JPH04358291A - 色彩画像変更方法 - Google Patents

色彩画像変更方法

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JPH04358291A
JPH04358291A JP3132595A JP13259591A JPH04358291A JP H04358291 A JPH04358291 A JP H04358291A JP 3132595 A JP3132595 A JP 3132595A JP 13259591 A JP13259591 A JP 13259591A JP H04358291 A JPH04358291 A JP H04358291A
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JP
Japan
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color
changing
image
sky
light source
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Pending
Application number
JP3132595A
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English (en)
Inventor
Yuri Takizawa
瀧澤 由里
Shinichiro Miyaoka
宮岡 伸一郎
Makoto Kato
誠 加藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to US07/892,962 priority patent/US5572635A/en
Publication of JPH04358291A publication Critical patent/JPH04358291A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T15/003D [Three Dimensional] image rendering
    • G06T15/50Lighting effects
    • G06T15/506Illumination models
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T15/003D [Three Dimensional] image rendering
    • G06T15/50Lighting effects

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像の色変更を
行う色彩画像処理方法に係り、特に自然画像において実
世界の天候,時刻等の環境変化をシミュレートする機能
により、商品のセールスプレゼンテーションや、建築物
の景観シミュレーション,工業製品の色デザイン等に好
適な色彩画像変更方法である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・グラフィック(以下、C
Gという)の分野において、自然環境下の建築物等の物
体、および、その物体の存在する風景をリアルに表現す
ることを目的に、時刻や天候等の要因を考慮して、画像
を生成する技術が発表されている。なかでも、時刻や天
候等の要因により変化する太陽光と天空光の物体に及ぼ
す影響を考慮して、画像の物体領域を生成したり、また
、同様に、時刻や天候等の要因を考慮して空領域の画像
を生成する技術が開発されている。
【0003】中前英八郎らは、文献「シーグラフ  8
6’コンファレンス  プロシーディングス(副題  
コンピュータ  グラフィクス),No.4,Vol.
20(1986年8月),エー.シー.エム  シーグ
ラフ」(SIGGRAPH 86’ Conferen
ceProceedings (Computer G
raphics),No.4,Vol.20(1986
.8),ACM SIGGRAPH)(以下、引例1と
いう)において、晴れ,曇の天候に対して、それぞれ、
太陽高度等を変数とする天空の関数を用い、画像中の空
の領域の画像を生成した。さらに、画像内の物体に及ぼ
す太陽光,天空光の影響を考えて、物体の表現を行った
【0004】タカギアツシらは、文献「シーグラフ  
90’コンファレンス  プロシーディングス(副題 
 コンピュータ  グラフィクス),No.4,Vol
.20(1990年6月),エー.シー.エム  シー
グラフ」(SIGGRAPH 90’ Confere
nceProceedings (Computer 
Graphics),No.4,Vol.20(199
0.6),ACM SIGGRAPH)(以下、引例2
という)において、生成画像中の空の領域については自
然画の空の領域を合成し、物体の表現について、天候,
時刻により変化するさまざまな気象条件を考慮して、太
陽光,天空光を導出し、この太陽光と天空光と物体の3
次元CADデータを用いて、物体をリアルに表現した。
【0005】自然画中の物体領域を、物体の質感と陰影
を保ったまま変更したものとして、特開昭63−237
172号公報(以下、引例3という)の方法がある。こ
れは、画像中の光源の色を考慮し、光源の色を変更した
ときの画像中の物体領域の変化をシミュレートする。引
例3では、カラー画像における光源色の三原色値を(R
s,Gs,Bs)から所望の(Rs′,Gs′,Bs′
)に変更するとき、カラー画像の中の物体領域の各画素
の三原色値(R,G,B)を(R′,G′,B′)に、
以下の数式に従って変更する。
【0006】
【数1】     R=Rs′/Rs・R     G=Gs′/Gs・G           
                         
    …(数1)    B=Bs′/Bs・B 引例3は、物体の反射モデルに基づいている。これを、
図3を参照して説明する。光源から物体31に当たった
光32は、物体表面33で反射する光(鏡面反射成分)
34と物体内に入り物体の物質内の色粒子35と衝突を
繰り返した後物体外に出る光(乱反射成分)36に分け
られる。鏡面反射成分は入射角と物体の表面方向により
決まる角度で反射され、乱反射成分は全方向に照射され
る。光沢誘電体物体において、この鏡面反射成分は主光
源と三原色成分比が同じと見なしてよく、乱反射成分は
主光源と物体の固有の反射率とで決まる三原色成分値を
持つ。従って、鏡面反射成分を光源色,乱反射成分を物
体色と呼ぶ。光源色,物体色は、図4に示すように、物
体41を撮影したカラー画像42の物体領域43の画素
値の三原色空間内の分布44に、光源色Cs=(Rs,
Gs,Bs)45と拡散反射の成分を表す物体色Cb=
(Rb,Gb,Bb)46として現れる。したがって、
物体領域の画素値C=(R,G,B)は、次のように表
現する。
【0007】
【数2】
【0008】このとき、MsとMbはスカラー量で、M
sは各画素に対する物体中の点に対する主光源の位置と
物体の表面方向と視点(カメラ)の位置による幾何学的
