JPH0443156A - 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents
鉄道車両用ディスクブレーキ装置Info
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- JPH0443156A JPH0443156A JP15034990A JP15034990A JPH0443156A JP H0443156 A JPH0443156 A JP H0443156A JP 15034990 A JP15034990 A JP 15034990A JP 15034990 A JP15034990 A JP 15034990A JP H0443156 A JPH0443156 A JP H0443156A
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鉄道車両用ディスクブレーキ装置に係り、特
に、鉄道車両の車軸に回転を伝達付与する駆動用電動機
の回転子軸の端部に備えられるディスクブレーキ装置に
関する。
に、鉄道車両の車軸に回転を伝達付与する駆動用電動機
の回転子軸の端部に備えられるディスクブレーキ装置に
関する。
従来における鉄道車両用ディスクブレーキ装置の構成と
して、例えば実開昭64−4933号公報に開示された
ものは、第6図に示すように、車輪100゜100を軸
支する車軸101の一側方に誘導電動機(駆動用電動機
)102を設置すると共に、該誘導電動機102の回転
子軸103の一端部にデ、jスク104を固着し、且つ
、キャリバー105に取り付けられた一対のバンド10
6,106間に前記ディスク104を介在せしめたもの
である。尚、前記誘導電動機102は台車等の車両側部
材に固定設置され、またキャリバー105は車両側部材
や誘導電動機102に保持されるものである。そして、
前記回転子軸103の他端部には可撓継手107を介し
て駆動ギヤ108が取り付けられ、且つ、前記車軸10
1の対応する端部には前記駆動ギヤ108に噛合される
従動ギヤ109が取り付けられている。このような構成
によれば、当該車両の走行時には誘導電動機102の回
転子軸103の回転に伴って車軸101及び車輪100
.100が回転駆動されるが、ブレーキ指令が発せられ
た場合には、キャリパ−105のパッド106.106
がディスク104の両面に圧接することにより、ブレー
キ作用が行われて、回転子軸103及び車軸101ひい
ては車輪100.100の回転が止まることになる。
して、例えば実開昭64−4933号公報に開示された
ものは、第6図に示すように、車輪100゜100を軸
支する車軸101の一側方に誘導電動機(駆動用電動機
)102を設置すると共に、該誘導電動機102の回転
子軸103の一端部にデ、jスク104を固着し、且つ
、キャリバー105に取り付けられた一対のバンド10
6,106間に前記ディスク104を介在せしめたもの
である。尚、前記誘導電動機102は台車等の車両側部
材に固定設置され、またキャリバー105は車両側部材
や誘導電動機102に保持されるものである。そして、
前記回転子軸103の他端部には可撓継手107を介し
て駆動ギヤ108が取り付けられ、且つ、前記車軸10
1の対応する端部には前記駆動ギヤ108に噛合される
従動ギヤ109が取り付けられている。このような構成
によれば、当該車両の走行時には誘導電動機102の回
転子軸103の回転に伴って車軸101及び車輪100
.100が回転駆動されるが、ブレーキ指令が発せられ
た場合には、キャリパ−105のパッド106.106
がディスク104の両面に圧接することにより、ブレー
キ作用が行われて、回転子軸103及び車軸101ひい
ては車輪100.100の回転が止まることになる。
しかるに、上記公報に開示されたディスクブレーキ装置
は、−枚のディスク104を用いたものであるため、制
動時に高温状態になり易く、このため、制動時において
は、ディスク104の強度が熱により急激に低下して該
ディスク104に偏摩耗が生じ、ディスク104の寿命
が短くなるという難点を有している。これに加えて、前
記ディスク104は誘導電動機102の回転子軸103
に直接固着されるものであるため、制動時に高温状態と
なったディスク104から回転子軸103に多量の熱が
伝導されて、誘導電動機102内部の温度を上昇させ、
限界温度を超えてしまうという事態を招き、誘導電動機
102内部に装備されているコイル線が焼損したり或い
は回転子軸103の軸受を焼付かせたり等の不具合を生
じる。
は、−枚のディスク104を用いたものであるため、制
動時に高温状態になり易く、このため、制動時において
は、ディスク104の強度が熱により急激に低下して該
ディスク104に偏摩耗が生じ、ディスク104の寿命
が短くなるという難点を有している。これに加えて、前
記ディスク104は誘導電動機102の回転子軸103
に直接固着されるものであるため、制動時に高温状態と
なったディスク104から回転子軸103に多量の熱が
伝導されて、誘導電動機102内部の温度を上昇させ、
