JPH04371164A - 透析濾過装置 - Google Patents
透析濾過装置Info
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- JPH04371164A JPH04371164A JP3146272A JP14627291A JPH04371164A JP H04371164 A JPH04371164 A JP H04371164A JP 3146272 A JP3146272 A JP 3146272A JP 14627291 A JP14627291 A JP 14627291A JP H04371164 A JPH04371164 A JP H04371164A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、血液等の体液を透析
ないしは浄化するための透析濾過装置に係り、特に半透
膜を介して透析液を体液に注入し、あるいは体液より水
分を引出す工程を交互に行う場合に、静脈圧（返血回路
圧）の変動を抑えつつ体液と水分との置換量を増大し得
るよう構成した透析濾過装置の改良に関するものである
。
ないしは浄化するための透析濾過装置に係り、特に半透
膜を介して透析液を体液に注入し、あるいは体液より水
分を引出す工程を交互に行う場合に、静脈圧（返血回路
圧）の変動を抑えつつ体液と水分との置換量を増大し得
るよう構成した透析濾過装置の改良に関するものである
。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般的に行われている透析装置を
使用した透析治療においては、特別なことがない限り血
液系における採血速度と返血速度は、いずれも透析の開
始から終了まで一定速度に設定される。すなわち、図１
は透析濾過装置の血液系を示すもので、参照符号１０は
透析器を示し、この透析器１０に対しそれぞれ採血流路
１２および返血流路１４が接続され、さらに採血流路１
２の一部に血液ポンプ１６が接続配置される。なお、前
記透析器１０には半透膜１８を介して血液系と接触する
透析液系２０が接続される。
使用した透析治療においては、特別なことがない限り血
液系における採血速度と返血速度は、いずれも透析の開
始から終了まで一定速度に設定される。すなわち、図１
は透析濾過装置の血液系を示すもので、参照符号１０は
透析器を示し、この透析器１０に対しそれぞれ採血流路
１２および返血流路１４が接続され、さらに採血流路１
２の一部に血液ポンプ１６が接続配置される。なお、前
記透析器１０には半透膜１８を介して血液系と接触する
透析液系２０が接続される。
【０００３】この場合、透析液系２０にはその供給側透
析液流路２０ａ と排出側透析液流路２０ｂ とに対し
透析液流入・流出量同一化機構２２を設けると共に、前
記排出側透析液流路２０ｂ の前記透析液流入・流出量
同一化機構２２に対する前後の流路に、それぞれ相互に
連通するバイパス流路２４，２６を接続配置する。そし
て、これらバイパス流路２４，２６の一部においてそれ
ぞれ例えば３方切換弁等の切換弁２８，３０を設けると
共に、これら切換弁２８，３０の相互間を透析液注入・
引出し用ポンプ３２を介して短絡接続する。なお、前記
透析液流入・流出量同一化機構２２としては、例えば吸
入量と吐出量とを等量に保持することができる公知の複
式ポンプやチャンバによるバランス機構等を好適に採用
することができる。
析液流路２０ａ と排出側透析液流路２０ｂ とに対し
透析液流入・流出量同一化機構２２を設けると共に、前
記排出側透析液流路２０ｂ の前記透析液流入・流出量
同一化機構２２に対する前後の流路に、それぞれ相互に
連通するバイパス流路２４，２６を接続配置する。そし
て、これらバイパス流路２４，２６の一部においてそれ
ぞれ例えば３方切換弁等の切換弁２８，３０を設けると
共に、これら切換弁２８，３０の相互間を透析液注入・
引出し用ポンプ３２を介して短絡接続する。なお、前記
透析液流入・流出量同一化機構２２としては、例えば吸
入量と吐出量とを等量に保持することができる公知の複
式ポンプやチャンバによるバランス機構等を好適に採用
することができる。
【０００４】このように構成した透析濾過装置は、工程
切換器３４により切換弁２８，３０を切換えて、例えば
前記透析液流入・流出量同一化機構２２の下流側から流
路２４、ポンプ３２、流路２６を介して前記同一化機構
２２の上流側へ透析液を移行させれば、この移行した透
析液量と同等量の透析液が透析器１０において血液側に
移行する。また、前記切換弁２８，３０を切換えて、前
記透析液流入・流出量同一化機構２２の上流側から流路