角度の関係より決定され、Mbは主光源の位置と物体表
面との幾何学的角度の関係より決定される。各画素の三
原色値はベクトルCsとCbの成す平面上に射影したと
きMsとMbにより決まる位置に存在していると見なす
ことができる。
【0009】上式より、光源の色を変更するときは、光
源色Csを変更させる。しかし、実際には、光源色Cs
(Rs,Gs,Bs)からCs′(Rs′,Gs′,B
s′)に変更するのに伴って、物体色も変更するので、
反射率を(Ro,Go,Bo)としたとき、以下のよう
にして、変更物体色Cb′を求める。
【0010】
【数3】
【0011】これは、上記物体領域に関して、数式1を
行うことである。
【0012】特開平3−41570号公報(以下、引例
4という)の方法は、単一の光源の場合だけでなく、さ
らに、空等の面光源が、物体に及ぼす影響を考慮したも
のである。引例4は、通常の自然環境においた物体を撮
影した画像など、主光源の他に天空光等の面光源が存在
する環境下の物体を表現するのに有用である。引例4は
、2つの光源を考慮することによって、自然環境下で、
時刻,天候等の環境要因の変化に応じて光環境が変化し
たとき、物体がどのように見えるかをシミュレーション
することを可能にする。つまり、太陽光を主光源,空を
面光源として、時刻や天候等の環境要因と太陽光や天空
光との関連づけを行うことが可能になる。
【0013】天空光について、図5を参照して説明する
。一般に、主光源より発せられた光51は物体の周りに
存在する青空52に影響を及ぼすため、青空52は面光
源としての働きを持つ。幾何的に主光源の光が当たらな
い位置である影53の部分も色を持つのはこの理由によ
る。引例4における物体領域の表現を数式4,5,6に
示す。
【0014】
【数4】
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】
【0017】ここで、面光源からの光がCap(数式6
)であり,Capが、物体表面55で固有の反射率Co
で反射した光56がCa(数式5)である。ベクトルC
dは、画素値の光源色,物体色の成す平面からのずれを
表現するために用いられ、このずれは物体の質感を表現
する。ベクトルBは、カメラ,スキャナ等の画像入力装
置が、画像に及ぼす影響を表わす。引例4のモデルによ
る物体領域の各画素の三原色空間における分布を図6に
示す。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来、引例1,2を含
め、CGを用いた手法は、物体の三次元データ等、多く
のデータを構築し、多くの作業を行うことによって、リ
アルな画像を得ることは可能であるが、画像を簡単に得
ることができないという問題点があった。
【0019】引例1は、天候,時刻等により変化する空
領域の変化をシミュレーションできるが、空の領域につ
いて離散的に存在する雲を想定していないので、自然画
の空領域の程度に、リアルにするためには、さらに、C
Gの手法を用いて雲を作成する等の処理が必要である。
【0020】引例2は、非常にリアルな物体表現を行う
ことができるが、そのために、非常に精緻な3次元物体
のモデリング,光源のモデリング、および、気象学的な
データ,物体の反射率等の計測データを必要とし、多く
の作業が必要である。また、天候,時刻等の要因により
、物体の見え方がどのように変化するかをシミュレーシ
ョンすることを主な目的にしているため、空領域につい
ては生成していない。引例3,4は、本発明と同様、自
然画の情報を用いたため、CGのように、多量のデータ
を構築する必要がなく、簡単にリアルな画像を生成でき
る。しかし、以下の点で不十分であった。
【0021】すなわち、引例3では、単一光源下での物
体を想定しているため、天空の下での物体を表現するに
は、不十分である。また、自然画中の空の領域に対する
変更は検討していない。
【0022】引例4は、天空光等の面光源を考慮してい
るので、天空の下での物体を表現することは可能である
が、引例3と同様に、自然画中の空の領域に対する変更
は検討していない。
【0023】本発明の第一の目的は、自然画を用いるこ
とにより、簡単、かつ、リアルに、天候,時刻等による
環境変化をシミュレーションすることである。
【0024】本発明の第二の目的は、物体領域と空の領
域の両方の領域を関連させながら、上記2領域の天候,
時刻等の要因変化に基づく変化をリアルにシミュレーシ
ョンすることである。
【0025】本発明の第三の目的は、天候,時刻等の環
境要因のパラメータを自由に変更したり、指定すること
によって、柔軟に、同一場面における環境変化のシミュ
レーションを行うことである。
【0026】
【課題を解決するための手段】変更対象である自然画の
空の領域を変更する処理と、遠景,物体,物体の影,地
面等の前記空領域以外の領域を変更する処理の、前記2
処理に、光源,時刻,天候等に関する共通のパラメータ
を与えることにより、前記2処理のうち少なくともいず
れか一方を行う。
【0027】画像中の主光源の色を表すパラメータと、
前記主光源位置を表すパラメータと、時刻,季節などの
時を表すパラメータと、雲の量などの天候を表すパラメ
ータのうち少なくとも一つを変更する処理、あるいは、
モデルとなる画像の空領域を与えることにより空領域を
生成する処理の少なくともいずれか一方を行うことによ
って空領域を変更する。
【0028】画像中の主光源の色を表すパラメータと、
主光源位置を表すパラメータと、面光源の色を表すパラ
メータのうち少なくとも一つを変更することによって空
領域以外の領域を変更する。
【0029】面光源の色は、空領域の色から求める。
【0030】変更画像中の主光源の色を表すパラメータ
と主光源位置を表すパラメータは、時刻,季節等の時を
表すパラメータと、雲の量等の天候を表すパラメータの
うち、少なくとも一つを変更することによって変更する
【0031】変更画像中の主光源の色を表すパラメータ
と、主光源位置を表すパラメータと、面光源の色を表す
パラメータは、時刻,季節等の時を表すパラメータと、
雲の量等の天候を表すパラメータのうち、少なくとも一
つを変更することによって変更する。
【0032】変更画像中の主光源の色を表すパラメータ
と、主光源位置を表すパラメータと、時刻,季節等の時
を表すパラメータと、雲の量等の天候を表すパラメータ
の少なくとも一方を変更する処理は、モデル画像より推
定した上記パラメータを用いて変更する。
【0033】変更画像中の主光源の色を表すパラメータ
と、主光源位置を表すパラメータと、面光源の色を表す
パラメータの少なくとも一つを変更する処理は、モデル
画像より推定した主光源,主光源位置,面光源の色の少
なくとも一つを用いて変更する。
【0034】変更対象画像から、雲,煙霧等の情報を表
すテクスチャ画像と、それ以外の基本空画像を分離し、
上記テクスチャ画像と基本空画像の少なくともいずれか
一方を変更後、前記2画像の画素値の演算により、変更
空領域を生成する。
【0035】変更対象画像から、雲,煙霧等の情報を表
すテクスチャ画像と、それ以外の画像を分離し、上記テ
クスチャ画像とそれ以外の画像の少なくともいずれか一
方を変更後、前記2画像の画素値の演算を行う。
