JPH04366655A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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Publication number
JPH04366655A
JPH04366655A JP14296391A JP14296391A JPH04366655A JP H04366655 A JPH04366655 A JP H04366655A JP 14296391 A JP14296391 A JP 14296391A JP 14296391 A JP14296391 A JP 14296391A JP H04366655 A JPH04366655 A JP H04366655A
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JP
Japan
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recording
electrode
developer
cleaning
voltage
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Pending
Application number
JP14296391A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shimizu
清 水  茂
Kenichiro Asako
浅 古  健 一 郎
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、記録ヘッドと記録媒体
とを接触させずに静電記録画像を形成する非接触式静電
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、静電記録装置の一つと
して、マルチスタイラスプリンタがよく知られている。 このマルチスタイラスプリンタは、多数の針状の記録電
極を主走査方向へ微小な等間隔に並べて記録ヘッドを構
成し、記録信号に応じて各針状電極に電圧を選択的に印
加し、用紙上に直接放電を行なって静電潜像を形成する
ものである。この場合、用紙上に電荷を容易且つ安定的
に保持できる様に、高電気抵抗剤を塗布した特殊紙を使
用する。しかし、この様な特殊紙は、鉛筆やペンによる
記入性が悪く、又、湿度等の環境条件に依って変質する
から保存性にも問題があり、事務用の用紙としては好ま
しくない。
【0003】又、針状電極先端と用紙表面との間隔が大
きいと、放電電界が広がって形成するドットが大きくな
り、高解像度の記録画像を得ることが難しい。その為、
用紙表面にギャップ材を設け、そのギャップ材と針状電
極先端を摺接させることにより微小な間隙を確保してい
る。然るに、この方式による場合、針状電極先端が摩耗
するという問題がある。
【0004】そこで、普通紙を用いることができ、且つ
、画像媒体と記録電極先端との微小間隔を正確に確保す
る為、一旦、ドラム状の中間記録媒体上にトナー画像を
形成し、そのトナー画像を用紙上に転写する方式が用い
られている。この方式による場合、中間記録媒体を繰り
返し使用するから、残像が発生しない様に、中間記録媒
体を使用する都度、確実にクリーニングをする必要があ
る。しかし、周知の機械的なクリーニング手段を中間記
録媒体の周辺に設けると、静電記録装置が大型化すると
いう問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の問題点
に鑑みなされたものであって、普通紙を使用できると共
にクリーニング手段を設けても小型化の促進が可能とな
り、残像が無く且つ解像度の高い良好な記録画像を長期
に亘り安定して形成可能な静電記録装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【発明の要点】この発明は、上述した目的を達成するた
めに、所定の経路に沿って敷設した現像剤担持部材と、
該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬送する現像
剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面上に間隔を保
って並設した複数の記録電極と、該記録電極に対向配置
した対向電極と、前記現像剤担持部材上で前記対向位置
の現像剤搬送方向に対して上流側に設けられ現像剤の帯
電極性と逆極性のクリーニング電圧を印加するクリーニ
ング電極とを有し、各前記記録電極に記録データに応じ
て記録電圧を印加し、前記現像剤担持部材表面に沿って
搬送されてくる現像剤を前記対向電極側へ選択的に転移
させた後用紙に転写させる静電記録装置において、前記
クリーニング電圧の印加は、前記記録電圧の印加開始よ
りも前に開始することを要点とするものである。
【0007】
【発明の実施例】以下、この発明を図1乃至図11に示
す実施例に基づき具体的に説明する。図1は本発明の一
実施例としての記録装置の全体構成を示す模式的断面図
である。同図において、1は普通紙Pを積載収納した給
紙カセットであり、機体側方に挿脱自在に装着してある
。挿着した給紙カセット1の先端部上方には、給紙コロ
1aが矢印方向に駆動回転可能に配設してある。給紙コ
ロ1aの前方には、絶縁部材よりなる上、下搬送ガイド
板2a,2bを敷設して用紙搬入経路を形成してある。 この用紙搬入経路中には、待機ロール対3を配設してあ
り、給紙コロ1aにより繰り出された用紙Pの進行を一
旦停止させて搬送姿勢を整えた後、下流側の画像転写部
Tへ後述する記録画像の到達タイミングと同期する様に
再給送する。
【0008】待機ロール対3下流側の画像転写部Tには
、転写帯電器4を像担持体を兼ねる円筒電極5に対向配
置してある。本例では、円筒電極5を矢印イで示す反時
計回り方向に駆動回転する。この円筒電極5には、本例
の様に負(−)の摩擦帯電特性を備えた現像剤を使用す
る場合、負極性のバイアス電圧を印加可能なバイアス電
源5aを接続してある。
【0009】円筒電極5の反対側の周面には、後述する
記録画像形成ユニットUを対向設置してある。この記録
画像形成ユニットUにより円筒電極5表面にトナー記録
画像が形成され、円筒電極5の回転と共にトナー記録画
像が画像転写部Tへ搬送され、再給送されてくる用紙上
に転写される。記録画像形成ユニットUの構成について
は、後程詳細に説明する。
【0010】図1において、画像転写部Tの下流側には
、分離爪6を先端を円筒電極周面に圧接させて配設して
ある。そして、分離爪6の下流側には、エアーサクショ
ン方式の搬送ベルト7が水平方向に張設されており、記
録画像の転写を終え分離爪6により円筒電極5周面から
分離された用紙の裏面を吸引しつつその前方に設けられ
ている定着器8に向けて搬送する。定着器8は加熱ロー
ル8aと圧接ロール8bから成り、両ロール間に用紙を
挾持し搬送する際にトナー像を熱定着する。定着を終え
た用紙は、排出口9から画像面を下にしたフェイスダウ
ン状態で排紙トレイ10上に排出積載される。
【0011】以上の如く、本例の記録装置においては、
用紙の給紙から排紙に至る全用紙搬送経路が略ストレー
ト状に形成されている為、通紙動作が全般的に滑らかで
あり、画像不良やジャム等の通紙不良が発生し難い。 又、記録装置にとって好ましいページ揃えが不要なフェ
イスダウン排紙状態を上述のストレート通紙経路で得る
ことができるという利点も備えている。
【0012】ここで、記録画像形成ユニットUの詳細な
構成について説明する。記録画像形成ユニットUは、図
2に示す様に、大略、記録手段と現像剤搬送手段を備え
た現像記録槽12と、補給用現像剤を貯留する現像剤貯
留槽11とから成る。現像剤貯留槽11内には、撹拌羽
根11aを回動可能に配設してある。本例では、現像剤
として、少なくとも絶縁性樹脂、磁性微粉末及び着色剤
粒子を含有する一成分現像剤で、負(−)の摩擦帯電極
性を備えた絶縁性磁性トナーdを使用する。尚、現像剤
としては、磁性体キャリヤと絶縁性トナーを所定の割合
で混合した二成分現像剤も使用できる。
【0013】現像記録槽12の底部には、図3に示す様
な現像剤の水平循環経路13を形成してある。この水平
循環経路13における一対の平行な長手経路13a,1
