JPH04363696A - 電解法によるロジウムの回収方法および回収装置 - Google Patents
電解法によるロジウムの回収方法および回収装置Info
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- JPH04363696A JPH04363696A JP13778591A JP13778591A JPH04363696A JP H04363696 A JPH04363696 A JP H04363696A JP 13778591 A JP13778591 A JP 13778591A JP 13778591 A JP13778591 A JP 13778591A JP H04363696 A JPH04363696 A JP H04363696A
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Landscapes
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロジウムを含む硝酸
酸性水溶液から電解法によってロジウムを簡便に回収す
る方法に関する。
酸性水溶液から電解法によってロジウムを簡便に回収す
る方法に関する。
【0002】特に、この発明は、核分裂生成物であるロ
ジウムおよびパラジウム、ルテニウム等の複数の白金族
元素を含有する放射性廃液から、ロジウムを回収するの
に有用である。
ジウムおよびパラジウム、ルテニウム等の複数の白金族
元素を含有する放射性廃液から、ロジウムを回収するの
に有用である。
【0003】
【従来の技術】ロジウムを含む放射性廃液等からロジウ
ムを分離、回収する方法としては、化学的方法により沈
殿または錯体を形成させて溶液から分離する方法が、従
来から一般的に、提案されている。
ムを分離、回収する方法としては、化学的方法により沈
殿または錯体を形成させて溶液から分離する方法が、従
来から一般的に、提案されている。
【0004】また、一般産業におけるロジウム含有溶液
からのロジウムの分離、精製方法としては、殆どの場合
溶媒抽出法が採用されている。
からのロジウムの分離、精製方法としては、殆どの場合
溶媒抽出法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】沈殿または錯体を形成
させて放射性廃液からロジウムを分離回収する上述の方
法では、沈殿または錯体をつくるための元素を含む化学
物質を外部から廃液中に添加する必要があり、結果とし
て廃棄物量を増加させることになる。しかし、放射性廃
液の処理という観点からは、余分な化学物質を系外から
添加して廃棄物量を増加させることは望ましくない。さ
らに、この方法においては、副反応の制御や化学反応を
最適に行わせるための添加物濃度や化学量論比などの条
件を厳密に管理する必要があるため、条件設定が煩雑で
ある。
させて放射性廃液からロジウムを分離回収する上述の方
法では、沈殿または錯体をつくるための元素を含む化学
物質を外部から廃液中に添加する必要があり、結果とし
て廃棄物量を増加させることになる。しかし、放射性廃
液の処理という観点からは、余分な化学物質を系外から
添加して廃棄物量を増加させることは望ましくない。さ
らに、この方法においては、副反応の制御や化学反応を
最適に行わせるための添加物濃度や化学量論比などの条
件を厳密に管理する必要があるため、条件設定が煩雑で
ある。
【0006】一方、溶媒抽出法においても、溶媒等の他
の化学物質を作用させて溶液からロジウムを抽出した後
、この抽出液からロジウムをさらに回収するという煩雑
な処理が必要となる。
の化学物質を作用させて溶液からロジウムを抽出した後
、この抽出液からロジウムをさらに回収するという煩雑
な処理が必要となる。
【0007】そこで、この発明は、ロジウムを含む溶液
に他の試薬や溶媒を添加する必要がなく、反応条件の管
理などの煩雑さもなく、極めて簡便にかつ効果的にロジ
ウムを回収することができる方法を提供することを目的
とする。
に他の試薬や溶媒を添加する必要がなく、反応条件の管
理などの煩雑さもなく、極めて簡便にかつ効果的にロジ
ウムを回収することができる方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
上記課題を解決するため、白金電極を陰極とする電解槽