【0036】空領域を、雲の部分画像と、それ以外の部
分画像に分離し、雲の部分画像と、それ以外の部分画像
の少なくともいずれか一方を変更した後で、上記2つの
部分画像を合成する。
【0037】自然画中の物体の色を変更する処理は、物
体の反射率と、主光源と、面光源の色のうち、少なくと
も一つを変更することにより変更する。
【0038】物体の色を変更する処理は、色空間におけ
る物体領域の各画素の色を一次結合で表現する、鏡面反
射を表す光源色ベクトル,拡散反射を表す物体色ベクト
ル,物体領域の分布の原点からのずれを表す環境色ベク
トルを抽出後、物体の反射率と、主光源の色と、面光源
の色のうち少なくとも一つを変更することにより、上記
ベクトルを変更し、物体領域の各画素の色を再構成して
、物体の色を変更する。
【0039】変更前の物体領域の各画素値を、C=Cs
Ms+CbMb+Ca で表し、主光源の変更により、光源ベクトルCsと物体
色ベクトルCbを変更する処理と、面光源の変更により
、環境光ベクトルCaを変更する処理の少なくとも一つ
を行うことにより物体の色を変更する。
【0040】変更対象領域の前の色をC=(R,G,B
)、変更後の対象領域の色をC′=(R′,G′,B′
)、色空間における変更対象領域の画素値の分布の原点
からの距離を表すベクトルをCa=(Ra,Ga,Ba
)としたときに、Ks=(rks,gks,bks),
Ka=(rka,gka,bka)を与え、R′=rk
s*(R−Ra)+rka*RaG′=gks*(G−
Ga)+gka*GaB′=bks*(B−Ba)+b
ka*Baにより、変更画素値を算出する。
【0041】変更前の主光源の色ベクトルをS=(Rs
,Gs,Bs)、変更後の色ベクトルをS′=(Rs′
,Gs′,Bs′)としたときに、Ks=(rks,g
ks,bks)を、 rks=Rs′/Rs gks=Gs′/Gs bks=Bs′/Bs とする。
【0042】変更前の天空光の色をCap=(Rap,
Gap,Bap)、変更後の天空光の色をCap′=(
Rap′,Gap′,Bap′)としたときに、rka
=Rap′/Rap gka=Gap′/Gap bka=Bap′/Bap なる式により、Ka=(rka,gka,bka)を求
める。
【0043】変更前の天空光の色をCap=(Rap,
Gap,Bap)、変更後の天空光の色をCap′=(
Rap′,Gap′,Bap′)、各画素の物体上の位
置に起因する変数をgとしたときに、rka=Rap′
/Rap*g gka=Gap′/Gap*g bka=Bap′/Bap*g なる式により、Ka=(rka,gka,bka)を求
める。
【0044】物体上の位置に起因する変数gは、物体を
空方向と成す角、または、地面と成す角を基準として複
数の領域に分割し、分割領域ごとに違う値を用いる。
【0045】環境光ベクトルCaは、物体を空方向と成
す角を、または、地面と成す角を基準として複数の領域
に分割し、分割領域ごとに違う値を用いる。
【0046】主光源は太陽光とする。
【0047】空領域の画像は画像の撮影地点の天空をモ
デル化した天空モデルに対応づける処理により求める。
【0048】空画像に対して天空モデルを対応づける処
理は、天空モデルにおける方角を表す角と高度を、空画
像に対応づけるモデル対応画像を用いる。
【0049】自然画中の影を変更する処理は、主光源の
位置主光源色,面光源色,雲の量等の天候を表す量,時
刻,季節等の時を表すパラメータのうち少なくとも一つ
により変更する。
【0050】影を変更する処理は、雲の量等の天候を表
す量を変更することにより、影の境界線において、平均
化処理を行う。
【0051】影の色は、面光源色,雲の量等の天候を表
す量のうち少なくとも一つを変更することにより色変更
する。
【0052】雲の部分画像を変更する処理は、雲の形状
と天空モデルにおける位置の少なくとも一方を決め、上
記、雲の形状と天空モデルにおける雲の位置の少なくと
も一つを用いて雲画像を変更する。
【0053】雲の部分画像を変更する処理は、主光源色
と、面光源色と、主光源の位置の少なくとも一方を決め
、上記、主光源色と、面光源色と、主光源の位置の少な
くとも一つを用いて雲の領域を変更する。
【0054】主光源色を変更する処理は、前記、主光源
位置と雲の位置を用いて主光源色を変更する。
【0055】主光源色を変更する処理は、前記、主光源
位置と雲の位置を用いて主光源色を変更する。
【0056】天候の指定に応じて、雲を合成する。
【0057】照明の機能を持つ物体の色変更は、時刻と
、太陽高度の少なくとも一方の変更により、照明色に変
更する。
【0058】照明の機能を持つ物体を照明色に変更する
とき、前記変更領域の周囲の画像の画素値と、前記照明
色との平均化処理を行う。
【0059】天候の指定に応じて、画像の画素値のとる
ダイナミックレンジを変更する。
【0060】天候の指定に応じて、対象画像の画素値の
とる分散値を変更する。
【0061】対象画像の空領域を変更する処理は、モデ
ル画像の空領域を合成することにより行い、空領域以外
の領域を変更する処理は、モデル画像より、推定した主
光源色,主光源位置,面光源色のうち、少なくとも一つ
を用いて、空領域以外の領域を変更する。
【0062】
【作用】現実の環境において、天空の色と地上の物体の
見え方が、関連性を持っているので、自然画像中の空の
領域と、遠景,物体,地面,物体の影等の空以外の地上
の領域についても、関連性を持たせることができる。
【0063】現実の環境において、天空の色の決定要因
として、雲,霧,煙等のさまざまな気象条件の他、太陽
光の色,太陽の位置が、主な要因として挙げられる。ま
た、物体の色は、物体固有の光の反射率と、どのような
光源が存在しているか、すなわち、物体にどのような波
長で、どの大きさで、どちらの方向から光が当っている
かにより決まる。自然環境下における物体に対する光源
は、主に、太陽光と天空の発する天空光である。天空光
は、天空の色に依存していると考えることができる。引
例1に述べられているように天空の色は、太陽光の色と
太陽高度に依存している。
【0064】そこで、図7に示すように、自然画像中の
空の領域74と空以外の地上の領域76について、太陽
光72により変化する要素を決定すれば、太陽光72を
変化させるとき、空の領域74と地上の領域76の双方
を関連させて変化させることができる。また、天空光7
5の変化により変化する要素を、地上の物体領域76か
ら抽出しておけば、自然画の空の領域74を、雲,霧等
の要因73で変化させるとき、天空光75も変更するこ
とにより、物体の見え方76も変更することができる。
【0065】さらに、太陽光72や、天空の色74や、
天空光75を時刻や晴れ曇等の指定、または、雲の量な
どの天候のパラメータ71と対応づけておくならば、上
記時刻や天候のパラメータを指定することにより、自然
画の空の領域、および、空以外の物体の領域について、
実世界における時刻変化や、天候変化のシミューション
を行うことが可能である。
【0066】まず、第一に、空領域の変更について述べ
る。
【0067】従来、引例1に述べられているように、快
晴(雲が全くない)と曇天(雲が天空全体をすきまなく