２４、ポンプ３２、流路２６を介して前記同一化機構２
２の下流側へ透析液を移行させれば、この移行した透析
液量と同等量の水分が前記透析器１０において血液側か
ら透析液側に濾過される。
切換器３４により切換弁２８，３０を切換えて、例えば
前記透析液流入・流出量同一化機構２２の下流側から流
路２４、ポンプ３２、流路２６を介して前記同一化機構
２２の上流側へ透析液を移行させれば、この移行した透
析液量と同等量の透析液が透析器１０において血液側に
移行する。また、前記切換弁２８，３０を切換えて、前
記透析液流入・流出量同一化機構２２の上流側から流路
２４、ポンプ３２、流路２６を介して前記同一化機構２
２の下流側へ透析液を移行させれば、この移行した透析
液量と同等量の水分が前記透析器１０において血液側か
ら透析液側に濾過される。
【０００５】このように構成された透析濾過装置におい
て、採血流路１２における採血流量をＱＢＯとし、返血
流路１４における返血流量をＱＢＩとし、透析器１０に
おける濾過速度をｖとすると、前記のように濾過速度ｖ
が一定の場合、図２に示すように、採血流量ＱＢＯと返
血流量ＱＢＩは一定となる。
て、採血流路１２における採血流量をＱＢＯとし、返血
流路１４における返血流量をＱＢＩとし、透析器１０に
おける濾過速度をｖとすると、前記のように濾過速度ｖ
が一定の場合、図２に示すように、採血流量ＱＢＯと返
血流量ＱＢＩは一定となる。
【０００６】しかし、透析器１０において、半透膜１８
を介し血液側（体液）に透析液を注入し、次いで血液側
（体液）より水分を引出す工程を交互に行うよう構成し
た透析濾過装置においては、返血速度すなわち返血流量
ＱＢＩは透析器１０において透析液側との間で移動する
水分を採血流量ＱＢＯに対し加減した値であるため、採
血速度すなわち採血流量ＱＢＯを一定とした場合、前記
工程毎に返血速度の増減が繰り返されることになる（図
３参照）。すなわち、透析液を注入する注入工程では、
返血速度に透析液の注入速度ｖ′が加えられ、また水分
を引出す引出工程では、水分の濾過速度ｖが返血速度か
ら減ぜられることになる。従って、この場合には、静脈
圧の変動が激しく、静脈圧の警報設定範囲を越えてしま
うことがあり、透析液の置換量を大きくすることができ
ない。
を介し血液側（体液）に透析液を注入し、次いで血液側
（体液）より水分を引出す工程を交互に行うよう構成し
た透析濾過装置においては、返血速度すなわち返血流量
ＱＢＩは透析器１０において透析液側との間で移動する
水分を採血流量ＱＢＯに対し加減した値であるため、採
血速度すなわち採血流量ＱＢＯを一定とした場合、前記
工程毎に返血速度の増減が繰り返されることになる（図
３参照）。すなわち、透析液を注入する注入工程では、
返血速度に透析液の注入速度ｖ′が加えられ、また水分
を引出す引出工程では、水分の濾過速度ｖが返血速度か
ら減ぜられることになる。従って、この場合には、静脈
圧の変動が激しく、静脈圧の警報設定範囲を越えてしま
うことがあり、透析液の置換量を大きくすることができ
ない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前述した静脈
圧の変動に対して、これを低減ないしは除去し、透析液
の置換量を大きくするための対策として、返血の速度変
化が相対的に小さくなるように、例えば静脈針を太くし
て返血に際しての針先抵抗を減らす方法が考えられるが
、患者の負担となり限界がある。
圧の変動に対して、これを低減ないしは除去し、透析液
の置換量を大きくするための対策として、返血の速度変
化が相対的に小さくなるように、例えば静脈針を太くし
て返血に際しての針先抵抗を減らす方法が考えられるが
、患者の負担となり限界がある。
【０００８】また、返血速度の変化をなくすために、血
液回路の静脈側にシリンダ等の血液バッファを設ける方
法も提案されている（特公昭５６−３３１０７号公報）
。しかしながら、このような方法においては、専用の血
液回路が必要であり、またシリンダを駆動する装置も必
要であり、さらに体外循環量も多くなる等の難点がある
。
液回路の静脈側にシリンダ等の血液バッファを設ける方
法も提案されている（特公昭５６−３３１０７号公報）
。しかしながら、このような方法においては、専用の血
液回路が必要であり、またシリンダを駆動する装置も必
要であり、さらに体外循環量も多くなる等の難点がある
。
【０００９】そこで、本発明の目的は、簡単な構成およ
びその制御手段により、返血速度をほぼ一定に保持し、
静脈圧の変動を抑え透析液の置換量を大きく設定して、
安全かつ効率のよい透析濾過を達成することができる透
析濾過装置を提供することにある。