を用いてロジウムを含む硝酸酸性水溶液を直流電解する
ことにより陰極上にロジウムを析出させることを特徴と
するロジウムの回収方法を提供する。
上記課題を解決するため、白金電極を陰極とする電解槽
を用いてロジウムを含む硝酸酸性水溶液を直流電解する
ことにより陰極上にロジウムを析出させることを特徴と
するロジウムの回収方法を提供する。
【0009】本発明の方法では、具体的には、白金電極
を陰極とする電解槽を用いてロジウムを含む硝酸酸性水
溶液を直流電解することによって陰極にロジウムを析出
捕集し、前記陰極を電解槽から取り出して希硝酸を含む
回収槽へ移し、この回収槽内で前記陰極に機械的振盪を
加えることによって前記陰極からロジウムを除去し、回
収する
を陰極とする電解槽を用いてロジウムを含む硝酸酸性水
溶液を直流電解することによって陰極にロジウムを析出
捕集し、前記陰極を電解槽から取り出して希硝酸を含む
回収槽へ移し、この回収槽内で前記陰極に機械的振盪を
加えることによって前記陰極からロジウムを除去し、回
収する
【0010】この方法は、ロジウムを含む硝酸酸性水溶
液を受容することができかつ白金電極を陰極として備え
た直流電解槽と、希硝酸を受容することができかつ機械
的振盪装置を備えた回収槽と、前記電解槽内の陰極を抜
出して前記回収槽内へ挿入する電極移動機構とからなる
回収装置を用いて実施することができる。
液を受容することができかつ白金電極を陰極として備え
た直流電解槽と、希硝酸を受容することができかつ機械
的振盪装置を備えた回収槽と、前記電解槽内の陰極を抜
出して前記回収槽内へ挿入する電極移動機構とからなる
回収装置を用いて実施することができる。
【0011】本発明の方法は、特に、核分裂生成物であ
るロジウムおよびパラジウム、ルテニウム等の複数の白
金族元素を含有する放射性廃液から、ロジウムを回収す
るのに有用であるが、このような廃液の処理においては
上記した回収槽において陰極に析出捕集されるロジウム
をより一層効果的に分離除去させるために、前もってパ
ラジウムを陰極上に電析せしめておくとロジウムの陰極
よりの剥離に効果的であり、機械的振盪を加えるととも
に、この陰極に対向させて対極を配置して交流電解を行
わしめることが望ましい。
るロジウムおよびパラジウム、ルテニウム等の複数の白
金族元素を含有する放射性廃液から、ロジウムを回収す
るのに有用であるが、このような廃液の処理においては
上記した回収槽において陰極に析出捕集されるロジウム
をより一層効果的に分離除去させるために、前もってパ
ラジウムを陰極上に電析せしめておくとロジウムの陰極
よりの剥離に効果的であり、機械的振盪を加えるととも
に、この陰極に対向させて対極を配置して交流電解を行
わしめることが望ましい。
【0012】
【実施例】以下に、図面を参照してこの発明をさらに説
明する。
明する。
【0013】第1図および第2図はこの発明の実施に有
用な装置の好ましい実施例を示すものである。この装置
は、基本的には、直流電解槽10と、回収槽20と、電
極移動機構30とから構成されている。電解槽10は、
その内部に硝酸酸性水溶液11を受容することができ、
白金網からなる円筒状の陽極12を有している。一方、
回収槽20は、その内部に希硝酸21を受容することが
でき、白金からなる対極22を有している。また、回収
槽底部外側には超音波振盪装置の如き機械的振盪装置2
3が取り付けられている。電極移動機構30は、回転お
よび上下動可能な駆動軸31と、その両側に延びるアー
ム32a,32bとからなり、各アーム先端からは陰極
となる白金電極33a,33bが垂下され、各々電解槽
10および回収槽20へ挿入できるようになっている。 この白金電極33a,33bは、白金または白金をメッ
キした不活性金属の線状のもので、電解槽10において
は円筒状陽極12の中央に陰極として挿入され(第2図
参照)、回収槽20においては対極22に対向する位置
に挿入される。白金電極33aの電解槽10挿入位置で
アーム32a先端は接点14と電気的に接続し、この接
点14は直流電源15の−極に接続され、直流電源15
の+極は陽極12と接続されている。一方、白金電極3
3bの回収槽20挿入位置でアーム32b先端は接点2
4と電気的に接続し、この接点24は交流電源25の一
方の極と接続され、交流電源25の他方の極は対極22
と接続されている。