覆った状態)のそれぞれの場合について、太陽光と太陽
位置等の要因で天空の明るさを表現する関数が発表され
ている。図8に示すように、このような関数を用いて、
太陽光の色,位置等の条件82から、ある地上の観測点
86を基準にしたときに、天頂87から地平85までの
天空上の各点の色83をモデル化した天空モデル81を
モデル化することができる。天空の色がモデル化できれ
ば、自然画の空領域と天空モデル81の対応84をとる
ことによって、太陽光,太陽位置82の変更により、変
更された空領域88を生成することができる。太陽等の
条件が変更されたことにより天空モデル上の各点の色8
3が変更されたときに、即時に変更画像の空領域88を
得られるように、対象画像の画素に対応する天空モデル
81内の点の位置を表現するモデル対応画像89を用意
しておく。モデル対応画像89の要素は、上記点に対す
る天空観測基準点86からの方角と、高度を表す角度で
ある。しかし、上記の方法により求めた天空において、
天空上の各点の色83の違いは、その天空内の位置の違
いだけに依存するため、現実感のある空領域とならない
。そこで、図9に示すように、対象自然画像に特有な雲
,霧,煙等の情報を付加することにより、リアルな空領
域の画像を生成する。以後、この太陽光,太陽位置等の
条件91により、天空モデル92から一意に生成される
画像を基本空画像93と呼び、画像特有の雲,霧,煙等
の表す画像をテクスチャ画像95と呼ぶ。対象自然画の
空領域96から、あらかじめ上記2成分の画像93,9
5を抽出しておけば、基本空画像93を任意の太陽光で
生成後、テクスチャ画像95と画像間の演算を行うこと
により、変更対象自然画の情報を特徴を保存したまま自
然な太陽光変更即ち、時刻の変更を行うができる。
【0068】曇と晴れの天候の変更を行うためには、天
空モデル、すなわち、基本空画像を生成するときに、あ
らかじめ、青ベース(晴天)の関数と白ベース(曇天)
の関数を用意し、天候により関数を選択する。基本空画
像は、関数による生成だけでなく、天候のモデルとなる
画像を指定しこのモデル画像の基本空画像を用いること
もできる。基本空画像は、時刻,天候により連続的に生
成するのではなく、数枚作成して、その間は補完するこ
とにより生成することもできる。
【0069】以上の基本空画像の生成で、時刻(太陽)
の変更をしたとき、雲の部分に対しては十分な変更がで
きない場合がある。これは、雲の3次元物体の側面を考
慮していないために生じる。そこで、図10に示すよう
にある程度明確に認識できる雲については、あらかじめ
、雲の部分画像102を分離しておき、雲を除いた空の
領域103とは別に、雲に対して変更104を行ってか
ら、空の領域106に合成する。あらかじめ、雲の形状
と3次元の天空モデル内における位置について、決めて
おき、この雲の形状と位置と、太陽の位置と太陽光色を
用いて雲の色変更を行う。
【0070】また、天候の変更を目的にして、雲が存在
していない領域にも雲の部分画像を合成することにより
、晴れの天候を曇に変更したり、雲が存在している領域
に雲のない空領域の部分画像を合成することにより、曇
の天候を晴れに変更することも可能である。
【0071】第二に、物体領域の変更について述べる。
【0072】反射モデルにより、物体を表現するとき、
物体に対する光源が特定されることが必要である。すで
に述べたように、本発明では、光源を太陽光(主光源)
と天空光(面光源)とする。本発明の反射モデルは引例
4に述べられているものを採用する。
【0073】引例4において、物体領域の画素の色は、
数式4,5,6で表した。このとき、図6に示したよう
に太陽光による物体の色は、色空間において太陽光の鏡
面反射の成分Cs63と、拡散反射の成分Cb62の成
す平面付近の分布61に現れる。天空光は数式5,6に
示したCapに対応し、天空光による物体の色は、上記
色空間において、上記分布と原点からのずれを表すベク
トルCa64である。これは、図5に示したように、天
空光54が物体53に対し、あらゆる方面から光をあて
ているとみなすとき、天空光54の影響は各点の物体上
の位置にかかわらず一定値となることによる。
【0074】以上、引例4の方法により、ベクトルCs
,Cb,Caを変更することにより物体領域の色を、太
陽光と天空光の変更に応じて色変更することができる。
【0075】天空光が物体のあらゆる方面から光をあて
ているとみなすことができない場合は、あらかじめ物体
をいくつかの領域にわけて、それぞれの領域毎に色変更
を行い、それぞれの領域毎に異なるCaを用いる。
【0076】また、以上のベクトルの変更による色変更
は、空以外の領域の各画素について、変更対象領域の前
の色をC=(R,G,B)、変更後の対象領域の色をC
′=(R′,G′,B′)とし、Ca=(Ra,Ga,
Ba)としたときに、Ks=(rks,gks,bks
),Ka=(rka,gka,bka)を与え、以下の
演算を行うのと同値である。
【0077】
【数7】     R′=rks*(R−Ra)+rka*Ra 
   G′=gks*(G−Ga)+gka*Ga  
                    …(数7)
    B′=bks*(B−Ba)+bka*Baこ
こで、変更前の光源色をCs=(Rs,Gs,Bs)、
変更後の光源色をCs′=(Rs′,Gs′,Bs′)
とするとKsは以下のようにして決められる。
【0078】
【数8】     rks=Rs′/Rs     gks=Gs′/Gs           
                         
    …(数8)    bks=Bs′/Bs また、変更前の天空光の色をCap=(Rap,Gap
,Bap)、変更後の天空光の色をCap′=(Rap
′,Gap′,Bap′)としたときに、Kaは以下の
ようにして決められる。
【0079】
【数9】     rka=Rap′/Rap     gka=Gap′/Gap         
                         
  …(数9)    bka=Bap′/Bap さらに、上記と同様に、各画素の物体上の位置により、
天空光の影響が異なると考えたほうがよい場合は、各画
素の物体上の位置に起因する変数をgと考え、
【008
0】
【数10】     rka=Rap′/Rap*g    gka
=Gap′/Gap*g              
                …(数10)   
 bka=Bap′/Bap*gとする。
【0081】以上述べた、空の領域とそれ以外の領域の
色変更方法についてのまとめを図11に示す。
【0082】第三に、影の領域の変更について述べる。
【0083】影の領域は、主光源の光があたらない部分
である。したがって、影の色は、天空光に依存している
。すなわち、影の色に天空光の色を反映させることによ
り、リアルな影を表現することができる。実世界におい
て、晴れのときには、影は明瞭であり、曇のときは、影
は不明瞭であり、これは、曇のとき、光源全体の中で、
太陽光の割合が減り天空光の割合が増えることが原因で
ある。したがって、天空光を影に反映させることにより
、天候による影の明瞭さの変化もシミュレートすること
