JPH0436243B2 - - Google Patents

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JPH0436243B2
JPH0436243B2 JP63060662A JP6066288A JPH0436243B2 JP H0436243 B2 JPH0436243 B2 JP H0436243B2 JP 63060662 A JP63060662 A JP 63060662A JP 6066288 A JP6066288 A JP 6066288A JP H0436243 B2 JPH0436243 B2 JP H0436243B2
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JP
Japan
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steam
turbine
metal particles
connecting pipe
electromagnet
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JP63060662A
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English (en)
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JPS63235603A (ja
Inventor
Uiriamu Bisukobitsuchi Hooru
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CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
Application filed by Westinghouse Electric Corp filed Critical Westinghouse Electric Corp
Publication of JPS63235603A publication Critical patent/JPS63235603A/ja
Publication of JPH0436243B2 publication Critical patent/JPH0436243B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K21/00Steam engine plants not otherwise provided for
    • F01K21/06Treating live steam, other than thermodynamically, e.g. for fighting deposits in engine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C1/00Magnetic separation
    • B03C1/02Magnetic separation acting directly on the substance being separated
    • B03C1/035Open gradient magnetic separators, i.e. separators in which the gap is unobstructed, characterised by the configuration of the gap
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K21/00Steam engine plants not otherwise provided for

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は蒸気タービンに関し、特に、蒸気ター
ビンに向かう途中で、蒸気流内に同伴し移送され
る金属酸化物粒子のような固体粒子を除去又は方
向転換させて、それにより蒸気タービン内におけ
る固体粒子の衝突により生ぜしめられる浸食損傷
を排除もしくは実質的に軽減する固体粒子磁気偏
向装置に関するものである。
関連技術の状態 固体粒子浸食(SPE)による蒸気タービンプラ
ントの損傷は大きな関心事となつて来ている。特
に、冷態状態もしくは運転停止状態からの蒸気タ
ービンの起動中に、タービンを駆動するため高圧
蒸気を供給する蒸気発生器内のボイラ管の表面か
ら固体粒子が剥げ落ちる、即ち剥落する。このよ
うに剥落して固体粒子は蒸気流に同伴され、蒸気
発生器及び蒸気タービンを相互に接続する接続配
管を介して蒸気タービンに移送され、高圧タービ
ン入口ノズルに到る間に関連の止め弁及び制御弁
を通過する。従つて、これ等の部分に対する浸食
損傷は広汎に亙り得る。更に、固体粒子浸食損傷
もしくはSPE損傷の結果として効率が低下し、電
力発生損失を招来し、浸食された構成要素の修理
及び交換のために余分な経費が増大する。
固体粒子の剥落、同伴及び移送は、ボイラ管及
びタービン系の蒸気配管もしくは接続配管が高温
度で時間的に連続して動作するため、連続した現
象となり得る。しかし、上記のような剥落もしく
は剥離は、蒸気タービンをラインから外し(オフ
ライン)で冷態状態になつた後の起動時に主に生
起すると考えられる。と言うのは、蒸気タービン
プラントをオフラインにして冷却するまゝに放置
している期間中に、ボイラ管の内部表面に金属酸
化物のスケールが形成されるからである。接続配
管において形成される金属酸化物スケールの量
は、少なくとも、ボイラ管内のスケール量と比較
した場合には非常に小さいと想定され、このこと
は、当該技術分野でも一般に認められている。ボ
イラが作動されると、金属酸化物とスケールとそ
の親物質であるボイラ管材料との間における熱特
性の差が原因で、ボイラ管から金属酸化物が分離
する。これが剥離もしくは剥落である。同様の状
況が、第1(及び第2)の再熱器の管壁から生ず
る金属酸化物の結果として、中圧及び(又は)低
圧タービンの入口においても存在する。
このようなSPEに関する問題の由々しさ並びに
この問題の実際的な解決を見い出すための当該技
術分野における集中的な研究が、1985年11月13日
〜15日にかけて、米国テネシー州・チヤタヌーガ
(Chattanooga)で開催された「エレクトリツ
ク・パワー・リサーチ・インステイチユート
(Electric Power Research Institute−EPRI)」
によるシンポジウムにおける主たる論議の対象で
あつた。総括的題名「実用蒸気タービンの固体粒
子浸食(Solid−Particle Erosion of Utility
Steam Turbines)」のこのEPRI会合議事録に
は、ダブリユ・ジエイ・サムナー(W.J.
