JPH0442508A - 高周波磁心用非晶質合金及び高周波磁心 - Google Patents

高周波磁心用非晶質合金及び高周波磁心

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JPH0442508A
JPH0442508A JP2151190A JP15119090A JPH0442508A JP H0442508 A JPH0442508 A JP H0442508A JP 2151190 A JP2151190 A JP 2151190A JP 15119090 A JP15119090 A JP 15119090A JP H0442508 A JPH0442508 A JP H0442508A
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Toshio Yamada
山田 利男
Satoshi Yamashita
智 山下
Hideo Hagiwara
英夫 萩原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスイッチング電源のマグアンプ(磁気増幅器)
やインダクタンス素子など高周波帯域で用いる非晶質軟
質磁性合金及び高周波磁心に関するものである。
(従来の技術) 電子計算機やその周辺機器、通信機器などの電源に対す
る小型化の要請は年々高まっている。電源の小型化には
用いられる部品の小型化、高効率化が必要である。磁性
部分を小型化するためには周波数を高める、動作磁束密
度を高めるなどの手段をとればよい。しかし周波数や動
作磁束密度を上げると損失が大きくなり、結果として磁
心の発熱による問題が大きくなる。このため高周波で損
失の少ない磁性材料が求められる。
高周波における損失の少ない軟磁気特性材料として注目
されているのは非晶質合金である。非晶質合金は従来の
軟磁性金属に比べて電気抵抗が大きく、板厚の薄い材料
が容易に製造できる。すなわち高周波になるほど非晶質
合金は有利になるのである。なかでも磁歪がほとんどゼ
ロのGolS非晶質合金は保磁力Haも小さいためマグ
アンプやコモンモードチョークのコアとして今日すでに
実用化されている。
今日、知られているゼロ磁歪CO基非晶質合金はいずれ
も菊池らの提案したCoFeSi B合金をベースに各
種の補助元素を含むものである。特開昭58=3105
3号公報に記載の合金、特公昭63−28483号公報
に記載の合金がその代表である。前者はCoFe5iB
にTi、  V、 Cr、 Mn、 Ni、 Zr、 
Nb、 M0. Ru、 Hf。
7a、 W、 Reを添加することにより熱的安定性を
改良するものであ゛す、後者は非晶質CoX5iB合金
薄帯のトロイダルコアの周方向に平行な磁場中でアニー
ルした角型比の高いコアを製造する方法である。ただし
、XはTi、  V、 Cr、 Mn、 Ni、 Zr
、 Nb。
M0. Ru、 Hf、 Ta、 W、 Re、 Fe
、 Y、 Ce、 Pr、 Nd。
Sm、 Eu、 Gd、 Tb、 Dyの1種または2
種以上である。
実用成分としてはこの他さまざまな特性要求がある。例
えばロフトによる組成変動の影響を受けにくいこと、ア
ニール条件の範囲が広いこと、コア加工工程における劣
化の小さいこと、耐食性がすぐれていることなどが要求
される。しかしこれらの付加的要因をすべて考慮した場
合、今日提示されている合金では不満足な点が多い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は磁気特性を満足するだけでなく、実用成分に対
して要求される緒特性をバランスよく保持する新規なC
o基非晶質合金及び高周波磁心を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段・作用) 本発明の要旨とするところは下記のとおりである。
(1)組成がCo@FeJocSnaSi@ B 1か
らなる高周波磁心用非晶質合金。ここで、a=67〜7
1(原子%、以下おなじ)、b−3〜6、c=1〜3、
d−0,05〜1.0、e=5〜19、f=7〜16か
つa+b+c+d+e+f=100である。
(2)表面に絶縁コーティングの施されていない前項1
記載の非合質合金からなる高周波磁心。
本発明の合金は従来から知られているCoFeSi B
合金をベースにMoとSnを複合添加したことが特徴で
ある。MoとSnの複合添加により本発明が目的とする
軟磁気特性の向上とともに新たな効果が付加される。す
わなち、高周波における損失あるいは保磁力が従来の組
成に比べて低減できるだけでなく、従来の合金において