3b中には、オーガロール14a,14bを夫々回転自
在に設置してある。各オーガロール14a,14bは、
図4の斜視図に示す様に、各シャフト14a1,14b
1の周面に複数の螺旋羽根14a2,14b2を立設し
、夫々の片側端部に螺旋方向が逆の逆送り羽根14a3
,14b3を立設して成る。そして、夫々の逆送り羽根
14a3,14b3が互いに反対側に位置する配置で、
各オーガロール14a,14bを平行に設置してある。 これら一対のオーガロール14a,14bを、?3図に
示す様に、矢印ロ,ハで示す互いに反対方向で且つ逆送
り羽根14a3,14b3に向って現像剤を搬送する方
向に夫々駆動回転する。これにより、逆送り羽根14a
3,14b3を設けた各コーナー部では、互いに向い合
う逆方向の搬送力が衝突し、磁性トナーが直角方向に突
き出され他方の長手経路側へ流動する。この様にして、
磁性トナーを本例では破線矢印ニで示す方向に撹拌しつ
つ循環流動させ、この際に磁性トナーを充分に摩擦帯電
させることができる。尚、オーガロール14a,14b
の材質や形状を変えることにより、現像剤に必要な帯電
量を充分に摩擦帯電させることができる。
【0014】上述の様に構成した水平循環経路13の中
央部には、循環する現像剤が侵入しない様に周囲を壁S
wで囲繞した中央空間Sを形成してある。そして、図2
に示す様に、現像剤貯留槽11に近い方のオーガロール
14aの上方には、補給用磁性トナーd0の補給口11
bをオーガロール14aの軸方向に沿って穿設してある
【0015】他方のオーガロール14bの上方には、現
像剤を垂直方向に搬送する現像スリーブ15をオーガロ
ール14bに平行に延在設置してある。現像スリーブ1
5は、内部にマグネットロール16を回転自在に内蔵し
、前述した円筒電極5に対向配置してある。マグネット
ロール16の周表面には異なる磁極を交互に着磁してあ
り、このマグネットロール16を矢印ホで示す反時計回
り方向に駆動回転し、磁性トナーdを現像スリーブ15
周表面に沿って破線矢印ヘで示す時計回り方向に搬送す
る。
【0016】現像剤搬送路となる現像スリーブ15周表
面上で現像剤搬送方向に対し上流側には、磁性トナーd
の層厚を適正な厚さに規制するドクタブレード12aを
配設してある。ドクタブレード12aの下流側で、現像
スリーブ15の周表面が円筒電極5周表面に微小間隙を
保って最近接する位置Wが記録位置となり、後述する様
に、ここで磁性トナーdを円筒電極5周表面上に記録デ
ータに応じて選択的に転移させ、トナー記録画像を形成
する。この記録位置Wにおける微小間隙は、トナーを効
率良く転移させる為、100μm以下に設定することが
望ましい。
【0017】記録位置Wより下流側には、前述した水平
循環経路の中央空間Sを囲繞する壁の内の現像剤貯留層
11側の壁Sw1を延出し、その先端を現像スリーブ1
5周表面に当接させてある。これにより、記録位置Wで
転移されず現像スリーブ15周表面に残留しマグネット
ロール16の回転により搬送されてきた磁性トナーd′
を、水平循環経路の補給槽側長手経路13a上に掻き落
とし、磁性トナーd′が中央空間S内に侵入したり、水
平循環経路を経ずに現像スリーブ15周面に沿って上流
側に直接返送される不都合を防止する。尚、中央空間S
の周囲壁と別個に、現像スリーブ15に付着する残留磁
性トナーd′を掻き取る為の専用のスクレーパを設けて
もよい。この場合、そのスクレーパを垂直方向に支持し
、先端を現像スリーブ15周表面上に当接させ、他端部
を中央空間S底部まで延在させればよい。又、スクレー
パを磁性材料で形成すれば、マグネットロール16の磁
力を遮断でき、より円滑な掻き取り返送効果が得られる
【0018】現像スリーブ15周表面の記録位置Wから
トナー搬送方向に対して上流側の領域に、記録電極シー
ト17を被着敷設してある。本例の記録電極シート17
は可撓性印刷回路基板(FPC)で構成してあり、図4
に示す様にシート長手方向に互いに平行に延びる複数の
記録電極線17aを、ベースフィルム17b上にシート
幅方向(トナー搬送路幅方向:主走査方向)へ所定の微
細ピッチで並列に延在形成してある。記録信号線17a
の数は、主走査1ライン分の最大データ数に対応させて
