JPH0440041Y2 - - Google Patents

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JPH0440041Y2
JPH0440041Y2 JP1984180783U JP18078384U JPH0440041Y2 JP H0440041 Y2 JPH0440041 Y2 JP H0440041Y2 JP 1984180783 U JP1984180783 U JP 1984180783U JP 18078384 U JP18078384 U JP 18078384U JP H0440041 Y2 JPH0440041 Y2 JP H0440041Y2
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JP
Japan
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circumferential surface
mandrel
seal
oil seal
mating member
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JP1984180783U
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 1 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案はアクスルユニツト、デフユニツトやミ
ツシヨンユニツトなどのようにベアリングや歯車
等の精密部品を含む装置に使用されるオイルシー
ルに関するものであつて、特にオイルシール背面
にベアリングや歯車等の精密部品が近接している
ものに利用される。
(2) 従来の技術 オイルシールを使用している一例として自動車
のフロントアクスルユニツトの構造を第6図に示
す。ドライブシヤフト9の回転は該ドライブシヤ
フトに嵌合したハブ4に伝わり、前記ハブ4にね
じ止めされたホイール6を介してタイヤに伝わ
る。前記ハブ4は車体に取付けられているナツク
ル8に二つのベアリングすなわちインナーベアリ
ング2とアウターベアリング3とを介して支持さ
れている。
第6図の構造を持つたフロントアクスルユニツ
トは次の手順により組立てられる。先づナツクル
8に前記ベアリング2,3のアウターレースを圧
入する。次にインナーベアリング2のインナーレ
ース及びローラーをアウターレースに装着する。
次に取付部すなわちハブ4に外側シール5を圧入
する。次にハブ4にアウターベアリング3のイン
ナーレースとローラーを圧入する。ハブ4にスペ
ーサー7を挿入する。ハブ4とナツクル8を組立
てる。以上のようにしてできた組立体に内側シー
ル1を圧入する。次に上記組み立て体にドライブ
シヤフト9を挿入してねじ止めし、組み立てを完
了する。
第7図に従来の外側シールの拡大図を示す。
リツプ15が外部からのダスト等の異物の軸受
内への侵入を防止し、リツプ16の軸受内のグリ
ースの軸受外部への漏洩を防止する。
オイルシールは一般にリツプ部が嵌合部の円周
方向内側にあるもの(インナーシール)を用いる
が、シール取付部に余裕がない場合や組み立てが
困難な場合にはリツプ部が嵌合部の円周方向外側
にあるもの(アウターシール)を用いる。アクス
ルユニツトの場合には内側シール1はインナーシ
ールを用いることができるが、外側シール5は組
み立てが不可能なためアウターシールを用いてい
る。オイルシールの嵌合面は今までゴムであつた
が、外側シールはハブ4のシール取付面積が小さ
いため嵌合力が弱く、運転時の微振動、内圧の上
昇等により抜け出す危険がある。このため第7図
に示すように嵌合面に心金を露出させ、嵌合力を
高めている。また金属嵌合により密封性が低下す
るのを防止するため嵌合面の組み込み方向端部に
ゴム部12を設けている。
(3) 考案の課題 上記従来技術において問題となつた点は次のよ
うである。装置組み立ての際オイルシール嵌合面
に設けたゴム部12がその取付部すなわちハブ4
のシール取付面端10と心金11の間に挾さまれ
て切断されて糸状のゴムかす13が出るという問
題を生じる。このゴムかす13が装置内のベアリ
ングの潤滑油に混入しベアリングのレースとロー
ラーとの間に噛み込まれるとベアリングの滑り面
の一部が著しく荒れてしまう「かじり」現象や、
「焼付き」現象を起こし、ベアリングを損傷させ
る。
上記のゴムかすの出る原因を第7図により説明
する。
オイルシールの嵌合部外周面のゴム部の内径
D1は密封性を良くするため、心金の内径D2と少
くとも同じかまたは小さくする必要がある。また
ハブ4の外径(シール取付面の直径)D3は嵌合
力を高めるため、D2<D3の関係にあり、したが
つてD1,D2,D3の関係はD1≦D2<D3となる。
シールをハブに挿入する際、D1<D3の関係よ
りゴム部12はシール取付面端10にしごかれ心
金側へはみ出した形状となる。更にシールを挿入
すると、ゴム部が心金側へはみ出した状態のまま
で心金とシール取付面端が接触することになりゴ
ム部は両者に挟さまれて切断される。
このため、ゴムかすを出さない方法として、第
8図に示すように心金先端を面取りあるいは図示
しないが段付きにするなど、心金先端とゴム部と
の間に空隙を設けてゴムが逃げることのできる部
分を作ることが考えられる。しかしこの方法は、
この空隙内に向かつてゴム部が変形し易くなり、
変形して空隙内に完全に収容されていればまだよ
いが、変形されたゴム部が心金とシール取付面端
との金属間に挟まつてしまつて、切断されてゴム
かすが生じるという問題が再び出てくる恐れがあ
る。更に、心金面にゴムを廻さないようにするた
め金型構造が複雑となり、また心金の寸法精度を
良くしなければならないなど製作上の問題があ
り、実用化できない。
そこで本考案は、シール挿入時に出るゴムかす
を溜める部分を持つオイルシールを提供すること
をその課題とする。
2 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 本考案は、ゴム材料からなる環状の本体部分と
