JPH043736Y2 - - Google Patents

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JPH043736Y2
JPH043736Y2 JP1986040785U JP4078586U JPH043736Y2 JP H043736 Y2 JPH043736 Y2 JP H043736Y2 JP 1986040785 U JP1986040785 U JP 1986040785U JP 4078586 U JP4078586 U JP 4078586U JP H043736 Y2 JPH043736 Y2 JP H043736Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はクランプ装置に係り、特にリンク機構
の作用によりクランプ状態においてクランプアー
ムをロツクする形式のクランプ装置の改良に関す
るものである。
従来技術 溶接部材等の所定の被クランプ部材を押圧して
固定するクランプ装置が従来から多用されてい
る。かかるクランプ装置の一種に、(a)本体と、(b)
第一の回動軸まわりの回動可能に前記本体に設け
られた第一リンクと、(c)前記第一の回動軸と平行
な第二の回動軸まわりの回動可能に前記本体に設
けられたクランプアームと、(d)第一連結ピンおよ
び第二連結ピンによつてそれぞれ前記第一リンク
および前記クランプアームに回動可能に連結され
た第二リンクとを備え、前記第一リンクに回動力
が作用させられることにより、前記第一の回動軸
と前記第一連結ピンとを結ぶ直線上に前記第二連
結ピンが位置する状態で前記クランプアームが所
定の被クランプ部材を押圧する形式のものがあ
る。
このようなクランプ装置によれば、クランプ状
態において第一の回動軸と第一連結ピンとを結ぶ
直線上に第二連結ピンが位置させられているた
め、クランプアームはその回動位置にロツクされ
ることとなり、クランプ状態が好適に維持される
利点がある。
しかしながら、かかる形式のクランプ装置にお
いては、上記第一の回動軸や、第一連結ピン、第
二連結ピンによつてクランプ反力が受けられるた
め、長期間の使用によつてそれ等が摩耗すること
によりクランプ状態におけるクランプ力が急激に
低下したり、或いは被クランプ部材の僅かな寸法
公差等に起因してクランプ力が大きく変動したり
するという問題があつた。
これに対し、例えば上記第一の回動軸を前記直
線方向の移動可能に配設するとともに、それを皿
ばね等によりその直線方向において前記第一連結
ピンに接近若しくは離間する方向へ付勢し、その
付勢力に基づいて被クランプ部材をクランプさせ
ることにより、上記問題点を解決するようにした
クランプ装置が考えられている。実開昭58−833
号公報に記載されている装置はその一例であり、
第6図はその要部を示す図である。
考案が解決しようとする問題点 しかし、このような皿ばね等の付勢手段を用い
たクランプ装置においては、第一の回動軸を移動
可能に設けたり、その第一の回動軸を付勢するた
めに皿ばねやロツド等を配設したりする必要があ
るため、部品点数が多くなるとともに組付け作業
が面倒になるなどの不都合がある。
また、一般にクランプ状態においてクランプア
ームがロツクされる形式のクランプ装置において
は、静止摩擦によりクランプ時よりもアンクラン
プ時に大きな回動力を必要とし、しかもクランプ
時は皿ばね等の付勢手段による付勢力が作用させ
られることから、第一リンクに作用させる回動力
の大きさによつて、クランプしたもののアンクラ
ンプできなくなる恐れがあつた。このようにアン
クランプし得なくなつた場合には、手作業などに
より被クランプ部材を解放しなければならないな
ど、クランプ不能の場合に比較して面倒な作業を
必要とする。すなわち、クランプし得ない場合に
は、アンクランプ動作を行わせるだけで自動的に
且つ速やかに異常を解消できるのに対し、アンク
ランプ不能の場合には、一般に作業者が手作業で
その異常を解消しなければならないのである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するために為された
ものであり、その要旨とするところは、前記(a)本
体と、(b)第一リンクと、(c)クランプアームと、(d)
第二リンクとを備え、第一リンクに回動力が作用