ある。本例では、多数の記録電極線17aを、40μm
の間隙を保って84.6μmピッチ(300DPI)の
密度でパターン形成してある。
【0019】図5は、記録位置Wとその近傍の詳細構成
を示す模式的断面図である。記録電極シート17の表面
には絶縁コート17cを被着してあり、これにより各記
録電極線17a間の電気的絶縁性を確保すると共に、磁
性トナーdとの摩擦による記録電極線17aの摩耗を防
止する構成となっている。記録電極線17aの記録位置
Wに位置させる先端部17a1は、若干だけ立上がらせ
て絶縁コート17c表面に露出させてある。この記録電
極線17aの露出先端部17a1が、実質的に記録動作
を行なう記録電極部となる(以下、記録電極部17a1
と言う)。
【0020】而して、記録電極シート17表面で記録電
極部17a1から上流側へ適長離隔した位置には、非磁
性導電材料からなるクリーニング電極17dを配設して
ある。クリーニング電極17dは、記録電極シート17
表面の幅方向全域に亘って延在設置してあり(図4参照
)、その上面を露出させた状態で絶縁コート17c中に
埋設してある。この場合、その下部に埋設してある記録
電極線17aに対しては、絶縁コート17cを介在させ
て電気的絶縁性を確保する構成となっている。又、円筒
電極5と記録電極17a間には、非印字領域に余剰なト
ナーが付着しない様にトナーと同極性の直流バイアス電
圧Vbを出力し且つ可変であるバイアス電源5aを接続
してある。更に、クリーニング電極17dと円筒電極5
間には、トナーの帯電極性と逆極性の直流クリーニング
電圧Vcを出力可能なクリーニング電源17eを接続し
てある。本例では、帯電極性が負極性の磁性トナーdを
使用するから、+50Vのクリーニング電圧Vcを出力
可能なクリーニング電源17eを設置接続してある。 この様な電源接続構成とすることにより、記録画像濃度
を調節するバイアス電圧Vbが変化しても、クリーニン
グ電圧Vcは常に一定電圧に保持される。従って、本例
では、円筒電極5からクリーニング電極17dに見て常
に一定の+50Vのクリーニング電圧Vcが印加され、
負極性の磁性トナーをクリーニング電極17d側に引き
つける一定のクリーニング電界が常に安定して形成され
る。このクリーニング電界により、円筒電極5周表面に
残留する未転写トナーdu″がクリーニング電極17d
側へ転移し、円筒電極5周表面がクリーニングされる。 上述のバイアス電源5a及びクリーニング電源17eは
、記録画像形成動作全体を制御する記録制御部Cに接続
してある。
【0021】記録位置Wの直下流側に、本例では記録電
極シート17の厚さ分の段差Gが形成されている。この
段差Gを設けることにより、円筒電極5周表面に転移し
記録画像を形成する磁性トナーd″と、現像スリーブ1
5表面に残留する磁性トナーd′とが画像形成後に充分
に離隔し、両磁性トナーd′,d″が相互に干渉し合っ
て形成した画像を乱す不都合を確実に防止することがで
きる。
【0022】図2において、上述の様に構成した記録電
極シート17を、現像スリーブ15の約半分の周表面に
亘って敷設し、水平方向に引き出した後垂直に降下させ
、前述した水平循環経路の中央空間S内まで延設してあ
る。この記録電極シート17の垂直延設部には、記録デ
ータに応じて各記録電極線に記録電圧を印加する複数個
の駆動回路素子18を搭載してある。そして、図4に示
す様に、各駆動回路素子18に記録電極シート17の記
録電極線17aを適数本づつに分けて接続してある。 各駆動回路素子18は、図5に示す様に、前述した記録
制御部Cに接続してあり、記録バイアス電源17fから
出力されるバイアス電圧を記録データに応じてオン・オ
フ制御し、記録電圧Vwとして各記録電極線17aに出
力する。この様に、記録電極シート17の駆動回路素子
18搭載部を中央空間S内に収納設置することにより、
駆動回路素子18を現像剤等の埃から防御できると共に
、現像記録層12内の構造が極めてコンパクト化される
【0023】次に、本例の静電記録装置における記録画
像形成動作について説明する。図2において、マグネッ
トロール16を矢印ホ方向に駆動回転すると、現像スリ