限界温度を超えてしまうという事態を招き、誘導電動機
102内部に装備されているコイル線が焼損したり或い
は回転子軸103の軸受を焼付かせたり等の不具合を生
じる。
このような問題に対処すべく、例えば実開平1−1)7
972号公報によれば、第7図に示すように、誘導電動
18102の回転子軸(中空電機子軸)103の両端に
夫々ディスク104,104を固着し且つこの二枚のデ
ィスク104.104を挟持する二個のキャリパ−10
5,105を備えた構成が開示されている。これによれ
ば、制動時における個々のディスク104.104の高
温化を抑制できることに起因して、上記の問題が幾分か
は解消されることが期待できる。
972号公報によれば、第7図に示すように、誘導電動
18102の回転子軸(中空電機子軸)103の両端に
夫々ディスク104,104を固着し且つこの二枚のデ
ィスク104.104を挟持する二個のキャリパ−10
5,105を備えた構成が開示されている。これによれ
ば、制動時における個々のディスク104.104の高
温化を抑制できることに起因して、上記の問題が幾分か
は解消されることが期待できる。
しかしながら、上述の実開平1−1)7972号公報に
開示のディスクブレーキ装置によるにしても、近年にお
ける鉄道車両の高速化に対しては充分に対処できるもの
ではない。即ち、ディスクを二枚備えるといった単純な
手法のみによっては、高速走行からの制動が続けばディ
スク104が高温状態になるのは当然の事であり、ディ
スク104の高温化に伴う既述の問題を生ずるのは勿論
のこと、ディスク及びキャリパーを夫々誘導電動機本体
を挟んでその両側に配設せねばならないため、当該ディ
スク装置を取り付けるためのレイアウト面での困難化を
余儀無くされるという問題をも生せしめることとなる。
開示のディスクブレーキ装置によるにしても、近年にお
ける鉄道車両の高速化に対しては充分に対処できるもの
ではない。即ち、ディスクを二枚備えるといった単純な
手法のみによっては、高速走行からの制動が続けばディ
スク104が高温状態になるのは当然の事であり、ディ
スク104の高温化に伴う既述の問題を生ずるのは勿論
のこと、ディスク及びキャリパーを夫々誘導電動機本体
を挟んでその両側に配設せねばならないため、当該ディ
スク装置を取り付けるためのレイアウト面での困難化を
余儀無くされるという問題をも生せしめることとなる。
更に、この公報に開示されたディスクブレーキ装置によ
るにしても、誘導電動機102の回転子軸103に二枚
のディスク104,104が直接固着されているため、
ディスク104.104から多量の熱が誘導電動機10
2内部に伝導され、既゛述のように、コイル線の焼損や
軸受の焼付き等の不具合を生せしめることとなる。
るにしても、誘導電動機102の回転子軸103に二枚
のディスク104,104が直接固着されているため、
ディスク104.104から多量の熱が誘導電動機10
2内部に伝導され、既゛述のように、コイル線の焼損や
軸受の焼付き等の不具合を生せしめることとなる。
本発明は、上記諸事情ムこ鑑みてなされたものであり、
ディスクの構成自体に改良を加えると共に当該ブレーキ
装置の回転軸と駆動用電動機の回転子軸との結合状態に
改良を加えて、発熱量の軽減を実現した上で当該ブレー
キ装置のレイアウトの簡素化及び取付性の容易化を図り
、且つ、高速走行からの制動時に当該ブレーキ装置に高
温化現象が発生しても駆動用電動機の回転子軸への熱伝
導を軽減させ、電動機内部のコイルの焼損や回転子軸受
の早期損傷を防止することを技術的課題とするものであ
る。
ディスクの構成自体に改良を加えると共に当該ブレーキ
装置の回転軸と駆動用電動機の回転子軸との結合状態に
改良を加えて、発熱量の軽減を実現した上で当該ブレー
キ装置のレイアウトの簡素化及び取付性の容易化を図り
、且つ、高速走行からの制動時に当該ブレーキ装置に高
温化現象が発生しても駆動用電動機の回転子軸への熱伝
導を軽減させ、電動機内部のコイルの焼損や回転子軸受
の早期損傷を防止することを技術的課題とするものであ
る。
上記技術的課題を達成するための具体的手段とするとこ
ろは、鉄道車両の車軸と回転伝達可能に接続された駆動
用電動機の回転子軸の端部に、該回転子軸と共に回転し
且つ該回転子軸の軸方向に摺動自在な複数枚のロータ部
材と、これら複数枚のロータ部材の各相互間に配設され
且つキー部材に軸方向にのみ摺動自在に取り付けられた
複数枚のステータ部材と、前記ロータ部材及びステータ
部材に制動力を作用させる押圧部材とを備えた多板式の
ディスクブレーキ装置を設け、このディスクブレーキ装
置の回転軸と前記駆動用電動機の回転子軸とを分離して
構成し且つこの両者を噛み合い結合により接続したとこ
ろにある。
ろは、鉄道車両の車軸と回転伝達可能に接続された駆動
用電動機の回転子軸の端部に、該回転子軸と共に回転し
且つ該回転子軸の軸方向に摺動自在な複数枚のロータ部
材と、これら複数枚のロータ部材の各相互間に配設され
且つキー部材に軸方向にのみ摺動自在に取り付けられた
複数枚のステータ部材と、前記ロータ部材及びステータ
