JPH0442819Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はメガネの補助用品、詳しくはメガネ
を着用した際、側方からの風や有害光線の侵入を
防ぐサイドフードに関するものである。

（従来の技術） スポーツ用のメガネ、特にサングラスの場合、
側方からの風や有害光線を防ぐ必要があり、その
為従来から各種サイドフードが提案されている。

（解決すべき技術的課題） しかしながら、従来のサイドフードはメガネの
レンズ枠外縁部に直接取付けられており、取りは
ずしができず、スキーその他のスポーツ時の着用
は良いとしても、日常の装用には不向きであつ
た。

又、実開昭49−44258号公報記載のものの様に
取りはずし式のサイドフードも提案されてはいた
が、フード部分をメガネのテンプルの外側から取
付ける様にしている為、フード部分が必要以上に
大きくなり、顔面との間に隙間ができやすく、外
観上もスポーテイーさ、スマートさに欠け、到底
商品化できるものではなかつた。

この考案はメガネのサイドフードに関する上記
従来の問題点に鑑み考案されたものであり、メガ
ネ本体に着脱自在で、必要なときのみワンタツチ
で装着でき、不必要な時は取りはずして普通のメ
ガネとして用いることができ、固定も確実で、フ
ードと顔面との間に隙間もできにくく、外観もス
マートなメガネ用サイドフードを提供することを
目的としている。

（問題を解決する為の技術的手段） この考案は、メガネのレンズ枠外縁部３のカー
ブの曲率半径より若干小さな曲率半径で円弧状に
わん曲せしめられた弾性を有する帯状の合成樹脂
製枠体１の内径側の中央に長手方向にわたつて中
央立上り片１２を、同じく一方の側端縁に前記中
央立上り片１２と平行になる様に前方立上り片１
３をそれぞれ一体的に形成し、この中央立上り片
１２、前方立上り片１３、及びその間の底部１４
とによつてレンズ枠縁部３嵌合用の溝部２を形成
せしめると共に、中央立上り片１２より後方の部
分を後方張り出し部７とし、溝部２をレンズ枠外
縁部３に嵌合させることにより枠体１がレンズ外
縁部３をその外側から弾性的に挟み込める様にす
ると共に、レンズ枠外縁部３に取付けられている
丁番５が位置することとなる前方立上り片１３及
び底部１４の相当箇所を丁番５の幅より若干大き
く部分的に切除して切欠部４とし、丁番５がこの
枠体１に突き当らない様にすると共に、布、軟質
合成樹脂シート、皮革等の柔軟シート材を舌片状
に裁断して形成したフード部材８を、その裾部９
を前記後方張り出し部７の内側に固定することに
より、フード部材８の本体１９がテンプル１６の
内側に伸展する様に枠体１に固定し、更に、前記
切欠部４近傍の後方張り出し部７を部分的に隆起
させて補強部１１とし、又、テンプル１６に近い
後方張り出し部７の後縁側を部分的に切除してテ
ンプル用切欠１７とし、テンプル１６を内側に折
りたたんだとき、テンプル１６がその後方張り出
し部７の後縁に突き当らない様にすることにより
上記問題点を解決せんとするものである。

（作用） テンプル１６を展開し、メガネのレンズ枠外縁
部３の後方かつテンプル１６の内側に位置した空
間から枠体１の両側を指で拡張しながらこの枠体
１の溝部２をメガネのレンズ枠外縁部３にかぶ
せ、枠体１の内側に付勢された固有の弾性により
メガネのレンズ枠外縁部３を上下方向から弾性的
に挟み込むことによりメガネへの固定を行う。こ
の様にして、固定した際、テンプル１６はフード
本体１９の外側に位置する。一方、取りはずしは
枠体１の両側を手で外側へ拡張することにより簡
単に行うことができる。

（実施例） 図面は、この考案の一実施例を示したものであ
り、図中１は帯状をした弾性を有する合成樹脂製
の枠体である。該枠体１はメガネのレンズ枠外縁
部３のカーブの曲率半径より若干小さな曲率半径
で内側に付勢されつつ円弧状にわん曲せしめられ
ている。又、第５図に示す様に、この枠体１の内
径側の中央にはその長手方向にわたつて中央立上
り片１２が、同じく内径側の一方の端縁には前記
中央立上り片１２と平行に前方立上り片１３がそ
れぞれ一体的に形成されている。

そして、この前方立上り片１３、中央立上り片
１２、及びその間の底部１４とによつてレンズ枠
外縁部３嵌合用の溝部２が形成されている。又、
中央立上り片１２より後方の部分、即ち前方立上
り片１３の反対側は、フラツトな後方張り出し部
７となつている。前記溝部２の幅はレンズ枠外縁
部３をその中に嵌め込むことができる様に、その
厚みとほぼ同じに形成されている。

又、４は切欠部であり、この枠体１がレンズ枠
外縁部３を挟み込んだ際、レンズ枠外縁部３に取
付けられているテンプル１６展開用の丁番５が位
置することとなる箇所の前方立上り片１３及び底
部１４を部分的に切除したものであり、丁番５の
幅より若干大きく切除されており、これにより枠
体１装着時に丁番５が枠体１に突き当らない様に
なつている。

一方、８はフード部材であり、布、軟質合成樹
脂シート、皮革等の柔軟なシート材を舌片状に裁
断して形成したものであり、その裾部９は前記後
方張り出し部７の内側に固定されており、その本
体１９はテンプル１６に沿つてその内側に位置せ
しめられる様になつている。