ーブ15の周表面上には、磁性トナーdの粒子を自転さ
せる回転磁場が形成され、磁性トナーdが穂を形成しつ
つマグネットロール16の回転方向とは逆の破線矢印ヘ
方向に搬送される。搬送される磁性トナーdは、ドクタ
ブレード12aにより所定の厚さに穂切り規制された後
、記録位置Wに至る。この際に、本例で用いた磁性トナ
ーdは、トナー同士や現像スリーブ15周表面との摩擦
により負極性に充分に帯電される。
【0024】図5において、記録制御部Cが入力記録デ
ータに応じて駆動回路素子を作動させ、各記録電極線1
7aに対し入力記録データに応じた記録電圧を印加する
。これにより、記録位置Wでは、記録電極部17a1と
円筒電極5表面間に記録データに対応して電界が形成さ
れ、磁性トナーdが円筒電極5表面へ選択的に転移され
る。この場合、本例では、1ビットの記録データが“H
”のときに、対応する記録電極線17aに−180Vの
電圧を印加する。これにより、円筒電極5に本例ではバ
イアス電源5aにより−30Vの電圧が印加されている
ので、円筒電極5から“H”の記録データに対応する記
録電極線17aの記録電極部17a1に向けて150V
の電位差に基づく電界が形成される。負極性に帯電した
磁性トナーdは電位の高い方へ移動するから、間隔が最
も狭く電界が最大となる記録位置Wにおいて、−180
Vの電圧が印加されている(入力記録データが“H”の
)記録電極線上の磁性トナーdだけが選択的に円筒電極
5の周表面に転移し、黒ドットを形成する。
【0025】一方、1ビットの記録データが“L”のと
きは、駆動回路素子が対応する記録電極線17aを接地
回路に接続し接地電位とする。その結果、円筒電極5か
らその対応記録電極部17a1に見た電位差は−30V
となり、負極性に帯電した磁性トナーdは記録電極部1
7a1上に保持されたままで転移しない。
【0026】上述の様に、入力記録データに応じて記録
電極部17a1の電位が−180Vと接地電位に選択的
に切換え制御され、記録位置Wにおける円筒電極5表面
に記録データに応じたトナー記録画像が形成される。こ
のトナー記録画像の濃度は、バイアス電源5aのバイア
ス電圧を変化させることにより調節できる。その場合の
適切な調節範囲は、0〜−40V程度であり、0Vに近
い程、画像濃度が高くなる。
【0027】図1において、円筒電極5周表面に形成さ
れたトナー記録画像は、円筒電極5の反時計回り方向イ
の回転と共に画像転写部Tへ搬送され、ここで待機ロー
ル対3によりタイミングを測って再給送されてくる用紙
上に転写される。転写されずに円筒電極5周表面に残留
する未転写トナーは、円筒電極5の回転と共に再度記録
位置Wに搬送されてくる。
【0028】図5において、記録位置Wの上流側で、ク
リーニング電極17dと円筒電極5周表面との対向部に
は、円筒電極5からクリーニング電極17dに+50V
のクリーニング電圧が印加されてクリーニング電界が形
成されている。このクリーニング電界により、円筒電極
5周表面に残留する未転写トナーdu″がクリーニング
電極17d側に転移する。この場合、クリーニング電極
17dによるクリーニング機能が充分に発揮される様に
、記録制御部Cにより各電圧が次に示す様なタイミング
で印加される。
【0029】図6は、上述した記録電圧Vw、バイアス
電圧Vb、クリーニング電圧Vc及び円筒電極を駆動す
るモータ駆動電圧Vdの印加タイミングの一例を示すタ
イミングチャート図である。円筒電極を回転させる駆動
モータ(不図示)にモータ駆動電圧Vdを出力し円筒電
極の回転が開始されてから、記録電極に記録電圧Vwが
出力されるまでの間に、前処理工程時間t1を確保して
ある。この前処理工程時間t1の間に、先ず円筒電極に
バイアス電圧Vbを印加し、続いてクリーニング電極に
クリーニング電圧Vcを印加する。これにより、記録画
像形成動作が開始する前に像担持体を兼ねる円筒電極周
表面が充分にクリーニングされる。
【0030】又、本例では、記録画像形成時間t2の終
了後にも、後処理工程時間t3を確保してある。この後
処理時間t3においては、クリーニング電圧Vc、バイ
アス電圧Vb、モータ駆動電圧Vdの順序で各電圧出力
を停止する。この様に、記録画像形成工程の前後にクリ
