JPH0440682B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、保護された装置内において望ましか
らざる光発生事件を検出するための光検出装置で
あつて、検出器と、光フアイバケーブルと、モニ
ターユニツトとを含み、前記検出器は望ましから
ざる光発生事件によつて発生された光の少なくと
も一部分を前記光フアイバケーブルの先端部分の
視界内へ導くようになつており、前記先端部分は
前記光フアイバケーブルから保護被覆を除去して
露出された光フアイバの所定長さの部分で成り、
前記光フアイバケーブルの後端は前記モニターユ
ニツトに連結されている、光検出装置に関する。

（従来の技術） この種の装置は特願昭55−121675号（特開昭56
−37570号公報）に開示されているごとく既に知
られている。この既知のアーク及び火災検出装置
においては、検出ユニツトにまで延びている光フ
アイバケーブルの一端の近くに一つ又は複数の光
反射部材又は光屈折部材が配置されており、これ
ら部材の役目は、光フアイバケーブルの通常の視
界の外部に位置している電気装置でアークによつ
て発生した光を反射又は屈折させて光フアイバケ
ーブルの視界内へ導くことであり、この光は次に
光フアイバケーブルを通して指示ユニツトの測定
ないし指示部材へ導かれるようになつている。反
射部材は放物面鏡又は平面鏡、或いは他の形状を
した鏡で構成されており、これら鏡は検出される
空間内で生ずる光を光フアイバケーブルの視界内
へ反射せしめるようになつている。光反射部材は
粒状材料で構成されており、該粒状材料は表面上
において繊維状をなしていると共に、検出される
空間内で生ずる光を、少なくとも一部分光フアイ
バケーブルの視界内に反射させるよう配置されて
いる。

（発明が解決しようとする課題） 従来の光検出装置においては、一例として、表
面の粒状の材料または繊維の材料を備えた反射鏡
を用いて光フアイバケーブルの先端へ光を反射さ
せるようなものが存するが、この粒状の材料また
は繊維の材料は光フアイバケーブルの先端を取り
囲んでいるわけではない。従つて、これら材料に
よつて屈折された光のほんの一部分のみが、光フ
アイバケーブルの先端に達するに過ぎないという
不都合があり、低いレベルの安全性しか具備し得
なかつた。

（課題を解決するための手段） 本発明は、光フアイバケーブルの先端部分のま
わりには多数の小さな透明物体から成る材料、又
は透明物体中に多数の小さな気泡或いは気孔を有
する材料が配置されており、前記多数の小さな透
明物体又は前記透明物体中の多数の小さな気泡或
いは気孔はレンズとして作用し且つ入射光を屈折
して少なくともその一部分を前記光フアイバケー
ブルの先端部分の視界内へ導く表面を有してお
り、前記材料は粒状ガラス、又はセル状プラスチ
ツク等から成り、前記多数の小さな透明物体又は
前記透明物体中の多数の小さな気泡或いは気孔は
不規則に互いに接合されて前記材料を形成してい
ることを特徴とする。

（発明の作用及び効果） 本発明によれば、光フアイバケーブルの先端部
分を取り囲んで、レンズとして作用し且つ入射光
を屈折して少なくともその一部分を光フアイバケ
ーブルの先端部分の視界内へ導く表面を有する独
特の材料が配置されているから、光発生事件によ
つて発生された光をモニターユニツトが極めて高
い確実性をもつて監視することが可能となる。か
くて、保護された装置の安全性を極めて向上する
ことができる。