は不十分であった実用特性の改善がなされる。たとえば
、■アニール条件裕度の拡大、■歪み劣化の低減、■耐
食性の向上、■組成自由度の拡大が達成される。
第1図はSnを添加しないCo基非晶貿合金(b)とS
nを添加した本発明のCo基非晶質合金(a)の磁気特
性のアニール温度依存性を比較したものである。図のよ
うにSnを添加しない合金では樹脂コーティング前(ア
ニール後)の角型比はアニール温度に依存して敏恣に変
化するとともに、樹脂コーテイング後(歪みが加わる)
の特性劣化が大きい。これに対して本発明の合金は樹脂
コーティング前の角型比が広いアニール温度範囲ですぐ
れた特性を示すとともに樹脂コーテイング後も特性劣化
が小さい。このようにMoの添加だけでは不十分であっ
た実用特性がSnの添加により一層の特性向上と製造安
定性の改善が達成される。
Snの添加がもたらす効果は主にSnの表面改質作用の
ためと考えられる。その根拠として、第2図に示すよう
にSn添加非晶質合金薄帯の表面層にSiが異常に濃縮
されるという本発明者自身が見出した現象がある。すな
わち、高周波損失の低減はSiの異常な表面偏析が薄帯
表面の絶縁抵抗を高め、層間渦電流損の増大を抑制する
ためと考えられる。
耐食性の向上も同様にして説明できる。アニール裕度お
よび組成の自由度については明らがではないが、やはり
表面層が関与しているものと推定される。
以上説明したように本発明はSnの異常な挙動と特性の
関係を追究する過程を経て完成するに至ったのである。
次に、本発明の合金組成を限定する理由について述べる
Snは本発明の目的とするすぐれた実用特性を付与する
ための必須元素で0.05〜1.0%(原子%、以下お
なじ)の範囲に規定した。その理由は0.05%未満で
は本発明が目的とするSnの効果が顕著に発現せず、ま
た1、0%を超えて添加しても著しい効果は認められな
いからである。
MOは非晶質合金の熱的安定性、非晶質形成能を高める
とともにSnと共存することにより高周波における磁気
特性を改善する効果をもつ元素で、その範囲を1〜3%
に限定した。1%を下回ると添加の効果が不十分なため
下限を1%とし、3%を超えると飽和磁束密度が低下す
るので上限を3%とした。
C0. Fe、 Si、 B 4元素の組成範囲は添加
するSnとMoの量を考慮して次の条件を満足するよう
に決められた。第1の条件は磁歪が10−h以下、第2
の条件は飽和磁束密度が0゜5T以上、第3の条件はコ
アの周方向に印加した磁場中アニール後の100kHz
における交流磁気特性が、少なくとも角型比Br/Bo
+>0.90、保磁力Hc<300 mOe 。
好ましくはBr / Bm > 0.95、保磁力Hc
<200 moeである(Br−残留磁束密度、Bm−
印加最大磁場における磁束密度)。また、直角方向に印
加した磁界中アニール後の100kHzにおける透磁率
が少なくとも20.000である。これらの条件を満足
する組成条件として、本発明においてはCoを67〜7
1%、Fe3〜6%、Si5〜19%、87〜16%に
規定する。C0% Feは規定した範囲をはずれると磁
歪および飽和磁束密度に対する条件を満足しなくなる。
また、StとBが規定した範囲を外れると非晶質合金の
形成が困難になるとともに所定の交流磁気特性を満足し
なくなる。
次に本発明の実施態様について述べる。まず上述の組成
範囲となるように配合した原料あるいは母合金を溶解し
、通常の液体急冷法で非晶質の連続薄帯とする。このと
き使用するノズルは単一スリットノズルまたは多重スリ
ットノズル、あるいはラップした多孔ノズルを用いるこ
とができる。
鋳造する雰囲気は大気中、不活性ガス中、真空中のいず
れでもよい。以上説明した非晶質薄帯の製造法はとくに
限定するものではなく、他の方法を採用することもでき
る。
非晶質合金薄帯は所定の寸法の巻コアに成形された後ア
ニールされる。通常、コアに成形する前に非晶質薄帯は
眉間絶縁のため何らかのコーティングを施される。しか
し本発明の合金では急冷状態ですでに高い抵抗の表面皮
膜が形成されているので絶縁コーティングは不要である
。アニールは、高角型比が要求される場合はコアの周方
向に平行な磁界中で行われる。磁界の強さは合金の保磁
力の10倍あれば十分である。アニール温度は合金の結
晶化開始温度をTxとするとき、Tx −120°Cか
らTx−20℃の範囲、時間は30〜120分が適当で
ある。また、高透磁率が要求される場合は磁界をコアの
周方向に直角に印加する。アニール温度と時間は高角型
比の場合とほとんど同じでよい。また、高透磁率を達成
するためにキエリー温度以上の温度でアニールしたのち
水冷する方法を採用することもできる。