ーニング電界を延長して形成することにより、円筒電極
周表面上に残留する未転写トナーを確実にクリーニング
することができる。
【0031】又、このクリーニング電界形成域では、現
像スリーブ15(記録電極シート17)側のトナー搬送
路に沿って搬送されてくる磁性トナーdと円筒電極5側
から回収される未転写トナーdU″とが一時的に滞留し
、トナー溜りRtが形成されている。このトナー溜りR
tで成長したトナーチェーンによる掻き取り効果によっ
ても、未転写トナーdu″が円筒電極5周表面から除去
される。この様にして円筒電極5周表面から未転写トナ
ーdu″がクリーニング除去された後、記録位置Wにお
いて再度記録動作が実施されるから、クリーニング不良
による残像等の画像欠陥がなく高解像度の記録画像が安
定的に形成される。
【0032】円筒電極5表面に転移せず記録電極シート
17側に残留する磁性トナーd′は、記録位置Wの直下
流側に段差Gが形成されているから、記録位置W通過後
直ちに円筒電極5表面から遠ざかる。従って、記録位置
Wで円筒電極5表面に転移した磁性トナーd″から成る
トナー記録画像が、現像スリーブ15表面の残留磁性ト
ナーd′との相互干渉により乱される不都合が確実に回
避される。
【0033】図2において、記録位置Wで円筒電極5側
へ転移せず下流側へ搬送された残留磁性トナーd′は、
掻取り壁Sw1により現像スリーブ15表面から掻き取
られ、水平循環経路の補給側オーガロール14a上に落
下する。オーガロール14aの回転と共に、落下返送さ
れた残留磁性トナーd′と現像剤貯留層11の補給口1
1bから補給される磁性トナーd0が混合撹拌され、図
3に示す様に、もう一方のオーガロール14bとの協働
作用により水平循環経路13内を破線矢印ニ方向に循環
搬送される。図2で、循環搬送される磁性トナーdは、
反補給側の長手経路13bを搬送される際に、その上方
に延在するマグネットロール16の回転磁界により再度
垂直方向に搬送される。
【0034】以上の様に、記録位置Wで円筒電極5側へ
転移されず下流側に搬送されてきた残留磁性トナーd′
が、水平循環経路を通じて補給磁性トナーd0と撹拌混
合されつつ円滑に上流側に返送され、再度トナー記録画
像の形成に供される。この場合、垂直方向に搬送する前
の磁性トナーdが、反補給側長手経路13b中を現像ス
リーブ15の軸方向(トナー垂直搬送路の幅方向:主走
査方向)に沿って撹拌されつつ搬送されている為、常に
現像スリーブ15周表面の幅方向全域に亘り均一に供給
される。従って、現像スリーブ15周表面には、その幅
方向全域に亘って常に均一に磁性トナーdが担持されて
記録位置Wへ搬送され、均一な画像濃度の良好な記録画
像を安定して得ることが可能となる。又、磁性トナーd
が水平循環経路を撹拌されつつ循環搬送される際に、磁
性トナー粒子同士が摩擦し合い、磁性トナーが充分に摩
擦帯電する。
【0035】次に、本発明の他の幾つかの実施例を図7
乃至図9に基づき説明する。尚、上記実施例と同一の構
成部材については、同一符号を付してその説明を省略す
る。図7に示す実施例は、現像剤搬送手段としてマグネ
ットロールでなく励磁コイルにより進行波磁界を発生さ
せるコイル搬送部材19を採用し、現像剤の搬送経路を
非円周路に形成したものである。コイル搬送部材19は
、断面が非円形の磁性体で形成した基体20の外周面に
、幅方向へ平行に延びる多数の溝20aを凹設し、その
各溝20a間に導線を巻着して励磁コイル21を形成し
た構成となっている。この励磁コイル21をn個の組に
分け、各組にπ/nづつ位相をずらした交番電流を通電
すると、コイル搬送部材19外周面に沿って矢印ト方向
に進行する進行波磁界が発生する。このコイル搬送部材
19の外周面に上記実施例と同一構成の記録電極シート
17を敷設し、その一方の端部を基体20内に引き込み
、記録電極の駆動回路素子18を搭載してある。本例の
コイル搬送部材19による現像剤搬送手段は、回転部材
を用いないから、装置の耐久性が向上すると共に、現像
剤の搬送路を自由に設定でき装置の小型化を大幅に促進
することが可能となる。
【0036】又、図8に示す実施例は、現像剤搬送手段
