JPH04393Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は、ポスターなどの展示シートを取りつ
けるデイスプレー装置に関する。

従来の技術 ポスターなどの展示シートを取りつけるための
装置としては、単にパネルなどの表面に展着する
ようにした掲示板があるが、明るい場所でないと
認識できないところから、暗くなる場所に設ける
ときは表面を照明する装置を必要とする。しかし
ながら夜間などでも明瞭に認識できるためには、
高輝度の照明を使用しなければならないという不
利がある。

これに対して、透光性のパネル上に透光性の展
示シートを展着し、パネルの裏側から照明する装
置は、展示シート自体が明るく、夜間などでは浮
き上つて見えて認識し易いという利点がある。そ
して、このようなデイスプレー装置としては、壁
面に凹部を設けてその内部に蛍光ランプなどの照
明装置を収容し、前面には展示内容を画き出した
ガラスパネルなどの枠縁により取付けるようにし
たものがある。かかる装置は、特に大きさには制
限がないが、壁面に埋め込むための設置工事費用
が嵩む欠点がある。そこで、前面に透光性パネル
を備えると共に内部に照明装置を収容した箱体を
壁面上に取り付けたものがあるが、これは取付工
事費は多少低下するものの設備全体としては、な
お高価である。

一方、乳白半透明のプラスチツクパネルに文字
や図柄などを表わしたもの２枚を平行に設けて、
これを枠体で囲んで固定し、内部に照明装置を設
けた看板などがある。これは両面側からそれぞれ
認識できるものであるが、通常これは屋外に設置
されるものであり、展示シートを自由に交換でき
るものはなかつた。

解決しようとする問題点 このような従来のデイスプレー装置において、
展示シートを自由に差し替え交換できるものは構
造が複雑で重くなるから、壁面等に固定する必要
があり、１枚の展示シートしか取り付けることが
できなかつた。

そこで本考案は、表と裏とにそれぞれ別の展示
シートを差し替え自在に取り付けることができ、
昼間と夜間とを問わずよく認識し得てしかも目を
引く効果が高いデイスプレー装置を提供しようと
するものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 前述のような本考案の目的は前面に透光性パネ
ルを備えると共に内部に照明装置を収容した主枠
体を透光性隔壁の前面に接して設け、該主枠体と
同一輪郭形状の副枠体を該透光性隔壁の後面に接
して該主枠体と重なるように設け、該透光性パネ
ルの前面および該透光性隔壁の後面上に展張した
透光性展示シートを挟着することができる前枠縁
および後枠縁をそれぞれ該主枠体の前側および該
副枠体の後側に設けてなることを特徴とするデイ
スプレー装置によつて達成される。

すなわち、本考案のデイスプレー装置は、透光
性隔壁の前面側と後面側とに同一輪郭形状の展示
シート取付用の枠縁をそれぞれ設けたものであ
り、その枠縁を固定するための枠体の一方が前面
に展示シートを展張するための透光性パネルを備
えると共に内部に照明装置を設けてあるものであ
る。また、展示シートを挟着するための枠縁は、
展示シートの少くとも縁部を抑えることができる
ものであるが、更には透明なガラス板またはプラ
スチツク板などを用いて展示シートの前面を抑え
るようにしてもよい。

作 用 本考案のデイスプレー装置は、ガラス壁のよう
な透光性隔壁の両側面上に取り付けられ、その壁
面を利用して透光性の展示シートを簡単に展張挟
着することができる。そして、前後面に２枚の展
示シートを同時に展張できると共に、これらをそ
れぞれ裏側から明るく照明するようになつてい
て、２枚の展示シートの間で干渉などが起ること
はない。

実施例 第１〜２図に本考案のデイスプレー装置の実施
例を示す。

１は透明なガラス壁であり、たとえば店舗など
の室内と道路とを隔てている窓などであつてもよ
い。２は主枠体であり、シート展張用ガラス板２
ａと蛍光ランプ照明装置２ｂとを備えている。ま
た、２ｃは主枠体の重量を支えるための吊鎖であ
り、２ｄは主枠体２をガラス壁１に固定するため
の両面粘着シートである。主枠体２のガラス板２
ａ設置側には、枠縁３がたとえば係合式ヒンジ３
ａなどによつて着脱可能かつ開閉自在に取り付け
られている。

ガラス板２ａの表面には展示シート４の位置決
め用のマークやコーナーなどが設けられていても
よく、また仮止め用のクリツプなどが設けてあつ
てもよい。そして、ガラス板２ａ上に透光性の展
示シート４を展張し、必要に応じて仮止めし、そ
の上から枠縁３を押し当てるようにして主枠体２
に係止し、必要に応じて止めねじ（図示せず）な
どによつて枠縁３を固定すると、展示シート４は
ガラス板２ａと枠縁３の抑え部３ｂとの間で挟着
支持されるようになる。

また、５は副枠体であり、ガラス壁１に主枠体
２と向い合うように両面粘着シート５ａによつて
固定されている。副枠体５は、その輪郭形状が主
枠体２と一致するよう形成してあるので、主枠体
２と副枠体５とはガラス壁１を貫通している一体
の枠体のように見える。副枠体５には枠縁６が、
たとえば係合式ヒンジ６ａなどによつて着脱可能
かつ開閉自在に取りつけられている。この枠縁６
の構造および機能は、上述の枠縁３と全く同様で
ある。

尚、本例では、展示シートを取付ける枠縁の開
口部は単一であるが、複数個設けてあつてもよく
形状も任意である。また、前後面で異つた形状で
もよく、一部に他種の表示物、たとえば店名標識
や時計などを設けることも自由である。

〔考案の効果〕

本考案のデイスプレー装置は、ガラス壁などの
透光性隔壁を挟んで一体に見えるように枠体を設
け、その両面に独立に透光性展示シートを取りつ
けるようにして内部から照明するので、昼夜間を
問わずよく認識でき、人目を引き易いから宣伝効
果が抜群である。しかも同時に表側と裏側とに２
個の展示ができるから、経済的である利点もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のデイスプレー装置の例の外観
斜視図であり、第２図は同じく断面図である。 １……ガラス壁、２……主枠体、２ａ……ガラ
ス板、２ｂ……照明装置、３……枠縁、４……展
示シート、５……副枠体、６……枠縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に透光性パネルを備えると共に内部に照明
   装置を収容した主枠体を透光性隔壁の前面に接し
   て設け、該主枠体と同一輪郭形状の副枠体を該透
   光性隔壁の後面に接して該主枠体と重なるように
   設け、該透光性パネルの前面および該透光性隔壁
   の後面上に展張した透光性展示シートを挟着する
   ことができる前枠縁および後枠縁をそれぞれ該主
   枠体の前側および該副枠体の後側に設けてなるこ
   とを特徴とするデイスプレー装置。