びその制御手段により、返血速度をほぼ一定に保持し、
静脈圧の変動を抑え透析液の置換量を大きく設定して、
安全かつ効率のよい透析濾過を達成することができる透
析濾過装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る透析濾過装
置は、血液系と透析液系とを半透膜により画成する透析
器を設け、前記半透膜を介して透析液を血液側に注入す
る工程あるいは血液側より水分を引出す工程を交互に行
って血液の浄化を行うよう構成した透析濾過装置におい
て、血液系において、採血流量を加減できるように速度
制御可能な血液ポンプを設けることを特徴とする。
置は、血液系と透析液系とを半透膜により画成する透析
器を設け、前記半透膜を介して透析液を血液側に注入す
る工程あるいは血液側より水分を引出す工程を交互に行
って血液の浄化を行うよう構成した透析濾過装置におい
て、血液系において、採血流量を加減できるように速度
制御可能な血液ポンプを設けることを特徴とする。
【００１１】前記の透析濾過装置において、透析液の注
入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速度に基づ
いて遅く設定すると共に、水分の引出工程では血液ポン
プの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定し、血液
系における返血流量をほぼ一定に保持することができる
。
入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速度に基づ
いて遅く設定すると共に、水分の引出工程では血液ポン
プの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定し、血液
系における返血流量をほぼ一定に保持することができる
。
【００１２】また、静脈針を流れる血液の濃度が高くな
る時に血液ポンプの速度を遅く設定すると共に、濃度が
低くなる時に血液ポンプの速度を速く設定することによ
り、血液の濃度の影響による静脈圧の変動を抑えること
ができる。この場合、透析液の注入工程と水分の引出工
程のそれぞれ工程の切替時において、注入工程への切替
時には血液ポンプの速度をより遅く設定すると共に、引
出工程への切替時には血液ポンプの速度をより速く設定
すれば好適である。
る時に血液ポンプの速度を遅く設定すると共に、濃度が
低くなる時に血液ポンプの速度を速く設定することによ
り、血液の濃度の影響による静脈圧の変動を抑えること
ができる。この場合、透析液の注入工程と水分の引出工
程のそれぞれ工程の切替時において、注入工程への切替
時には血液ポンプの速度をより遅く設定すると共に、引
出工程への切替時には血液ポンプの速度をより速く設定
すれば好適である。
【００１３】
【作用】本発明に係る透析濾過装置によれば、例えば透
析液の注入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速
度に基づいて遅く設定すると共に、水分の引出工程では
血液ポンプの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定
することにより、血液系における返血流量をほぼ一定に
保持することができる。また、静脈針を流れる血液の濃
度が高くなる時に血液ポンプの速度を遅く設定すると共
に、濃度が低くなる時に血液ポンプの速度を速く設定す
ることにより、静脈圧の変動を低減して、透析液の置換
量を大きくすることができる。
析液の注入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速
度に基づいて遅く設定すると共に、水分の引出工程では
血液ポンプの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定
することにより、血液系における返血流量をほぼ一定に
保持することができる。また、静脈針を流れる血液の濃
度が高くなる時に血液ポンプの速度を遅く設定すると共
に、濃度が低くなる時に血液ポンプの速度を速く設定す
ることにより、静脈圧の変動を低減して、透析液の置換
量を大きくすることができる。
【００１４】
【実施例】次に、本発明に係る透析濾過装置の実施例に
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【００１５】本発明に係る透析濾過装置は、基本的に図
１に示すように、透析器１０に対しそれぞれ採血流路１
２および返血流路１４が接続され、前記採血流路１２の
一部に血液ポンプ１６が接続配置され、さらに前記透析
器１０には半透膜１８を介して血液系と接触する透析液