Sumner)他の発表「大型蒸気タービンにおける
固体粒子浸食損傷の軽減(Reducing Solid
Particle Erosion Damage in Large Steam Turbines)」及びブ
イ・アール・デイー・ミラー(V.R.D.Miller)
の論文「オンタリオ・ハイダロス・ランプトンの
TGS石炭燃焼発電ユニツトに対する固体粒子浸
食の影響を軽減するための保守戦略及び特定設計
の変更(Maintenance Strategies and Specific
Design Changes to Ontario Hyderos
Lambton TGS Coal−Fired Generating Units
to Mitigate the Effects of Solid Particle
Erosion)」が含まれており、特に注目される。
上記サムナー他の論文では、当時としては最新の
データに基づいてSPE損傷に要求される推定費用
は毎年15億ドルにもなると報告されている。
諸提案が行われ、EPRIは、このSPE問題に対
処するための種々の方向における研究プログラム
を支援することになつた。これ等の研究プログラ
ムには、ボイラの化学的清浄、クロム酸処理及び
クロム化による粒状物の減少、蒸気/空気のブロ
ーダウン及び慣性分離器の使用による粒状物の除
去並びにプラズマ噴射、拡散結合並びに蒸気ター
ビン羽根及びノズルの設計変更による蒸気タービ
ンの外装に向けられている。また、(流体力学の
連続方程式を考慮しての)全周噴射のように、ノ
ズル通過速度を減少して、それにより衝突する酸
化物粒子の浸食作用を減少する、SPE損傷を軽減
するための運転上の計画も提案された。しかし、
これ等の計画は今以てSPE問題を満足に解決して
いないことは、EPRI研究プログラムが続行され
ていることによつても立証される。
このように、SPEによつて生ぜしめられる損
傷、特に蒸気流内に同伴されて接続配管を介し蒸
気タービン及びその内部構成要素に移送される固
体粒子が蒸気タービン構成要素に衝突することに
よつて生ぜしめられる浸食を減少するための必要
性は依然として存在し続けている。
発明の概要 本発明によれば、特に、ボイラ管及び他の配管
から剥落し、然る後に蒸気流内に同伴されて接続
配管を介し蒸気タービンに移送されるマグネタイ
ト(Fe2O3)のような固体金属酸化物粒子を除去
するために、蒸気タービンと関連して用いられる
固体粒子磁気偏向装置が提案される。粒子は、蒸
気タービン内に入る前に、転向もしくは偏向さ
れ、それにより効果的に蒸気流から取り除かれ、
その結果、蒸気タービン内に生起する固体粒子浸
食(SPE)は阻止されるか又は顕著に減少せしめ
られる。
上記の機能を達成するための磁気偏向装置の能
力は、有害な金属酸化物粒子のキユーリー温度、
即ち上記のような物質が最早や磁気的性質を発揮
することができなくなる温度が、蒸気タービンに
用いられている蒸気流の絞り弁温度及び再熱温度
よりも相当に高いという事実に基づく。従つて、
本発明の装置の実施においては、蒸気タービンに
蒸気流を供給する主蒸気管路及び再熱蒸気管路双
方の1つ又は2つ以上の所定の箇所に取り付けら
れた電磁石が用いられる。磁場の軸が一般に、金
属酸化物粒子が同伴される流れの軸方向と整列す
るようにして各電磁石により発生される強い磁場
によつて、粒子は1つ又は2つ以上の所望の場所
へと転向される。このような各箇所には、蒸気流
路に隣接して除粒装置が設けられ、除去が実際上
許容される時点となるまで、この箇所に偏向され
た粒子が捕捉されて収集もしくは集積される。
偏向装置(除去装置)を使用する場合、起動時
に電磁石を付勢し、SPE状態が経過するまで上記
付勢状態を維持し、SPE状態が過ぎた時点で装置
を減勢することができるが、本発明はこのような
動作シーケンスに限定されるものではない。ま
た、本発明の偏向装置は、SPE状態を生ぜしめる
ような負荷サイクル或は他の運転状態に応答して
好ましくは自動的に作動することもできる。容易
に理解されるように、電磁石によるエネルギ消費