ができる。このことは、全体のコントラストを変化させ
るということでもあるので、画像全体に対して、天候に
応じて、色のダイナミックレンジを変更する等の処理を
して、色の分散値を少なくすることにより、空以外の領
域について、曇の天候を表現することも有用である。
【0084】第四に、太陽高度(時刻)シミュレーショ
ンをするときの照明の効果について述べる。時刻を変更
するシミュレーションを行う場合に、暗くなった情景で
、画像中の照明部分が点灯色に変化するのは効果がある
。これは、指定された太陽高度、または、時刻が、ある
基準を超えた場合に、変化するようにする。このとき、
図12に示すように、画像中の照明122に照明光が周
囲に波及する様子を疑似的に表現するフィルタ121を
用意し、このフィルタの重み付け123に基づいて、画
像と照明色の平均化を行うことによりリアルな照明を簡
単に表現する。以上により、自然画の空の領域とそれ以
外の領域に対し、太陽光と天空光による関連づけを行う
ことにより、リアルかつ連続的な時刻,天候シミュレー
ションを簡単に行うことができる。
【0085】
【実施例】本発明の一実施例を図1,2、および、図1
3〜16を用いて説明する。
【0086】図1,2は本実施例の詳細処理フロー図で
あり、図13は本実施例を実現するハードウエア構成図
、図14は処理領域の領域区分を、図15は色ベクトル
の抽出方法を、図16は雲の3D構造生成方法をそれぞ
れ説明する。
【0087】本実施例は、カラー自然画の、晴れ,曇の
天候の変更を行い、時刻を指定することによって、任意
に時刻の変更を行う。また、時刻を任意に変更したとき
の光環境下で、物体の色デザインを行うことを目的に、
物体の反射率を変えることにより物体色の変更を行う。
【0088】まず、図13に本発明を実現するための装
置のブロック図を示す。図13の139,1310は原
画入力のためのスキャナまたはカメラ、138はA/D
変換器、134は画像を格納するメモリ、131はCP
U、135は記憶装置、136は画像等を表示するカラ
ーディスプレイ、132,137は入力装置を示してい
る。
【0089】本実施例は、前もって対象自然画から、自
然画の変更に用いるデータを抽出する処理と、天候,時
刻をリアルタイムに変更したり、物体の反射率を変える
ことにより物体色の変更を行う処理で構成される。
【0090】まず、図2を参照しながら、データ抽出の
処理フローを説明する。
【0091】図2の画像入力21において、図13の物
体1312をカメラ1310で撮影し、A/D変換機1
38を経て、画像メモリ134に格納する。または、カ
ラー画像1311をカラースキャナ139で取り込みA
/D変換機138で、画像メモリ134に格納する。
【0092】図2のマスク格納領域の分離22において
、図13の画像メモリ134内の画像について、図14
に示すように、画像141を、空領域142と空以外の
領域145に分離する。この分離処理は、画像を図13
のカラーディスプレイ136に表示し、表示された画像
の各領域の境界上の点を複数個、人がマウス132で指
定することにより行う。空の領域142については、さ
らに、雲の領域144を抽出し、空の領域142から、
雲の領域144を除いた空の領域143を作成する。雲
の領域の欠損部148は、空の周囲の部分を合成するこ
とにより作成する。空以外の領域145については、色
デザインを目的として、物体の色自体を変えたい物体領
域147と、それ以外の領域146を分離し、また、領
域145から影の部分149を抽出しておく。さらに、
車のライト等照明物体の発光部分1410も分離してお
く。これら、142,143,144,145,146
,147,149,1410の領域毎に、画像中の領域
を示す図2のマスク情報23が、得られ図13の記憶装
置135に格納される。
【0093】図2のプロット24において、図14の物
体領域147の三原色画素値を三原色空間にプロットし
、図2の色ベクトル抽出25において、色空間内の分布
から、物体色Cb,反射率Co,光源色(太陽光色)C
s,環境色Ca,面光源色(天空光色)Cap,色テク
スチャCdの各ベクトルを抽出し、これら抽出ベクトル
26は、図13の記憶装置135に格納される。
【0094】ベクトルの抽出は、発表者らが既に出願し
ている特願平2−119827 号の方法により行う。 図6の三原色空間において、物体領域の画素値61は、
物体色62と光源色63のベクトルの付近に密集して存
在することを利用して、まず、物体色62と光源色63
のベクトルを抽出し、その後、環境光色64を三原色空
間の原点を始点、物体色ベクトル62の始点を終点とし
て求める。色テクスチャベクトル65は、物体色と光源
色の2ベクトルの外積と同じ向きである大きさをもつベ
クトルとして求める。例えば、物体色を求めるとき、図
15に示すように、三原色空間の投影平面151を図1
3のディスプレイ136に表示し、投影平面上で、プロ
ット点が線形に密集している領域153上に線分154
を指定すれば、三原色空間において物体色155を含む
1平面156が決まる。投影角を変えて三原色空間を投
影後、同様に投影平面152において、プロット点が線
形に密集している領域上に線分157を指定すれば、別
の1平面158が決まる。三原色空間内のこの2平面1
56,158の交線1513を求めれば、交線上に、物
体色155が存在する。投影平面において指定した上記
線分153の端点159,1510は三原色空間におい
て、平面156上の直線1511,1512であり、三
原色空間においてこれらと上記交線1513の交点が物
体色155の始終点となる。光源色も同様にして抽出す
る。
【0095】図2のベクトル成分分解27では、光源色
ベクトルCs,物体色ベクトルCb,色テクスチャベク
トルCdの成分それぞれ、Ms,Mb,Mdに物体領域
中の各画素値を分解する。Ms,Mb,Mdは以下のよ
うにして求める。数式4に示す画素値Cについて,ここ
では、B=0とした。
【0096】
【数11】     C′=C−(Ca)            
                         
     …(数11) と置き、
【0097】
【数12】     b1=(C′・Cs),b2=(C′・Cb)
,b3=(C′・Cd)    a1=(Cs・Cs)
,a2=(Cb・Cb),a3=(Cd・Cd)   
…(数12)    a4=(Cs・Cb),a5=(
Cb・Cd),a6=(Cd・Cs) と置いたとき、
【0098】
【数13】     Ms・a1+Mb・a4+Md・a6=b1 
   Ms・a4+Mb・a2+Md・a5=b2  
                …(数13)   
 Ms・a6+Mb・a5+Md・a3=b3を、解く
ことによりMs,Mb,Mdを求めることができる。図
2の成分分解画像28を図13の画像メモリ134に各
画素に対する画素値として格納する。
【0099】図2の天空モデル生成29では、あらかじ
め数通り設定してある天空色関数のパラメータを決定し
、時刻変更で用いる天空色関数を決める。本実施例は、
引例1,2で述べられている晴天と曇天の2種の天空光
度を決める関数と、天空光度と色を関係づける関数を用