系２０が接続された構成からなる。透析液系２０には、
透析液の供給と血液系からの水分を引出す操作を行う透
析液流入・流出量同一化機構２２および透析液注入・引
出し用ポンプ３２が設けられている。なお、前記ポンプ
３２により透析液の注入または引出しを行うために、流
路の切換えを行う切換弁２８，３０の切換操作を行うよ
う設けられた工程切換器３４に対し、その切換操作のタ
イミングに合せて血液系に設けた血液ポンプ１６の速度
制御を行うタイマ３６およびポンプ制御器３８がそれぞ
れ設けられている。
１に示すように、透析器１０に対しそれぞれ採血流路１
２および返血流路１４が接続され、前記採血流路１２の
一部に血液ポンプ１６が接続配置され、さらに前記透析
器１０には半透膜１８を介して血液系と接触する透析液
系２０が接続された構成からなる。透析液系２０には、
透析液の供給と血液系からの水分を引出す操作を行う透
析液流入・流出量同一化機構２２および透析液注入・引
出し用ポンプ３２が設けられている。なお、前記ポンプ
３２により透析液の注入または引出しを行うために、流
路の切換えを行う切換弁２８，３０の切換操作を行うよ
う設けられた工程切換器３４に対し、その切換操作のタ
イミングに合せて血液系に設けた血液ポンプ１６の速度
制御を行うタイマ３６およびポンプ制御器３８がそれぞ
れ設けられている。
【００１６】そこで、本発明においては、図４に示すよ
うに、血液系において血液ポンプ１６による採血流量Ｑ
ＢＯが、透析液の注入工程と水分の引出工程毎に変化す
るように、血液ポンプ１６の速度を変更するよう構成す
る。この場合、透析器１０において、水分が移動するこ
とを考慮し、前記引出工程では血液ポンプ１６の速度を
水分の濾過速度ｖに基づいて速く設定し、また注入工程
では血液ポンプ１６の速度を透析液の注入速度ｖ′に基
づいて遅く設定する。これにより、返血流量ＱＢＩがほ
ぼ一定となり、静脈圧の変動を小さくすることができる
。
うに、血液系において血液ポンプ１６による採血流量Ｑ
ＢＯが、透析液の注入工程と水分の引出工程毎に変化す
るように、血液ポンプ１６の速度を変更するよう構成す
る。この場合、透析器１０において、水分が移動するこ
とを考慮し、前記引出工程では血液ポンプ１６の速度を
水分の濾過速度ｖに基づいて速く設定し、また注入工程
では血液ポンプ１６の速度を透析液の注入速度ｖ′に基
づいて遅く設定する。これにより、返血流量ＱＢＩがほ
ぼ一定となり、静脈圧の変動を小さくすることができる
。
【００１７】しかるに、この種の透析濾過装置において
、静脈圧の変動要因としては、静脈針を流れる血液の濃
度（粘度）の変化による針先抵抗の変動が考えられる。 この血液の濃度変化は、透析器１０における水分の移動
によって生じるが、静脈針を流れる血液で見た場合、図
５に示すように、濃度変化の始まる時間が工程の切替時
より若干の遅れを生じる。従って、このような血液の濃
度変化によって生じる静脈圧の変動を小さくするために
は、図６に示すように、前記図５に示す濃度変化のタイ
ミングに合せて、静脈針を流れる血液量が変化するよう
に血液ポンプ１６を制御すれば効果的である。このため
には、引出工程の始めの短時間においては血液ポンプ１
６の速度をより速く設定し、また注入工程の始めの短時
間には血液ポンプ１６の速度をより遅く設定する。
、静脈圧の変動要因としては、静脈針を流れる血液の濃
度（粘度）の変化による針先抵抗の変動が考えられる。 この血液の濃度変化は、透析器１０における水分の移動
によって生じるが、静脈針を流れる血液で見た場合、図
５に示すように、濃度変化の始まる時間が工程の切替時
より若干の遅れを生じる。従って、このような血液の濃
度変化によって生じる静脈圧の変動を小さくするために
は、図６に示すように、前記図５に示す濃度変化のタイ
ミングに合せて、静脈針を流れる血液量が変化するよう
に血液ポンプ１６を制御すれば効果的である。このため
には、引出工程の始めの短時間においては血液ポンプ１
６の速度をより速く設定し、また注入工程の始めの短時
間には血液ポンプ１６の速度をより遅く設定する。
【００１８】実施例
牛血を使用して、図１に示す構成からなる透析濾過装置
により、次の条件で透析濾過を行った。 水分の濾過速度 ３．０ ｌ／ｈ透析液の
注入速度 ２．４ ｌ／ｈ注入工程（２分）で
の血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）切替時の３５秒間
１３０ ｍｌ／ｍｉｎ残り
２００ ｍｌ／ｍｉｎ引出
工程（４分）での血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）切