部材に制動力を作用させる押圧部材とを備えた多板式の
ディスクブレーキ装置を設け、このディスクブレーキ装
置の回転軸と前記駆動用電動機の回転子軸とを分離して
構成し且つこの両者を噛み合い結合により接続したとこ
ろにある。
上記手段によると、多板式のディスクブレーキ装置は、
押圧部材による制動力の非作用時においては、駆動用電
動機の回転子細と共に回転する複数枚のロータ部材が、
キー部材に取り付けられた複数枚のステータ部材に対し
て自由に回転することとなるが、その一方において、押
圧部材による制動力の作用時においては、ロータ部材及
びステータ部材が軸方向一方側に摺動し且つ押し集めら
れて該各部材間は圧接した状態となり、この時に生じる
摩擦によってロータ部材のステータ部材に対する相対回
転が阻止される。つまり、ステータ部材が取り付けられ
ているキー部材は、駆動用電動機ひいては車両側部材に
固定状態とされるものであるため、上記のようにロータ
部材のステータ部材に対する相対回転が阻止された場合
には、ロータ部材と共に回転する回転子軸に接続されて
いる車軸ひいては車輪の回転が止まることになる。
押圧部材による制動力の非作用時においては、駆動用電
動機の回転子細と共に回転する複数枚のロータ部材が、
キー部材に取り付けられた複数枚のステータ部材に対し
て自由に回転することとなるが、その一方において、押
圧部材による制動力の作用時においては、ロータ部材及
びステータ部材が軸方向一方側に摺動し且つ押し集めら
れて該各部材間は圧接した状態となり、この時に生じる
摩擦によってロータ部材のステータ部材に対する相対回
転が阻止される。つまり、ステータ部材が取り付けられ
ているキー部材は、駆動用電動機ひいては車両側部材に
固定状態とされるものであるため、上記のようにロータ
部材のステータ部材に対する相対回転が阻止された場合
には、ロータ部材と共に回転する回転子軸に接続されて
いる車軸ひいては車輪の回転が止まることになる。
そして、本発明は、複数枚のロータ部材と複数枚のステ
ータ部材と押圧部材とからなる多板式のディスクブレー
キ装置を鉄道車両に採用したことにより、当該車両の高
速走行からの制動時に発生する熱は前記複数枚のロータ
部材及びステータ部材の各相互間の摩擦熱に分散されて
、個々の部材についての発熱量が大幅に軽減されるばか
りでな(、その取付性の容易化や装置のレイアウトの簡
素化が図られることとなる。
ータ部材と押圧部材とからなる多板式のディスクブレー
キ装置を鉄道車両に採用したことにより、当該車両の高
速走行からの制動時に発生する熱は前記複数枚のロータ
部材及びステータ部材の各相互間の摩擦熱に分散されて
、個々の部材についての発熱量が大幅に軽減されるばか
りでな(、その取付性の容易化や装置のレイアウトの簡
素化が図られることとなる。
更に、本発明は、前記多板式のディスクブレーキ装置の
回転軸と駆動用電動機の回転子軸とを分離して構成して
いるので、仮に当該車両の高速走行からの制動時に前記
ブレーキ装置の各部材が高温状態となったとしても、当
該ブレーキ装置の回転軸から駆動用電動機の回転子軸に
伝導される熱量は少なくなる。また、前記両輪は噛み合
い結合により接続されているので、両軸間の回転伝達は
良好に行われる。
回転軸と駆動用電動機の回転子軸とを分離して構成して
いるので、仮に当該車両の高速走行からの制動時に前記
ブレーキ装置の各部材が高温状態となったとしても、当
該ブレーキ装置の回転軸から駆動用電動機の回転子軸に
伝導される熱量は少なくなる。また、前記両輪は噛み合
い結合により接続されているので、両軸間の回転伝達は
良好に行われる。
以下、本発明の実施例を第1図乃至第5図に基づいて説
明する。
明する。
先ず、第1図に示す概略構成に基づいて、本発明に係る
ディスクブレーキ装置1の取付状態を説明すると、空気
バネ50.50を介して車体51を支持する台車52の
下方には駆動用電動機2が取り付けられており、該駆動
用電動機2の回転子軸3の一端部に固着された駆動ギヤ
4と、車輪53.53を軸支する車軸5に固着された従
動ギヤ6とが噛合されていると共に、前記駆動用電動機
2の反ギヤ側端部(左端部)には、本発明に係るディス
クブレーキ装置1が取り付けられている。従って、当該
車両51の走行時には、駆動用電動fi2の回転子軸3
の回転が、駆動ギヤ4及び従動ギヤ6を介して車軸5及
び車輪53.53に伝達される一方、ブレーキ指令が発
せられた時には、前記ディスクブレーキ装置1の動作に
より回転子軸3の回転が止まり、これに伴って車軸5及
び車輪53.53の回転が止まることにより制動作用が
行われる構成である。尚、前記車軸5をその両端におい
て回動自在に保持する車軸ケース54.54と前記台車
52との間には、軸バネ55.55が介設されている。
ディスクブレーキ装置1の取付状態を説明すると、空気
バネ50.50を介して車体51を支持する台車52の
下方には駆動用電動機2が取り付けられており、該駆動
用電動機2の回転子軸3の一端部に固着された駆動ギヤ
4と、車輪53.53を軸支する車軸5に固着された従
動ギヤ6とが噛合されていると共に、前記駆動用電動機