用な装置の好ましい実施例を示すものである。この装置
は、基本的には、直流電解槽10と、回収槽20と、電
極移動機構30とから構成されている。電解槽10は、
その内部に硝酸酸性水溶液11を受容することができ、
白金網からなる円筒状の陽極12を有している。一方、
回収槽20は、その内部に希硝酸21を受容することが
でき、白金からなる対極22を有している。また、回収
槽底部外側には超音波振盪装置の如き機械的振盪装置2
3が取り付けられている。電極移動機構30は、回転お
よび上下動可能な駆動軸31と、その両側に延びるアー
ム32a,32bとからなり、各アーム先端からは陰極
となる白金電極33a,33bが垂下され、各々電解槽
10および回収槽20へ挿入できるようになっている。 この白金電極33a,33bは、白金または白金をメッ
キした不活性金属の線状のもので、電解槽10において
は円筒状陽極12の中央に陰極として挿入され(第2図
参照)、回収槽20においては対極22に対向する位置
に挿入される。白金電極33aの電解槽10挿入位置で
アーム32a先端は接点14と電気的に接続し、この接
点14は直流電源15の−極に接続され、直流電源15
の+極は陽極12と接続されている。一方、白金電極3
3bの回収槽20挿入位置でアーム32b先端は接点2
4と電気的に接続し、この接点24は交流電源25の一
方の極と接続され、交流電源25の他方の極は対極22
と接続されている。
【0014】上記の装置を用いたこの発明の方法の実施
例を以下に詳述する。ロジウム 100mg、パラジウ
ム 200mgとルテニウム300mgを含む3N硝酸
酸性水溶液11を容量3lの電解槽10に入れ、約2V
,2Aの条件で直流電解を行ない、陰極33aにロジウ
ムおよびパラジウムを析出捕集した。次いで、一定時間
(15分〜1時間)毎に電解槽10からこの陰極33a
を取り出して、1N硝酸溶液21を入れた回収槽20へ
移した。すなわち、電極移動機構30の駆動軸31を上
下動および回転させて、電解槽10内の陰極33aを抜
き出して回収槽20内へ挿入し、回収槽20内の陰極3
3bを抜き出して電解槽10内へ挿入した。回収槽20
内では機械的振盪をこの陰極33aに加えて、陰極に付
着している析出物を剥離させた。さらに対極22との間
で約20Vの交流電解を行うことにより、より効果的に
陰極表面の析出物を除去することができた。回収槽20
で分離回収した析出物は分析の結果ロジウムおよびパラ
ジウムの金属粉であることが確認された。
例を以下に詳述する。ロジウム 100mg、パラジウ
ム 200mgとルテニウム300mgを含む3N硝酸
酸性水溶液11を容量3lの電解槽10に入れ、約2V
,2Aの条件で直流電解を行ない、陰極33aにロジウ
ムおよびパラジウムを析出捕集した。次いで、一定時間
(15分〜1時間)毎に電解槽10からこの陰極33a
を取り出して、1N硝酸溶液21を入れた回収槽20へ
移した。すなわち、電極移動機構30の駆動軸31を上
下動および回転させて、電解槽10内の陰極33aを抜
き出して回収槽20内へ挿入し、回収槽20内の陰極3
3bを抜き出して電解槽10内へ挿入した。回収槽20
内では機械的振盪をこの陰極33aに加えて、陰極に付
着している析出物を剥離させた。さらに対極22との間
で約20Vの交流電解を行うことにより、より効果的に
陰極表面の析出物を除去することができた。回収槽20
で分離回収した析出物は分析の結果ロジウムおよびパラ
ジウムの金属粉であることが確認された。
【0015】上記の条件で電解槽中で約6時間の定電流
電解を行った結果、溶液中のロジウム濃度は約1/10
0 に減少した。この間、陰極にロジウムおよびパラジ
ウムが析出すると次第に電解の効率が低下するので、上
記したように一定時間毎に陰極を電解槽から取り出して
回収槽へ移し、陰極に析出したロジウムおよびパラジウ
ムを除去回収する必要がある。
電解を行った結果、溶液中のロジウム濃度は約1/10
0 に減少した。この間、陰極にロジウムおよびパラジ
ウムが析出すると次第に電解の効率が低下するので、上
記したように一定時間毎に陰極を電解槽から取り出して
回収槽へ移し、陰極に析出したロジウムおよびパラジウ
ムを除去回収する必要がある。
【0016】なお、電析したパラジウムは3M程度の濃
度のHNO3に溶解し、ロジウムは溶解しないので、こ