の面での最大の有益性及び最大の効率は、プラン
トの起動時点及び初期の全負荷状態を通じて蒸気
温度が低い時に電磁石を付勢し、然る後に剥落が
停止した時点で減勢することにより実現される。
従つて、本発明の偏向装置は、公共事業所や他の
用途に用いられているような蒸気タービン装置の
維持すべき性能レベルを高めることに有意味に貢
献するばかりではなく、保守及び交換に要する費
用及び関連の運転停止時間と電力発電収益の損失
とを低減するのに寄与するところが顕著である。
本発明の上に述べた目的及び他の目的並びに利
点は、添付図面を参照しての以下の詳細な説明か
ら一層明らかになろう。
好適な実施例の説明 本発明による固体粒子磁気偏向装置のための制
御系及びそれと組み合わせて熱平衡を簡略に示す
第1図においては、慣用の表記法に従い、破線で
蒸気流接続配管を表し、実線で多重路の電気回路
接続を表している。尚、該電気回路接続は、反対
方向の二重矢印で示すように両方向性である。本
発明の装置は、如何なる型式の蒸気タービンとの
使用にも適しているが、第1図に簡略な形態で図
示した蒸気タービン10は、本願の出願人により
製造されている高圧(HP)−中圧(IP)複合再
熱型のタービンである。従つて、タービン10
は、主蒸気入口ノズル12及び再熱蒸気入口ノズ
ル14の双方を備えており、これ等のノズル12
及び14は、後述するように、主蒸気発生器から
「主絞り弁蒸気」及び「再熱蒸気」として知られ
ているそれぞれの蒸気流を受けて、タービン10
の各HP(高圧)及びIP(中圧)段に供給する。
尚、図には単一の入口ノズル12及び14がそれ
ぞれ略示してあるが、典型的には、複数個のこの
ようなノズルが、ロータ(図示せず)によつて画
成されるタービンの中心軸に対し該タービン10
の周辺に円周方向に配置されるものであること
は、当業者には理解されるであろう。また、典型
的な簡略表記で示してある出力部15は、典型的
には、(主絞り弁蒸気及び再熱蒸気によつて駆動
される)タービン10の内部ロータにより回転駆
動される軸から構成されており、第2の端部17
は、タービン10の内部ロータに結合されて駆動
されると共に、選択的に制御される回転速度を維
持するために調速機又は他の類似の装置に接続さ
れる別の軸を備えている。タービン10は、更に
HP(高圧)及びIP(中圧)段からの蒸気出口ポー
ト16及び18をそれぞれ備えている。
蒸気発生器20は、タービン10を駆動するた
めに主蒸気発生器22と蒸気再熱器()23と
を備えている。流体供給源25は、必要に応じて
公知の仕方で、主蒸気発生器22に、流体例えば
水を、接続管路26を介して供給する。この供給
は、第1図に簡略に示しまた追つて述べるよう
に、手動制御下で行われるか或は自動タービン系
制御部を介して実施される。
主蒸気発生器22からの主絞り弁蒸気は、接続
配管30及び絞り弁(TV)32を介して蒸気室
34に供給され、この蒸気室34から、第1図に
示してあるように、接続配管36を介してタービ
ン10の高圧(HP)段の入口ノズル12に絞り
弁蒸気の制御供給が行われる。蒸気室34は慣用
の構造のものであつて、既に述べたように、対応
の複数個の入口ノズル12に対する主絞り弁蒸気
の供給を調整するための複数個の弁を備えてい
る。また通例の如く、蒸気室34は更に、接続配
管38で示すように主絞り弁蒸気を付加的に供給
するための制御弁を備えることができる。
タービン10によりエネルギが消費された蒸気
は、出口ノズル16を介して回収されて取り出さ
れ、接続配管40を介して蒸気再熱器()23
に戻される。再熱された蒸気は、接続配管42、
再熱蒸気止め弁(RSV)44、インタセプト弁
()46及び他の接続配管48を介して再熱蒸
気ノズル14に供給される。主絞り弁蒸気の場合
と同様に、複数個の接続配管48及び再熱蒸気入
口ノズル14が設けられていて、該再熱蒸気入口
ノズル14も、タービン10の外側を取り巻いて
円周方向に配置されているものであることは理解
されるであろう。出口ポート18から排出される