2の反ギヤ側端部(左端部)には、本発明に係るディス
クブレーキ装置1が取り付けられている。従って、当該
車両51の走行時には、駆動用電動fi2の回転子軸3
の回転が、駆動ギヤ4及び従動ギヤ6を介して車軸5及
び車輪53.53に伝達される一方、ブレーキ指令が発
せられた時には、前記ディスクブレーキ装置1の動作に
より回転子軸3の回転が止まり、これに伴って車軸5及
び車輪53.53の回転が止まることにより制動作用が
行われる構成である。尚、前記車軸5をその両端におい
て回動自在に保持する車軸ケース54.54と前記台車
52との間には、軸バネ55.55が介設されている。
次に、前記ディスクブレーキ装置1の細部にわたる構造
を、第2図及び第3図に基づいて説明する。
を、第2図及び第3図に基づいて説明する。
このディスクブレーキ装置1は、前記駆動用電動機2の
反ギヤ側端部にポル1−56.56を用いて固定された
ドラム状のケース7を有し、該ケース7の内周面部には
複数のキー部材8−・・8が固定されていると共に、該
ケース7の内方中心部には前記駆動用電動機2の回転子
軸3に結合された中空軸(回転軸)9が該回転子軸3と
一体回転可能に保持されている。そして、前記中空軸9
の外周には、該中空軸9ひいては回転子軸3と共に回転
し且つ軸方向(第3図a −b方向)に摺動自在な二枚
のロータ部材10.10が取り付けられ、また前記キー
部材8・・・8の内周には、軸方向にのみ摺動自在な三
枚のステータ部材1)・・・1)が取り付けられている
。
反ギヤ側端部にポル1−56.56を用いて固定された
ドラム状のケース7を有し、該ケース7の内周面部には
複数のキー部材8−・・8が固定されていると共に、該
ケース7の内方中心部には前記駆動用電動機2の回転子
軸3に結合された中空軸(回転軸)9が該回転子軸3と
一体回転可能に保持されている。そして、前記中空軸9
の外周には、該中空軸9ひいては回転子軸3と共に回転
し且つ軸方向(第3図a −b方向)に摺動自在な二枚
のロータ部材10.10が取り付けられ、また前記キー
部材8・・・8の内周には、軸方向にのみ摺動自在な三
枚のステータ部材1)・・・1)が取り付けられている
。
詳述すれば(第2図参照)、前記中空軸9には等角度間
隔で外方に突出する複数の凸条9a・・・9aが軸方向
に沿うように一体形成されていると共に該中空軸9の外
径と同形状の貫通孔10aが前記ロータ部材10の中心
部に形成され且つこの両者が嵌合されることによりロー
タ部材10が中空軸9と共に回転し而も軸方向に摺動自
在とされているのに対し、前記キー部材8・・・8は等
角度間隔毎に配設されてケース7に固定支持されている
と共にこれらのキー部材8・・・8の軸直角輪郭形状と
同形状の切欠部1)a・・・llaがステータ部材1)
の外周縁に形成され且つこの両者が嵌合されることによ
りステータ部材1)がキー部材8・・・8に対して軸方
向にのみ摺動自在とされている。この場合、前記ロータ
部材10とステータ部材1)とは軸方向に交互に配設さ
れており、ロータ部材10の外周面10bとキー部材8
・・・8の内周面との間、及びステータ部材1)の内周
面1)bと中空軸9の外周面との間には、僅かな隙間が
存在している。尚、前記ロータ部材10及びステータ部
材1)の枚数は、第3図示のものに限定されるものでは
なく、これ以上或いはこれ以下の枚数であっても差し支
えない。
隔で外方に突出する複数の凸条9a・・・9aが軸方向
に沿うように一体形成されていると共に該中空軸9の外
径と同形状の貫通孔10aが前記ロータ部材10の中心
部に形成され且つこの両者が嵌合されることによりロー
タ部材10が中空軸9と共に回転し而も軸方向に摺動自
在とされているのに対し、前記キー部材8・・・8は等
角度間隔毎に配設されてケース7に固定支持されている
と共にこれらのキー部材8・・・8の軸直角輪郭形状と
同形状の切欠部1)a・・・llaがステータ部材1)
の外周縁に形成され且つこの両者が嵌合されることによ
りステータ部材1)がキー部材8・・・8に対して軸方
向にのみ摺動自在とされている。この場合、前記ロータ
部材10とステータ部材1)とは軸方向に交互に配設さ
れており、ロータ部材10の外周面10bとキー部材8
・・・8の内周面との間、及びステータ部材1)の内周
面1)bと中空軸9の外周面との間には、僅かな隙間が
存在している。尚、前記ロータ部材10及びステータ部
材1)の枚数は、第3図示のものに限定されるものでは
なく、これ以上或いはこれ以下の枚数であっても差し支
えない。
更に、第3図に示すように、前記各部材のうちの左端に
配設されたステータ部材1)の左側方には熱強度、伝導
性の良い金属材料でなるリング状の加圧プレート12が
近接配置されており、この加圧プレート12は前記ステ
ータ部材1)と同様にしてキー部材8・・・8に軸方向
に摺動自在に嵌合されていると共に、前記各部材のうち
の右端に配設されたステータ部材1)の右側方には前記
加圧プレート12と同様の金属材料でなるリング状のス
トッパプレート13が配置されており、このストッパプ
レート13はその右側面がケース7の右側壁7a内面に
当接した状態で前記キー部材8・・・8に堅固に固定さ