（実施例） 以下本発明の実施例について添付図面を参照し
て説明する。

図に示されているごとく、ガラスフアイバのス
トランドで成る光フアイバ２は光フアイバケーブ
ル１の先端部分を成して配置されている。光フア
イバケーブル１の先端部分とは、光フアイバケー
ブル１から保護被覆を除去して露出された光フア
イバ２の所定長さの部分のことである。光フアイ
バケーブル１の先端部分のまわりには、多数の小
さな透明物体から成る材料、又は透明物体中に多
数の小さな気泡或いは気孔を有する材料が配置さ
れている。図示された実施例では、この光フアイ
バ２の所定長さの部分に続く、保護被覆が除去さ
れていない光フアイバケーブル１の部分のまわり
にもかような材料が配置されている。これらの材
料は粒状ガラス又はセル状プラスチツク等であ
る。例えば、特殊なセル状プラスチツクのごとき
材料は多数のレンズ又は気泡（番号３を参照）を
有しており、これらレンズ又は気泡３は製造工程
時に不規則に互いに接合されている。これらレン
ズ又は気泡３は様々な入射角で入射してくる光を
光フアイバケーブル１の先端部分を成す光フアイ
バ２の所定長さの部分の視界内へ導く非常に優れ
た表面を有している。それらレンズ又は気泡３の
通常の物理特性においては、それらレンズ又は気
泡３は非常に小さな開口角（開口数）を有してい
るが、それらのうちの少なくともあるものは様々
な角度からの光を光フアイバ２の視界内に屈折さ
せ、従つて、生じつつあるアーク又は他の光信
号、或いは様々な生物的危険性によつて生じせし
められる光信号を光フアイバケーブル１内へ導く
ことが可能であり、こうして検出器は信号を得る
ようになつている。それ故、検出器は非常に優れ
た光捕獲特性を有しており、また、その検出器は
それの殻体４内へ適宜に鋳込まれて光検出装置を
構成するようになつている。その殻体４は光を透
すものでなければならず、例えば、プレキシガラ
スのごときガラスから成つている。また、殻体４
は光学的に形成されたレンズになつていて更に広
角の視界を提供することに加え、光フアイバケー
ブル１の先端部分のための機械的保護を提供して
いる。こうして構成された光検出装置は装着が簡
単で且つ検出器の所での様々な形態の応力に対す
る高い抵抗性を有している。光が電流に変換され
る光検出装置においては、モニターされている電
気装置内において光と短絡電流とが同時に生じな
い場合の開放を阻止するための保護装置が配置さ
れねばならない。例えば、落雷の場合に、望まし
からざる開放を阻止することが望ましい。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例による光検出装置の断面図
である。 １……光フアイバケーブル、２……光フアイ
バ、３……レンズ又は気泡。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 保護された装置内において望ましからざる光
   発生事件を検出するための光検出装置であつて、
   検出器と、光フアイバケーブルと、モニターユニ
   ツトとを含み、前記検出器は望ましからざる光発
   生事件によつて発生された光の少なくとも一部分
   を前記光フアイバケーブルの先端部分の視界内へ
   導くようになつており、前記先端部分は前記光フ
   アイバケーブルから保護被覆を除去して露出され
   た光フアイバの所定長さの部分で成り、前記光フ
   アイバケーブルの後端は前記モニターユニツトに
   連結されている、光検出装置において、前記光フ
   アイバケーブルの先端部分のまわりには多数の小
   さな透明物体から成る材料、又は透明物体中に多
   数の小さな気泡或いは気孔を有する材料が配置さ
   れており、前記多数の小さな透明物体又は前記透
   明物体中の多数の小さな気泡或いは気孔はレンズ
   として作用し且つ入射光を屈折して少なくともそ
   の一部分を前記光フアイバケーブルの先端部分の
   視界内へ導く表面を有しており、前記材料は粒状
   ガラス、又はセル状プラスチツク等から成り、前
   記多数の小さな透明物体又は前記透明物体中の多
   数の気泡或いは気孔は不規則に互いに接合されて
   前記材料を形成していることを特徴とする光検出
   装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の光検出装置にお
   いて、前記セル状プラスチツク、前記粒状ガラス
   等は前記光フアイバケーブルのまわりに鋳込まれ
   ており、且つプレキシガラスのごとき透明な殻体
   によつて囲繞されていることを特徴とする光検出
   装置。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の光検出装置にお
   いて、前記殻体は広角効果を備えたレンズとして
   形成されていると共に、前記光フアイバケーブル
   の先端部分のための機械的保護体として作用して
   いることを特徴とする光検出装置。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の光検出装置にお
   いて、前記保護された装置内で光信号のみが生じ
   て、短絡電流は生じないような場合、望ましから
   ざる開放を阻止するための装置が前記モニターユ
   ニツト内に配備されていることを特徴とする光検
   出装置。