JPH0442225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車体の技術分野で利用され、特にシー
ト後部の取付構造に関するものである。

（従来の技術） 収納箱およびシートの後部を、車体部材（例え
ば二輪車の後部フエンダー）に取付けるのに、従
来はこれらを個別に取付けていた。この場合は、
取付けのための取付け座を個別に設ける必要があ
つた。

（考案が解決しようとする問題点） 前記のように個別に取付け座を設けることに
は、外部からの取付け座や取付けボルトの頭が見
えるため、外観上好ましくなかつた。また、収納
箱を取付けるのに特別の取付け座を設けず、収納
箱の底板と車体部材とを直接にボルトで固定する
と、外観上は良いとしても、収納箱の底板上にね
じの頭が突出し、収納箱の出し入れが困難である
という不都合が生じる。また、外観を考慮したシ
ート取付構造の一例として実開昭60−182289号公
報がある。

（問題点を解決するための手段） 上記に鑑み本考案は車体部材に設けられた収納
箱の上部を覆うシートの後部において、上記収納
箱は後方が押え金具によつて押え込まれ、該押え
金具は底部が前記車体部材に固定されると共に側
方にブラケツト部を有し、該ブラケツト部は接続
金具を介してシートの底板に固定されていること
を特徴とするシート後部の取付構造に係るもので
ある。

（作用） 前記手段によるシート後部の取付構造によれ
ば、押え金具と接続金具によつてシート後部は外
観上、機能上に支障なく車体部材に取付け固定さ
れるものである。

（実施例） 以下、第１図および第３図を参照して本考案の
１実施例を説明する。

第１図のようにシート１は後部フエンダ２の上
面に設けられた収納箱３を覆つており、該収納箱
３は前方に突出した取付板３ａが後部フエンダ２
にボルト止めされており、後方は押え金具４によ
つて押え込まれ後部フエンダ２上に固定されてい
る。押え金具４は底部４ａおよび左右両脚部４ｂ
からなるみぞ形の金具で（第２図参照）、押え板
４ｃが前方に突出すると共に、両脚部４ｂからブ
ラケツト部４ｄが外方に張り出しており（第３図
参照）、底部４ａが後部フエンダ２にボルト止め
されることにより押え板４ｃが収納箱３の後方を
押圧し、固定している。また、前記ブラケツト部
４ｄはＬ字形の接続金具５がボルト止めされてい
ると共に、該接続金具５はシートの底板１ａにも
ボルト止めされて、シートは前記接続金具５、押
え金具４を介して後部フエンダに取付けられたこ
とになる。

そして収納箱後方の開口部６は蓋部材７によつ
て蓋されており、該蓋部材を取外すことによつて
収納物の出し入れが可能となつている。

本実施例においては押え金具を後部フエンダに
ボルト止めしたが、本考案はこれに限るものでは
ない。

（考案の効果） 本考案は前記のとおり、シートや収納箱の後部
を車体部材に取り付けるのに、外部から取付け座
や取付けボルトの頭が見えないため、外観上優れ
ていると共に、収納箱内に突起が生じることもな
く、収納物の出し入れにも支障がないという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施様態を例示し、第１図は本
考案の縦断側面図、第２図は蓋部材を取外した背
面図、第３図は第１図のシートを取外した平面図
である。 １……シート、２……車体部材（後部フエン
ダ）、３……収納箱、４……押え金具、４ｄ……
ブラケツト部、５……接続金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体部材に設けられた収納箱の上部を覆うシー
   トの後部において、上記収納箱は後方が押え金具
   によつて押え込まれ、該押え金具は底部が前記車
   体部材に固定されると共に側方にブラケツト部を
   有し、該ブラケツト部は接続金具を介してシート
   の底板に固定されていることを特徴とするシート
   後部の取付構造。