れ且つ該ストンバブレート13の右側面部には径方向に
延びる複数のスリフト14・・・14が放射状に形成さ
れている。
配設されたステータ部材1)の左側方には熱強度、伝導
性の良い金属材料でなるリング状の加圧プレート12が
近接配置されており、この加圧プレート12は前記ステ
ータ部材1)と同様にしてキー部材8・・・8に軸方向
に摺動自在に嵌合されていると共に、前記各部材のうち
の右端に配設されたステータ部材1)の右側方には前記
加圧プレート12と同様の金属材料でなるリング状のス
トッパプレート13が配置されており、このストッパプ
レート13はその右側面がケース7の右側壁7a内面に
当接した状態で前記キー部材8・・・8に堅固に固定さ
れ且つ該ストンバブレート13の右側面部には径方向に
延びる複数のスリフト14・・・14が放射状に形成さ
れている。
一方、前記ケース7の左側壁7bには、その先端が前記
加圧プレート12に当接する複数個のピストン(押圧部
材)15・・・15が軸方向に摺動自在に嵌合保持され
ていると共に、該ピストン15の後面に液圧(油圧)を
作用させる液圧室16が形成されており、且つ該液圧室
16は第2図示のように液圧通路17を介して液圧供給
口18(液圧源に通じている)に連通されている。
加圧プレート12に当接する複数個のピストン(押圧部
材)15・・・15が軸方向に摺動自在に嵌合保持され
ていると共に、該ピストン15の後面に液圧(油圧)を
作用させる液圧室16が形成されており、且つ該液圧室
16は第2図示のように液圧通路17を介して液圧供給
口18(液圧源に通じている)に連通されている。
更に、前記ケース7の左側壁部7bには、複数の隙間調
整機構19・・・19が設けられている。この隙間調整
機構19は、第3図に示すように、圧縮コイルバネ20
により左方に付勢されたピストンロッド21と、該ピス
トンロッド21の段付面が当接してその左動を規制する
ストッパ板22と、該ストッパ板22に固定されたリテ
ーナ23の右動を規制するフリクションリング24とを
有する。そして、前記ピストンロッド21の右端部は前
記加圧プレート12に固定されており、従って加圧プレ
ート12は前記圧縮コイルハネ20により左方に付勢さ
れた状態にある。
整機構19・・・19が設けられている。この隙間調整
機構19は、第3図に示すように、圧縮コイルバネ20
により左方に付勢されたピストンロッド21と、該ピス
トンロッド21の段付面が当接してその左動を規制する
ストッパ板22と、該ストッパ板22に固定されたリテ
ーナ23の右動を規制するフリクションリング24とを
有する。そして、前記ピストンロッド21の右端部は前
記加圧プレート12に固定されており、従って加圧プレ
ート12は前記圧縮コイルハネ20により左方に付勢さ
れた状態にある。
また、前記フリクションリング24は所定力以上の力が
作用することにより左右動し、この左右動に応して、前
記ピストンロッド21に嵌着された鍔部材25と前記リ
テーナ23との間の隙間Xつまりピストンロッド21の
移動範囲が変化するようになっている。
作用することにより左右動し、この左右動に応して、前
記ピストンロッド21に嵌着された鍔部材25と前記リ
テーナ23との間の隙間Xつまりピストンロッド21の
移動範囲が変化するようになっている。
以上の構成に加えて、前記ディスクブレーキ装置Iの中
空軸9と、駆動用電動機20回転子軸3とは分離して構
成されており、この両軸9,3間の結合状態は以下に示
す構成とされている。
空軸9と、駆動用電動機20回転子軸3とは分離して構
成されており、この両軸9,3間の結合状態は以下に示
す構成とされている。
即ち、第4図に示すように、中空軸9と回転子軸3との
間には断熱カップリング30が介設されている。具体的
には、中空軸9の右端部には噛合凹凸面9aが形成され
ており、この噛合凹凸面9aと断熱カップリング30の
左端部に形成された噛合凹凸面30aとが噛み合って結
合されていると共に、回転子軸3の左端部にも噛合凹凸
面3bが形成されており、この噛合凹凸面3bと断熱カ
ップリング3oの右端部に形成された噛合凹凸面30b
とが噛み合って結合されているのである。この場合にお
いて、前記中空軸9と回転子軸3との間には必ずしも断
熱カフブリング30を介設する必要はなく、中空軸9の
噛合凹凸面9aと回転子軸3の噛合凹凸面3bとを噛み
合い可能に形成して、この両軸9.3を直接的に噛み合
い結合させるようにしてもよい。
間には断熱カップリング30が介設されている。具体的
には、中空軸9の右端部には噛合凹凸面9aが形成され
ており、この噛合凹凸面9aと断熱カップリング30の
左端部に形成された噛合凹凸面30aとが噛み合って結
合されていると共に、回転子軸3の左端部にも噛合凹凸
面3bが形成されており、この噛合凹凸面3bと断熱カ
ップリング3oの右端部に形成された噛合凹凸面30b
とが噛み合って結合されているのである。この場合にお
いて、前記中空軸9と回転子軸3との間には必ずしも断
熱カフブリング30を介設する必要はなく、中空軸9の
噛合凹凸面9aと回転子軸3の噛合凹凸面3bとを噛み