替時の３５秒間 ２８０ ｍｌ／ｍｉｎ残
り ２３０ ｍ
ｌ／ｍｉｎこの結果、静脈圧の変動は、図７に示すよう
に、極めて変動が少ないことが確認された。
により、次の条件で透析濾過を行った。 水分の濾過速度 ３．０ ｌ／ｈ透析液の
注入速度 ２．４ ｌ／ｈ注入工程（２分）で
の血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）切替時の３５秒間
１３０ ｍｌ／ｍｉｎ残り
２００ ｍｌ／ｍｉｎ引出
工程（４分）での血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）切
替時の３５秒間 ２８０ ｍｌ／ｍｉｎ残
り ２３０ ｍ
ｌ／ｍｉｎこの結果、静脈圧の変動は、図７に示すよう
に、極めて変動が少ないことが確認された。
【００１９】比較例１
注入工程（２分）での血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ
）と引出工程（４分）での血液ポンプ速度（採血流量Ｑ
ＢＯ）の条件のみを次の通り設定し、その他は前記実施
例と同じ条件で透析濾過を行った。 注入工程（２分）での血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ
）全工程 １６０
ｍｌ／ｍｉｎ引出工程（４分）での血液ポンプ速度（採
血流量ＱＢＯ）全工程
２７０ ｍｌ／ｍｉｎこの場合、静脈圧の変動は、
図８に示すように、注入工程および引出工程に応じて変
動を生じることが確認された。
）と引出工程（４分）での血液ポンプ速度（採血流量Ｑ
ＢＯ）の条件のみを次の通り設定し、その他は前記実施
例と同じ条件で透析濾過を行った。 注入工程（２分）での血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ
）全工程 １６０
ｍｌ／ｍｉｎ引出工程（４分）での血液ポンプ速度（採
血流量ＱＢＯ）全工程
２７０ ｍｌ／ｍｉｎこの場合、静脈圧の変動は、
図８に示すように、注入工程および引出工程に応じて変
動を生じることが確認された。
【００２０】比較例２
血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）の条件のみを次の通
り設定し、その他は前記実施例と同じ条件で透析濾過を
行った。 血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）一定２２０ ｍｌ
／ｍｉｎ この場合、静脈圧の変動は、図９に示すように、注入工
程および引出工程において著しい変動を生じることが確
認された。
り設定し、その他は前記実施例と同じ条件で透析濾過を
行った。 血液ポンプ速度（採血流量ＱＢＯ）一定２２０ ｍｌ
／ｍｉｎ この場合、静脈圧の変動は、図９に示すように、注入工
程および引出工程において著しい変動を生じることが確
認された。
【００２１】以上、本発明装置の好適な実施例について
説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく
、例えば図６に示す制御を行う場合、時間によって速度
を変更するだけでなく、センサにより血液の濃度を計測
してこの計測値に基づいて段階的ないしは無段階に速度
を変更するよう設定することも可能であり、その他本発
明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更を
なし得ることは勿論である。
説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく
、例えば図６に示す制御を行う場合、時間によって速度
を変更するだけでなく、センサにより血液の濃度を計測
してこの計測値に基づいて段階的ないしは無段階に速度
を変更するよう設定することも可能であり、その他本発
明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更を
なし得ることは勿論である。
【００２２】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、血液系において、採血流量を加減できる
ように速度制御の可能な血液ポンプを設けて、透析液の
注入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速度に基
づいて遅く設定すると共に、水分の引出工程では血液ポ
ンプの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定するこ
とにより、血液系における返血流量をほぼ一定に保持す
