１６内に該新聞紙２９に挿入すべき折込みチラシ
２８を収容し、上記した中央位置１５の新聞紙２
９と折込みチラシとを同調してステツプ的に上動
させ、これらの新聞紙２９と折込みチラシ２８を
最上位置に位置決めし、更に他方３側の収容スペ
ース１６内の上下動板１７も同様に最上位置に位
置決めし、この状態で作業員が該中央位置１５の
新聞紙２９に一方４側の折込みチラシ２８を挿入
すると共に他方３側の上下動板１７上に移動さ
せ、この時該中央位置１５の収容部１３ｂと他方
３側の収容部１３ａとの間に検出装置２７が配設
され、この検出装置２７間を上記折込みチラシ２
８を挿入された新聞紙２９が通過することによつ
て上記中央位置１５の収容部１３ｂの新聞紙２９
とこの中央位置１５に対して何れか一方４側の収
容部１３ｃに収容された折込みチラシ２８を各々
載せている上下動板１７が同調してステツプ的に
上動し、この上動に対して、同調して他方３側の
収容部１３ａの折込みチラシ２８を挿入された新
聞紙２９を載せた上下動板１７がステツプ的に下
動することを特徴とする折込みチラシ挿入装置で
ある。

［作用］ このような構成なので、作業机台１上に区画さ
れた第１，第２，第３収容部１３ａ，１３ｂ，１
３ｃのうちの中央位置１５の収容部１３ｂの収容
スペース１６内の上下動板１７上に折込みチラシ
２８を挿入する為の新聞紙２９の束を載せ、この
中央位置１５の収容部１３ｂを中心として何れか
一方３側の収容部１３ｃの収容スペース１６内の
上下動板１７上に折込みチラシ２８の束を載せ
る。次いで各々の上下動板１７上の新聞紙２９の
一番上のもの及び折込みチラシ２８の一番上のも
のが最上位置になるように各々上下動板１７を上
下動手段１８によつてステツプ的に上動させて位
置決めする。

更に他方３側の収容部１３ａの収容スペース１
６内の上下動板１７も上下動手段１８によつて同
様に最上位置までステツプ的に上動させて位置決
めする。

次に作業員が最上位置の一方４側の折込みチラ
シ２８を中央位置１５の新聞紙２９に挿入すると
共に他方３側の収容スペース１６内の上下動板１
７上に移動させる。

この時中央位置１５の収容部１３ｂと他方３側
の収容部１３ａ間に検出装置２７が設けられ、こ
の検出装置２７間を折込みチラシ２８を挿入され
た新聞紙２９が通過することによつて、上記中央
位置１５の収容部１３ｂと一方４側の収容部１３
ｃ内の各々上下動板１７が同調して上下動手段１
８によつてステツプ的に上動し、更に他方３側の
収容部１３ａ内の上下動板１７も同調して上下動
手段１８によつてステツプ的に下動する。

従つて作業員は常に最上位置によつて折込みチ
ラシ２８を新聞紙２９に挿入すると共に他方３側
の収容部１３ａに平行移動させるだけなので、作
業能率が向上し、又、チラシを入れられた新聞紙
は収容部１３内で保持されているので折込みチラ
シ２８挿入後の新聞紙３０を安定させることがで
きるようになる。

その結果、新聞紙の群を崩すことなく短時間で
而も容易に折込みチラシを挿入することができる
ようになる。

［実施例］ 添付図面第１図〜第５図に従い本考案の好適な
実施例を詳述する。

図中符号１は作業机台本体を示し、この作業机
台本体１はベース２とこのベース２上の一方４側
と他方３側の両端部５，６に立設せしめられた側
板７，８とこの側板７，８間の背板９よりなる箱
形であつて、この箱形の前面１０側と上面１１側
が開口部１２として形成されているものである。

更に第１図に示すようにこの装置１のベース２
上の空間即ち左右の側板７，８間の空間を収容部
１３とする。

この収容部１３は２枚の仕切板１４によつて３
つに区画されている。

この区画された収容部１３は本体１の他方３側
より第１収容部１３ａ、第２収容部１３ｂ、第３
収容部１３ｃとして各収容部が形成されている。

この３つの収容部１３ａ，１３ｂ，１３ｃは
各々大きさが同じであるので、そのうちの１つで
ある中央位置１５の第２収容部１３ｂについて着
目すると、この収容部１３ｂは左右の仕切板１４
によつて区画された収容スペース１６は上記背板
９方向に対して細長く形成されている。更にこの
収容スペース１６内には上下動板１７が配設され
ている。

この上下動板１７は上記左右の仕切板１４に案
内されて上下動手段１８によつてステツプ的に上
下動できるように配設されている。

更に上記左右の仕切板１４には所定間隔を置い
て凹部１９が左右各々の仕切板１４に２か所形成
されている。この凹部１９は上記左右の仕切板１
４の上端２０から下端２１まで形成されている。