合い可能に形成して、この両軸9.3を直接的に噛み合
い結合させるようにしてもよい。
尚、第2図及び第3図に示すロータ部材10及びステー
タ部材1)は双方共に、C/Cコンポジットで構成され
ている。このC/Cコンポジット(Carbon/Ca
rbon Cos+posites)は、炭素繊維を
レジン、ピンチ等で結合強化した後に炭化及び黒鉛化熱
処理を行って製造された炭素繊維/炭素複合材料である
。そして、第5図に示すように、その温度特性は、鋼が
符号(イ)で示す特性曲線を有するのに対し、C/Cコ
ンポジットは符号(ロ)で示す特性曲線を有する。つま
り、C/Cコンボジフトは、高温状態にある場合におい
ても常温と変わらぬ或いはそれ以上の引張強度を有する
のである。これ以外にも、C/Cコンポジットの特性と
しては、軽量、高弾性、異方性の少ない微細組織、優れ
た摺動性及び耐摩耗性等が挙げられる。
タ部材1)は双方共に、C/Cコンポジットで構成され
ている。このC/Cコンポジット(Carbon/Ca
rbon Cos+posites)は、炭素繊維を
レジン、ピンチ等で結合強化した後に炭化及び黒鉛化熱
処理を行って製造された炭素繊維/炭素複合材料である
。そして、第5図に示すように、その温度特性は、鋼が
符号(イ)で示す特性曲線を有するのに対し、C/Cコ
ンポジットは符号(ロ)で示す特性曲線を有する。つま
り、C/Cコンボジフトは、高温状態にある場合におい
ても常温と変わらぬ或いはそれ以上の引張強度を有する
のである。これ以外にも、C/Cコンポジットの特性と
しては、軽量、高弾性、異方性の少ない微細組織、優れ
た摺動性及び耐摩耗性等が挙げられる。
以上の構成によれば、当該車両の走行時には、駆動用電
動機2の回転子軸3の回転に伴って、中空軸9及びロー
タ部材10.10が回転することになるが、この場合に
は、ピストン15の後面の液圧室16が無圧状態となっ
ているため、該ピストン15が加圧プレート12を右方
へ押圧するための力は発生せず、従って前記ロータ部材
io、 ioはステータ部材1)・・・1)に対して自
由に回転できることとなる。
動機2の回転子軸3の回転に伴って、中空軸9及びロー
タ部材10.10が回転することになるが、この場合に
は、ピストン15の後面の液圧室16が無圧状態となっ
ているため、該ピストン15が加圧プレート12を右方
へ押圧するための力は発生せず、従って前記ロータ部材
io、 ioはステータ部材1)・・・1)に対して自
由に回転できることとなる。
一方、ブレーキ指令が発せられた時には、前記液圧室1
6が加圧状態となり、これに伴ってピストン15が右方
へ移動して加圧プレート12を押圧し且つロータ部材1
0.10及びステータ部材1)・・・1)をストッパプ
レート13に対して押し付け、この時に生じるロータ部
材10.10とステータ部材1)・・・1)との各相互
間の摩擦によって、ロータ部材io、 ioひいては中
空軸9及び回転子軸3の回転が止まる。この場合におい
て、前記車両の制動時に発生する熱量は、ロータ部材1
0.10とステータ部材1)・・・1)との各相互間に
発生する複数箇所の摩擦熱として分散されることになる
ので、個々の部材10,10.1)・・・1)について
の発熱量は大幅に軽減されることになる。
6が加圧状態となり、これに伴ってピストン15が右方
へ移動して加圧プレート12を押圧し且つロータ部材1
0.10及びステータ部材1)・・・1)をストッパプ
レート13に対して押し付け、この時に生じるロータ部
材10.10とステータ部材1)・・・1)との各相互
間の摩擦によって、ロータ部材io、 ioひいては中
空軸9及び回転子軸3の回転が止まる。この場合におい
て、前記車両の制動時に発生する熱量は、ロータ部材1
0.10とステータ部材1)・・・1)との各相互間に
発生する複数箇所の摩擦熱として分散されることになる
ので、個々の部材10,10.1)・・・1)について
の発熱量は大幅に軽減されることになる。
更に、前記中空軸9と回転子軸3とは分離して構成され
且つ両軸9,3は噛み合い結合により接続されているの
で(特に本実施例においては断熱カンプリング30が介
設されているので)、前記各部材10.10.1)・・
・1)に生じる摩擦熱により温度上昇した中空軸9から
回転子軸3への熱伝導が少なくなり、これに伴って駆動
用電動機2内部の高温化が阻止され、仮に当該車両の高
速走行からの制動時に前記各部材10.10.1)・・
・1)が高温状態となった場合においても、中空軸9か
ら回転子軸3に伝導される熱量は比較的少ないものとな
り、駆動用電動機2の内部保護が良好に行われる。そし
て、ブレーキ指令が解除された場合には、加圧プレート
12は隙間調整機構19の圧縮コイルバネ20のハネ力
により左方へ移動して当初の位置に復帰する。
且つ両軸9,3は噛み合い結合により接続されているの
で(特に本実施例においては断熱カンプリング30が介
設されているので)、前記各部材10.10.1)・・
・1)に生じる摩擦熱により温度上昇した中空軸9から
回転子軸3への熱伝導が少なくなり、これに伴って駆動
用電動機2内部の高温化が阻止され、仮に当該車両の高