ることができ、これにより静脈圧の変動を低減して、透
析液の置換量を大きくすることができる。
発明によれば、血液系において、採血流量を加減できる
ように速度制御の可能な血液ポンプを設けて、透析液の
注入工程では血液ポンプの速度を透析液の注入速度に基
づいて遅く設定すると共に、水分の引出工程では血液ポ
ンプの速度を水分の濾過速度に基づいて速く設定するこ
とにより、血液系における返血流量をほぼ一定に保持す
ることができ、これにより静脈圧の変動を低減して、透
析液の置換量を大きくすることができる。
【００２３】また、静脈針を流れる血液の濃度が高くな
る時は、血流量が小さく、濃度が低くなる時には、血流
量が大きくなるように、血液ポンプを制御することによ
り、血液の濃度の影響による静脈圧の変動を抑えること
ができる。特に、透析液の注入工程と水分の引出工程の
それぞれ工程の切替時において、注入工程への切替時に
は血液ポンプの速度をより遅く設定すると共に、引出工
程への切替時には血液ポンプの速度をより速く設定すれ
ば効果的である。
る時は、血流量が小さく、濃度が低くなる時には、血流
量が大きくなるように、血液ポンプを制御することによ
り、血液の濃度の影響による静脈圧の変動を抑えること
ができる。特に、透析液の注入工程と水分の引出工程の
それぞれ工程の切替時において、注入工程への切替時に
は血液ポンプの速度をより遅く設定すると共に、引出工
程への切替時には血液ポンプの速度をより速く設定すれ
ば効果的である。
【００２４】さらに、本発明装置によれば、特別な血液
回路を必要とせず、しかも従来装置における血液ポンプ
をそのまま使用することができるため、構成が簡単にし
て、製造コストも十分低減し得る利点を有する。
回路を必要とせず、しかも従来装置における血液ポンプ
をそのまま使用することができるため、構成が簡単にし
て、製造コストも十分低減し得る利点を有する。
【図１】本発明を実施し得る透析濾過装置の要部系統図
である。
である。
【図２】従来の透析装置による血液系の採血流量と返血
流量との関係を示す血流量の特性線図である。
流量との関係を示す血流量の特性線図である。
【図３】従来の透析濾過装置による血液系の採血流量と
返血流量との関係を示す血流量の特性線図である。
返血流量との関係を示す血流量の特性線図である。
【図４】本発明に係る透析濾過装置による血液系の採血
流量と返血流量との関係を示す血流量の特性線図である
。
流量と返血流量との関係を示す血流量の特性線図である
。
【図５】静脈針を流れる血液の濃度（粘度）のそれぞれ
注入工程と引出工程とにおける変化を示す特性線図であ
る。
注入工程と引出工程とにおける変化を示す特性線図であ
る。
【図６】血液の濃度変化に対応させて血液系の採血速度
を設定した本発明に係る透析濾過装置による血流量の特
性線図である。
を設定した本発明に係る透析濾過装置による血流量の特
性線図である。
【図７】本発明に係る透析濾過装置による血液系の採血
流量と静脈圧との関係を示す特性線図である。
流量と静脈圧との関係を示す特性線図である。
【図８】透析液の注入工程と引出工程に対応させて血液
系の採血速度を設定した本発明の透析濾過装置による血
液系の採血流量と静脈圧との関係を示す特性線図である
。
系の採血速度を設定した本発明の透析濾過装置による血
液系の採血流量と静脈圧との関係を示す特性線図である
。
【図９】従来の透析濾過装置による血液系の採血流量と
静脈圧との関係を示す特性線図である。
静脈圧との関係を示す特性線図である。
１０ 透析器
１２ 採血流路１４ 返血流路
１６ 血液ポンプ１
８ 半透膜
２０ 透析液系２０ａ 供給側透析液流路
２０ｂ 排出側透析液流路 ２２ 透析液流入・流出量同一化機構２４，２６
バイパス流路 ２８，３０ 切換
弁 ３２ 透析液注入・引出し用ポンプ ３４ 工程
切換器３６ タイマ
３８ ポンプ制御器
１２ 採血流路１４ 返血流路
１６ 血液ポンプ１
８ 半透膜
２０ 透析液系２０ａ 供給側透析液流路
２０ｂ 排出側透析液流路 ２２ 透析液流入・流出量同一化機構２４，２６
バイパス流路 ２８，３０ 切換
弁 ３２ 透析液注入・引出し用ポンプ ３４ 工程
切換器３６ タイマ
３８ ポンプ制御器
Claims (4)
- 【請求項１】 血液系と透析液系とを半透膜により画
成する透析器を設け、前記半透膜を介して透析液を血液
側に注入する工程あるいは血液側より水分を引出す工程
を交互に行って血液の浄化を行うよう構成した透析濾過
装置において、血液系において、採血流量を加減できる
ように速度制御可能な血液ポンプを設けることを特徴と
する透析濾過装置。 - 【請求項２】 透析液の注入工程では血液ポンプの速