させられることにより、第一の回動軸と第一連結
ピンとを結ぶ直線上に第二連結ピンが位置する状
態で前記クランプアームが所定の被クランプ部材
を押圧する形式のクランプ装置において、前記第
一リンクの前記第一の回動軸と前記第一連結ピン
との間の部分に、その第一リンクの回動平面内に
おいて湾曲させられ、その第一リンクに前記直線
方向の力が作用させられたとき弾性変形してそれ
等第一の回動軸と第一連結ピンとの間の接近離間
を許容する曲状部を設けるとともに、前記回動力
は、前記第一リンクをクランプ方向へ回動させる
際にはクランプ力を増加させるように前記曲状部
を弾性変形させる方向に作用させられ、アンクラ
ンプ方向へ回動させる際にはクランプ力を減少さ
せるようにその曲状部を弾性変形させる方向に作
用させられるようにしたことにある。
上記クランプ時およびアンクランプ時における
曲状部の弾性変形について具体的に説明すると、
例えば曲状部が弓型形状を成しているとともに、
前記第二連結ピンがクランプ状態において前記第
一の回動軸と前記第一連結ピンとの間に位置させ
られるものである場合には、曲状部の弓型形状を
閉じて第一の回動軸と第一連結ピンとを接近させ
る方向がクランプ力を増加させる変形方向であ
り、曲状部の弓型形状を開いて第一の回動軸と第
一連結ピンとを離間させる方向がクランプ力を減
少させる変形方向である。したがつて、その場合
には前記回動力は、前記第一リンクをクランプ方
向へ回動させる際には曲状部の弓型形状を閉じる
方向に作用させられ、アンクランプ方向へ回動さ
せる際にはその弓型形状を開く方向に作用させら
れるようにすれば良い。
作用および考案の効果 このようなクランプ装置においては、第一リン
クの前記第一の回動軸と前記第一連結ピンとの間
の部分に曲状部が設けられ、その第一リンクに前
記直線方向の力が作用させられた時その曲状部が
弾性変形させられることにより、第一の回動軸と
第一連結ピンとの間の接近離間が許容されるた
め、クランプ状態において互いに接近若しくは離
間する方向のクランプ反力が作用させられると、
曲状部の弾性変形によりそれ等第一の回動軸と第
一連結ピンとは互いに接近若しくは離間させら
れ、この時の曲状部の弾性復元力に基づいて被ク
ランプ部材がクランプされる。
したがつて、かかる本考案のクランプ装置によ
れば、クランプ反力を受ける第一の回動軸や、第
一連結ピン、第二連結ピンが長期間の使用によつ
て摩耗しても、曲状部の弾性変形量が僅かに小さ
くなるのみで、クランプ状態におけるクランプ力
が急激に低下する恐れはないのである。
また、曲状部の弾性復元力に基づいてクランプ
するものであるところから、被クランプ部材の僅
かな寸法公差等に起因してクランプ力が大きく変
動することがないとともに、第二連結ピンが前記
第一の回動軸と第一連結ピンとを結ぶ直線を超え
るまで第一リンクが回動させられても、そのクラ
ンプ力が急激に低下することがない。このため、
例えば第二連結ピンがその直線を僅かに超えた位
置において第一リンクのそれ以上の回動をストツ
パ等により阻止しておけば、クランプに際して第
一リンクに作用させられた回動力を解除しても、
第一リンクはその回動位置に保持されることとな
り、クランプ状態を維持するために回動力を付与
しておく必要がなくなる。
一方、本考案のクランプ装置は、第一リンクに
曲状部を設けるだけで良いため、従来の皿ばね等
を利用する場合に比較してその部品点数が増加す
ることがなく、組付け作業が面倒になることもな
いのである。
また、上記曲状部は第一リンクの回動平面内に
おいて弓型形状、くの字形状等に湾曲させられて
おり、且つ、第一リンクをクランプ方向へ回動さ
せる際の回動力は、クランプ力を増加させるよう
にその曲状部を弾性変形させる方向に作用させら
れ、第一リンクをアンクランプ方向へ回動させる
際の回動力は、クランプ力を減少させるように曲
状部を弾性変形させる方向に作用させられるた
め、クランプ時に必要な回動力は大きくなるがア
ンクランプ動作は容易となり、クランプしたもの
のアンクランプできなくなるといつた不具合が解
消する。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10は平板状の本体であり、
この本体10には、第一リンク12およびクラン
プアーム14が互いに平行な第一の回動軸16お
よび第二の回動軸18まわりの回動可能に取り付