蒸気、即ち、排気は、後述するように、戻り管路
41により再熱器()24に送られる。
尚、実際のタービン系の流路、制御及び関連の
構成要素は、第1図の簡略図に示したものよりも
遥かに複雑であり、従つて、第1図は主として、
基本的蒸気流路を示し、以て本発明による固体粒
子磁気偏向装置がどのように据え付けられるかを
図解するためのものであると理解されたい。本発
明による装置が殆どどの形式の蒸気タービン発電
装置にも適応可能であることを更に図解するため
に、第1図には、更に、蒸気発生器20の関連の
再熱器()24からの低圧蒸気によつて駆動す
ることができるように本願の出願人により設計さ
れ且つ製造されている形式のものとすることがで
きる第2の低圧(LP)タービン50が示してあ
る。特に、第1図に示すように、再熱器()2
4から低圧蒸気流が接続配管52を介して低圧タ
ービン50に搬送される。同様にして、低圧ター
ビン50によつてエネルギーが消費された蒸気
は、回収されて接続配管54を介し復水器55に
送られる。該復水器55からの流出流体は、矢印
56で示すように、慣用の構造のものとすること
ができる別の装置(図示せず)を介して流体供給
源25に戻すことができる。
タービン10及び50の起動、運転維持及び停
止を制御するタービン系制御部60は、慣用の型
式のものとすることができる。内部状態(例え
ば、圧力、温度等)及び回転速度に関するセンサ
出力は、タービン10から得られて、それぞれ線
路61及び62並びに母線63を介してタービン
系制御部60に供給給される。タービン50と関
連して設けられている類似のセンサの出力も、線
路64及び65並びに母線63を介してタービン
系制御部60に供給される。両方向性の母線66
は、タービン系制御部60を、対応の両方向性の
接続線路67,68及び69を介して、蒸気発生
器系20の再熱器(,)23及び24、主蒸
気発生器22並びに流体供給源25に接続する。
同様に、これ等の同じ母線接続を介して、タービ
ン系制御部60により発生される制御信号が、上
述の構成要素に供給されて、それぞれの動作の制
御もしくは調整に当たると共に、既述の蒸気接続
配管を経る主絞り弁蒸気及び再熱蒸気の出力流を
主タービン10及び低圧タービン50のような関
連のタービンと調和する働きをする。タービン系
制御部60は更に、慣用の仕方で、母線70を介
して他のタービン系構成要素、例えば絞り弁3
2、インタセプト弁46、蒸気止め弁44、蒸気
室34等に制御出力信号を与える。
最初に述べたように、第1図に示してある型式
の蒸気タービンは、タービン10の内部に流入す
る蒸気流に同伴されて移送される固体粒子の衝撃
による由々しい浸食損傷を受ける。このような固
体粒子の主たる発生原因は、蒸気発生器20、特
にその主蒸気発生器22並びに再熱器23及び2
4内のボイラ管の内部表面が酸化して、これ等の
内部表面に金属酸化物のスケールが発生するため
と考えられる。この金属酸化物スケールは、ボイ
ラ管の内面から剥離して分離し、その時点で接続
配管30,42及び52等を経る蒸気発生器から
の蒸気流内に同伴され、それによりタービン10
及び50の内部へと送られる。しかし、実際に
は、主たる損傷が生ずるタービン10及び50に
到る間にも、第1図に示してあるようなTV,IV
及びRSV弁のような止め弁及び制御弁や蒸気室
34に対しても、酸化物粒子は損傷を生ぜしめ得
る。
本発明によれば、SPE即ち固体粒子浸食は、接
続配管30と関連して設けられている電磁石10
1及び102、接続配管42と関連して設けられ
ている電磁石103、及び接続配管52と関連し
て設けられている電磁石104を含む第1図に示
した固体粒子磁気偏向装置が設けられていること
によつて、その大きさ及び影響が顕著に低減され
る。電磁石101乃至104の各々は、対応の導
体101a,102a,103a及び104aを
介して給電母線105に接続されており、この母
線105を介してタービン系制御部60から上記
導体101a乃至104aに電力が選択的に供給
される。
既に述べたように、SPE(固体粒子浸食)が主