として一対のマグネットロール22,22を用い、両者
の回転磁界の連携作用により現像剤を長円形の現像剤担
持部材23表面に沿って矢印チ方向に搬送するものであ
る。この場合も、同様に構成した記録電極シート17の
記録電極となる一端部を現像剤担持部材23表面に沿っ
て敷設し、その他端部を現像剤担持部材23内部に引き
込んで記録電極の駆動回路素子18を搭載してある。
【0037】更に、図9に示す実施例は、現像スリーブ
24内部にマグネットロール25を配設し、記録電極シ
ート26の一端部を現像スリーブ24周表面に敷設し、
他端部を現像スリーブ24の外部に延出し、その端部に
記録電極の駆動回路素子18を搭載したものである。こ
の場合、現像剤の進行を阻止しない様に、記録電極シー
ト26の幅方向に沿って複数の開口26aを穿設してあ
る。
【0038】而して、上述した3通りの何れの実施例に
おいても、図2に示す実施例と同様に、クリーニング電
極(不図示)を設け、このクリーニング電極と円筒電極
5との間にクリーニング電源(不図示)を接続してある
。そして、クリーニング電圧を図6に示すタイミングで
印加する。これにより、図2の実施例と同様に、円筒電
極5周表面上の未転写トナーを確実に除去し、残像やト
ナー汚れのない良好な記録画像を安定して形成すること
ができる。
【0039】尚、この発明は、上記の特定の実施例に限
定されるべきものでなく、この発明の技術的範囲におい
て種々の変形が可能であることは勿論である。
【0040】例えば、図10に示す様に、現像剤を垂直
方向に搬送する手段として、励磁コイルによる進行波磁
界を利用するコイルロール27を採用してもよい。コイ
ルロール27は、断面が円の一部を除いた欠円をなす磁
性体で形成した基体28の外周面に、幅方向に平行に多
数の溝28aを凹設し、その各溝28a間に導線を巻着
して励磁コイル29を形成した構成となっている。この
励磁コイル29を適切なn個の組に分け、各組にπ/n
づつ位相をずらした交番電流を通電すると、コイルロー
ル27の周表面に沿って破線矢印リ方向に進行する進行
波磁界が発生する。このコイルロール27の外周面に、
図5に示す記録電極シート17と同様に構成した記録電
極シート30を敷設してある。又、記録位置W(記録電
極シート22先端部)より下流側の平面部に、残留磁性
トナーd′の掻取り板31を配設してある。
【0041】上述の様に構成したコイルロール27によ
っても、図2に示す実施例と同様に磁性トナーを円滑に
垂直搬送することができ、高解像度で鮮明な記録画像を
安定して得ることが可能となる。加えて、本例のコイル
ロール27による場合、図7に示した実施例と同様に回
転部材を用いないから、装置の耐久性が向上すると共に
、現像剤の搬送路を自由に設定でき装置の小型化を大幅
に促進することが可能となる。
【0042】又、図11に示す様に、現像剤の循環搬送
手段をバネベルト32を用いて構成してもよい。この場
合、図3に示した実施例と同一構成の現像剤循環経路1
3の両端にプーリ33,33を夫々配設し、これらプー
リ33,33間にバネベルト32を巻回する。プーリ3
3,33を矢印方向に駆動回転し、バネベルト32を矢
印ヌ方向に回動させれば、磁性トナーもそれに追従して
同方向に流動する。尚、バネベルト32に代えて、通常
のバンドベルトを巻回してもよい。本例のベルト式循環
搬送手段は、前述したオーガロール式に比べて小型に構
成でき、装置の小型化に極めて有利となる。
【0043】更に、図2に示す実施例ではトナーとして
負(−)帯電性のトナーを用いたが、正(+)帯電性の
トナーを用いることも可能である。その場合、円筒電極
5及び記録電極線に印加する各バイアス電圧を夫々正(
+)極性とすればよい。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、この発明に
よれば、現像剤を所定の経路に沿って搬送する現像剤搬
送経路に複数の記録電極を並列設置すると共に微小間隙
を保って中間記録媒体を兼ねる対向電極を配設し、この
電極対向部の上流側における記録電極側に現像剤の帯電
極性とは逆極性の電圧を印加したクリーニング電極を設
置すると共に、このクリーニング電極への電圧印加を記