上記した上下動手段１８について具体的に説明
すると、本実施例に於いては、本体１側即ち上記
左右の仕切板１４に形成された凹部１９に配設さ
れているラツク２２とこのラツク２２に対応する
ための上記上下動板１７の下面２３に配設されて
いる駆動モーター２４とこの駆動モーター２４の
駆動軸に取着せしめられている駆動ギア２５とこ
の駆動ギア２５と上記ラツク２２の配設されたピ
ニオンギア２６より構成されている。

この上下動手段１８によつて上記上下動板１７
がステツプ的に上下動するものである。

更に上記収容部１３のうちの第１収容部１３ａ
と第２収容部１３ｂ間の仕切板１４の線上に検出
装置２７が配設されている。

上記した収容部１３のうちの中央位置１５の第
２収容部１３ｂは折込みチラシ２８を挿入する為
の新聞紙２９を収容するためのものであり、又第
３収容部１３ｃは折込みチラシ２８を収容する為
のものであり、更に第１収容部１３ａは折込みチ
ラシ２８を挿入した新聞紙２９を収容する為のも
のである。

以上は右ききの人用のものについて説明したも
のである。

尚図中３１は制御部であり、又３２はカウント
設定器であり、又３３はカウンターを各々示して
いる。更に本実施例に於いて本体１の材料として
は木材、合成樹脂、金属製を使用することが可能
であり、又、本例に於いては通常使用している作
業台及び机に載せることが可能であると共にこの
本体１に調節機能の付いた脚を配設することも可
能であり、加えて本例に於いては右ききの人用の
場合について説明したものであるが、容易に左き
きの人用にセツトすることが可能である。

特に上記上下動手段１８については第５図に示
すように、リードスプライン３４機構を用いるこ
ともでき更にチエーン、ベルト駆動機構等を使用
できることは言うまでもない。

加えて折込みチラシ２８挿入後の新聞紙３０を
載せる為の第１収容部１３ａの上下動板１７を引
き出し式ににすることも可能である。

次にこの実施例の使用例を説明する。

先ず第２図、第３図に示すように本体１の収容
部１３の第２収容部１３ｂの上下動板１７上に折
込みチラシ２８を挿入する為の新聞紙２９をセツ
トする。この時開口部が第３収容部１３ｃ側にく
るように位置決めする。更に第３収容部１３ｃの
上下動板１７上に同数の折込みチラシ２８も同様
にセツトする。

次いで、第２，第３収容部１３ｂ，１３ｃの上
下動手段１８である駆動モーター２４を駆動さ
せ、この駆動によつて駆動軸、駆動ギア２５、ピ
ニオンギア２６を介して上記各々の収容部１３
ｂ，１３ｃの仕切板１４又は側板８に配設されて
いるラツク２２と協働して上記各々の上下動板１
７をステツプ的に上動させる。

即ち１枚分づつ上動させる。

そして、これらの上下動板１７上の一番上の新
聞紙２９及び折込みチラシ２８が上記装置１の最
上位置まで上動させて停止する。

この時第１収容部１３ａの上下動板１７も同様
に上下動手段１８によつてステツプ的に上動せし
め、この上下動板１７が同様に上記本体１の最上
位置に位置決めさせて停止する。

この時カウント設定器３２によつて必要とする
枚数をセツトすることができる。

これによつて準備が完了する。

そして本例に於いては作業員が右ききの場合に
ついて説明すると、上記した一方４側の第３収容
部１３ｃ内の折込みチラシ２８即ち予かじめ丁合
機又は作業員等によつて新聞紙２９内に挿入する
為に複数の折込みチラシを１束にしたものを上記
一方４側の第３収容部１３ｃの上下動板１７にセ
ツトしたものである。

次いで作業員が第３収容部１３ｃの最上位置に
ある折込みチラシ２８を一方の手でつかみ、他方
３側に平行移動させると共に他方の手で中央位置
１５の第２収容部１３ｂの新聞紙２９の一端をも
ち上げて上記折込みチラシ２８を挿入すると共に
更に左側３に位置する第１収容部１３ａの上下動
板１７上に載せて完了する。

この時第４図に示すように上記第１収容部１３
ａと第２収容部１３ｂ間には検出装置２７が配設
され、この検出装置２７間を上記折込みチラシ２
８が挿入された新聞紙２９が通過することによつ
て検出され、この検出装置２７からの検出信号が
制御部３１に伝達され、制御部３１から第１，第
２，第３収容部１３ａ，１３ｂ，１３ｃの各上下
動手段１８に駆動信号が伝達される。従つて第
２、第３収容部１３ｂ，１３ｃの各上下動板１７
は同調して上下動手段１８によつてステツプ的に
上動して、次の新聞紙２９と折込みチラシ２８が
最上位置に位置決めされる。更に左側３の第１収
容部１３ａの上下動板１７も同様に上下動手段１
８によつてステツプ的に下動し、この上下動板１
７上に折込みチラシ２８入の新聞紙２９の上にも
う１部積み重ねることができるように１段下がつ
た位置に位置決めされる。