の方法によりそれらの分離を行うこともできる。なお、
電解槽での電解温度は、常温〜60℃程度の範囲である
のが好ましく、回収槽での操作温度は常温でよい。
度のHNO3に溶解し、ロジウムは溶解しないので、こ
の方法によりそれらの分離を行うこともできる。なお、
電解槽での電解温度は、常温〜60℃程度の範囲である
のが好ましく、回収槽での操作温度は常温でよい。
【0017】また、図示した装置においては、2本の陰
極を備えた電極移動機構を用いて、電解槽での電解操作
と回収槽での回収操作をそれぞれ連続的に行えるように
したが、1本の陰極を用いて電解槽での電解操作と回収
槽での回収操作を交互に間欠的に行なわせるようにして
もよい。
極を備えた電極移動機構を用いて、電解槽での電解操作
と回収槽での回収操作をそれぞれ連続的に行えるように
したが、1本の陰極を用いて電解槽での電解操作と回収
槽での回収操作を交互に間欠的に行なわせるようにして
もよい。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、硝酸酸性水溶液に白
金電極を挿入して電解を行うという極めて簡便な方法に
より、ロジウムを電気化学的に電極上に析出させて捕集
し、この電極から析出物を剥離させるだけで、ロジウム
を単離することができる。従って、従来の化学的操作で
ロジウムを回収する従来法のように反応条件の管理など
の煩雑さがなく、また放射性廃液中のロジウムを回収す
る場合には、廃液中に他の試薬等を添加する必要がない
から廃棄物量を増加させることもない。
金電極を挿入して電解を行うという極めて簡便な方法に
より、ロジウムを電気化学的に電極上に析出させて捕集
し、この電極から析出物を剥離させるだけで、ロジウム
を単離することができる。従って、従来の化学的操作で
ロジウムを回収する従来法のように反応条件の管理など
の煩雑さがなく、また放射性廃液中のロジウムを回収す
る場合には、廃液中に他の試薬等を添加する必要がない
から廃棄物量を増加させることもない。
【図1】図1は、この発明の方法の実施に有用な装置の
実施例を示す説明図である。
実施例を示す説明図である。
【図2】図2は、第1図A−A線に沿う断面図である。
10…直流電解槽
11…硝酸酸性水溶液
12…陽極
15…直流電源
20…回収槽
21…希硝酸
22…対極
23…機械的振盪装置
25…交流電源
30…電極移動機構
33a,33b…陰極(白金電極)
Claims (1)
- 【請求項1】 白金電極を陰極とする電解槽を用いて
ロジウムを含む硝酸酸性水溶液を直流電解することによ
り陰極上にロジウムを析出させることを特徴とするロジ
ウムの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13778591A JPH04363696A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 電解法によるロジウムの回収方法および回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13778591A JPH04363696A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 電解法によるロジウムの回収方法および回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363696A true JPH04363696A (ja) | 1992-12-16 |
Family
ID=15206789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13778591A Pending JPH04363696A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 電解法によるロジウムの回収方法および回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04363696A (ja) |
-
1991
- 1991-06-10 JP JP13778591A patent/JPH04363696A/ja active Pending
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