JPH0437196Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ○イ 考案の目的 「産業上の利用分野」 この考案は、二重ガラス窓の内部に空気を流
し、室内の温度環境を改善する太陽熱集排熱二重
ガラス窓に関する。

「従来の技術」 二重ガラス窓の内部の空気の流れを強制換気す
る場合は手動スイツチを必要な時に開閉してい
た。

また、窓下に腰壁を設ける場合には窓の高さが
小さくなり、集熱効率が落ちる欠点があつた。

「考案が解決しようとする問題点」 換気用フアンの制御を容易にし、かつ腰壁があ
るかのような窓を得る必要があつた。

○ロ 考案の構成 「問題点を解決するための手段」 ブラインド１を内蔵した二重ガラス窓の室内側
ガラス５及び室外側ガラス２の上下に開閉自在な
開口３を設けた空気循環型の窓において、前記二
重ガラスの室内側ガラス５の下半分に太陽電池パ
ネル７を張り付け、または、室内側ガラスの下半
分を太陽電池パネル７に置換したことを特徴とす
る太陽電池つき太陽熱集排熱二重ガラス窓とす
る。

「作用」 二重ガラス窓自体は階高に近い高さを有しなが
ら腰壁状の部分が形成されるので、太陽熱集排熱
機能を落とすことなくプライバシーを保護する。

また、太陽光線が差し込むと太陽電池に電力が
発生し、換気フアンを作動させる。太陽電池パネ
ルは、室内側に設けられるので、風雨に晒され
ず、寿命が伸びる。

なお、夏期においては、第１図に示すように外
側の上下の開口部のみを開放しておく、すると、
大部分の太陽光線は二重ガラス内のスラツトによ
り反射されるので室内の温度上昇をふせぐ。その
分、スラツトの温度が上昇するが、対流により外
気が循環するので、温度上昇による熱は除去され
る。

また、冬期においては、第２図に示すように室
内側の上下の開口部のみを開放しておく。する
と、スラツトの温度が上昇し、従つて二重ガラス
間の空気も暖められ、上昇気流となつて室内側の
上部開口から室内に流れ、下部開口から室内の冷
めための空気が吸入される。この作用を繰り返す
結果、室内が暖まる。

「実施例」 第１図および第２図は本考案の実施例を示す縦
断面図である。室内の採光を十分にし、かつ、室
内全体を暖めるために、室内側ガラス５を熱線吸
収ガラスにした。開口部はブラインド形式にし、
二重ガラス内の上部に設けたフアンは、太陽電池
により作動させるとともに、その電源回路の途中
に設けた商用電源に切替可能なスイツチ６によ
り、単なる換気窓としても使用できるようにし
た。

○ハ 効果 腰壁付き（腰高）形式の窓においても、冬の室
内の空気を効率良く暖めると共に、夏の室内の温
度上昇を低く押えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の実施例を示す縦
断面図であつて、第１図は夏における使用状態
を、第２図は冬における使用状態を示す。 １……ブラインド、２……二重ガラスの室外側
ガラス、３……開口、４……フアン、５二重ガラ
スの室内側ガラス（熱線吸収ガラス）、６……ス
イツチ、７……太陽電池パネル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブラインド１を内蔵した二重ガラス窓の室内
   側ガラス５及び室外側ガラス２の上下に開閉自
   在な開口３を設けた空気循環型の窓において、
   前記二重ガラスの室内側ガラス５の下半分に太
   陽電池パネル７を張り付け、または、室内側ガ
   ラス５の下半分を太陽電池パネル７に置換した
   ことを特徴とする太陽電池つき太陽熱集排熱二
   重ガラス窓。 (2) 開口３部分の内側に換気用フアンを設け、該
   フアンを前記太陽電池パネルの電力により作動
   させるようにした実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の太陽電池つき太陽熱集排熱二重ガラ
   ス窓。