に生ずるのは、タービン系の起動中であり、従つ
て、タービン系がオフラインにされ冷却するまゝ
に放置された後にも生ずる。蒸気発生器20(ボ
イラとも呼称されている)が加熱されてタービン
系を作動状態にすると、ボイラの管内に形成され
ている金属酸化物スケールと該管の材料との間に
おける熱膨張特性の差が原因で、金属酸化物のス
ケールが管壁から分離する結果となる。即ち、剥
落が生ずる。従つて、本発明の実施に当たつて
は、タービン系制御部60は、好ましくは選択的
に、起動時点で電磁石101乃至104に電力を
供給する。典型的には、この電力は、タービン系
が正常の定常運転状態に戻るのに要求される時間
中供給される。更に、変動する負荷状態がこのよ
うな剥落を引き起こす別の潜在的原因となり得る
ので、タービン系制御部60は、タービン系が安
定したレベルの定常運転状態に戻るのに要する期
間にわたり、電磁石101乃至104を選択的に
付勢することができる。
第2図は、円周方向に電磁石100が取り付け
られている接続配管110の選択された長さ部分
の軸線を通る平面における略横断面図である。
尚、第2図に示した配管110と電磁石100と
は、例えば、第1図に示した配管30,42及び
52とそれぞれに関連の電磁石101,102,
103及び104とのうちの任意のものに対応す
る。(再熱器24或は主蒸気発生器22の何れか
でよい)蒸気発生器系20からの蒸気は、第2図
に示すように、配管110の右側から流入し、ボ
イラ管の内部表面から剥落した金属粒子114を
同伴して移送する。有意味なことに、このような
固体粒状物の殆どは金属酸化物Fe2O3(マグネタ
イト)であることが判明している。この物質は、
主絞り弁蒸気及び再熱蒸気の温度よりも顕著に高
いキユーリー温度を有している。これは重要なこ
とである。と言うのは、キユーリー温度以上で
は、然もなければ磁化される物質がこの性質を最
早や示さなくなるからである。例えば、ケイ素鋼
のキユーリー温度は1390〓であり、溶製鉄のキユ
ーリー温度は1420〓である。従つて、電磁石10
0に電力を供給することにより、金属粒子114
は磁化されて、実質的に軸方向と一致する蒸気の
流路から1つ又は2つ以上の所定の場所へと指向
もしくは転向され、そしてこれ等の場所で金属粒
子は捕捉され集積される。このようにして、金属
酸化物の粒子114が実質的に除去された蒸気流
は、第2図に示すようにタービン10に向けて送
られることになる。
第2図に示した特定の実施例においては、電磁
石100によつて発生される磁場112で、金属
粒子114は、除粒堰(除粒装置)120によつ
て形成される環状のトラツプ123内へと指向さ
れる。除粒堰120は円錐状の形態をしていて、
配管110の内径と実質的に同じ外径の第1の端
部121を有しており、この端部121の外周に
添い配管110の内部に固着されている。除粒堰
120は、第2の端部122に向かう方向におい
て減径されており上流側に半径方向内向きに突出
し、配管110の対向内部周面と共に環状トラツ
プ123を形成している。除粒堰120によつて
形成される環状のトラツプ123の近傍で配管1
10の側壁には流通管(ブローダウン装置)12
4が貫通して設けられている。弁(ブローダウン
装置)126を開くことにより、集積した金属粒
子をトラツプからブローダウンにより除去するこ
とができるし、また、別法としてタンク128内
に収集することができる。環状のトラツプ123
から貯留タンク128内へと集積した金属粒子1
14を転送するために、弁126を開き、次いで
閉じ、続いて弁130を開き、貯留タンク128
から金属粒子を除去するようにするのが好まし
い。
第1図を再び参照するに、第2図に示した電磁
石100のような型式の複数の電磁石を、例えば
第1図において配管30と関連して設けられてい
る電磁石101及び102で例示するように、任
意の接続配管と関連して設けることができる。容
易に理解されるように、異なつた大きさもしくは
寸法或は質量の金属粒子には、所定の電磁石の磁