いて天空モデルの色を決める。ここで、パラメータは、
緯度,月日、および、晴天(雲がない青空の状態)か、
あるいは、曇天(青空が見えず、雲が空一面を覆った状
態)かを指定する。他のさまざまな気象条件などは、標
準的なものを設定しておくことにより、天空色関数を太
陽高度と位置の関数の形にし、さらに、上記条件により
、太陽高度,位置と時刻の対応関数を作成しておく。す
なわち、時刻の入力により、天空モデルが一意に決まる
ようにする。
【0100】図2の画像あてはめ210では、変更対象
画像を天空モデルにあてはめる。画像を撮影したときの
視点方向(方位),視野角(高さ方向,水平方向)が必
要である。撮影時の情報がある場合にはそれを用いるが
、多くの自然画ではそのような情報が得られないので、
数種類設定しておき、人が選択するようにする。天空モ
デルの地平線と、画像の地平線を一致させるために、画
像を図13のディスプレイ136に表示し、マウス13
2で画像の地平線位置上の一点を指定する。上記、マウ
スで指定した地平上の一点を、視野方向の方位を用いて
天空モデルの地平線に対応させた後、画像の左右,上下
の端を、視野角より決まる天空モデル上の曲線にマッピ
ングする。画像上のその他の点の天空モデルにおける位
置は補完により求める。
【0101】以上、求めた画像と天空モデルの対応は、
既に図8で示したモデル対応画像89として得られ、図
13の画像メモリ134に格納される。
【0102】図2のテクスチャ画像抽出212では、図
14の空領域143に対するテクスチャ画像を抽出する
。まず、数通りの時刻を入力し、それぞれについて、天
空モデルの色を一意に決めた後、上記のモデル対応画像
を用いて、それぞれ、数通りの基本空画像を生成する。 それぞれ、対象画像の空領域の各画素と基本空画像との
差の総和を求め、この値が最小である基本空画像を決定
する。この基本空画像と対象自然画の各画素の色の差を
画素の値とする画像をテクスチャ画像とする。テクスチ
ャ画像を、図13の画像メモリ134に格納する。
【0103】図2の雲の3D構造生成214においては
、図16に示すように、雲のテンプレート162を作っ
ておく。雲の部分画像について、テンプレートを選択し
、画像の横方向をx,縦方向をyとしたときの、テンプ
レートの当てはめを行う。図16(a)の161が対象
とする雲の部分画像とするとき、図16(b)の162
のテンプレートをx軸方向に積分することによって、3
次元構造を作成する。このとき、テンプレート162の
y軸方向幅163が、161における微小区間dxのと
きのy軸方向幅164と同一になるように、y方向、お
よび、z方向にテンプレート162を縮小、または、拡
大する。図14の雲領域144について、3次元構造を
作成し、図13の記憶装置135に格納する。
【0104】図2の照明フィルタ当てはめ216におい
ては、作用で既に述べたように、図14の照明の部分1
410に、照明が点灯されたときの重み付けを行う照明
フィルタの配置を済ませておく。
【0105】以上で、処理対象画像の時刻,天候シミュ
レーションを行うための準備、および、設定されたさま
ざまな光環境下で、物体の色デザインを行うことを目的
に、物体の反射率を変えることにより物体色の変更を行
う準備が整った。
【0106】以下に、図1に従って、自然画の天候時刻
の変更シミュレーションのフローを説明する。
【0107】図1の空の編集11においては、天候を、
より曇に変更したい場合に、図2のマスク作成22で、
分離した雲の部分画像(図14の144)を、雲のない
空の領域上(図14の143)に、合成することにより
任意に空領域の雲を増やす。これは、図13のカラーデ
ィスプレイ136上に処理対象画像、および、雲部分画
像を表示し、マウス132により、雲画像を指し示すこ
とにより、雲画像の選択後、画像中の空領域内の点をマ
ウスで指定することにより配置を行う。このとき、雲の
拡大縮小の操作も行えるようにする。
【0108】図1の天候指定12において天候を入力す
る。この天候の指定により、基本空画像を生成する天空
半球モデルの天空上の色を算出する関数を天候に合わせ
て選択する。晴天,曇天のときの太陽位置による天空光
算出方法は既に述べたように引例1,2で述べられてい
る。青空のベースの上に雲が存在するような場合は、雲
が多くても晴天の関数を使用する。
【0109】図1の時刻入力13において、変更したい
時刻を入力する。
【0110】図1の太陽位置決定14において、入力時
刻に合わせて太陽の位置を決定する。
【0111】図1の基本空画像生成15では、既に選択
された天空算出関数とモデル対応画像により基本空画像
を生成する。基本空画像はモデル画像より抽出したもの
を用いたり、変更後の空領域として、モデル画像の空領
域を合成してもよい。このとき、図1の12,13,1
4,16,17において、天候,時刻,太陽位置,太陽
光色,天空光色はモデル画像から推定したものを用いる
【0112】図1の太陽光色生成16では、太陽の高さ
から、太陽の色を求めるテーブルをあらかじめ用意して
おき、このテーブルにより太陽光色を決定する。このテ
ーブルは、例えば、太陽光の低いときは赤っぽくなるよ
うに定義しておく。太陽の高さと色の関係については、
文献「深澤正大,大気の散乱を考慮した太陽高度による
色彩変化,情報処理学会  グラフィクスとCAD研究
会  40−7(1989.8)」で報告されている。 天空モデル上で、太陽位置に雲の部分画像が存在する場
合には、太陽光の色のRGB値に1以下の定数を乗じる
ことにより太陽光の大きさを減じる。
【0113】図1の天空光色生成17では、図1の時刻
入力12と太陽位置決定14で選択されている天空関数
と太陽位置から、天空モデルの天空上の各点の色がわか
るから、この色の平均をとることにより代表となる天空
光色を決定する。
【0114】図1の色ベクトル変更18では、物体領域
を生成する色ベクトルのうち、太陽光色により光源色C
sを、天空光色によりCapを変更する。これら、2色
を変更後、図1の物体領域変更19において、色デザイ
ンも行いたい領域147については、反射率Coも変更
して物体自身の色も変更した後で、数式4,5,6によ
り変更する。物体自体の色は、変えず光環境の変更によ
る物体の見え方だけを変更したい領域145については
、数式4,5,6または、7,8,9,10のいずれか
一方を用いて、変更後の三原色値を求める。
【0115】図1の空領域の変更110において、基本
空画像とテクスチャ画像を画素毎にその和を算出するこ
とにより変更空画像のベースを求める。
【0116】図1の雲の変更111では、合成した雲の
3D構造,モデル対応画像から求める雲の天空内の位置
,太陽の色,太陽の位置,天空光色から、太陽光を主光
源Cs=Ie=(Re,Ge,Be)、天空光色を環境
色Cap=Ia=(Ra,Ga,Ba)とおき、太陽と
雲の表面の法線方向との成す角をθとしたとき、例えば
、CGにおける簡易なシェーディング法を用いて、数式
14のようにシェーディングを行う。
【0117】
【数14】
【0118】図1の雲の合成112では、変更した雲画
像を空領域に合成する。
【0119】図1の影の変更113では、天空モデル上