速走行からの制動時に前記各部材10.10.1)・・
・1)が高温状態となった場合においても、中空軸9か
ら回転子軸3に伝導される熱量は比較的少ないものとな
り、駆動用電動機2の内部保護が良好に行われる。そし
て、ブレーキ指令が解除された場合には、加圧プレート
12は隙間調整機構19の圧縮コイルバネ20のハネ力
により左方へ移動して当初の位置に復帰する。
尚、当該車両の制動時に発生した熱量はロータ部材10
.10及びステータ部材1)・・・1)に蓄熱されるこ
とになるが〜この熱量は以下に示す構成により好適に放
熱される。
.10及びステータ部材1)・・・1)に蓄熱されるこ
とになるが〜この熱量は以下に示す構成により好適に放
熱される。
即ち、中空軸9の内孔60の左端は開口され且つこの開
口部が空気導入口61とされており、該空気導入口61
の左側方にはフィルター62が装着されていると共に、
前記複数のキー部材8・・・8には、ロータ部材10.
10及びステータ部材1)・・・1)の外周部を全周に
わたって覆うように薄肉の金属環板63(ステンレス製
)が取り付けられている。そして、前記空気導入口61
より取り入れられた空気は、中空軸9の左右両端部に穿
設された通孔64及び65を通過して、矢印X及びyで
示すように、加圧プレート12とケース左側壁部7bと
の間の隙間及びストッパプレート13とケース右側壁部
7aとの間の隙間(スリ7目4)に流入し、更に前記金
属環板63とケース内周面との間の隙間Wを通過して空
気排出口66より外方に排出される。このように冷却用
の空気が通過していくことにより、加圧プレー目2、ス
トッパプレー目3及び金属環板63より放熱が行われて
、ロータ部材10.10及びステータ部材1)・・・1
)の過度な温度上昇が防止されるのである。
口部が空気導入口61とされており、該空気導入口61
の左側方にはフィルター62が装着されていると共に、
前記複数のキー部材8・・・8には、ロータ部材10.
10及びステータ部材1)・・・1)の外周部を全周に
わたって覆うように薄肉の金属環板63(ステンレス製
)が取り付けられている。そして、前記空気導入口61
より取り入れられた空気は、中空軸9の左右両端部に穿
設された通孔64及び65を通過して、矢印X及びyで
示すように、加圧プレート12とケース左側壁部7bと
の間の隙間及びストッパプレート13とケース右側壁部
7aとの間の隙間(スリ7目4)に流入し、更に前記金
属環板63とケース内周面との間の隙間Wを通過して空
気排出口66より外方に排出される。このように冷却用
の空気が通過していくことにより、加圧プレー目2、ス
トッパプレー目3及び金属環板63より放熱が行われて
、ロータ部材10.10及びステータ部材1)・・・1
)の過度な温度上昇が防止されるのである。
以上のように本発明によれば、鉄道車両用ブレーキ装置
として、複数枚のロータ部材と複数枚のステータ部材と
を有してなる多板式のディスクブレーキ装置を用いたこ
とにより、当該車両の制動時に発生する熱が、前記各部
材相互間の複数箇所にて生じる摩擦熱となって分散され
ることになり、各部材の発熱量が軽減されて、偏摩耗の
発生や寿命の低下等の不具合が回避されると共に、当該
装置のレイアウトの簡素化や取付性の容易化等をも図り
得るという利点が得られることとなる。
として、複数枚のロータ部材と複数枚のステータ部材と
を有してなる多板式のディスクブレーキ装置を用いたこ
とにより、当該車両の制動時に発生する熱が、前記各部
材相互間の複数箇所にて生じる摩擦熱となって分散され
ることになり、各部材の発熱量が軽減されて、偏摩耗の
発生や寿命の低下等の不具合が回避されると共に、当該
装置のレイアウトの簡素化や取付性の容易化等をも図り
得るという利点が得られることとなる。
更に、前記多板式のディスクブレーキ装置の回転軸と駆
動用電動機の回転子軸とを分離して構成し且つこの両輪
を噛み合い結合によって接続したことにより、制動時に
前記ブレーキ装置にて発生した熱が回転軸から回転子軸
に伝導される度合が少なくなり、これにより、駆動用電
動機内部の温度が限界温度を超えて上昇するといった事
態が回避され、当該電動機のコイル線の焼損や回転子軸
の軸受の早期損傷等の不具合が生じなくなるという利点
が得られることとなる。
動用電動機の回転子軸とを分離して構成し且つこの両輪
を噛み合い結合によって接続したことにより、制動時に
前記ブレーキ装置にて発生した熱が回転軸から回転子軸
に伝導される度合が少なくなり、これにより、駆動用電
動機内部の温度が限界温度を超えて上昇するといった事
態が回避され、当該電動機のコイル線の焼損や回転子軸
の軸受の早期損傷等の不具合が生じなくなるという利点
が得られることとなる。
第1図乃至第5図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は鉄道車両用ディスクブレーキ装置の取付状態を示す
概略正面図、第2図は鉄道車両用ディスクブレーキ装置
の内部構造を示す要部縦断側面図、第3図は鉄道車両用
ディスクブレーキ装置の内部構造を示す要部縦断正面図