(実施例) 以下、実施例に基づいて説明する。
実施例1 化学組成(C0.s、5Fe3.sSixaBaMoz
) 1011−xsnx合金(x=0.1.0.2.0
.5. 1.0)の薄帯を単ロール急冷法を用いて作製
した。薄帯の幅は51IIII+、板厚は15〜20μ
mである。作製した薄帯はX線回折法により非晶質であ
ることが確認された。
二〇薄帯をそれぞれ内径14nn+、外径21a+mの
トロイダルコアに成形した後、約10eの直流磁界をか
けなからN2気流中でアニールした。アニル条件は、保
定時間を1時間に固定し、温度はパラメーターとして4
00〜480°Cの範囲で変化させた。アニールしたコ
アの実用特性を評価するために樹脂コーティングの前後
で磁気特性を測定した。すなわち、アニール後のコアを
そのまま樹脂のケースに入れて巻き線したものと、コア
を樹脂コーティングしたのち巻き線したものそれぞれに
ついて磁気特性を測定した。
第1表に本発明の合金の最適アニール条件における磁気
特性を示した。また、比較のために本発明に属しないS
nを所定量含まない合金の特性も第1表に示した。第1
表から明らかなように本発明の合金は樹脂コーティング
前にすぐれた磁気特性(角型比>0.95、保磁力<2
00m0e)を示すとともに樹脂コーテイング後も特性
の劣化はほとんどないことが分かる。これに対してSn
を添加しない組成、およびSnが本発明の規定する範囲
にない組成は樹脂コーティング前の特性が不十分か、コ
ーティング前の特性がよくても樹脂コーテイング後の劣
化が大きいため(角型比<0.90、あるいは保磁力>
 300woe )目標特性を達成できないことが分か
る。
また、本発明の合金は広いアニール温度の範囲で特性が
安定でかつ樹脂コーテイング後の特性もアニール条件の
自由度(裕度)が高いことが分かる。
実施例2 実施例1と同じ組成の非晶質薄帯を成形したトロイダル
コアの周方向に直角な磁界を印加しながらアニールした
。樹脂コーティング前の透磁率および樹脂コーテイング
後の透磁率を第2表に記載した。第2表から明らかなよ
うに本発明の合金は樹脂コーティング前の透磁率がすぐ
れているだけでなく、樹脂コーテイング後の特性劣化が
比較合金に比べて小さいことが分かる。
(発明の効果) 本発明のSn添加Co基ゼロ磁歪非晶質合金はすぐれた
軟磁気特性を示すとともに樹脂コーテイング後において
も特性の劣化がきわめて小さい。またアニール条件の自
由度が広い。このようにSn (!:M。
が共存するCo基非晶質合金は従来Co基非晶質合金に
比べて著しく実用特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のSn添加非晶質合金(a)と従来のS
n添加なし非晶質合金Φ)の磁気特性(角型比)のアニ
ール温度依存性を比較する図である。第2図はグロー放
電発光分光法(GDS)で分析した表面深さ方向の元素
濃度を比較する図(ただし、(a)は本発明のSnを含
有する非晶質合金、(b)はSnを含まない合金)であ
る。 特許出願人 新日本製鐵株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成がCo_aFe_bMo_cSn_dSi_
    eB_fからなる高周波磁心用非晶質合金。ここで、a
    =67〜71(原子%、以下おなじ)、b=3〜6、c
    =1〜3、d=0.05〜1.0、e=5〜19、f=
    7〜16かつa+b+c+d+e+f=100である。
  2. (2)表面に絶縁コーティングの施されていない請求項
    (1)記載の非合質合金からなる高周波磁心。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12006662B2 (en) 2019-02-01 2024-06-11 Komatsu Ltd. Control system for construction machine, construction machine, and control method for construction machine

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JPS5165395A (ja) * 1974-10-21 1976-06-05 Western Electric Co
JPS63232383A (ja) * 1986-10-30 1988-09-28 Toshiba Corp トルク検出装置

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