録画像形成動作に先行させることにより、高解像度の画
像形成に必要な電極対向部の微小間隙を正確且つ安定的
に確保できると共に、トナー記録画像を担持する対向電
極表面から未転写現像剤を確実に除去することができる
。その結果、クリーニング不良による残像等の画像欠陥
がなく且つ高解像度の記録画像を普通紙上に安定して形
成することができる。
【0045】又、クリーニング電極を現像剤搬送路に埋
設し、記録電極に接続した信号発生手段を底部循環経路
の中央空間に設ける構成とすることにより、クリーニン
グ手段と信号発生手段の各専用設置スペースが不要とな
るだけでなく、多数の記録電極を高密度実装した記録手
段を現像剤搬送手段内にコンパクトに組み込み、現像と
記録を同時に行なう現像記録部の構造を大幅に簡素化す
ることができる。従って、普通紙に高解像度の良好な記
録画像を安定して形成可能な静電記録装置を、小型で安
価に製造することが可能となる。
【0046】更に、非接触記録方式であるから、静電記
録装置の耐久性が向上し、解像度が高く且つ画像濃度の
バラツキのない良好な画像を長期に亘り安定して形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての静電記録装置の全
体構成を示す模式的断面図である。
【図2】上記静電記録装置における記録画像形成ユニッ
トとその周辺構成を示す模式的断面図である。
【図3】上記記録画像形成ユニットの水平循環経路を示
す平断面図である。
【図4】上記記録画像形成ユニットの全体構成を示す斜
視図である。
【図5】上記静電記録装置における記録位置とその周辺
の構成を拡大して示す模式的断面図である。
【図6】上記静電記録装置の記録画像形成動作における
各種電圧印加のタイミングを示すタイミングチャート図
である。
【図7】この発明の他の実施例を立断面図と斜視図で示
す説明図である。
【図8】この発明の更に他の実施例を立断面図と斜視図
で示す説明図である。
【図9】この発明の又更に他の実施例を立断面図と斜視
図で示す説明図である。
【図10】図2に示す実施例の変形例を示す模式的立断
面図である。
【図11】図2に示す実施例の変形例を示す模式的平断
面図である。
【符号の説明】
5  円筒電極 5a  バイアス電源(円筒電極用) 11  現像剤貯留槽 12  現像記録槽 13  水平循環経路 14a,14b  オーガロール 15,23  現像スリーブ 16,22  マグネットロール 17,30  記録電極シート 17a  記録電極線 17b  ベースフィルム 17c  絶縁コート 17d  クリーニング電極 17e  クリーニング電源 18  駆動回路素子 19  コイル搬送部材 27  コイルロール 29  励磁コイル 32  バネベルト C  記録制御部 S  中央空間 U  記録画像形成ユニット W  記録位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定の経路に沿って敷設した現像剤担
    持部材と、該現像剤担持部材の表面に沿って現像剤を搬
    送する現像剤搬送手段と、前記現像剤担持部材の表面上
    に間隔を保って並設した複数の記録電極と、該記録電極
    に対向配置した対向電極と、前記現像剤担持部材上で前
    記対向位置の現像剤搬送方向に対して上流側に設けられ
    現像剤の帯電極性と逆極性のクリーニング電圧を印加す
    るクリーニング電極とを有し、各前記記録電極に記録デ
    ータに応じて記録電圧を印加し、前記現像剤担持部材表
    面に沿って搬送されてくる現像剤を前記対向電極側へ選
    択的に転移させた後用紙に転写させる静電記録装置にお
    いて、前記クリーニング電圧の印加は、前記記録電圧の
    印加開始よりも前に開始することを特徴とする静電記録
    装置。
  2. 【請求項2】  前記クリーニング電圧の印加は前記記
    録電圧の印加終了後も継続して行ない、前記対向電極上
    の未転写現像剤をクリーニングする請求項1記載の静電
    記録装置。
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