けられている。第一リンク12には、回動軸1
6,18と平行な第一連結ピン20によつて第二
リンク22の一端部が相対回動可能に連結されて
おり、その第二リンク22の他端部は、同じく回
動軸16,18と平行な第二連結ピン24により
クランプアーム14に相対回動可能に連結されて
いる。なお、第一リンク12および第二リンク2
2は、クランプアーム14の反対側すなわち第1
図における紙面の裏側にも対称的に配置されてお
り、第一の回動軸16,連結ピン20,24を介
してそれぞれ互いに連結されて一体的に回動させ
られるようになつている。
第一リンク12は、上記第一の回動軸16と第
一連結ピン20との間の部分がその回動平面内に
おいて弓型形状に湾曲させられて曲状部26とさ
れている一方、その曲状部26の第一連結ピン2
0側の端部からは、弓型形状の外側に連結アーム
部28が一体に設けられている。連結アーム部2
8の先端には、ブラケツト30を介して本体10
に回動可能に取り付けられたシリンダ32の出力
ロツド34が回動可能に連結されている。
このシリンダ32の出力ロツド34が突出し、
引込み駆動され、第一リンク12に第一の回動軸
16まわりの回動力が作用させられることによ
り、その第一リンク12は矢印Aで示す方向に回
動させられる。第一リンク12は、第1図に示さ
れているように、第一の回動軸16と第一連結ピ
ン20との間であつて且つそれ等第一の回動軸1
6と第一連結ピン20とを結ぶ直線S上に第二連
結ピン24が位置する状態において、本体10に
設けられたストツパ36に第二リンク22が当接
させられることにより、図において左まわり方向
へそれ以上回動することが阻止されるようになつ
ている。
一方、このように第一リンク12が回動させら
れるのに伴い、第二リンク22を介してその第一
リンク12に連結されたクランプアーム14は第
二の回動軸18まわりに矢印Bで示す方向に回動
させられる。そして、前記第二リンク22がスト
ツパ36に当接した状態において、クランプアー
ム14は、その先端部の下方に位置固定に配置さ
れたクランプ台38上に所定の被クランプ部材4
0を押圧してクランプする。
このクランプ状態において、クランプアーム1
4に加えられるクランプ反力は、第二リンク22
を介して第一リンク12に作用させられるが、そ
の方向は両連結ピン20と24とを結ぶ方向、す
なわち前記直線S方向である。このため、第一リ
ンク12が第一の回動軸16まわりに回動させら
れることはなく、クランプ反力は連結ピン20,
24および第一の回動軸16によつて受けられる
こととなる。この結果、クランプアーム14はそ
の回動位置にロツクされ、被クランプ部材40を
クランプ台38上にクランプした状態に維持され
る。
ここで、本実施例のクランプ装置は、第一リン
ク12の第一の回動軸16と第一連結ピン20と
の間の部分が弓型形状に湾曲させられた曲状部2
6とされ、その第一リンク12に前記直線S方向
の力が作用させられた時その曲状部26が弾性変
形させられることにより、第一の回動軸16と第
一連結ピン20との間の接近離間が許容されるよ
うになつている。このため、アンクランプ状態で
はそれ等第一の回動軸16と第一連結ピン20と
は互いに接近させられているが、第1図に示され
ているクランプ状態において互いに離間する方向
のクランプ反力が作用させられると、それ等第一
の回動軸16と第一連結ピン20とは曲状部26
の弾性変形により互いに離間させられ、この時の
曲状部26の弾性復元力に基づいて被クランプ部
材40はクランプされるのである。
したがつて、かかる本実施例のクランプ装置に
よれば、クランプ反力を受ける第一の回動軸16
や連結ピン20,24が長期間の使用によつて摩
耗しても、曲状部26の弾性変形量が僅かに小さ
くなるのみで、クランプ状態におけるクランプ力
が急激に低下する恐れはないのである。
また、曲状部26の弾性復元力に基づいてクラ
ンプするものであるため、被クランプ部材40の
僅かな寸法公差等に起因してクランプ力が大きく
変動することがないとともに、第二連結ピン24
が直線Sを超えるまで第一リンク12が回動させ
られても、そのクランプ力が急激に低下すること
がない。このため、例えば第二連結ピン24が直
線Sを僅かに超えた位置において第一リンク12
のそれ以上の回動を阻止するようにストツパ36