場であつて所定の強さを有する磁場により異なつ
た偏向軌跡が与えられる。従つて、異なつた所定
の強さの磁場を発生する複数個の電磁石を配管1
10の軸線に沿つて離間して直列に相続いて配設
することにより、対応の電磁石によつて異なつた
所定の強さを有する磁場を発生することができ
る。他の各磁場の強さを適当に選択することによ
り、対応の異なつた大きさ又は質量の金属粒子
を、各電磁石に関連の所定の場所へと所望の偏向
軌跡に沿い適宜指向させることができる。従つ
て、第1図及び第2図を同時に参照すると諒解さ
れるように、複数個の電磁石101及び102の
各々は、それと関連しそれぞれ対応の除粒堰12
0を有することができるし、或は磁場の強さを適
当に選択することにより、複数個のこのような電
磁石と関連して単一の除粒堰120を用いること
も可能である。また、第2図に示したあるような
幾つかのブローダウン用流通管124及び弁を、
各除粒堰120の環状トラツプ123を取り巻い
て円周方向に配設することが可能であることは理
解されるであろう。
第3図は、本発明の偏向装置により偏向された
金属粒子を収集するための参考の構造形態を示
す。具体的に述べると、電磁石140は、容器1
46が結合されている接続配管142の側壁に形
成された開口144に隣接した配管部分を取り巻
いて周辺に配置されており、該容器146の底端
部は弁148により閉ざされている。この配管
は、開口144を丁度越えたところで、矢印で示
す流れの方向において、参照数字142′で示す
ように直角に曲げるのが有利である。その場合、
電磁石140の磁場は、流入する流体の流れから
金属粒子が、容器146により形成される停滞領
域内に投入もしくは偏向されるように選択され、
そして該容器146に集積された金属粒子は、弁
148を操作することにより該容器から除去する
ことができる。
第4図は、本発明の偏向装置で使用される電磁
石組立体150の簡略横断面図である。具体的に
述べると、電磁石組立体150は、該電磁石組立
体と共に使用される接続配管160の部分と同じ
内径及び外径を有する端部分を有する或る長さの
管152と、該管152の内径と比較して大径の
環状の凹部156を画成する拡径中央部154と
を有している。この電磁石組立体150の配管1
60への接続は、外向きの環状フランジ153で
受けられて、介在するシール164に係合する内
側凹部163を有するナツト162によつて行わ
れる。配管160は、電磁石組立体150が接続
される端部に雄ねじ161を備えており、この雄
ねじはナツト162の雌ねじ165と係合する。
全体的に環状の形態を有する電磁石170は、
凹部156内に、出力電気導体172が側壁15
4を貫通するようにして収容する。次いで、電磁
石170の端子173に電力を供給すべく接近可
能なようにして、シール157を所定位置に取り
付ける。尚、電磁石170を蒸気流から物理的に
隔離するために、電磁石170の内部表面にシー
ル(図示せず)を取り付けるのが有利である。こ
のようなシールは、例えば、凹部156の内壁上
に延在して該凹部156を包入し、管152の内
部側壁に対し両端部で適当に定置固定されるステ
ンレス鋼その他の材料からなる円筒状の同軸シー
ト材により形成することができよう。第4図にお
いて、管152の切除した端部は任意所望の形態
にすることができる。例えば、対応の更に長い接
続配管160に対するねじ接続の目的で、ナツト
162に類似した別のねじ切りされているナツト
を設けることができよう。別法として、第4図に
示した組立体150に、第3図に示した容器14
6のような容器を関連して設け、該容器から適当
な更に他の接続部を引き出すことができよう。別
法として、第4図の組立体150を、接続配管1
60の2つの部分の中間位置に直接溶接して実質
的に永久的な設置とすることも可能である。
以上の説明から明らかなように、本発明による
固体粒子磁気偏向装置は、蒸気発生器からタービ
ンに至る途中で蒸気流内に同伴されている金属粒
子を偏向して除去するのに有効で効率の良い選択
的に制御可能な手段であり、現在の蒸気タービン