上記したような順序で作業員が所定枚数の新聞
紙２９に折込みチラシ２８を容易に挿入すること
ができる。又この本体１のカウント設定器３２に
よつて所定枚数のカウンター３３をセツトしてお
くことによりセツトしたカウンター３３の数に達
した時には上記した上下動手段１８が上下動する
ことなく停止状態となるので、作業者はいちいち
数を確認することなく常にこの本体１の最上位置
によつて一方４側から他方３側方向に向つて平行
に移動させるだけなので一連の動作とすることが
可能であり、又従来技術は、折込みチラシ２８を
新聞紙２９に挿入するに従いこの折込みチラシ２
８と新聞紙２９の位置が下方に移動するのに対し
てこの折込みチラシ２８を挿入された新聞紙２９
の位置はしだいに高く移動していくことになる。

この結果従来に於いては常に挿入位置が移動
し、この移動と反対に折込みチラシ２８入新聞紙
２９が上方に向つて移動する為に常に２動作必要
であると共に積み重ねるに従い、ずれが生ずるの
で、くずれる場合が少なくなかつた。

所が本例に於いては、折込みチラシ２８を挿入
する位置は常に一定に維持することができ、而も
右から左等に平行に移動することだけで良く、加
えて、折込みチラシ２８挿入後の新聞紙２９は収
容部１３の左右の側板７と仕切板１４と背板９に
よつて案内されているのでずれる心配が全くない
ものである。

更にこの上下動板１７を引き出し式にすること
も可能であり従つて短時間で新聞紙２９に折込み
チラシ２８を挿入でき、而も作業員の労力を軽減
することができる本件特有の利点を有するもので
ある。

［考案の効果］ 以上詳述した如く、作業員が常に一定の位置
で而も一動作で折込みチラシ２８を挿入できる手
段を提供できる。

従つて作業性を向上させることができる折込み
チラシ挿入装置を提供できる。

特に折込みチラシ２８を挿入した新聞紙３０
を高く積み重ねてもずれを生ずることがない手段
を提供できる。

これらにより短時間で而も容易に新聞紙２９
に折込みチラシ２８を挿入することができると共
に作業員の労力を軽減することができる折込みチ
ラシ挿入装置を提供できる等種々の利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面第１図〜第４図は実施例を示し、第１
図全体を示す斜視図、第２図は第１図の−線
に沿う縦断側面図、第３図は動作を示す縦断側面
図、第４図はブロツク線図を示し、第５図は上下
動手段の他の例を示す斜視図をそれぞれ示してい
る。 尚図中１……本体、３……他方、４……一方、
１３……収容部、１３ａ……第１収容部、１３ｂ
……第２収容部、１３ｃ……第３収容部、１５…
…中央位置、１６……収容スペース、１７……上
下動板、１８……上下動手段、２７……検出装
置、２８……折込みチラシ、２９……新聞紙、を
それぞれ示している。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業机台１上に互いに隣接して区画されている
   と共に作業員側に開口した第１、第２、第３収容
   部１３ａ，１３ｂ，１３ｃを有し、各区画された
   収容部１３ａ，１３ｂ，１３ｃの各収容スペース
   １６内には各々上下動板１７を配設し、これらの
   上下動板１７は上下動手段１８によつてステツプ
   的に上下動できるように構成され、該収容部１３
   のうちの中央位置１５の収容スペース１６内に折
   込みチラシ２８を挿入されるべき新聞紙２９を積
   重ねて収容し、この新聞紙２９、収容スペース１
   ６を中心として何れか一方４側に位置した収容部
   １３ｃの収容スペース１６内に該新聞紙２９に挿
   入すべき折込みチラシ２８を積重ねて収容し、上
   記した中央位置１５の新聞紙２９と折込みチラシ
   ２８を同調してステツプ的に上動させ、これらの
   新聞紙２９と折込みチラシ２８を最上位置に位置
   決めし、更に他方３側の収容スペース１６内の上
   下動板１７も同様に最上位置に位置決めし、この
   状態で作業員が該中央位置１５の新聞紙２９に一
   方４側の折込みチラシ２８を挿入すると共にこの
   挿入後の新聞を他方３側の上下動板１７上に移動
   させ、この時該中央位置１５の収容部１３ｂと他
   方３側の収容部１３ａとの間に検出装置２７が配
   設され、この検出装置２７間を上記折込みチラシ
   ２８を挿入された新聞紙２９が通過することによ
   つて上記中央位置１５の収容部１３ｂの新聞紙２
   ９とこの中央位置１５に対して何れか一方４側の
   収容部１３ｃに収容された折込みチラシ２８を
   各々載せている上下動板１７が同調してステツプ
   的に上動し、この上動に対して同調して他方３側
   の収容部１３ａの折込みチラシ２８を挿入された
   新聞紙３０を載せた上下動板１７がステツプ的に
   下動することを特徴とする折込みチラシ挿入装
   置。