、第4図は回転子軸と中空軸との結合状態を示す部品分
解配列斜視図、第5図はC/Cコンボジントの特性を示
すグラフである。また、第6図は−の従来例を示す概略
平面図、第7図は他の従来例を示す概略平面図である。 1・・・ディスクブレーキ装置 2・・・駆動用電動機 3・・・回転子軸 5・・・車軸 8・・・キー部材 9・・・回転軸(中空軸) 10・・・ロータ部材 1)・・・ステータ部材 15・・・押圧部材(ピストン) −・・ディスクブレーキ装置 ・・・駆動用電動機 ・・・回転子軸 ・・・車軸 第2因 15・・・押圧部材(ピストン) 第5図 (ご) 第3因 第6因 第7図
図は鉄道車両用ディスクブレーキ装置の取付状態を示す
概略正面図、第2図は鉄道車両用ディスクブレーキ装置
の内部構造を示す要部縦断側面図、第3図は鉄道車両用
ディスクブレーキ装置の内部構造を示す要部縦断正面図
、第4図は回転子軸と中空軸との結合状態を示す部品分
解配列斜視図、第5図はC/Cコンボジントの特性を示
すグラフである。また、第6図は−の従来例を示す概略
平面図、第7図は他の従来例を示す概略平面図である。 1・・・ディスクブレーキ装置 2・・・駆動用電動機 3・・・回転子軸 5・・・車軸 8・・・キー部材 9・・・回転軸(中空軸) 10・・・ロータ部材 1)・・・ステータ部材 15・・・押圧部材(ピストン) −・・ディスクブレーキ装置 ・・・駆動用電動機 ・・・回転子軸 ・・・車軸 第2因 15・・・押圧部材(ピストン) 第5図 (ご) 第3因 第6因 第7図
Claims (1)
- (1)鉄道車両の車軸と回転伝達可能に接続された駆動
用電動機の回転子軸の端部に、該回転子軸と共に回転し
且つ該回転子軸の軸方向に摺動自在な複数枚のロータ部
材と、これら複数枚のロータ部材の各相互間に配設され
且つキー部材に軸方向にのみ摺動自在に取り付けられた
複数枚のステータ部材と、前記ロータ部材及びステータ
部材に制動力を作用させる押圧部材とを備えた多板式の
ディスクブレーキ装置を設け、このディスクブレーキ装
置の回転軸と前記駆動用電動機の回転子軸とを分離して
構成し且つこの両者を噛み合い結合により接続したこと
を特徴とする鉄道車両用ディスクブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2150349A JPH0747389B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2150349A JPH0747389B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0443156A true JPH0443156A (ja) | 1992-02-13 |
JPH0747389B2 JPH0747389B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=15495051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2150349A Expired - Fee Related JPH0747389B2 (ja) | 1990-06-08 | 1990-06-08 | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747389B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007044720A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Amada Co Ltd | ブレーキ機構付きプレス駆動用サーボモータ |
JP2011035954A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Sanyo Electric Co Ltd | モータ駆動装置及びこれを搭載した電動車両 |
-
1990
- 1990-06-08 JP JP2150349A patent/JPH0747389B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007044720A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Amada Co Ltd | ブレーキ機構付きプレス駆動用サーボモータ |
JP2011035954A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Sanyo Electric Co Ltd | モータ駆動装置及びこれを搭載した電動車両 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747389B2 (ja) | 1995-05-24 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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