装置が被つている固体粒子侵食と言う由々しい問
題を大きく軽減する上に非常に有効である。ま
た、本発明によれば、電磁石は、金属粒子を接続
配管の内壁に向かつて偏向させるために使用され
ており、同電磁石に金属粒子が付着されるわけで
はない。しかも、このように金属粒子を偏向させ
ると、同金属粒子は、電磁石の下流側に配置され
た除粒装置が接続配管の内壁と協働して画定する
環状のトラツプに容易に捕集されるので、同トラ
ツプに連通したブローダウン装置を単に開くこと
によつて、プラントを停止したり、配管系に入つ
たりすることなく金属粒子を簡単に除去すること
ができる。尚、当業者には、本発明の装置におい
て数多の変形及び適応が可能であることは明らか
であり、従つて、本発明の真の精神及び範囲から
逸脱しない限り、このような変形及び適用例は本
発明により包摂されるものであることを付記す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による固体粒子磁気偏向装置
を用いる蒸気タービンの熱平衡及び制御系を組み
合わせて略示する図であつて、接続配管と関連し
て上記磁気偏向装置の電磁石を設置するための好
適な位置を示す概要図、第2図は、第1図の紙面
に対して平行な平面であつて、円周方向に電磁石
が取り付けられている接続配管の選択された長さ
の部分の共通の軸線を通る上記平面における略横
断面図であつて、磁気偏向装置により発生される
磁場の作用と固体金属粒子の該磁場による偏向、
捕捉及び集積作用とを説明する図、第3図は、蒸
気流内に同伴される金属粒子が偏向されて集積さ
れる停滞領域を接続配管の選択された長さ部分と
関連して使用する参考例の固体粒子磁気偏向装置
を示す第2図に類似の略横断面図、第4図は、蒸
気流路における選択された箇所に設置される本発
明の別の実施例による電磁石組立体の略横断面図
である。 10…蒸気タービン、20…蒸気発生器、3
0,36,42,52,110,160…接続導
管、50…低圧タービン、100,101,10
2,103,104,170…電磁石、112…
磁場、114…金属粒子、120…除粒装置(除
粒堰)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蒸気発生器から蒸気タービンへの接続配管を
    通る蒸気流から金属粒子を除去するための装置で
    あつて、前記接続配管に関連して設けられ同接続
    配管の選択された部分内に磁場を発生させる電磁
    石を備え、前記磁場は、前記接続配管の前記選択
    された部分内の蒸気流の軸線方向に実質的に整列
    した軸線を有すると共に、前記蒸気流に同伴した
    金属粒子を前記接続配管の壁に向かつて外方へ偏
    向させることができる強度を有し、更に、前記偏
    向された金属粒子を捕捉し且つ収集すべく、前記
    電磁石の下流側の位置において前記選択された部
    分内に配設された除粒装置を備え、該除粒装置
    は、実質的に円錐状の外形であると共に、同除粒
    装置の外周部で前記選択された部分の内部に取り
    付けられた第1の端部と、上流側に延びて半径方
    向の内方に配設され、前記選択された部分の内面
    に対峙して同内面と共に環状のトラツプを画成す
    る第2の端部とを有し、前記環状のトラツプには
    ブローダウン装置が連通していて、前記環状のト
    ラツプに収集された粒子を周期的に除去するよう
    に構成してなる、蒸気流からの金属粒子の除去装
    置。
JP63060662A 1987-03-16 1988-03-16 蒸気流からの金属粒子の除去装置 Granted JPS63235603A (ja)

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IT8841551A0 (it) 1988-03-11
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