JPH0442437Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、コンクリートポール、鉄ポール等
に巻着する緩衝用保護具に関する。

（従来の技術） 従来、山間部や田園部の地所といえども、堅牢
な電柱、鉄柱等はその表面を露呈させたまま地面
に設置されていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、電柱や鉄柱に関る施設保全のため、電
柱や鉄柱の根元に繁茂する雑草の除草作業を実施
するにあたり、その根元は刈り難く作業員は刃毀
への危惧からその周囲を刈り残し、殊に草刈り機
の使用に際しては、刃毀の危惧は言うに及ばず、
電柱、鉄柱自体や付設するアース線を損傷させる
のみならず、その衝撃の反動で往々にして、作業
員が危険にさらされていた。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） そこで、この考案は上記の欠点を除去するため
に、巻着基材１を設け、該巻着基材１の肉厚には
勾配Ａを形成させると共に、表面には突起状の緩
衝体２を多数突設して成ることを特徴とする保護
具を提供しようとするものである。

（実施例） 以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて
説明すると、軟質シートを素材とする巻着基材１
を設け、該巻着基材１の肉厚には1/150の勾配Ａ
を形成させると共に、表面には突起状の緩衝体２
を多数突設し、２箇所以上の止着しろ３を施装し
て成ることを特徴とする保護具である。

尚、保護具自体は難燃性の軟質特殊樹脂を組成
とする材質を使用して良く、該保護具の電柱への
止着はステンレスバンドあるいは樹脂バンドを保
護具本体の止着しろに周着し堅締する。

又、突起状に突出する緩衝体２のみ肉厚を割増
しして設けても良く、その内部は空洞であつて
も、あるいは発泡体４を充填しても良い。

（作用） 上述のように軟質シートを素材とする巻着基材
１を設け、該巻着基材１の肉厚には1/150の勾配
Ａを形成させることで、送電、配電、通信、信
号、及び鉄道、軌道等に於ける遠心力プレストレ
ストコンクリートポールの周壁面への巻着を整然
と行なえる。

電柱等への巻着基材１の固着は、止着しろ３へ
ステンレスバンド５をあてがい堅締する。

巻着基材１の表面に多数突設した突起状の緩衝
体２は、除草作業に於いて、草狩り機の刃先先端
を電柱６の周壁面に臨ませる際の限度として、刃
先きを控えながら送り出す目安となるだけでな
く、難燃性の塩化ビニル樹脂を組成とする素材で
形成するので、誤つて刃先を切り込んでも電柱６
本体周壁面に達しないかぎり、なんら支障はな
く、その切り込みによる損傷は突起状の緩衝体２
の範囲であるので、巻着基材１が装着した電柱６
から欠落して、容易に使用不能となることはな
い。

巻着基材１の電柱６への装着に関して、電柱６
の根元付近の土を掘り下げた上で、巻着基材１を
装着すれば、傾斜地に設置された電柱６に於いて
も、巻着基材１が地面からからげ、電柱６の周壁
面を容易に露呈することがない。

〔考案の効果〕

これにより、除草に使用される刃物の保護、及
びポール自体の保護がなされるだけでなく、除草
作業員は突起状の緩衝体を目安に安全に余裕を持
つて雑草の刈り込みをポールの根元まで確実に実
施できる結果、従来から余儀なくされていた雑草
の刈り残しが解消され、同時に電柱本体の損傷並
びに刃毀への危惧の解消、及びその衝撃に起因す
る作業員の被災をも回避できる。

各種用途のポールに対して互換性を有するだけ
でなく、JIS−Ａ−5309遠心力プレストレストコ
ンクリートポールに基づく先細りポールへの装着
性が良く、難燃性で野焼き等の火にも優れた自己
消化性を有しながら数々の多大な効果を奏する保
護具を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を要部のみ一部決截
して示す平面図であり、第２図はその正面図であ
り、第３図は一部切り欠いて示す側面図であり、
第４図は装着状況を示す斜視図である。 １……巻着基材、２……緩衝体、３……止着し
ろ、４……発泡体、５……ステンレスバンド、６
……電柱、７……雑草、Ａ……勾配。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻着基材１を設け、該巻着基材１の肉厚には勾
   配Ａを形成させると共に、表面には突起状の緩衝
   体２を多数突設して成ることを特徴とする保護
   具。