１０は本体１９の適当箇所にあけられた通気
孔、１８は裾部９を固定する為の固定用係止突起
である。

更に、前記切欠部４近傍の後方張り出し部７は
第４図及び第６図に示す様に部分的に隆起せしめ
られ、補強部１１となつている。これは切欠部４
の形成により枠体１の剛性、強度が低下すること
を防ぐ為のものである。

又、この補強部１１のほぼ中央後縁はＵ字形に
切除されたテンプル用切欠１７となつており、テ
ンプル１６を内側に折りたたんだとき、テンプル
１６が枠体１の後方張り出し部７の後縁に突き当
らない様になつている。

なお、枠体１はレンズ枠外縁部３にかぶせたと
き、確実にこれを挟み込めるよう内側に付勢され
ており、弾性及び強度を強化する為、内部にバネ
綿材をインサートしてもよい。

次に、その装着の仕方を説明する。

サイドフードの装着に先立ち、まずテンプル１
６を展開する。しかる後、テンプル１６の内側で
レンズ枠外縁部３の後方に位置した空間側（第７
図における矢印Ａ方向）から枠体１をレンズ枠外
縁部３にかぶせてその固定を行う。枠体１は弾性
を有し、指で容易に拡径できるので、指で押し拡
げながらレンズ枠外縁部３に嵌め込めば良い。こ
の枠体１には切欠部４が形成されているので、レ
ンズ枠外縁部３から突出している丁番５はこの切
欠部４に収容され、丁番５が枠体１の固定の際の
ジヤマになることはない。フード部材８はテンプ
ル１６の内側に沿つて後方に延びているが、この
フード部材８はその裾部９の固定以外、特に他部
材によつて固定、保持されていることはなく、そ
の素材自体が固有に有する保型力によりその形状
が保たれている。

従つて、テンプル１６を折りたたむと、フード
部材８の本体１９はテンプル１６に押されて内側
に折り込まれることになる。

枠体１にはテンプル用切欠１７が設けられてい
るので、枠体１がテンプル１６の折りたたみのジ
ヤマになることはない。

このサイドフードを取りはずしたいときは、枠
体１の両側を指で押し拡げて装着の際の逆に枠体
をレンズ枠外縁部３からはずせば良い。

（効果） この様に、この考案に係るメガネのサイドフー
ドは枠体の弾性力によりメガネのレンズ枠外縁部
３を上下方向から弾性的に挟み込むことによりそ
の固定を行うものであり、装着、取りはずしが極
めて容易であり、必要なときのみメガネに取付け
ることができるすぐれた効果を有する。

又、固定が確実に行え、スポーツ等激しい運動
を行つてもはずれたり、ズレたりすることはな
く、スポーツ用、作業用として最適である。

更に、フード部材はテンプルの内側から取付け
られているので、小型化が可能で、顔面との間に
隙間もできにくく、防塵・有害光線の侵入防止の
機能を有効に発揮し得ると共に、このフード部材
が必要以上に目立つこともなく、外観上もスポー
テイかつスマートであり、高い実用的価値を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係るメガネのサイドフードの
一実施例を示すものであり、第１図は内側から見
たその側面図、第２図はフード部材８をはずした
状態の側面図、第３図は斜め内側から見た斜視
図、第４図はフード部材をはずした状態の斜視
図、第５図は第１図における矢視Ａ−Ａ線断面
図、第６図は斜め前方から見たフード部材をはず
した状態の斜視図、第７図はメガネに装着した状
態の斜視図である。 １……枠体、２……溝部、３……レンズ枠外縁
部、４……切欠部、５……丁番、７……後方張り
出し部、８……フード部材、９……裾部、１１…
…補強部、１２……中央立上り片、１３……前方
立上り片、１４……底部、１６……テンプル、１
７……テンプル用切欠、１８……固定用係止突
起、１９……本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メガネのレンズ枠外縁部３のカーブの曲率半径
   より若干小さな曲率半径で円弧状にわん曲せしめ
   られた弾性を有する帯状の合成樹脂製枠体１の内
   径側の中央に長手方向にわたつて中央立上り片１
   ２を、同じく一方の側端縁に前記中央立上り片１
   ２と平行になる様に前方立上り片１３をそれぞれ
   一体的に形成し、この中央立上り片１２、前方立
   上り片１３、及びその間の底部１４とによつてレ
   ンズ枠縁部３嵌合用の溝部２を形成せしめると共
   に、中央立上り片１２より後方の部分を後方張り
   出し部７とし、溝部２をレンズ枠外縁部３に嵌合
   させることにより枠体１がレンズ外縁部３をその
   外側から弾性的に挟み込める様にすると共に、レ
   ンズ枠外縁部３に取付けられている丁番５が位置
   することとなる前方立上り片１３及び底部１４の
   相当箇所を丁番５の幅より若干大きく部分的に切
   除して切欠部４とし、丁番５がこの枠体１に突き
   当らない様にすると共に、布、軟質合成樹脂シー
   ト、皮革等の柔軟シート材を舌片状に裁断して形
   成したフード部材８を、その裾部９を前記後方張
   り出し部７の内側に固定することにより、フード
   部材８の本体１９がテンプル１６の内側に伸展す
   る様に枠体１に固定し、更に、前記切欠部４近傍
   の後方張り出し部７を部分的に隆起させて補強部
   １１とし、又、テンプル１６に近い後方張り出し
   部７の後縁側を部分的に切除してテンプル用切欠
   １７とし、テンプル１６を内側に折りたたんだと
   き、テンプル１６がその後方張り出し部７の後縁
   に突き当らない様にしたことを特徴とするメガネ
   のサイドフード。