度を透析液の注入速度に基づいて遅く設定すると共に、
水分の引出工程では血液ポンプの速度を水分の濾過速度
に基づいて速く設定し、血液系における返血流量をほぼ
一定に保持してなる請求項１記載の透析濾過装置。 - 【請求項３】 静脈針を流れる血液の濃度が高くなる
時に血液ポンプの速度を遅く設定すると共に、濃度が低
くなる時に血液ポンプの速度を速く設定してなる請求項
１記載の透析濾過装置。 - 【請求項４】 透析液の注入工程と水分の引出工程の
それぞれ工程の切替時において、注入工程への切替時に
は血液ポンプの速度をより遅く設定すると共に、引出工
程への切替時には血液ポンプの速度をより速く設定して
なる請求項３記載の透析濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3146272A JPH04371164A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 透析濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3146272A JPH04371164A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 透析濾過装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04371164A true JPH04371164A (ja) | 1992-12-24 |
Family
ID=15403988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3146272A Pending JPH04371164A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 透析濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04371164A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001095955A1 (fr) * | 2000-06-15 | 2001-12-20 | Jms Co., Ltd. | Dialyseur automatique et procede de dialyse |
| JP2005000649A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Kita Kyushu Seimei Joho Kagakuin:Kk | 間欠的に注液、除水操作を繰り返す血液透析装置 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP3146272A patent/JPH04371164A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001095955A1 (fr) * | 2000-06-15 | 2001-12-20 | Jms Co., Ltd. | Dialyseur automatique et procede de dialyse |
| JP2002325837A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-11-12 | Nefuronetto:Kk | 自動血液透析装置 |
| KR100713606B1 (ko) * | 2000-06-15 | 2007-05-02 | 가부시끼가이샤 제이엠에스 | 자동 혈액투석장치 |
| CN100333806C (zh) * | 2000-06-15 | 2007-08-29 | 株式会社Jms | 血液自动透析装置 |
| US7285105B2 (en) | 2000-06-15 | 2007-10-23 | Jms Co., Ltd | Automatic dialyzer and dialyzing method |
| JP2005000649A (ja) * | 2003-05-16 | 2005-01-06 | Kita Kyushu Seimei Joho Kagakuin:Kk | 間欠的に注液、除水操作を繰り返す血液透析装置 |
| JP4502707B2 (ja) * | 2003-05-16 | 2010-07-14 | 有限会社 北九州生命情報科学院 | 間欠的に注液、除水操作を繰り返す血液透析装置 |
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