それを補強する環状の心金とを有し、前記心金の
周面と前記本体部分の周面とが相手部材との嵌合
面になつており、また心金の前記周面と本体部分
の前記周面とが軸線方向に隣接し、方向部分の該
周面の側から前記相手部材に嵌合させていつてそ
の相手部材に装着されるように構成されているオ
イルシールにおいて、心金の前記周面の、本体部
分の前記周面から小距離離れた位置に溝が形成さ
れ、その溝の形状が、オイルシールを相手部材に
装着したときに該溝の金属面のみと該相手部材の
周面との間に実質的に密閉された小空間を形成す
るようなものになつており、該小空間は、オイル
シールを相手部材に装着する際に心金の前記周面
と相手部材の前記周面との間に挟まれて本体部分
から切断されたゴムかすをその中に導き保留する
ようになつていることを特徴とするオイルシール
を提供する。
(2) 作用 本考案は上記の構成を有しているため、前記嵌
合面を相手部材の周面へ嵌合させていつたときに
でるゴムかすは前記小空間に導かれ、オイルシー
ルの装着後はその空間内に溜まる。
(3) 実施例 本考案の手段を具体化したオイルシールをフロ
ントアクスルユニツトの外側シールに使用した例
を第1図乃至第5図に示す。
第1図に示すようにオイルシール嵌合部の心金
面に溝14が形成され該溝と相手部材であるハブ
4のシール取付面とで形成される空間部にゴムか
す13が溜まり、閉じこめられている。
溝14は心金加工時、プレスにより一体成形す
ることができるので特別の工程を設けることがな
く、加工が非常に簡単である。
第2図、第3図、第4図に外側シール5をハブ
4に圧入する状況を示す。外側シール5のゴム部
12が先づハブ4のシール取付面端10に接触す
る。更に外側シールを圧入すると心金11が前記
シール取付面端10に接触する。この時前記ゴム
部12の一部が切断され糸状のゴムかす13とな
る。更に外側シールを圧入すると前記ゴムかす1
3が溝14内に入つてここに保留される。
溝14の形状は、オイルシールをシール取付面
即ちハブ4の周面に嵌合させたときに、溝14の
金属面のみとハブ4の周面との間に実質的に密閉
された小空間即ち前記空間部を形成するようなも
のになつていることが必要である。例えば、第8
図のように、ゴム部12と心金11との両方をえ
ぐつたような溝を形成したのでは、本考案の効果
は得られなくなり、またこの第8図の構成に欠点
があることは既述のとおりである。なお、溝の形
状としては、オイルシール挿入方向とは反対側の
溝側面を、第5図実線で示すようにθ1を大きくし
た形状とするほうが、破線で示す形状のもの(θ1
>θ2)よりも溝内にゴムかすが入り易い。尚、θ1
は心金加工の容易性、心金強度を考えて90°以内
が望ましい。
3 考案の効果 したがつてゴムかす13は軸受等の他部品に侵
入しないのでそれ等を損傷することがなくなる。
またオイルシールのリツプ部にゴムかすが挾さま
つて密封性を損うおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のオイルシールを自動車のフロ
ントアクスルユニツトに装着した要部断面図、第
2図乃至第4図は本考案の作用を示す略図、第5
図は本考案の溝形状に関する説明図、第6図は従
来のオイルシールを使用したフロントアクスルユ
ニツトの断面図、第7図は従来のオイルシールの
断面図、第8図は他方法の一部断面図である。 1……内側シール、2……インナーベアリン
グ、3……アウターベアリング、4……ハブ、5
……外側シール、6……ホイール、7……スペー
サー、8……ナツクル、9……ドライブシヤフ
ト、10……シール取付面端、11……心金、1
2……ゴム部、13……ゴムかす、14……溝、
15,16……リツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゴム材料からなる環状の本体部分とそれを補強
    する環状の心金とを有し、前記心金の周面と前記
    本体部分の周面とが相手部材との嵌合面になつて
    おり、また心金の前記周面と本体部分の前記周面
    とが軸線方向に隣接し、本体部分の該周面の側か
    ら前記相手部材に嵌合させていつてその相手部材
    に装着されるように構成されているオイルシール
    において、心金の前記周面の、本体部分の前記周
    面から小距離離れた位置に溝が形成され、その溝
    の形状が、オイルシールを相手部材に装着したと
    きに該溝の金属面のみと該相手部材の周面との間
    に実質的に密閉された小空間を形成するようなも
    のになつており、該小空間は、オイルシールを相
    手部材に装着する際に心金の前記周面と相手部材
    の前記周面との間に挟まれて本体部分から切断さ
    れたゴムかすをその中に導き保留するようになつ
    ていることを特徴とするオイルシール。
JP1984180783U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0440041Y2 (ja)

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JPS6196052U JPS6196052U (ja) 1986-06-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2526723Y2 (ja) * 1989-05-10 1997-02-19 エヌオーケー株式会社 密封装置
JPH0726608Y2 (ja) * 1989-05-10 1995-06-14 エヌオーケー株式会社 オイルシール

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS558277B2 (ja) * 1975-05-24 1980-03-03

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JPS558277B2 (ja) * 1975-05-24 1980-03-03

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