の太陽位置により影の向きを変更し、影の色を天空光と
同じRGB比を持つ色に変える。また、曇の天候のとき
、あるいは、太陽光と天空光の大きさの比が小さい場合
には、影の境界線と境界付近の画素の平均化を行うこと
により、影をぼかす処理を行う。
【0120】同様に曇の天候の場合には、画像全体のコ
ントラストを小さくするため、画素値の色のダイナミッ
クレンジを狭める等して、画素値の分散を減少するよう
にする。
【0121】図1の照明ON115では、太陽の高度が
0以下であるか、すなわち、夜であるか判断して、夜の
場合は、既に作用で図14により、説明したように照明
領域の照明を照明色に変更し、周囲画素との平均化を行
う。
【0122】図1の画像表示116で画像を表示後、1
17,118において、それぞれ、時刻,天候を再び変
更するかどうかを選択し、再変更する場合にはそれぞれ
、空の編集11,天候指定12に戻る。
【0123】
【発明の効果】以上に述べた方法により、カラー自然画
画像において、空の領域,物体の領域の両方に対して、
天候,時刻等の環境変化を、簡単に、視覚でシミュレー
トできる。商品のセールス等のプレゼンテーション分野
や、建築物の景観シミュレーション、商品デザインにお
いて、対象物の使用環境まで考慮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である時刻天候変更シミュレー
ションのフローチャートである。
【図2】本発明の実施例である時刻天候変更シミュレー
ションのデータ抽出処理のフローチャートである。
【図3】物体の反射特性を説明する従来技術の説明図で
ある。
【図4】反射モデルを説明する従来技術の説明図である
【図5】環境光を説明する従来技術の説明図である。
【図6】反射モデルを説明する従来技術の説明図である
【図7】本発明の原理を説明する図である。
【図8】天空モデルを説明する図である。
【図9】空領域変更を説明する図である。
【図10】雲の変更と合成を説明する図である。
【図11】時刻天候シミュレーションの全体像を説明す
る図である。
【図12】照明フィルタを説明する図である。
【図13】本発明の実施例を実現するハードウェア構成
を示す図である。
【図14】領域の分離を説明する図である。
【図15】色ベクトルの抽出法を説明する図である。
【図16】雲の三次元構造生成を説明する図である。
【符号の説明】
図面の中で、発明の主要な部分を表す符号の説明を記述
する。

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自然画の色彩変更処理において、光源,時
    ,天候等に関する共通のパラメータを与えることにより
    、変更対象である自然画の空領域を変更する処理と、遠
    景,物体,物体の影,地面等の上記空領域以外の領域を
    変更する処理との少なくともいずれか一方を行い、対象
    自然画の色を変更することを特徴とする色彩画像変更方
    法。
  2. 【請求項2】上記空領域を変更する処理は、画像中の主
    光源の色を表すパラメータと、上記主光源の位置を表す
    パラメータと、時刻,季節などの時を表すパラメータと
    、雲の量などの天候を表すパラメータのうち少なくとも
    一つを変更する処理、あるいは、別の画像の空領域を与
    えることにより空領域を生成する処理の少なくともいず
    れか一方からなる請求項1項の色彩画像処理方法。
  3. 【請求項3】上記空領域以外の領域を変更する処理は、
    画像中の主光源の色を表すパラメータと、主光源位置を
    表すパラメータと、面光源の色を表すパラメータのうち
    少なくともいずれかを変更する処理を含む請求項1項の
    色彩画像処理方法。
  4. 【請求項4】上記空領域以外の領域を変更する処理は、
    面光源の色を、空領域の色から求める処理を含む請求項
    3項の色彩画像処理方法。
  5. 【請求項5】上記空領域を変更する処理は、変更画像中
    の主光源の色を表すパラメータと、主光源位置を表すパ
    ラメータと、時刻や季節等の時を表すパラメータと、雲
    の量等の天候を表すパラメータとのうち、少なくとも一
    つを変更する処理を含む請求項2項の色彩画像処理方法
  6. 【請求項6】上記空領域以外の領域を変更する処理は、
    変更画像中の主光源の色を表すパラメータと、主光源位
    置を表すパラメータと、面光源の色を表すパラメータと
    、時刻や季節等の時を表すパラメータと、雲の量等の天
    候を表すパラメータとのうち、少なくとも一つを変更す
    る処理を含む請求項3項の色彩画像処理方法。
  7. 【請求項7】上記パラメータの少なくとも一つを変更す
    る処理は、別の画像より推定したパラメータを用いて変
    更する処理からなる請求項5項の色彩画像処理方法。
  8. 【請求項8】上記変更する処理は、変更画像中の主光源
    の色を表すパラメータと、主光源位置を表すパラメータ
    と、面光源の色を表すパラメータの少なくとも一つを別
    の画像より推定した主光源,主光源位置,面光源の色を
    表すパラメータの少なくとも一つを用いて変更する処理
    を含む請求項6項の色彩画像処理方法。
  9. 【請求項9】上記空領域を変更する処理は、変更対象画
    像から、雲,煙霧等の情報を表すテクスチャ画像と、そ
    れ以外の基本空画像を分離し、上記テクスチャ画像と基
    本空画像の少なくともいずれか一方を変更後、前記2画
    像の画素値の演算により、変更空領域を生成する処理か
    らなる請求項1項の色彩画像処理方法。
  10. 【請求項10】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、変更対象画像から、雲,煙霧等の情報を表すテクスチ
    ャ画像と、それ以外の画像を分離し、上記テクスチャ画
    像とそれ以外の画像の少なくともいずれか一方を変更後
    、前記2画像の画素値の演算により変更する処理からな
    る請求項1項の色彩画像処理方法。
  11. 【請求項11】上記空領域を変更する処理は、空領域を
    、雲の部分画像と、それ以外の部分画像に分離し、その
    うちの少なくともいずれか一方を変更した後で、上記2
    つの部分画像を合成することにより変更する処理からな
    る請求項1項の色彩画像処理方法。
  12. 【請求項12】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、自然画中の物体の色を、物体の反射率と、主光源と、
    面光源の色のうち、少なくとも一つを変更することによ
    り変更する処理を含む請求項1項の色彩画像処理方法。
  13. 【請求項13】上記物体の色を変更する処理は、色空間
    における物体領域の各画素の色を一次式で表現する、鏡
    面反射を表す光源色ベクトル,拡散反射を表す物体色ベ
    クトル,物体領域の分布の原点からのずれを表す環境色
    ベクトルを抽出後、物体の反射率と、主光源の色と、面