等を設けておけば、そのクランプ状態においてシ
リンダ32による回動力を解除しても、第一リン
ク12はその回動位置に保持されることとなり、
クランプ状態を維持するためにシリンダ32に圧
力流体を作用させておく必要がないのである。
一方、上記曲状部26は、第一リンク12の回
動平面内において弓型形状に湾曲させたものであ
り、且つ、第一連結ピン20側の端部から一体に
設けられた連結アーム部28に回動力が作用させ
られるようになつている。このため、シリンダ3
2の出力ロツド34が突き出され、第一リンク1
2がクランプ方向、すなわち第1図において左ま
わり方向へ回動させられる際に、クランプ反力に
よりその第一リンク12の回動が抑制されると、
その回動力は、連結アーム部28の付け根部分P
を支点として第一連結ピン20を第一の回動軸1
6に接近させる方向、換言すれば曲状部26の弓
型形状を閉じてクランプアーム14をクランプ方
向へ回動させる方向に作用させられる。これに対
し、シリンダ32の出力ロツド34が引き込ま
れ、第一リンク12がアンクランプ方向へ回動さ
せられる際に、クランプ反力によりその第一リン
ク12の回動が抑制されると、その回動力は、付
け根部分Pを支点として第一連結ピン20を第一
の回動軸16から離間させる方向、換言すれば曲
状部26の弓型形状を開いてクランプアーム14
をアンクランプ方向へ回動させる方向に作用させ
られる。この実施例では、曲状部26の弓型形状
を閉じて第一連結ピン20と第一の回動軸16と
を接近させる変形方向が、クランプ力を増加させ
る変形方向であり、曲状部26の弓型形状を開い
て第一連結ピン20と第一の回動軸16とを離間
させる変形方向が、クランプ力を減少させる変形
方向である。
そして、このようにクランプ時には曲状部26
の弓型形状を閉じてクランプアーム14をクラン
プ方向へ回動させる方向に回動力が作用させら
れ、アンクランプ時には曲状部26の弓型形状を
開いてクランプアーム14をアンクランプ方向へ
回動させる方向に回動力が作用させられることに
より、クランプ時に必要な回動力は大きくなるも
のの、アンクランプ動作が容易となる利点があ
る。一般に、クランプ状態においてクランプアー
ム14がロツクされる形式のクランプ装置におい
ては、静止摩擦等によりクランプ時よりもアンク
ランプ時に大きな回動力を必要とするため、この
ようにアンクランプ動作が容易となれば、クラン
プ装置全体としての動作が円滑となり、クランプ
したもののアンクランプできなくなるといつた不
具合が解消するのである。なお、クランプ時には
曲状部26の弓型形状を閉じる方向に回動力が作
用させられるため、クランプ状態においてもシリ
ンダ32に圧力流体を作用させておくことによ
り、一層大きなクランプ力で被クランプ部材40
をクランプすることができる。
また、本実施例のクランプ装置は、第一リンク
12の第一の回動軸16と第一連結ピン20との
間の部分を、弓型形状に湾曲させた曲状部26と
するだけで良いため、皿ばね等を利用してクラン
プ力の低下等を防止する場合に比較して、その部
品点数が増加することがなく、組付け作業が面倒
になることもない。なお、このような皿ばね等を
利用したクランプ装置においては、第一の回動軸
16や連結ピン20,24の摩耗によるクランプ
力の低下や、被クランプ部材40の寸法公差等に
起因するクランプ力の変動は防止し得るものの、
アンクランプ動作が容易になるという上記本実施
例の効果は得られないのである。
因に、皿ばねを利用したクランプ装置の一例を
第6図に示す。この図において、第一リンク50
を回動可能に支持している第一の回動軸16は、
本体10に対して上下方向の移動可能に配設され
ているとともに、その第一の回動軸16にはロツ
ド52が取り付けられ、皿ばね54により常には
第一連結ピン20から離間する下方に向かつて付
勢されている。したがつて、クランプアーム14
は、皿ばね54の付勢力に基づいて被クランプ部
材40をクランプすることとなり、第一の回動軸
16や連結ピン20,24の摩耗によりクランプ
力が低下したり、被クランプ部材40の寸法公差
等によりクランプ力が変動したりすることが防止
される。しかし、第一の回動軸16を移動可能に
設けたり、ロツド52や皿ばね54等を配設した
りする必要があるなど、面倒な組付け作業を必要
としていた。
次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、
以下の実施例において前記実施例と共通する部分
には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
第2図の実施例は、前記第1図の実施例に比較
して第一リンク56の形状が異なる。すなわち、
この第一リンク56は、その第一の回動軸16と
第一連結ピン20との間の部分が、前記第一リン
ク12の曲状部26とは逆向きに湾曲させられる
ことにより、弓型形状の曲状部58とされている
一方、その曲状部58の第一の回動軸16側の端
部に前記出力ロツド34に連結される連結アーム
部59が一体に設けられているのである。
この実施例においては、出力ロツド34が突き
出されて第一リンク56が左まわりに回動させら
れる際に、その回動が抑制されると、回動力は第
一の回動軸16を支点として曲状部58を更に湾
曲させる方向、換言すれば第一の回動軸16と第
一連結ピン20とを接近させてクランプ力を増加
させる方向に作用させられる。また、出力ロツド
34が引き込まれて第一リンク56が右まわりに
回動させられる際に、その回動が抑制されると、
回動力は第一の回動軸16を支点として曲状部5
8の弓型形状を延ばす方向、換言すれば第一の回
動軸16と第一連結ピン20とを離間させてクラ
ンプ力を減少させる方向に作用させられる。した
がつて、かかる第2図の実施例においても前記第
1図の実施例と全く同様な効果が得られる。
なお、上記実施例では何れも第一リンク12,
56の第一の回動軸16と第一連結ピン20との
間の部分が弓型形状に湾曲させられることによ
り、曲状部26,58が形成されているが、例え
ば第3図〜第5図に示されているような形状の第
一リンク60,62または64等を採用すること
もできる。
第一リンク60は、その回動平面内において全
体をくの字形状に形成することにより、第一の回
動軸16と第一連結ピン20との間の接近離間を
許容するとともに、その中間部に出力ロツド34
を連結するようにしたものである。かかる第一リ
ンク60が第一の回動軸16まわりにおいて右ま
わりに回動させられる際に、その回動が抑制され
ると、出力ロツド34から作用させられる回動力
は第一の回動軸16と第一連結ピン20とを接近
させる方向に作用させられ、第一の回動軸16ま
わりにおいて左まわりに回動させられる際に、そ
の回動が抑制されると、回動力は第一の回動軸1
6と第一連結ピン20とを離間させる方向に作用
させられる。したがつて、クランプ状態において
第二連結ピンがそれ等第一の回動軸16と第一連
結ピン20とを結ぶ直線上であつてそれ等の間に
位置させられる形式のクランプ装置においては、
第一リンク60を第一の回動軸16まわりにおい
て右まわりに回動させる際にクランプするように
構成し、クランプ状態において第二連結ピンが第
一の回動軸16と第一連結ピン20とを結ぶ直線
上であつてそれ等の外側に位置させられる形式の
クランプ装置においては、第一リンク60を第一
の回動軸16まわりにおいて左まわりに回動させ
る際にクランプするように構成すれば、アンクラ
ンプ動作が容易になるという前記実施例と同様な
効果が得られる。
また、第一リンク62はその回動平面内におい
て一対の曲状部66,68を形成したもので、第
一リンク64は、その中間部の一部のみを回動平
面内において湾曲させることにより曲状部70と
したものである。何れも、それ等の曲状部66,
68,70の弾性変形により、第一の回動軸16
と第一連結ピン20との間の接近離間が許容さ
れ、第一の回動軸16等の摩耗に起因してクラン
プ力が急激に低下する等の問題が解消する。な
お、これ等の第一リンク62,64についても、
前記連結アーム部28,59のような連結部を設
けて回動力を作用させる位置や方向を適宜設定す
ることにより、曲状部66,68,70の弾性変
形を利用してアンクランプ動作を容易にすること
が可能である。
以上、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明したが、本考案は他の態様で実施することも
できる。
例えば、前記第1図,第2図の実施例では、ク
ランプ状態において第二連結ピン24が第一の回
動軸16と第一連結ピン20とを結ぶ直線S上で
あつてそれ等の間に位置させられるクランプ装置