    光源の色のうち少なくとも一つを変更することにより、
    上記ベクトルを変更し、物体領域の各画素の色を再構成
    する処理からなる請求項12項の色彩画像変更方法。
  14. 【請求項14】上記ベクトルを変更する処理は、変更前
    の物体領域の各画素値を、 C=CsMs+CbMb+Ca で表し、主光源の変更により、光源ベクトルCsと物体
    色ベクトルCbを変更する処理と、面光源の変更により
    、環境光ベクトルCaを変更する処理の少なくとも一方
    からなる請求項13項の色彩画像変更方法。
  15. 【請求項15】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、変更対象領域の変更前の色をC=(R,G,B)、変
    更後の色をC′=(R′,G′,B′)、色空間におけ
    る変更対象領域の画素値の分布の原点からの距離を表す
    ベクトルをCa=(Ra,Ga,Ba)としたときに、
    Ks=(rks,gks,bks),Ka=(rka,
    gka,bka)を与え、 R′=rks*(R−Ra)+rka*RaG′=gk
    s*(G−Ga)+gka*GaB′=bks*(B−
    Ba)+bka*Baにより、変更画素値を算出する処
    理からなる請求項1項の色彩画像変更方法。
  16. 【請求項16】上記Ksは、変更前の主光源の色ベクト
    ルをS=(Rs,Gs,Bs)、変更後の色ベクトルを
    S′=(Rs′,Gs′,Bs′)としたときに、rk
    s=Rs′/Rs gks=Gs′/Gs bks=Bs′/Bs により求める請求項15項の色彩画像変更方法。
  17. 【請求項17】上記Kaは、変更前の天空光の色をCa
    p=(Rap,Gap,Bap)、変更後の天空光の色
    をCap′=(Rap′,Gap′,Bap′)とした
    ときに、 rka=Rap′/Rap gka=Gap′/Gap bka=Bap′/Bap なる式により求める請求項15項の色彩画像変更方法。
  18. 【請求項18】上記Kaは、変更前の天空光の色をCa
    p=(Rap,Gap,Bap)、変更後の天空光の色
    をCap′=(Rap′,Gap′,Bap′)、各画
    素の物体上の位置に起因する変数をgとしたときに、r
    ka=Rap′/Rap*g gka=Gap′/Gap*g bka=Bap′/Bap*g なる式により求める請求項15項の色彩画像変更方法。
  19. 【請求項19】上記変数gは、空方向と成す角、または
    、地面と成す角を基準として物体を複数の領域に分割し
    て得られる分割領域ごとに値を異ならせる請求項18項
    の色彩画像変更方法。
  20. 【請求項20】上記環境光ベクトルCaは、空方向と成
    す角、または、地面と成す角を基準として物体を複数の
    領域に分割して得られる分割領域ごとに値を異ならせる
    請求項14項の色彩画像変更方法。
  21. 【請求項21】上記主光源は太陽光とする請求項2項ま
    たは3項の色彩画像変更方法。
  22. 【請求項22】上記空領域を変更する処理は、空領域の
    画像を表わす空画像に対して画像の撮影地点の天空をモ
    デル化した天空モデルを対応づける処理を含む請求項2
    項の色彩画像変更方法。
  23. 【請求項23】上記空画像に対して天空モデルを対応づ
    ける処理は、天空モデルにおける方角を表す角と高度を
    、空画像に対応づけるモデル対応画像を用いる請求項2
    2項の色彩画像変更方法。
  24. 【請求項24】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、主光源の位置,主光源色,面光源色,雲の量等の天候
    を表す量,時刻,季節等の時を表すパラメータのうち少
    なくとも一つにより自然画中の影を変更する処理を含む
    請求項3項の色彩画像変更方法。
  25. 【請求項25】上記影を変更する処理は、雲の量等の天
    候を表す量を変更することにより、影の境界線において
    、平均化処理を行う処理を含む請求項24項の色彩画像
    変更方法。
  26. 【請求項26】上記影を変更する処理は、影の色は、面
    光源色,雲の量等の天候を表す量のうち少なくとも一つ
    を変更することにより色変更する処理を含む請求項24
    項の色彩画像変更方法。
  27. 【請求項27】上記雲の部分画像を変更する処理は、雲
    の形状と天空モデルにおける位置の少なくとも一方を決
    め、上記、雲の形状と天空モデルにおける雲の位置の少
    なくとも一つを用いて雲画像を変更する処理を含む請求
    項11項の色彩画像変更方法。
  28. 【請求項28】上記雲の部分画像を変更する処理は、主
    光源色と、面光源色と、主光源の位置の少なくとも一方
    を決め、上記、主光源色と、面光源色と、主光源の位置
    の少なくとも一つを用いて雲の領域を変更する処理を含
    む請求項11項の色彩画像変更方法。
  29. 【請求項29】上記空領域を変更する処理は、上記主光
    源位置と雲の位置を用いて主光源色を変更する処理を含
    む請求項2項の色彩画像変更方法。
  30. 【請求項30】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、上記主光源位置と雲の位置を用いて主光源色を変更す
    る処理を含む請求項3項の色彩画像変更方法。
  31. 【請求項31】上記雲の部分画像を合成する処理は、天
    候の指定に応じて、雲を合成する処理からなる請求項1
    1項の色彩画像変更方法。
  32. 【請求項32】上記空領域以外の領域を変更する処理は
    、時刻と、太陽高度の少なくとも一方の変更により、照
    明の機能を持つ物体の領域を照明色に色変更する処理を
    含む請求項3項の色彩画像変更方法。
  33. 【請求項33】上記照明の機能を持つ物体領域の色変更
    は、画像上の色変更領域の周囲の画素値と、上記照明色
    との平均化処理を行う処理を含む請求項32項の色彩画
    像変更方法。
  34. 【請求項34】上記色変更処理は、天候の指定に応じて
    、画像の画素値のとるダイナミックレンジを変更する処
    理を含む請求項1項の色彩画像変更方法。
  35. 【請求項35】上記色変更処理は、天候の指定に応じて
    、前記対象画像の画素値のとる分散値を変更することに
    より色変更を行う処理を含む請求項1項の色彩画像変更
    方法。
  36. 【請求項36】上記色変更処理は、別の画像の空領域を
    合成することにより対象画像の空領域を変更する処理、
    上記別の画像より、推定した主光源色,主光源位置,面
    光源色のうち、少なくとも一つを用いて、空領域以外の
    領域を変更する処理からなる請求項1項の色彩画像変更
    方法。
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