について説明したが、クランプ状態において第二
連結ピン24がそれ等第一の回動軸16と第一連
結ピン20とを結ぶ直線S上であつてそれ等の外
側に位置させられるクランプ装置についても本考
案は同様に適用され得る。その場合に、アンクラ
ンプ動作を容易にするという前記実施例と同様な
効果を得るために、クランプ時に第一リンク1
2,56の弓型形状を開く方向、すなわち第一の
回動軸16まわりにおいて右まわりに第一リンク
12,56を回動させる際にクランプするように
構成すれば良い。
また、前記実施例ではクランプ台38が本体1
0と別体に設けられているが、必要に応じてその
クランプ台38を本体10と一体的に設けること
もできる。なお、本体10は、位置固定に配設し
ても、或いはスライド機構、リンク機構等により
移動可能に配設しても差支えない。
また、前記実施例では本体10に設けられたス
トツパ36に第二リンク22が当接させられるよ
うになつているが、第二リンク22とクランプア
ーム14との係合によつて一定量以上の回動を阻
止するなど、他の回動阻止手段を採用することも
できる。
その他一々例示はしないが、本考案はその精神
を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々
の変更、改良を加えた態様で実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるクランプ装置
の要部を示す正面図である。第2図は本考案の他
の実施例を示す正面図で、第1図に相当する図で
ある。第3図乃至第5図は、それぞれ本考案の更
に別の実施例に係る第一リンクを示す正面図であ
る。第6図は皿ばねを利用した従来のクランプ装
置の一例を示す正面図である。 10……本体、12,56,60,62,64
……第一リンク、14……クランプアーム、16
……第一の回動軸、18……第二の回動軸、20
……第一連結ピン、22……第二リンク、24…
…第二連結ピン、26,58,66,68,70
……曲状部、40……被クランプ部材、S……直
線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体と、第一の回動軸まわりの回動可能に前
    記本体に設けられた第一リンクと、前記第一の
    回動軸と平行な第二の回動軸まわりの回動可能
    に前記本体に設けられたクランプアームと、第
    一連結ピンおよび第二連結ピンによつてそれぞ
    れ前記第一リンクおよび前記クランプアームに
    相対回動可能に連結された第二リンクとを備
    え、前記第一リンクに回動力が作用させられる
    ことにより、前記第一の回動軸と前記第一連結
    ピンとを結ぶ直線上に前記第二連結ピンが位置
    する状態で前記クランプアームが所定の被クラ
    ンプ部材を押圧する形式のクランプ装置におい
    て、 前記第一リンクの前記第一の回動軸と前記第
    一連結ピンとの間の部分に、該第一リンクの回
    動平面内において湾曲させられ、該第一リンク
    に前記直線方向の力が作用させられたとき弾性
    変形して該第一の回動軸と該第一連結ピンとの
    間の接近離間を許容する曲状部を設けるととも
    に、前記回動力は、前記第一リンクをクランプ
    方向へ回動させる際にはクランプ力を増加させ
    るように前記曲状部を弾性変形させる方向に作
    用させられ、アンクランプ方向へ回動させる際
    にはクランプ力を減少させるように該曲状部を
    弾性変形させる方向に作用させられることを特
    徴とするクランプ装置。 (2) 前記曲状部は弓型形状を成しているととも
    に、前記第二連結ピンは、クランプ状態におい
    て前記第一の回動軸と前記第一連結ピンとの間
    に位置させられるものであり、前記回動力は、
    前記第一リンクをクランプ方向へ回動させる際
    には前記曲状部の弓型形状を閉じる方向に作用
    させられ、アンクランプ方向へ回動させる際に
    は該弓型形状を開く方向に作用させられる実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載のクランプ装
    置。
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